JP3342348B2 - 連動引戸装置 - Google Patents

連動引戸装置

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JP3342348B2
JP3342348B2 JP16832497A JP16832497A JP3342348B2 JP 3342348 B2 JP3342348 B2 JP 3342348B2 JP 16832497 A JP16832497 A JP 16832497A JP 16832497 A JP16832497 A JP 16832497A JP 3342348 B2 JP3342348 B2 JP 3342348B2
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治郎 山崎
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3枚の引戸を連動
して開閉するようにした連動引戸装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、3枚の引戸を引き違い状に配置し
て3枚の引戸を連動させて開閉するようにするためには
隣合う引戸間に開閉時に互いに引っ掛かる部品を設けて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に隣合う引戸間に引っ掛かる部品を設けると、引戸の面
間のクリアランスが大きくなるという問題があり、また
構造も複雑になるという問題があった。本発明は叙述の
点に鑑みてなされたものであって、3枚の引戸を連動さ
せて開閉することができ、しかも引戸の面間のクリアラ
ンスを小さくでき、また構造も簡単にできる連動引戸装
置を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の連動引戸装置は、上レール1と下レール2と
の間に3枚の引戸3a,3b,3cを引き違い状に配設
し、上レール1と引戸3a,3b,3cの上端との間に
誘導パネル4を上レール1の長手方向に移動自在に配設
し、3枚の引戸3a,3b,3cのうち中央に位置する
引戸3bの上端を誘導パネル4に連結し、下方を開口し
且つ長手方向の両端を閉塞せる一対のガイド溝5を誘導
パネル4に長手方向に設け、3枚の引戸3a,3b,3
cのうち中央に位置する引戸3b以外の一方の引戸3a
の上端に上レール1の長手方向の一方側でガイドピン6
を設けると共に他方の引戸3cの上端に上レール1の長
手方向の他方側でガイドピン6を設け、夫々のガイドピ
ン6を誘導パネルの一対のガイド溝5に別々に摺動自在
に嵌合し、誘導パネル4を両端の端部材4aとこの両端
の端部材4aを接続する接続部材4bとで構成し、接続
部材4bの長手方向の端部を端部材4aに差し込み接続
て成ることを特徴とする。引戸3a乃至引戸3cを移
動させると、ガイドピン6がガイド溝5に沿って摺動す
ると共に誘導パネル4が引戸3bと一緒に移動し、3枚
の引戸3a,3b,3cが連動して開閉される。このと
き引戸3a,3cの何れを操作しても引戸3bを介して
連動して開閉される。また3枚の引戸3a,3b,3c
を連動させる誘導パネル4は上レール1に設けるために
隣合う引戸3a,3b,3cの面間のクリアランスを小
さくできる。また誘導パネル4を上レール1内に納める
ことにより外観上違和感がないようにできる。また上レ
ール1に誘導パネル4を移動自在に設けるだけのために
構造を簡単にできる。また接続部材4bを切断したりし
て接続部材4bの長さを変えると、長さの異なる誘導パ
ネル4を形成できて別の仕様のものに容易に対応するこ
とができる。
【0005】また本発明の請求項2の連動引戸装置は、
請求項1において、誘導パネル4の上レール1に対する
移動をガイドするために上レール1にガイド突条7を設
けると共に誘導パネル4にガイド突条7に対して摺動す
るガイド凹条8を設けて成ることを特徴とする。誘導パ
ネル4が上レール1に対して移動するときガイド突条7
に対してガイド凹条8が摺動して誘導パネル4がスムー
ズに移動して、引戸3a,3b,3cの開閉がスムーズ
に行われる。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の連動引戸装置は例えばク
ローゼットのような収納家具の前面開口を開閉するため
に取り付けられるものである。引戸枠Aは上レール1と
下レール2と両側の側枠9にて矩形状に枠組みして形成
されている。上レール1は例えばアルミニウムのような
金属にて形成されており、下レール2や側枠9は例えば
木材にて形成されている。上レール1の前面には必要に
応じて化粧材10を取り付けてある。そして引戸枠A内
には3枚の引戸3a,3b,3cが引き違い状に配設さ
れている。引戸3a,3b,3cの下端には戸車11を
設けてあり、この戸車11を下レール2のレール溝12
に転動自在にはめ込んである。引戸3a,3b,3cの
上部は後述するように誘導パネル4を介して上レール1
に支持される。
【0008】誘導パネル4はアルミニウムのような金属
製または合成樹脂製であり、図3に示すように長手方向
の両端の端部材4aとこの端部材4a間の接続部材4b
とで構成されており、接続部材4bの両端を端部材4a
に差し込むことで組み立てられている。接続部材4bの
端部を差し込み接続するとき、接続部材4bの両側の差
し込み部13を端部材4aの被差し込み部14内に挿入
するが、このとき差し込み部13の嵌め込み突条15を
被差し込み部14の嵌め込み凹条16に嵌め込まれて接
続される。これにより差し込み部13を被差し込み部1
4に差し込むだけで接続される。このとき接着剤を併用
して接着してもよい。このように端部材4aと接続部材
4bとで構成される誘導パネル4は誘導パネル4の長手
方向の長さが引戸3bの左右方向の長さと略同じで、誘
導パネル4の幅が上レール1の幅より狭い略矩形パネル
状になっている。この誘導パネル4の幅方向の両側には
誘導パネル4の長手方向に亙るようにガイド溝5を設け
てある。このガイド溝5は下方を開口すると共に長手方
向の端部が閉塞したものである。誘導パネル4の端部材
4aの上面の両側にはガイド凹条8を設けてあり、端部
材4aの両側の側端から側方に突出する突片17を設け
てある。誘導パネル4の接続部材4bの長手方向の端部
には幅方向の中央で嵌合孔18を設けてあり、この嵌合
孔18の上方の部分では端部材4a内が空洞になってい
る。上記誘導パネル4は両端の端部材4aとその間の接
続部材4bとで構成されているために接続部材4bを切
断したりして接続部材4bの長さを変えたりすることで
誘導パネル4の長さを変えることができる。
【0009】上レール1内の上面には一対のガイド突条
7を長手方向に亙って突設してあり、上レール1内の側
面に夫々内方に突出する受け片19を突設してある。こ
の上レール1内には上記誘導パネル4が上レール1の長
手方向に摺動自在になるように内装されるが、誘導パネ
ル4の突片17が上レール1内の受け片19に載せられ
ると共にガイド突条7がガイド凹条8内に遊嵌させられ
る。このように誘導パネル4が上レール1の長手方向に
移動自在に取り付けられるが、誘導パネル4が移動する
ときガイド突条7でガイド凹条8がガイドされて誘導パ
ネル4が円滑に移動する。引戸3a,3b,3cの中央
に位置する引戸3bの上端の両側には嵌合ピン20を突
設してあり、この嵌合ピン20を誘導パネル4の嵌合孔
18に嵌合することで誘導パネル4に引戸3bの上端を
取り付けてある。引戸1aでは上端の左側で上方に突出
するガイドピン6を突設してあり、ガイドピン6を誘導
パネル4の一方のガイド溝5に摺動自在に嵌合してあ
る。引戸1cでは上端の右側で上方に突出するガイドピ
ン6を突設してあり、ガイドピン6を誘導パネル4の他
方のガイド溝5に摺動自在に嵌合してある。
【0010】しかして引戸3a乃至引戸3cを移動させ
ると、ガイドピン6がガイド溝5に沿ってガイド溝5の
長さ分だけ摺動すると共に誘導パネル4が引戸3bと一
緒に移動し、3枚の引戸3a,3b,3cが連動して図
4(a)のように開いたり、図4(b)のように閉じた
りされる。このとき引戸3a,3cの何れを操作しても
引戸3bを介して連動して開閉することができる。引戸
3a,3b,3cを開いた状態では引戸2枚分の開口が
形成され、物品の出し入れが容易にできる。また引戸3
a,3b,3cを閉じた状態では、上記のように連動し
ているために必然的に真ん中の引戸3bの位置が中央と
決まる。また上記のように誘導パネル4で連動させるた
めに隣合う引戸3a,3b,3c間のクリアランスを小
さく取ることができる。また誘導パネル4は上レール1
に移動自在に装着してあり、引戸3a,3b,3cの下
端の戸車11を下レール2のレール溝12にはめ込み、
引戸3bの上端の嵌合ピン20を嵌合孔18に嵌合し、
引戸3a,3cのガイドピン6をガイド溝5にはめ込む
構造にしてあるために引戸3a,3b,3cはけんどん
式で取り付けることができ、引戸3a,3b,3cを取
り付ける施工が容易にできる。
【0011】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明は、上レールと
下レールとの間に3枚の引戸を引き違い状に配設し、上
レールと引戸の上端との間に誘導パネルを上レールの長
手方向に移動自在に配設し、3枚の引戸のうち中央に位
置する引戸の上端を誘導パネルに連結し、下方を開口し
且つ長手方向の両端を閉塞せる一対のガイド溝を誘導パ
ネルに長手方向に設け、3枚の引戸のうち中央に位置す
る引戸以外の一方の引戸の上端に上レールの長手方向の
一方側でガイドピンを設けると共に他方の引戸の上端に
上レールの長手方向の他方側でガイドピンを設け、夫々
のガイドピンを誘導パネルの一対のガイド溝に別々に摺
動自在に嵌合しているので、中央以外の引戸を移動させ
ると、ガイドピンがガイド溝に沿って摺動すると共に誘
導パネルが中央の引戸と一緒に移動し、3枚の引戸が連
動して開閉されて引戸の開閉がスムーズにできるもので
あり、また中央以外の引戸の何れを操作しても中央の引
戸を介して連動して開閉されて便利に使用できるもので
あり、また3枚の引戸を連動させる誘導パネルを上レー
ルに設けるために隣合う引戸の面間のクリアランスを小
さくできるものであり、また誘導パネルを上レール内に
納めることにより外観上違和感がないようにできるもの
であり、また上レールに誘導パネルを移動自在に設ける
だけのために構造を簡単にできるものであり、また誘導
パネルを両端の端部材とこの両端の端部材を接続する接
続部材とで構成し、接続部材の長手方向の端部を端部材
に差し込み接続しているので、接続部材を切断したりし
て接続部材の長さを変えると、長さの異なる誘導パネル
を形成できて別の仕様のものに容易に対応することがで
きるものである。
【0012】また本発明の請求項2の発明は、請求項1
において、誘導パネルの上レールに対する移動をガイド
するために上レールにガイド突条を設けると共に誘導パ
ネルにガイド突条に対して摺動するガイド凹条を設けて
いるので、誘導パネルが上レールに対して移動するとき
ガイド突条に対してガイド凹条が摺動して誘導パネルが
スムーズに移動して、引戸の開閉がスムーズに行われる
ものである。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の分解斜視図であ
る。
【図2】(a)は同上の組み立て状態の側面から見た一
部切欠断面図、(b)は(a)の平面から見た縮小断面
図である。
【図3】同上の誘導パネルを示し、(a)は組み立て状
態の斜視図、(b)は分解斜視図である。
【図4】同上の引戸を開閉する状態を説明する説明図
で、(a)は引戸を開いた状態、(b)は引戸を閉じた
状態を示す。
【符号の説明】
1 上レール 2 下レール 3a 引戸 3b 引戸 3c 引戸 4 誘導パネル 4a 端部材 4b 接続部材 5 ガイド溝 6 ガイドピン 7 ガイド突条 8 ガイド凹条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 17/00 E05D 15/00 E06B 3/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上レールと下レールとの間に3枚の引戸
    を引き違い状に配設し、上レールと引戸の上端との間に
    誘導パネルを上レールの長手方向に移動自在に配設し、
    3枚の引戸のうち中央に位置する引戸の上端を誘導パネ
    ルに連結し、下方を開口し且つ長手方向の両端を閉塞せ
    る一対のガイド溝を誘導パネルに長手方向に設け、3枚
    の引戸のうち中央に位置する引戸以外の一方の引戸の上
    端に上レールの長手方向の一方側でガイドピンを設ける
    と共に他方の引戸の上端に上レールの長手方向の他方側
    でガイドピンを設け、夫々のガイドピンを誘導パネルの
    一対のガイド溝に別々に摺動自在に嵌合し、誘導パネル
    を両端の端部材とこの両端の端部材を接続する接続部材
    とで構成し、接続部材の長手方向の端部を端部材に差し
    込み接続して成ることを特徴とする連動引戸装置。
  2. 【請求項2】 誘導パネルの上レールに対する移動をガ
    イドするために上レールにガイド突条を設けると共に誘
    導パネルにガイド突条に対して摺動するガイド凹条を設
    けて成ることを特徴とする請求項1記載の連動引戸装
    置。
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