JP4811505B2 - エンジンの制御方法及び制御装置 - Google Patents

エンジンの制御方法及び制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4811505B2
JP4811505B2 JP2009176184A JP2009176184A JP4811505B2 JP 4811505 B2 JP4811505 B2 JP 4811505B2 JP 2009176184 A JP2009176184 A JP 2009176184A JP 2009176184 A JP2009176184 A JP 2009176184A JP 4811505 B2 JP4811505 B2 JP 4811505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
condition
predetermined
fuel
satisfied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009176184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011027077A (ja
Inventor
邦公 南谷
勝正 吉田
晴洋 平野
章友 久米
英樹 佐内
和也 小谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2009176184A priority Critical patent/JP4811505B2/ja
Priority to US12/836,521 priority patent/US8433502B2/en
Priority to EP10007591.0A priority patent/EP2295773B1/en
Publication of JP2011027077A publication Critical patent/JP2011027077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4811505B2 publication Critical patent/JP4811505B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N11/00Starting of engines by means of electric motors
    • F02N11/08Circuits or control means specially adapted for starting of engines
    • F02N11/0814Circuits or control means specially adapted for starting of engines comprising means for controlling automatic idle-start-stop
    • F02N11/0818Conditions for starting or stopping the engine or for deactivating the idle-start-stop mode
    • F02N11/0822Conditions for starting or stopping the engine or for deactivating the idle-start-stop mode related to action of the driver
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N2200/00Parameters used for control of starting apparatus
    • F02N2200/02Parameters used for control of starting apparatus said parameters being related to the engine
    • F02N2200/022Engine speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N2200/00Parameters used for control of starting apparatus
    • F02N2200/08Parameters used for control of starting apparatus said parameters being related to the vehicle or its components
    • F02N2200/0802Transmission state, e.g. gear ratio or neutral state
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N2200/00Parameters used for control of starting apparatus
    • F02N2200/10Parameters used for control of starting apparatus said parameters being related to driver demands or status
    • F02N2200/101Accelerator pedal position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N2200/00Parameters used for control of starting apparatus
    • F02N2200/10Parameters used for control of starting apparatus said parameters being related to driver demands or status
    • F02N2200/102Brake pedal position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N2300/00Control related aspects of engine starting
    • F02N2300/10Control related aspects of engine starting characterised by the control output, i.e. means or parameters used as a control output or target
    • F02N2300/102Control of the starter motor speed; Control of the engine speed during cranking
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Description

本発明は、所定のエンジン停止条件が成立したときに自動停止し、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときに自動的に再始動する自動停止機能を備えているエンジンの制御方法及び制御装置に関するものである。
一般に、自動車の運転時(停車時を含む)においては、エンジンは、動力を生成する必要がないとき、例えば自動車の停車時又は減速時においてアクセルが踏み込まれていないときでもアイドリング状態で稼働している。しかし、このような場合、燃料を無駄に消費することになるので、自動車の燃費性能が低下するとともに、地球温暖化の一因である二酸化炭素の排出量が不必要に増加するといった問題がある。
そこで、近年、自動車の運転時においてエンジンが動力を生成する必要がないときにはエンジンへの燃料の供給を停止してエンジンを自動停止させ、その後動力を生成する必要が生じたときにモータでエンジンを駆動するとともにエンジンへの燃料の供給を再開してエンジンを再始動させるようにした、いわゆるアイドルストップエンジンが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−108327号公報
例えば特許文献1に開示された従来のアイドルストップエンジンでは、エンジンを自動停止させた後、エンジンを再始動させる際に、モータの駆動によりエンジン回転数が所定回転数に達したときに燃料の供給を再開するようにしている。しかしながら、エンジン回転数が所定回転数に達したとしても、自動車は必ずしも燃料の供給の再開が必要な状態、例えば自動車を発進させあるいは加速させる状態になっているとは限らない。このため、従来のアイドルストップエンジンでは、まだ燃料を供給する必要がないときに早まって燃料を供給することもあり、エンジンの自動停止による燃費性能の向上効果が徹底されないといった問題がある。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたものであって、アイドルストップエンジンが自動停止した後、燃料の供給を再開すべき適切な時期にエンジンを再始動させて不必要な燃料の消費を低減又は防止することを可能にする手段を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係るエンジンの制御方法は、(i)エンジン出力軸に自動変速機が接続され、所定のエンジン停止条件が成立したときに自動停止し、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときに自動的に再始動する自動停止機能を備えているエンジン(アイドルストップエンジン)の制御方法において、(ii)エンジンの自動停止中においてエンジン回転数が所定回転数以下のとき(回転停止状態を含む)に所定の第1条件が成立すれば、モータによりエンジン回転数を上記所定回転数まで上昇させて維持する第1工程と、(iii)第1工程の後において所定の第2条件が成立すれば、エンジンへの燃料の供給(及び該燃料の燃焼)を開始させるとともにモータの駆動を停止させる第2工程とを有し、(iv)第1条件はブレーキ踏込量が所定値以下になることである一方、第2条件はアクセル踏込量が所定値以上になることであり、(v)第1条件が成立した後において所定時間を経過したときには、第2条件が成立していないときでも、エンジンへの燃料の供給を開始させることを特徴とするものである。
本発明に係るエンジン出力軸に自動変速機が接続されているエンジンの制御装置は、所定のエンジン停止条件が成立したときに自動停止し、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときに自動的に再始動させるよう制御する自動停止制御部を備えている。このエンジンの制御装置は、(i)エンジンへの燃料供給を制御する燃料制御部と、(ii)エンジンに接続され、その駆動力によりエンジンを回転させるモータと、(iii)モータの駆動を制御するモータ制御部と、(iv)エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出部とを備えている。ここで、自動停止制御部は、エンジンの自動停止中において、エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数が所定回転数以下のときに所定の第1条件が成立すれば、前記モータ制御部により前記モータの駆動力によりエンジンを回転させ、エンジン回転数を上記所定回転数まで上昇させて維持し、この後において所定の第2条件が成立すれば、燃料制御部によりエンジンへの燃料の供給を開始させるとともにモータの駆動を停止させる。第1条件はブレーキ踏込量が所定値以下になることである一方、第2条件はアクセル踏込量が所定値以上になることである。また、自動停止制御部は、第1条件が成立した後において所定時間を経過したときには、第2条件が成立していないときでも、エンジンへの燃料の供給を開始させることを特徴とする。
本発明に係るエンジンの制御方法又は制御装置によれば、エンジンの自動停止からの復帰に際し、モータにより回転数を維持しつつ、エンジンの自動停止期間を発進動作又は加速動作直前まで延長することができる。このため、エンジンの再点火時のレスポンスの維持と、燃費性能の向上を両立することができる。したがって、アイドルストップエンジンが自動停止した後、燃料の供給を再開すべき適切な時期にエンジンを再始動させて不必要な燃料の消費を低減又は防止することができる。
なお、上記効果は、自動変速機付きの自動車において、第1条件をブレーキ踏込量に基づいて設定する一方、第2条件をアクセル踏込量に基づいて設定しているので、より顕著なものとなってい
エンジン及び自動変速機を備えた本発明の実施形態1に係るパワープラントのシステム構成を示す模式図である。 図1に示すエンジンの吸気系及び排気系の構成を示す模式図である。 図1に示すパワープラントの電力供給系統の模式図である。 図1に示すパワープラントにおけるアイドルストップ制御の制御手法を示すフローチャートである。 図4に示すアイドルストップ制御を行う場合のパワープラントないしは該パワープラントを搭載した自動車の動作状態の経時変化を示すグラフである。 エンジン及び手動変速機を備えた本発明の実施形態2に係るパワープラントのシステム構成を示す模式図である。 図6に示すパワープラントにおけるアイドルストップ制御の制御手法を示すフローチャートである。 図7に示すアイドルストップ制御を行う場合のパワープラントないしは該パワープラントを搭載した自動車の動作状態の経時変化を示すグラフである。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態1、2を具体的に説明する。実施形態1は、図1に示すような自動変速機を備えたパワープラントによって駆動される自動車(A/T車)に関するものである。また、実施形態2は、図6に示すような手動変速機を備えたパワープラントによって駆動される自動車(M/T車)に関するものである。なお、実施形態1、2では、自動車に搭載されているエンジンは、火花点火式エンジンであるが、本発明は火花点火式エンジンを備えた自動車だけでなく、ディーゼルエンジンを備えた自動車にも同様に適用することができる。
(実施形態1)
以下、図1〜図5を参照しつつ、本発明の実施形態1を具体的に説明する。
図1及び図2に示すように、実施形態1に係る自動車のパワープラントP1には、火花点火式の4気筒4サイクルエンジンであるエンジン1が設けられている。このエンジン1は、エンジンコントローラ2(以下「ECU2」という。)によって制御され、その稼動時、すなわちエンジン1が燃料を燃焼させて動力を生成しているときに、所定のエンジン停止条件が成立すれば自動停止し、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときに自動的に再始動する自動停止機能を備えたアイドルストップエンジンである。
エンジン1には、その外殻をなすシリンダヘッド10と、該シリンダヘッド10の下側に配置されたシリンダブロック11とが設けられている。そして、シリンダブロック11内には、第1〜第4気筒12A〜12Dが設けられている。第1〜第4気筒12A〜12Dの内部には、それぞれ、コネクチングロッド等の連結機構(図示せず)を介してクランク軸3に連結されたピストン13が嵌挿されている。第1〜第4気筒12A〜12D内においては、それぞれ、ピストン13の上方に燃焼室14が形成されている。
エンジン1においては、第1〜第4気筒12A〜12Dが、所定の位相差をもって吸気、圧縮、膨張、排気の各行程からなる燃焼サイクルを繰り返すようになっている。そして、第1気筒12A、第3気筒12C、第4気筒12D、第2気筒12Bの順に、クランク角で180度ずつの位相差をもって燃焼が行われるようになっている。エンジン1の稼働によって生成された動力ないしはトルク(出力トルク)は、クランク軸3に連結されたトルクコンバータ51を介して自動変速機52に伝達される。なお、自動変速機52から出力された動力ないしはトルクは、自動車の駆動輪(図示せず)に伝達される。
第1〜第4気筒12A〜12Dは、基本的には同様の構造及び機能を備えている。そこで、以下では1つの気筒を例にとってその構造及び機能を説明する。各気筒12A〜12Dにおいては、燃焼室14の頂部に、燃焼室14内の混合気に点火して燃焼させるための点火プラグ15が設けられている。点火プラグ15は、その先端の電極が燃焼室14に臨むように配置されている。また、燃焼室14の側方(図1では右側)には、燃料噴射弁16が、その先端の噴射孔が燃焼室14に臨むように配設されている。
燃料噴射弁16は、詳しくは図示していないが、ニードル弁及びソレノイドを内蔵し、ECU2からのパルス信号により、そのパルス幅に対応する時間だけ開弁駆動されて、その駆動時間に応じた量の燃料を燃焼室14内に直接噴射するようになっている。なお、燃料噴射弁16は、燃料噴射方向が点火プラグ15の電極付近に向かうように調整されている。また、燃料噴射弁16には、図示していないが、燃料ポンプにより燃料供給通路等を介して燃料が供給されるようになっている。燃料噴射弁16の燃料供給圧は、圧縮行程中期以降で高圧の燃焼室14内に燃料を噴射できるように、燃焼室14の圧力よりも高い値に設定されている。
燃焼室14の上部には、該燃焼室14に開口する吸気ポート17及び排気ポート18が設けられている。吸気ポート17及び排気ポート18には、それぞれ、吸気弁19及び排気弁20がそれぞれ配設されている。吸気弁19及び排気弁20は、それぞれ、カムシャフト等を備えた動弁機構(図示せず)により駆動される。なお、動弁機構は、第1〜第4気筒12A〜12Dが前記のように所定の位相差をもって燃焼サイクルを行うように、該各気筒12A〜12Dの吸気弁19及び排気弁20を開閉する。
以下、エンジン1の吸気系及び排気系を説明する。エンジン1には、それぞれ吸気ポート17及び排気ポート18と連通する吸気通路21及び排気通路22が設けられている。図2に示すように、吸気ポート17に近い吸気通路21の下流側は気筒12A〜12D毎に独立の分岐吸気通路21aとされ、各分岐吸気通路21aの上流端はそれぞれサージタンク21bと連通している。サージタンク21bより上流の吸気通路21は、各気筒12A〜12Dに共通の共通吸気通路21cである。共通吸気通路21cには、例えばバタフライ弁により通路断面積を調節して吸気の流れを絞るスロットル弁23と、スロットル弁23を駆動するアクチュエータ24とが配設されている。さらに、スロットル弁23の上流側には、吸入空気量を検出するエアフローセンサ25が配設されている。
第1〜第4気筒12A〜12Dからの排気が集合する排気通路22の集合部の下流には、排気を浄化するための触媒コンバータ29が配設されている。ここで、触媒コンバータ29は、排気ガス浄化触媒として三元触媒を用いている。しかし、排気ガス浄化触媒は、三元触媒に限られるものではなく、その他の排気ガス浄化触媒、例えばリーンNOx触媒を用いてもよい。
さらに、エンジン1には、ベルト等を介してクランク軸3によって回転駆動されるオルタネータ28が付設されている。オルタネータ28によって発電された電力は、後で説明するバッテリ80(図3参照)に蓄電されるようになっている。また、エンジン1には、バッテリ80から供給される電力によりクランク軸3を回転駆動してエンジン1を始動させる始動モータ54が設けられている。
パワープラントP1には、クランク軸3の回転角を検出する2つのクランク角センサ30、31が設けられている。ここで、主としてクランク角センサ30からの信号に基づいて、エンジン回転速度が求められる。また、2つのクランク角センサ30、31から出力される互いに位相のずれたクランク角信号によって、クランク軸3の回転方向及び回転角度が検出される。
さらに、パワープラントP1には、前記各センサのほかに、カム角センサ32、車速センサ33、ブレーキ操作量センサ34(又はブレーキ踏込力センサ)、ブレーキ油圧センサ35及びアクセル操作量センサ36(又はアクセル踏込力センサ)が設けられている。ここで、カム角センサ32は、カムシャフトの特定の回転位置を検出して気筒識別信号として出力する。車速センサ33は、電磁ピックアップ(図示せず)を有し、自動車の速度(車速)を検出する。ブレーキ操作量センサ34(又はブレーキ踏込力センサ)は、ブレーキペダル(図示せず)の操作量ないしは踏込量(又はブレーキ踏込力)を検出する。ブレーキ油圧センサ35は、ブレーキ液圧を検出する。アクセル操作量センサ36(又はアクセル踏込力センサ)は、アクセルペダル(図示せず)の操作量ないしは踏込量(又はアクセル踏込力)を検出する。
以下、図3を参照しつつ、パワープラントP1への電力供給系統を説明する。図3に示すように、パワープラントP1の電力供給系統は、メインバッテリ80a及びサブバッテリ80bで構成されるバッテリ80を備えている。ここで、メインバッテリ80aは、サブバッテリ80bに対して相対的に容量が大きいバッテリである。メインバッテリ80aは、自動車の各種電気負荷82に常時接続され、主として電気負荷82に対する電力供給を行う。
なお、電気負荷82は、始動モータ54によるクランキング時にバッテリ電圧が一時的に低下することが望ましくない一般的な電気負荷(エアバッグコントロールユニット、電子油圧式パワーステアリングコントロールユニット、ナビゲーションシステム、オーディオ、各種メータ類等)と、始動モータ54によるクランキング時にバッテリ電圧が一時的に低下してもとくには問題が生じない一般的な電気負荷(各種ライト、デフォッガ等)と、該自動車に特有の電気負荷(ヒルホルダ機構、電動パワーステアリングのモータ等)とに大別される。
メインバッテリ80aは、パワーリレー85を介して始動モータ54に接続されている。パワーリレー85は、ECU2によってそのオン・オフが制御される。パワーリレー85がオフのときには、メインバッテリ80aから始動モータ54へは電力が供給されず、パワーリレー85がオンのときに、メインバッテリ80aから始動モータ54への電力供給が可能となる。このように、パワーリレー85は、メインバッテリ80aから始動モータ54への電力供給とその供給停止とを切り換える切換手段として機能する。メインバッテリ80aはさらに、オルタネータ28に常時接続されており、これによって、オルタネータ28によって発電された電力はメインバッテリ80aに蓄電される。
サブバッテリ80bは、メインバッテリ80aに対して相対的に容量が小さいバッテリであり、ここでは始動モータ54の駆動専用のバッテリとされている。サブバッテリ80bは、始動モータ54に対し常時接続されており、始動モータ54に対し電力供給が可能とされている。サブバッテリ80bはまた、チャージリレー87を介してオルタネータ28ないしはメインバッテリ80aに接続されている。チャージリレー87は、ECU2によってそのオン・オフが制御される。チャージリレー87がオンのときには、オルタネータ28で発電された電力はサブバッテリ80bにも蓄電される。
メインバッテリ80a及びサブバッテリ80bは、それぞれECU2に接続されており、ECU2は、メインバッテリ80a及びサブバッテリ80bのそれぞれのバッテリ電圧の値に基づいて各バッテリ80a、80bの劣化状態を判断する。ECU2はまた、その劣化状態に応じて、オルタネータ28による発電量を制御したり、エンジン1の再始動を行ったりする。
この電力供給系統においては、イグニッションスイッチ(図示せず)の操作によってエンジン1を始動させるとき、あるいは自動停止中のエンジン1を再始動させるときには、始動モータ54によるクランキングによってクランク軸3が回転駆動される。このとき、基本的には、サブバッテリ80bから始動モータ54に電力が供給されて、始動モータ54がクランク軸3を駆動することになる。このクランキング時における始動モータ54での消費電力は比較的大きいため、サブバッテリ80bのバッテリ電圧は一時的に大きく低下する。しかしながら、電気負荷82は、メインバッテリ80aからの電力供給を受けており、サブバッテリ80bの電圧降下の影響は受けない。これはとくに、バッテリ電圧の低下が望ましくない電気負荷や該自動車に特有の電気負荷に対する電圧降下を防止する上で効果的である。なお、所定の条件が成立したときには、サブバッテリ80b及びメインバッテリ80aの両方から、始動モータ54に電力が供給される。
ECU2は、各センサ25、30〜36からの信号を受け、燃料噴射弁16に対して燃料噴射量及びその噴射時期を制御する信号を出力するとともに、点火プラグ15の点火装置27に対して点火時期を制御する信号を出力し、さらにスロットル弁23のアクチュエータ24に対してスロットル開度を制御する信号を出力する。そして、ECU2は、エンジン1の稼動時(アイドル時)において所定のエンジン停止条件が成立したときに、第1〜第4気筒12A〜12Dへの燃料供給を停止し(燃料カット)、自動的に、すなわち運転者の意思に基づかずにエンジン1を停止させる一方、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときには、自動的にエンジン1を再始動させるようになっている。
以下、ECU2によって実行される実施形態1に係るエンジン制御、すなわち所定のエンジン停止条件が成立したときにエンジン1を自動停止させ、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときにエンジン1を自動的に再始動させるといった制御の制御手法を具体的に説明する。まず、実施形態1に係るエンジン制御の概要を説明する。ECU2によって実行される実施形態1に係るエンジン制御においては、エンジン1の稼動時、すなわち燃料の燃焼により動力を生成しているときにおいて後記のエンジン停止条件が成立したときにエンジン1への燃料供給が停止され、エンジン1は自動停止させられる。
そして、エンジンの自動停止中において、ブレーキ踏込量ないしはブレーキ操作量(又はブレーキ踏込力)が所定値以下になれば、バッテリ80から始動モータ54に電力が供給され、始動モータ54が起動される。そして、始動モータ54によってエンジン回転数が所定回転数まで上昇させられた後、この所定回転数が維持される。この状態では、エンジン1への燃料供給は依然停止されたままである。この後、アクセル踏込量ないしはアクセル操作量が所定値以上になれば、ECU2によりエンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼が開始される一方、始動モータ54への電力の供給が停止される。ただし、ブレーキ踏込量が所定値以下となった後に所定時間を経過したときには、アクセル踏込量が所定値以上となっていないときでも、エンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼が開始され、バッテリ80から始動モータ54への電力の供給が停止される。
次に、図4に示すフローチャートを参照しつつ、ECU2によって実行される実施形態1に係るエンジン制御の制御手法を具体的に説明する。図4に示すように、このエンジン制御が開始されると、まずステップS1で、エンジン1の稼動時においてエンジン停止条件が成立しているか否かを判定する。このエンジン制御では、下記の個別条件がすべて充足されたときにエンジン停止条件が成立したものと判定するようにしている。なお、このエンジン停止条件は単なる例示であり、本発明に係るエンジン制御におけるエンジン停止条件がこれに限定されるものでないことはもちろんである。例えば、下記の個別条件のいずれかを削除してもよく、またその他の個別条件を追加してもよい。
<エンジン停止条件>
(1)イグニッションスイッチがオンである。
(2)自動変速機52がDレンジである。
(3)車速が所定値以下(停止状態を含む)である。
(4)ブレーキ踏込量(又はブレーキ踏込力)が所定値以上である。
(5)アクセル踏込量(又はアクセル踏込力)が所定値以下である。
ステップS1で、エンジン停止条件が成立していないと判定した場合(NO)、すなわち上記個別条件のうちの1つでも充足されていなければ、エンジン1の自動停止(アイドルストップ)を実行すべきではないので、ステップS1を繰り返し実行する。すなわち、エンジン1の稼動時においてエンジン停止条件が成立するまでステップS1を繰り返し実行する。他方、ステップS1でエンジン停止条件が成立していると判定した場合(YES)、すなわち上記個別条件がすべて充足されていれば、ステップS2でエンジン1を停止させる。すなわち、燃料噴射弁16からの燃料噴射を停止させるとともに、点火プラグ15による火花放電を停止させ、エンジン1を停止させる。
このようにエンジン1が停止された後、ステップS3でブレーキ踏込量(又はブレーキ踏込力)が所定値以下であるか否かを判定する。ここで、ブレーキ踏込量が所定値以下でないと判定した場合(NO)、すなわち運転者がブレーキペダルを踏み込んでいる場合は、エンジン1を再始動させる必要がないので、ステップS3を繰り返し実行する。すなわち、エンジン1の自動停止時においてブレーキ踏込量が所定値以下となるまでステップS3を繰り返し実行する。
他方、ステップS3でブレーキ踏込量が所定値以下であると判定した場合は(YES)、運転者はブレーキペダルの踏み込みを解除し又は解除しつつあり、したがって運転者が自動車を発進させ(停車時)又は加速させる(減速時)可能性が高いので、ステップS4でバッテリ80から始動モータ54に電力を供給し、始動モータ54を回転させる。このとき、始動モータ54はエンジン回転数を所定の回転数まで上昇させ、この回転数を維持する。なお、この回転数は、燃料の供給及び燃焼を再開すればエンジン1が自力で回転することが可能となる回転数(例えば、300〜500r.p.m.の範囲内の適切な値)である。
この状態では、運転者は、ブレーキペダルの踏み込みを解除し又は解除しつつあるので、自動車を発進させ又は加速させようとしている可能性は高いものの、これのみにより運転者が自動車を発進させ又は加速させようとしていると断定することはできない。このため、始動モータ54によりクランク軸3の回転駆動(クランキング)は開始するが、エンジン1への燃料の供給は行わない。つまり、クランク軸3を回転状態にしておき、燃料を供給して該燃料を燃焼させれば、エンジン回転数が自動車の発進又は加速に必要な回転数まで迅速に上昇するようにしている。
このように、始動モータ54でクランク軸3を回転駆動しているときに、ステップS5でアクセル踏込量(又はアクセル踏込力)が所定値以上であるか否かを判定する。ここで、アクセル踏込量が所定値以上であると判定した場合(YES)、すなわち運転者がアクセルペダルを踏み込んでいるときには、運転者が自動車を発進させ又は加速させようとしていることは確実である。そこで、ステップS7でエンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼を再開させる。すなわち、燃料噴射弁16からの燃料噴射を再開させるとともに、点火プラグ15による火花放電を再開させ、エンジン1を稼働させる。続いて、ステップS8でバッテリ80から始動モータ54への電力の供給を停止させて始動モータ54を停止させる。なお、ステップS7とステップS8とを実行する順序を逆にしてもよい。この後、ステップS1に復帰する(リターン)。
ところで、前記のステップS5でアクセル踏込量(又はアクセル踏込力)が所定値以上でないと判定した場合(NO)、すなわち運転者がアクセルペダルを踏み込んでいないときには、ステップS6で、始動モータ54を起動させた後所定の時間が経過したか否かを判定する。始動モータ54を起動させた後、その回転を単純に継続するとバッテリ80の負担が大きくなりバッテリ80の消耗をきたすおそれがある。そこで、このエンジン制御では、所定の時間が経過したときには、燃料噴射弁16からの燃料噴射を再開させる一方
始動モータ54を停止させ、エンジン1を再始動させるようにしている。この所定の時間は、バッテリ80の負担を許容範囲内に抑えることができる時間(例えば、5〜10秒の範囲内の適切な値)である。
ステップS6で、始動モータ54を起動させた後所定の時間が経過していないと判定した場合は(NO)、再びステップS5を実行する。他方、ステップS6で、始動モータ54を起動させた後所定の時間が経過していると判定した場合は(YES)、ステップS7でエンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼を再開させ、続いてステップS8でバッテリ80から始動モータ54への電力の供給を停止させ、この後ステップS1に復帰する(リターン)。
図5に、図4に示すフローチャートに従って実施形態1に係るエンジン制御を行った場合において、自動車が停車している状態でエンジン1を再始動させて自動車を発進させる際の、自動車ないしはパワープラントP1の運転状態の経時変化の一例を示す。具体的には、車速(グラフG1)、ブレーキペダルの操作状態(グラフG2)、自動変速機52のレンジ(グラフG3)、アクセル開度(グラフG4)、始動モータ54の回転数(グラフG5、G5’)、燃料噴射弁16の燃料噴射量(グラフG6、G6’)及びエンジン回転数(グラフG7、G7’)の時間に対する変化特性を示している。
図5に示す例では、運転者は、時刻t以前はブレーキペダルを踏み込んでおり、時刻tでブレーキペダルから足を離している(グラフG2)。また、運転者は、時刻t以前はアクセルペダルから足を離しており、時刻tでアクセルペダルを踏み込んでいる(グラフG4)。図5から明らかなとおり、時刻tで運転者がブレーキペダルから足を離すと(グラフG2)、直ちに始動モータ54が回転を開始し(グラフG5)、これに伴ってエンジン回転数(G7)が上昇する。そして、時刻tで運転者がアクセルペダルを踏み込むと(グラフG4)、燃料噴射弁16から燃料の噴射が再開されるとともに(グラフG6)、点火プラグ15による点火が開始され、エンジン1は自力で稼働(回転)を開始している(グラフG7)。これに伴って自動車が発進し、車速が速やかに上昇している(グラフG1)。また、バッテリ80から始動モータ54への電力の供給は時刻tで停止され、始動モータ54の回転数は低下している(グラフG5)。
なお、仮想線(グラフG5’、G6’、G7’)で示すように、時刻tでバッテリ80から始動モータ54への電力の供給が開始された後、所定の時間T1が経過したときには(時刻t)、運転者がアクセルペダルを踏み込んでいないときでも、燃料噴射弁16からの燃料噴射が再開され、始動モータ54が停止させられる。
以上、本発明の実施形態1に係るエンジンの制御方法ないしは制御装置によれば、エンジン1の自動停止からの復帰に際し、始動モータ54によりエンジン回転数を維持しつつ、エンジン1の自動停止期間を発進動作又は加速動作直前まで延長することができる。このため、エンジン1の再点火時のレスポンスの維持と、燃費性能の向上を両立することができる。このため、エンジン1が自動停止した後、燃料の供給を再開すべき適切な時期にエンジン1を再始動させることができ、燃費性能を高めることができる。
(実施形態2)
以下、図6〜8を参照しつつ、本発明の実施形態2を説明する。ただし、実施形態2に係るパワープラントは、トルクコンバータ及び自動変速機に代えて、クラッチ及び手動変速機が設けられている点等を除けば、実施形態1に係るパワープラントと実質的に同一である。また、実施形態2に係るエンジン制御は、エンジンの再始動に際して始動モータを起動するための条件がブレーキ踏込量(又はブレーキ踏込力)に基づくのではなく、手動変速機のシフト操作ないしはシフトチェンジ動作に関する操作に基づく点等を除けば、実施形態1に係るエンジン制御と実質的に同一である。そこで、以下では説明の重複を避けるため、主として実施形態1との相違を説明する。
図6に示すように、実施形態2に係るパワープラントP2では、エンジン1のクランク軸3にクラッチ61を介して手動変速機62が接続されている。また、クラッチ61が切断されているか又は接続(締結)されているかを検出するクラッチセンサ38と、手動変速機62のシフト位置(ニュートラル、1速、2速、3速、4速、リバース等)を検出するシフト位置センサ39とを備えている。ただし、実施形態2に係るパワープラントP2では、ブレーキ操作量センサ及びブレーキ油圧センサは設けられていない。なお、実施形態2に係るパワープラントP2にブレーキ操作量センサ及びブレーキ油圧センサを設けることも可能であることはもちろんである。また、実施形態2に係る吸気系及び排気系は図2に示す実施形態1の吸気系及び排気系と実質的に同一である。実施形態2に係る電力供給系統は、図3に示す実施形態1に係る電力供給系統と実質的に同一である。
以下、ECU2によって実行される実施形態2に係るエンジン制御、すなわち所定のエンジン停止条件が成立したときにエンジン1を自動停止させ、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときにエンジン1を自動的に再始動させるといった制御の制御手法を具体的に説明する。まず、実施形態2に係るエンジン制御の概要を説明する。ECU2によって実行される実施形態2に係るエンジン制御においては、エンジン1の稼動時において後記のエンジン停止条件が成立したときには、エンジン1への燃料供給が停止され、エンジン1は自動停止させられる。
そして、エンジンの自動停止中において、手動変速機のシフトチェンジ動作に関する操作を検知したときに、バッテリ80から始動モータ54に電力が供給され、始動モータ54が起動される。そして、始動モータ54によってエンジン回転数が所定回転数まで上昇させられた後、この所定回転数が維持される。この状態では、エンジン1への燃料供給は依然停止されたままである。この後、アクセル踏込量ないしはアクセル操作量(又はアクセル踏込力)が所定値以上になれば、ECU2によりエンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼が開始される一方、始動モータ54への電力の供給が停止される。ただし手動変速機のシフトチェンジ動作に関する操作を検知した後に所定時間を経過したときには、アクセル踏込量ないしはアクセル操作量(又はアクセル踏込力)が所定値以上となっていないときでも、エンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼が開始され、バッテリ80から始動モータ54への電力の供給が停止される。
次に、図7に示すフローチャートを参照しつつ、ECU2によって実行される実施形態2に係るエンジン制御の制御手法を具体的に説明する。図7に示すように、このエンジン制御が開始されると、まずステップS11で、エンジン1の稼動時においてエンジン停止条件が成立しているか否かを判定する。このエンジン制御では、下記の個別条件がすべて充足されたときにエンジン停止条件が成立したものと判定するようにしている。なお、このエンジン停止条件は単なる例示であり、本発明に係るエンジン制御におけるエンジン停止条件がこれに限定されるものでないことはもちろんである。例えば、下記の個別条件のいずれかを削除してもよく、またその他の個別条件を追加してもよい。
<エンジン停止条件>
(1)イグニッションスイッチがオンである。
(2)手動変速機のシフト位置がニュートラル(N)である。
(3)車速が所定値以下(停止状態を含む)である。
(4)アクセル踏込量(又はアクセル踏込力)が所定値以下である。
ステップS11で、エンジン停止条件が成立していないと判定した場合(NO)、すなわち上記個別条件のうちの1つでも充足されていなければ、エンジン1の自動停止を実行すべきではないので、ステップS11を繰り返し実行する。すなわち、エンジン1の稼動時においてエンジン停止条件が成立するまでステップS11を繰り返し実行する。他方、ステップS11でエンジン停止条件が成立していると判定した場合(YES)、すなわち上記個別条件がすべて充足されていれば、ステップS12でエンジン1を停止させる。すなわち、燃料噴射弁16からの燃料噴射を停止させるとともに、点火プラグ15による火花放電を停止させ、エンジン1を停止させる。
このようにエンジン1が停止された後、ステップS13でシフト操作が開始されたか否かを判定する。ここで、シフト操作が開始されていないと判定した場合(NO)、すなわち運転者が手動変速機62をニュートラル状態のままにしている場合は、エンジン1を再始動させる必要がないので、ステップS13を繰り返し実行する。すなわち、エンジン1の自動停止時においてシフト操作が開始されるまでステップS13を繰り返し実行する。
他方、ステップS13でシフト操作が開始されたと判定した場合は(YES)、運転者が手動変速機62のシフト位置をニュートラルから走行可能なシフト位置(例えば1速)に切り換え、したがって運転者がクラッチ61を接続しさえすれば自動車が発進する状態にあるので、ステップS14でバッテリ80から始動モータ54に電力を供給し、始動モータ54を回転させる。このとき、エンジン回転数を所定の回転数まで上昇させ、この回転数を維持する。なお、この回転数は、燃料の供給及び燃焼を再開すればエンジン1が直ちに自力で回転することが可能となる回転数(例えば、300〜500r.p.m.の範囲内の適切な値)である。
この状態では、運転者がクラッチ61を接続しさえすれば自動車が発進する状態にあるものの、これのみにより運転者が直ちに自動車を発進させようとしていると断定することはできない。このため、始動モータ54によりクランク軸3の回転駆動(クランキング)は開始するが、エンジン1への燃料の供給は行わない。つまり、クランク軸3を回転状態にしておき、燃料を供給して該燃料を燃焼させれば、エンジン回転数が自動車の発進又は加速に必要な回転数まで迅速に上昇するようにしている。
このように、始動モータ54でクランク軸3を回転駆動しているときに、ステップS15でアクセル踏込量(又はアクセル踏込力)が所定値以上であるか否かを判定する。ここで、アクセル踏込量が所定値以上であると判定した場合(YES)、すなわち運転者がアクセルペダルを踏み込んでいるときには、運転者が自動車を発進させようとしていることは確実である。そこで、ステップS17でエンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼を再開させる。すなわち、燃料噴射弁16からの燃料噴射を再開させるとともに、点火プラグ15による火花放電を再開させ、エンジン1を稼働させる。続いて、ステップS18でバッテリ80から始動モータ54への電力の供給を停止させて始動モータ54を停止させる。この後、ステップS11に復帰する(リターン)。
このように、ステップS15では、アクセル踏込量(又はアクセル踏込力)が所定値以上であるか否かによりエンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼を再開するか否かを決定するようにしている。しかしながら、このようにせず、手動変速機62のシフト操作が終了したか否かによりエンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼を再開するか否かを決定するようにしてもよい。
ところで、前記のステップS15でアクセル踏込量(又はアクセル踏込力)が所定値以上でないと判定した場合(NO)、すなわち運転者がアクセルペダルを踏み込んでいないときには、実施形態1の場合と同様の理由により、ステップS16で、始動モータ54を起動させた後所定の時間(例えば、5〜10秒の範囲内の適切な値)が経過したか否かを判定する。そして、ステップS16で、始動モータ54を起動させた後所定の時間が経過していないと判定した場合は(NO)、再びステップS15を実行する。他方、ステップS16で、始動モータ54を起動させた後所定の時間が経過していると判定した場合は(YES)、ステップS17でエンジン1への燃料の供給及び該燃料の燃焼を再開させ、続いてステップS18でバッテリ80から始動モータ54への電力の供給を停止させて始動モータ54を停止させ、この後ステップS11に復帰する(リターン)。
図8に、図7に示すフローチャートに従って実施形態2に係るエンジン制御を行った場合において自動車が停車している状態でエンジン1を再始動させて自動車を発進させる際の、自動車ないしはパワープラントP2の運転状態の経時変化の一例を示す。具体的には、車速(グラフG11)、クラッチ61の操作状態(グラフG12)、手動変速機62のシフト位置(グラフG13)、アクセル開度(グラフG14)、始動モータ54の回転数(グラフG15、G15’)、燃料噴射弁16の燃料噴射量(グラフG16、G16’)及びエンジン回転数(グラフG17、G17’)の時間に対する変化特性を示している。
図8に示す例では、運転者は、時刻t11のやや前にクラッチペダルを踏み込んでクラッチ61を切断した上で、時刻t11でシフトレバーを操作してシフト位置をニュートラルから1速に切り換えている。また、運転者は、時刻t12でクラッチペダルの踏み込みを解除し始め、クラッチ61の接続動作を開始している。その結果、時刻t13でクラッチ61が半接続状態(半クラッチ状態)となり、その若干後にクラッチ61が完全に接続されている。図8から明らかなとおり、時刻t11で運転者がシフト位置をニュートラルから1速に切り換えると(グラフG13)、直ちに始動モータ54が回転を開始し(グラフG15)、これに伴ってエンジン回転数(G17)が上昇する。この実施形態では、始動モータ54が回転を開始するタイミングを、シフト位置がニュートラルから1速に切り換えられたときとしているが、クラッチ61が切断されたときや、クラッチ61が踏み込まれたときとしてもよい。
そして、時刻t12で運転者がクラッチペダルから足を離し始めクラッチ61の接続動作を開始するとともに(グラフG12)アクセルペダルを踏み込むと(グラフG14)、燃料噴射弁16から燃料の噴射が再開されるとともに(グラフG16)、点火プラグ15による点火が開始され、エンジン1は自力で稼働(回転)を開始している(グラフG17)。そして、時刻t13でクラッチ61が半接続状態となったときに、エンジン1の動力がクラッチ61を介して手動変速機62、ひいては駆動輪に伝達され始め、自動車が発進し、この後車速が速やかに上昇している(グラフG11)。なお、バッテリ80から始動モータ54への電力の供給は時刻t12で停止され、始動モータ54の回転数は低下している(グラフG15)。
なお、仮想線(グラフG15’、G16’、G17’)で示すように、時刻t11でバッテリ80から始動モータ54への電力の供給が開始された後、所定の時間T2が経過したときには(時刻t14)、運転者がアクセルペダルを踏み込んでいないときでも、燃料噴射弁16からの燃料噴射が再開され、始動モータ54が停止させられる。
以上、本発明の実施形態2に係るエンジンの制御方法ないしは制御装置によっても、実施形態1に係るエンジンの制御方法ないしは制御装置と同様に、エンジン1の自動停止からの復帰に際し、始動モータ54によりエンジン回転数を維持しつつ、エンジン1の自動停止期間を発進動作又は加速動作直前まで延長することができる。このため、エンジン1の再点火時のレスポンスの維持と、燃費性能の向上を両立することができる。このため、エンジン1が自動停止した後、燃料の供給を再開すべき適切な時期にエンジン1を再始動させることができ、燃費性能を高めることができる。
P1 パワープラント(実施形態1)、P2 パワープラント(実施形態2)、1 エンジン、2 エンジンコントローラ(ECU)、3 クランク軸、10 シリンダヘッド、11 シリンダブロック、12A〜12D 第1〜第4気筒、13 ピストン、14 燃焼室、15 点火プラグ、16 燃料噴射弁、17 吸気ポート、18 排気ポート、19 吸気弁、20 排気弁、21 吸気通路、21a 分岐吸気通路、21b サージタンク、21c 共通吸気通路、22 排気通路、23 スロットル弁、24 アクチュエータ、25 エアフローセンサ、27 点火装置、28 オルタネータ、29 触媒コンバータ、30 クランク角センサ、31 クランク角センサ、32 カム角センサ、33 車速センサ、34 ブレーキ操作量センサ、35 ブレーキ油圧センサ、36 アクセル操作量センサ、38 クラッチセンサ、39 シフト位置センサ、51 トルクコンバータ、52 自動変速機、54 始動モータ、61 クラッチ、62 手動変速機、80バッテリ、80a メインバッテリ、80b サブバッテリ、82 電気負荷、85 パワーリレー、87 チャージリレー。

Claims (2)

  1. エンジン出力軸に自動変速機が接続され、所定のエンジン停止条件が成立したときに自動停止し、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときに自動的に再始動する自動停止機能を備えているエンジンの制御方法において、
    エンジンの自動停止中においてエンジン回転数が所定回転数以下のときに所定の第1条件が成立すれば、モータによりエンジン回転数を上記所定回転数まで上昇させて維持する第1工程と、
    前記第1工程の後において所定の第2条件が成立すれば、エンジンへの燃料の供給を開始させるとともに前記モータの駆動を停止させる第2工程とを有し、
    前記第1条件はブレーキ踏込量が所定値以下になることである一方、前記第2条件はアクセル踏込量が所定値以上になることであり、
    前記第1条件が成立した後において所定時間を経過したときには、前記第2条件が成立していないときでも、エンジンへの燃料の供給を開始させることを特徴とするエンジンの制御方法。
  2. エンジン出力軸に自動変速機が接続され、所定のエンジン停止条件が成立したときに自動停止し、この後所定のエンジン再始動条件が成立したときに自動的に再始動させるよう制御する自動停止制御部を備えているエンジンの制御装置において、
    エンジンへの燃料供給を制御する燃料制御部と、
    エンジンに接続され、その駆動力によりエンジンを回転させるモータと、
    前記モータの駆動を制御するモータ制御部と、
    エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出部と、を備えていて、
    前記自動停止制御部は、エンジンの自動停止中において、前記エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数が所定回転数以下のときに所定の第1条件が成立すれば、前記モータ制御部により前記モータの駆動力によりエンジンを回転させ、エンジン回転数を上記所定回転数まで上昇させて維持し、この後において所定の第2条件が成立すれば、燃料制御部によりエンジンへの燃料の供給を開始させるとともに前記モータの駆動を停止させ、
    前記第1条件はブレーキ踏込量が所定値以下になることである一方、前記第2条件はアクセル踏込量が所定値以上になることであり、
    前記自動停止制御部は、前記第1条件が成立した後において所定時間を経過したときには、前記第2条件が成立していないときでも、エンジンへの燃料の供給を開始させることを特徴とするエンジンの制御装置。
JP2009176184A 2009-07-29 2009-07-29 エンジンの制御方法及び制御装置 Expired - Fee Related JP4811505B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176184A JP4811505B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 エンジンの制御方法及び制御装置
US12/836,521 US8433502B2 (en) 2009-07-29 2010-07-14 Control method and control device for engine
EP10007591.0A EP2295773B1 (en) 2009-07-29 2010-07-21 Control method, computer program product, control device for engine and engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176184A JP4811505B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 エンジンの制御方法及び制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011027077A JP2011027077A (ja) 2011-02-10
JP4811505B2 true JP4811505B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=42866137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009176184A Expired - Fee Related JP4811505B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 エンジンの制御方法及び制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8433502B2 (ja)
EP (1) EP2295773B1 (ja)
JP (1) JP4811505B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014009672A (ja) * 2012-07-03 2014-01-20 Hino Motors Ltd アイドルストップ装置
GB2504473A (en) * 2012-07-27 2014-02-05 Gm Global Tech Operations Inc Method of controlling a fuel injection of an idle stop-start diesel internal combustion engine
US9533595B2 (en) 2012-09-05 2017-01-03 Sanyo Electric Co., Ltd. Vehicular battery system and vehicle equipped with same
JP2015214167A (ja) * 2012-09-05 2015-12-03 三洋電機株式会社 車両用のバッテリシステムとこれを搭載する車両
US20150096518A1 (en) * 2013-10-09 2015-04-09 Remy Technologies, Llc Vehicle starting system
JP2015203350A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 スズキ株式会社 車両用制御装置
WO2018173982A1 (ja) * 2017-03-23 2018-09-27 本田技研工業株式会社 車両のエンジン制御装置
KR20190072926A (ko) * 2017-12-18 2019-06-26 현대자동차주식회사 Isg 기능을 포함하는 차량의 제어 방법

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4364343A (en) 1981-05-08 1982-12-21 General Motors Corporation Automatic engine shutdown and restart system
JP4055973B2 (ja) 1999-03-30 2008-03-05 本田技研工業株式会社 エンジン始動装置
JP3885449B2 (ja) * 2000-02-21 2007-02-21 日産自動車株式会社 車両のエンジン自動停止再始動装置
JP3777946B2 (ja) * 2000-04-20 2006-05-24 日産自動車株式会社 車両のエンジン制御装置
JP3850358B2 (ja) 2002-09-20 2006-11-29 ダイハツ工業株式会社 ハイブリッド車両のエンジン始動装置
JP3841296B2 (ja) * 2003-01-21 2006-11-01 スズキ株式会社 エンジンの自動停止始動制御装置
KR100871308B1 (ko) 2003-01-27 2008-12-01 도요다 지도샤 가부시끼가이샤 내연 기관의 제어 장치
JP4385940B2 (ja) 2004-11-17 2009-12-16 トヨタ自動車株式会社 内燃機関装置およびこれを搭載する自動車並びに内燃機関の運転停止方法
JP2006169989A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Mazda Motor Corp 車両の制御装置
JP2006183467A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Mazda Motor Corp 車両の制御装置
JP2008215299A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Mazda Motor Corp 手動変速機付き車両用エンジンの自動停止始動装置
JP4831172B2 (ja) * 2009-01-16 2011-12-07 株式会社デンソー 内燃機関の自動停止始動制御装置
JP5108040B2 (ja) * 2010-02-18 2012-12-26 三菱電機株式会社 エンジン自動停止再始動装置
JP5221711B2 (ja) * 2011-06-10 2013-06-26 三菱電機株式会社 内燃機関自動停止再始動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2295773B1 (en) 2019-01-16
JP2011027077A (ja) 2011-02-10
US8433502B2 (en) 2013-04-30
US20110029221A1 (en) 2011-02-03
EP2295773A1 (en) 2011-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4811505B2 (ja) エンジンの制御方法及び制御装置
US7941266B2 (en) Method and device for controlling an internal combustion engine in stop/start operation
JP4811304B2 (ja) 車両用エンジンの自動停止装置
JP2009041457A (ja) エンジンの自動停止装置
JP4466443B2 (ja) 車両のエンジン始動装置
JP2008240856A (ja) 自動変速機付き車両用エンジンの自動停止装置
JP2008185022A (ja) 車両の制御装置
JP2006283671A (ja) 車両のエンジン始動装置
JP4803137B2 (ja) エンジンの自動停止装置
JP4626557B2 (ja) エンジンの停止制御装置
JP2007270767A (ja) エンジンの始動装置
JP4899591B2 (ja) エンジンの始動装置
JP2005344664A (ja) エンジンの始動装置
JP4569509B2 (ja) エンジンの始動装置
JP4558049B2 (ja) 筒内直接噴射式エンジンの制御装置
JP2008215299A (ja) 手動変速機付き車両用エンジンの自動停止始動装置
JP2007270768A (ja) エンジンの始動装置
JP4296989B2 (ja) エンジンの始動装置
JP4720581B2 (ja) エンジンの始動装置
JP2005282393A (ja) 筒内直接噴射式エンジンの制御装置
JP4702143B2 (ja) エンジンの始動装置
JP4853456B2 (ja) エンジンの自動停止装置
JP2006283661A (ja) 車両のエンジン始動装置
JP4325477B2 (ja) エンジンの始動装置
JP4175200B2 (ja) 車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4811505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees