JP4807104B2 - 車両周囲監視システム及び画像表示方法 - Google Patents

車両周囲監視システム及び画像表示方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4807104B2
JP4807104B2 JP2006054593A JP2006054593A JP4807104B2 JP 4807104 B2 JP4807104 B2 JP 4807104B2 JP 2006054593 A JP2006054593 A JP 2006054593A JP 2006054593 A JP2006054593 A JP 2006054593A JP 4807104 B2 JP4807104 B2 JP 4807104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
image
obstacle
cameras
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006054593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007235529A (ja
Inventor
照久 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2006054593A priority Critical patent/JP4807104B2/ja
Publication of JP2007235529A publication Critical patent/JP2007235529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4807104B2 publication Critical patent/JP4807104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数の車載カメラの撮影画像を用いて作成した俯瞰表示画像を表示装置に表示して、車両乗員に車両周囲の様子を認識させる車両周囲監視システム及び画像表示方法に関する。
従来、車両の死角となる領域の画像を車載カメラで撮影し、この車載カメラで撮影された原画像を車両上方の仮想視点から見下ろした俯瞰画像に変換して表示装置に表示する技術が知られており、車両の駐車時や狭い道路の通行時などにおいて運転者の視界を補助する目的で利用されている。また、近年では、車両前方、後方、左右両側方の全ての領域を例えば4台の車載カメラで撮影し、これら車載カメラで撮影された原画像をそれぞれ俯瞰画像に変換して繋ぎ合わせ、車両周囲全域を表す1つの連続した俯瞰表示画像として表示装置に表示することで、車両周囲全域の様子を車両乗員が一目で認識できるようにした車両周囲監視システムが提案されている。
ところで、この種の車両周囲監視システムでは、通常、隣り合う車載カメラが撮影する領域は、その端部において互いに重複しており、この重複した領域に対応する画像部分で、隣り合う車載カメラの原画像を変換した俯瞰画像を合成することにより、表示装置に表示する俯瞰表示画像に連続性を持たせるようにしている。このため、隣り合う車載カメラで重複して撮影される重複領域に車両の走行を妨げるような立体物(障害物)が存在する場合、この障害物は俯瞰表示画像では鮮明に表示されず、車両乗員は、俯瞰表示画像を見ただけでは障害物の存在自体は認識できるものの、その障害物が何であるかを特定できず、最適な対応を瞬時に判断することが難しいという問題が指摘されている。
このような問題への対応策として、例えば特許文献1には、車両周囲全域を表す上述した俯瞰表示画像を表示装置に表示する通常モードのほかに例外モードを設け、例外モード選択時には、隣り合う車載カメラで重複して撮影される重複領域に対応する画像部分を合成せずに、各車載カメラ毎に個別に表示することで、重複領域に存在する障害物を認識しや易くするという技術が開示されている。特に、この特許文献1には、重複領域に存在する障害物を物体検知センサで検知したときに、その障害物が存在する重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像から重複領域に対応する画像部分を切り出して、俯瞰表示画像上に貼り付けた状態で表示装置に表示するという例が記載されている。
特開2002−19556号公報(第5−6頁、第16図)
しかしながら、上述した特許文献1にて開示される技術では、障害物が存在する重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像の一部を切り出して俯瞰表示画像上に貼り付けて表示するようにしているため、画像全体としての違和感が大きく、表示されている画像を見た車両乗員が、その画像から障害物の種類などを直感的且つ瞬時に特定することが困難で、迅速な回避操作などの妨げになるといった問題が懸念される。
本発明は、以上のような従来の実情に鑑みて創案されたものであって、俯瞰表示画像の表示中に、隣り合う車載カメラで重複して撮影される重複領域に障害物が存在することを検知したときに、その障害物の種類などを車両乗員が直感的且つ瞬時に特定できるような画像に表示画像を切り替えて、迅速な回避動作などを適切に支援できるようにした車両周囲監視システム及び画像表示方法を提供することを目的としている。
本発明は、前記目的を達成するために、複数の車載カメラで撮影された原画像をもとに作成した俯瞰表示画像の表示中に、複数の車載カメラで重複して撮影される重複領域内に存在する障害物を障害物検知装置が検知したときに、表示装置に表示させる画像を、俯瞰表示画像から、障害物を検知した重複領域を撮影する複数の車載カメラの原画像へと切り替えるようにした。
本発明によれば、複数の車載カメラで重複して撮影される重複領域内に障害物が存在する場合に、表示装置に表示される画像が俯瞰表示画像から重複領域を撮影する複数の車載カメラの原画像に切り替えられるので、車両乗員は、この表示装置に表示される画像から、重複領域に存在する障害物の種類などを直感的且つ瞬時に特定することができ、この障害物を回避する操作などを迅速に行うことができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、ここでは、車両前方、後方、左右両側方の各領域を4つの車載カメラでそれぞれ撮影し、これら4つの車載カメラで撮影された原画像を用いて車両周囲全域を表す1つの連続した俯瞰表示画像を作成して表示する車両周囲監視システムに本発明を適用した例について説明するが、本発明は、ここで挙げる例に限らず、一部が重複する車両周囲の領域を複数の車載カメラで撮影して、これら複数の車載カメラの原画像から1つの俯瞰表示画像を作成して表示する機能を持った各種システムに対して広く適用可能である。
本発明を適用した車両周囲監視システムの概略構成を図1に示す。この車両周囲監視システムは、図1に示すように、フロントカメラ11、リアカメラ12、右サイドカメラ13、左サイドカメラ14の4つの車載カメラと、第1のソナー21、第2のソナー22、第3のソナー23、第4のソナー24の4つの障害物検知用ソナーとが画像処理ユニット30にそれぞれ接続され、この画像処理ユニット30の出力側に、車室内に設置された液晶ディスプレイ等の表示装置40が接続された構成とされる。また、画像処理ユニット30には、例えば車両のシフトレバーの位置などを表す各種車両信号を取得する車両信号取得装置50も接続されている。
フロントカメラ11、リアカメラ12、右サイドカメラ13、左サイドカメラ14の4つの車載カメラは、例えば180度程度の画角を有する広角カメラよりなり、これら4つの車載カメラで車両周囲を囲む全ての領域の映像を撮影できるように、車両の適所に搭載されている。具体的には、フロントカメラ11は、図2に示すように、車両前方のフロントバンパーなどに設置され、車両前方の所定領域A1を撮影範囲として、この領域A1の映像を地面に対して斜めに見下ろす方向で撮影する。また、リアカメラ22は、車両後方のリアバンパーなどに設置され、車両後方の所定領域A2を撮影範囲として、この領域A2の画像を地面に対して斜めに見下ろす方向で撮影する。また、右サイドカメラ23は、車両右側のサイドミラーなどに設置され、車両右側方の所定領域A3を撮影範囲として、この領域A3の画像を地面に対して斜めに見下ろす方向で撮影する。さらに、左サイドカメラ24は、車両左側のサイドミラーなどに設置され、車両左側方の所定領域A4を撮影範囲として、この領域A4の画像を地面に対して斜めに見下ろす方向で撮影する。そして、これら4つの車載カメラ11,12,13,14は、それぞれ画像処理ユニット30からの指令に応じて車両周囲の所定領域A1,A2,A3,A4の画像を撮影し、撮影した画像を電気信号に変換して、例えば、コンポジット信号(アナログ形式の画像信号)として、所定のアナログ通信線を介して画像処理ユニット30に出力する。
これら4つの車載カメラ11,12,13,14が撮影する領域A1,A2,A3,A4は、それぞれ端部において、隣り合う他の車載カメラが撮影する領域と互いに重複している。すなわち、フロントカメラ11が撮影する領域A1と右サイドカメラ13が撮影する領域A3とは車両右前方の重複領域OA1において重複し、フロントカメラ11が撮影する領域A1と左サイドカメラ14が撮影する領域A4とは車両左前方の重複領域OA2において重複する。また、リアカメラ12が撮影する領域A2と右サイドカメラ13が撮影する領域A3とは車両右後方の重複領域OA3において重複し、リアカメラ12が撮影する領域A2と左サイドカメラ14が撮影する領域A4とは車両左後方の重複領域OA4において重複する。言い換えると、重複領域OA1の画像はフロントカメラ11と右サイドカメラ13の何れでも撮影可能であり、重複領域OA2の画像はフロントカメラ11と左サイドカメラ14の何れでも撮影可能である。また、重複領域OA3の画像はリアカメラ12と右サイドカメラ13の何れでも撮影可能であり、重複領域OA4の画像はリアカメラ12と左サイドカメラ14の何れでも撮影可能である。
本発明を適用した車両周囲監視システムでは、以上の4つの車載カメラ11,12,13,14で撮影した領域A1,A2,A3,A4の画像(原画像)をそれぞれ画像処理ユニット30に取り込み、画像処理ユニット30においてこれらの原画像をそれぞれ俯瞰画像に変換すると共に、これら俯瞰画像を各重複領域OA1,OA2,OA3,OA4に対応する画像部分で合成して、車両周囲全域を表す1つの連続した俯瞰表示画像を作成するようにしている。そして、この画像処理ユニット30で作成した俯瞰表示画像を表示装置40に表示させるようにしている。
ところで、このような俯瞰表示画像は、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4に対応する画像部分で俯瞰画像が合成された画像であるため、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4に障害物が存在する場合、この障害物が画像上で鮮明に映し出されず、その障害物が、例えば、路上に設置されたポールのような構造物であるのか、或いは人などの動く物体であるのかといった特定をすることができず、最適な対応を瞬時に判断することが難しいという問題がある。そこで、本発明を適用した車両周囲監視システムでは、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4の何れかに障害物が存在する場合には、表示装置40に表示する画像を、上述した俯瞰表示画像から、その障害物が存在する重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像で構成する警報画像に切り替えることで、車両乗員が障害物の種類などを直感的且つ瞬時に特定できるようにしている。そして、本発明を適用した車両周囲監視システムでは、これら重複領域OA1,OA2,OA3,OA4に存在する障害物を検知する手段として、第1乃至第4の4つのソナー21,22,23,24を用いている。
第1のソナー21は、図2に示すように、その検知範囲SA1が車両右前方の重複領域OA1と重なるように、車両右前方の所定の位置に設置され、車両右前方の重複領域OA1内に存在する障害物を検知する。また、第2のソナー22は、その検知範囲SA2が車両左前方の重複領域OA2と重なるように、車両左前方の所定の位置に設置され、車両左前方の重複領域OA2内に存在する障害物を検知する。また、第3のソナー23は、その検知範囲SA3が車両右後方の重複領域OA3と重なるように、車両右後方の所定の位置に設置され、車両右後方の重複領域OA3内に存在する障害物を検知する。また、第4のソナー24は、その検知範囲SA4が車両左後方の重複領域OA4と重なるように、車両左後方の所定の位置に設置され、車両左後方の重複領域OA4内に存在する障害物を検知する。そして、これら第1乃至第4のソナー21,22,23,24は、それぞれ検知範囲とする重複領域に存在する障害物を検知した場合に、その旨を示す障害物検知信号を所定のアナログ通信線を介して画像処理ユニット30に出力する。
画像処理ユニット30は、フロントカメラ11、リアカメラ12、右サイドカメラ13、左サイドカメラ14の4つの車載カメラで撮影された原画像を用い、車両周囲全域を車両上方の仮想視点から見下ろした様子を表す俯瞰表示画像を作成して表示装置40に表示させると共に、第1乃至第4のソナーによって重複領域OA1,OA2,OA3,OA4の何れかに障害物が存在することが検知された場合は、障害物が存在する重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像で構成された警報画像を作成して表示装置40に表示させるものであり、例えば、各種の電気・電子素子によって構成された映像処理回路や、半導体チップによって構成されたデジタル画像処理回路などによって構成されている。
特に、この画像処理ユニット30は、本発明に関わる部分として、図3に示すように、4つの車載カメラ11,12,13,14から画像信号として入力された原画像のデータをフレーム毎に一時的に保持する4つの入力フレームバッファ31a,31b,31c,31dと、入力フレームバッファ31a,31b,31c,31dに保持された車載カメラ11,12,13,14の原映像を用いて俯瞰表示画像を作成する俯瞰表示画像作成部32と、第1乃至第4のソナー21,22,23,24から入力された障害物検知信号に基づいて重複領域OA1,OA2,OA3,OA4内の障害物の有無を判定するとともに、車両から障害物までの距離や車両信号取得装置50から入力された車両信号などに基づいて警報の対象とすべき重複領域を特定する警報判定部33と、警報判定部33で警報の対象として特定された重複領域の画像を撮影する2つの車載カメラの原画像を用いて警報画像を作成する警報画像作成部34と、警報判定部33での判定結果に従って表示装置40に出力する画像を切り替える出力画像切替部35と、表示装置40に対して出力する表示対象となる画像のデータをフレーム毎に一時的に保持する出力フレームバッファ36とを備える。
フロントカメラ11、リアカメラ12、右サイドカメラ13、左サイドカメラ14の4つの車載カメラから出力された画像信号は、それぞれA/D変換されてRGB信号にデコードされた上で、各車載カメラ11,12,13,14が撮影した原画像のフレームを構成するフレームデータとして、画像処理ユニット30の入力フレームバッファ31a,31b,31c,31dにそれぞれ格納される。そして、画像処理ユニット30の俯瞰表示画像作成部32は、内蔵する所定の変換アルゴリズムに従って、これら入力フレームバッファ31a,31b,31c,31dに格納されている各車載カメラ11,12,13,14の原画像を、それぞれ車両上方の仮想視点から見下ろした俯瞰画像に変換する処理を行なうと共に、これら俯瞰画像を重複領域OA1,OA2,OA3,OA4に対応する画像部分で合成して、車両周囲全域を表す一連の俯瞰表示画像を作成する。
このとき、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4のいずれにも障害物が存在しておらず、第1乃至第4のソナー21,22,23,24のいずれのソナーも障害物検知信号を出力していなければ、警報判定部33は障害物が存在していない旨の判定し、この警報判定部33の判定結果に従って、出力画像切替部35が、表示装置40に出力する画像として俯瞰表示画像作成部32で作成された俯瞰表示画像を選択する。その結果、俯瞰表示画像作成部32で作成された俯瞰表示画像の画像データが、フレームデータとして出力フレームバッファ36に格納される。
出力フレームバッファ36に格納された俯瞰表示画像の画像データ(RGB信号)は、各車載カメラ11,12,13,14の撮影周期に同期したタイミングで、コンポジット信号にエンコードされてD/A変換された上で画像処理ユニット30から出力され、所定のアナログ通信線を介して表示装置40に出力される。そして、表示装置40がこの画像処理ユニット30からの画像信号に基づいて表示動作を行うことで、表示装置40の表示画面に、例えば図4に示すように、車両周囲全域を車両上方の仮想視点から見下ろした様子を表す俯瞰表示画像が表示されることになる。
なお、この図4に例示した俯瞰表示画像において、画像領域B1がフロントカメラ11の原画像を視点変換した俯瞰画像であり、画像領域B2がリアカメラ12の原画像を視点変換した俯瞰画像であり、画像領域B3が右サイドカメラ13の原画像を視点変換した俯瞰画像であり、画像領域B4が左サイドカメラ14の原画像を視点変換した俯瞰画像である。また、この図4に例示した俯瞰表示画像において、画像領域B13がフロントカメラ11の原画像を視点変換した俯瞰画像と右サイドカメラ13の原画像を視点変換した俯瞰画像とを合成した合成画像であり、画像領域B14がフロントカメラ11の原画像を視点変換した俯瞰画像と左サイドカメラ14の原画像を視点変換した俯瞰画像とを合成した合成画像であり、画像領域B23がリアカメラ12の原画像を視点変換した俯瞰画像と右サイドカメラ13の原画像を視点変換した俯瞰画像とを合成した合成画像であり、画像領域B24がリアカメラ12の原画像を視点変換した俯瞰画像と左サイドカメラ14の原画像を視点変換した俯瞰画像とを合成した合成画像である。また、画像中央部に表示される画像Cは車両の位置を表す自車画像であり、コンピュータグラフィックス等で作成されて俯瞰表示画像上に重畳されている。
一方、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4の何れかに障害物が存在し、第1乃至第4のソナー21,22,23,24のいずれのソナーが障害物検知信号を出力した場合には、警報判定部33は、障害物が存在する旨の判定をして警報対象とする重複領域を特定する。そして、警報画像作成部34が、4つの車載カメラ11,12,13,14で撮影されて入力フレームバッファ31a,31b,31c,31dに各々格納されている原画像のうちで、警報判定部33で警報対象として特定された重複領域の画像を撮影する2つの車載カメラの原画像を用いて、警報画像を作成する。この警報画像は、2つの車載カメラの原画像を視点変換することなく、少なくとも障害物が存在する重複領域とその近傍の領域を切り出して、或いは原画像をそのまま並べた画像である。
また、第1乃至第4のソナー21,22,23,24のいずれのソナーが障害物検知信号を出力し、警報判定部33が重複領域OA1,OA2,OA3,OA4の何れかに障害物が存在する旨の判定をした場合には、出力画像切替部35が、この警報判定部33の判定結果に従って、表示装置40に出力する画像を俯瞰表示画像作成部32で作成された俯瞰表示画像から警報画像作成部34で作成された警報画像へと切り替える。その結果、警報画像作成部34で作成された警報画像の画像データが、フレームデータとして出力フレームバッファ36に格納される。
出力フレームバッファ36に格納された警報画像の画像データは、各車載カメラ11,12,13,14の撮影周期に同期したタイミングで、コンポジット信号にエンコードされてD/A変換された上で画像処理ユニット30から出力され、所定のアナログ通信線を介して表示装置40に出力される。そして、表示装置40がこの画像処理ユニット30からの画像信号に基づいて表示動作を行うことで、表示装置40の表示画面に、障害物が存在する重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像を並べた警報画像が表示されることになる。
具体的には、重複領域OA1に障害物(棒状の立体物)が存在することが第1のソナー21により検出され、警報判定部33により重複領域OA1が警報対象の重複領域として特定された場合、警報画像作成部34は、例えば図5に示すように、フロントカメラ11で撮影された原画像と、右サイドカメラ13で撮影された原画像とを並べた構成の警報画像を作成し、この図5のような警報画像が、表示装置40の表示画面に表示されることになる。なお、この図5に例示した警報画像では、フロントカメラ11の原画像はそのまま画面左側に表示し、右サイドカメラ13の原画像は重複領域OA1とその近傍に対応する画像部分を切り出して画面右側に表示している。また、この図5に例示した警報画像において、画像中のハッチング部分は車体の一部(フロントバンパーと右前方のフェンダーなど)が映りこんでいる部分である。
また、重複領域OA2に障害物(棒状の立体物)が存在することが第2のソナー22により検出され、警報判定部33により重複領域OA2が警報対象の重複領域として特定された場合、警報画像作成部34は、例えば図6に示すように、フロントカメラ11で撮影された原画像と、左サイドカメラ14で撮影された原画像とを並べた構成の警報画像を作成し、この図6のような警報画像が、表示装置40の表示画面に表示されることになる。なお、この図6に例示した警報画像では、フロントカメラ11の原画像はそのまま画面右側に表示し、左サイドカメラ14の原画像は重複領域OA2とその近傍に対応する画像部分を切り出して画面左側に表示している。また、この図6に例示した警報画像において、画像中のハッチング部分は車体の一部(フロントバンパーと左前方のフェンダーなど)が映りこんでいる部分である。
また、重複領域OA3に障害物(棒状の立体物)が存在することが第3のソナー23により検出され、警報判定部33により重複領域OA3が警報対象の重複領域として特定された場合、警報画像作成部34は、例えば図7に示すように、リアカメラ12で撮影された原画像と、右サイドカメラ13で撮影された原画像とを並べた構成の警報画像を作成し、この図7のような警報画像が、表示装置40の表示画面に表示されることになる。なお、この図7に例示した警報画像では、リアカメラ12の原画像はそのまま画面右側に表示し、右サイドカメラ13の原画像は重複領域OA3とその近傍に対応する画像部分を切り出して画面左側に表示している。また、この図7に例示した警報画像において、画像中のハッチング部分は車体の一部(リアバンパーと右後方のフェンダーなど)が映りこんでいる部分である。
また、重複領域OA4に障害物(棒状の立体物)が存在することが第4のソナー24により検出され、警報判定部33により重複領域OA4が警報対象の重複領域として特定された場合、警報画像作成部34は、例えば図8に示すように、リアカメラ12で撮影された原画像と、左サイドカメラ14で撮影された原画像とを並べた構成の警報画像を作成し、この図8のような警報画像が、表示装置40の表示画面に表示されることになる。なお、この図8に例示した警報画像では、リアカメラ12の原画像はそのまま画面左側に表示し、左サイドカメラ14の原画像は重複領域OA4とその近傍に対応する画像部分を切り出して画面右側に表示している。また、この図8に例示した警報画像において、画像中のハッチング部分は車体の一部(リアバンパーと左後方のフェンダーなど)が映りこんでいる部分である。
以上のように、本発明を適用した車両周囲監視システムにおいては、隣り合う車載カメラで重複して撮影される重複領域OA1,OA2,OA3,OA4のいずれにも障害物が存在していない間は、表示装置40の表示画面に車両周囲全域を表す俯瞰表示画像を表示して、車両の乗員が、この俯瞰表示画像を見て車両周囲全域の様子を一目で認識できるようにしている。そして、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4のいずれかに障害物が存在することが検知された場合には、その障害物が検知された重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像を警報画像として表示装置40の表示画面に表示することで、特に注目すべき領域の画像を違和感のない状態で車両の乗員に提示して、車両乗員が、この警報画像を見て障害物の種類などを直感的且つ瞬時に特定して回避操作などを迅速に行えるようにしている。
なお、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4のいずれかに存在する障害物が検知され、表示装置40の表示画面に表示される画像が上述した俯瞰表示画像から警報画像へと切り替わった直後は、車両の乗員が、警報画像として表示されている原画像がどの車載カメラで撮影された原画像であるかを瞬時に認識できないことも想定される。そこで、表示装置40の表示画面に警報画像を表示させるときは、警報画像として表示されている原画像を撮影した車載カメラの撮影領域を認識させるための画像、具体的には、例えば図9に示すように、俯瞰表示画像を縮小した表示形態で原画像の対象となる領域を明示した画像などを、表示画面の一部に合わせて表示させるようにすることが望ましい。これにより車両の乗員は、警報画像として表示されている原画像がどの車載カメラで撮影された原画像であるかを瞬時に認識することが可能となり、障害物の位置などを瞬時に判断できるようになる。なお、以上のような車載カメラの撮影領域を認識させるための画像は、警報画像の表示中に常に表示させるようにしてもよいが、警報画像の表示を開始してから所定時間が経過するまでの間だけ表示するようにしてもよい。
また、警報画像は、上述したように障害物が存在する重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像を表示したものであるので、障害部が実際の形に近く違和感の少ない状態で表示されるが、警報画像の中で障害物が存在する位置をより迅速に車両乗員に判断させる上では、警報画像を表示する際に、例えば図10に示すように、各車載カメラの原画像上にソナーの検知範囲を認識させるための画像を重畳して表示させることも有効である。なお、図10に例示した警報画像においては、図中の網掛け部分がソナーの検知範囲であることを示している。
ところで、以上の説明では、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4のいずれか1つの重複領域で障害物が検知され、警報対象とする重複領域が一意に特定される場合を想定して説明したが、実際には、複数の重複領域でそれぞれ障害物が検知される場合もある。このような場合、本発明を適用した車両周囲監視システムでは、警報判定部33が以下のロジックに従って、警報対象とする重複領域を特定する。
・2つの重複領域で障害物が検知された場合
車両前方の2つの重複領域OA1,OA2、または車両後方の2つの重複領域OA3,OA4でそれぞれ障害物が検知された場合、警報判定部33は、各重複領域で障害物を検知したソナーの障害物検知信号から、各障害物が存在する位置までの車両からの距離を求める。そして、車両からの距離が短い障害物が存在する重複領域を警報対象として特定する。したがって、この場合には、車両からの距離が近い障害物が存在する重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像が、警報画像として表示装置40の表示画面に表示される。なお、車両前方の2つの重複領域OA1,OA2、または車両後方の2つの重複領域OA3,OA4でそれぞれ障害物が検知された場合であって、これら2つの重複領域で検出された障害物の車両からの距離が等しい場合は、フロントカメラ11の原画像、またはリアカメラ12の原画像のみを警報画像として表示装置40に表示させるようにていもよい。
また、重複領域OA1と重複領域OA3、重複領域OA1と重複領域OA4、重複領域OA2と重複領域OA3、重複領域OA2と重複領域OA4といったように、車両前方の1つの重複領域と車両後方の1つの重複領域とでそれぞれ障害物が検知された場合には、警報判定部33は、車両信号取得装置50で取得された車両信号から、車両のシフトレバーがリバースを選択しているか否かを判断する。そして、車両のシフトレバーがリバースを選択している場合には、車両後方の重複領域を警報対象として特定し、車両のシフトレバーがリバース以外を選択している場合には、車両前方の重複領域を警報対象として特定する。したがって、この場合には、車両のシフトレバーがリバースであれば車両後方の重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像、車両のシフトレバーがリバース以外であれば車両前方の重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像が、警報画像として表示装置40の表示画面に表示される。
・3つの重複領域で障害物が検知された場合
車両前方の2つの重複領域OA1,OA2と車両後方の1つの重複領域(OA3またはOA4)、または車両後方の2つの重複領域OA3,OA4と車両前方の1つの重複領域(OA1またはOA2)といったように、3つの重複領域でそれぞれ障害物が検知された場合には、警報判定部33は、まず、車両のシフトレバーがリバースを選択しているか否かを判断する。そして、車両のシフトレバーがリバースを選択している場合で、障害物が検知された車両後方の重複領域が1つであれば、その車両後方の重複領域を警報対象として特定する。また、車両のシフトレバーがリバースを選択している場合で、障害物が検知された車両後方の重複領域が2つであれば、これら2つの車両後方の重複領域のうちで、車両からの距離が短い障害物が存在する重複領域を警報対象として特定する。一方、車両のシフトレバーがリバース以外を選択している場合で、障害物が検知された車両前方の重複領域が1つであれば、その車両前方の重複領域を警報対象として特定する。また、車両のシフトレバーがリバース以外を選択している場合で、障害物が検知された車両前方の重複領域が2つであれば、これら2つの車両前方の重複領域のうちで、車両からの距離が短い障害物が存在する重複領域を警報対象として特定する。
・4つの全ての重複領域で障害物が検知された場合
4つの重複領域OA1,OA2,OA3,OA4の全てで障害物が検知された場合には、警報判定部33は、まず、車両のシフトレバーがリバースを選択しているか否かを判断する。そして、車両のシフトレバーがリバースを選択している場合は、2つの車両後方の重複領域OA3,OA4のうちで、車両からの距離が短い障害物が存在する重複領域を警報対象として特定する。一方、車両のシフトレバーがリバース以外を選択している場合は、2つの車両前方の重複領域OA1,OA2のうちで、車両からの距離が短い障害物が存在する重複領域を警報対象として特定する。
ここで、本発明を適用した車両周囲監視システムにおける一連の処理の流れについて、図11のフローチャートに沿って説明する。この図11の処理フローは、例えば車両乗員によるスイッチ操作などにより、当該車両周囲監視システムが起動されたときに開始される。
図11の処理フローが開始されると、まず、ステップS1において、フロントカメラ11、リアカメラ12、右サイドカメラ13、左サイドカメラ14の4つの車載カメラにより、車両周囲の領域の画像がそれぞれ撮影される。そして、各車載カメラ11,12,13,14で撮影された原画像の画像信号が画像処理ユニット30にそれぞれ入力され、画像処理ユニット30の入力フレームバッファ31a,31b,31c,31dに、フレームデータとしてそれぞれ格納される。
次に、ステップS2において、画像処理ユニット30の俯瞰表示画像作成部32が、所定の変換アルゴリズムに従って、入力フレームバッファ31a,31b,31c,31dに格納された各車載カメラ11,12,13,14の原画像を俯瞰画像に変換すると共に、これら俯瞰画像を重複領域OA1,OA2,OA3,OA4に対応する画像部分で合成して、俯瞰表示画像を作成する。そして、この俯瞰表示画像の画像データを出力フレームバッファ36に格納する。
次に、ステップS3において、出力フレームバッファ32に保持された俯瞰表示画像の画像データが、画像信号として画像処理ユニット30から表示装置40へと出力される。そして、表示装置40が、この画像処理ユニット30からの画像信号に基づいて表示動作を行うことにより、表示装置40の表示画面には、車両周囲全域を車両上方の仮想視点から見下ろした様子を表す俯瞰表示画像が表示される。
以上のステップS1〜ステップS3の処理は、次のステップS4で第1乃至第4のソナー21,22,23,24が障害物を検知するまで、車載カメラ11,12,13,14の撮影周期に同期して繰り返し行われる。これにより、表示装置40の表示画面には、上述した俯瞰表示画像が動画として表示されることになる。
ステップS4では、画像処理ユニット30の警報判定部33が、第1乃至第4のソナー21,22,23,24からの障害物検知信号に基づいて、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4の何れかに障害物が存在するか否かを判定する。そして、重複領域OA1,OA2,OA3,OA4の何れかに障害物が存在すると判定した場合、ステップS5に進んで、警報判定部33は、警報対象とする重複領域を特定する。このとき、警報判定部33は、障害物を検知したソナーが1つであれば、そのソナーの検知範囲となる重複領域を警報対象の重複領域として特定する。また、障害物を検知したソナーが複数ある場合には、上述したロジックに従って警報対象の重複領域を特定する。
次に、ステップS6において、上述したステップS1と同様、4つの車載カメラ11,12,13,14により車両周囲の領域の画像がそれぞれ撮影され、各車載カメラ11,12,13,14で撮影された原画像の画像信号が画像処理ユニット30にそれぞれ入力されて、画像処理ユニット30の入力フレームバッファ31a,31b,31c,31dに、フレームデータとしてそれぞれ格納される。
次に、ステップS7において、画像処理ユニット30の警報画像作成部34が、警報判定部33で警報対象として特定された重複領域を撮影した2つの車載カメラの原画像を用いて、警報画像を作成する。そして、この警報画像の画像データを出力フレームバッファ36に格納する。
次に、ステップS8において、出力フレームバッファ32に保持された警報画像の画像データが、画像信号として画像処理ユニット30から表示装置40へと出力される。そして、表示装置40が、この画像処理ユニット30からの画像信号に基づいて表示動作を行うことにより、表示装置40の表示画面には、障害物が存在する重複領域を撮影した2つの車載カメラの原画像で構成された警報画像が表示される。
以上のステップS6〜ステップS8の処理は、次のステップS9で第1乃至第4のソナー21,22,23,24からの障害物検知信号が途絶えるまで、車載カメラ11,12,13,14の撮影周期に同期して繰り返し行われる。これにより、表示装置40の表示画面には、上述した警報画像が動画として表示されることになる。
ステップS9では、画像処理ユニット30の警報判定部33が、第1乃至第4のソナー21,22,23,24からの障害物検知信号が途絶えたか、すなわち第1乃至第4のソナー21,22,23,24が障害物を検知しなくなったか否かを判断し、第1乃至第4のソナー21,22,23,24が障害物を検知しなくなった段階で次のステップS10に進む。そして、ステップS10において、例えば車両乗員によるスイッチ操作などにより、当該車両周囲監視システムの動作を停止する旨の指示が入力されたか否かが判定され、動作停止の指示入力がなければステップS1に戻って、ステップS1以降の処理が繰り返される。一方、動作停止の指示入力があった場合には、一連の処理を終了する。
以上、具体的な例を挙げて詳細に説明したように、本発明を適用した車両周囲監視システムでは、4つの車載カメラ11,12,13,14のうちの隣り合う2つの車載カメラで重複して撮影される重複領域OA1,OA2,OA3,OA4のいずれにも障害物が存在していない間は、表示装置40の表示画面に、車両周囲全域を車両上方の仮想視点から見下ろした様子を表す俯瞰表示画像を表示し、いずれかの重複領域OA1,OA2,OA3,OA4に障害物が存在することが、第1乃至第4のソナー21,22,23,24の何れかで検知された場合には、この障害物が検知された重複領域を撮影する2つの車載カメラの原画像で構成される警報画像を作成し、表示装置40の表示画面に表示する画像を、俯瞰表示画像から警報画像へと切り替えるようにしている。したがって、この車両周囲監視システムによれば、特に注目すべき障害物が存在する領域の画像を、違和感の少ない見やすい画像として車両乗員に提示することができ、車両乗員は、表示装置40の表示画面を参照することで、障害物の種類などを直感的且つ瞬時に特定して、障害物を回避するための操作などを迅速に行うことが可能となる。
なお、以上説明した車両周囲監視システムは、本発明の一適用例を例示したものであり、本発明の技術的範囲は、以上の実施形態の説明で開示した内容に限定されるものではなく、これらの開示から容易に導き得る様々な代替技術も含まれることは勿論である。例えば、上述した車両周囲監視システムでは、障害物を検知する手段として第1乃至第4のソナー21,22,23,24を用いているが、障害物を検知する手段としては、これらソナー21,22,23,24以外にも、レーザレーダや、カメラで撮影した画像を画像処理する手法など、既知の障害物検知装置が何れも採用可能である。また、上述した車両周囲監視システムでは、フロントカメラ11、リアカメラ12、右サイドカメラ13、左サイドカメラ14の4つの車載カメラを用いているが、車載カメラの数は4つに限定されるものではなく、一部が重複する車両周囲の領域の画像を各々撮影する複数の車載カメラを備えた車両周囲監視システムに対して、本発明は広く適用可能である。
本発明を適用した車両周囲監視システムの概略構成を示すブロック図である。 4つの車載カメラの取り付け位置及び各車載カメラが撮影する領域と、4つのソナーの取り付け位置及び各ソナーの検知範囲とを説明する図である。 画像処理ユニットの詳細な構成を示すブロック図である。 表示装置に表示される俯瞰表示画像の一例を示す図である。 表示装置に表示される警報画像の一例を示す図であり、右前方の重複領域に障害物が存在することが検知された場合の警報画像を示す図である。 表示装置に表示される警報画像の一例を示す図であり、左前方の重複領域に障害物が存在することが検知された場合の警報画像を示す図である。 表示装置に表示される警報画像の一例を示す図であり、右後方の重複領域に障害物が存在することが検知された場合の警報画像を示す図である。 表示装置に表示される警報画像の一例を示す図であり、左後方の重複領域に障害物が存在することが検知された場合の警報画像を示す図である。 警報画像として表示されている原画像を撮影した車載カメラの撮影領域を認識させるための画像を、警報画像と合わせて表示する場合の表示例を示す図である。 障害物を検知しているソナーの検知範囲を示す画像を警報画像に重畳して表示する場合の表示例を示す図である。 本発明を適用した車両周囲監視システムにおける一連の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
11 フロントカメラ
12 リアカメラ
13 右サイドカメラ
14 左サイドカメラ
21 第1のソナー
22 第2のソナー
23 第3のソナー
24 第4のソナー
30 画像処理ユニット
32 俯瞰表示画像作成部
33 警報判定部
34 警報画像作成部
40 表示装置

Claims (11)

  1. 一部が重複する車両周囲の複数の領域の画像を各々撮影する複数の車載カメラと、
    前記複数の車載カメラで撮影された原画像をそれぞれ車両上方の仮想視点から見下ろした俯瞰画像に変換すると共に、これら俯瞰画像を前記複数の車載カメラで重複して撮影される重複領域に対応する画像部分で合成して、1つの連続した俯瞰表示画像を作成する俯瞰表示画像作成手段と、
    前記俯瞰表示画像作成手段で作成された俯瞰表示画像を表示する表示装置とを有する車両周囲監視システムにおいて、
    前記複数の車載カメラで重複して撮影される重複領域を検知範囲とし、当該重複領域内に存在する障害物を検知する障害物検知装置と、
    前記障害物検知装置が前記重複領域内に存在する障害物を検知したときに、前記表示装置に表示させる画像を、前記俯瞰表示画像から、障害物を検知した重複領域を撮影する複数の車載カメラの原画像へと切り替える表示制御手段とを備えることを特徴とする車両周囲監視システム。
  2. 前記障害物検知装置は、複数の重複領域をそれぞれ検知範囲とし、
    前記表示制御手段は、前記障害物検知装置が複数の重複領域でそれぞれ障害物を検知した場合には、車両からの距離が近い障害物が存在する重複領域を撮影する複数のカメラの原画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両周囲監視システム。
  3. 前記障害物検知装置は、車両前方の重複領域と車両後方の重複領域とをそれぞれ検知範囲とし、
    前記表示制御手段は、前記障害物検知装置が車両前方の重複領域と車両後方の重複領域とでそれぞれ障害物を検知した場合には、車両のシフトレバーがリバースを選択している場合は車両後方の重複領域を撮影する複数のカメラの原画像を前記表示装置に表示させ、車両のシフトレバーがリバース以外を選択している場合は車両前方の重複領域を撮影する複数のカメラの原画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両周囲監視システム。
  4. 前記障害物検知装置は、車両前方の複数の重複領域と車両後方の複数の重複領域とをそれぞれ検知範囲とし、
    前記表示制御手段は、前記障害物検知装置が3つ以上の重複領域でそれぞれ障害物を検知した場合には、車両のシフトレバーがリバースを選択している場合は車両後方の重複領域であって車両からの距離が近い障害物が存在する重複領域を撮影する複数のカメラの原画像を前記表示装置に表示させ、車両のシフトレバーがリバース以外を選択している場合は車両前方の重複領域であって車両からの距離が近い障害物が存在する重複領域を撮影する複数のカメラの原画像を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両周囲監視システム。
  5. 前記表示制御手段は、前記複数のカメラの原画像を表示装置に表示させる際に、これら複数の撮影カメラの撮影領域を認識させるための画像を合わせて表示させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両周囲監視システム。
  6. 前記表示制御手段は、前記複数のカメラの原画像を表示装置に表示させる際に、これら複数の撮影カメラの原画像上に前記障害物検知装置の検知範囲を認識させるための画像を重畳して表示させることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両周囲監視システム。
  7. 前記複数の車載カメラとして、車両前方領域の画像を撮影するフロントカメラと、車両右側方領域の画像を撮影する右サイドカメラとを備え、
    前記障害物検知装置は、前記フロントカメラと前記右サイドカメラとで重複して撮影される車両右前方の重複領域を検知範囲とし、
    前記表示制御手段は、前記障害物検知装置が車両右前方の重複領域で障害物を検知したときに、前記フロントカメラの原画像と前記右サイドカメラの原画像とを前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両周囲監視システム。
  8. 前記複数の車載カメラとして、車両前方領域の画像を撮影するフロントカメラと、車両左側方領域の画像を撮影する左サイドカメラとを備え、
    前記障害物検知装置は、前記フロントカメラと前記左サイドカメラとで重複して撮影される車両左前方の重複領域を検知範囲とし、
    前記表示制御手段は、前記障害物検知装置が車両左前方の重複領域で障害物を検知したときに、前記フロントカメラの原画像と前記左サイドカメラの原画像とを前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両周囲監視システム。
  9. 前記複数の車載カメラとして、車両後方領域の画像を撮影するリアカメラと、車両右側方領域の画像を撮影する右サイドカメラとを備え、
    前記障害物検知装置は、前記リアカメラと前記右サイドカメラとで重複して撮影される車両右後方の重複領域を検知範囲とし、
    前記表示制御手段は、前記障害物検知装置が車両右後方の重複領域で障害物を検知したときに、前記リアカメラの原画像と前記右サイドカメラの原画像とを前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両周囲監視システム。
  10. 前記複数の車載カメラとして、車両後方領域の画像を撮影するリアカメラと、車両左側方領域の画像を撮影する左サイドカメラとを備え、
    前記障害物検知装置は、前記リアカメラと前記左サイドカメラとで重複して撮影される車両左後方の重複領域を検知範囲とし、
    前記表示制御手段は、前記障害物検知装置が車両左後方の重複領域で障害物を検知したときに、前記リアカメラの原画像と前記左サイドカメラの原画像とを前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両周囲監視システム。
  11. 一部が重複する車両周囲の複数の領域の画像を複数の車載カメラで各々撮影し、これら複数の車載カメラで撮影された原画像をそれぞれ車両上方の仮想視点から見下ろした俯瞰画像に変換すると共に、これら俯瞰画像を前記複数の車載カメラで重複して撮影される重複領域に対応する画像部分で合成して、1つの連続した俯瞰表示画像を作成して表示装置に表示する画像表示方法において、
    前記表示装置に前記俯瞰表示画像を表示するステップと、
    前駆俯瞰表示画像の表示中に、前記複数の車載カメラで重複して撮影される重複領域内に存在する障害物を、障害物検知装置を用いて検知するステップと、
    前記障害物検知装置が前記重複領域内に存在する障害物を検知したときに、前記表示装置に表示させる画像を、前記俯瞰表示画像から、障害物を検知した重複領域を撮影する複数の車載カメラの原画像へと切り替えるステップとを有することを特徴とする画像表示方法。
JP2006054593A 2006-03-01 2006-03-01 車両周囲監視システム及び画像表示方法 Active JP4807104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006054593A JP4807104B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 車両周囲監視システム及び画像表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006054593A JP4807104B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 車両周囲監視システム及び画像表示方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007235529A JP2007235529A (ja) 2007-09-13
JP4807104B2 true JP4807104B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=38555661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006054593A Active JP4807104B2 (ja) 2006-03-01 2006-03-01 車両周囲監視システム及び画像表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4807104B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103827943A (zh) * 2012-09-20 2014-05-28 株式会社小松制作所 工作车辆用周边监视系统以及工作车辆
US11214197B2 (en) 2019-12-13 2022-01-04 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle surrounding area monitoring device, vehicle surrounding area monitoring method, vehicle, and storage medium storing program for the vehicle surrounding area monitoring device

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5120880B2 (ja) * 2007-10-15 2013-01-16 アルパイン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2010183170A (ja) 2009-02-03 2010-08-19 Denso Corp 車両用表示装置
WO2010143600A1 (ja) 2009-06-08 2010-12-16 国立大学法人名古屋工業大学 3次元情報提示装置
TWI392366B (zh) 2009-12-31 2013-04-01 Ind Tech Res Inst 全周鳥瞰影像距離介面產生方法與系統
JP5696872B2 (ja) 2010-03-26 2015-04-08 アイシン精機株式会社 車両周辺監視装置
JP2011205513A (ja) 2010-03-26 2011-10-13 Aisin Seiki Co Ltd 車両周辺監視装置
JP5998496B2 (ja) * 2011-02-02 2016-09-28 日産自動車株式会社 駐車支援装置
US9497422B2 (en) 2011-06-07 2016-11-15 Komatsu Ltd. Perimeter monitoring device for work vehicle
JP5722127B2 (ja) * 2011-06-07 2015-05-20 株式会社小松製作所 作業車両の周辺監視装置
JP5979505B2 (ja) * 2011-08-26 2016-08-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 運転支援装置
JP5682788B2 (ja) 2011-09-27 2015-03-11 アイシン精機株式会社 車両周辺監視装置
JP6169381B2 (ja) * 2013-03-19 2017-07-26 住友重機械工業株式会社 ショベル
KR102300652B1 (ko) * 2015-01-19 2021-09-10 현대모비스 주식회사 차량 및 그 제어 방법
JP2017069846A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 アイシン精機株式会社 表示制御装置
JP6246185B2 (ja) * 2015-12-28 2017-12-13 住友重機械工業株式会社 ショベル
JP6942424B2 (ja) * 2017-11-03 2021-09-29 アルパイン株式会社 車両用後方画像表示装置
CN112272946B (zh) * 2018-06-14 2023-06-09 日立安斯泰莫株式会社 车辆控制装置
JP7076501B2 (ja) * 2020-06-30 2022-05-27 株式会社クボタ 作業車
JP7392753B2 (ja) 2022-03-23 2023-12-06 いすゞ自動車株式会社 車両の後方監視システム及び車両の後方監視方法
JP7392754B2 (ja) 2022-03-23 2023-12-06 いすゞ自動車株式会社 車両の後方監視システム及び車両の後方監視方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3731303B2 (ja) * 1997-07-31 2006-01-05 いすゞ自動車株式会社 車両周辺監視装置
JP2002019556A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視システム
JP2003252151A (ja) * 2002-03-06 2003-09-10 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 駐車支援システム
JP3922201B2 (ja) * 2003-03-26 2007-05-30 松下電工株式会社 車載用視界モニタシステム
JP2005159541A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Sanyo Electric Co Ltd 車載撮像装置
JP4590962B2 (ja) * 2004-07-21 2010-12-01 日産自動車株式会社 車両用周辺監視装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103827943A (zh) * 2012-09-20 2014-05-28 株式会社小松制作所 工作车辆用周边监视系统以及工作车辆
CN103827943B (zh) * 2012-09-20 2015-06-10 株式会社小松制作所 工作车辆用周边监视系统以及工作车辆
US11214197B2 (en) 2019-12-13 2022-01-04 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle surrounding area monitoring device, vehicle surrounding area monitoring method, vehicle, and storage medium storing program for the vehicle surrounding area monitoring device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007235529A (ja) 2007-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4807104B2 (ja) 車両周囲監視システム及び画像表示方法
JP4907883B2 (ja) 車両周辺画像表示装置および車両周辺画像表示方法
JP5099451B2 (ja) 車両周辺確認装置
KR101354068B1 (ko) 차량주변화상생성장치
JP4883977B2 (ja) 車両用画像表示装置
EP2723069B1 (en) Vehicle periphery monitoring device
US8330816B2 (en) Image processing device
EP2739050B1 (en) Vehicle surroundings monitoring system
JP3916958B2 (ja) 車両後方モニタシステムおよびモニタ装置
JP5495071B2 (ja) 車両周辺監視装置
JP2008033901A (ja) 車両用画像表示システム
JP4985250B2 (ja) 駐車支援装置
JP2010287163A (ja) 車載用画像表示装置および画像のトリミング方法
JP2010183170A (ja) 車両用表示装置
KR102045088B1 (ko) 영상 표시 방법 및 이를 위한 위한 장치
JP2007041791A (ja) 俯瞰画像表示システム及び俯瞰画像の表示方法
JP5776995B2 (ja) 車両用周辺監視装置
KR20200047257A (ko) 차량 주위 영상 표시 시스템 및 차량 주위 영상 표시 방법
JP2010264945A (ja) 駐車支援装置、駐車支援方法及び駐車支援プログラム
JP2012001126A (ja) 車両用周辺監視装置
JP5500392B2 (ja) 車両周辺監視装置
JP2011155651A (ja) 車両周辺画像表示装置および車両周辺画像表示方法
JP2004312523A (ja) 車載画像処理装置
JP2007290433A (ja) 駐車支援システム
JP2012166689A (ja) 運転支援装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110719

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110801

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4807104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150