JP4808343B2 - 電動式コントロールバルブのストッパ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調機や冷凍機などに組み込まれて、冷媒の流量制御や流路の切換に好ましく用いられる電動式コントロールバルブのストッパ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷凍サイクルの膨張弁などとして、弁閉時に弁体の動作を機械的に停止させる電動式コントロールバルブが使用されている。このようなコントロールバルブは、パルス信号で弁開度を制御することができるといった利点があり、様々な分野で用いられている。
【0003】
図14は、実公平3−9565号公報に開示されている従来のコントロールバルブを示したものである。
このコントロールバルブでは、コイル8に通電してロータ1を回動すると、一端部にニードル状の弁体を備えた弁軸9が弁座10に接、離動作するよう上下方向に移動するとともに、螺旋状案内リング4に装着されたスライダ5がロータ1と一体の案内棒7に沿って、回転運動することにより、スライダ5がロータケース2に固着された芯棒3の周りを回転する。
【0004】
一方、スライダ5は、図15に拡大して示したように、螺旋状案内リング4の螺旋溝に沿って回転しながら上下移動するが、棒状の作動片5aが、螺旋状案内リング4の上下端部に具備されたストッパ部4a、またはストッパ部4bに当接することにより、上下方向への移動が停止されている。
ここで、電動式コントロールバルブでは、流量を正しく制御するために、弁体がスライダ5との関係でどの地点で開弁するか、またどの地点で閉弁するかを予め定めておくことが必要である。このような、いわゆる基点出しと称される設定は、スライダ5の作動片5aが下方のストッパ部4bに当接したとき、あるいは作動片5aが上方のストッパ部4aに当接したときの、いずれかで行なうことができる。
【0005】
なお、図14に示したコントロールバルブの場合は、スライダ5の作動片5aが下方のストッパ部4bに当接したときを基点としている。これは、下方ストッパ部4bが、芯棒3の下面に形成されたスリ割り内に挿入されカシメにより固定されているので、強度的にも強く、基点出しの制度が高いからである。一方、図14および図15のコントロールバルブにおいて、作動片5aが上方のストッパ部4aに当接したときを基点とすると、作動片5aは案内棒7の揺れ幅の大きい上方部に当接するため、案内棒7の変形量が大きくなる。また、螺旋状案内リング4の自由端部を上方ストッパ部4aとすると、螺旋状案内リング4のねじり変形が大きくなり、基点出しの精度が低くなってしまう。
【0006】
すなわち、このコントロールバルブでは、図16に矢印Aで示したように、スライダ5の作動片5aが、案内棒7に案内されながら螺旋状案内リング4内を回転しつつ下方向に移動してくると、先行しているスライダ5の終端部5bの端面が、螺旋状案内リング4のストッパ部4bに衝突して、これによりスライダ5の下方向への移動が終了することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなコントロールバルブでは、案内棒7とスライダ5の作動片5aとは、常に接触状態を維持して回転運動しているため、図16に示したように、スライダ5の終端部5bの端面がストッパ4bの側面に衝突したときに、後方の作動片5aは、回転が停止されるものの、案内棒7から矢印A方向に回転力を受けている。したがって、スライダ5が図16の位置にあるときに、スライダ5は、作用反作用の関係で、両端部5a,5bから反対方向の力を受けている。このときの力Fは、図17に示したように、以下の通りである。
【0008】
すなわち、作動片5aと同一直線状にあるスライダの外端部Pから案内棒7までの距離をB、案内棒7が作動片5aを矢印A方向に押圧する力をWとしたとき、外端部Pにおいて、スライダ5を回転させようとするモーメント力Fは、 F=B×W の式で表される。
したがって、この力Fがスライダ5をねじらすことになる。
【0009】
ここで、特に、今日の空調機、冷凍機などでは、大出力を得るために、大型のモータを用いる要求がある。その場合は、図14に示した大口径の弁軸9あるいは弁体などを移動させなければならないため、案内棒7に作用する力も大きくなる。その場合、上記モーメント力Fも一層大きくなる。
したがって、モータの大出力化が要求されると、従来のコントロールバルブでは、スライダ5は下方向への移動を停止するたびに、スライダ5の作動片5aが、環を開く方向に力を受けることになる。このように、スライダ5が移動を停止するたびに環を開く方向の力を受けると、基点出しのタイミングが次第にずれてくる虞がある。
【0010】
さらに、モータの大出力化が要求された場合は、スライダ5ならびに螺旋状案内リング4などの設計変更が必要となるため、コスト高を招来する虞もある。
本発明は、このような実情に鑑み、大出力化が要求される場合であっても、いわゆる基点出しにかかわる部品がこれまで通りの、コンパクトな形状とすることができ、変形が少なく、正確な基点出しを長期に亘り維持することが可能であるとともに、さらには設計変更を少なく抑えることが可能で、ひいては製品の多様化の要求に共通部品で対処することができる電動式コントロールバルブのストッパ構造を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る電動式コントロールバルブのストッパ構造は、
通電によるロータの回転に伴って上下に移動される弁軸の中心軸線上においてケースに一端部が固定される芯棒と、
環状に巻回された螺旋部の下端部が前記芯棒の下面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
環状に略一周巻回された基端部と、この基端部から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部と、
前記ロータ上に立設されてこのロータとともに回転運動を行う案内棒と、
から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
前記螺旋状案内リングの前記下端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を半径方向に横断するように配置された直線部分と、この直線部分からさらに内方に折り曲げられた内側折曲片とから形成することにより、この内側折曲片を前記下方ストッパ部として構成し、
さらに、前記スライダを、前記螺旋状案内リングの螺旋溝内に装着するに際し、その棒状の作動片を下方に向けた姿勢で装着し、
前記案内棒から前記スライダに伝達される力により、このスライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら下方に移動したときに、前記棒状の作動片を前記内側折曲片からなる下方ストッパ部に当接させて、このスライダの下方への移動を停止させるようにしたことを特徴としている。
【0012】
また、本発明に係るコントロールバルブのストッパ構造は、
通電によるロータの回転に伴って上下に移動される弁軸の中心軸線上においてケースに一端部が固定される芯棒と、
環状に巻回された螺旋部の下端部が前記芯棒の下面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
環状に略一周巻回された基端部と、この基端部から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部と、
前記ロータ上に立設されてこのロータとともに回転運動を行う案内棒と、
から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
前記螺旋状案内リングの前記下端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を軸方向に伸ばした部分と、さらにこの軸方向に伸ばした部分から半径方向に横断するように配置した直線部分とから形成することにより、この軸方向に伸ばした部分を前記下方ストッパ部として構成し、
さらに、前記スライダを、前記螺旋状案内リングの螺旋溝内に装着するに際し、その棒状の作動片を下方に向けた姿勢で装着し、
前記案内棒から前記スライダに伝達される力により、このスライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら下方に移動したときに、前記棒状の作動片を前記螺旋部の軸方向に伸ばした部分からなる下方ストッパ部に当接させて、このスライダの下方への移動を停止させるようにしたことを特徴としている。
【0013】
このような構成の本発明によれば、スライダの棒状の作動片が下方向に移動して螺旋状案内リングの下方ストッパ部に当接したときには、案内棒からスライダに加えられる力は、スライダの他端が自由端であることから、その力がスライダの基端部側に吸収されることはない。したがって、スライダが変形することはない。また、このときにスライダに作用するモーメント力は、案内棒と内側折曲片までの距離が基準となるため、小さくなる。したがって、長期間使用しても予め設定した基点出しの位置を、高い精度で維持することができる。また、スライダの大型化、線径の大型化を抑えることができる。
【0014】
ここで、前記螺旋状案内リングの環状に巻回された螺旋部の上端部に、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部を構成することが好ましい。
さらに、前記上方ストッパ部は、螺旋状案内リングの前記上端部を、前記芯棒に沿って内側に折り曲げることにより構成することもできる。
【0015】
また、本発明に係るコントロールバルブのストッパ構造は、
通電によるロータの回転に伴って上下に移動される弁軸の中心軸線上においてケースに一端部が固定される芯棒と、
環状に巻回された螺旋部の下端部が前記芯棒の下面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
環状に略一周巻回された基端部と、この基端部から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング部内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部と、
前記ロータ上に立設されてこのロータとともに回転運動を行う案内棒と、
から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
前記螺旋状案内リングの前記下端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を半径方向に横断するように配置された直線部分から形成することにより、この直線部分を前記下方ストッパ部として構成し、
さらに、前記スライダを、前記螺旋状案内リングの螺旋溝内に装着するに際し、その棒状の作動片を下方に向けた姿勢で装着し、
前記案内棒から前記スライダに伝達される力により、このスライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら下方に移動したときに、前記棒状の作動片を前記直線部分からなる下方ストッパ部に重なるように当接させて、このスライダの下方への移動を停止させるようにしたことを特徴としている。
【0016】
このような構成であれば、スライダの棒状の作動片が螺旋状案内リングの下方ストッパ部の直線部分に重なるように当接したときには、案内棒からスライダに加えられる力は、スライダの他端が自由端であることから、その力がスライダの基端部側に吸収されることはない。したがって、スライダに変形などが生じることは少ない。また、スライダに作用するモーメント力も小さくなる。したがって、長期間使用しても予め設定した基点出しを、高い精度で維持することができる。
【0017】
ここで、前記螺旋状案内リングの環状に巻回された螺旋部の上端部に、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部を構成することが好ましい。
さらに、前記上方ストッパ部は、螺旋状案内リングの前記上端部を、前記芯棒に沿って内側に折り曲げることにより構成することもできる。
【0018】
また、本発明に係るコントロールバルブのストッパ構造は、
通電によるロータの回転に伴って上下に移動される弁軸の中心軸線上においてケースに一端部が固定される芯棒と、
環状に巻回された螺旋部の下端部が前記芯棒の下面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
環状に略一周巻回された基端部と、この基端部から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング部内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部と、
前記ロータ上に立設されてこのロータとともに回転運動を行う案内棒と、
から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
前記下方ストッパ部を、前記芯棒の下面に一体的に固設された内側折曲片により構成し、
さらに、前記スライダを、前記螺旋状案内リングの螺旋溝内に装着するに際し、その棒状の作動片を下方に向けた姿勢で装着し、
前記案内棒から前記スライダに伝達される力により、このスライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら下方に移動したときに、前記棒状の作動片を前記内側折曲片からなる下方ストッパ部に当接させて、このスライダの下方への移動を停止させるようにしたことを特徴としている。
【0019】
ここで、前記螺旋状案内リングの環状に巻回された螺旋部の上端部に、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部を構成したことが好ましい。
さらに、前記上方ストッパ部は、螺旋状案内リングの前記上端部を、前記芯棒に沿って内側に折り曲げることにより構成することもできる。
【0020】
また、本発明に係るコントロールバルブのストッパ構造は、
通電によるロータの回転に伴って回転する芯棒と、
環状に巻回された螺旋部の上端部が前記芯棒の上面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
環状に略一周巻回された基端部と、この基端部から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部と、
前記芯棒の上方を覆うケースの上面内側に、前記芯棒の中心軸線からやや離れた位置に垂下した姿勢で移動不能に固定された固定案内棒と、
から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
前記螺旋状案内リングの前記上端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を半径方向に横断するように配置された直線部分と、この直線部分からさらに内方に折り曲げられた内側折曲片とから形成することにより、この内側折曲片を前記上方ストッパ部として構成し、
前記固定案内棒から前記スライダに伝達される力により、このスライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら上方に移動したときに、前記棒状の作動片を前記内側折曲片からなる上方ストッパ部に当接させて、このスライダの上方への移動を停止させるようにしたことを特徴としている。
【0021】
また、本発明に係るコントロールバルブのストッパ構造は、
通電によるロータの回転に伴って回転する芯棒と、
環状に巻回された螺旋部の上端部が前記芯棒の上面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
環状に略一周巻回された基端部と、この基端部から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部と、
前記芯棒の上方を覆うケースの上面内側に、前記芯棒の中心軸線からやや離れた位置に垂下した姿勢で移動不能に固定された固定案内棒と、
から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
前記螺旋状案内リングの前記上端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を軸方向に伸ばした部分と、さらにこの軸方向に伸ばした部分から半径方向に横断するように配置した直線部分とから形成することにより、この軸方向に伸ばした部分を前記上方ストッパ部として構成し、
前記固定案内棒から前記スライダに伝達される力により、このスライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら上方に移動したときに、前記棒状の作動片を前記螺旋部の軸方向に伸ばした部分からなる上方ストッパ部に当接させて、このスライダの上方への移動を停止させるようにしたことを特徴としている。
【0022】
ここで、前記螺旋状案内リングの環状に巻回された螺旋部の下端部に、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部を構成することもできる。
さらに、前記下方ストッパ部は、螺旋状案内リングの前記下端部を、前記芯棒に沿って内側に折り曲げることにより構成することもできる。
【0023】
また、本発明に係る電動式コントロールバルブのストッパ構造は、
通電によるロータの回転に伴って回転する芯棒と、
環状に巻回された螺旋部の上端部が前記芯棒の上面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
環状に略一周巻回された基端部と、この基端部から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部と、
前記芯棒の上方を覆うケースの上面内側に、前記芯棒の中心軸線からやや離れた位置に垂下した姿勢で移動不能に固定された固定案内棒と、
から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
前記螺旋状案内リングの前記上端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を半径方向に横断するように配置された直線部分から形成することにより、この直線部分を前記上方ストッパ部として構成し、
前記固定案内棒から前記スライダに加えられる力により、このスライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら上方向に移動したときに、前記棒状の作動片を前記直線部分からなる上方ストッパ部に重なるように当接させて、このスライダの上方への移動を停止させるようにしたことを特徴としている。
【0024】
ここで、前記螺旋状案内リングの環状に巻回された螺旋部の下端部に、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部を構成することもできる。
さらに、前記下方ストッパ部は、螺旋状案内リングの前記下端部を、前記芯棒に沿って内側に折り曲げることにより構成することもできる。
【0025】
また、本発明に係る電動式コントロールバルブのストッパ構造は、
通電によるロータの回転に伴って回転する芯棒と、
環状に巻回された螺旋部の上端部が前記芯棒の上面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
環状に略一周巻回された基端部と、この基端部から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部と、
前記芯棒の上方を覆うケースの上面内側に、前記芯棒の中心軸線からやや離れた位置に垂下した姿勢で移動不能に固定された固定案内棒と、
から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
前記上方ストッパ部を、前記芯棒の上面に一体的に固設された内側折曲片により構成し、
前記固定案内棒から前記スライダに加えられる力により、このスライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら上方に移動したときに、前記棒状の作動片を前記内側折曲片からなる上方ストッパ部に当接させて、このスライダの上方への移動を停止させるようにしたことを特徴としている。
【0026】
ここで、前記螺旋状案内リングの環状に巻回された螺旋部の下端部に、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部を構成することもできる。
また、前記下方ストッパ部は、螺旋状案内リングの前記下端部を、前記芯棒に沿って内側に折り曲げることにより構成することもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例に係るストッパ構造が採用された電動式コントロールバルブを示したものである。なお、本明細書においては、理解を容易にするために、便宜上、図1における紙面の上方を上側とし、紙面の下方を下側として説明している。
【0028】
このコントロールバルブ11では、略キャップ状に形成されたロータケース12の上部内面に、芯棒14が溶接などにより一体に固着されている。
螺旋状案内リング16は、図2に示したように、環状に巻回された螺旋部16aと、この螺旋部16aの上端部に設けられた上方ストッパ部16bと、螺旋部16aの下端部に設けられた下方ストッパ部16cとからなり、下方ストッパ部16cは、螺旋を半径方向に横断するように折り曲げられた直線部分16dと、この直線部分16dからさらに内方に(上方に)折り曲げられた内側折曲片16eとから構成されている。なお、螺旋状案内リング16の下端に形成された直線部分16dが、芯棒14の下面に形成されたスリ割り内に挿入され、そのスリ割りがカシメられることにより、螺旋状案内リング16の抜けおよびその回転が防止されている。
【0029】
一方、螺旋状案内リング16の螺旋溝内には、図3に示したスライダ40が装着されている。
スライダ40は、環状に略一周巻回された基端部40aと、この基端部40aから外方に延出された棒状の作動片40bとからなるもので、このスライダ40は、螺旋状案内リング16の螺旋溝に沿って回転可能に、かつ回転しながら軸方向に上下移動可能に装着されている。
【0030】
一方、ロータケース12の内方には、略円筒状に形成されたロータ18が回転自在に収容され、さらにこのロータ18の筒状部分に、弁軸20の先端部が収容されている。そして、このようなロータ18と弁軸20との間に、回転運動を直線運動に変換する力変換機構が構成されている。
すなわち、図1に示したように、ロータ18の内周側には、上面にフランジが形成された筒状部材22が嵌入され、この筒状部材22は、波ワッシャ33とプッシュナット35とにより、ロータ18に固定されている。一方、筒状部材22の上面には、案内棒23が立設されている。したがって、コイル25への通電によりロータ18が回転すると、ロータ18とともに筒状部材22が回転し、この筒状部材22とともに案内棒23が回転することになる。
【0031】
一方、筒状部材22の内方には、内周面に雌ねじが形成された略凸形状の雌ねじ部材24が圧入され、取り付け金具30を介してこの雌ねじ部材24と筒状部材22との間に、圧縮コイルバネ26が装着されている。そして、この雌ねじ部材24もロータ18、筒状部材22とともに一体的に回転する。
他方、弁軸20の外方には、外周面に雄ねじが形成された雄ねじ部材28が嵌合され、この雄ねじ部材28と雌ねじ部材24とが、弁軸20の外方で互いに螺合されている。
【0032】
なお、図1において、符号30は、弁軸20の先端部20aに溶接にて接合された取り付け金具を示したもので、この取り付け金具30により、雄ねじ部材28が弁軸20から抜けることが防止されている。
さらに、図1に示したコントロールバルブ11では、芯棒14と螺旋状案内リング16とスライダ40とにより、弁軸20の上下方向への移動域を規定する位置決め装置Cが構成されている。
【0033】
以下に、この位置決め装置Cについて説明する。
すなわち、スライダ40は、棒状の作動片40bを環状の基端部40aより下方に配置した姿勢(図3に示した姿勢)で、螺旋状案内リング16内に装着されている。
このような姿勢でスライダ40が螺旋状案内リング16内に装着された位置決め装置Cでは、案内棒23が回転されると、その回転力がスライダ40の作動片40bに加えられ、これによりスライダ40が螺旋状案内リング16の螺旋溝内を回転しながら、上下方向に移動することになる。また、螺旋状案内リング16の上下両端部に、螺旋部16aより突出した上方ストッパ部16bと下方ストッパ部16cとを設けることにより、スライダ40の上下方向への最終移動域を規定することができる。また、スライダ40の移動が停止されれば、これと同時に案内棒23の回転が止まるので、弁軸20の上下方向への移動が停止される。これにより、弁開度が調整される。
【0034】
以下に、位置決め装置Cにおいて、スライダ40が上方から下方に移動する場合の作用について説明する。この場合、スライダ40は、上方から見て時計方向に回転している。
すなわち、コイル25に通電され、スライダ40が上方から螺旋状案内リング16の螺旋溝に沿って、時計方向に回転しながら下方に移動してくると、芯棒14の下方部においてスライダ40の作動片40bが、図1および図4に示したように、内側折曲片16eに衝突することになる。これにより、スライダ40の下方向への移動が停止する。
【0035】
このとき、スライダ40の後方の末端40cは、図4に示したように、どの部材にも衝突しておらず、常に自由端となっているため、スライダ40の末端40cを含む基端部40aには、無理な力が加えられることはない。このように、本実施例では、スライダ40の末端40cは自由端で開放されていることにより、末端40c側に衝突したときの力は僅かしか伝達されないので、スライダ40が変形されることはない。すなわち、下方ストッパ部16eに衝突した時の力は、作動片40bの衝突した部分のみに作用する。
【0036】
ここで、スライダ40の作動片40bが下方の内側折曲片16eに衝突したときに、スライダ40が案内棒23から受けるモーメント力F'は、図5に示したように、案内棒23から内側折曲片16eまでの距離をB'、案内棒23の作動片40bを押圧する力をWとしたとき、 F'=B'×W の式で表される。この力F'は、B'が螺旋部の径に対して短いことから、従来例のモーメント力Fに比べてかなり小さい。
【0037】
しかも、この力F'が作動片40bに作用したとしても、スライダ40の末端40cは図4に示したように、自由端で開放されているため、上記したようにスライダ40に変形が生じることはない。
したがって、位置決め装置Cを備えた本実施例のコントロールバルブによれば、長期間使用したとしても、常に安定した基点出しを行うことができる。
【0038】
また、本実施例では、螺旋状案内リング16の上端部に設けた上方ストッパ部16bに、図2に示したように、内側折曲片16fを形成することもできる。このような内側折曲片16fを上方ストッパ部16bとすれば、スライダ40が下方から上方に移動してきて、その作動片40bを上方ストッパ部16bとしての内側折曲片16fに当接させれば、上方移動を停止するときにも、末端40cは自由端であるため、衝突したときの力は、衝突した部分に作用する。したがって、仮に緊急停止時などを行ったとしても、スライダ40の変形を防止することができる。これにより、弁開度を正しく制御することができる。
【0039】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。
例えば、上記実施例では、螺旋状案内リング16の上端部に内側折曲片16fを設けたが、この内側折曲片16fは必ずしも必要なものではない。例えば、この上端部を螺旋部16aから直線状に延ばしたものであっても良い。
【0040】
また、上記螺旋状案内リング16を、図6、図7のように構成することができる。
すなわち、この螺旋状案内リング16'では、螺旋部16aの下端部の最終回に相当する部分を螺旋状に巻回するのではなく、軸方向に伸ばすように延出し、この軸方向に伸ばされた部分16gを上記下方ストッパ部16cとして構成している。
【0041】
このような構成からなる螺旋状案内リング16'であれば、下方ストッパ部16cの強度をさらに強くすることができる。したがって、正確な基点出しを長期にわたり維持することができる。
また、上記したスライダ40の作動片40bは必ずしも直線状である必要はなく折曲していても良い。
【0042】
図8は本発明の他の実施例によるストッパ構造で採用された位置決め装置Dの要部を示したものである。
この位置決め装置Dでは、螺旋状案内リング16の下端部が直線部分16dから構成され、この直線部分16dが下方ストッパ部16cを形成している。すなわち、この実施例では、螺旋状案内リング16の下端部が内側に折り曲げられていない点で上記実施例と異なっている。他の構成は図1のものと同様である。すなわち、スライダ40の螺旋状案内リング16に対する装着姿勢も、図1のものと同様で、作動片40bを下方にした姿勢(図3の姿勢)で、螺旋状案内リング16内に装着されている。
【0043】
このような位置決め装置Dが具備されたコントロールバルブによれば、スライダ40が螺旋状案内リング16の螺旋溝を上方から下方に移動してきて、その作動片40bが下方ストッパ部16cに当接したときに、図9に示したように、作動片40bは、直線部分16dに重なり合うように当接する。
ここで、図9に示したように、スライダ40の作動片40bが下方ストッパ部16cの直線部分16dに衝突したときに、スライダ40が案内棒23から受けるモーメント力F''は、案内棒23から衝突地点Eまでの距離をB''、案内棒23が作動片40bを押圧する力をWとしたとき、F''=B''×W の式で表される。この力F''も、B''の距離が短いことから、従来例のモーメント力Fに比べて小さい。しかも、スライダ40の末端40cは、図8から明らかなように自由端でどこにも衝突しておらず開放されているため、直線部分16dに当接して下方への移動を停止した時にスライダ40の基端部40a側に力は伝達されず、その力は衝突した地点E付近にのみ作用する。
【0044】
よって、本実施例によっても、上記実施例と同様に、作動片40bが直線部分16dからなるストッパ部16cに当接した時に、大きな力がスライダ40の基端部40a側に伝わることはない。したがって、スライダ40に変形が生じることはない。よって、常に正確な基点出しを行うことができる。
また、図8の実施例であっても、前記実施例と同様に、螺旋状案内リング16の上端部に図2のような内側折曲片16fを設ければ、この内側折曲片16fを上方ストッパ部16bとして機能させることができる。
【0045】
さらに、図10(A),(B),(C)に示したように、芯棒14の下面に内側折曲片42aを備えた板体42を溶接などで固定設置することもできる。このような板体42を固定設置すれば、内側折曲片42aの側面を下方ストッパ部として構成することができる。この場合も、図9と同様に、スライダ40に大きな力が作用せず、かつ末端40cが自由端であるので、スライダ40の変形を防止することができる。
【0046】
また、図11に示すような板体80を使用することもできる。
板体80は、底板部81と、この底板部81の周面から立設された内側折り曲げ片83と、さらにその側方に立設された一対の突条片82,84とからなるもので、一対の突条片82,84間には、スリットSが構成されている。このような板体80を使用する場合は、同図に示したように、下面に突起15を備えた芯棒14'と、螺旋部16aの末端16hが若干径外方側に突出した螺旋状案内リング16'が使用される。そして、芯棒14'の突起15を円板81に形成された孔86に差し込むとともに、螺旋状案内リング16'の末端16hを、スリットS内に差し込めば、これらを互いに組み付けて、移動不能とすることができる。
【0047】
なお、板体80と芯棒14'とは、接着剤あるいは溶接などで固定しても良い。
このような構成からなるストッパ構造であっても、上記実施例と同様の作用効果を奏することができる。
一方、本発明は、特開平10−169821号公報に開示された図12に示したコントロールバルブのように、シャフト54およびスライダ61が回転し、固定案内棒58が回転しない構成のコントロールバルブにも適用可能である。
【0048】
すなわち、このコントロールバルブ50では、螺旋状案内リング52が装着されたシャフト54は、上記実施例の芯棒14に置き換えられたもので、下方の図示しない弁軸の延長上に配置されている。また、このシャフト54は、それ自身回転可能であるとともに、上下方向に移動可能に構成されている。また、図1の案内棒23に相当する固定案内棒58は、ロータケース12の蓋体60の下面に、垂下した姿勢で移動不能に固定されている。
【0049】
さらに、この実施例の螺旋状案内リング52は、シャフト54の下端面にではなく、上端面に溶接あるいはスリ割りなどにより、上端部が一体的に固定されている。
さらに、このシャフト54とともに一体的に回動するスライダ61の装着姿勢は、図1のものと同様であり、作動片61aを上方に、基端部の末端61cを下方に向けた姿勢で、螺旋状案内リング52内に装着されている。
【0050】
このような構成のコントロールバルブ50では、スライダ61が螺旋状案内リング52の上方位置で、基点出しが行われるため、螺旋状案内リング52の上端部が内側に折り曲げられて、ここに内側折曲片52fが形成されている。これにより、上方ストッパ部で基点出しを行なうときの衝撃力が小さくされている。
さらに、本実施例では、螺旋状案内リング52の下端部も内側に折り曲げれて、下方ストッパ部として、ここに内側折曲片52eが形成されている。しかしながら、図12のコントロールバルブの場合は、上方ストッパ部との当接で基点出しが行なわれるため、下方ストッパ部の内側折曲片52eは、必須のものではない。
【0051】
さらに、上方ストッパ部で基点出しを行なう図12のコントロールバルブ50では、この上方ストッパ部を図8に示した下方ストッパ部16cの直線部分16dのように、直線状に延ばして構成することもできる。すなわち、図13に示したように、この上方ストッパ部を直線部分52dで構成すれば、上方位置で基点出しを行う場合に、スライダ61の作動片61aと螺旋状案内リング52の直線部分52dが直線状に重なるように当接するので、モーメント力が小さくなる。当接したときの、スライダ61の末端61cは自由端であるため、スライダ61の基端部側に僅かしか力が伝達されないので、スライダ61の変形を抑えることができる。
【0052】
また、下方端部を内側折曲げ片52eとすることもできる。
本実施例のコントロールバルブ50の場合は、図1の場合とは反対に、上方ストッパ部で基点出しが行われるため、上方向への移動が停止したときに、スライダ61に加えられる力を小さくすれば良い。これにより、基点出しの精度を十分に維持することができる。
【0053】
また、このようなコントロールバルブ50であっても、シャフト54の上端部54aに、図10に示した内側折曲片42aを備えた板体42を固定設置することにより、この板体42を上方ストッパ部として使用することができる。あるいは、図6に示した螺旋状案内リング16'を、図12に示した螺旋状案内リング52に代えて使用することもできる。
【0054】
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。例えば、図12に示した場合のように、ロータケース12の天井部に、蓋体60が配置されていない場合にも勿論、適用可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るコントロールバルブのストッパ構造によれば、スライダが上下方向に移動して、その作動片が上方ストッパ部あるいは下方ストッパ部に衝突する際に、スライダに対し、環の径を開く方向に作用する力は極めて小さい。また、スライダに作用する力も小さい。したがって、スライダの変形量を小さくすることができる。よって、予め設定した正確な基点出しを長期にわたり維持することができる。また、仮に、モータの大出力が要求されても、基点出しに関わる種々の部品が、コンパクトな設計の対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るストッパ構造を備えた電動式コントロールバルブの断面図である。
【図2】図2は同実施例のストッパ構造で採用された螺旋状案内リングの斜視図である。
【図3】図3は同実施例で採用されたスライダの斜視図である。
【図4】図4は図1に示したストッパ構造の作用を示したもので、スライダが下方ストッパ部に当接したときの正面図である。
【図5】図5は図4の下面図である。
【図6】図6は本発明の他の実施例で採用された螺旋状案内リングの斜視図である。
【図7】図7は図6に示した螺旋状案内リングにスライダが当接するときの正面図である。
【図8】図8は本発明のさらに他の実施例によるストッパ構造の要部を示した正面図である。
【図9】図9は、図8に示したストッパ構造の作用を示すもので、図8の下面図である。
【図10】図10(A)は、本発明のさらに他の実施例によるストッパ構造の要部を示した正面図、図10(B)は図10(A)の下面図、図10(C)は図10(A)の上面図である。
【図11】図11は、本発明のさらに他の実施例によりストッパ構造の要部を分解して示す斜視図である。
【図12】図12は、他のコントロールバルブに適用された、他の実施例によるストッパ構造の要部断面図である。
【図13】図13は、図12と同タイプのコントロールバルブにおいて、さらに他の実施例によるストッパ構造の要部を示した正面図である。
【図14】図14は従来のコントロールバルブの一例を示した断面図である。
【図15】図15は、図14の一部を拡大して示した断面図である。
【図16】図16は、従来のコントロールバルブが下方ストッパ部に当接したときの正面図である。
【図17】図17は、図16の下面図である。
【符号の説明】
11 コントロールバルブ
12 ケース
14 芯棒
16 螺旋状案内リング
16a 螺旋部
16b 上方ストッパ部
16c 下方ストッパ部
16d 直線部分
16e 内側折曲片
16f 内側折曲片
16g 軸方向に伸ばした部分
18 ロータ
23 案内棒
25 コイル
40 スライダ
40a 基端部
40b 作動片
40c 末端
50 コントロールバルブ
52 螺旋状案内リング
52d 直線部分
52e 内側折曲片
52f 内側折曲片
54 シャフト
61 スライダ
61a 作動片
61c 末端
C,D 位置決め装置

Claims (18)

  1. 通電によるロータの回転に伴って上下に移動される弁軸の中心軸線上においてケースに一端部が固定される芯棒と、
    環状に巻回された螺旋部の下端部が前記芯棒の下面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
    環状に略一周巻回された基端部と、この基端部の一端側から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
    前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部と、
    前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部と、
    前記ロータ上に立設されてこのロータとともに回転運動を行う案内棒と、から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
    前記スライダを、前記螺旋状案内リングの螺旋溝内に装着するに際し、その棒状の作動片を下方に向けた姿勢で装着し、
    前記案内棒から前記スライダの棒状の作動片に伝達される力により、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら下方に移動したときには、前記棒状の作動片前記下方ストッパ部当接して、前記スライダの下方への移動停止されるとともに、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら上方に移動したときには、前記棒状の作動片が前記上方ストッパ部と当接して、前記スライダの上方への移動が停止されるようになっており、
    これにより、前記スライダが、前記下方ストッパ部または上方ストッパ部のいずれに当接した場合であっても、前記スライダの基端部の他端側が必ず自由端となるように構成されていることを特徴とする電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  2. 前記螺旋状案内リングの前記下端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を半径方向に横断するように配置された直線部分と、この直線部分からさらに内方に折り曲げられた内側折曲片とから形成することにより、この内側折曲片を前記下方ストッパ部として構成したことを特徴とする請求項1に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  3. 前記螺旋状案内リングの上端部を前記芯棒に沿って内側に折り曲げることによって前記上方ストッパ部を構成したことを特徴とする請求項2に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  4. 前記螺旋状案内リングの前記下端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を軸方向に伸ばした部分と、さらにこの軸方向に伸ばした部分から半径方向に横断するように配置した直線部分とから形成することにより、この軸方向に伸ばした部分を前記下方ストッパ部として構成したことを特徴とする請求項1に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  5. 前記螺旋状案内リングの上端部を前記芯棒に沿って内側に折り曲げることによって前記上方ストッパ部を構成したことを特徴とする請求項4に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  6. 前記螺旋状案内リングの前記下端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を半径方向に横断するように配置された直線部分から形成することにより、この直線部分を前記下方ストッパ部として構成したことを特徴とする請求項1に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  7. 前記螺旋状案内リングの上端部を前記芯棒に沿って内側に折り曲げることによって前記上方ストッパ部を構成したことを特徴とする請求項6に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  8. 前記下方ストッパ部を、前記芯棒の下面に一体的に固設された内側折曲片により構成したことを特徴とする請求項1に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  9. 前記上方ストッパ部を、前記螺旋状案内リングの上端部を前記芯棒に沿って内側に折り曲げることによって形成したことを特徴とする請求項8に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  10. 通電によるロータの回転に伴って回転する芯棒と、
    環状に巻回された螺旋部の上端部が前記芯棒の上面に固定された状態で前記芯棒の外側に捲着される螺旋状案内リングと、
    環状に略一周巻回された基端部と、この基端部の一端側から外方に延出された棒状の作動片とから構成され、前記螺旋状案内リング内に装着されることにより、螺旋溝に沿って回転しながら軸方向に上下移動することが可能なスライダと、
    前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら上方に移動するに際し、上方への移動の最終域を規定する上方ストッパ部と、
    前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝に沿って回転しながら下方に移動するに際し、下方への移動の最終域を規定する下方ストッパ部と、
    前記芯棒の上方を覆うケースの上面内側に、前記芯棒の中心軸線からやや離れた位置に垂下した姿勢で移動不能に固定された固定案内棒と、から構成される電動式コントロールバルブのストッパ構造であって、
    前記スライダを、前記螺旋状案内リングの螺旋溝内に装着するに際し、その棒状の作動片を上方に向けた姿勢で装着し、
    前記固定案内棒から前記スライダの棒状の作動片に伝達される力により、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら上方に移動したときには、前記棒状の作動片前記上方ストッパ部当接して、前記スライダの上方への移動停止されるとともに、前記スライダが前記螺旋状案内リングの螺旋溝内を回転しながら下方に移動したときには、前記棒状の作動片が前記下方ストッパ部と当接して、前記スライダの下方への移動が停止されるようになっており、
    これにより、前記スライダが、前記上方ストッパ部または下方ストッパ部のいずれに当接した場合であっても、前記スライダの基端部の他端側が必ず自由端となるように構成されていることを特徴とする電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  11. 前記螺旋状案内リングの前記上端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を半径方向に横断するように配置された直線部分と、この直線部分からさらに内方に折り曲げられた内側折曲片とから形成することにより、この内側折曲片を前記上方ストッパ部として構成したことを特徴とする請求項10に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  12. 前記螺旋状案内リングの下端部を前記芯棒に沿って内側に折り曲げることによって前記下方ストッパ部を構成したことを特徴とする請求項11に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  13. 前記螺旋状案内リングの前記上端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を軸方向に伸ばした部分と、さらにこの軸方向に伸ばした部分から半径方向に横断するように配置した直線部分とから形成することにより、この軸方向に伸ばした部分を前記上方ストッパ部として構成したことを特徴とする請求項10に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  14. 前記螺旋状案内リングの下端部を前記芯棒に沿って内側に折り曲げることによって前記下方ストッパ部を構成したことを特徴とする請求項13に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  15. 前記螺旋状案内リングの前記上端部を、当該螺旋状案内リングの螺旋部を半径方向に横断するように配置された直線部分から形成することにより、この直線部分を前記上方ストッパ部として構成したことを特徴とする請求項10に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  16. 前記螺旋状案内リングの下端部を前記芯棒に沿って内側に折り曲げることによって前記下方ストッパ部を構成したことを特徴とする請求項15に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  17. 前記上方ストッパ部を、前記芯棒の上面に一体的に固設された内側折曲片により構成したことを特徴とする請求項10に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
  18. 前記下方ストッパ部を、前記螺旋状案内リングの下端部を前記芯棒に沿って内側に折り曲げることによって形成したことを特徴とする請求項17に記載の電動式コントロールバルブのストッパ構造。
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