JP4807813B2

JP4807813B2 - 防獣フエンス

Info

Publication number: JP4807813B2
Application number: JP2001077603A
Authority: JP
Inventors: 山秀之中
Original assignee: 朝日スチール工業株式会社
Priority date: 2001-03-19
Filing date: 2001-03-19
Publication date: 2011-11-02
Anticipated expiration: 2021-03-19
Also published as: JP2002272354A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、防獣フエンスに関する。
【０００２】
【従来の技術】
高速道路や鉄道に沿って敷設されるフエンスは野生動物等の侵入を防ぐための構造とすることが多く、このようなフエンスを防獣フエンスと称している。野生動物の侵入を防止するために必要な構造の中の最も典型的なものは、フエンスの下部と地面との隙間をなくすために、フエンスパネルの下端部を延長することである。
そのため、従来はフエンスパネルの下端部を長く形成した防獣フエンス専用のフエンスパネルを用いていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、防獣フエンス専用のフエンスパネルを作成、在庫管理することは非常に経済効率が悪い上、フエンスの敷設場所により、フエンスと地面との隙間の高さにはバラツキがあり、下端部を長くしたフエンスパネルではこのようなバラツキに対応出来ないか、対応するためには種々の寸法のパネルを用意する必要がある等の問題があった。
本発明は上記従来技術の問題を解決することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、支柱と該支柱に支持され、縦線材と横線材からなる線格子で形成されたフエンスパネルとを有する防獣フエンスにおいて、前記フエンスパネルの下端部を曲げて形成された筒形状の円筒部と、該円筒部に連結された、縦線材と横線材からなる線格子で形成した下部パネルと、を備え、前記円筒部の最下端の横線材と前記下部パネルの最上段の横線材を連結し、前記下部パネルの下端を地中に埋設した、ことを特徴とする。
また更に請求項２の発明においては、前記下部パネルの縦線材の上端部が前記フエンスパネルの円筒部の内部に貫入する、ことを特徴とする。
上記構成により、通常のフエンスパネルに下部パネルを連結することにより防獣フエンスを構成できる。しかも前記フエンスパネル及び下部パネルは、縦線材と横線材からなる線格子で形成されているため、単に横線材どうしを連結し、下部パネルの下端を地中に埋設することにより簡単に下部パネルの連結が可能であり、支柱などに連結する必要がない。また、フエンスパネルの下端部を折り曲げることにより強度の強化を図ることができ、また、折り曲げた円筒部を胴縁と共用することも可能になる。
なお前記下部パネルの下端を地中に埋設することにより動物が穴を掘って侵入することを防止できる効果もある。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１において、フエンスパネル１は支柱９、９に接続具７、接続具８を介して支持されてフエンスを構成している。フエンスパネル１は縦線材１５と横線材１６をほぼ直角に交差させて溶接した格子フエンスになっている。
【０００６】
フエンスパネル１の上端と下端には円筒部１０、円筒部１１が形成されており、この部分が胴縁の機能を果たすようになっている。
【０００７】
フエンスパネル１の下側には下部パネル２が連結されている。下部パネル２は図２及び図３に示すように、縦線材１５と横線材１６から構成される線格子フエンスであって、その最上段の横線材１６がフエンスパネル１の円筒部１１の最下端の横線材１６と継ぎ金具２０により結合され、この結合によりフエンスパネル１と下部パネル２が連結されている。
【０００８】
下部パネル２の下側は土壌５０に埋められており、これにより動物が穴を開けて侵入することを防止している。
【０００９】
上記実施形態において、フエンスパネル１の下端と土壌５０との間の隙間の長さや、土壌５０に埋設する部分の長さなどに応じて下部パネル２の長さを換えるだけで適切な防獣効果を得ることができる。
また、円筒部１１を形成してあるため、強度の向上が図れる。しかも円筒部１１は胴縁を兼用しているため、フエンスパネル１を通常のフエンスとして使用することが可能であり、効率的である。
更にフエンスパネル１と下部パネル２の連結は円筒部１１において行われるため、連結強度を向上させることができる。上記実施形態では横線材１６、１６を継ぎ金具２０により連結しているだけであるが、必要な強度に応じて下部パネル２の縦線材１５を円筒部１１の横線材１６と結合するなどの強度向上策を図ることが可能である。
【００１０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、製造、敷設が簡単で、防獣効果が高く、しかも強度の大きな防獣フエンスを得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す正面図。
【図２】本発明の一実施形態を示す部分拡大図。
【図３】本発明の一実施形態を示す図２におけるａ−ａ矢視図。
【符号の説明】
１：フエンスパネル、２：下部パネル、７：接続具、８：接続具、９：支柱、１０：円筒部、１１：円筒部、１５：縦線材、１６：横線材、２０：継ぎ金具、５０：土壌。

Claims

支柱と該支柱に支持され、縦線材と横線材からなる線格子で形成されたフエンスパネルを有する防獣フエンスにおいて、
前記フエンスパネルの下端部を曲げて形成された筒形状の円筒部と、
該円筒部に連結された、縦線材と横線材からなる線格子で形成した下部パネルと、を備え、
前記円筒部の最下端の横線材と前記下部パネルの最上段の横線材を連結し、前記下部パネルの下端を地中に埋設した、
ことを特徴とする防獣フエンス。
前記下部パネルの縦線材の上端部が前記フエンスパネルの円筒部の内部に貫入する、
請求項１の防獣フエンス。