JP4812208B2 - 引き戸の戸首構造 - Google Patents
引き戸の戸首構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4812208B2 JP4812208B2 JP2001303629A JP2001303629A JP4812208B2 JP 4812208 B2 JP4812208 B2 JP 4812208B2 JP 2001303629 A JP2001303629 A JP 2001303629A JP 2001303629 A JP2001303629 A JP 2001303629A JP 4812208 B2 JP4812208 B2 JP 4812208B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding door
- sliding
- contact member
- sliding contact
- brake device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Wing Frames And Configurations (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、鴨居側に設けられた溝内に挿入する引き戸上部の戸首構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の引き戸は、図7に示すように、引き戸91の上部に、鴨居側の溝に挿入するための戸首92が設けられた形状のものである。
この従来の引き戸91では、引き戸を開閉する際、引き戸の慣性で柱に強く当たってしまうことがあり、衝撃音がしたり、手や指が挟まれてしまうという問題点があった。
【0003】
そこで、引き戸を開閉する際の慣性力を弱めるため、戸首の一部を切り欠き、この部分にブレーキ構造を装着したものも開示されている。
しかしながら、戸首の一部を切り欠いて、ブレーキ構造を装着するためには、戸首92部分を形成した後、図7に示す斜線部分Mを除いた後に、ブレーキ装置を装着する必要があった。
このため、従来の引き戸では、切除して不要となる戸首を一旦形成し、その後、ブレーキ装置を装着する部分を削除するため、ブレーキ装置を装着するためには非常に手間がかかるという欠点があった。
【0004】
そこで、この発明は、引き戸の戸首部分にブレーキ装置を簡単に装着することができると共に、異なる幅の引き戸にも対応が容易な引き戸の戸首構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決する手段及び発明の効果】
上記目的を達成するため、この発明の引き戸の戸首構造は、上部が平坦な引き戸に装着する引き戸の戸首構造であって、引き戸の平坦な上部に取り付けられるベース部を有し、当該ベース部は、解放側を上方にした断面コ字状で、引き戸の幅方向に延びる長尺部材であり、鴨居側の溝に挿入可能に形成されており、前記ベース部は、長手方向に少なくとも2分割されていて、分割された突き合わせ端部側を、一方端部を他方端部へ挿入可能にして重ね合わせて連結するか、突き合わせ端部間に連結部材を挿入することによって、引き戸の幅方向に延びる長さが引き戸の幅と一致する長さに調整可能な構造をし、さらに、ブレーキ装置であって、当該ブレーキ装置は、 前記ベース部の突き合わせ端部側と反対側の端部寄りに、断面コ字状のベース部の対向壁の内側に設けられた第1摺接部材と、鴨居側の溝の内に装着するための第2摺接部材とを含み、第2摺接部材が第1摺接部材の間に挟まれて第1摺接部材と摺接するブレーキ装置と、を有することを特徴としている。
この構成の引き戸の戸首構造では、引き戸の上部を平坦に加工することができ、引き戸の生産性の向上に寄与する。
【0006】
また、長尺部材の分割部分の一方を他方へ重ね合わせ自在に構成しているので、長尺部材の長さを変更することができ、引き戸の幅が種々異なるものに装着することができるようになり、戸首部材の生産性も向上するものである。
【0007】
一方、2分割した場合には、1本の連結部材と同形状の2本の長尺部材を用いて戸首構造を構成することができ、長尺部材が少品種で足り、生産性の向上に寄与するものである。
また、連結部材を長尺部材の内側に挿入する構成としているので、長尺部材の外形寸法が全体的に統一されることとなり、鴨居側の溝に対する寸法精度を良くすることができる。
【0008】
また、この戸首構造では、引き戸を移動させる際、第1摺接部材と第2摺接部材とを摩擦させて抵抗力を発生させることによって、引き戸に対してブレーキ力を付与することができ、引き戸が柱等に勢いよく当たって大きな衝撃音が発生したり、手や指が挟まれたりする虞を解消することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1はこの発明の実施形態を示す戸首構造の斜視図、図2は、上記戸首構造で長手方向に短縮させた状態を示す斜視図である。
この戸首構造1は、解放側を上方にした断面コ字状の長尺部材としてのベース部10を設け、鴨居側Aの溝a(図5参照)に挿入可能に形成している。このベース部10は、長手方向の中間部分で2分割した形態であるが、突き合わせ端部側を連結する継ぎ手部材としての連結部材20によって一繋がりに連続した状態に形成して戸首を構成している。
【0010】
連結部材20は、断面方形の角柱状部材にて形成し、断面コ字状のベース部10内に挿入可能に構成している。連結部材20の中央部20aの外形は、ベース部10に対する挿入部分20bより太く形成して、ベース部10の外形と同形となっている。
ベース部10は、連結部材20の中央部分20aまで挿入可能となっており、連結部材20の両側からベース部10を任意の位置にそれぞれ挿入することができる。したがって、図2にも示すように、ベース部10と連結部材20との挿入位置を調節することによって、ベース部10全体の長さを調整することができ、引き戸の幅に合わせてベース部10の長さを決定することができるため、種々異なる幅の引き戸に対応させることができる。
【0011】
また、この戸首構造1は、図3〜図6に示すように、連結部材20側と反対側のベース部10端部寄りにブレーキ装置30を設けている。ブレーキ装置30は、断面コ字状となったベース部10の対向壁の内側に、摩擦抵抗の大きな部材からなる第1摺接部材31を設け、さらに鴨居A側の溝a内に装着するための第2摺接部材32を設けている。この第2摺接部材32は、鴨居A側の溝a内において、引き戸を閉める方向にスライドさせて引き戸が閉まる直前に、上記第1摺接部材31と摺接可能な位置に取り付けることにより、引き戸が柱等に強く当たるのを阻止することができるものである。
【0012】
第2摺接部材32は、引き戸の移動方向にやや長くした断面方形の部材からなっているが、上記第1摺接部材31に摺接する両側面が、移動方向と直交する方向に可動する可動板32aにて構成されている。この可動板32aは、外面側が摩擦係数が大きくなっており、第1摺接部材31と摺接することによって摩擦抵抗が生ずる構成となっいる。可動板32aの内面は、移動方向にやや傾斜面に形成されており、両側の可動板32aが対称的に配置されることによって、長手方向に対して両者の間隔が次第に狭くなるように形成されている。
【0013】
そして、これらの可動板32aの間には、可動板32aの幅を調節するためのスぺーサー34が設けられている。スぺーサー34は、可動板32aの内側に当接していると共に、可動板32aの長手方向yにスライドさせることによって、双方の可動板32a同士の外幅を調節することができ、第1摺接部材31に対する当接力を変化させて、第2摺接部材32との間に発生する摩擦力を調節することができる。
【0014】
この戸首構造1は、鴨居側となる上部が平坦な引き戸に装着することができるので、引き戸側の構成は単純な形態のものでよく、引き戸の形成が容易である。
そして、戸首構造1は、ベース部10を連結部材20で接続しているので、引き戸の幅が種々異なるものに対応させることができる。ベース部10を長手方向にスライドさせて連結部材20との嵌合長さを調節することによって、引き戸の幅に合わせて調整することができ、ベース部10の端部と引き戸の端部とが一致した状態で当該戸首1を固定する。
【0015】
この実施態様で示したように、連結部材20を引き戸の中間部分に設けることによって、同形状のベース部10を2本準備することによって戸首構造を構成することができ、生産性の向上に寄与する。
ブレーキ装置30を構成する第2摺接部材32は、鴨居A側の溝a内の柱寄りの所定位置に装着する。装着位置としては、引き戸が閉まる直前にブレーキを作動させるのが好ましいが、引き戸の形状、重量、その他の要素を考慮して、最適な位置に装着することができる。
【0016】
ブレーキ力の調整は、可動板32aの外幅を調節するスぺーサー34をスライドさせることによって行う。スぺーサー34を可動板32a同士の間隔が狭い側に移動させることにより、第2摺接部材32の外幅を拡げることができ、第1摺接部材31との摩擦力を強くすることができ、引き戸に対する制動力を強くすることができる。
逆に、スぺーサー34を可動板32a同士の間隔が広い側に移動させることによって、第2摺接部材32の外幅を狭くすることができ、第1摺接部材31との摩擦力を弱くすることができる。
【0017】
したがって、この戸首構造1を使用することによって、引き戸を閉める際、閉まる直前に引き戸に対して制動力を働かせて引き戸が柱などに強く当たらないようにすることができる。このため、引き戸から衝撃音がでなくなり、また手や指が引き戸と柱等の間に挟まれる虞を解消することができる。
なお、上記実施形態では、ベース部10を2分割して連結部材20で一体化した例を示したが、ベース部10の一方を他方のベース部10の端部から挿入可能に構成して、全長を調節可能に構成することができる。この場合には連結部材20が不要になるため、部品点数を減少させることができる。
【0018】
また、ベース部10は、3分割以上にすることもでき、この場合には、連結部材20を分割部分毎に設けることができる。この実施形態では、引き戸の幅が長い場合に対応でき、それぞれのベース部10を短くして生産性や取扱性をよくすることができるものである。
なお、引き戸としては、木製の他、引き戸の幅方向へ移動するものであれば、アルミ製その他の構造のものに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す戸首構造の斜視図である。
【図2】上記戸首構造において、長手方向に短縮させた状態を示す斜視図である。
【図3】ブレーキ装置を構成する第1摺接部材の平面図である。
【図4】図3のx−x断面図である。
【図5】ブレーキ装置を構成する第2摺接部材の斜視図である。
【図6】上記第2摺接部材の平面図である。
【図7】従来の引き戸の斜視図である。
【符号の説明】
1 戸首構造
10 ベース部
20 連結部材
30 ブレーキ装置
31 第1摺接部材
32 第2摺接部材
Claims (1)
- 上部が平坦な引き戸に装着する引き戸の戸首構造であって、
引き戸の平坦な上部に取り付けられるベース部を有し、当該ベース部は、解放側を上方にした断面コ字状で、引き戸の幅方向に延びる長尺部材であり、鴨居側の溝に挿入可能に形成されており、
前記ベース部は、長手方向に少なくとも2分割されていて、分割された突き合わせ端部側を、一方端部を他方端部へ挿入可能にして重ね合わせて連結するか、突き合わせ端部間に連結部材を挿入することによって、引き戸の幅方向に延びる長さが引き戸の幅と一致する長さに調整可能な構造をし、
さらに、ブレーキ装置であって、当該ブレーキ装置は、
前記ベース部の突き合わせ端部側と反対側の端部寄りに、断面コ字状のベース部の対向壁の内側に設けられた第1摺接部材と、
鴨居側の溝の内に装着するための第2摺接部材とを含み、
第2摺接部材が第1摺接部材の間に挟まれて第1摺接部材と摺接するブレーキ装置と、
を有することを特徴とする、引き戸の戸首構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001303629A JP4812208B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 引き戸の戸首構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001303629A JP4812208B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 引き戸の戸首構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003106056A JP2003106056A (ja) | 2003-04-09 |
JP4812208B2 true JP4812208B2 (ja) | 2011-11-09 |
Family
ID=19123691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001303629A Expired - Fee Related JP4812208B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 引き戸の戸首構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4812208B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5631187U (ja) * | 1979-08-18 | 1981-03-26 | ||
JPS6133802Y2 (ja) * | 1981-04-30 | 1986-10-02 | ||
JPS62177875U (ja) * | 1986-04-30 | 1987-11-11 | ||
JPH0611344Y2 (ja) * | 1986-12-15 | 1994-03-23 | 松下電工株式会社 | 片開き扉装置 |
JP2913165B2 (ja) * | 1996-12-25 | 1999-06-28 | 株式会社住建産業 | 左右兼用引き戸式建具 |
JPH1144148A (ja) * | 1997-07-28 | 1999-02-16 | Matsushita Electric Works Ltd | 引戸のブレーキ装置 |
-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001303629A patent/JP4812208B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003106056A (ja) | 2003-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002298526A5 (ja) | ||
JP4812208B2 (ja) | 引き戸の戸首構造 | |
US20040108318A1 (en) | Box with a slidable cover | |
JP6516275B1 (ja) | 綴じ具 | |
JP2008502540A (ja) | 「自在袋閉鎖用留め金」 | |
JP3115374U (ja) | 障子用引き手及び該引き手を備えた障子 | |
JP3073458B2 (ja) | 引 手 | |
JP4090632B2 (ja) | 建物の間仕切り体 | |
JP3850572B2 (ja) | スプリング性戸当たり材 | |
JPH09125840A (ja) | シャッターにおけるスラットカーテンの抜止構造 | |
JP2511022Y2 (ja) | 吊り引き戸の構造 | |
JP3600563B2 (ja) | 引手を有する引戸 | |
JP3653454B2 (ja) | 壁下地用金属製角筒柱 | |
JPH11336717A (ja) | 防振クランプ | |
JP2001049960A (ja) | 引き戸 | |
JP4296979B2 (ja) | 防音壁の遮音板留め金具 | |
JP3657262B1 (ja) | 目すかし用スペーサ | |
JP4348002B2 (ja) | 把手 | |
JP3107374B2 (ja) | 引き戸のはね返り防止装置 | |
JP3154975B2 (ja) | 引き戸用ストッパ装置 | |
JPH10280742A (ja) | 引 戸 | |
JPH1162332A (ja) | 引戸の引き手 | |
JP3210287U (ja) | 引き戸用戸枠、および引き戸用戸枠の化粧材 | |
JPH0735080Y2 (ja) | 移動パネル収納装置 | |
JP2007092394A (ja) | 引戸装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080912 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110512 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110728 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110823 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4812208 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |