JP4811353B2 - シート収容トレイおよび画像形成装置 - Google Patents
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Description
胴内排出型の場合、装置正面から見たときの横(幅)方向にシート収容トレイが装置からはみださないので装置の設置スペースを少なく済ませられるが、ユーザが装置正面に立って上方から見下ろすと胴内がスキャナ部に隠れてしまうので胴内の様子を視認し難い。特に小サイズのシートについては、ユーザが胴内を覗き込むようにしないと確認できないので、シートを取り出す際の操作性が悪い。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構成でありながら、ユーザにとって排出後のシートを容易に取り出し可能なシート収容トレイおよびこれを備える画像形成装置を提供することを目的としている。
さらに、第1載置面の傾斜角をθ1、第2載置面の傾斜角をθ2としたとき、0°≦θ1≦5°、10°≦θ2≦40°の関係を満たすことを特徴とする。
また、前記スライドプレートを、シート取出位置から排出口直下位置の方向に回動付勢する付勢部材と、前記付勢力に抗して前記スライドプレートを排出口直下位置で停止させる停止部材と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、スライドプレートが自動的に排出口直下位置に戻るので、ユーザにとってスライドプレートを戻す操作を行う必要がなくなって便利である。
図1は、画像形成装置の全体構成を示す正面図である。
同図に示すように、画像形成装置1は、スキャナ部10、スキャナ部10の下方に空間部40を隔てて配置されるプリンタ部20、空間部40に配置されるシート排出装置30を備え、プリンタ部20によるプリント後のシートをシート排出装置30を介して排出する、胴内排出型のものである。
図2は、シート排出装置30の構成を示す斜視図であり、図3は、シート収容トレイの平面図であり、図4は、シート収容トレイにシートが収容されたときの様子を模式的に示す正面図である。ここで、図2、図3では、シート排出装置30の構成をわかり易くするため、シート排出装置30だけを示し、スキャナ部10等の図示を省略している。
シート収容トレイ62は、シート排出方向中程を境にして下流側に位置する第1載置面71と、上流側に位置する第2載置面72を有する。
第2載置面72は、図4(a)に示すように、第1角度θ1よりもさらに大きい第2角度(θ2)で、シート排出方向に沿って漸次高くなるように傾斜している。第2角度は、例えば15°である。第2載置面72上には、スライドプレートの一例としての補助トレイ63が配置されている。
受け部81は、平板状で長方形の形状をしており、シート排出方向長さL1が第2載置面72のシート排出方向長さL2に略等しい。ここで、長さL1は、使用される全サイズのシートSのシート排出方向長さLsよりも短くなっている。受け部81の装置前後方向(X方向)長さは、第2載置面72の長さL3よりも短くなっている。
補助トレイ63の支軸84には、ねじりコイルバネ85が取り付けられており、ねじりコイルバネ85は、補助トレイ63をシート収容位置に戻す方向に常時付勢している。この付勢により、補助トレイ63は通常、シート収容位置に位置している。
立ち上がり部83は、補助トレイ63が支軸84を中心にシート収容位置からシート取出位置に向かって回動されたときに、収容されているシートSの後端に当接して当該シートSを装置正面側まで搬送案内する部材である。
ユーザにより補助トレイ63がシート取出位置まで動かされると、シートSが立ち上がり部83に押され、補助トレイ63の回動に伴って装置正面側に移動する。
シートSは、上記のように、どのサイズでもシート排出方向長さLsが補助トレイ63の長さL1よりも長くなっている。従って、シートSは、その先端S2がシート排出方向に補助トレイ63からはみだして、上記間隔dの部分が第1載置面71から浮いた状態になり、ユーザは、装置正面側からその浮いた部分の空間90に指を差し入れることにより、収容されたシートSを取り出し易くなる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、シート収容トレイ62のシート載置面を、傾斜角の異なる第1載置面71と第2載置面72に分ける構成をとったが、これに限られることはない。例えば、シート載置面の略全面をフラットにして、その面に面接触した状態で滑動かつ支軸84を中心に回動自在に補助トレイ63を支持する構成をとるとしても良い。シート束の重さをシート載置面に分散させることによる支持機構の簡素化を実現できる。もちろん、シート載置面が3以上に分けられる構成であっても、補助トレイ63を摺動かつ回動自在に構成すれば適用できる。
(3)上記実施の形態では、第2収容トレイ62だけに補助トレイ63を配する構成例を説明したが、例えば第1収容トレイ61にも同様の補助トレイを配する構成をとるとしても良い。
(6)上記実施の形態では、シート排出装置30を備える構成例を説明したが、シート排出装置30を備えない構成であっても良い。画像形成装置の排出口から排出されるシートを収容するシート収容トレイに適用できる。
31、32 シート排出口
61、62 シート収容トレイ
63 補助トレイ(スライドプレート)
71 第1載置面(シート載置面)
72 第2載置面(シート載置面)
81 受け部
82 取っ手
83 立ち上がり部
84 支軸
85 ねじりコイルバネ
Claims (5)
- 画像形成装置の排出口から排出された画像形成後のシートを収容するシート収容トレイであって、
シート載置面に面接触した状態で、シート載置面の画像形成装置正面寄り部分に設けられた支軸を中心にシート載置面上を滑動自在なスライドプレートを備え、
前記スライドプレートは、
少なくとも排出口から排出されたシートの後端寄り部分を受ける受け部と、
前記支軸を中心にスライドプレートを滑動させたとき、シート後端に当接してシートを画像形成装置正面側まで搬送案内する立ち上がり部とを有していることを特徴とするシート収容トレイ。 - 前記シート載置面は、
シート排出方向の中程を境にして下流側に位置する第1載置面と上流側に位置する第2載置面を有し、
第1載置面は、シート排出方向に沿って漸次高くなるように第1角度で傾斜しており、
第2載置面は、第1載置面よりも更に大きい第2角度で傾斜しており、
前記スライドプレートは、
第2載置面に面接触した状態で、排出口直下位置と、当該位置から前記支軸を中心に所定角度回動した位置にあるシート取出位置とを回動限界としており、
シート取出位置まで回動されたときに、前記受け部の、前記支軸から最も遠い部分が第1載置面から浮上した姿勢に保たれることを特徴とする請求項1に記載のシート収容トレイ。 - 第1載置面の傾斜角をθ1、第2載置面の傾斜角をθ2としたとき、
0°≦θ1≦5°、10°≦θ2≦40°の関係を満たすことを特徴とする請求項2に記載のシート収容トレイ。 - 前記スライドプレートを、シート取出位置から排出口直下位置の方向に回動付勢する付勢部材と、
前記付勢力に抗して前記スライドプレートを排出口直下位置で停止させる停止部材と、
を備えることを特徴とする請求項2または3に記載のシート収容トレイ。 - スキャナ部の下方にプリンタ部が空間部を隔てて配置され、当該空間部にプリンタ部から排出されるシートを収容するトレイを有する胴内排出型の画像形成装置であって、
前記トレイとして、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート収容トレイを備えることを特徴とする画像形成装置。
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