JP4809103B2 - フック装置及び揚艇装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フック装置及び特にそのフック装置を使用する揚艇装置に関する。
艇の揚収装置に使用するフック装置として、ワイヤロープの先端に取り付けられた棒鋼部材からなるフックの下端部に凸状の係止部を設けて潜水艇などの艇との連結を着脱自在に行うものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−316085号公報 特開平10−17263号公報
しかし、上記従来のフック装置には、艇を揚収したあと、ワイヤロープ先端のフックに作用する吊り荷重をあずける機構がないため、艇の格納後も、艇の荷重はワイヤロープに作用したままとなっている。格納状態でウインチが繰り出し方向に回転したり、ワイヤロープが緩んだりすれば格納状態から艇が降下することから、このような事態を防ぐため、通常は船底と甲板の間に台座を設けてその台座の上へ艇を置くように格納している(シングルホイップ方式の揚艇機)。
一方、ダブルホイップ方式の揚艇装置では、格納時にクレードルの下がり止め(フォーリングフックと呼ばれる)を入れておくようになっている。この状態ではワイヤロープが緩んだとしても艇の重量はフック受け金物で支えることになり、艇が落下することがない。そのため上記のような台座も必要がない。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、艇の格納時にはワイヤロープに吊り荷重がかからないようにフック受け金物で艇重量を支えることができるようにしたフック装置及びこのフック装置を備える揚艇装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るフック装置は、ワイヤロープの先端に固定された棒鋼部材からなるフックの下端部に凸状の係止部を設け、物体に固定された連結用金具と前記フックの係止部との連結を着脱自在に行うフック装置において、前記フックを構成する前記棒鋼部材の上部に、クレードルの上部滑車に設けられたフック受け金物のフック受け部に係合するつば部を設けたものである。
本発明のフック装置によれば、フックを構成する棒鋼部材の上部につば部を設けて、このつば部がクレードルの上部滑車に設けられたフック受け金物のフック受け部に係合することにより、フックがフック受け金物にて支持されるため、ワイヤロープには吊り荷重がかからず、たとえワイヤロープが緩んだりしても吊り荷重を安定かつ確実に保持することができる。
吊り下げ物体はワイヤロープを中心として回動する場合もあるので、前記つば部は円形に形成する。
前記ワイヤロープと接触する前記フック受け金物のワイヤ接触部は、丸みを付けるとともに樹脂コーティングすることが好ましい。これによって、ワイヤロープと擦れ合ってもワイヤロープやワイヤ接触部に損傷を与えるおそれがなくなる。
前記フックは、1つの棒鋼部材の上下部につば部と係止部を設けてもよく、または前記つば部を有する上棒鋼部材と前記係止部を有する下棒鋼部材とをチェーンを介して連結してもよいものである。
また、前記クレードルの上部に前記フックを制止するためのストッパを備えるフック外れ防止機構を設ける構成とする。
フック外れ防止機構を設けることにより、格納状態で艇全体が横動揺してもフック受け金物からフックが外れることはない。したがって、艇下部のキールラッチを省略できる利点がある。
また、本発明に係る揚艇装置は、上記のいずれかのフック装置を備えたものである。したがって、作業艇などの艇を安全かつ確実に揚収することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1におけるフック装置の断面側面図、図2は図1の正面図、図3は図1のA−A断面図である。
このフック装置10は、ワイヤロープ1の先端に固定された棒鋼部材21からなるフック2と、作業艇などの艇100に固定された連結用金具3とを備えている。
フック2は、棒鋼部材21の下端部に凸状の係止部22が設けられ、棒鋼部材21の上部に円形のつば部23が設けられた構成となっている。係止部22は上面が凸球面状に形成されており、連結用金具3の内面の同形状に係合して着脱自在な連結ができるようになっている。また、つば部23の周縁部には丸みが付けられている。
連結用金具3には係止部22が横方向から挿入される逆T字状の開口部31と、棒鋼部材21の導入孔32とが設けられている。また、係止部22を開口部31に案内するための案内台33が連結用金具3に設けられており、連結用金具3の内部には捩りバネ34によって開口部31方向へ付勢されたストッパ35が設けられている。ストッパ35は係止部22が連結用金具3から外れないようにするためのものである。さらに、ストッパ35の回動軸36は連結用金具3の側壁を貫通して回動自在に支持されており、回動軸36の外部端部にはストッパ35を解除するための作動レバー37が設けられている。
このフック装置の連結動作について説明すると、ウインチによりワイヤロープ1を繰り出してフック2を連結用金具3の案内台33上に降ろす。ついで、作動レバー37によりストッパ35を図1において時計回りに回転して開口部31を開き、フック2を横方向から開口部31に挿入する。フック2の係止部22が図1のように連結用金具3に係合し、ストッパ35が捩りバネ34によって元の位置に復帰すると、フック2と連結用金具3の連結が完了する。ついで、ウインチによりワイヤロープ1を巻き上げれば艇100を吊り上げることができる。
図4は揚艇装置の概略側面図で、クレードルの振り出し状態と格納状態を示している。図5は上記フック装置のフックとシングルホイップ方式のフック受け部との係合関係を示す側面図で、図4のB部の拡大側面図である。図6は図5の正面図、図7は図5のC−C断面図である。
この揚艇装置110は、船首尾方向に所定の間隔でもって平行に配設された一対のクレードル111がウインチ112のワイヤロープ1によって各フレーム113上を往復摺動するように構成されている。すなわち、ウインチ112によりワイヤロープ1を繰り出すと、図示の破線で示すように、クレードル111がフレーム113上を下方へ摺動して振り出し状態となる。一方、ワイヤロープ1を巻き上げると、クレードル111はフレーム113上を上方へ摺動し起立状態となって艇100の格納状態となる。なお、艇の格納状態では、一般に艇100を安定保持するためにキールラッチ114が設けられており、キールラッチ114の上に艇100のキールを載置するようになっている。
この揚艇装置110のフック装置10は、つば部23を設けた上棒鋼部材21aと凸状の係止部22を設けた下棒鋼部材21bとをチェーン24により連結した構成となっている。そしてさらに、クレードル111の上部に設けられた上部滑車115には舌状のフック受け部117をもつフック受け金物116が設けられており、このフック受け部117に艇100の格納時、フック2の上部に設けられた円形のつば部23が係合する構成となっている。
したがって、艇100の重量は、図5に示すように、つば部23を支持するフック受け金物116を通じてクレードル111に伝達されることになり、ワイヤロープ1には吊り荷重がかからない。そのため、艇100を安定して格納できるため、シングルホイップ方式に必要な艇の台座を不要にできる。なお、フック2は図1のように1つの棒鋼部材21の上下部にそれぞれつば部23および係止部22を設けたものでもよい。また、クレードル111は基端部を枢軸にて回動自在に枢支されているものでもよい。
艇100を上記のように格納するまでは、フック2が回動するので、フック2と一体に構成されるつば部23は円形(円板)にする。また、ワイヤロープ1とフック受け金物116が擦れ合うため、ワイヤロープ1が通るフック受け金物116の内面部分(ワイヤ接触部)118には、図7に示すように縁部に丸みを付けるとともに樹脂コーティングを施す。これにより、ワイヤロープ1やフック受け金物116のワイヤ接触部118に傷をつけるおそれがなくなるため、安全性を高めることができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2を図8から図10に示す。図8はフック受け部におけるフック外れ防止機構を示す概略側面図、図9はそのフック外れ防止機構のストッパを解放した状態を示す概略側面図、図10は舷側からみたときの図9の正面図である。
艇100の格納状態(図4参照)においては、フック2のつば部23がフック受け部117で水平に支持されているだけであるため、ワイヤロープ1が緩んだりすると、艇100の横動揺によりつば部23がフック受け部117から滑り落ち脱落するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、クレードル111の上部にフック外れ防止機構4を設けてつば部23がフック受け部117から滑り落ちるのを防止するものである。
フック外れ防止機構4は、クレードル111上部の側板42に油圧シリンダ41を側方に突設した回動軸43で回動自在に枢支し、ストッパ44の基端部をヒンジ45により側板42に回動自在に結合するとともに、油圧シリンダ41のロッド46先端部とストッパ44とをピン47にて結合する構成となっている。
図8に示すように、ストッパ44にて例えばフック2の棒鋼部材21の上端部を制止すれば、つば部23の滑り落ちを防止できるため、格納状態の艇100が脱落するおそれはない。また、艇100を降ろすときは図9のように油圧シリンダ41によりストッパ44を解放すればよい。
したがって、このようなフックはずれ防止機構4を設けることにより、格納状態において艇全体が横揺動してもフック2がフック受け金物116から外れることはないので、より安全性が高まり、そのため艇下部のキールラッチを省略できる利点がある。
本発明の実施の形態1におけるフック装置の断面側面図。 図1の正面図。 図1のA−A断面図。 揚艇装置の概略側面図。 図4のB部の拡大側面図。 図5の正面図。 図5のC−C断面図。 本発明の実施の形態2におけるフック外れ防止機構を示す概略側面図。 フック外れ防止機構のストッパ解放時の概略側面図。 舷側からみた図9の正面図。
符号の説明
1 ワイヤロープ、2 フック、3 連結用金具、4 フック外れ防止機構、10 フック装置、21 棒鋼部材、21a 上棒鋼部材、21b 下棒鋼部材、22 係止部、23 つば部、24 チェーン、31 開口部、32 導入孔、33 案内台、34 捩りバネ、35 ストッパ、36 回動軸、37 作動レバー、41 油圧シリンダ、42 側板、43 回動軸、44 ストッパ、45 ヒンジ、46 ロッド、47 ピン、100 艇、111 クレードル、112 ウインチ、113 フレーム、114 キールラッチ、115 上部滑車、116 フック受け金物、117 フック受け部、118 ワイヤ接触部。

Claims (5)

  1. ワイヤロープの先端に固定された棒鋼部材からなるフックの下端部に凸状の係止部を設け、物体に固定された連結用金具と前記フックの係止部との連結を着脱自在に行うフック装置において、
    前記フックを構成する前記棒鋼部材の上部に、クレードルの上部滑車に設けられたフック受け金物のフック受け部に係合するつば部を設け、さらに前記クレードルの上部に前記フックを制止するためのストッパを備えるフック外れ防止機構を設けたことを特徴とするフック装置。
  2. 前記つば部は円形であることを特徴とする請求項1記載のフック装置。
  3. 前記ワイヤロープと接触する前記フック受け金物のワイヤ接触部は、丸みを付けるとともに樹脂コーティングされていることを特徴とする請求項1記載のフック装置。
  4. 前記フックは、前記つば部を有する上棒鋼部材と前記係止部を有する下棒鋼部材とをチェーンを介して連結してなることを特徴とする請求項1または2記載のフック装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載のフック装置を備えることを特徴とする揚艇装置。
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