JP3107374B2 - 引き戸のはね返り防止装置 - Google Patents

引き戸のはね返り防止装置

Info

Publication number
JP3107374B2
JP3107374B2 JP09321819A JP32181997A JP3107374B2 JP 3107374 B2 JP3107374 B2 JP 3107374B2 JP 09321819 A JP09321819 A JP 09321819A JP 32181997 A JP32181997 A JP 32181997A JP 3107374 B2 JP3107374 B2 JP 3107374B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding door
rail
sliding
door
door frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09321819A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11152961A (ja
Inventor
治郎 山崎
則和 瀬戸
孝彦 稲荷
謙二 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18136781&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3107374(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Nifco Inc, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Nifco Inc
Priority to JP09321819A priority Critical patent/JP3107374B2/ja
Publication of JPH11152961A publication Critical patent/JPH11152961A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3107374B2 publication Critical patent/JP3107374B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、3枚の引き戸を
連動して開閉するようにした引き戸のはね返り防止具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、開口部に取付けら
れる扉枠1の上下のレール(図示せず)間に、3枚の引
き戸4a〜4cを引き違い状に配置した場合において、
3枚の引き戸4a〜4cを連動させて開閉できるように
するために、従来より、隣合う引き戸4a〜4c間に開
閉時に互いに引っ掛かる部品(図示せず)を設けること
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、3枚の引き
戸4a〜4cを左右に開閉自在とした場合において、開
閉時に互いに引っ掛かる部品を設けると、図11(a)
の状態から同図(b)のように中央の引き戸4b以外の
一方の引き戸4aを閉じたときに、中央の引き戸4bが
一方の引き戸4aに引張られて移動するが、このとき、
同図(c)のように中央の引き戸4bの慣性力により閉
位置にあるべき他方の引き戸4cが中央の引き戸4bに
引張られて一緒に移動してしまうことになる。このた
め、一方の引き戸4aの閉じ操作を慎重に行わないと、
他方の引き戸4cが動いて扉枠1との間に隙間Sが生じ
てしまうという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、連動して開閉される3枚の引き戸のうち、中央の
引き戸以外の一方の引き戸の閉じ操作を慎重に行わなく
とも、閉じた状態で端部に位置する他方の引き戸と扉枠
との間に隙間が生じるのを防止でき、3枚の引き戸の開
閉操作性を向上させることができる引き戸のはね返り防
止装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、開口部に取付けられる扉枠1の上下両端
にレール2,3を夫々設け、上下のレール2,3間に3
枚の引き戸4a〜4cを引き違い状に配設すると共に、
各引き戸4a〜4cを引っ掛け式連動機構5により連動
させて開閉できるようにし、3枚の引き戸4a〜4cの
うち閉じた状態で端部に位置する引き戸4a又は4cの
下端に設けた下走行具7よりも扉枠1から離れる側のレ
ール位置に、該下走行具7に当接するストッパー部9を
配設し、ストッパー部9は、扉枠1に近い方の側面9a
と扉枠1とは反対側の側面9bとを備えた略山形状に形
成され、閉じた状態で端部に位置する引き戸4a又は4
cの下走行具7が扉枠1に近い方の側面9aを乗り越え
るときの抵抗を扉枠1とは反対側の側面9bを乗り越え
るときの抵抗よりも大きくなるように設定することで、
閉じた状態で端部に位置する引き戸4a又は4cを閉位
置で仮固定し、且つこの仮固定された引き戸4a又は4
cを開く際には下走行具7が、ストッパー部9を乗り越
えて開方向Aに移動可能となっていることを特徴として
おり、引っ掛け式連動機構5により連動して開閉される
3枚の引き戸4a〜4cのうち、中央の引き戸4b以外
の一方の引き戸4aを閉じたときに、他方の引き戸4c
が中央の引き戸4bで引張られても、この他方の引き戸
4cの下走行具7はストッパー部9で仮固定されている
ので、閉位置にあるべき他方の引き戸4cが動いてしま
うのを防止でき、従って、一方の引き戸4aの閉じ操作
を慎重に行わなくとも、他方の引き戸4cと扉枠1との
間に隙間が生じるのを防止できる。しかも、ストッパー
部9にて仮固定されている引き戸4a又は4cを開く際
には、この引き戸4a又は4cの1下走行具7がストッ
パー部9を乗り越えて開方向Aに移動可能となっている
ので、3枚の引き戸4a〜4cを左右どちらの方向にも
開閉自在とすることができる。そのうえ、引き戸4a又
は4cを閉位置で仮固定する際には抵抗が大きくなり、
引き戸4a又は4cと扉枠1の間に隙間が生じるのを確
実に防止でき、且つ開方向に移動させた引き戸4a又は
4cを閉位置に戻す際には抵抗が小さくなりスムーズに
戻せるようになる。
【0006】ここで、上記引っ掛け式連動機構5は、上
レール2と引き戸4の上端との間に誘導パネル10を上
レール2の長手方向に移動自在に配設し、3枚の引き戸
4a〜4cのうち中央の引き戸4bの上端を誘導パネル
10に連結し、下方を開口し且つ長手方向の両端を閉塞
せる一対のガイド溝11,11を誘導パネル10の長手
方向に設け、3枚の引き戸4a〜4cのうち中央の引き
戸4b以外の一方の引き戸4aの上端に上レール2の長
手方向の一方側でガイドピン12を設けると共に、他方
の引き戸4cの上端に上レール2の長手方向の他方側で
ガイドピン12を設け、夫々のガイドピン12,12を
誘導パネル10の一対のガイド溝11,11に別々に摺
動自在に嵌合して成ることを特徴とするのが好ましく、
このように構成することで、誘導パネル10によって3
枚の引き戸4a〜4cの開閉操作がスムーズとなり、し
かも、中央の引き戸4b以外の引き戸4a又は4cの何
れを操作しても中央の引き戸4bを介して連動して開閉
させることができ、また、3枚の引き戸4a〜4cを連
動させる誘導パネル10を上レール2に設けるために、
隣合う引き戸4a〜4cの面間のクリアランスを小さく
でき、また、誘導パネル10を上レール2に納めること
により外観上違和感がないようにでき、さらに上レール
2に誘導パネル10を移動自在に設けるだけであるの
で、構造を簡単にできるようになる。
【0007】
【0008】また上記上方に開口した溝状の下レール3
のレール底面3aに、該レール底面3aを挟持する下片
15と上片14とを備えたクリップ13が着脱自在に差
し込まれ、クリップ13の上片14側にストッパー部9
が一体に設けられていることを特徴とするのが好まし
く、このように構成することで、クリップ13を下レー
ル3に対してワンタッチで取付けることができ、しかも
下レール3にストッパー部9を取付けるための切欠き孔
等を設ける必要もなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本発明の引き戸4a〜4cは、例えばクロー
ゼットのような収納家具の前面開口を開閉するために取
付けられるものである。扉枠1は、例えば図6に示すよ
うに、左右の側板8(8a,8b)と上レール2と下レ
ール3とで矩形状に枠組して形成されている。下レール
3は下地板31(図1)で支持されている。上下のレー
ル2,3間には、3枚の引き戸4a〜4cが引き違い状
に配設されており、各引き戸4a〜4cの下端にはロー
ラー6のような下走行具7を設けてあり、引き戸4a〜
4cの上部は後述するように引っ掛け式連動機構5を介
して上レール2に支持されている。
【0010】引っ掛け式連動機構5は、図4及び図5に
示すように、上レール2と引き戸4の上端との間に誘導
パネル10を上レール2の長手方向に移動自在に配設し
てある。誘導パネル10はアルミニウムのような金属製
または合成樹脂製であり、図4に示すように、長手方向
の両端の端部材41,41とこの端部材41,41間を
接続する接続部材42とで構成されている。誘導パネル
10の幅方向の両側には一対のガイド溝11,11(図
5)が誘導パネル10の長手方向に亘って設けてある。
このガイド溝11,11は下方に開口すると共に、その
長手方向の端部が閉塞されている。誘導パネル10の端
部材41の上面の両側にはガイド凹条43が夫々設けら
れている。
【0011】上レール2内の上面には、一対のガイド突
条44を長手方向に亘って突設してあり、上レール2内
の側面には夫々内方に突出する受け片50を突設してあ
る。この上レール2内には上記誘導パネル10が上レー
ル2の長手方向に摺動自在になるように内装されるが、
このときガイド突条44でガイド凹条43がガイドさ
れ、誘導パネル10の幅方向の両端に突出したガイドリ
ブ61が受け片50にガイドされて誘導パネル10が円
滑に移動するものである。
【0012】一方、中央の引き戸4b以外の一方の引き
戸4aの上端には上レール2の長手方向の一方側でガイ
ドピン12を設けると共に、他方の引き戸4cの上端に
上レール2の長手方向の他方側でガイドピン12を設
け、夫々のガイドピン12を誘導パネル10の一対のガ
イド溝11,11に別々に摺動自在に嵌合されている。
これにより、中央の引き戸4b以外の引き戸4a又は4
cを移動させると、ガイドピン12がガイド溝11に沿
って摺動すると共に、誘導パネル10が中央の引き戸4
bと一緒に移動し、3枚の引き戸4a〜4cが連動して
開閉されることにより引き戸4の開閉がスムーズにでき
るようになっている。
【0013】次に、端部に位置する引き戸4a,4cの
下端に取付けられるローラー6の外周面は、図1(b)
に示すように、断面略凸状に形成されており、上方に開
口した溝状の下レール3の両側の一対のレール受け面3
b上に走行自在に支持される両側の一対のレール走行面
6aと、両レール受け面3b,3b間から下方に挿入さ
れてレール底面3aと接触しない位置に配置されるガイ
ド部6bとで構成されている。このガイド部6bははね
返り防止装置20を構成するストッパー部9に対向配置
されており、ローラー6のガイド部6bのみがストッパ
ー部9に当接して引き戸4の仮固定が行われるようにな
っている。
【0014】ストッパー部9は、例えば樹脂成形品から
成り、図1、図3に示すように、下レール3のレール底
面3aよりも上方に突出して配置されると共に、下レー
ル3のレール底面3aに切欠かれた切欠き孔16に挿入
係止される複数の係止片17を備えている。ストッパー
部9は、閉じた状態で端部に位置する引き戸4a又は4
cを閉位置で仮固定するためのものであり、図6に示す
ように、下レール3の長手方向の両端側に夫々配設され
ている。図6において右側のストッパー部9は、閉じた
状態にある引き戸4aのローラー6よりも右側の側板8
aとは反対側のレール位置Pに配設されており、また、
左側のストッパー部9は、閉じた状態にある引き戸4c
のローラー6よりも左側の側板8bとは反対側のレール
位置Pに配設されており、これらストッパー部9は、引
き戸4aと側板8aとの間、及び引き戸4cと側板bと
の間に夫々隙間が生じるのを防止する役割を果たす。図
1及び図2においては、左側のストッパー部9のみを図
示しているが、右側のストッパー部9も同じ構造を有し
ているものである。
【0015】ストッパー部9は、図1に示すように、扉
枠1の左側の側板8bに近い方の側面9aと、扉枠1と
は反対側の側面9bとで略山形状に形成されている。こ
の実施形態では、左側の側板8bに近い方の側面9aは
第1の段差部18と、第1の段差部18よりも更に上方
に突出した第2の段差部19とで構成されており、ま
た、扉枠1とは反対側の側面9bは第2の段差部19か
ら左側の側板8bとは反対側に向かって緩やかに下り傾
斜したスロープ部21で構成されている。さらに、ロー
ラー6が閉位置から段差部19を乗り越えるときの抵抗
は、ローラー6が開位置からスロープ部21を乗り越え
るときの抵抗よりも大きくなるように設定されている。
例えば通常の走行時0.7kgfにおいて、段差部19
を乗り越えるときの操作力が2kgf、スロープ部21
を乗り越えるときの操作力が1kgfとなるように設定
してあり、これにより、引き戸4cを閉位置で仮固定す
る際には抵抗が大きくなり、引き戸4cと扉枠1の間に
隙間が生じるのを確実に防止でき、且つ開方向に移動さ
せた引き戸4Cを閉位置に戻す際には抵抗が小さくなり
スムーズに戻せるようになっている。なおガイド部6b
がストッパー部9を乗り越えるときにはガイド部6bの
両側に位置するレール走行面6aがレール受け面3bか
ら離れて浮き上がるが、このときもガイド部6bは下レ
ール3の両側壁間に挿入されているので、ローラー6は
下レール3から離脱しないものである。
【0016】しかして、閉じた状態にある3枚の引き戸
4a〜4cのうち、例えば図5(a)の状態から一方の
引き戸4aを図5(b)の矢印方向に移動させたときに
は、、一方のガイドピン12が一方のガイド溝11に沿
ってガイド溝11の長さ分だけ摺動すると共に誘導パネ
ル10が引き戸4aと一緒に移動し、これにより3枚の
引き戸4a〜4cが連動して開いたり閉じたりされる。
【0017】ここで、一方の引き戸4aを閉じると、中
央の引き戸4bが一方の引き戸4aに引張られて移動す
るが、このとき他方の引き戸4cが中央の引き戸4bで
引張られて、図2の矢印で示す開方向Aに移動しようと
する。しかしこのとき、他方の引き戸4cのローラー6
はストッパー部9の段差部18,19によって仮固定さ
れているので、閉位置にあるべき他方の引き戸4cが開
方向Aに動いてしまうのを防止できる。また段差部1
8,19によってローラー6が閉位置からストッパー部
9を乗り越えるときの抵抗が大きくなっているので、ス
トッパー部9による引き戸4の仮固定が確実に行われる
ので、一方の引き戸4aの閉じ操作を慎重に行わなくと
も、他方の引き戸4cと左側の側板8bとの間に隙間が
生じるのを防止することができる。
【0018】また、閉位置にある他方の引き戸4c(一
方の引き戸4aも同様)を開く際には、他方の引き戸4
cを図2の開方向Aに少し強く引張ると、ローラー6が
段差部19を乗り越えて開方向Aに移動でき、引き戸4
cを開くことができる。また、開いた引き戸4c(一方
の引き戸4aも同様)を閉じる際には、この引き戸4c
を図2の閉方向Bに引張ると、この引き戸4cのローラ
ー6は抵抗の小さい緩やかなスロープ部21を乗り越え
て段差部18上にスムーズに移動させることができる。
またこのとき引き戸4cを側板8bに強く当てたときで
も、ストッパー部9で仮固定されるので引き戸4cのは
ね返りを防止できると同時に、扉枠1との間に隙間が生
じるのも防止できる。従って、引き戸4の開閉操作を慎
重に行う必要がなくなり、開閉操作性が向上する。また
ストッパー部9を段差部18,19とスロープ部21と
で構成し、ローラー6が閉位置から段差部19を乗り越
えるときの抵抗を、ローラー6が開位置からスロープ部
21を乗り越えるときの抵抗よりも大きくなるように設
定してあるので、ストッパー部9による引き戸4の仮固
定力を大きくできるだけでなく、スロープ部21を乗り
越えて引き戸4cを開位置から閉位置に戻す際にも、ロ
ーラー6はスロープ部21を乗り越え易くなり、確実に
仮固定できる構造でありながら、戻し操作をスムーズに
行うことができるようになる。
【0019】また、ストッパー部9は、下レール3に形
成した切欠き孔16(図1(a))に取付けられている
ので、下レール3に対するストッパー部9の取付けが簡
単になり、また切欠き孔16によってストッパー部9の
取付け位置を簡単に位置決めできるので、ストッパー部
9を下レール3の長手方向に対して位置合わせする必要
もなく、取付けが容易になるという利点がある。
【0020】また、上記誘導パネル10(図6)を用い
て3枚の引き戸4a〜4cを連動して開閉させるように
したから、3枚の引き戸4a〜4cの開閉操作がスムー
ズとなり、しかも、中央の引き戸4b以外の引き戸4a
又は4cの何れを操作しても中央の引き戸4bを介して
連動して開閉されるので、便利に使用できるものとな
る。また、誘導パネル10を上レール2に設けているた
めに、隣合う引き戸4a〜4cの面間のクリアランスを
小さくできるものであり、また、誘導パネル10を上レ
ール2に納めることにより外観上違和感がないようにで
きるものであり、さらに上レール2に誘導パネル10を
移動自在に設けるだけであるので、構造を簡単にできる
という利点もある。
【0021】図7乃至図10は他の実施形態を示してい
る。この実施形態では、上方に開口した溝状の下レール
3のレール底面3aを挟持する下片15と上片14とを
備えたバネ性を有するクリップ13を備え、このクリッ
プ13の上片14側にストッパー部9を一体に形成した
ものである。図7中の31は下レール3の下地板、24
は下レール3の嵌合凹部、25はローラー6の上下位置
の調整ネジ部である。クリップ13の下片15と上片1
4は、U字状に折り曲げられていると共に、上片14の
先端からストッパー部9が一体に延出されている。この
ストッパー部9は、扉枠1に近い方の側面9aと扉枠1
とは反対側の側面9bとを備えた略山形状に形成されて
いる。本実施形態では、扉枠1に近い方の側面9aと扉
枠1とは反対側の側面9bは、緩やかに連続した傾斜面
26,27で構成されている。この略山形状に突曲した
ストッパー部9を上にして、クリップ13をレール底面
3aに差し込むことにより、略山形状に突曲したストッ
パー部9を下レール3に対して容易にしかも着脱可能に
取付けることができる。このとき図1の実施形態と同
様、ストッパー部9の扉枠1に近い方の傾斜面26によ
りローラー6を仮固定できると共に、扉枠1とは反対側
の側面9bにより開位置に移動したローラー6を閉位置
にスムーズに戻すことができるという効果が得られ、さ
らに加えて、クリップ13を下レール3に対してワンタ
ッチで取付けることができ、取付け作業が容易であり、
さらに加えて下レール3に図1の実施形態のような切欠
き孔16を設ける必要がないので下レール3の構造を簡
略化できるという効果も得られる。なお、図7乃至図1
0に示す実施形態では、ストッパー部9の両側の傾斜面
26,27を左右対称的に形成しているが、もちろんこ
れに限定されるものではなく、例えば扉枠1に近い方の
傾斜面26の傾斜角度を、扉枠1とは反対側の傾斜面2
7の傾斜角度よりも大きくしてもよいものであり、さら
に傾斜面26に代えて例えば図1の段差部18,19に
相当する段差面を形成してもよいものである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、開口部に取付けられる扉枠の上下両
端にレールを夫々設け、上下のレール間に3枚の引き戸
を引き違い状に配設すると共に、各引き戸を引っ掛け式
連動機構により連動させて開閉できるようにし、3枚の
引き戸のうち閉じた状態で端部に位置する引き戸の下端
に設けた下走行具よりも扉枠から離れる側のレール位置
に、該下走行具に当接するストッパー部を配設し、スト
ッパー部は、扉枠に近い方の側面と扉枠とは反対側の側
面とを備えた略山形状に形成され、閉じた状態で端部に
位置する引き戸の下走行具が扉枠に近い方の側面を乗り
越えるときの抵抗を扉枠とは反対側の側面を乗り越える
ときの抵抗よりも大きくなるように設定することで、
じた状態で端部に位置する引き戸を閉位置で仮固定し、
且つこの仮固定された引き戸を開く際には下走行具がス
トッパー部を乗り越えて開方向に移動可能となっている
から、引っ掛け式連動機構により連動して開閉される3
枚の引き戸を閉じる際に、例えば中央の引き戸以外の一
方の引き戸を閉じると、中央の引き戸が一方の引き戸に
引張られて移動するが、このとき他方の引き戸が中央の
引き戸で引張られても、他方の引き戸の下走行具はスト
ッパー部にて仮固定されているので、閉位置にあるべき
他方の引き戸が動いてしまうのを防止できる。そのうえ
引き戸を閉位置で仮固定する際には抵抗が大きくなり、
引き戸と扉枠の間に隙間が生じるのを確実に防止でき、
且つ開方向に移動させた引き戸を閉位置に戻す際には抵
抗が小さくなりスムーズに戻せるようになり、開閉操作
性が一層向上する。この結果、連動して開閉される3枚
の引き戸のうち、中央の引き戸以外の一方の引き戸の閉
じ操作を慎重に行わなくとも、他方の引き戸と扉枠との
間に隙間が生じるのを防止できると共に、ストッパー部
にて閉位置で仮固定されている引き戸を開く際にはこの
引き戸の下走行具がストッパー部を乗り越えて開方向に
移動できるようになり、3枚の引き戸の開閉操作性を向
上させることができる。
【0023】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、引っ掛け式連動機構は、上レールと引
き戸の上端との間に誘導パネルを上レールの長手方向に
移動自在に配設し、3枚の引き戸のうち中央の引き戸の
上端を誘導パネルに連結し、下方を開口し且つ長手方向
の両端を閉塞せる一対のガイド溝を誘導パネルの長手方
向に設け、3枚の引き戸のうち中央の引き戸以外の一方
の引き戸の上端に上レールの長手方向の一方側でガイド
ピンを設けると共に、他方の引き戸の上端に上レールの
長手方向の他方側でガイドピンを設け、夫々のガイドピ
ンを誘導パネルの一対のガイド溝に別々に摺動自在に嵌
合して成るから、誘導パネルによって3枚の引き戸の開
閉操作がスムーズとなり、しかも、中央の引き戸以外の
引き戸の何れを操作しても中央の引き戸を介して連動し
て開閉されるので、便利に使用できるものとなり、ま
た、3枚の引き戸を連動させる誘導パネルを上レールに
設けるために、隣合う引き戸の面間のクリアランスを小
さくできるものであり、また、誘導パネルを上レールに
納めることにより外観上違和感がないようにできるもの
であり、さらに上レールに誘導パネルを移動自在に設け
るだけであるので、構造を簡単にできるものである。
【0024】
【0025】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、上方に開口した溝状の下レールのレー
ル底面に、該レール底面を挟持する下片と上片とを備え
たクリップが着脱自在に差し込まれ、クリップの上片側
にストッパー部が一体に設けられているから、クリップ
を下レールに対してワンタッチで取付けることができ、
取付け作業が容易となり、そのうえ下レールにストッパ
ー部を取付けるための切欠き孔等を設ける必要もないの
で、下レールの構造を簡略化できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態の一例を示す正面断
面図、(b)は(a)の側面断面図である。
【図2】同上のローラーがストッパー部で仮固定された
場合及び乗り越えた場合の説明図である。
【図3】(a)は同上のストッパー部の平面図、(b)
は正面図、(c)は正面断面図、(d)は側面図、
(e)は下面図である。
【図4】同上の誘導パネルを説明する分解斜視図であ
る。
【図5】(a)(b)は同上の誘導パネルを介して引き
戸が連動して開閉される場合の説明図である。
【図6】(a)は同上の3枚の引き戸の平面図、(b)
は正面図である。
【図7】他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図8】図7のクリップを取付けた状態の正面断面図で
ある。
【図9】同上のクリップを示し、(a)は正面図、
(b)は側面図、(c)は下面図である。
【図10】同上のローラーがクリップで仮固定された場
合の説明図である。
【図11】(a)〜(c)は従来の引き戸を閉じる場合
の動作の説明図である。
【符号の説明】
1 扉枠 2 上レール 3 下レール 3a レール底面 4a〜4c 引き戸 5 引っ掛け式連動機構 7 下走行具 8 側板 9 ストッパー部 9a 扉枠に近い方の側面 9b 扉枠とは反対側の側面 10 誘導パネル 11 ガイド溝 12 ガイドピン 13 クリップ 14 下片 15 上片 A 開方向 B 閉方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲荷 孝彦 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (72)発明者 吉田 謙二 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (56)参考文献 特開 平10−280808(JP,A) 実開 平7−4753(JP,U) 実開 平7−38536(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 17/00 E05F 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部に取付けられる扉枠の上下両端に
    レールを夫々設け、上下のレール間に3枚の引き戸を引
    き違い状に配設すると共に、各引き戸を引っ掛け式連動
    機構により連動させて開閉できるようにし、3枚の引き
    戸のうち閉じた状態で端部に位置する引き戸の下端に設
    けた下走行具よりも扉枠から離れる側のレール位置に、
    該下走行具に当接するストッパー部を配設し、ストッパ
    ー部は、扉枠に近い方の側面と扉枠とは反対側の側面と
    を備えた略山形状に形成され、閉じた状態で端部に位置
    する引き戸の下走行具が扉枠に近い方の側面を乗り越え
    るときの抵抗を扉枠とは反対側の側面を乗り越えるとき
    の抵抗よりも大きくなるように設定することで、閉じた
    状態で端部に位置する引き戸を閉位置で仮固定し、且つ
    この仮固定された引き戸を開く際には下走行具がストッ
    パー部を乗り越えて開方向に移動可能となっていること
    を特徴とする引き戸のはね返り防止装置。
  2. 【請求項2】 引っ掛け式連動機構は、上レールと引き
    戸の上端との間に誘導パネルを上レールの長手方向に移
    動自在に配設し、3枚の引き戸のうち中央の引き戸の上
    端を誘導パネルに連結し、下方を開口し且つ長手方向の
    両端を閉塞せる一対のガイド溝を誘導パネルの長手方向
    に設け、3枚の引き戸のうち中央の引き戸以外の一方の
    引き戸の上端に上レールの長手方向の一方側でガイドピ
    ンを設けると共に、他方の引き戸の上端に上レールの長
    手方向の他方側でガイドピンを設け、夫々のガイドピン
    を誘導パネルの一対のガイド溝に別々に摺動自在に嵌合
    して成ることを特徴とする請求項1記載の引き戸のはね
    返り防止装置。
  3. 【請求項3】 上方に開口した溝状の下レールのレール
    底面に、該レール底面を挟持する下片と上片とを備えた
    クリップが着脱自在に差し込まれ、クリップの上片側に
    ストッパー部が一体に設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の引き戸のはね返り防止装置。
JP09321819A 1997-11-25 1997-11-25 引き戸のはね返り防止装置 Expired - Fee Related JP3107374B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09321819A JP3107374B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 引き戸のはね返り防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09321819A JP3107374B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 引き戸のはね返り防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11152961A JPH11152961A (ja) 1999-06-08
JP3107374B2 true JP3107374B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=18136781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09321819A Expired - Fee Related JP3107374B2 (ja) 1997-11-25 1997-11-25 引き戸のはね返り防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3107374B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4627057B2 (ja) * 2006-09-05 2011-02-09 シャープ株式会社 加熱調理器
JP2015090061A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 三協立山株式会社 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11152961A (ja) 1999-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100452096B1 (ko) 접는 키보드
MXPA01006693A (es) Accionador para un cierre inclinado para ventana de guillotina.
GB2311260A (en) A door anti-rattle assembly.
JP2004176262A (ja) 引戸の戸締装置
JP3107374B2 (ja) 引き戸のはね返り防止装置
JP3555268B2 (ja) シャッター用施錠装置
JPH0231819Y2 (ja)
JP2002303075A (ja) 窓の開閉装置
KR101251239B1 (ko) 창호의 프로젝트 및 케이스먼트 제어용 하드웨어
JP3946801B2 (ja) 調整ストライク
JPH0882152A (ja) 引戸のガイド構造
JP3682710B2 (ja) 引戸及び引戸用ガイド
JP3291611B2 (ja) 蓋の開閉装置
JPH0723499Y2 (ja) 間仕切り装置のロック構造
KR100412514B1 (ko) 차량용 도어체커
JPH1144148A (ja) 引戸のブレーキ装置
JP3154975B2 (ja) 引き戸用ストッパ装置
JP4477725B2 (ja) 家具等における引戸装置
JP3342348B2 (ja) 連動引戸装置
GB2281346A (en) Friction stay
JP2782155B2 (ja) ドアの隙間塞ぎ装置
JPH0743392Y2 (ja) 間仕切り装置のロック構造
JP2003106039A (ja) 戸車用レールのエンドガイド
JPH08189266A (ja) 家具のシャッター扉装置
JP3242091B2 (ja) 蓋開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000808

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees