JP4810430B2 - エレベータ設置用巻上機ユニット、及びエレベータの主索巻き掛け方法 - Google Patents
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Description
この発明は、かご及び釣合おもりを昇降させるための巻上機を搭載するエレベータ設置用巻上機ユニット、及びエレベータの主索巻き掛け方法に関するものである。
従来のエレベータでは、ハウジング内の巻上機の駆動綱車に主索を巻き掛けるために、弾性材料からなる平帯状の先導条体を主索に連結して、ハウジングの進入孔からハウジング内に先導条体を押し込み、ハウジング内面に沿って先導条体を移動させ、ハウジングの進出孔から先導条体を引き出すことにより、駆動綱車に主索を巻き掛ける方法が提案されている。この従来のエレベータでは、巻上機が昇降路に設置された後に、主索が駆動綱車に巻き掛けられる(特許文献1参照)。
しかし、巻上機の設置箇所によっては、例えば昇降路の内壁面や昇降路内に設けられた機器等が邪魔になり、先導条体をケーシング内に通す作業が難しくなってしまうことがある。従って、主索の駆動シーブへの巻き掛け作業に手間がかかってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、主索を綱車に容易に巻き掛けることができるエレベータ設置用巻上機ユニット、及びエレベータの主索巻き掛け方法を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ設置用巻上機ユニットは、取付枠、駆動綱車を有し、取付枠に設けられた巻上機、駆動綱車に巻き掛けられ、かごを吊り下げるための主索を引きながら移動させることにより主索を駆動綱車に巻き掛けるための先導条体、及び先導条体の両端部を取付枠に対して保持する保持装置を備えている。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ設置用巻上機ユニットを示す平面図である。図において、エレベータ設置用巻上機ユニット1は、エレベータの据付時に、昇降路内の上部に設置される。かご及び釣合おもり(図示せず)は、エレベータ設置用巻上機ユニット1が昇降路内の上部に設置された後に、複数本の第1の主索及び複数本の第2の主索により昇降路内に吊り下げられる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ設置用巻上機ユニットを示す平面図である。図において、エレベータ設置用巻上機ユニット1は、エレベータの据付時に、昇降路内の上部に設置される。かご及び釣合おもり(図示せず)は、エレベータ設置用巻上機ユニット1が昇降路内の上部に設置された後に、複数本の第1の主索及び複数本の第2の主索により昇降路内に吊り下げられる。
エレベータ設置用巻上機ユニット1は、取付枠2と、取付枠2に設けられたユニット搭載機器3と、各第1の主索をユニット搭載機器3に導くための複数本の第1の先導条体4と、各第2の主索をユニット搭載機器3に導くための複数本の第2の先導条体5とを有している。
ユニット搭載機器3は、巻上機6、第1のかご側返し車9、第2のかご側返し車10、第1の釣合おもり側返し車11、第2の釣合おもり側返し車12及び転向綱車13を有している。巻上機6は、モータを含む巻上機本体7と、巻上機本体7により回転される駆動綱車8とを有している。また、巻上機6は、駆動綱車8の軸線方向の寸法よりも径方向の寸法が大きくされた薄形巻上機とされている。なお、第1のかご側返し車9、第2のかご側返し車10、第1の釣合おもり側返し車11、第2の釣合おもり側返し車12及び転向綱車13は、ユニット搭載機器3に第1及び第2の主索が取り付けられているときに、駆動綱車8の回転に伴って回転される従動綱車とされている。
第1のかご側返し車9、第2のかご側返し車10、第1の釣合おもり側返し車11、第2の釣合おもり側返し車12のそれぞれの回転軸は、駆動綱車8の回転軸に対して垂直に配置されている。
各綱車8〜13の外周部には、複数本の溝部が各綱車8〜13の回転方向に沿ってそれぞれ設けられている。また、各綱車8〜13には、綱車8〜13の外周部に対向する主索外れ止め14〜19がそれぞれ取り付けられている。
各第1の先導条体4及び各第2の先導条体5は、各綱車8〜13に選択的に巻き掛けられることにより、ユニット搭載機器3に取り付けられている。各第1の先導条体4は、第1の釣合おもり側返し車11、駆動綱車8及び第1のかご側返し車9の順に連続的に巻き掛けられている。各第2の先導条体5は、第2の釣合おもり側返し車12、駆動綱車8、転向綱車13及び第2のかご側返し車10の順に連続的に巻き掛けられている。また、各第1の先導条体4及び各第2の先導条体5の曲げ剛性は、かご及び釣合おもりを吊り下げる各主索の曲げ剛性よりも低くされている。
図2は、図1のエレベータ設置用巻上機ユニット1が昇降路内の上部に設置されているときの状態を示す一部側面図である。図において、取付枠2は、昇降路20の内壁面に対して固定されている。巻上機6は、駆動綱車8の回転軸の方向が鉛直方向になるように、水平に配置されている。また、巻上機6は、駆動綱車8が巻上機本体7の上方になるように配置されている。これにより、駆動綱車8は、昇降路20内の天井面に対向している。
第1の先導条体4の一端部には、乗場31に置かれた第1の主索21をユニット搭載機器3に導くために、第1の主索21の端部が接続部22を介して接続される。第1の先導条体4は、第1の主索21をユニット搭載機器3に導く方向へ引かれて移動される。即ち、第1の先導条体4は、その他端部が引かれて移動され、ユニット搭載機器3に導くように第1の主索21を牽引する。第1の主索21は、第1の先導条体4とともに移動され、第1の釣合おもり側返し車11、駆動綱車8及び第1のかご側返し車9の順に連続的に巻き掛けられる。
第2の主索をユニット搭載機器3に導くためには、第2の主索の端部が第2の先導条体5の一端部に接続部を介して接続される。第2の先導条体5は、第2の主索をユニット搭載機器3に導く方向へ引かれて移動され、第2の主索が第2の釣合おもり側返し車12、駆動綱車8、転向綱車13及び第2のかご側返し車10の順に連続的に巻き掛けられる。
図3は、図2の接続部22を示す拡大図である。図において、第1の先導条体4は、曲げ可能な芯線(例えばワイヤ等)23と、芯線23を覆う被覆材(例えばゴム等)24とを有している。第1の先導条体4の一端部では、芯線23が被覆材24から露出されている。芯線23の露出した部分は、環状となるように曲げられ、かしめ部材25によってかしめられて先導条体側環状部26とされている。
第1の主索21は、複数本のストランド27を撚り合わせて作製されている。第1の主索21の端部では、各ストランド27がほぐされ、各ストランド27のうち、第1の主索21の中心部分のストランド27が先導条体側環状部26に通されている。ストランド27の先導条体側環状部26に通された部分は、環状となるように曲げられ、かしめ部材28によってかしめられて主索側環状部29とされている。このようにして、第1の先導条体4と第1の主索21とが接続されている。なお、接続部22は、先導条体側環状部26及び主索側環状部29を有している。
第2の主索をユニット搭載機器3に導くときにも、上記と同様の接続部を構成することにより、第2の先導条体5と第2の主索とが接続される。
次に、エレベータを据え付けるときの手順について説明する。工場内では、エレベータ設置用巻上機ユニット1があらかじめ組み立てられている。エレベータ設置用巻上機ユニット1の組み立ては、巻上機6、第1のかご側返し車9、第1の釣合おもり側返し車10、第2のかご側返し車11、第2の釣合おもり側返し車12及び転向綱車13を取付枠2の所定の位置にそれぞれ取り付けた後、複数本の第1の先導条体4を第1の釣合おもり側返し車11、駆動綱車8及び第1のかご側返し車9に連続的に巻き掛け、複数本の第2の先導条体5を第2の釣合おもり側返し車12、駆動綱車8、転向綱車13及び第2のかご側返し車10に連続的に巻き掛けることにより行われる(ユニット組立工程)。
この後、エレベータ設置用巻上機ユニット1をエレベータの据付場所まで運搬し、昇降路20内の上部に設置する。このとき、駆動綱車8が昇降路20内の天井面に対向するように、取付枠2を昇降路20内に固定する(ユニット設置工程)。
この後、最上階の乗場31にそれぞれ複数本の第1の主索21及び第2の主索を準備して、各第1の主索21の端部を各第1の先導条体4の一端部にそれぞれ接続し、各第2の主索の端部を各第2の先導条体5の一端部にそれぞれ接続する。このとき、第1の先導条体4と第1の主索21との接続部22は、第1の先導条体4の一端部にあらかじめ設けられた先導条体側環状部26に第1の主索21の端部のストランド27を通して主索側環状部29を形成することにより、形成される。また、第2の先導条体5及び第2の主索との間にも、同様の接続部が形成される(接続工程)。
この後、巻上機本体7の駆動により駆動綱車8を低速で回転させながら、各第1の先導条体4及び各第2の先導条体5のそれぞれの他端部側を同時に引く。これにより、各第1の先導条体4及び各第2の先導条体5が移動され、各第1の主索21及び各第2の主索が第1の先導条体4及び第2の先導条体5のそれぞれに牽引されて移動される。この後、各第1の先導条体4及び各第2の先導条体5をユニット搭載機器3から引き出し、各第1の先導条体4を各第1の主索21に置換させ、各第2の先導条体5を各第2の主索に置換させる。これにより、各第1の主索21が第1の釣合おもり側返し車11、駆動綱車8及び第1のかご側返し車9の順に連続的に巻き掛けられ、各第2の主索が第2の釣合おもり側返し車12、駆動綱車8、転向綱車13及び第2のかご側返し車10の順に連続的に巻き掛けられる。このようにして、各第1の主索21及び各第2の主索をユニット搭載機器3に取り付ける(主索巻き掛け工程)。
なお、この例の主索巻き掛け工程では、各第1の主索21及び各第2の主索のそれぞれの巻き掛け作業を同時に行うようにしているが、各第1の主索21及び各第2の主索のいずれか一方の主索を巻き掛けた後に、残りの他方の主索を巻き掛けるようにしてもよい。
この後、各第1の主索21及び各第2の主索のそれぞれの両端部を下方へ降ろし、昇降路20内のかご及び釣合おもりを各第1の主索21及び各第2の主索によって吊り下げる。
このようなエレベータの主索巻き掛け方法では、取付枠2に設けられた巻上機6の駆動綱車8に第1及び第2の先導条体4,5をあらかじめ巻き掛けておき、エレベータ設置用巻上機ユニット1を昇降路1内に設置した後に、第1及び第2の主索を第1及び第2の先導条体4,5にそれぞれ接続し、第1及び第2の先導条体4,5を引いて移動させることにより、第1及び第2の主索を駆動綱車8に巻き掛けるようになっているので、第1及び第2の先導条体4,5の駆動綱車8への巻き掛け作業を昇降路20外で行うことができる。従って、第1及び第2の先導条体4,5を駆動綱車8に巻き掛けるときに昇降路20の内壁面や昇降路20内の機器等が邪魔になることはなく、第1及び第2の先導条体4,5の巻き掛け作業を容易に行うことができる。
また、エレベータ設置用巻上機ユニット1が昇降路20内に設置された後にも、第1及び第2の先導条体4,5によって第1及び第2の主索が駆動綱車8の外周部に導かれるので、駆動綱車8の外周部に対向する主索外れ止め14を駆動綱車8から取り外さずに、第1及び第2の主索を駆動綱車8に容易に巻き掛けることができる。これにより、駆動綱車8の外周部と主索外れ止め14との間の隙間の寸法を再度調整する必要がなくなり、第1及び第2の主索の巻き掛け作業をさらに容易にすることができる。
また、取付枠2には、巻上機6とは別に、第1のかご側返し車9、第1の釣合おもり側返し車10、第2のかご側返し車11、第2の釣合おもり側返し車12及び転向綱車13が設けられ、第1及び第2の先導条体4,5が各綱車8〜13に選択的にかつ連続して巻き掛けられているので、複数の綱車が取付枠2に設けられている場合であっても、第1及び第2の主索を各綱車に連続的に巻き掛ける作業を容易に行うことができる。
なお、上記の例では、第1及び第2の先導条体4,5が芯線23に被覆材24を被覆したものとされているが、第1及び第2の主索の曲げ剛性よりも低い曲げ剛性であれば、上記の構成に限定されない。例えば、図4に示すように、第1及び第2の先導条体が複数本のストランド32を撚り合わせて作製されたものであってもよい。
この場合、第1の先導条体4と第1の主索21との接続は、第1の先導条体4及び第1の主索21のそれぞれのストランド27,32が撚り合わされることにより行われる。即ち、第1の主索21の端部では、複数本のストランド27のうちの2本のストランド27が取り外され、ストランド溝33が形成される。第1の先導条体4の一端部では、複数本のストランド32のうち、2本のストランド32のみを残し、他のストランド32が切り取られる。残った2本のストランド32は、第1の主索21の端部に形成されたストランド溝33に沿って嵌められる。これにより、ストランド32がストランド27に撚り合わされ、第1の先導条体4と第1の主索21とが互いに接続される(図4)。なお、第2の先導条体5と第2の主索との接続も同様に行われる。
また、上記の例では、第1の先導条体4の一端部に設けられた先導条体側環状部26に、第1の主索21の端部のストランド27を通し、通したストランド27を環状に曲げて主索側環状部29を形成することにより、第1の先導条体4と第1の主索21とを接続するようになっているが、図5に示すように、第1の先導条体4と第1の主索21とを自在継ぎ手34を介して接続するようにしてもよい。
この場合、自在継ぎ手34は、基軸35と、基軸35に設けられ、基軸35の軸線方向を中心に回転自在な一対のリング部材36,37とを有している。また、芯線23がリング部材36に通されるとともに、ストランド27がリング部材37に通され、通されたそれぞれの部分が環状となるように針金等により縛られる。このようにすれば、第1の主索21が第2の先導条体4に対して回転されるので、第1の主索21を複数の綱車に連続的に巻き掛ける場合であっても、第1の主索21が第1の先導条体4に対してねじれることを防止することができ、第1の先導条体4と第1の主索21との接続部のねじれによる破断を防止することができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2によるエレベータ設置用巻上機ユニットを示す一部側面図である。図において、取付枠2には、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部を取付枠2に対して保持する複数の保持装置41が設けられている。この例では、各保持装置41は、取付枠2の外形寸法内(取付枠2内)に配置されている。また、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部も、各保持装置41の保持により、取付枠2の外形寸法内(取付枠2内)に配置されている。なお、保持装置41としては、例えば第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部を取付枠2に貼り付ける粘着テープや、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部を取付枠2に押さえて保持する押さえ板等が挙げられる。
図6は、この発明の実施の形態2によるエレベータ設置用巻上機ユニットを示す一部側面図である。図において、取付枠2には、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部を取付枠2に対して保持する複数の保持装置41が設けられている。この例では、各保持装置41は、取付枠2の外形寸法内(取付枠2内)に配置されている。また、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部も、各保持装置41の保持により、取付枠2の外形寸法内(取付枠2内)に配置されている。なお、保持装置41としては、例えば第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部を取付枠2に貼り付ける粘着テープや、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部を取付枠2に押さえて保持する押さえ板等が挙げられる。
第1及び第2の先導条体4,5には、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部の各保持装置41による保持により、所定の張力が与えられている。第1及び第2の先導条体4,5は、エレベータ設置用巻上機ユニット1が床面42上に仮置きされているときであっても、床面42から離れたままエレベータ設置用巻上機ユニット1に保持される。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ設置用巻上機ユニット1では、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部を取付枠2に対して保持する保持装置41が取付枠2に設けられているので、第1及び第2の先導条体4,5に所定の張力を与えることができる。これにより、第1及び第2の先導条体4,5が緩んで各綱車から外れることを防止することができる。従って、エレベータ設置用巻上機ユニット1の運搬及び昇降路20内への設置をより確実にすることができる。
また、第1及び第2の先導条体4,5のそれぞれの両端部が保持装置41の保持により取付枠2の外形寸法内に配置されるようになっているので、エレベータ設置用巻上機ユニット1を床面42上に仮置きした場合、第1及び第2の先導条体4,5が取付枠2と床面42との間に噛み込んで、第1及び第2の先導条体4,5に圧痕がつくことを防止することができる。従って、第1及び第2の先導条体4,5の引っ張り強度が低下することを防止することができ、第1及び第2の先導条体4,5の破断の防止を図ることができる。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3によるエレベータ設置用巻上機ユニット1が昇降路20内の上部に設置されている状態を示す一部側面図である。図において、取付枠2には、第1の釣合おもり側返し車11の外周部に沿って移動されるように第1の先導条体4及び第1の主索21を案内するガイド装置51と、第1のかご側返し車9の外周部に沿って移動されるように第1の先導条体4及び第1の主索21を案内するガイド装置52とが設けられている。
図7は、この発明の実施の形態3によるエレベータ設置用巻上機ユニット1が昇降路20内の上部に設置されている状態を示す一部側面図である。図において、取付枠2には、第1の釣合おもり側返し車11の外周部に沿って移動されるように第1の先導条体4及び第1の主索21を案内するガイド装置51と、第1のかご側返し車9の外周部に沿って移動されるように第1の先導条体4及び第1の主索21を案内するガイド装置52とが設けられている。
ガイド装置51は、第1の釣合おもり側返し車11の下方に配置されている。また、ガイド装置52は、第1のかご側返し車9の下方に配置されている。即ち、ガイド装置51は、第1の主索21がユニット搭載機器3に導入される側に配置され、ガイド装置52は、第1の主索21がユニット搭載機器3から導出される側に配置されている。また、ガイド装置51,52は、取付枠に対して着脱可能な取付部材53,54を介して取付枠2に取り付けられている。
最上階の乗場31には、乗場31から上方へ引かれてユニット搭載機器3に導入される第1の主索21あるいは第2の主索を押さえるための主索押さえ装置55と、ユニット搭載機器3から導出されて下方へ引かれる第1の先導条体4あるいは第2の先導条体5の方向を上方へ変える転向装置56とが設けられている。
主索押さえ装置55は、第1の主索21あるいは第2の主索の移動に伴って回転されるガイドローラ57を有している。また、転向装置56は、第1の先導条体4あるいは第2の先導条体5の移動に伴って回転されるガイドローラ58を有している。
また、最上階の乗場31には、第1の主索21及び第2の主索をそれぞれ載せるための複数の回転テーブル59が設けられている。第1の主索21及び第2の主索がユニット搭載機器3に導入されるときには、各回転テーブル59が回転されながら第1の主索21及び第2の主索が繰り出される。
取付枠2には、第2のかご側返し車10及び第2の釣合おもり側返し車12のそれぞれの外周部に沿って移動されるように第2の主索及び第2の先導条体5を案内するガイド装置(図示せず)も設けられている。
即ち、各第1の主索21及び各第2の主索をユニット搭載機器3に取り付ける際には、第1の主索21及び第2の主索が各回転テーブル59に載せられる。各第1の主索21は、主索押さえ装置55及びガイド装置51の順に通され、第1の先導条体4に接続される。各第2の主索は、主索抑え装置55及び図示しないガイド装置の順に通され、第2の先導条体5に接続される。また、ユニット搭載機器3から導出された第1の先導条体4は、ガイド装置52及び転向装置56の順に通され、他端部側で引き上げられる。ユニット搭載機器3から導出された第2の先導条体4は、図示しないガイド装置及び転向装置56の順に通され、他端部側で引き上げられる。
図8は、図7のガイド装置51を示す平面図である。ガイド装置51は、第1の主索21が通される環状体60と、取付部材53に固定され、環状体60を支持する支持部61と、環状体60に回転自在に設けられた複数のローラ62とを有している。各ローラ62は、環状体60の周方向へ並べられている。ガイド装置52も同様な構成となっている。また、他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、エレベータを据え付けるときの手順について説明する。エレベータ設置用巻上機ユニット1は、ガイド装置51,52を取付枠2に取り付けた後に、昇降路20内の上部に設置される。
エレベータ設置用巻上機ユニット1を昇降路20内に設置した後、各第1の主索21を主索押さえ装置55及びガイド装置51の順に通し、各第1の主索21の端部を各第1の先導条体4の一端部に接続する。また、各第2の主索を主索押さえ装置55及び図示しないガイド装置の順に通し、各第2の主索の端部を各第2の先導条体5の一端部に接続する。このとき、第1の先導条体4の他端部をガイド装置52及び転向装置56の順に通し、第2の先導条体5の他端部を図示しないガイド装置及び転向装置56の順に通しておく。
この後、駆動綱車8を巻上機本体7の駆動により低速で回転させながら、各第1の先導条体4及び各第2の先導条体5のそれぞれの他端部を同時に引き上げる。これにより、各第1の先導条体4及び各第2の先導条体5が第1の主索21及び第2の主索とともにそれぞれ移動される。このとき、第1の主索21の移動により回転テーブル59が回転され、第1の主索21が回転テーブル59上から繰り出される。また、第2の主索の移動により回転テーブル59が回転され、第2の主索が回転テーブル59上から繰り出される。
これにより、各第1の主索21は、第1の先導条体4から置換され、第1の釣合おもり側返し車12、駆動綱車8及び第1のかご側返し車9の順に連続的に巻き掛けられる。また、各第2の主索は、第2の先導条体5から置換され、第2の釣合おもり側返し車12、駆動綱車8及び第2のかご側返し車10の順に連続的に巻き掛けられる。
この後、ガイド装置51,52を取付部材53,54とともに取付枠2から取り外し、第1の先導条体4と第1の主索21との接続を外す。また、図示しないガイド装置も取付枠2から取り外し、第2の先導条体5と第2の主索との接続も外す。この後の手順は、実施の形態1と同様である。
なお、この例では、各第1の主索21及び各第2の主索のそれぞれの巻き掛け作業を同時に行うようにしているが、各第1の主索21及び各第2の主索のそれぞれの巻き掛け作業を別個に行うようにしてもよい。
このようなエレベータ設置用巻上機ユニット1では、第1のかご側返し車9及び第1の釣合おもり側返し車11の外周部に沿ってそれぞれ移動されるように第1の先導条体4及び第1の主索21のいずれかを案内するガイド装置51,52が取付枠2に設けられているので、第1の先導条体4及び第1の主索21が第1のかご側返し車9及び第1の釣合おもり側返し車11に対して傾斜することを防止することができる。これにより、主索外れ止め15と第1のかご側返し車9との間や、主索外れ止め17と第1の釣合おもり側返し車11との間に、第1の先導条体4や第1の主索21が噛み込むことを防止することができ、第1の先導条体4や第1の主索21の破断等の不具合を防止することができる。
また、第2のかご側返し車10及び第2の釣合おもり側返し車12の外周部に沿ってそれぞれ移動されるように第2の先導条体5及び第2の主索のいずれかを案内するガイド装置が取付枠2に設けられているので、上記と同様に、主索外れ止め16と第2のかご側返し車10との間や、主索外れ止め18と第2の釣合おもり側返し車12との間に、第2の先導条体5や第2の主索が噛み込むことを防止することができ、第2の先導条体5や第2の主索の破断等の不具合を防止することができる。
また、第1の主索21及び第2の主索のいずれかがユニット搭載機器3に導入される際(主索巻き掛け工程)において、最上階の乗場31に設けられた回転テーブル59に、ユニット搭載機器3に導入しようとする主索が載せられ、回転テーブル59が回転されながら、主索が繰り出されるようになっているので、主索がもつれることを防止することができ、作業効率を向上させることができる。
また、ユニット搭載機器3から導出された第1あるいは第2の先導条体4,5の方向を変える転向装置56が最上階の乗場31に設けられているので、作業者が乗場31で引きやすい方向へ第1あるいは第2の先導条体4,5の方向を変えることができ、作業効率をさらに向上させることができる。
Claims (7)
- 取付枠、
駆動綱車を有し、上記取付枠に設けられた巻上機、
上記駆動綱車に巻き掛けられ、かごを吊り下げるための主索を引きながら移動させることにより上記主索を上記駆動綱車に巻き掛けるための先導条体、及び
上記先導条体の両端部を上記取付枠に対して保持する保持装置
を備えていることを特徴とするエレベータ設置用巻上機ユニット。 - 上記取付枠には、上記巻上機の駆動綱車とは別個の従動綱車が設けられており、
上記先導条体は、上記駆動綱車及び上記従動綱車に連続的に巻き掛けられていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ設置用巻上機ユニット。 - 上記従動綱車の外周部に沿って移動されるように上記先導条体及び上記主索の少なくともいずれかを案内するガイド装置をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載のエレベータ設置用巻上機ユニット。
- 上記保持装置によって保持された上記両端部は、上記取付枠内に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータ設置用巻上機ユニット。
- 取付枠に設けられた巻上機の駆動綱車に先導条体を巻き掛け、エレベータ設置用巻上機ユニットとするユニット組立工程、
上記エレベータ設置用巻上機ユニットを昇降路内に設置するユニット設置工程、
かごを吊り下げるための主索の端部を上記先導条体の端部に接続する接続工程、及び
上記先導条体を引きながら上記先導条体及び上記主索を移動させることにより、上記主索を上記駆動綱車に巻き掛ける主索巻き掛け工程
を備えていることを特徴とするエレベータの主索巻き掛け方法。 - 上記主索巻き掛け工程では、乗場に設けられた回転テーブルに上記主索が載せられ、上記回転テーブルが回転されながら上記主索が繰り出されることを特徴とする請求項5に記載のエレベータの主索巻き掛け方法。
- 上記先導条体が引かれる方向は、上記乗場に設けられた転向装置によって変えられることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のエレベータの主索巻き掛け方法。
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