JP4806276B2 - スライドのロック装置およびこれを備えたプレス機械 - Google Patents

スライドのロック装置およびこれを備えたプレス機械 Download PDF

Info

Publication number
JP4806276B2
JP4806276B2 JP2006069805A JP2006069805A JP4806276B2 JP 4806276 B2 JP4806276 B2 JP 4806276B2 JP 2006069805 A JP2006069805 A JP 2006069805A JP 2006069805 A JP2006069805 A JP 2006069805A JP 4806276 B2 JP4806276 B2 JP 4806276B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press machine
locking device
slide
center rod
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006069805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007245172A (ja
Inventor
清和 馬場
晴二 関
克博 高野
裕明 本間
肇 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Komatsu Industries Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Komatsu Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd, Komatsu Industries Corp filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2006069805A priority Critical patent/JP4806276B2/ja
Priority to DE102007012375.4A priority patent/DE102007012375B4/de
Publication of JP2007245172A publication Critical patent/JP2007245172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4806276B2 publication Critical patent/JP4806276B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/28Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof
    • B30B15/287Arrangements for preventing distortion of, or damage to, presses or parts thereof preventing unintended ram movement, e.g. using blocking devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)

Description

本発明は、例えばサーボプレス等のプレス機械において、任意の位置で停止したスライドを瞬時にロックできるロック装置に関する。
従来のメカ式プレスにおいて、金型の交換やメンテナンス時にスライドの動きをロックさせておく場合には、プレス機械にもとより備わっているクラッチ・ブレーキ装置を使用すればよい。つまり、動力源とこの動力をスライドに伝達するメインシャフトとの間のクラッチを切り、メインシャフト側に設けられたブレーキを作動させるのである。
一方近年においては、スライドをサーボモータで駆動するサーボプレスが多用されている。サーボプレスでは、サーボモータの回転を制御することで所定のスライドモーションを実現しているため、メカ式プレスのようなクラッチ・ブレーキ装置を備えていない。このためサーボプレスには、メンテナンス時のスライドの下降を防止して金型等を損傷しないようにする機械的なロック装置が設けられている。
ロック装置としては、鋸歯ロック方式、ピンロック方式、スクリューロック方式等、種々の方式が提案されている。
鋸歯ロック方式では、アプライト(プレスフレーム)側にスライドの移動方向に沿った鋸歯状のラックを設けておき、スライド側にラックの歯に係止する係止部材を設けておき、この係止部材をラックの歯に対して出没自在に構成しておく。メンテナンス時にはこの係止部材を突出させることで、ラックに設けられたいずれかの歯に係止部材を係止させ、スライドの動きをロックする。
また、ピンロック方式では、クラウンの下面にバー状部材を垂設するとともに、このバー状部材には長手方向に沿って複数の長孔を設けておき、スライド側にバー状部材の長孔と係止するピン状の係止部材を設けておき、この係止部材をやはり長孔に対して出没自在に構成しておく。メンテナンス時にはこの係止部材を突出させることで、バー状部材に設けられたいずれかの長孔に係止部材を係止させ、スライドの動きをロックする。
そして、スクリューロック方式では、クラウン下面にスクリュー杆を垂設しておき、これに螺合されたナット部をモータによって回転することで、スクリュー杆を上下に移動可能に構成しておく。さらに、このスクリュー杆をスライドに設けられたブラケットに挿通させておくとともに、スクリュー杆の下端に鉤状のロック部材を設けておく。メンテナンス時においては、下方に待機しているスクリュー杆を上方に移動させ、ロック部材をブラケットの下面に当接させてスライドを支持し、スライドの動きをロックする。
しかし、鋸歯ロック方式では、係止部材がラックの歯と歯の間に突出し、下側の歯に係止部材が係止してロックされるのであるが、係止部材が歯間に突出してから確実に係止されるまでには、スライドが幾分下がることになる。ピンロック方式でも同様に、突出したピンが長孔の下端内面に係止するまでには、スライドが幾分下がる余地がある。また、スクリューロック方式では、スクリュー杆を上方に移動させて支持部を当接させるまでに時間がかかる。このように、前記の方式では、確実にロックするまでの間に、スライドが僅かに下がってしまったり、時間がかかってしまったりと、任意の位置で停止したスライドをそのままの位置で、しかも短時間でロックすることができなかった。
そこで、スライドを任意の位置で、かつ短時間でロックできるロック装置として発明者等は、メインシャフトと連動するギヤに対し、その径方向から噛み合い部材を正確に噛み合わせることで、スライドをロックさせるロック装置(スライド落下防止装置)を提案している(特許文献1)。
特開2004−114126号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロック装置では、噛み合い部材をギヤの歯間に向けて正確に位置決めする必要があるため、噛み合い部材をキャリアに取り付けておき、このキャリアを移動手段で移動させることにより噛み合い部材の位置調整を行うなど、位置決めのための構造が複雑になるという問題がある。
本発明の目的は、構造が簡単で、任意の位置で停止したスライドをそのままの位置で瞬時にロックできるスライドのロック装置およびこれを備えたプレス機械を提供することにある。
本発明の請求項1に係るプレス機械のスライドのロック装置は、プレス機械の前記スライドと連動して停止したギヤの歯間に向けて突没する複数の係合爪を備え、前記複数の係合爪は、それぞれ独立して突没駆動されるとともに、前記ギヤが1歯分ずれる範囲においては、前記複数の係合爪のうちの少なくともいずれか1つの係合爪が前記ギヤの歯間に係合するように当該複数の係合爪間相互の配置位置が設定されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係るプレス機械のスライドのロック装置は、請求項1に記載のスライドのロック装置において、前記係合爪が収容されるシリンダケースを備え、前記係合爪が突出した状態で、当該係合爪を前記シリンダケースに機械的に係止させておく突出状態維持機構が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るプレス機械のスライドのロック装置は、請求項2に記載のスライドのロック装置において、前記突出状態維持機構は、前記係合爪に一体に設けられた筒状部と、この筒状部内に収容されたセンターロッドと、このセンターロッドを前記係合爪から離間する方向に押しやる圧縮ばねと、前記センターロッドを圧縮ばねに抗して前記係合爪側に移動させるための圧油が供給される油圧室と、前記筒状部に設けられた径方向の連通孔内に配置される球と、前記センターロッドの外周面に設けられた凹溝と、前記シリンダケースの内周面に設けられた別の凹溝とを含んで構成され、前記係合爪が突出した状態では、前記球が前記連通孔と前記別の凹溝とに跨って収容されるとともに、前記圧縮ばねのばね力で移動した状態にあるセンターロッドの外周面により当該球の収容状態が保持され、前記係合爪が没入した状態では、前記球が前記油圧室に供給された圧油で移動した状態にあるセンターロッドの前記凹溝と前記連通孔とにより前記別の凹溝から外れることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るプレス機械は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のロック装置を備えていることを特徴とする。
以上において、本発明のロック装置およびプレス機械によれば、ロック装置を構成する少なくともいずれか1つの係合爪が、スライドと共に停止したギヤの歯間に向かって突出し、瞬間的に係合するため、任意の位置で停止したスライドをそのままの位置で、かつ瞬時に止めることができる。また、係合爪を突没させるだけでよいから、油圧シリンダの構造等を採用でき、ロック装置を簡単に構成できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るロック装置40を備えたプレス機械1の要部を模式的に示す正面図である。
図1において、プレス機械1は、図示しないスライドをサーボモータ2で駆動するサーボプレスであり、サーボモータ2からの動力が等速減速機10、不等速減速機20、および偏心機構30を介してスライドに伝達され、この偏心機構30によってスライドが昇降動するようになっている。なお、本実施形態では、偏心機構30がクラウンフレーム3内に配置されているのに対し、サーボモータ2、等速減速機10、不等速減速機20、およびロック装置40がクラウンフレーム3の外部に配置され、着脱自在な図示略のカバー等で覆われている。
これらのうちの等速減速機10は、サーボモータ2の出力軸に固定された小プーリ11の回転がベルトによって伝達される大プーリ12と、大プーリ12に一体的に設けられた第1ピニオン13に噛み合う第1ギヤ14と、第1ギヤ14に一体的に設けられた第2ピニオン15に噛み合う第2ギヤ16と、第2ギヤ16に一体的に設けられた第3ピニオン17とを備えている。第3ピニオン17は、不等速減速機20の外周に配置された大径のヘリカルギヤ21に噛み合っている。
不等速減速機20は、一回転中の回転速度が不等速となるように減速して動力を偏心機構30のエキセン軸(偏心軸)31に伝達するいわゆるウィットウォース減速機であり、その外周部に配置されたリング状の前記ヘリカルギヤ21と、クラウンフレーム3から突出して設けられるエキセン軸31に固定されたレバー22と、ヘリカルギヤ21の内周とレバー22とを連結する連結部材23とを備えて構成されている。ヘリカルギヤ21の回転中心は、エキセン軸31の軸心に対して鉛直方向上側に位置している。
偏心機構30は、前記エキセン軸31と、エキセン軸31に一体的に形成されるエキセンドラム32と、エキセンドラム32に接続されるコンロッド33とを備えている。エキセン軸31は、エキセンドラム32両側でクラウンフレーム3に軸支されている。エキセンドラム32は、エキセン軸31に対して偏心した円盤状に形成されており、エキセン軸31の回転とともに偏心回転する。コンロッド33の下方にはプランジャ34が接続され、プランジャ34の下方にスライドが取り付けられている。このような偏心機構30により、エキセンドラム32が偏心回転することでコンロッド33が揺動し、プランジャ34をよびスライドが鉛直上下方向に移動する。
ロック装置40は、クラウンフレーム3の外部において、不等速減速機20を構成するヘリカルギヤ21の上部に配置されており、スライドストロークの任意の位置でスライドと共に停止したヘリカルギヤ21を瞬時にロック可能に構成されている。以下には、図2ないし図8を参照し、ロック装置40について概略説明する。
図2ないし図4にはそれぞれ、ロック装置40の正面図、側面図、および底面図が示されている。
ロック装置40は、クラウンフレーム3(図1)にボルト止めされるベースブロック41と、このベースブロック41の上面に並んで固定される3つのロックユニット42とを備えている。ロック装置40では、図2、図3に示すように、ベースブロック41の下面から各ロックユニット42の係合爪43が突出するようになっており、突出した係合爪43がヘリカルギヤ21(図1)の歯間に入り込むことでその動きを止め、スライドの動きをロックする。このためにベースブロック41には上下に貫通した3つの貫通孔44が穿設されており、各貫通孔44にロックユニット42が挿入配置されている。
ロックユニット42は、図5に模式的に示すように、係合爪43間のピッチがP1となるようにヘリカルギヤ21の回転軸方向(厚み方向)に沿って直線的に並設されている。ここで、ピッチP1は、ヘリカルギヤ21がいずれの位置に停止した場合でも、少なくとも1つの係合爪43が歯間に入り込んで係合するように設定されている。例えば図5、図6に示す位置では、3つの係合爪43(43A,43B,43C)のうち、(A)、(C)の位置にある係合爪43A,43Cは歯の上部に当接して間に入り込んでいないが、(B)の位置にある係合爪43Bは歯間に入り込んで係合しており、ヘリカルギヤ21を止めることが可能である。
なお、図5では、理解し易いように、ヘリカルギア21の歯先を直線で表し、歯底を破線で表している。
また、図7には、ヘリカルギヤ21が僅かに回転した状態(図中の右側に回転した状態)が示されている。この位置では、図6の位置に比べて、歯に対する係合爪43A,43B,43Cの相対的な位置が図中の左側にずれ、(A)の位置にある係合爪43Aのみが歯の上部に当接し、(B),(C)の係合爪43B,43Cは共に歯間に係合し、ヘリカルギヤ21を止めることになる。
図8には、ヘリカルギヤ21の回転をより進ませた状態が示されている。この状態では、(A)の位置にある係合爪43Aと歯との当接位置がさらにずれるとともに、(B)の位置ある係合爪43Bの係合状態が浅くなり、(C)の位置にある係合爪43Cの係合状態がより深くなる。
この後、ヘリカルギヤ21のさらに進んだ位置では、図示を省略するが、係合爪43Bが歯間から抜けて係合爪43Aと共に歯の上部に当接するようになり、係合爪43Cのみが歯間に係合する。以後、係合爪43A,43Cが係合し、順次係合爪43Aのみが、係合爪43A,43Bが、係合爪43Bのみが…歯間に係合するようになる。
すなわち、ヘリカルギヤ21の歯が1ピッチP2分だけずれる範囲においては、係合爪43A,43B,43Cのうちの少なくともいずれか1つの係合爪43が歯間に係合するのである。
以下には、ロック装置40を構成するロックユニット42について、図9ないし図13をも参照して詳細に説明する。
図9は、ロックユニット42を示す全体斜視図、図10は、係合爪43が没した状態でのロックユニット42を示す断面図、図11は、係合爪43が突出した状態を示す断面図、図12は、ロックユニット42の動作原理を説明するための模式図、図13は、各ロックユニット42を動作させるための油圧回路図である。
図9、図10において、ロックユニット42は、前述の係合爪43の他、この係合爪43が収容される外形四角筒状の下部シリンダケース45と、下部シリンダケース45の上方にボルト止めされる有天状の上部シリンダケース46とを備えた油圧シリンダ構造とされ、下部シリンダケース45に設けられた一対の取付部47を介してベースブロック41(図2、図3)に固定されるようになっている。
各シリンダケース45,46によって形成される内部空間は断面円形であり、この内部空間の下部側に係合爪43が配置されている。係合爪43の上部側は、各シリンダケース45,46に跨る内周に沿って上方に延びた筒状部431とされている。筒状部431の内部にはセンターロッド48が配置されている。このセンターロッド48の下端と筒状部431底部分との間には圧縮ばね49が挿入されており、センターロッド48を上方に向けて付勢している。
筒状部431の内部上側において、この筒状部431内周とセンターロッド48外周との間には、センターロッド48に挿通されるようにして円筒状の摺動部材51が配置されている。摺動部材51の上端面には、やはりセンターロッド48に挿通されるようにして摺動プレート52が載置され、この摺動プレート52と上部シリンダケース46の天面との間にも圧縮ばね53が配置されている。また、摺動プレート52は、筒状部431の上部側に設けられたスリット432に収まっており、この状態で上部シリンダケース46に設けられた開口部分から径方向の両側に突出している。
摺動部材51の下端とセンターロッド48の段付部分との間には油圧室54が形成されている。この油圧室54への圧油は、センターロッド48の上部ポート481から内部を通して供給される。係合爪43が没している状態では、油圧室54に圧油が供給されてセンターロッド48が下方に押しやられており、圧縮ばね49がより圧縮された状態でセンターロッド48の下端が筒状部431の底部分に当接している。一方で、摺動部材51は上方に押しやられ、摺動プレート52を介して圧縮ばね53がより圧縮された状態とされている。
筒状部431の外周の段付部分と下部シリンダケース45の内周の段付部分との間には別の油圧室55が形成されている。この油圧室55への油圧は、下部シリンダケース45の側面に設けられたシリンダポート453から供給される。そして、この油圧室55にも圧油が供給されることにより、係合爪43はセンターロッド48、摺動部材51、および摺動プレート52ごと、上方の圧縮ばね53に抗して上方に押しやられ、係合爪43が没した状態とされる。
ここで、油圧室54の下方において、センターロッド48の外周部分には、周方向に連続した球面凹溝482が設けられている。また、筒状部431には、径方向に貫通した連通孔433が等周間隔で複数穿設され、下部シリンダケース45の内周面には、周方向に連続した上側凹溝451が設けられている。そして、係合爪43が没した状態では、これら球面凹溝482、連通孔433、および上側凹溝451が同一高さとされ、これらの内部には鋼球57が収まるようになっている。
続いて、図11を参照し、係合爪43が突出した状態について説明する。この状態では、油圧室54から圧油が抜かれており、係合爪43に対してセンターロッド48は、圧縮ばね49によって上方に離間するように押しやられている。しかし、油圧室55内の圧油もまた抜かれているために、このセンターロッド48、摺動部材51、および摺動プレート52を含む係合爪43全体は、圧縮ばね53の付勢力によって下方に押しやられており、下部シリンダケース45の下端からヘリカルギヤ21(図1)の歯面に向けて突出することになる。
この際、筒状部431の連通孔433内の鋼球57は、センターロッド48の球面凹溝482から外れて外周面に接触し、代わりに連通孔433と下部シリンダケース45の内周面に設けられた下側凹溝452とに跨って収容される。この構成により、係合爪43は鋼球57を介して下部シリンダケース45の内周面に係止されることになるため、係合爪43がヘリカルギヤ21の歯と係合した状態で大きな回転トルクが係合爪43作用した場合でも、その時のトルクを下部シリンダケース45で受けて確実に抗することができ、圧縮ばね53が縮む等して係合爪43が没入することがない。
すなわち、係合爪43に一体に設けられた筒状部431、この筒状部431内に収容されたセンターロッド48、センターロッド48を上方に押しやる圧縮ばね49、センターロッド48を圧縮ばね49に抗して下方に移動させるための圧油が供給される油圧室54、筒状部431の連通孔433内に配置された鋼球57、センターロッド48に設けられた球面凹溝482、および下部シリンダケースの内周面に設けられた下側凹溝452を含んで、本発明に係る突出状態維持機構50が構成されている。
なお、図10、図11において、各シリンダケース45,46や摺動プレート52の一端には近接センサ58が取り付けられており、各シリンダケース45,46に対して上下方向の位置が変化する摺動プレート52の他端を検出したり、この摺動プレート52に対して上下方向の位置が変化するセンターロッド48の検出片59を検出したりすることで、係合爪43の突没状態が判定される。このような判定結果は、図示しないコントローラよるロック装置40の動作制御に利用される。
図12には、係合爪43の突没に際しての鋼球57の動きが示されている。ただし、この図では、摺動部材51や、摺動プレート52、下部ケース45の上側凹溝451の図示を省略してある。
図において先ず、係合爪43が没した(A)の状態では、鋼球57がセンターロッド48の球面凹溝482と筒状部431の連通孔433に収容されている。この後、油圧室55から圧油を抜くと、(B)に示すように、上側の圧縮ばね53に押圧されてセンターロッド48および鋼球57と共に係合爪43が下方に移動し、係合爪43が突出する。この時点において、球面凹溝482、連通孔433、および下側凹溝452の高さ位置が同じになる。次いで、油圧室54内の圧油を抜くと、鋼球57を連通孔433および下側凹溝452に置いて行くかっこうで、センターロッド48が下側の圧縮ばね49によって上方に移動する。実際には、油圧室55からの圧油の戻しと、油圧室54からの圧油の戻しとが正確な順序で瞬間的に行われるのであり、このことにより、係合爪43が瞬時に突出してヘリカルギヤ21の歯間に係合し、スライドを瞬時にロックできるとともに、係合爪43の突出状態を良好に維持できる。
そして、スライドのロック状態を解除する場合には、(C)の状態から先ず、油圧室54に圧油を供給してセンターロッド48を下方に移動させる。すると、(B)に示すように、センターロッド48は圧縮ばね49に抗して下方に移動し、鋼球57を迎えに行って球面凹溝482側に収容し、鋼球57による係合爪43と下部シリンダケース45との係止状態を外す。この後、油圧室55にも圧油を供給すれば、(A)に示すように、係合爪43は圧縮ばね53に抗してセンターロッド48および鋼球57と共に上方に移動し、没入した状態に戻る。
以上に説明したロックユニット42には、図13に示す油圧回路60が接続されている。すなわち油圧回路60は、センターロッド48に設けられた上部ポート481(油圧室54)への圧油の供給排出を行う油圧ライン62と、下部シリンダケース45に設けられたシリンダポート453(油圧室55)への圧油の供給排出を行う油圧ライン61とを備えている。
各油圧ライン61,62には、4ポート2位置型のコントロールバルブ63が設けられており、このコントロールバルブ63でのスプール位置を前述したコントローラからの制御信号で切り替えることで、各油圧室54,55への油圧の供給排出を行い、係合爪43の突没を制御する。そして、係合爪43を没入させるロック解除時の圧油は、圧油タンク64から電動モータ65で駆動される油圧ポンプ66により、供給ライン67を介して各コントロールバルブ63に供給され、また、係合爪43を突出させるロック時の圧油は、コントロールバルブ63から戻りライン68を介して圧油タンク64に戻される。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、ロック装置40によって直接的に停止されるギヤはヘリカルギヤ21であったが、平歯を有するスパーギヤであってもよい。ただし、スパーギヤを停止させるには、スパーギヤがいずれの位置に停止した場合でも、歯間に係合爪を確実に係合させるために、各ロックユニットの互いの配置位置をスパーギヤの回転方向に沿って僅かにずらす必要がある。
前記実施形態のロック装置40では、係合爪43が3つであったが、ギヤを確実に停止させる数であればよく、特に3つに限定されない。すなわち、係合爪の数は2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
また、ギヤを停止させるためのロック装置の数も1つに限らず、1台のプレス機械に複数用いられてもよい。
前記実施形態では、不等速減速機20のヘリカルギヤ21であったが、等速減速機10を構成するギヤ14,16などであってもよく、任意である。その他、動力伝達用のギヤではなく、エキセン軸にスライドロック専用のギヤを設けておき、このギヤをロック装置で停止させてもよい。
前記実施形態では、3つのロックユニット42がベースブロック41によってまとめられていたが、停止させるギヤの周囲に複数のロックユニットを周方向に所定間隔を空けて配置してもよく、要するにギヤがいずれの位置に停止していても、少なくとも1つの係合爪が歯間に係合するようにロックユニット等を配置すれればよい。
前記実施形態では、係合爪43を油圧および圧縮ばね49,53によって動作させていたが、動作させるための動力源は、空気圧や電磁力など、その実施形態に応じて任意に決められてよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、サーボプレスのようなプレス機械の他、従来のメカ式プレスにおいても、従来からあるクラッチ・ブレーキ装置に加えた補助ロック装置として利用できる。
本発明の一実施形態に係るロック装置を備えたサーボプレスの要部を模式的に示す正面図。 ロック装置の正面図。 ロック装置の側面図。 ロック装置の底面図。 ロック装置とギヤとの位置関係を示す平面図。 係合爪とギヤの歯との係合状態を示す第1の図。 係合爪とギヤの歯との係合状態を示す第2の図。 係合爪とギヤの歯との係合状態を示す第3の図。 ロック装置を構成するロックユニットを示す全体斜視図。 係合爪が没した状態でのロックユニットを示す断面図。 係合爪43が突出した状態でのロックユニットを示す断面図。 ロックユニットの動作原理を説明するための模式図。 ロックユニットを動作させるための油圧回路図。
符号の説明
1…プレス機械、21…ヘリカルギヤ(ギヤ)、40…ロック装置、43…係合爪、45…下部シリンダケース、46…上部シリンダケース、48…センターロッド、49…圧縮ばね、50…突出状態維持機構、54…油圧室、57…鋼球(球)、431…筒状部、433…連通孔、452…下側凹溝(別の凹溝)、482…球面凹溝(凹溝)。

Claims (4)

  1. プレス機械(1)のスライドのロック装置(40)において、
    プレス機械(1)の前記スライドと連動して停止したギヤ(21)の歯間に向けて突没する複数の係合爪(43)を備え、
    前記複数の係合爪(43)は、それぞれ独立して突没駆動されるとともに、
    前記ギヤ(21)が1歯分ずれる範囲においては、前記複数の係合爪(43)のうちの少なくともいずれか1つの係合爪(43)が前記ギヤ(21)の歯間に係合するように当該複数の係合爪(43)間相互の配置位置が設定されている
    ことを特徴とするプレス機械(1)のスライドのロック装置(40)。
  2. 請求項1に記載のプレス機械(1)のスライドのロック装置(40)において、
    前記係合爪(43)が収容されるシリンダケース(45,46)を備え、
    前記係合爪(43)が突出した状態で、当該係合爪(43)を前記シリンダケース(45,46)に機械的に係止させておく突出状態維持機構(50)が設けられている
    ことを特徴とするプレス機械(1)のスライドのロック装置(40)。
  3. 請求項2に記載のプレス機械(1)のスライドのロック装置(40)において、
    前記突出状態維持機構(50)は、
    前記係合爪(43)に一体に設けられた筒状部(431)と、
    この筒状部(431)内に収容されたセンターロッド(48)と、
    このセンターロッド(48)を前記係合爪から離間する方向に押しやる圧縮ばね(49)と、
    前記センターロッド(48)を圧縮ばね(49)に抗して前記係合爪(43)側に移動させるための圧油が供給される油圧室(54)と、
    前記筒状部(431)に設けられた径方向の連通孔(433)内に配置される球(57)と、
    前記センターロッド(48)の外周面に設けられた凹溝(482)と、
    前記シリンダケース(45)の内周面に設けられた別の凹溝(452)とを含んで構成され、
    前記係合爪(43)が突出した状態では、前記球(57)が前記連通孔(433)と前記別の凹溝(452)とに跨って収容されるとともに、前記圧縮ばね(49)のばね力で移動した状態にあるセンターロッド(48)の外周面により当該球(57)の収容状態が保持され、
    前記係合爪(43)が没入した状態では、前記球(57)が前記油圧室(54)に供給された圧油で移動した状態にあるセンターロッド(48)の前記凹溝(482)と前記連通孔(433)とにより前記別の凹溝(452)から外れる
    ことを特徴とするプレス機械(1)のスライドのロック装置(40)。
  4. プレス機械(1)において、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のロック装置(40)を備えている
    ことを特徴とするプレス機械(1)。
JP2006069805A 2006-03-14 2006-03-14 スライドのロック装置およびこれを備えたプレス機械 Active JP4806276B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069805A JP4806276B2 (ja) 2006-03-14 2006-03-14 スライドのロック装置およびこれを備えたプレス機械
DE102007012375.4A DE102007012375B4 (de) 2006-03-14 2007-03-14 Gleitstück-Verriegelungsvorrichtung und mit dieser ausgerüstete Pressenmaschine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069805A JP4806276B2 (ja) 2006-03-14 2006-03-14 スライドのロック装置およびこれを備えたプレス機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007245172A JP2007245172A (ja) 2007-09-27
JP4806276B2 true JP4806276B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=38375153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006069805A Active JP4806276B2 (ja) 2006-03-14 2006-03-14 スライドのロック装置およびこれを備えたプレス機械

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4806276B2 (ja)
DE (1) DE102007012375B4 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4782604B2 (ja) * 2006-04-12 2011-09-28 パスカルエンジニアリング株式会社 プレスのスライドロック装置
JP5944002B2 (ja) * 2012-07-24 2016-07-05 パスカルエンジニアリング株式会社 プレス機械のスライドロック装置
KR101947730B1 (ko) 2013-02-08 2019-02-13 파스칼 엔지니어링 가부시키가이샤 프레스 기계의 슬라이드 로크 장치
KR102235518B1 (ko) 2014-12-02 2021-04-01 파스칼 엔지니어링 가부시키가이샤 프레스 기계의 슬라이드 로크 장치
JP6661277B2 (ja) * 2015-03-10 2020-03-11 コマツ産機株式会社 プレス装置およびプレス装置の制御方法
CN112673963B (zh) * 2021-01-20 2023-06-23 广西壮族自治区水牛研究所 压制槽及具有其的奶酪压制装置
CN114161536B (zh) * 2021-11-23 2022-12-16 江苏景华木业有限公司 一种胶合木板烘干用夹持装置及其使用方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56112100U (ja) * 1980-01-21 1981-08-29
JPH0718479Y2 (ja) * 1989-03-23 1995-05-01 日立造船株式会社 トランスファプレスにおけるロック装置
US5513561A (en) * 1994-07-22 1996-05-07 Danly-Komatsu, L.P. Gear train locking mechanism for mechanical power presses
US5713237A (en) * 1996-10-30 1998-02-03 Clearing Niagara, Inc. Slide lock for stamping press
DE19910965A1 (de) * 1999-03-12 2000-09-14 Mueller Weingarten Maschf Presse mit einer Verriegelungseinrichtung für Pressenstößel
JP2004114126A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Komatsu Aatec Kk 機械式プレスのスライド落下防止装置
DE10310925B3 (de) * 2003-03-13 2004-11-04 Müller Weingarten AG Sicherheitsvorrichtung für das Werkstücktransportsystem in einer Presse

Also Published As

Publication number Publication date
DE102007012375A1 (de) 2007-09-20
DE102007012375B4 (de) 2015-10-29
JP2007245172A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4806276B2 (ja) スライドのロック装置およびこれを備えたプレス機械
US7574891B2 (en) Press
US7293500B2 (en) Press
JP5683968B2 (ja) ブロッキング部材の制御方法および装置
EP2494229A1 (de) Hydrostataktor
EP2492040B1 (en) tap die
EP1790456A2 (en) Method and apparatus for controlling resin amount in cylinders of injection molding machines
CN110748639B (zh) 电子驻车机构
KR101983920B1 (ko) 펀칭 장치
CN210890046U (zh) 齿轮齿条式电子驻车机构
JPWO2017163354A1 (ja) 転落防止装置
JP6734257B2 (ja) 複合工具
JP5944002B2 (ja) プレス機械のスライドロック装置
US9958249B2 (en) Indexing head with two rotating axes
JP4782604B2 (ja) プレスのスライドロック装置
JP5565973B2 (ja) スライド駆動装置
CN210715898U (zh) 径向限位电子驻车机构
CN111360173B (zh) 一种锁紧垫圈加工装置
US20040060461A1 (en) Slide-falling preventing apparatus of a mechanical press
RU2422605C1 (ru) Устройство для отпирания замков
JP4206860B2 (ja) ロック装置及びプレス装置
CN219096963U (zh) 一种无人机起落架收放电作动筒
CN115026614A (zh) 一种倒置式自动换刀机构
CN115750893A (zh) 用于超程保护和阀芯卡滞预警的阀门直行程机构及其方法
JP2008173689A (ja) 電動プレス加工機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070705

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070820

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110809

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4806276

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140819

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250