JP2000322626A - 紙葉類収納庫 - Google Patents

紙葉類収納庫

Info

Publication number
JP2000322626A
JP2000322626A JP11133941A JP13394199A JP2000322626A JP 2000322626 A JP2000322626 A JP 2000322626A JP 11133941 A JP11133941 A JP 11133941A JP 13394199 A JP13394199 A JP 13394199A JP 2000322626 A JP2000322626 A JP 2000322626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stage
tension pulley
paper sheet
tension
pulley
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11133941A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Takano
幸裕 高野
Tetsuji Kawasaki
川崎  哲治
Kazuya Nakayama
和哉 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP11133941A priority Critical patent/JP2000322626A/ja
Publication of JP2000322626A publication Critical patent/JP2000322626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】紙幣の収容効率を高め、併せて紙幣回収の操作
性を改善する。 【解決手段】筐体11の庫内にスタッカ機構を装備し、
外部から搬入した紙幣をスタッカ機構のステージ19a
の上に積み上げ集積する紙幣収納庫において、前記ステ
ージを紙幣移載位置に引き上げ付勢するばね式駆動機構
として、ガイドプーリ26,テンションプーリ27を経
由してステージと固定側のフックとの間に掛け渡した引
張ばね28と、該引張ばねに対し前記テンションプーリ
を作動,退避位置へ移動可能に案内するスライド式の支
持ガイド30、およびテンションプーリを作動位置に係
止保持するロック機構31を設け、常時はテンションプ
ーリを下降の作動位置に係止して引張ばねのばね力によ
りステージを上方に引き上げ付勢し、紙幣回収時にはロ
ックは外してテンションプーリを退避位置に上昇移動
し、引張ばねを弛緩させてステージを自重で回収位置に
降下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣入金装置に搭
載した紙幣収納庫などを実施対象として、その装置本体
が受け入れた紙葉類を取り込んで一括収納する紙葉類収
納庫に関する。
【0002】
【従来の技術】頭記した紙幣入金機は、周知のように入
金者が投入した複数枚の紙幣を一括して受け入れ、それ
を一枚ずつ分離して金種の判定,金種ごとの計数,およ
び真偽判定などを行った上でその判定結果を入金者が確
認すると、機内の搬送部を経てあらかじめ機内にセット
して置いたカセット式の紙幣収納庫に整列して一括収納
するような構成になっている。
【0003】ここで、紙幣入金機の概要を図7に示す。
紙幣入金機1は少なくとも1枚以上の紙幣を入金,また
は返却するマンマシン・インターフェースとしての入金
・返却部2と、入金された複数枚の紙幣を一枚ずつ分離
する分離部3と、紙幣の金種,真偽などを判定する鑑別
部4と、鑑別部4の判定結果を基に紙幣の搬送路を切換
える分岐部5と、鑑別部4から送出された紙幣を一時的
に集積する一時保留部6と、機内の指定位置に着脱可能
にセットしたカセット式の紙幣収納庫7と、一時保留部
6から分岐部5を経由して入金・返却部2に通じる返却
搬送路に設けた合流部8と、一時保留部6に保留された
紙幣の搬送経路を指令に基づいて紙幣収納庫側,もしく
は返却搬送路側に切換える分岐部9とを備えた構成にな
る。
【0004】かかる構成で、入金・返却部2に紙幣が1
ないし複数枚ずつ投入されると(矢印10a)、紙幣は
一括して分離部3に送られ(矢印10b)、ここで一枚
ずつ分離されて次の鑑別部4へ順次繰り出される(矢印
10c)。鑑別部4では入金された紙片の金種の判別,
金種ごとの計数,真偽判定,および分離搬送状態などの
適否判定を行った上で、紙幣を一枚ずつ後段の分岐部5
に向けて搬出する(矢印10d)。また、分岐部5では
鑑別部4の判定結果を基に、紙幣の搬送経路を一時保留
部6,または入金・返却部2に切換え制御する。ここ
で、鑑別部4での判定結果が「適」であれば、分岐部5
で紙幣の搬送経路を一時保留部6に切換え制御し(矢印
10e)、判定結果が「否」であれば合流部8を経て紙
幣の搬送経路を入金・返却部2に切換え制御する(矢印
10f)。一方、一時保留部6に搬入された紙幣は順次
集積され、所定量の紙幣集積が終了すると一括搬出し、
後段の分岐部9では入金者の確認を基に収納指令があれ
ば紙幣収納庫7に向けて紙幣を送出する(矢印10
g)。また、返却指令があれば、搬送経路を返却搬送路
側に切換えて紙幣を入力・返却部2に向けて返送する
(矢印10h)。
【0005】次に、前記の紙幣入金機に搭載した紙幣収
納庫7について、本発明と同一出願人より特願平10−
284838号として先に提案した紙幣収納庫の構成,
および紙幣の収納動作を図8,図9で説明する。
【0006】まず、図8(a),(b) は紙幣収納庫7を前
方,および後方から見た外観斜視図であり、その箱型筐
体11の正面(前面)には紙幣入口12が開口し、後面
には外扉13を装備し、さらに筐体11の左右両側面に
は紙幣収納庫7を装置本体(紙幣入金機)の内部に指定
位置にセットする(入金機の機内には紙幣収納庫の挿脱
用ガイドレールが敷設されている)際の案内となるガイ
ドブロック14を備えている。なお、15は紙幣収納庫
7の運搬時に使用する把手である。
【0007】ここで、紙幣入口12には紙幣収納庫7を
所定位置にセットした際に装置本体側に設けたシャッタ
開閉板(図示せず)の操作で自動的に開くシャッタ16
を備えている。また、外扉13はその吊り側が支軸ピン
13aを介して筐体11にヒンジ結合された片開き式扉
であり、該扉13にはキーロック17を設けて閉位置に
鎖錠するようにしている。なお、13bは後記の紙幣収
納部に集積収納した紙幣を積み上げ状態に側方から保持
するガイド(押さえガイド)を兼ねた台形の保護板であ
る。
【0008】一方、筐体11の庫内には、図9(a),(b)
で示すように仕切壁11a,および前記のガイド板13
bで囲まれた紙幣収納部18が画成されており、ここに
紙幣入口12を通じて庫内に搬入された紙幣を積み重ね
て集積させる次記構成のスタッカ機構19が組み込まれ
ている。すなわち、スタッカ機構19は、後端にハンド
ル19a-1を突設したステージ19aと、該ステージ1
9aを支持した伸縮式のステージパンタグラフ19b、
該スライダパンタグラフ19bに掛け渡してスライダ1
9aを後記する紙幣移載位置に押し上げ付勢するばね1
9b-1と、ステージ19aの上面に対向して庫内の上方
に配置した往復動式のプッシャ19cと、該プッシャ1
9cに連結した伸縮式のプッシャパンタグラフ19d
と、プッシャパンタグラフ19dを伸縮操作するカム1
9e,および駆動ギア19fと、ステージ19aとプッ
シャ19cとの間に介装して前後の仕切壁11aの間に
架け渡した左右一対の可動式ガイド軸19gとから構成
されている。
【0009】なお、図示してないが、装置本体側には前
記したスタッカ機構19の駆動モータを備えており、紙
幣収納庫7を所定の位置にセットすると駆動ギア19f
が駆動モータのギアに連結されるようになっている。
【0010】かかる構成になるスタッカ19の動作は、
先記した特願平10−284838号の明細書に詳しく
述べられている通りであり、紙幣収納庫7を紙幣入金機
の機内の定位置に装荷すると、筐体検知センサ(図示せ
ず)が動作して紙幣入金機の制御部は紙幣収納庫7がセ
ットれさたことを認知する。また、紙幣収納庫7のセッ
トと同時に機内に備えたシャッタ開閉板が筐体11のシ
ャッタ16を開放位置に移動操作して紙幣入口12を開
くとともに、駆動モータのギアがスタッカ機構19の駆
動ギア19fに結合し、モータ駆動によりプッシャ19
cを図9(a) に示す待機位置に上昇させる。これで紙幣
の受け入れ態勢が整う。
【0011】ここで、先記のように紙幣入金機に受け入
れた紙幣が一時保留部6より搬送部20を経て紙幣収納
庫7に送られて来ると、図9(a) のように紙幣22は紙
幣入口12を通じて筐体11の庫内に進入し、その搬入
路に沿って左右に敷設した一対のガイド軸19gの上に
載ってこの位置に一時的に保留される。続いて先記した
駆動モータが始動してスタッカ機構19のプッシャ19
cを待機位置から下方に駆動し、その下降移動の途上で
ガイド軸19gの間に跨がって載っていた紙幣を上方か
ら押し込み、さらに図9(b) のようにステージパンタグ
ラフ19bを押して折り畳みながらステージ19aの上
に移載する。また、プッシャ19cは下降後に上昇行程
に転じて再び図9(a) で示す待機位置に後退する。
【0012】一方、紙幣収納庫7の庫内に画成した紙幣
収納部18が紙幣で満杯状態になると、満杯検知センサ
(図示せず)の信号を基に紙幣入金機の運転を一時停止
した上で、機内から紙幣収納庫7を取出して別な場所に
運搬し、専用のキーを使って扉13のロック17(図8
(b) 参照)を解錠して扉13を開放した後、ステージ1
9aの後端から突き出しているハンドル19a-1に手を
掛け、手動操作によりばね19b-1のばね力に抗してス
テージ19aを庫内底部に押し下げ、この状態を保持し
たまま庫内に手を差し入れてステージ19aの上に積み
上げ集積されている紙幣22を取出して回収する。ま
た、紙幣22の回収後は外扉13を閉じて扉ロック17
を施錠する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した紙
幣収納庫の従来構造では、紙幣収納のスペース効率,お
よび収納庫から紙幣を回収する際の操作性の面で次記の
ような難点がある。すなわち、 (1) スタッカ機構19のステージ19aは、ステージパ
ンタグラフ19bと組合せて紙幣収納部18の庫内に収
設されている。このために、ステージパンタグラフ19
bを折り畳んだ状態でもかなりのスペースを占有するこ
とから、その占有スペース分だけステージ上に集積する
紙幣22の収容スペースが制限されて紙幣の収容効率が
低くなる。
【0014】(2) スペース19aは、ステージパンタグ
ラフ19bに張架したばね19b-1のばね力で上方に付
勢されているため、ステージ19aに載っている紙幣2
2を回収する際には、ばね19b-1に抗して手動により
力を加えてステージ19aを押し下げてこの下降位置に
保持したまま、ステージ19aから紙幣22を取り出す
必要がある。そのために、紙幣22の取出し作業が厄介
であるほか、ハンドル19b-1に過大な力を加えたりす
るとステージ19aに反り変形が生じたり、ステージパ
ンタグラフ19bに偏倚荷重が加わって破損するおそれ
がある。 (3) さらに、ステージ19a上に紙幣22が不安定な状
態に積み重なっていると、外扉13を開いた際に紙幣が
崩れてこぼれ出すおそれがある。
【0015】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
り、その目的は前記課題を解決して紙幣収納庫における
紙幣収容のスペース効率を高めるとともに、紙幣を回収
する際の操作性を改善し、併せてオペレータの操作ミス
が防止できるように構造を改良した、紙幣収納庫として
好適な紙葉類収納庫を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、正面にシャッタ付きの紙葉類入口
が開口し、後面に外扉を備えたカセット型筐体に対し、
該筐体の内部に画成した紙葉類収納部に前記入口より搬
入する紙葉類を積み重ねて集積させるスタッカ機構を装
備した紙葉類収納庫であり、前記スタッカ機構が、紙葉
類を集積する上下移動可能なステージと、庫内に搬入し
た紙葉類を上方から押し込んでステージ上に移載するプ
ッシャ機構と、ステージを支えて紙葉類の移載位置に向
けて上方に付勢するばね式駆動機構とからなるものにお
いて、前記ばね式駆動機構を、ガイドプーリ,およびテ
ンションプーリを経由してステージと固定側のフックと
の間に掛け渡した引張ばねと、該引張ばねに対し前記テ
ンションプーリを作動,退避位置へ移動可能に案内する
スライド式支持ガイド、およびテンションプーリを作動
位置に係止保持するロック機構とから構成し、常時はテ
ンションプーリを作動位置に係止して引張ばねのばね力
によりステージを上方に引き上げ付勢し、紙葉類の回収
時にはロック機構の釈放によりテンションプーリを退避
位置に移動してステージを紙葉類回収位置に自重で降下
させるようにし(請求項1)、具体的には次記のような
態様で構成するものとする。
【0017】(1) テンションプーリの支持ガイド,およ
びロック機構を筐体内の後端部に配置し、かつ支持ガイ
ド,ロック機構の操作端を外扉の開放状態で外部からア
クセスできるように背後に向けて突き出す(請求項
2)。
【0018】(2) 筐体内に画成した紙葉類収納部の後面
に内扉を備えるとともに、テンションプーリの支持ガイ
ドに内扉用のロック片を設け、テンションプーリを作動
位置に係止保持した状態で前記ロック片が内扉を閉位置
に鎖錠し、退避位置への移動状態で内扉の鎖錠を解除す
るようにインターロックする(請求項3)。
【0019】(3) 外扉にテンションプーリの支持ガイ
ド,およびそのロック機構を作動位置にリセットした状
態でのみ外扉の閉成を許容するインターロック手段を備
え(請求項4)、そのインターロック手段として外扉の
裏面側に配した補強板を兼ねた台形状の保護板の一角
に、作動位置にリセットしたテンションプーリの支持ガ
イド,およびそのロック機構の操作端との干渉を避ける
切欠窓を形成する(請求項5)。
【0020】上記の構成において、通常の使用状態では
テンションプーリが作動位置にロックされており、引張
ばねには張力が働いてステージを紙葉類の移載位置に引
き上げ付勢している。そして、この状態で紙葉類が搬入
されると、取り込んだ紙葉類がスタッカ機構のプッシャ
操作によりステージ上に移載されて積み重ね状態に集積
される。
【0021】一方、庫内から紙葉類を回収する際に、外
扉を開放した上でテンションプーリのロック機構を手動
操作により釈放すると、引張ばねのばね力によりテンシ
ョンプーリが支持ガイドと一緒に作動位置から退避位置
に移動して引張ばねが弛緩状態となるので、ステージは
自重で降下して筐体の庫内底部に着地する。これによ
り、オペレータはステージを降下位置に押さえ付けてお
くことなく、ステージ上に載っている紙葉類を自由に取
り出すことができる。また、ステージの下面側には従来
のようにステージパンタグラフのような大きなスペース
を占有する構造物がないのでその分だけ紙葉類の収納ス
ペースを大きく確保できる。
【0022】また、前項(2) のように外扉の内方に内扉
を備え二重扉方式とし、かつ内扉を閉位置でテンション
プーリの支持ガイドに設けたロック片で鎖錠しておくこ
とにより、単に外扉を開いただけでは内扉を開いて紙葉
類を取り出すことがでないので、それだけセキュリティ
性が向上する。ここで、内扉を開くにはテンションプー
リのロック機構を外して支持ガイドを退避位置に移動さ
せることにより、内扉のロックが解けて扉が自由に開閉
できるようになる。
【0023】さらに、前項(3) のように外扉とテンショ
ンプーリの支持ガイド,ロック機構との間をインターロ
ックしておくことにより、紙葉類の回収後は前記支持ガ
イド,ロック機構を作動位置に正しくリセットしない限
り、外扉の裏面側に配した保護板と支持ガイド,ロック
機構の操作端とが干渉し合って外扉を閉じることができ
ず、これによりオペレータの操作ミスを防ぐことができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6の実施例に基づいて説明する。なお、図示例は紙
幣入金機の紙幣収納庫を実施対象としたものであり、実
施例の図中で図8,図9に対応する同一部材には同じ符
号を付してその説明は省略する。
【0025】この実施例においては、スタッカ機構19
のステージ19aを紙幣移載位置に向けて引き上げ付勢
するばね式駆動機構として、図9に示した従来構造のス
テージパンタグラフ19bに代えて後記構造のものが組
み込まれており、さらに外扉13の内側には紙幣収納部
18の開口端面を覆う内扉23が新たに追加装備されて
おり、その他の構成は基本的に図8,図9の構成と同じ
である。
【0026】すなわち、図2,図3で示すように、スタ
ッカ機構19のステージ19aにはその底面側から側方
に張り出した昇降台車24を設け、該昇降台車24に取
付けたガイドローラ24a,24bを介して紙幣収納部
18を画成する仕切壁11aと筐体11の外箱との間の
空間に設置したガイド支柱25,および仕切壁11aの
内壁面に沿って昇降可能に案内支持されている。
【0027】また、昇降台車24に設けたフック24c
と前記仕切壁11aの天井側に取付けたフック11a-1
との間には筐体の天井側に支持したガイドプーリ26,
および上下移動式のテンションプーリ27の間を縫って
引張ばね28が張架されており、この引張ばね28のば
ね力でステージ19aを上方に引き上げ付勢するように
している。
【0028】ここで、テンションプーリ27は、前記し
たガイド支柱25と並置して筐体11の後部側に配した
ガイド支柱29に沿って上下方向に移動可能なスライド
式支持ガイド30に軸支支持されており、さらにその移
動経路の下端にはテンションプーリ27をこの位置に係
止保持するロック機構31を備えている。このロック機
構31は、テンションプーリ27の軸ピンと係合し合う
よう上向きに突き出た鉤形ロック爪31a,および筐体
11の開口面に突き出した釈放ハンドル31bを有する
ロック板が固定支持ピン31cを揺動支点として付勢ば
ね31dのばね力で時計方向に付勢されている。また、
前記の支持ガイド30もロック板の釈放ハンドル31b
と同様に先端が筐体11の開口面に突き出しており、そ
の先端部には後記のようにテンションプーリ27を作動
位置にセットした状態で先記した内扉23を閉位置に鎖
錠するロック片30aを備えている。
【0029】なお、前記構成において、ガイド支柱29
に沿って昇降するテンションプーリ27の支持ガイド3
0の移動ストローク、およびテンションプーリ17の昇
降位置に対応する引張ばね28の自然長と張力付与状態
の長さの差が、ステージ19aの昇降ストロークと同
じ,もしくはそれ以上となるように設定しておくものと
する。
【0030】次に、外扉13,および内扉23の構造に
ついて述べる。すなわち、外扉13は図8(b) と同様に
扉の右端を吊り側として筐体11の後面にヒンジ結合し
た片開き式扉としてなり、その裏面側に敷設した補強板
兼用の台形保護板13bの一角には先記したテンション
プーリ27の支持ガイド30の先端部,およびそのロッ
ク機構31の釈放ハンドル31bとの干渉(衝突)を避
けるように切欠窓13b-1(図1参照)が切欠き形成さ
れている。一方、内扉23は筐体11の内部に画成した
紙幣収納部18の開口面を覆うように配置した片開き式
扉であり、外扉13とは逆に右端を吊り側としてヒンジ
ピン23aを介して筐体11の取付けられている(図5
参照)。また、内扉23の先端側(吊り側と反対)の端
縁には、図4で示すように下縁から高さLの範囲にその
上部域よりも若干側方に迫り出した係合縁部23bが形
成されており、この係合縁部23bの前面に先記した支
持ガイド30の前端に形成したロック片30aをオーバ
ーラップさせて内扉を閉位置に鎖錠するようにしてい
る。
【0031】次に、前記構成の動作について説明する。
まず、紙幣収納庫7を紙幣入金機1(図7参照)に装荷
するに際しては、その準備作業として筐体11の内扉2
3を閉じた後、外扉13を閉じる前にスタッカ機構19
のステージ19aに付設したばね式駆動機構を次のよう
にリセット操作する。
【0032】すなわち、図3(a) ,図4(a) で示すよう
にテンションプーリ27の支持ガイド30を下方に引き
下ろし、テンションプーリ27をこの位置でロック機構
31のロック爪31aに係止させる。なお、ロック爪3
1aにはテーパーガイドが形成されており、支持ガイド
30を上方から引き下ろすとテンションプーリ27の支
軸ピンが前記テーパーガイドを押しやって自動的にロッ
ク爪31aに係止される。この状態になると、引張ばね
28に張力が働くようになり、そのばね力によりステー
ジ19aが紙幣移載位置に向けて上方に引き上げ付勢さ
れる。また、支持ガイド30を引き降ろすことにより、
その先端のロック片30aが内扉23の係合縁部23b
にオーバーラップして内扉23を閉位置に鎖錠する。
【0033】この状態から続いて外扉13を閉じると、
筐体11の開口端に突き出した支持ガイド30の先端
部,およびロック機構31の釈放ハンドル31bが、外
扉13の裏面側に設けた保護板13bと干渉し合うこと
なく切欠窓13b-1に入り込む。次いで、外扉13の扉
ロック17をキーを使って施錠することにより装荷の準
備が終了する。この状態を図5(a) に示す。
【0034】そして、紙幣収納庫7を紙幣入金機1に装
荷し、この状態で入金機1が取り込んだ紙幣を紙幣収納
庫7に逐次搬入すると、従来の紙幣収納庫と同様にスタ
ッカ機構19の動作により紙幣22がステージ19aの
上に整列して積み上げ集積される。
【0035】一方、紙幣収納庫7から紙幣を回収する場
合には、紙幣入金機1から紙幣収納庫7を取出した後に
別な場所に移し、次記の手順により外扉13,内扉23
を開いてステージ19aに載っている紙幣22を取り出
す。すなわち、最初にキーを使って扉ロック17を解錠
した上で外扉13を開放する。なお、この段階では内扉
23が閉位置にロックされており、庫内から紙幣22を
取り出すことができないし、かつステージ19a上に載
っている紙幣がこぼれ出るおそれもない。
【0036】続いて、図3(b) で表すようにロック機構
31の釈放ハンドル31bを手動で下方に押し下げてテ
ンションプーリ27のロックを釈放すると、テンション
プーリ27は引張ばね28のばね力により作動位置から
退避位置に向けて上方に引き上げられ、これに連れて支
持ガイド30がガイド支柱29に沿って上方にスライド
移動するとともに、いままで伸張状態にあった引張ばね
28が弛緩して自然長に戻る。その結果、紙幣22を搭
載したステージ19aは引張ばね28のばね力に殆ど拘
束されることなく自重で降下し、そのまま筐体11の底
部に着地する。また、支持ガイド30が上昇移動する
と、図4(c) で表すようにロック片30aが内扉23の
係合縁部23bから退避し、これにより内扉23が開閉
可能な状態になる。そして、内扉23を開くことにより
庫内のステージ上に収納されている紙幣22を自由に取
り出すことができる。この扉開放状態を図5(b) ,およ
び図6に示す。
【0037】なお、筐体11の内扉23,外扉13を閉
じる際に、その操作手順を誤って内扉23を閉じる以前
にテンションプーリ27を作動位置に引き下ろしてロッ
ク機構31でロックすると、内扉23の端縁が支持ガイ
ド30の先端に形成したロック片30aに突き当たって
内扉23が閉まらず、また同然のことながら外扉13も
閉じることがきない。また、内扉23を閉じた後、テン
ションプーリ27の引き下ろし,ロックを忘れたり、ロ
ック機構31が半ロックの状態であると、外扉13を閉
じる際に筐体11の開口面に突き出した支持ガイド30
の先端部,およびロック機構31の釈放ハンドル31b
が外扉13の裏面に設けた保護板13bに干渉するの
で、外扉13を完全に閉じることができない。これによ
り、オペレータの操作ミスが防げる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成によれ
ば次記の効果を奏する。 (1) 庫内から紙葉類を回収する際に、テンションプーリ
のロック機構を手動操作で釈放すると、ステージは自重
で降下して筐体の庫内底部に着地する。これにより、オ
ペレータはステージを降下位置に押さえ付けておくこと
なく、ステージ上に載っている紙葉類を自由に取り出す
ことができる。これにより、紙葉類回収の作業性が向上
するほか、ステージに無理な力を加えて反り,変形を生
じさせるようなトラブルが防げる。また、ステージの下
面側には従来構造のようにステージパンタグラフのよう
な大きなスペースを占有する物がないので、その分だけ
紙葉類の収納スペースを大きく確保できてスペース効率
の改善が図れる。
【0039】(2) また、請求項3のように外扉の内方に
内扉を追加装備して二重扉とし、かつ内扉を閉位置でテ
ンションプーリの支持ガイドに設けたロック片で鎖錠し
ておくことにより、単に外扉を開いただけでは内扉を開
いて紙葉類を取り出すことができず、それだけセキュリ
ティ性が向上するほか、外扉を開いた際に庫内から紙葉
類がこぼれ出る不具合も防止できる。
【0040】(3) さらに加えて、請求項4,5のよう
に、外扉の裏面側に設けた保護板とテンションプーリの
支持ガイド,ロック機構との間をインターロックしてお
くことにより、紙葉類の回収後は前記支持ガイド,ロッ
ク機構を作動位置に正しくリセットしない限り、外扉の
裏面側に配した保護板と支持ガイド,ロック機構の操作
端とが干渉し合って外扉を閉じることができず、これに
よりオペレータの操作ミスを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる紙幣収納庫の扉開放状
態を表す外形斜視図
【図2】図1の筐体内部に組み込んだスタッカ機構の正
面図
【図3】図2におけるスタッカ機構のステージに付設し
たばね式駆動機構の詳細構造をを表す側面図であり、
(a) はテンションプーリを作動位置にロックした状態を
表す図、(b) はロックを外してテンションプーリを退避
位置に移動させたステージ降下状態を表す図
【図4】図3のばね式駆動機構を背面側から見た図であ
り、(a),(c) はそれぞれ図3(a),(b) に対応した状態を
表す図、(b) は(a) の補足図
【図5】図1の内部構造を表す横断平面図であり、(a)
は内扉,外扉を閉じた使用状態,(b) は内扉,外扉を開
放した状態を表す図
【図6】図5(b) に対応した内扉開放状態を表す紙幣収
納庫の背面図
【図7】本発明の実施対象となる紙幣入金機の全体構成
の概要図
【図8】図7における紙幣収納庫の従来例の構成図であ
り、(a) は正面斜視図、(b) は扉開放状態を表す後面斜
視図
【図9】図8の紙幣収納庫における紙幣収納動作の説明
図であり、(a),(b) はそれぞれ庫内に装備したスタッカ
機構の異なる動作状態を表す図
【符号の説明】
1 紙幣入金機(装置本体) 7 紙幣収納庫(紙葉類収納庫) 11 筐体 11a 紙幣収納部の仕切壁 12 紙幣入口 13 外扉 13b 保護板 13b-1 切欠窓 17 扉ロック 18 紙幣収納部 19 スタッカ機構 19a ステージ 19c プッシャ 22 紙幣 23 内扉 26 ガイドプーリ 27 テンションプーリ 28 引張ばね 30 テンションプーリの支持ガイド 30a 内扉のロック片 31 ロック機構 31a ロック爪 31b 釈放ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 和哉 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3E040 AA01 BA03 CA05 DA05 FC02 FC08 FC13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正面にシャッタ付きの紙葉類入口が開口
    し、後面に外扉を備えたカセット型筐体に対し、該筐体
    の内部に画成した紙葉類収納部に前記入口より搬入する
    紙葉類を積み重ねて集積させるスタッカ機構を装備した
    紙葉類収納庫であり、前記スタッカ機構が、紙葉類を集
    積する上下移動可能なステージと、庫内に搬入した紙葉
    類を上方から押し込んでステージ上に移載するプッシャ
    機構と、ステージを支えて紙葉類の移載位置に向けて上
    方に付勢するばね式駆動機構とからなるものにおいて、
    前記ばね式駆動機構を、ガイドプーリ,およびテンショ
    ンプーリを経由してステージと固定側のフックとの間に
    掛け渡した引張ばねと、該引張ばねに対し前記テンショ
    ンプーリを作動,退避位置へ移動可能に案内するスライ
    ド式支持ガイド、およびテンションプーリを作動位置に
    係止保持するロック機構とから構成し、常時はテンショ
    ンプーリを作動位置に係止して引張ばねのばね力により
    ステージを上方に引き上げ付勢し、紙葉類の回収時には
    ロック機構の釈放によりテンションプーリを退避位置に
    移動してステージを紙葉類回収位置に自重降下させるよ
    うにしたことを特徴とする紙葉類収納庫。
  2. 【請求項2】請求項1記載の紙葉類収納庫において、テ
    ンションプーリの支持ガイド,およびロック機構を筐体
    内の後端部に配置し、かつ支持ガイド,ロック機構の操
    作端を外扉の開放状態で外部からアクセス可能に背後に
    向けて突き出したことを特徴とする紙葉類収納庫。
  3. 【請求項3】請求項1記載の紙葉類収納庫において、筐
    体内に画成した紙葉類収納部の後面に内扉を備えるとと
    もに、テンションプーリの支持ガイドに内扉用のロック
    片を設け、テンションプーリを作動位置に係止保持した
    状態で前記ロック片が内扉を閉位置に鎖錠し、退避位置
    への移動状態で内扉の鎖錠を解除するようにインターロ
    ックしたことを特徴とする紙葉類収納庫。
  4. 【請求項4】請求項1記載の紙葉類収納庫において、外
    扉に、テンションプーリの支持ガイド,およびそのロッ
    ク機構を作動位置にリセットした状態でのみ外扉の閉成
    を許容するインターロック手段を備えたことを特徴とす
    る紙葉類収納庫。
  5. 【請求項5】請求項4記載の紙葉類収納庫において、イ
    ンターロック手段として、外扉の裏面側に配した補強板
    を兼ねた台形状の保護板の一角に、作動位置にリセット
    したテンションプーリの支持ガイド,およびそのロック
    機構の操作端との干渉を避ける切欠窓を形成したことを
    特徴とする紙葉類収納庫。
JP11133941A 1999-05-14 1999-05-14 紙葉類収納庫 Pending JP2000322626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11133941A JP2000322626A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 紙葉類収納庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11133941A JP2000322626A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 紙葉類収納庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000322626A true JP2000322626A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15116662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11133941A Pending JP2000322626A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 紙葉類収納庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000322626A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100599230B1 (ko) 2005-03-29 2006-07-11 (주)아침정보기술 이동식 현금 입출금장치
CN100578555C (zh) * 2005-12-23 2010-01-06 广州广电运通金融电子股份有限公司 钱箱压入机构
WO2010026632A1 (ja) * 2008-09-03 2010-03-11 グローリー株式会社 紙葉類収納カセット
JP2013200789A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体収納装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100599230B1 (ko) 2005-03-29 2006-07-11 (주)아침정보기술 이동식 현금 입출금장치
CN100578555C (zh) * 2005-12-23 2010-01-06 广州广电运通金融电子股份有限公司 钱箱压入机构
WO2010026632A1 (ja) * 2008-09-03 2010-03-11 グローリー株式会社 紙葉類収納カセット
JP5144764B2 (ja) * 2008-09-03 2013-02-13 グローリー株式会社 紙葉類収納カセット
JP2013200789A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Oki Electric Ind Co Ltd 媒体収納装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080061497A1 (en) Bank bill storing machine
JP2022061533A (ja) 媒体処理装置
KR101171460B1 (ko) 지폐저장박스의 푸쉬플레이트 승강 구조
ITTO20070721A1 (it) Apparecchiatura per il deposito ed il prelevamento automatico di banconote e relativi moduli di ricezione ed erogazione
JP2000322626A (ja) 紙葉類収納庫
JPS6362788B2 (ja)
JP4351797B2 (ja) 紙幣収納装置
JP3576249B2 (ja) 紙葉類分類処理機
JP3136462B2 (ja) 紙幣処理機の一時貯留紙幣取出し装置
JP4056732B2 (ja) 紙幣処理装置
JP4743981B2 (ja) 紙幣入出金装置
JP4746193B2 (ja) 紙幣入出金装置
JP2000011234A (ja) 紙葉類収納庫
US11919667B2 (en) Sheet storage apparatus, and sheet handling apparatus
JPH049658Y2 (ja)
JP4745519B2 (ja) 紙幣入出金装置
JPH063492Y2 (ja) 紙幣処理機
JP3575330B2 (ja) 紙葉類収納装置
JPH04188292A (ja) 紙幣自動入出金機の紙幣収納カセット
JPH0546130Y2 (ja)
JP3558857B2 (ja) 紙幣処理機
JP2000306139A (ja) 紙葉類収納庫
JP2000113279A (ja) 紙葉類収納装置
JPS5816038Y2 (ja) 紙幣収納装置の插入案内装置
JP2008191767A (ja) 紙葉類収納機構