JP4810176B2 - 内圧開放特性を有する金属製容器蓋 - Google Patents

内圧開放特性を有する金属製容器蓋 Download PDF

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本発明は、内圧開放特性、即ち容器内圧が過剰に上昇すると容器内圧を自動的に開放する特性を有する金属製容器蓋に関する。
一般に、炭酸飲料等を容器内に充填後、容器の口頸部に容器蓋を装着して口頸部を密封した状態で容器の内容物が過剰に加熱された場合、或いは口頸部から一旦容器蓋を離脱せしめた後に再び口頸部に容器蓋を装着して口頸部を密封した後に内容物が腐敗して発酵した場合には、容器の内圧が過剰に上昇するときがある。
上記のように容器内圧が増大したときには、容器蓋が容器口頸部から飛翔してしまったり、場合によっては、容器自体が破裂してしまうこともある。このような容器内圧の増大による不都合を防止するために、内圧開放特性を有する金属製の容器蓋が提案されている。このような金属製容器蓋として、円形天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁の上端部分に、複数の周方向スリットを、破断可能な幅狭の橋絡部を介して配設したものが知られている(例えば特許文献1)。
このような特許文献1の容器蓋では、容器内圧が増大したときには、上記橋絡部が破断し、複数の周方向スリットが連続して大きなスリットとなり、この部分から容器内ガスが外部に放出され、場合によっては、同時に天面壁がドーム状に変形して容器内ガスが放出され、内圧増大により不都合を回避できるというものである。
実公平7−25318号公報
ところで、上述した従来の内圧開放型の金属製容器蓋においては、容器内圧が急激に著しく増大したときに、周方向スリット間を繋ぐ橋絡部が全周にわたって破断してしまい、天面壁を含む容器蓋の上方部分がスカート壁から切り離されて飛翔してしまうという不都合を生じるおそれがある。
従って本発明の目的は、容器内圧が急激に増大したときに、容器蓋の天面壁を含む上方部分がスカート壁から切り離されて飛翔するという不都合を確実に防止しながら容器内のガス抜きを有効に行うことができ、容器内圧の増大による容器蓋の飛翔や容器破壊を確実に防止できる金属製容器を提供することにある。
本発明によれば、円形天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を有する金属薄板製シェルと、該シェル内に配設された合成樹脂製ライナーとを具備し、該シェルの該スカート壁には、螺子形成領域を備え且つ該螺子形成領域よりも上方部分に、周方向に延びている少なくとも一つの内圧開放領域が形成されている金属製容器蓋において、
前記内圧開放領域は、破断可能な小幅の橋絡部を介して周方向に延びている複数の周方向スリットから形成されているか、或いは周方向に延びている一本の周方向スリットにより形成され、
前記内圧開放領域には、前記周方向スリットに連続して或いは該スリットの近傍から軸方向上方に延びている少なくとも一本の弱化部が形成され、
容器内圧が急激に増大したときに、前記弱化部を支点として、前記スカート壁が外方に広がるように変形し、前記内圧開放領域に大きな開口が形成されることを特徴とする金属製容器蓋が提供される。
本発明の金属製容器蓋においては、
(1)前記弱化部は、スコアであること、
(2)前記弱化部が、前記内圧開放領域の周方向両端部の少なくとも何れかに形成されていること、
(3)前記弱化部が、前記内圧開放領域の周方向の中間部分に少なくとも1本形成されていること、
(4)前記スカート壁には、前記内圧開放領域の周方向延長線上に、比較的長幅の橋絡部を介して複数のスリットが周方向に間欠的に延びている内圧開放補助領域が設けられていること、
(5)前記スカート壁には、前記螺子形成領域の上端部分に環状溝が形成されており、且つ該環状溝よりも上方の部分には、環状ビードが配設されており、該環状ビードの上方部分に、前記内圧開放領域が設けられていること、
が好適である。
本発明の容器蓋においては、容器内圧が急激に増大したときには、内圧開放領域に形成されている軸方向に延びている弱化部を支点として、スカート壁が外方に広がるように容易に且つ速やかに変形し、内圧開放領域に大きな開口部が形成され、ガス抜きが行われる。即ち、内圧開放領域に限定してガス抜き用の大きな開口が形成されるため、天面壁を含む容器蓋の上方部分がスカート壁から切り離されて飛翔するという不都合を確実に防止することができ、容器内圧の上昇による不都合を有効に防止することが可能となる。また、容器内のガス抜きを確実に行うことができる。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態について、添付図面を参照して更に詳述する。
図1は、内圧開放領域がスカート壁に形成されている本発明の容器蓋の好適例の半断面側面図であり、
図2は、図1の容器蓋を容器口頸部に巻き締める工程を説明するための図であり、
図3は、図1の容器蓋を容器口頸部に巻き締めた状態を示す側面図であり、
図4は、図1の容器蓋のスカート壁の展開図であり、
図5は、図3の容器蓋が、内圧上昇により変形した状態を示す図であり、
図6は、本発明の容器蓋における内圧開放領域において、他のパターンの弱化部が形成されているものが、容器口頸部に巻き締められている状態を示す側面図であり、
図7は、図6の容器蓋が、内圧上昇により変形した状態を示す図であり、
図8は、本発明の容器蓋における内圧開放領域において、さらに他のパターンの弱化部が形成されているものが、容器口頸部に巻き締められている状態を示す側面図であり、
図9は、図8の容器蓋が、内圧上昇により変形した状態を示す図である。
図1を参照して、全体として1で示す本発明の容器蓋は、金属薄板製シェル3と合成樹脂製ライナー5とから構成されている。
金属薄板製シェル3は、例えば厚さが0.22乃至0.26mm程度のアルミニウム系合金製であり、円形天面壁7とこの天面壁7の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁9とを有する。
図1から明らかなように、スカート壁9の下端は、半径方向外方に膨出せしめられており、膨出しているこの下端部には、破断可能な複数のブリッジ11を介してタンパーエビデント(TE)裾部13が連なっている。
上記のスカート壁9の略中央部は、後述する巻き締めによって螺子が形成される螺子形成領域15となっており、この螺子形成領域15の上端には環状溝17が形成されている。この環状溝17は、巻き締めのための治具を導入するためのものである。さらに、この環状溝17の上方には環状ビード18が形成されている。この環状ビード18は、巻き締め時の変形防止のための部材である。
環状ビード18の上方には周方向に凹部19aと凸部19bとが交互に存在する凹凸形状部(ナール)19が形成されており、凹部19aの上端(即ち、円形天面壁7に連なるコーナー部近傍)には、周方向に間隔をおいて延びる周方向スリット20が多数形成されている。かかるスリット20により、後述する内圧開放領域Aが形成され、さらには、内圧開放補助領域Bが形成される。通常、多数のスリット20の間の部分に凹凸形状部19の凸部19bが位置するようになっている。このような多数の周方向スリット20は、一般に、全て、実質上同一の長さを有しており、2乃至5mm程度の周方向長さを有している。
上記のような容器蓋においては、周方向スリット20は、後述するガス抜き機能を示すと同時に、洗浄水の導入口としての機能をも示し、さらには、このようなスリット20に関連して形成されるナール19は、容器蓋を旋回させる際の滑り止めとしての機能をも有している。
このような容器蓋1は、図2に示されているように、容器口頸部70に被せられ、巻き締め工程によって容器口頸部70に巻き締められ、これにより、図3に示されているように容器口頸部70に固定され、容器口頸部70が密封される。
図1に戻って、ライナー5は、軟質ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から形成されるものであり、天面壁7の内面に合成樹脂溶融物を供給し、この溶融物を所要形状に型押成形することによって好都合に形成することができる。図示の実施形態におけるライナー5は、比較的肉薄の円形中央部5aと比較的肉厚の環状周縁部5bとから構成されている。図1から理解されるように、環状周縁部5bの中央部分は若干凹んだ凹部となっている。また、このようなライナー5は、環状周縁部のみからなる形状のものであってもよい。
さらに、ライナー5は、上記の容器蓋とは全く別個に成形された中栓のようなものであってもよい。
図2及び図3を参照して、容器口頸部70は、金属、ガラス、硬質樹脂等からなるものであり、図2等では金属製のものが例示されている。この容器口頸部70の上端にはカール部71が形成され、側面には、螺子73が形成され、螺子73の下方には顎部75が形成されている。
図2に示されているように、容器蓋1を容器口頸部70に巻き締めるために、容器口頸部70に被せた状態では、容器口頸部70の上端(カール部71)に前述したライナー5の環状周縁部5bの凹部が対面し、また、容器蓋1のTE裾部13の下端が容器口頸部70の顎部75の下側に位置する。
上記の状態で、図2に示すようにして巻き締めが行われる。即ち、容器口頸部70に被せられた容器蓋1を、外側押圧具77で容器口頸部70の上端に押さえ付けて、その肩部を変形させながら、螺子形成用ローラ79を、容器蓋1の環状溝17に導入し、次いで容器蓋1のスカート壁9を押し付けながら容器口頸部70の螺子73に沿ってローラ79を回転させていくことにより、スカート壁9の螺子形成領域15に、容器口頸部70の螺子73と螺子係合する螺子23を形成する。一方、容器蓋1のTE裾部13の下端は、裾部巻き締めローラ81によって容器口頸部70の顎部75の下側に押し付けられ、顎部75の下側に沿って変形する。
上記の巻き締め工程により、容器蓋1は、容器口頸部70に巻き締め固定され、容器口頸部70(カール部71)の上端及び外周部に前述したライナー5の環状周縁部5bが密着することにより、容器口頸部70が密封されることとなる(図3)。この状態において、容器蓋1のスカート壁9は容器口頸部70の外面に螺子係合しており、且つ容器蓋1のTE裾部13の下端は、容器口頸部70の顎部75の下側に固定されている。
容器口頸部70に巻き締め固定されている図3の容器蓋1は、これを開栓方向に回転させていくことにより、スカート壁9が上昇して容器口頸部70から取り除かれるが、この際、TE裾部13は、その下端が容器口頸部70の顎部75の下側に係合するために、その上昇が制限され、この結果、ブリッジ11が破断し、TE裾部13がスカート壁9から切り離される。従って、容器口頸部70から除去された容器蓋1ではTE裾部13が切り離されており、これにより、開封の事実を認識することができる。尚、凹凸形状部(ナール)19は、容器蓋1を回転させる際の滑り止めとして機能する。
ところで、上記のような構造の容器蓋1では、図1や図4の展開図に示されているように、複数の周方向スリット20,21によって、内圧開放領域Aと内圧開放補助領域Bとが形成されている。内圧開放領域Aでは、複数の周方向スリット20の間の橋絡部27が破断可能な程度に幅狭に形成されており、内圧開放補助領域Bでは、複数の周方向スリット21の間の橋絡部29が橋絡部27よりも幅広に形成されている。即ち、容器内圧が何らかの理由により上昇した場合(例えば容器内容物の発酵等)、内圧開放領域Aにおいて、スカート壁9に加わる応力によって周方向スリット20間の橋絡部27が破断し、複数の周方向スリット20が連続して大きなスリットとなり、この部分からガス抜きが有効に行われ、例えば容器蓋1(天面壁7)の過度の変形や容器口頸部70からのキャップ飛びなどの不都合が有効に防止されるようになっている。一方、内圧開放補助領域Bでは、容器内圧が急激に上昇したときに、スリット21からガス抜きが補助的に行われるようになっており、内圧開放補助領域Aでのガス抜きを補助し、例えば橋絡部27の破断に先立ってもガス抜きが行われ、急激な内圧の増大にも対応し得るようになっている。
ところで、上記のような周方向スリット20,21が形成されていると、図2に示す巻き締め工程時にスリット20,21の下側の部分(凹凸形成部19の凹部19a)が引っ張られ、スリット20間の橋絡部27が破断し、シール不良を生じてしまうおそれがある。即ち、巻き締め工程では、螺子形成用ローラ79によりスカート壁9の螺子形成領域15を容器口頸部70の螺子73に沿って変形させるため、該ローラ79が導入される環状溝17に近接しているスリット20の下側の部分(凹部19a)が大きく変形してしまうのである。前述した環状ビード18は、このような不都合を回避するために設けられているものである。
即ち、このような環状ビード18が形成されているため、図2に示されるように、環状溝17に螺子形成用ローラ79を導入して巻き締めを行っていくと、該ローラ79の押圧による変形の上方への伝達が環状ビード18によって遮断され、スリット20の下側の部分(凹部19a)の変形を有効に防止することができ、例えば巻き締め時のこのような変形に起因するスリット20間の橋絡部27の破断を有効に抑制することができるのである。
本発明においては、図1、図3及び図4に示されているように、内圧開放領域Aに、軸方向に延びている弱化部30を設けることが重要である。軸方向に延びているこの弱化部30は、スカート壁9の外面側或いは内面側に形成されたスコア、或いはスリット、若しくはスリットをミシン目状に形成させてなるものであり、このような弱化部30を設けることにより、容器内圧が急激に増大したときに、弱化部30に応力が集中し、周方向スコア20の間の橋絡部27が破断すると同時に該弱化部30を支点として、スカート壁9が外方に向かって速やかに変形し、この結果、図5に示されているように、内圧開放領域Aに嘴形状の大きな開口33が形成され、この開口33を介して、速やかにガス抜きが行われるのである。
即ち、上記のような弱化部30が形成されていないときには、容器内圧が急激に著しく増大したときに、橋絡部27の破断が周方向に連続して進行し、特に周方向スリット20が全周にわたって形成されているような場合には、全部の周方向スリット20が連なってしまい、この結果、金属製容器蓋1の天面壁7を含む周方向スリット20よりも上方の部分が、スカート壁9から切り離されて飛翔してしまうという不都合を生じてしまうおそれがある。しかるに、弱化部30を形成しておくと、橋絡部27の破断が、弱化部30を支点としてのスカート壁9の変形によって内圧開放領域Aに止められる。従って、容器内圧が急激に著しく増大したときの容器蓋1の上方部分の飛翔を確実に防止しつつ、ガス抜きを有効に行うことができるのである。
本発明において、上記の弱化部30は、図1等に示されているように、内圧開放領域Aにおける周方向スリット20に連続していることが、弱化部30を支点としてのスカート壁9の変形を生じさせる上で好ましいが、このような変形を生じさせることが可能である限り、周方向スリット20の近傍に設けることもできる。また、上記の例では、弱化部30は、周方向スリット20の上側に配置されている。さらに、このような弱化部30は、軸方向に延びている限り、傾斜していてもよい。
さらに、弱化部30は、内圧開放領域Aに、一本設けてもよいし、複数本設けることもできる。例えば、内圧開放領域Aの周方向両端部の何れかにそれぞれ、弱化部30を設けることもできるし、内圧開放領域Aの周方向両端部の間の部分に少なくとも1本設けることもできる。因みに、上述した例では、図5から明らかなように、内圧開放領域Aの周方向両端部のそれぞれに弱化部30が設けられ、さらに、内圧開放領域Aの周方向両端部の間の部分にも1本の弱化部30が設けられている。
また、本発明において、上述した例では、内圧開放領域Aは、複数の周方向スリット20と、その間の橋絡部27とから形成されており、通常、この橋絡部27の長さは、好ましくは0.5乃至0.9mm程度である。また、このような複数の周方向スリット20と橋絡部27とから内圧開放領域Aが形成されている図1〜図5の例では、内圧開放領域Aの大きさは特に制限されるものではないが、一般に、天面壁7の中心を基準として、通常、40乃至95度の範囲にあるのがよい。また、容器内圧が増大したときのスカート壁9の変形が速やかに生じて大きな開口が形成される限り、内圧開放領域Aに形成される周方向スリット20は一本でもよく、この領域に橋絡部27を形成しないでおくことも可能である。但し、この場合には、周方向スリット20はかなり長いものとなるため、落下衝撃などに対する強度が低くなるという欠点があるため、このような内圧開放領域Aは、10乃至55度、特に15乃至40度の範囲とするのが好ましい。
図6〜図9には、内圧開放領域Aにおける弱化部30の他の配置パターンと、各パターンでのスカート壁9の変形形状が示されている。例えば、図6では、内圧開放領域Aには一本の周方向スリット20が形成され、その両端のそれぞれに弱化部30が形成されている。この場合には、図7に示すような形状の大きな開口33が内圧開放領域Aに形成される。また、図8では、複数の周方向スリット20とその間の橋絡部27とによって内圧開放領域Aが形成されており、その両端のそれぞれに弱化部30が形成され、その間の部分には複数(3個)の弱化部30が形成されている。この場合には、図9に示すような形状の大きな開口33が内圧開放領域Aに形成される。
本発明において、上述した内圧開放領域Aは、複数箇所に形成することもできる。
尚、内圧開放領域Aの周囲に形成されている内圧開放補助領域Bにおいては、周方向スリット21の間の橋絡部29は、前述した内圧開放領域Aにおける破断可能な橋絡部27よりも幅(周方向長さ)が大きいものであるが、このような内圧開放補助領域Bの橋絡部29の幅を全て均等にする必要はなく、例えば、図4に示されているように、内圧開放補助領域Bを、内圧開放領域Aに隣接している高強度領域B1と、高強度領域B1に連なる低強度領域B2とに分け、高強度領域B1では、破断可能な橋絡部27よりもかなり幅の長い橋絡部29a(通常、5乃至25mm程度)とし、低強度領域B2では、破断可能な橋絡部27よりも幅が長いが、橋絡部29aよりも幅の短い橋絡部29b(通常、1.0乃至2.5mm程度)とすることもできる。このように内圧開放補助領域Bを、高強度領域B1と低強度領域B2とに分けたときには、容器内圧が上昇したときの補助的なガス抜きを有効に行うと同時に、急激な内圧上昇時における橋絡部27からの破断の進行を有効に抑制できる上で極めて好ましい。
さらに、本発明においては、図4に示されているように、前述した内圧開放領域Aの反対側部分に、周方向スリットを設けていない超高強度補強領域Cを設けることもできる。このような超強度補強領域Cを設けた場合には、急激な内圧上昇時における橋絡部27からの破断が進行するという不都合が万一生じたとしても、その破断のさらなる進行を確実に防止し、容器蓋1の上方部分の飛翔を抑制し得るという点で極めて有効である。このような超高強度補強領域Cの大きさは、天面壁7の中心を基準として、通常、25乃至180度の範囲である。
内圧開放領域がスカート壁に形成されている本発明の容器蓋の好適例の半断面側面図。 図1の容器蓋を容器口頸部に巻き締める工程を説明するための図。 図1の容器蓋を容器口頸部に巻き締めた状態を示す側面図。 図1の容器蓋のスカート壁の展開図。 図3の容器蓋が、内圧上昇により変形した状態を示す図。 本発明の容器蓋における内圧開放領域において、他のパターンの弱化部が形成されているものが、容器口頸部に巻き締められている状態を示す側面図。 図6の容器蓋が、内圧上昇により変形した状態を示す図。 本発明の容器蓋における内圧開放領域において、さらに他のパターンの弱化部が形成されているものが、容器口頸部に巻き締められている状態を示す側面図。 図8の容器蓋が、内圧上昇により変形した状態を示す図。
符号の説明
1:容器蓋
7:天面壁
9:スカート壁
17:環状溝
18:環状ビード
20:周方向スリット
30:弱化部
A:内圧開放領域
B:内圧開放補助領域
B1:高強度領域
B2:低強度領域
C:超強度補強領域

Claims (6)

  1. 円形天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁を有する金属薄板製シェルと、該シェル内に配設された合成樹脂製ライナーとを具備し、該シェルの該スカート壁には、螺子形成領域を備え且つ該螺子形成領域よりも上方部分に、周方向に延びている少なくとも一つの内圧開放領域が形成されている金属製容器蓋において、
    前記内圧開放領域は、破断可能な小幅の橋絡部を介して周方向に延びている複数の周方向スリットから形成されているか、或いは周方向に延びている一本の周方向スリットにより形成され、
    前記内圧開放領域には、前記周方向スリットに連続して或いは該スリットの近傍から軸方向上方に延びている少なくとも一本の弱化部が形成され、
    容器内圧が急激に増大したときに、前記弱化部を支点として、前記スカート壁が外方に広がるように変形し、前記内圧開放領域に大きな開口が形成されることを特徴とする金属製容器蓋。
  2. 前記弱化部は、スコアである請求項1に記載の金属製容器蓋。
  3. 前記弱化部が、前記内圧開放領域の周方向両端部の少なくとも何れかに形成されている請求項1または2に記載の金属製容器蓋。
  4. 前記弱化部が、前記内圧開放領域の周方向の中間部分に少なくとも1本形成されている請求項1乃至3の何れかに記載の金属製容器蓋。
  5. 前記スカート壁には、前記内圧開放領域の周方向延長上に、該内圧開放比較的長幅の橋絡部を介して複数のスリットが周方向に間欠的に延びている内圧開放補助領域が設けられている請求項1乃至4の何れかに記載の金属製容器蓋。
  6. 前記スカート壁には、前記螺子形成領域の上端部分に環状溝が形成されており、且つ該環状溝よりも上方の部分には、環状ビードが配設されており、該環状ビードの上方部分に、前記内圧開放領域が設けられている請求項1乃至5の何れかに記載の金属製容器蓋。
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