JP3640752B2 - 紙幣収納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関や流通業界において回収された多数枚の紙幣を運搬用の紙幣収容体に収納するための紙幣収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金融機関や流通業界においては、各店で回収される紙幣を現金処理センタ等へ運搬し、一括して精算等の処理を行うようになされている。
【0003】
上記紙幣の運搬形態には大別して次の2形態がある。一つの形態は、紙幣処理機内に装填されている紙幣カセット内に紙幣を回収し、そのカセットごと紙幣を運搬する形態であり、他の一つの形態は上記紙幣カセットから紙幣を取出して別の運搬用バッグに詰め替え、そのバッグを持って運ぶ形態である。
【0004】
上記の紙幣カセットは、例えば実開平1−143757号公報にみられるように、内部に多数枚の紙幣を重積状態に保持するための構成として、紙幣を載置して昇降する受板や、その受板の昇降をガイドするガイド機構、受板を所定の位置に保持しておくためのロック機構等、種々の機構が付帯されており、装置本体に装着した状態で装置本体側から落下する紙幣を受板上に載置し、紙幣の収納量に応じて受板を順次下降させながら紙幣を集積状態に収納するようになされている。この紙幣カセットを装置本体から取出したときはロック機構が作動して受板がその位置に保持されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の紙幣カセットおよびカセットへの収納装置では、紙幣カセット内に受板やそのガイド機構、ロック機構が設けられているため紙幣カセットそれ自体の重量が大きくなり、大きさも紙幣の大きさに対しかなり大型となって、紙幣カセットごと運搬する際に要する労力がきわめて大きくなるという問題点がある。また紙幣カセットで紙幣を運搬したのち、空になった紙幣カセットを戻す際にも同じ大きさのままであるため運搬効率が悪いという問題もある。
【0006】
他方、紙幣カセットから紙幣を取出して別の運搬用バッグに詰め替えて運搬する形態では、重量、大きさとも紙幣のみの重量や大きさに近いものになるので運搬に要する労力は軽減されるが、紙幣カセットから紙幣を取出してバッグに詰め直す作業が容易でなく、やはり多大な労力を要するという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紙幣の運搬時における労力を軽減し、運搬効率の向上を図ることができる紙幣収納装置を提供することを課題としており、その課題を解決する手段として本発明は、紙幣を収容して運搬する紙幣収容体に紙幣を重積状態に収納するための紙幣収納装置であって、収納装置側への装着時に上面が紙幣面より大きく開口されその下方に収容空間が形成される紙幣収容体と、この紙幣収容体の装着位置の上方の収納装置側に一端が支持され、他端側が伸縮作用により前記紙幣収容体の内側面にそって移動する伸縮ガイド手段と、この伸縮ガイド手段により昇降する昇降ユニットと、前記伸縮ガイド手段を伸縮させて前記昇降ユニットを紙幣収容体に進入退出させる駆動手段とを具備し、前記昇降ユニットは、前記伸縮ガイド手段の他端側に設けられ前記紙幣収容体の内側面にそって昇降し得る昇降板に揺動可能に軸着され、紙幣を載置する水平姿勢と載置状態の紙幣を落下集積させてその集積紙幣の側部を通過可能な垂直姿勢をとり得る紙幣載置板と、この紙幣載置板を水平姿勢に保持するとともに該載置板が紙幣を落下させる所定位置に下降したとき該載置板の水平姿勢を解除して垂直姿勢への揺動を可能とする揺動機構とを有する構成としたことにある。
【0008】
前記紙幣収容体を折り畳み自在な袋体とすれば、紙幣収容体の回収時の運搬効率を高めることができる。また請求項3のように前記駆動手段を、収納装置側に設けられモータにより正逆回転される巻取り軸と、この巻取り軸に一端が固着され前記伸縮ガイド手段よりも紙幣収容体の収容空間を通って他端が前記昇降ユニットに固着された幅広の帯体とで構成し、この帯体の巻取り巻戻しにより前記昇降ユニットを昇降させるとともに前記伸縮ガイド手段と紙幣収容空間とを仕切る境界を構成するようにする形態が好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0010】
図に示す実施の形態では、図1に示すような紙幣収集機1に本発明を適用した場合を示し、紙幣収容体2として袋体を対象とした場合を示しており、以下の説明においては紙幣収容体を袋体2と称することとする。
【0011】
紙幣収集機1は、上部に操作部3と釣銭等他の貨幣処理機により回収された紙幣を収容した回収カセット4を挿入するためのカセット挿入口5が設けられており、前記操作部3は回収カセット4の番号、担当者の個人番号等を入力するようになっている。
【0012】
上記回収カセット4は直方体形状の箱状のもので、図2にその長手方向に直交する断面を略示するように下面側はシャッタ6により開閉するようになっており、回収カセット4を前記カセット挿入口5に挿入することによりシャッタ6の図示しないロック機構が解かれ、シャッタ6を人為的に引出して内部の紙幣Pを下方の機体7内に設けられたシャッタ8,8(図3示)の上に落下させ、このシャッタ8,8が図3の矢印方向に電動により開放したとき落下する紙幣を本発明による紙幣収納装置10により袋体2内に集積状に収納させるようになる。
【0013】
紙幣収集機1の前記カセット挿入口5の直下位置の機体7の前面は前扉11により開放されるようになっており、該部の機体7内に上面および前面が開放された縦長箱状を有する袋体装着枠12が機体7の両側部内面に配設されたガイドレール13,13が順次引出されることによって手前側に引出し自在に設けられている。
【0014】
この袋体装着枠12の上端両側部のフランジ部14,14の上面には複数個のピン15,15…が上向きに突設されており、このピン15,15…に袋体2の開口縁に設けられたフランジ部16,16の係合孔17,17…を嵌合することにより袋体2の開口部が大きく開口して袋体装着枠12内で懸吊状態に保持されるようになっている。
【0015】
上記袋体2は柔軟で強靭な資材で構成され、両端にガゼット2a,2aを有するガゼットタイプの袋で、空のとき偏平状に折り畳めるものである。
【0016】
本発明による紙幣収納装置10は、上記回収カセット4を挿入する位置と前記袋体装着枠12を挿入した位置との間の機体7内に設けられるもので、図3に正面からみた位置関係を示し、図4に紙幣収容体2を除く紙幣収納装置10のみの斜視図を、図5に同左側面図を示している。
【0017】
上記紙幣収納装置10における伸縮ガイド手段20は、機体7側に固定されて垂下するCチャンネル状の固定ガイドレール21と、他の同形状の可動ガイドレール22,23,24と、これらガイドレール相互に上下方向にスライドして伸縮するため隣位のガイドレールに固定され上下端で抜止めされたスライダ25,26,27,28とからなっており、最終位置のガイドレール24は隣位の可動ガイドレール23に連結板29により固定され、このガイドレール24に昇降ユニット30のスライダ31がスライド自在に嵌合されており、昇降ユニット30の昇降時にいずれかのスライダが自由にスライドして上下方向に伸縮されるようになっている。
【0018】
上記昇降ユニット30は、前記ガイドレール24にそって昇降する補助昇降板32と、この補助昇降板32にバネ33を介して結合された昇降板34と、この昇降板34に水平姿勢と垂直姿勢との範囲で揺動可能に枢支された紙幣載置板35と、前記昇降板34に設けられ前記載置板35の揺動等を制御する揺動機構36などにより構成されている。
【0019】
前記補助昇降板32は、一側端にガイドロッド37を、他側端にガイドレール部38を有し、図5にみられるように前記昇降板34の一側端のガイドブロック39が前記ガイドロッド37にスライド自在に嵌挿され、他側端に軸着されたガイドローラ40,40が前記ガイドレール部38に嵌合されていて、両昇降板32,34が相対的に上下動可能とされている。
【0020】
図示の実施形態では、補助昇降板32のスライダ31がガイドレール24の上限に達したのちに昇降板34がバネ33の付勢に抗して上昇し、前記シャッタ8,8の直下位置に紙幣載置板35が位置されるようにして、ガイドレール24の上昇高さを抑えながら紙幣Pを安定的に受取ることができるように構成されている。
【0021】
前記紙幣載置板35は、紙幣を集積状に載置し得るもので、その基端が前記昇降板34に枢軸41により揺動自在に支持され、この枢軸41よりやや上方で紙幣載置板35の自由端35a寄りの位置の側端面にはローラ42が軸着されていて前記昇降板34の一側端に前記紙幣載置板35の一端にそうよう直角に屈曲された側板部43に前記枢軸41を中心に円弧状に形成された長孔44(図6〜図8示)に嵌合されている。また前記紙幣載置板35の自由端35aの両側部には接地用のローラ45,45が軸着されている。
【0022】
前記揺動機構36は、中間部が前記側板部43に軸46により枢支された揺動部材47を有し、この揺動部材47の下方部は前記側板部43の下端より下方に突出し得る長さを有していてその先端には接地用のローラ48が軸着されており、揺動部材47の上端には切欠段部49が形成されている。そして上記揺動部材47はバネ50の付勢により前記ローラ48が接地する方向に回動習性が与えられている。
【0023】
上記段部49には、前記側板部43にピン51,51と長孔52,52とで上下方向可動に支持されたT字状をなす昇降部材53の上部一端のローラ54(またはピン)が係脱自在とされている。
【0024】
上記昇降部材53の上部他端にはコ字状をなす切溝55が形成されており、この切溝55に前記紙幣載置板35の側部に軸着されている前述のローラ42が嵌合されていて、前記揺動部材47の段部49がローラ54に係合しているとき、すなわち昇降部材53が上昇位置にあるとき前記切溝55に嵌合するローラ42を介して紙幣載置板35を水平姿勢に保ち(図3、図4の状態)、揺動部材47の先端のローラ48が接地して揺動部材47がバネ50に抗して図4において反時計方向に回動してその段部49がローラ54から外れたとき紙幣載置板35のロックが解かれ、該ローラ54が揺動部材47の側縁47aにそって徐々に下方へ移行することにより紙幣載置板35が次第に傾斜を増す方向に揺動されるようになっている。
【0025】
前記昇降ユニット30の昇降板34には図4、図5に示すように昇降ユニット位置検知用のタイミングベルト56の一端が取付板57を介して固着されており、このタイミングベルト56の上方は機体7側に軸支された歯付きプーリー58に巻回され、タイミングベルト56の他端には図示しない錘が取付けられていてタイミングベルト56に緊張が与えられている。
【0026】
前記シャッタ8,8の直下位置に紙幣載置板35上に集積される紙幣Pの量を検知するセンサS1 (フォトセンサ)が設けられ(図3示)、前記プーリー58の軸59端には矢車状の検知板60が固着されてこの検知板60の周囲の突部を検知してパルス数をカウントするセンサS2 が設けられ(図4示)、さらに前記タイミングベルト56の途中部に検知板61が設けられ、この検知板61の通過を検知するセンサS3 が設けられている。
【0027】
上記駆動手段62は、機体7側に軸支された巻取り軸63と、この巻取り軸63に一端が固着され該軸63より上方に位置するガイドローラ64,65を経由して前記伸縮ガイド手段20を覆い隠すように下方に延びる幅広の帯体66と、前記巻取り軸63を回動するモータ67(DCモータ)とで構成され、この帯体66の下端は前記昇降板34にビス68,68…等により固着されている。この帯体66の幅は紙幣載置板35の横幅と略同じ寸法とされる。
【0028】
図3において符号69は、昇降ユニット30の上昇復帰時に揺動部材47の下端のローラ48が当接し、昇降部材53のローラ54と段部49とを係合させて紙幣載置板35を水平姿勢のロック状態に戻すための戻しガイドである。
【0029】
上記紙幣収納装置10の伸縮ガイド手段20の背面から水平姿勢時の紙幣載置板35の先端までの奥行きは、図3にみられるように前述の袋体装着枠12に保持される袋体2の収納空間の内のり寸法よりやや小さく構成される。
【0030】
次に上記実施形態の作用を機械の背面側からみた図6〜図8を参照して説明する。
【0031】
紙幣を袋体2に収納するときは、機体7の前扉11を開けて袋体装着枠12を引出し、その内部に袋体2を挿入して上端のフランジ部16,16の孔17,17…を袋体装着枠12のフランジ部14,14のピン15,15…に嵌合させて袋体2を懸吊状態に保持させ、再び袋体装着枠12を機体7内に押込んで所定の位置にセットし、前扉11を閉じる。
【0032】
一方、他機から回収された回収カセット4を紙幣収集機1のカセット挿入口5に挿入すると、シャッタ6のロックが解かれ、シャッタ6を人為的に引出す。これにより回収カセット4内の紙幣Pは紙幣収集機1のシャッタ8,8上に落下堆積される。
【0033】
このとき紙幣収納装置10の昇降ユニット20はその昇降板34がバネ33の付勢に抗して補助昇降板32に対し上昇し、紙幣載置板35は図6(A)のように最上昇位置(初期受取り位置)におかれている。この状態では紙幣載置板35は昇降部材53のローラ54が揺動部材47の段部49に係合していて上昇位置に保持されており、その切溝55がローラ42を上昇位置に保持することにより紙幣載置板35を水平姿勢に保っている。
【0034】
ここで前記シャッタ5,5が開かれると、その上に堆積していた紙幣Pの長手方向一側縁は帯体66にそっておかれるので、伸縮ガイド手段20のガイドレール等に接触することがなく、むしろ帯体66の表面をガイドとして紙幣載置板35上に整然と集積される。
【0035】
紙幣載置板35上への紙幣の集積量に応じてセンサS1 の光路が集積紙幣により遮切られると駆動手段62のモータ67が回動し、巻取り軸63を回動して帯体66を巻出し、昇降ユニット30を下降させる(図6(B))。この場合紙幣載置体35上の集積紙幣Pと帯体66とが接触していたとしても、帯体66ごと下降するので紙幣Pの集積状態が乱されることはない。
【0036】
上記下降時には、伸縮ガイド手段20のガイドレール24にそって補助昇降板32が優先に下降し、続いては伸縮ガイド手段20の最も抵抗が少ない任意のスライダ26〜28がスライドして伸長作動することになる。
【0037】
上記のようにして一つの回収カセット4内の紙幣を回収し終れば次の回収カセット4と入れ替え、前記と同様にしてその回収カセット4内の紙幣を取込む。こうして多数の回収カセット4から紙幣を取込んで行き、紙幣載置板35上に紙幣Pが集積されるにつれて昇降ユニット30が下降し、機体7内に前述のようにしてセットされた袋体2の上端開口部に至ると、伸縮ガイド手段20も共に袋体2内に進入する(図7(A))。そして一定の量の紙幣Pが集積され、センサS2 による検出パルス数から、袋体2への紙幣収納限界量を検知すると、回収カセット4からの取込みを中止し、袋体2への収納処理が行なわれる。袋体への収納処理の制御としては、まず、駆動手段62のモータ67を回転させて昇降ユニット30を下降させていき、タイミングベルト56の検知板61をセンサS3 が検知したのちさらに駆動手段62のモータ67を所定パルス数だけ回転して昇降ユニット30を所定パルス数分だけ下降させた後に、モータ67を逆回転させて帯体66を巻取っていく。以上の制御により、昇降ユニット30が袋体2の底部に近づくと、揺動部材47の下端のローラ48が袋体2の底部に接地し(図7(B))、さらに昇降ユニット30が下がると揺動部材47は軸46を中心として上記図において反時計方向に回動し、その上端の段部49が昇降部材53のローラ54から外れる。
【0038】
このローラ54が段部49から外れると紙幣載置板35のロックが解かれ、上記ローラ54が揺動部材47の側縁47aに落ち込むので昇降部材53がピン51,51と長孔52,52とをガイドとして下降し、この下降により紙幣載置板35は枢軸41を中心にその自由端35aが一気に下降してローラ45,45が袋体2の底部に接地する(図8(A))。
【0039】
図8(A)の状態から集積紙幣Pの重量により紙幣載置板35が垂直姿勢に変位されられつつ昇降ユニット30が若干上昇し、これにより集積紙幣Pは袋体2の底部上に落ちて収納状態となる(図8(B))。このとき、帯体66の張力が若干ゆるむことになる。上記の動作により紙幣載置板35上の集積紙幣Pの集積状態が崩れることなく袋体2内に移行させることができる。
【0040】
収納完了後、駆動手段62のモータ67が巻取り方向に駆動して帯体66を巻取り、これにより昇降ユニット30は紙幣Pを袋体2内に置き去りにして上昇し、伸縮ガイド手段20も縮小して袋体2から脱出し、上昇限に近づいたとき揺動部材47の下端のローラ48が戻しガイド69に接触して図において時計方向に回動し、その回動終端に至る間に昇降部材53のローラ54を押し上げ、昇降部材53を上昇させる。これにより紙幣載置板35のローラ42が昇降部材53の切溝55を介して押し上げられ、紙幣載置板35が水平姿勢に戻される。このとき前記ローラ54が揺動部材47の段部49に係合し、紙幣載置板35を水平姿勢にロックし、図6(A)の状態に戻る。
【0041】
その後、紙幣収集機1の前扉11を開けて袋体装着枠12を引出し、紙幣が詰った袋体2を外してその開口部のフランジ部16,16の孔17,17に錠前70を通してロックし、図9に流れを示すように現金処理センタ71へ運ばれる。この現金処理センタ71において錠前70を開け、内部の紙幣を取出した空の袋体2は偏平状に折り畳まれて返送され、次回の使用に供される。
【0042】
以上の実施形態では、紙幣収納体として折り畳み自在な袋体2を使用する場合について説明したが、これはハードな材料製の箱構造であっても実施可能であり、この場合には機体7内に設けられる袋体装着枠12は省略することができる。
【0043】
また伸縮ガイド手段20は他の伸縮機構に変えることができ、他の構成に関しても図示の実施形態に限定されるものではないことはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、紙幣収容体内に受板やそのガイド機構、ロック機構等を一切設けることなく、受取った紙幣を紙幣収容体内に集積状に整然と収納することができ、そのため紙幣収容体を軽量化することができる。これにより紙幣収容体を多数用いて精算業務に係わるようにしても、一つの紙幣収納装置を備えればよく、そのためコストを著しく低減することができる。
【0045】
また請求項2のように紙幣収容体を袋体とすれば、紙幣収容体のコストをさらに低減することができるとともに紙幣収容体の戻し時には軽量であるうえ小容積に折り畳んで運搬することができるので運搬効率を高めることができる。
【0046】
さらに請求項3のように紙幣を搬送する昇降ユニットの上下駆動に帯体を用いれば、昇降ユニットの紙幣載置板上に集積される紙幣と伸縮ガイド手段との間に帯体が存在することになって境界壁を作り、昇降ユニットの下降時に帯体も共に下降するので集積紙幣の崩れを防ぐことができ、紙幣収容体内への収納を整然と行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する紙幣収集機の一例を示し、紙幣収容体(袋体)を装着する状態を示す斜視図。
【図2】回収カセットの略示断面図。
【図3】本発明による紙幣収納装置の設置位置関係を示す正面図。
【図4】本発明による紙幣収納装置の一実施形態を示す一部切欠斜視図。
【図5】同、左側面図。
【図6】(A)は昇降ユニットの最上昇時の位置関係を、(B)は紙幣載置板上に紙幣が集積されて昇降ユニットがその分下降した位置関係を示す説明図。
【図7】(A)は昇降ユニットが紙幣収容体内に進入した状態を、(B)は揺動部材の下端が紙幣収容体の底部に接地した状態を示す説明図。
【図8】(A)は揺動部材が回動して紙幣載置板のロックが解かれた状態を、(B)は紙幣載置板が垂直姿勢に変換した状態を示す説明図。
【図9】紙幣収容体(袋体)の流れを示す説明図。
【符号の説明】
1 紙幣収集機
2 紙幣収容体(袋体)
4 回収カセット
5 カセット挿入口
6,8 シャッタ
7 機体
10 紙幣収納装置
11 前扉
12 袋体装着枠
20 伸縮ガイド手段
21 固定ガイドレール
22,23,24 可動ガイドレール
25,26,27,28,31 スライダ
30 昇降ユニット
32 補助昇降板
34 昇降板
35 紙幣載置板
36 揺動機構
43 側板部
47 揺動部材
49 段部
53 昇降部材
55 切溝
56 タイミングベルト
60,61 検知板
62 駆動手段
63 巻取り軸
66 帯体
67 モータ
69 戻しガイド

Claims (3)

  1. 紙幣を収容して運搬する紙幣収容体に紙幣を重積状態に収納するための紙幣収納装置であって、収納装置側への装着時に上面が紙幣面より大きく開口されその下方に収容空間が形成される紙幣収容体と、この紙幣収容体の装着位置の上方の収納装置側に一端が支持され、他端側が伸縮作用により前記紙幣収容体の内側面にそって移動する伸縮ガイド手段と、この伸縮ガイド手段により昇降する昇降ユニットと、前記伸縮ガイド手段を伸縮させて前記昇降ユニットを紙幣収容体に進入退出させる駆動手段とを具備し、前記昇降ユニットは、前記伸縮ガイド手段の他端側に設けられ前記紙幣収容体の内側面にそって昇降し得る昇降板に揺動可能に軸着され、紙幣を載置する水平姿勢と載置状態の紙幣を落下集積させてその集積紙幣の側部を通過可能な垂直姿勢をとり得る紙幣載置板と、この紙幣載置板を水平姿勢に保持するとともに該載置板が紙幣を落下させる所定位置に下降したとき該載置板の水平姿勢を解除して垂直姿勢への揺動を可能とする揺動機構とを有することを特徴とする紙幣収納装置。
  2. 前記紙幣収容体が折り畳み自在な袋体である請求項1記載の紙幣収納装置。
  3. 前記駆動手段は、収納装置側に設けられモータにより正逆回転される巻取り軸と、この巻取り軸に一端が固着され前記伸縮ガイド手段よりも紙幣収容体の収容空間を通って他端が前記昇降ユニットに固着された幅広の帯体とで構成され、この帯体の巻取り巻戻しにより前記昇降ユニットを昇降させるとともに前記伸縮ガイド手段と紙幣収容空間とを仕切る境界を構成するようになされている請求項1または2記載の紙幣収納装置。
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