JP4811800B2 - 低露点のクリーンルーム装置 - Google Patents

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    • F24F2203/1084Rotary wheel comprising two flow rotor segments

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,低露点のクリーンルーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
HEPAフィルタやULPAフィルタなどといった高性能フィルタを用いて,室内の浮遊塵埃物質を極度に少なくしたクリーンルームは,例えば精密機械や半導体製品の製造室や手術室等に広く利用されている。このクリーンルームの方式として,クリーンルームの天井面(給気面)にファンと高性能フィルタを一体的に備えたファンフィルタユニット(以下「FFU」という)を配置して,クリーンルーム内に下向きに給気し,クリーンルームの床面(排気面)を通じて排気された空気を,還気ダクトを経て再び天井裏に戻し,FFUによって清浄化した空気を天井面(給気面)からクリーンルーム内に給気するいわゆるFFU方式のクリーンルーム装置が知られている。
【0003】
このFFU方式のクリーンルーム装置は,ファンの吸引力によって天井裏スペースを負圧にし,その圧力をクリーンルーム内と比べて低くしているので,天井裏に存在する汚染源がクリーンルーム内に流入することが無く,天井面に高性能フィルタを設けて大型のファン1台でクリーンルーム内に給気し循環させるような,高圧の空気を天井裏に押し込む方式などと比べて,フィルタ廻りのシール性能を極端に緩和させることができる。また同時に,FFU方式のクリーンルーム装置は,消費エネルギーの低減効果も高く,生産レイアウトの変更に追従が容易で,短工期での施工が可能であり,更に個別制御がし易いといった利点がある。このため,FFU方式のクリーンルーム装置が広く普及している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方,清浄化に加えて減湿も併せて行うようにした低露点のクリーンルーム装置が,求められる清浄度は比較的厳しくはないものの普及してきている。このような低露点のクリーンルーム装置の場合,クリーンルーム装置の外部から湿った空気が系内に流入すると露点温度が上昇し,装置の用をなさなくなる。例えば露点温度−50℃の空気について0.5%程度の外気が流入すると,約14℃も露点温度が上昇してしまう。前記のFFU方式をそのままクリーンルーム装置に適用しようとすると,天井裏のスペースの圧力がファンの稼働によって低下するため,壁面などに隙間があるとそこから外気が入ってしまい,露点温度を上昇させる。特に天井裏のスペースは広いため,還気ダクトと違って天井裏を通過する風量は多く,小さな隙間でも流入した外気によって露点温度が上昇する影響は非常に大きく,例えばクリーンルームが生産施設である場合には歩留まりを著しく低下させるなどの障害がある。
【0005】
一方,シール剤等によって隙間を埋めて,そのような湿った空気の天井裏への流入を防ぐことも考えられる。しかし,半導体の製造などにおいては有機物汚染等の理由でシール剤の使用が制限される場合もある。また施工に要するコストが多大なものになってしまう。低露点環境での生産工程は現在,リチウム電池等の電子製品や医薬品・食品の工程が挙げられるが,製品の高品質化・ハイテク化に伴い,室内をより清浄にする要請は高まってきている。
【0006】
従って本発明の目的は,クリーンルームの方式として優れたFFU方式を低露点施設に適用せしめることにより,外気の流入によって露点が上昇することのない低露点のクリーンルーム装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために,請求項1にあっては,クリーンルーム内に給気するファンフィルタユニットが配置された給気面と,クリーンルーム内の空気を排気させる排気面と,クリーンルームの外において排気面から給気面に空気を戻す還気径路と,還気経路内を上流側と下流側に仕切るように設けられた空気抵抗部材を備えたクリーンルーム装置であって,前記還気径路内において少なくとも前記空気抵抗部材よりも下流側の気圧を,クリーンルーム装置の外部気圧と等しいかもしくはそれよりも高圧にさせる加圧手段を設け,前記加圧手段は,減湿された空気を,給気ダクトを通じて,前記還気径路内において少なくとも前記空気抵抗部材よりも下流側に供給するファンを含み,前記給気ダクトを通じて,前記還気径路内において少なくとも前記空気抵抗部材よりも下流側に供給する空気は,減湿された外気もしくはクリーンルームからの還気であることを特徴としている。
【0008】
この請求項1のクリーンルーム装置において空気抵抗部材とは,例えばクリーンルーム内の機器発熱を補償するために還気径路内に設けられた冷却コイルなどの冷却器が挙げられる。他には室内の風量バランスを一定に保つために還気径路内に設けられた抵抗板が例示できる。還気径路は,例えばクリーンルームの排気面から排気された空気を給気面に戻すための還気ダクトなどである。かかる還気径路は,通常はクリーンルームの外部に配置されるが,クリーンルームの内部にあっても良い。即ちこの請求項1のクリーンルーム装置において,クリーンルームの外において排気面から給気面に空気を戻す還気径路とは,所定の清浄度に維持されるクリーンルーム内の雰囲気から区画された径路であれば良い。
【0009】
この請求項1のクリーンルーム装置にあっては,排気面を経てクリーンルーム内から排気された空気を,還気径路を通じて給気面からクリーンルーム内に給気する。その際,還気径路内において少なくとも空気抵抗部材よりも下流側の気圧が,加圧手段によってクリーンルーム装置の外部気圧と等しいかもしくはそれよりも高圧にされるので,少なくとも空気抵抗部材よりも下流側においては,還気径路内にクリーンルーム装置の外部から空気が流入する心配がない。
【0010】
この請求項1のクリーンルーム装置において,例えば請求項2に記載したように,前記還気径路内において,前記空気抵抗部材の上流側から下流側に還気を送風する,前記ファンとは別の送風ファンを備え,前記還気経路に系外の空気が侵入しないように前記送風ファンの吐出側と吸込側の圧力差が維持される。
【0011】
また請求項3に記載したように,前記還気径路は,前記給気面のクリーンルームより外側において前記給気面を所定の幅をもって覆うように設けられた給気空間と,前記排気面のクリーンルームより外側において前記排気面を所定の幅をもって覆うように設けられた排気空間と,これら給気空間と排気空間とを接続する還気ダクトを備え,前記給気空間内の気圧を均一にさせるファンを設けても良い。そうすれば,給気空間内の全体の気圧をクリーンルーム装置の外部気圧と等しいかもしくはそれよりも高圧にさせることが可能となる。また,クリーンルーム内の気流分布は好適に維持され,低露点設備の高度清浄化の要求に対応できるようになる。
【0012】
また請求項4に記載したように,前記還気径路は,前記給気面のクリーンルームより外側において前記給気面を所定の幅をもって覆うように設けられた給気空間と,前記排気面のクリーンルームより外側において前記排気面を所定の幅をもって覆うように設けられた排気空間と,これら給気空間と排気空間とを接続する還気ダクトを備え,前記排気空間内の気圧を均一にさせるファンを設けても良い。そうすれば,加圧手段の上流側となる排気面から加圧手段の間の空間においても正圧に保つことができるようになって,外部空気が低露点空気に混入することをより確実に防止できるようになる。
【0013】
また請求項5に記載したように,前記空気抵抗部材は冷却コイルであり,該冷却コイルに対して前記加圧手段により満遍なく還気を供給するように構成されていても良い。これにより,還気径路内において還気を所望の温度に調節できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施の形態を図面を参考にして説明する。図1は本発明の実施の形態にかかるクリーンルーム装置1の概略的な構成を示す説明図である。
【0015】
建物10の内部には,クリーンルーム11が形成されている。図示はしないが,クリーンルーム11内には,その目的に応じて各種の機器が設置されている。この実施の形態では,クリーンルーム11の天井面は給気面12に形成されており,クリーンルーム11の床面は,例えばパンチング板やグレイチング床などからなる排気面13に形成されている。給気面12の上方(天井裏空間)は,クリーンルーム11よりも外側(図示の例では上側)において給気面12を所定の幅をもって覆うように設けられた給気空間14に形成されており,排気面13の下方(床下空間)は,クリーンルーム11よりも外側(図示の例では下側)において排気面13を所定の幅をもって覆うように設けられた排気空間15に形成されている。建物10内部においてクリーンルーム11の側方には,これら給気空間14と排気空間15を連通させる還気ダクト16が形成されている。そして,これら排気空間15と還気ダクト16と給気空間14とによって,クリーンルーム11の外において排気面13から給気面12に空気を戻す還気径路を構成している。
【0016】
給気面12の上には複数のFFU20が格子状の天井フレームに載置されることによって設置されており,この実施の形態では,給気面12の上面全体にFFU20が並べてある。これらFFU20は,いずれもHEPAフィルタやULPAフィルタなどといった高性能フィルタ21の上部に給気ファン22を装着した構成を有し,給気ファン22の稼働により高性能フィルタ21でろ過した清浄な空気を給気面12の全体から下向きに吐出してクリーンルーム11に給気するようになっている。
【0017】
各FFU20の制御は例えば次のようになっている。即ち,各FFU20に備えられた給気ファン22の稼働は,差圧計25と図示しないコントローラによって制御されている。差圧計25は,圧力センサ26によって検出されるクリーンルーム11内の気圧と,後述する送風ファン36から離れた位置において圧力センサ27によって検出される給気空間14内の気圧の差を計測し,コントローラ(図示せず)は差圧計25によって計測される差圧を所定の範囲に維持させるように各FFU20の給気ファン22を個別に制御するようになっている。クリーンルーム11内の気圧は給気空間14内の気圧よりも常に数十Pa程度(例えば20Pa程度)高くなるようにしている。また給気ファン22の稼働制御は,例えばインバータによって周波数を変えることにより行われる。なお,クリーンルーム11内の気圧の維持については後述する。
【0018】
給気空間14には,還気ダクト16から給気空間14に送風された空気を給気空間14の全体に万遍なく行き渡らせて給気空間14内の気圧を均一にさせるための補助ファン28が設けられている。
【0019】
また図示の実施の形態では,排気面13の下面全体には排気ファン30が並べてあり,これら排気ファン30の稼働により排気面13の全体からクリーンルーム11内の空気を排気空間15へ下向きに強制的に吐出させるようになっている。また排気空間15には,クリーンルーム11内から排気空間15に排気された空気を還気ダクト16に向かって送風するための補助ファン31が設けられている。
【0020】
還気ダクト16には,冷却手段としての冷却コイル35が設けられており,この冷却コイル35よりも上流側(図示の例では冷却コイル35の下側)には送風ファン36が設けられている。送風ファン36の吐出側には,冷却コイル35に万遍なく空気を供給させるためのホッパー37が装着してある。そして,送風ファン36の稼働により,排気空間15内の空気を還気ダクト16を通じて給気空間14に送風し,その際に冷却コイル35によって空気を所望の温度に冷却することにより,クリーンルーム11内に設置された各種機器(図示せず)の発熱を補償し,クリーンルーム11内へ一定温度の空気を給気するようになっている。冷却コイル35は,表面での結露等を発生させず,還気ダクト16を通じて送風する空気中の湿度を変動させないようになっている。
【0021】
また送風ファン36の稼働は,差圧計40と図示しないコントローラによって制御されている。差圧計40は,圧力センサ41によって検出される送風ファン36の吐き出し側の気圧と,圧力センサ42によって検出される送風ファン36の吸い込み側の気圧を計測し,コントローラ(図示せず)は,差圧計40によって計測される送風ファン36の吐き出し側と吸い込み側の差圧に基づいて送風ファン36の稼働を制御し,還気経路に系外の空気が侵入しないように送風ファン36の吐出側と吸込側の圧力差を適正に維持している。なお送風ファン36の稼働制御は,例えばインバータによって周波数を変えることにより行われる。
【0022】
そして本実施の形態では,排気空間15と還気ダクト16と給気空間14とによって構成される還気径路における冷却コイル35よりも下流側の領域(即ち,この実施の形態では還気ダクト16における冷却コイル35よりも下流側の領域と給気空間14の間)に,減湿された空気(外気)を給気ダクト45から供給している。即ち,給気ダクト45の上流に配置されて回転する減湿ロータ46の端面が減湿領域47と再生領域48に区分けされており,回転に伴って減湿ロータ46の端面がこれら減湿領域47と再生領域48を交互移動するようになっている。再生領域48には,ヒータ49で加熱された高温の空気がファン50の稼働によって供給され,減湿領域47には,冷却コイルなどの熱交換器51によって所望の温度に冷却された外気がファン52の稼働によって供給されている。そして,減湿領域47において減湿ロータ46を通過することにより外気が減湿され,こうして減湿かつ所望の温度に冷却された空気が,給気ダクト45を通じて,還気径路における冷却コイル35よりも下流側の領域(即ち,この実施の形態では還気ダクト16における冷却コイル35よりも下流側の領域と給気空間14の間)に供給されている。これにより,減湿かつ冷却された空気をFFU20によって清浄な状態にしてクリーンルーム11内に給気し,クリーンルーム11内を低露点雰囲気にしている。またファン52の稼働により給気ダクト45から外気を供給することにより,還気ダクト16における冷却コイル35よりも下流側の領域と給気空間14とを加圧するようになっている。なお図示はしないが,このファン52の稼働によって取入られる外気に見合った量の空気が建物10の外部に排気されている。
【0023】
送風ファン52の稼働は,差圧計55と図示しないコントローラによって制御されている。差圧計55は,圧力センサ56によって検出されるクリーンルーム11内の気圧と,圧力センサ57によって検出されるクリーンルーム装置1の外部の気圧の差を計測し,コントローラ(図示せず)は差圧計55によって計測される差圧を所定の範囲に維持させるようにファン52を制御するようになっている。これにより,クリーンルーム11内の気圧がクリーンルーム装置1の外部気圧(屋外気圧)よりも常に高くなるようにしている。この場合,クリーンルーム11内の気圧とクリーンルーム装置1の外部(屋外)の気圧との差は,クリーンルーム11内の気圧が屋外の気圧よりも大きくなるように制御されている。すなわち,クリーンルーム11内の気圧はファン52による外気取入量で制御される。なおファン52の稼働制御は,例えばインバータによって周波数を変えることにより行われる。
【0024】
さて,以上のように構成されたクリーンルーム装置1にあっては,クリーンルーム11内の空気は,排気面13から下向きに吐出されて排気空間15に排気される。この場合,必要に応じて排気ファン30が稼働して,クリーンルーム11内の空気を排気空間15に強制的に排気する。また,クリーンルーム11内の静圧に偏りがあるような場合は,静圧が低い箇所に相当する排気ファン30の稼働を増やすことによって,クリーンルーム11内の空気を排気面13の全体から平均的に排気させる。
【0025】
こうしてクリーンルーム11内から排気空間15に排気された空気は,次に還気ダクト16に向けて送風される。その際,この実施の形態のクリーンルーム装置1にあっては,排気空間15に設けられた補助ファン31の稼働により,クリーンルーム11内から排気空間15に排気された空気を還気ダクト16に向けて滞り無く送風することができる。
【0026】
こうして排気空間15から還気ダクト16に向けて送風された空気は,次に送風ファン36の稼働によって還気ダクト16内を上向きに送風され,その際に冷却コイル35によって冷却され,これにより,クリーンルーム11内に設置された各種機器(図示せず)による発熱が補償される。こうして調温された空気は,次に還気ダクト16から給気空間14に送風され,更にFFU20に設けられた給気ファン22の稼働により,高性能フィルタ21でろ過された清浄な空気となった後,給気面12から下向きに吐出されてクリーンルーム11内に給気される。これにより,クリーンルーム11内に低露点の清浄な空気を循環供給することが可能となる。
【0027】
そしてこの実施の形態のクリーンルーム装置1にあっては,熱交換器51によって所望の温度に冷却され,減湿ロータ46で減湿された外気が,ファン52の稼働によって給気ダクト45から供給され,これにより給気空間14内や還気ダクト16内における冷却コイル35よりも下流側の領域の気圧が,常にクリーンルーム装置1の外部の気圧と等しいかもしくはそれよりも高圧になるように維持される。このため,給気空間14内や還気ダクト16内において冷却コイル35よりも下流側の領域では,屋外から空気(減湿処理や温度調節されていない外気)が流入する心配がない。従って,低露点で清浄な空気をクリーンルーム11内に給気することができるようになる。またこの実施の形態のクリーンルーム装置1にあっては,給気空間14に設けた補助ファン28の稼働によって,給気空間14内全体の静圧を一定にさせることができる。
【0028】
以上本発明の好ましい実施の形態の一例を説明したが,本発明は以上の形態に限られない。例えば図1に示す実施の形態のクリーンルーム装置1では,クリーンルーム11の排気面13(床面)全体に排気ファン30を装着した例を説明したが,クリーンルーム11内の空気を抵抗無く排気面13を通過させて排気空間15に吐出させるような場合は,排気ファン30の設置台数を減らしたり,省略することも可能である。また,給気面12の全体にFFU20を並べた例を説明したが,FFU20の設置台数は任意であり,例えば適当に間引いてFFU20を配置するようなことも可能である。なお図1では,クリーンルーム11の天井面を給気面12に形成し,床面を排気面13に形成した例を説明したが,給気面12や排気面13の位置はこれらに限定されない。例えば給気面12と排気面13を上下逆にしても良いし,またクリーンルーム11の壁面に給気面12や排気面13を形成しても良い。また,補助ファン28,31は省略することもできるが,給気空間14や排気空間15の容積が大きい場合などは,補助ファン28,31を設置すると良い。これら補助ファン28,31の設置台数は1台に限らず2台以上でも良く,給気空間14や排気空間15の静圧を均一にすべく公知の計算法により補助ファン28,31の設置位置や設置台数を決定することができる。更に,給気ダクト45から系内に供給する空気は,全部外気(全外気式のドライエア供給)であっても良いし,クリーンルーム11からの還気を取入れて再利用しても良い。
【0029】
【発明の効果】
請求項1〜5によれば,クリーンルーム装置の外部からの空気の流入を心配せずにクリーンルーム内に減湿された清浄な空気を給気することができる。このため,還気径路に特別なシールを施す必要が無く,有機物汚染等の無い半導体デバイスの製造に最適な環境を作ることができる。特に請求項3によれば,給気空間全体の気圧を均一にでき,請求項4によれば,クリーンルーム内から排気空間に排気された空気を還気ダクトに向けて滞り無く送風することができる。これら請求項3,4は,クリーンルームの容積が大きい場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施にかかるクリーンルーム装置の概略的な構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 クリーンルーム装置
10 建物
11 クリーンルーム
12 給気面
13 排気面
14 給気空間
15 排気空間
16 還気ダクト
20 FFU
25,40,55 差圧計
28,31 補助ファン
30 排気ファン
35 冷却コイル
36 送風ファン
46 減湿ロータ
51 冷却コイル
52 ファン

Claims (5)

  1. クリーンルーム内に給気するファンフィルタユニットが配置された給気面と,クリーンルーム内の空気を排気させる排気面と,クリーンルームの外において排気面から給気面に空気を戻す還気径路と,還気経路内を上流側と下流側に仕切って設けられた空気抵抗部材を備えたクリーンルーム装置であって,
    前記還気径路内において少なくとも前記空気抵抗部材よりも下流側の気圧を,クリーンルーム装置の外部気圧と等しいかもしくはそれよりも高圧にさせる加圧手段を設け,
    前記加圧手段は,減湿された空気を,給気ダクトを通じて,前記還気径路内において少なくとも前記空気抵抗部材よりも下流側に供給するファンを含み,
    前記給気ダクトを通じて,前記還気径路内において少なくとも前記空気抵抗部材よりも下流側に供給する空気は,減湿された外気もしくはクリーンルームからの還気であることを特徴とする,低露点のクリーンルーム装置。
  2. 前記還気径路内において,前記空気抵抗部材の上流側から下流側に還気を送風する,前記ファンとは別の送風ファンを備え,
    前記還気経路に系外の空気が侵入しないように前記送風ファンの吐出側と吸込側の圧力差が維持されることを特徴とする,請求項1に記載の低露点のクリーンルーム装置。
  3. 前記還気径路は,前記給気面のクリーンルームより外側において前記給気面を所定の幅をもって覆うように設けられた給気空間と,前記排気面のクリーンルームより外側において前記排気面を所定の幅をもって覆うように設けられた排気空間と,これら給気空間と排気空間とを接続する還気ダクトを備え,前記給気空間内の気圧を均一にさせるファンを設けたことを特徴とする,請求項1又は2に記載の低露点のクリーンルーム装置。
  4. 前記還気径路は,前記給気面のクリーンルームより外側において前記給気面を所定の幅をもって覆うように設けられた給気空間と,前記排気面のクリーンルームより外側において前記排気面を所定の幅をもって覆うように設けられた排気空間と,これら給気空間と排気空間とを接続する還気ダクトを備え,前記排気空間内の気圧を均一にさせるファンを設けたことを特徴とする,請求項1,2又は3のいずれかに記載の低露点のクリーンルーム装置。
  5. 前記空気抵抗部材は冷却コイルであり,該冷却コイルに対して前記加圧手段により満遍なく還気を供給するように構成されたことを特徴とする,請求項1,2,3又は4のいずれかに記載の低露点のクリーンルーム装置。
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