JP2669790B2 - 引戸のガイド構造 - Google Patents

引戸のガイド構造

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JP2669790B2
JP2669790B2 JP21597594A JP21597594A JP2669790B2 JP 2669790 B2 JP2669790 B2 JP 2669790B2 JP 21597594 A JP21597594 A JP 21597594A JP 21597594 A JP21597594 A JP 21597594A JP 2669790 B2 JP2669790 B2 JP 2669790B2
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茂 峪口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引戸の上部を開閉移動
自在に案内するガイド構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の引戸のガイド構造では、引戸の上
部に取付けられたケーシングに、上框に取付けられた中
央ガイドレールの案内溝内及びこれに連続する端部ガイ
ドレールの案内溝内に沿って移動可能なガイド体と、当
該ガイド体を上方側に移動付勢するスプリングとを設け
るとともに、前記ガイド体の移動方向に沿う両側面の各
々には、中央ガイドレールの内側面に摺接する振れ止め
用ガイド面と、横幅方向の外方に向かって開口する凹部
とを形成し、更に、前記端部ガイドレールの案内溝内の
横幅を、中央ガイドレールの案内溝内の横幅よりも大に
構成し、この端部ガイドレールには、当該端部ガイドレ
ールの横幅方向の側板部に形成した開口を通して案内溝
側に突出することにより、端部ガイドレールの案内溝内
に移入したガイド体の凹部に係合する一対の弾性挟持部
を備えたほぼU字状の板バネを取付けていた(例えば、
実開平5−21085号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記引戸のガイド構造
は、ガイド体をスプリングの弾性付勢力に抗して中央ガ
イドレールの案内溝から離脱する位置にまで押し下げ操
作することにより、引戸を上框に対して自由に脱着する
ことができるばかりでなく、引戸を開閉方向の端部に移
動させたとき、ガイド体の両凹部に、端部ガイドレール
に設けたU字状板バネの両弾性挟持部が係合するから、
引戸が戸当たりに衝突したときの反動で戻り移動するこ
とを抑制することができる。しかし、従来では、前記凹
部がガイド体の移動方向に沿う両側面に形成され、か
つ、前記U字状板バネの両弾性挟持部が、端部ガイドレ
ールの横幅方向の側板部に形成した開口を通して案内溝
側に突出配置されているため、ガイド体が端部ガイドレ
ールの案内溝内に移入した状態では、ガイド体の両側面
に形成された振れ止め用ガイド面と端部ガイドレールの
内側面とが非接触状態にあるため、引戸に幅方向の外力
が作用したとき、当該引戸がU字状板バネの弾性付勢力
に抗して幅方向で揺れ動き易く、その結果、ガイド体と
端部ガイドレールとの衝突音が発生する問題があった。
本発明は、前述の実情に鑑みて為されたものであって、
その目的は、引戸を開閉方向の端部位置において弾性力
で確実に押圧保持しながらも、中央ガイドレールの案内
溝及び端部ガイドレールの案内溝のいずれの位置におい
てもガイド体を揺れ動きのない状態で確実に移動案内す
ることができるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1による引戸のガイド構造では、引
戸の上部に取付けられたケーシングに、上框に取付けら
れた中央ガイドレールの案内溝内及びこれに連続する端
部ガイドレールの案内溝内に沿って移動可能なガイド体
と、当該ガイド体を上方側に移動付勢する弾性付勢体と
を設けるとともに、前記ガイド体の移動方向に沿う両側
面の各々には、中央ガイドレールの内側面及び端部ガイ
ドレールの内側面に摺接する振れ止め用ガイド面を形成
し、更に、前記端部ガイドレールには、前記ガイド体の
上面に形成した凹部に対して上下方向から係脱自在で、
かつ、係合方向に弾性力で付勢された係合体を設けてあ
る。
【0005】本発明の請求項2に記載したように、前記
ケーシングに、前記ガイド体の上方からの挿入を許容す
る開口と、当該開口から挿入されたガイド体の上下移動
を摺接案内するガイド面、及び、前記ガイド体側のスト
ッパー片との接当によって当該ガイド体の上方への抜け
出し移動を接当阻止する受け面とが形成され、更に、前
記ストッパー片が、その上端側ほど外方に位置する傾斜
姿勢で、かつ、横方向に弾性変形可能な状態で前記ガイ
ド体に連設されていてもよい。
【0006】本発明の請求項3に記載したように、前記
係合体が、前記端部ガイドレールに片持ち状態で取付け
られた上下方向に弾性変形可能な板バネと、当該板バネ
の遊端部との接当に伴って上方に弾性変形可能な状態で
端部ガイドレールに一体形成された天板部とから構成さ
れていてもよい。
【0007】本発明の請求項4に記載したように、前記
中央ガイドレールの上面に、上方ほど横幅が広くなるよ
うなテーパー状の被係止溝が形成されているとともに、
前記端部ガイドレールには、前記中央ガイドレールの被
係止溝に対して上方から嵌合することにより、中央ガイ
ドレールの案内溝の横幅中心位置と端部ガイドレールの
案内溝の横幅中心位置とを合致させるための分力を発生
させる一対の傾斜面を備えた連結片が連設されていても
よい。
【0008】本発明の請求項5に記載したように、前記
振れ止め用ガイド面が、中央ガイドレールの内側面及び
端部ガイドレールの内側面に対してほぼ上下方向で線接
触する状態でレール長手方向に所定間隔を隔てて複数形
成されていてもよい。
【0009】本発明の請求項6に記載したように、前記
端部ガイドレールの内側面の各々には、前記ガイド体の
幅方向両側面の各々に形成したレール長手方向に沿う係
合溝に係入して、当該ガイド体の下方への移動を接当阻
止する突条が形成されていてもよい。
【0010】
【作用】請求項1の構成による場合は、引戸を両ガイド
レールに沿って開閉移動させたとき、この引戸側のガイ
ド体の両側面の各々に形成した振れ止め用ガイド面が、
中央ガイドレールの内側面及び端部ガイドレールの内側
面にそれぞれ摺接しながら移動するから、ガイド体がレ
ール長手方向のいずれに位置する場合でも、引戸の幅方
向での揺れ動きを確実に接当阻止することができる。し
かも、引戸を開閉方向の端部位置に移動させたときに
は、端部ガイドレールに設けた係合体が、端部ガイドレ
ールの案内溝内に移入したガイド体の上面に形成された
凹部に対して上下方向から弾性力で係合するから、引戸
が戸当たりに衝突したときの反動で戻り移動することを
抑制することができる。
【0011】請求項2の構成による場合は、前記ケーシ
ングの開口からガイド体を挿入するだけで、弾性付勢体
によって上方側に移動付勢されているガイド体の抜け出
し移動を、当該ガイド体に設けたストッパー片とケーシ
ング側の受け面との接当によって阻止することができる
ばかりでなく、前記ストッパー片がケーシング側の受け
面に強く接当するほど、当該ストッパー片が横外方に弾
性変形するから、ストッパー片と受け面との係合代が大
きくなる。
【0012】請求項3の構成による場合は、前記ガイド
体の上面に形成された凹部に対する係合体の係合力が、
前記端部ガイドレールに片持ち状態で取付けられた板バ
ネの弾性力と、端部ガイドレールに一体形成された天板
部の弾性力との和になるから、板バネの一端部を端部ガ
イドレールに取付けるだけの簡単な構造でありながら、
係合体とガイド体上面の凹部との係合力を高めることが
できる。
【0013】請求項4の構成による場合は、前記中央ガ
イドレールと端部ガイドレールとを上框に取付ける際、
端部ガイドレールの連結片を中央ガイドレールの被係止
溝に対して上方から嵌合させるだけで、中央ガイドレー
ルの案内溝の横幅中心位置と端部ガイドレールの案内溝
の横幅中心位置とを合致させることができる。
【0014】請求項5の構成による場合は、前記振れ止
め用ガイド面が、中央ガイドレールの内側面及び端部ガ
イドレールの内側面に沿って移動する際の摺接抵抗を小
さくすることができるばかりでなく、レール長手方向に
所定間隔を隔てて位置する複数の振れ止め用ガイド面に
よって、前記ガイド体を所定姿勢でスムーズに移動案内
することができる。
【0015】請求項6の構成による場合は、端部ガイド
レールに設けた係合体が、端部ガイドレールの案内溝内
に移入したガイド体の凹部に係合したとき、当該ガイド
体が弾性付勢体の弾性付勢力に抗して下方に抜け出し移
動することを、前記端部ガイドレールの内側面の各々に
形成した突条とガイド体の両側面の各々に形成した係合
溝との係合によって阻止することができる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の構成による場合は、引戸を開
閉方向の端部位置において弾性力で確実に押圧保持し
て、引戸が戸当たりに衝突したときの反動で戻り移動す
ることを抑制しながらも、前記中央ガイドレールの案内
溝のみならず、端部ガイドレールの案内溝においても、
ガイド体を揺れ動きのない状態で確実に移動案内するこ
とができるから、ガイド体の揺れ動きに起因する衝突音
の発生を抑制することができる。
【0017】請求項2の構成による場合は、前記ケーシ
ングに対するガイド体の組み付け作業の容易化を図るこ
とができるばかりでなく、弾性付勢体の付勢力を強くし
ても、ガイド体の上方への抜け出し移動を確実に阻止す
ることができる。
【0018】請求項3の構成による場合は、前記係合体
の構造の簡素化及び組み付けの容易化を図りながらも、
当該係合体とガイド体上面の凹部との係合力を高めるこ
とができる。
【0019】請求項4の構成による場合は、前記中央ガ
イドレール及び端部ガイドレールを上框に取付ける際、
これら両ガイドレールの案内溝の横幅方向での中心位置
合わせを簡便に行うことができる。
【0020】請求項5の構成による場合は、前記ガイド
体を所定姿勢でガイドレールに沿ってスムーズに移動案
内しながらも、引戸の開閉操作力の軽減化を図ることが
できる。
【0021】請求項6の構成による場合は、前記端部ガ
イドレールに設けた係合体とガイド体上面の凹部との係
合の確実化を図ることができる。
【0022】
【実施例】
〔第1実施例〕図1、図6に示す引戸のガイド構造で
は、木製の引戸1の上部に、当該上部に切削形成された
凹部1aに入り込む状態で合成樹脂製のケーシング2が
ビス3等にて取付けられているとともに、木製の上框4
に切削形成された下向き開口の溝部4aには、下向きに
開口する横断面ほぼコの字状の合成樹脂製の中央ガイド
レール5と、下向きに開口する横断面ほぼコの字状の合
成樹脂製の端部ガイドレール6とが、それらの両案内溝
5a,6a同士が連続する状態でそれぞれビス7にて取
付けてられている。
【0023】前記ケーシング2内には、図6〜図8に示
すように、中央ガイドレール5の案内溝5a及び端部ガ
イドレール6の案内溝6a内に沿って移動可能な合成樹
脂製のガイド体8と、当該ガイド体8を上方側に移動付
勢する第1圧縮コイルスプリング(弾性付勢体の一例で
ある)9、及び、前記ガイド体8を第1圧縮コイルスプ
リング9の弾性付勢力に抗して案内溝5a,6aから離
脱する位置にまで引退させた格納姿勢で係止保持するロ
ック機構10とが組付けられている。
【0024】更に、前記ケーシング2には、図7に示す
ように、前記ガイド体8の上方からの挿入を許容する開
口2aと、当該開口2aから挿入されたガイド体8の上
下移動を摺接案内するガイド面2b、及び、前記ガイド
体8側の一対のストッパー片8Aとの接当によって当該
ガイド体8の上方への抜け出し移動を接当阻止する一対
の受け面2cとが形成されているとともに、前記ストッ
パー片8Aは、その上端側ほど外方に位置する傾斜姿勢
で、かつ、横方向に弾性変形可能な片持ち状態で前記ガ
イド体8に一体形成されている。そして、前記ケーシン
グ2の開口2aからガイド体8を挿入するだけで、第1
圧縮コイルスプリング9によって上方側に移動付勢され
ているガイド体8の抜け出し移動を、当該ガイド体8に
設けた一対のストッパー片8Aとケーシング2側の一対
の受け面2cとの接当によって阻止することができるば
かりでなく、前記ストッパー片8Aがケーシング2側の
受け面2cに強く接当するほど、当該ストッパー片8A
が横外方に弾性変形するから、ストッパー片8Aと受け
面2cとの係合代が大きくなって外れ難くなる。
【0025】図2〜図4に示すように、前記ガイド体8
のうち、中央ガイドレール5の案内溝5a及び端部ガイ
ドレール6の案内溝6a内に入り込む上側部の移動方向
に沿う両側面で、かつ、レール長手方向の両端近傍部分
がそれぞれ半円柱状に一体的に隆起形成されていて、そ
れらの各半円柱状隆起部の外面をもって、中央ガイドレ
ール5の横幅方向で相対向する一対の内側面5b及び端
部ガイドレール6の横幅方向で相対向する一対の内側面
6bに対して上下方向のほぼ線接触状態で摺接する振れ
止め用ガイド面8aが形成されているとともに、前記ガ
イド体8の上側部の移動方向に沿う両側面で、かつ、レ
ール長手方向の中央位置には、前記中央ガイドレール5
の下端面及び端部ガイドレール6の下端面にほぼ線接触
状態で接当して、前記両案内溝5a,6aに対するガイ
ド体8の係入深さを一定に維持する係入深さ規制用突起
8bが一体的に隆起形成され、更に、前記ガイド体8の
下端面には、第1圧縮コイルスプリング9の上端を外嵌
保持するバネ受け用突起8cが一体形成されている。更
に、前記ガイド体8の移動方向両端部の各々には、一対
のストッパー片8Aの最大外面間隔が一対の受け面2c
の対向間隔よりも狭くなる状態まで、当該ストッパー片
8Aのガイド体8の中心側への弾性変形を許容する窪み
部8fが形成されている。
【0026】前記ロック機構10は、図7〜図10に示
すように、前記ガイド体8の下側部に形成した表面側に
開口する取付け穴8g内に、前記ガイド体8を格納姿勢
に押し込み操作したとき、ケーシング2の表面板2dの
裏面(前記ガイド面2bの一つである)に形成した係止
凹部2eに係合可能な操作体10aと、当該操作体10
aを係合方向に移動付勢する第2圧縮コイルスプリング
10bとを組み付けて構成されている。そして、このロ
ック機構10をロック解除操作する場合は、前記操作体
10aを第2圧縮コイルスプリング10bの弾性付勢力
に抗して押し込み操作すると、当該操作体10aとケー
シング2の係止凹部2eとの係合が解除されるため、前
記ガイド体8は、第1圧縮コイルスプリング9の弾性付
勢力で上方に突出移動する。また、前記ガイド体8に
は、ケーシング2の表面板2dに形成された上下方向の
操作用長孔2fを通して外方に突出する操作摘み12が
取付けられていて、当該操作摘み12を押し下げ操作す
ると、ガイド体8が第1圧縮コイルスプリング9の弾性
付勢力に抗して下降し、操作体10aが格納位置でケー
シング2の係止凹部2eに係合する。更に、図5、図9
に示すように、前記ケーシング2の表面板2dの四隅近
くには、前記ビス3の挿通孔2gがそれぞれ貫通形成さ
れている。
【0027】前記中央ガイドレール5の外側面の各々に
は、図3に示すように、上框4の溝部4aへの打ち込み
によって当該溝部4a内周面に食い込む上下複数段の抜
止用突条5dが一体的に突出形成されているとともに、
中央ガイドレール5の上面には、上方ほど横幅が広くな
るようなテーパー状の被係止溝5eがレール長手方向に
沿って形成されているとともに、前記端部ガイドレール
6には、前記中央ガイドレール5の被係止溝5eに対し
て上方から嵌合することにより、中央ガイドレール5の
案内溝5aの横幅中心位置と端部ガイドレール6の案内
溝6aの横幅中心位置とを合致させるための分力を発生
させる一対の傾斜面6dを備えた連結片6Aが一体的に
突出形成されている。それ故に、前記中央ガイドレール
5と端部ガイドレール6とを上框4に取付ける際、端部
ガイドレール6の連結片6Aを中央ガイドレール5の被
係止溝5eに対して上方から嵌合させるだけで、中央ガ
イドレール5の案内溝5aの横幅中心位置と端部ガイド
レール6の案内溝6aの横幅中心位置とを簡単に合致さ
せることができる。尚、前記端部ガイドレール6の連結
片6Aを中央ガイドレール5の案内溝5aに嵌合させた
状態では、当該連結片6Aの上面と中央ガイドレール5
の上面とが面一状態となり、かつ、連結片6Aの下面と
案内溝5aの底面との間に若干の空隙が発生するように
構成されている。
【0028】図1〜図4に示すように、前記端部ガイド
レール6には、前記ガイド体8の上面の移動方向中央部
に形成した弧状の凹部8dに対して上下方向から係脱自
在で、かつ、係合方向に弾性力で付勢された係合体11
が設けられているとともに、前記端部ガイドレール6の
内側面6bの各々には、前記ガイド体8のうち、中央ガ
イドレール5の案内溝5a及び端部ガイドレール6の案
内溝6a内に入り込む上側部の幅方向両側面の各々に形
成したレール長手方向に沿う係合溝8eに係入して、当
該ガイド体8の下方への移動を接当阻止する突条6cが
形成されている。
【0029】前記係合体11は、前記ガイド体8の弧状
凹部8dに係合可能な弧状の弾性押圧部11aを備え、
かつ、その一端部が端部ガイドレール6に片持ち状態で
ビス12にて取付けられた上下方向に弾性変形可能な板
バネ11Aから構成されている。また、前記板バネ11
Aがガイド体8との接当によって一定量上方に弾性変形
すると、端部ガイドレール6の天板部6eと接当して、
それ以上の上方への弾性変形が阻止されるように構成さ
れている。前記端部ガイドレール6の天板部6e自体
は、上方に弾性変形可能に構成されているが、当該天板
部6eが上框4の溝部4aに臨む天井面に接当している
ため、実質的に天板部6eは固定状態にある。また、前
記ガイド体8の凹部8d及び板バネ11Aの弾性押圧部
11aを共に弧状に形成してあるが故に、板バネ11A
の弾性押圧部11aの一部がガイド体8の凹部8dに係
合し始めると、これら両者11a,8dが完全に係合す
る位置にまで引戸1をレール長手方向に沿って移動させ
るだけの分力が発生するように構成されている。
【0030】〔第2実施例〕図11に示す引戸のガイド
構造では、前記端部ガイドレール6の天板部6eと上框
4の溝部4aに臨む天井面との間に、天板部6eの上方
への弾性変形を許容する空隙Sを形成し、もって、前記
係合体を、前記ガイド体8の弧状凹部8dに係合可能な
弧状の弾性押圧部11aを備え上下方向に弾性変形可能
な板バネ11Aと、当該板バネ11Aの遊端部との接当
に伴って上方に弾性変形可能な状態で端部ガイドレール
6に一体形成された天板部6eとから構成したものであ
る。そして、前記ガイド体8の弧状凹部8dに対する係
合体11の係合力は、前記端部ガイドレール6に片持ち
状態で取付けられた板バネ11Aの弾性力と、端部ガイ
ドレール6に一体形成された天板部6eの弾性力との和
になるから、板バネ11Aの一端部を端部ガイドレール
6にビス止めするだけの簡単な構造でありながら、前記
係合体11とガイド体8の弧状凹部8dとの係合力を高
めることができる。その他の構成は前述の第1実施例と
同一である。
【0031】〔第3実施例〕図12に示すように、前記
端部ガイドレール6に、前記ガイド体8の弧状凹部8d
に係合可能な弧状の弾性押圧面11bを備えた押圧体1
1Bを上下動自在に取付けるとともに、前記押圧体11
Bを下方に移動付勢する圧縮コイルスプリング11C
を、前記押圧体11Bの上面と端部ガイドレール6の天
板との間に介装し、もって、前記押圧体11Bと圧縮コ
イルスプリング11Cとから前記係合体11を構成して
もよい。その他の構成は前述の第1実施例と同一であ
る。
【0032】〔その他の実施例〕 前述の第1実施例では、前記ガイド体8を上方側に
移動付勢する弾性付勢体9として圧縮コイルスプリング
を用いたが、これに限定されるものではなく、皿バネや
板バネ等を用いて実施してもよい。 前述の第1実施例では、引戸1及び上框4が共に木
製である場合を例に挙げて説明したが、本発明のガイド
構造は、アルミニウム合金等の金属材料から製作されて
いる引戸1や上框4に対しても適用することができる。
【0033】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す要部の一部切欠き正面図
【図2】要部の分解斜視図
【図3】図1のIII−III線拡大断面図
【図4】図1のIV−IV線拡大断面図
【図5】ケーシング及びガイド体の拡大正面図
【図6】図5のVI−VI線断面図
【図7】図6のVII−VII線断面図
【図8】格納状態に切り替え操作した時の断面図
【図9】図6のIX−IX線断面図
【図10】図8のX−X線断面図
【図11】第2実施例を示す要部の拡大断面図
【図12】第3実施例を示す要部の拡大断面図
【符号の説明】
1 引戸 2 ケーシング 2a 開口 2b ガイド面 2c 受け面 4 上框 5 中央ガイドレール 5a 案内溝 5b 内側面 5e 被係止溝 6 端部ガイドレール 6A 連結片 6a 案内溝 6b 内側面 6c 突条 6d 傾斜面 6e 天板部 8 ガイド体 8A ストッパー片 8a 振れ止め用ガイド面 8d 凹部 8e 係合溝 9 弾性付勢体 11 係合体 11A 板バネ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸(1)の上部に取付けられたケーシ
    ング(2)に、上框(4)に取付けられた中央ガイドレ
    ール(5)の案内溝(5a)内及びこれに連続する端部
    ガイドレール(6)の案内溝(6a)内に沿って移動可
    能なガイド体(8)と、当該ガイド体(8)を上方側に
    移動付勢する弾性付勢体(9)とを設けるとともに、前
    記ガイド体(8)の移動方向に沿う両側面の各々には、
    中央ガイドレール(5)の内側面(5b)及び端部ガイ
    ドレール(6)の内側面(6a)に摺接する振れ止め用
    ガイド面(8a)を形成し、更に、前記端部ガイドレー
    ル(6)には、前記ガイド体(8)の上面に形成した凹
    部(8d)に対して上下方向から係脱自在で、かつ、係
    合方向に弾性力で付勢された係合体(11)を設けてあ
    る引戸のガイド構造。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング(2)に、前記ガイド体
    (8)の上方からの挿入を許容する開口(2a)と、当
    該開口(2a)から挿入されたガイド体(8)の上下移
    動を摺接案内するガイド面(2b)、及び、前記ガイド
    体(8)側のストッパー片(8A)との接当によって当
    該ガイド体(8)の上方への抜け出し移動を接当阻止す
    る受け面(2c)とが形成されているとともに、前記ス
    トッパー片(8A)は、その上端側ほど外方に位置する
    傾斜姿勢で、かつ、横方向に弾性変形可能な状態で前記
    ガイド体(8)に連設されている請求項1記載の引戸の
    ガイド構造。
  3. 【請求項3】 前記係合体(11)が、端部ガイドレー
    ル(6)に片持ち状態で取付けられた上下方向に弾性変
    形可能な板バネ(11A)と、当該板バネ(11A)の
    遊端部との接当に伴って上方に弾性変形可能な状態で端
    部ガイドレール(6)に一体形成された天板部(6e)
    とから構成されている請求項1又は2記載の引戸のガイ
    ド構造。
  4. 【請求項4】 前記中央ガイドレール(5)の上面に
    は、上方ほど横幅が広くなるようなテーパー状の被係止
    溝(5e)が形成されているとともに、前記端部ガイド
    レール(6)には、前記中央ガイドレール(5)の被係
    止溝(5e)に対して上方から嵌合することにより、中
    央ガイドレール(5)の案内溝(5a)の横幅中心位置
    と端部ガイドレール(6)の案内溝(6a)の横幅中心
    位置とを合致させるための分力を発生させる一対の傾斜
    面(6d)を備えた連結片(6A)が連設されている請
    求項1、2又は3記載の引戸のガイド構造。
  5. 【請求項5】 前記振れ止め用ガイド面(8a)が、中
    央ガイドレール(5)の内側面(5b)及び端部ガイド
    レール(6)の内側面(6b)に対してほぼ上下方向で
    線接触する状態でレール長手方向に所定間隔を隔てて複
    数形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    引戸のガイド構造。
  6. 【請求項6】 前記端部ガイドレール(6)の内側面
    (6b)の各々には、前記ガイド体(8)の移動方向に
    沿う両側面の各々に形成したレール長手方向に沿う係合
    溝(8e)に係入して、当該ガイド体(8)の下方への
    移動を接当阻止する突条(6c)が形成されている請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の引戸のガイド構造。
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