JP4206860B2 - ロック装置及びプレス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、重力により装置の一部が落下する危険性のある装置、例えば、プレス装置のスライドが、保守・点検時、或いは非常停止時に、不意に落下するのを機械的に防止する落下防止装置等に用いられるロック装置に関する。
重力により装置の一部が落下する危険性のある装置、例えば、プレス装置において金型交換等の調整作業や保守・点検作業を行う場合には、プレス機械のスライドを、例えば上死点で停止させて、作業を行っている。この際、作業者の安全を確保するために、スライドを機械的にロックするようにしている。また、プレス装置の駆動部が停電等により、突然停止した場合にも、スライドを機械的にロックして、スライドが落下しないようにしている。特に、大型プレス機械の場合には、スライドとボルスタとの間に作業者が立ち入って作業を行わなければならないため、確実にスライドの落下を防止する装置が必要とされている。
このように、スライドの落下を機械的に防止するロック装置としては、実開平2−123399のように複数のロックピンを選択的に突出させてロックするものがある。
実開平2−123399号公報(第1図)
複数のロックピンを選択的に突出させる技術では、ロックピン毎にアクチュエータを設けたり、ばね等の付勢装置を設けたりして、複数のロックピンを移動可能に構成している。
しかしながら、アクチュエータやばね等が複数存在すると、そのうちの一つでも正常に動作しなかった場合には、プレス装置装置の運動、すなわち、スライドの落下を停止させることができなくなってしまうという問題がある。特に、重力により装置の一部が落下する危険性のある装置、例えば、プレス装置等に用いられる場合には、保守・点検時や非常時にのみ動作させるので、使用頻度が少なく、動作確認を行う機会が殆どない一方で、動作させる場合には、作業者の安全を確保するために、確実に機能しなければならないという課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、重力により装置の一部が落下する危険性のある装置、例えば、プレス装置のスライドを機械的に停止させる落下防止装置等に用いられるロック装置において、簡単な機構により、複数のロックピンを確実に突出させて、スライドを停止させることができるロック装置を提案することを目的とする。
本発明に係るロック装置及びプレス装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
第1の発明に係るロック装置は、平行に配置された一対のロックピンと、前記一対のロックピンの向く方向に対して直交する円板形の部材であって外周縁に前記一対のロックピンが差し込まれる複数の切り欠きが形成されると共に中心軸周りに回転する連結部材と、前記一対のロックピンの中間に平行に配置されると共に前記連結部材に向けて前後移動可能なロッド及び中央部が前記ロッドに直交配置された軸周りに回転可能に連結されると共に両端に前記一対のロックピンの各々の後端が回転及び摺動可能に接続された振子部材からなる揺動部と、前記ロッドを前記連結部材に向けて前後移動させて前記振子部材を介して前記一対のロックピンを前記連結部材に形成された前記複数の切り欠きの何れかに順次差し込むアクチュエータと、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、アクチュエータを動作させることにより、揺動部の振子部材連結部材に向けて移動し、この移動に伴い、一対のロックピンも連結部材に向けて移動する。そして、2本のロックピンのうちの一方が連結部材差し込まれた場合であっても、更に振子部材連結部材に向けて移動させることにより、振子部材が回転して、残りのロックピンを連結部材差し込むことができる。つまり、簡単な構造で一対のロックピンを連結部材に形成された切り欠きの何れかに順次差し込むことができる。
また、第1の発明に係るロック装置は、平行に配置された一対のロックピンと、前記一対のロックピンの向く方向に対して直交する円板形の部材であって外周縁に前記一対のロックピンが差し込まれる複数の切り欠きが形成されると共に中心軸周りに回転する連結部材と、前記一対のロックピンの中間に平行に配置されると共に前記連結部材に向けて前後移動可能なロッド、前記ロッドに直交配置された軸周りに回転可能に連結されたピニオン及び前記一対のロックピンの各々の後端に接続されると共に前記ピニオンに対して対称な位置で噛合する一対のラックからなる揺動部と、前記ロッドを前記連結部材に向けて前後移動させて前記ピニオン及び前記一対のラックを介して前記一対のロックピンを前記連結部材に形成された前記複数の切り欠きの何れかに順次差し込むアクチュエータと、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、振子部材と同様に、簡単な構造で一対のロックピンを連結部材に形成された複数の切り欠きの何れかに順次差し込むことができる。
また、前記ロッドの前後方向のストロークエンドにおいて前記一対のロックピンの各々の後端側に当接して前記一対のロックピンの前後方向の位置を各々一致させる複数のストッパを備えるものでは、2本のロックピンのうちの一方が連結部材差し込まれた場合であっても、残りのロックピンを連結部材に確実に差し込むことが可能となる。
第2の発明は、上面に下金型が配置されたボルスタと、前記ボルスタの上方に配置されるとともにその下面に上金型が配置されてスライドと、クランク機構により前記スライドを上下移動させるスライド駆動装置と、を備えるプレス装置において、前記クランク機構の回転軸に対して、第1の発明に係るロック装置の連結部材が連結されることを特徴とする。
この発明によれば、確実に一対のロックピンがスライドの動作に連動する連結部材差し込まれるので、スライドが不意に落下する事態を回避することができる。
本発明によれば以下の効果を得ることができる。
第1の発明によれば、一対のロックピンを連結部材差し込むために、複数のアクチュエータを用いることなく、一つのアクチュエータで一対のロックピンを動作させることができる。このように、必要最低限のアクチュエータによりロック装置を構成するので、不具合を大幅に減少させることができ、ロック装置を確実に動作させることができる。
また、振子部材から構成されるものでは、簡単な構造で一対のロックピンを連結部材に形成された複数の切り欠きの何れかに順次差し込むことができるので、設備コストを低減させることができる他、障率を低減させることができる。
また、ラック・ピニオン機構から構成されるものでは、振子部材を用いた場合と同様に、簡単な構造で一対のロックピンを連結部材に形成された複数の切り欠きの何れかに順次差し込むことができるので、設備コストを低減させることができる他、故障率を低減させることができる。
また、前記ロッドの前後方向のストロークエンドにおいて前記一対のロックピンの各々の後端側に当接して前記一対のロックピンの前後方向の位置を各々一致させる複数のストッパを備えるものでは、2本のロックピンのうちの一方が連結部材差し込まれた場合であっても、残りのロックピンを連結部材に確実に差し込むことが可能となり、ロック装置を確実に動作させることができる。
第2の発明によれば、確実に一対のロックピンがスライドの動作に連動する連結部材差し込まれるので、スライドが不意に落下する事態を回避することができ、作業者の安全を確保することができる。
以下、本発明のロック装置の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、ロック装置40を示す図であり、図1(a)は側面一部断面図、図1(b)は図1(a)のX−X断面図、図1(c)は図1(a)のY−Y断面図である。
ロック装置40は、ベース1及びベース5と、ベース1上にアダプタ3を介して固定されたシリンダ10と、ベース1に形成された穴部2及びベース5に形成された穴部6に嵌合しつつ、穴部2,6の軸方向に滑動するロッド12、シリンダ10の動力をロッド12に伝達する連結部材15、ロッド12に連結された一対の振子部材18、振子部材18に連結されるとともに、ベース5に形成された穴部7,8に嵌合する2本のロックピン20,21とから構成される。
また、ロック装置40の2本のロックピンの先端方向には、ロック装置40によりその運動を停止させられる駆動装置の駆動部に連結された連結部材30が配置される。連結部材30は、2本のロックピンと嵌合する孔31を複数備えており、駆動装置の動力部の運動に連動して、回転運動している。
そして、シリンダ10を駆動(前後移動)させると、その駆動力が連結部材15を介してロッド12を前後移動させ、更に、振子部材18を介して、2本のロックピンを前後移動させ、回転運動している連結部材30に形成された孔31に嵌合し、駆動装置の運動を停止(ロック)させるようになっている。
シリンダ(アクチュエータ)10は、油圧等により駆動され、その駆動力が2本のロックピン20,21に伝達される。1つのシリンダ10により、2本のロックピン20,21が駆動されるため、ロックピン20,21毎にシリンダ10を用いる場合に比べて、ロック装置40の信頼性が向上する。
そして、シリンダ10は、駆動装置を制御する制御部(不図示)からの指令により駆動する場合の他、駆動装置の非常停止回路(不図示)により駆動される場合もある。
なお、シリンダ10に換えて、モータとラック・ピニオン機構により、ロッド12を前後移動させるようにしてもよい。
ロッド12は、ベース1に形成された穴部2に滑り軸受を介して嵌合し、滑動可能に支持される。また、その先端部がベース5に形成された穴部6に嵌合する。
また、ロッド12には、ロックピン20,21を揺動させる一対の振子部材(揺動部)18が、ロッド12の軸方向に直交する方向を回転軸とするように回転可能に連結される。一対の振子部材18は、板状の部材からなり、それぞれロッド12に設けられたピンにその中央部が嵌合され、回転可能となっている。また、振子部材18の両先端部には、二股部22,23が形成される。したがって、ロッド12の前後運動に連動して、振子部材18も前後運動するが、振子部材18の回転運動は、ロッド12の前後運動に連動することはない。
ロックピン20,21は、ロッド12を挟んで同一距離の位置に、ロッド12の軸方向と同一方向に向けて配置される。また、ロックピン20,21は、それぞれ、ベース5に形成された穴部7,8に嵌合するとともに、その一端部がそれぞれ、振子部材18の二股部22,23に連結される。ロックピン20,21の一端部には、ロックピン20,21の軸方法と直交する方向にピンが形成され、そのピンが二股部22,23に入り込むようになっている。これにより、振子部材18を中央部19周りに回転させると、その回転に伴って、ロックピン20,21が交互に連結部材30に向かって移動するようになっている。
なお、ロックピン20,21は、ともに同一形状に形成され、ロック装置40の初期状態の際には、連結部材30とは接触しないような長さとなっている。
そして、ベース5の上面には、穴部7,8と直交するように、溝9が形成される。そして、その溝9には、駆動装置の動力部に接続された連結部材30が挿入される。
連結部材30には、ロックピン20,21が挿入される孔31が複数形成される。孔31は、図1(c)に示すように、切り欠き形の他、長穴形に形成してもよい。また、孔31の配置間隔は、ロックピン20,21の配置間隔に応じて、ロックピン20,21を突出させた場合に、少なくとも一方のロックピン20,21が必ず挿入されるように配置される。
なお、連結部材30は、図1(c)に示すように、円盤形に形成する場合に限らず、直線形であってもよい。すなわち、ロック装置40は、駆動装置の動力部が回転運動する場合に限らず、直線運動する場合であっても適用することが可能である。
ベース1及びベース5には、それぞれ、振子部材18の二股部22,23と当接するストッパ(規制部)24,25,26,27が設けられる。
ストッパ24,25,26,27は、ロッド12が前後移動した際に、そのストロークエンドで、振子部材18がロッド12に対して直交するように、振子部材18の回転運動を規制するものである。
すなわち、振子部材18は、前後移動方向のストロークエンドでは、ストッパ24,25,26,27に当接して、ロッド12に対して直交するので、ロックピン20,21の前後移動方向の位置が同一となる。逆に、前後移動方向のストロークエンド以外の位置では、ロックピン20,21の前後移動方向の位置は、振子部材18の回転角度に応じて、前後するようになる。
図2は、ロック装置40が設けられたプレス装置(駆動装置)50と、プレス装置50を複数台連結させたトランスファープレス100を示す模式図であり、図2(a)が正面図、図2(b)が側面図である。
トランスファープレス100を構成する複数のプレス装置50は、床面に敷設されたベッド101上に、プレスライン方向に沿って、所要間隔位置に配置される。また、各プレス装置50は、ベッド101上に固定されるとともに、その上面に下金型が配置されたボルスタ106と、ボルスタ106の上方に配置されるとともに、その下面に上金型が配置されてスライド105と、スライド105を上下移動させるスライド駆動装置107等と構成される。そして、スライド駆動装置107によりスライド105を上下動させことにより、上下の金型間でパネル等のワークをプレス成形するようにしてある。
また、トランスファープレス100は、プレスラインを挟んで両端に対向するように立設されたコラム102を備え、その上端にウエブ構造としたクラウン103を掛け渡してプレスハウジング104が形成され、そのプレスハウジング104には、スライド105及びスライド駆動装置107が配置される。
このように構成されたトランスファープレス100では、通常、上流側より順に、絞り成形、トリミング、孔あけ(ピアス)、リストライクの各工程を行う4つプレス加工ステーションが形成されている。
そして、図2に示すように、スライド駆動装置107は、複数のクランク機構(動力部)108を備え、そのクランク機構の回転に上述したロック装置40が連結される。具体的には、クランク機構108の回転軸に連結部材30が接続される。なお、ロック装置40は、プレス装置50毎に設けられる。
プレス装置50に設けられたロック装置40は、スライド105の落下防止装置として機能する。例えば、プレス装置50の保守・点検時には、スライド105を上死点まで上昇させて、その位置でロック装置40を動作させる。これにより、スライド105は、機械的に上死点でロックされ、スライド105とボルスタ106との間で作業者が安全に保守・点検を行うことができる。なお、ロック装置40は、プレス装置50毎に設けられているため、任意のプレス装置50のスライド105をロックさせることができる。
また、ロック装置40は、プレス装置50の非常停止時にも機能する。この際には、スライド105の位置に関係なく、ロック装置40を機能させて、スライド105を更にその位置から落下させないようにする。なお、プレス装置50の非常停止時には、トランスファープレス100全体の動作も停止させる必要があるので、全てのロック装置40が一斉に動作して、各プレス装置50を停止させるようになっている。
続いて、上記構成を備えるロック装置40の動作について説明する。図3は、ロック装置40の動作を示した図である。
まず、シリンダ10(図3においては不図示)を動作させる前の初期状態では、ロッド12は、最も連結部材30から遠退いた位置(紙面左側のストロークエンド)に位置する。この際、ロッド12に回転自在に支持された振子部材18は、ベース1に設けられたストッパ24,25に当接し、ロッド12に対して略直交した位置で停止している。そして、ロッド12が最も連結部材30から遠退いた位置では、ロックピン20,21は、連結部材30から離間している。したがって、プレス装置等の駆動装置は、通常の運転を行うことができ、連結部材30が回転運動する。
次に、駆動装置の保守・点検時、或いは非常停止時にロック装置40を動作させると、シリンダ10の出力軸の移動に伴って、ロッド12が連結部材30に近づく。そして、タイミングよく2本のロックピン20,21と連結部材30の孔31の位置が一致すると、図3(b)のように、2本のロックピン20,21が連結部材30の孔31に挿入される。これにより、連結部材30の回転運動が機械的に強制停止させられる。なお、ロッド12は、更に連結部材30に近づくので、図3(d)に示すように、ストロークエンドまで移動する。
しかしながら、タイミングよく2本のロックピン20,21が連結部材30の孔31に挿入されることは稀であり、通常は、2本のロックピン20,21のうちのいずれか一方が、連結部材30の孔31に挿入される。上述したように、連結部材30の孔31は、2本のロックピン20,21のうちのいずれか一方が必ず挿入されるような配置に形成されているので、例えば、図3(c)に示すように、ロックピン20が挿入された状態となる。
この状態では、連結部材30は完全にロックされていないので、更に回転運動を続ける。しかしながら、ロッド12が更に連結部材30に近づき、連結部材30の孔31に挿入されていなかったロックピン21が連結部材30に向けて移動し始める。すなわち、ロックピン20が回転自在に連結される振子部材18の二股部22は、ストッパ26に当接しており、これ以上、連結部材30に向けて移動することが規制されている。したがって、ロッド12が更に連結部材30に近づくと、その移動に伴って、振子部材18が中央部19回りに回転して、ロックピン21を連結部材30に向けて押し付けるようになる。そして、連結部材30が更に回転して、図3(d)に示すように、連結部材30がロックピン20に当接して、これ以上の回転運動できなくなりロックされる。
一方、ロック装置40を動作させて、連結部材30の回転運動を停止させた状態(すなわち、図3(a)の状態を解除する場合には、上述した動作を後戻りするように動作させればよい。
すなわち、ロッド12を連結部材30から遠ざけると、2本のロックピン20,21が連結部材30の孔31から抜け出て、図3(a)のような初期状態の戻るが、例えば、ロックピン20と孔31との摩擦が、ロックピン21と孔31との摩擦に比べて大きく、ロックピン21のみが孔31から抜け出た場合(図3(c))であっても、ロックピン21が連結される振子部材18の二股部23が、ストッパ24に当接し、これ以上、連結部材30から遠ざかることが規制されてしまう。したがって、ロッド12が更に連結部材30から遠ざかると、その移動に伴って、振子部材18が中央部19回りに回転して、ロックピン20を連結部材30の孔31から抜き出すように作用する。そして、2本のロックピン20,21が確実に連結部材30の孔31から抜け出て、初期状態に戻すことができる。
以上のように、一つのシリンダ10の動力を振子部材18を介して2本のロックピン20,21に伝えることにより、確実に2本のロックピン20,21を連結部材30に挿入して、駆動装置の運動を機械的に停止させることができる。また、振子部材18のような簡単な機構を用いることにより、障害率を低減することができ、ロック装置40を確実に動作させることができる。
図4は、振子部材18に換えて、ラック・ピニオン機構(揺動部)60を用いた場合を示した図である。ラック・ピニオン機構60は、ピニオン61と2つのラック62,63からなり、ロッド12にはピニオン61が回転自在に連結されるとともに、ロックピン20,21の一端にはピニオン61と噛み合うラック62,63が設けられる。これにより、振子部材18を用いた場合と同様に、ロックピン20,21が交互に前後運動する。ラック62,63の前後移動距離を規制するストッパ24,25,26,27を設けることにより、ロック装置40を駆動した際に、いずれか一方のロックピン20,21が突出していても、更にロッド12を移動させることにより、他方のロックピン20,21を突出させることができ、交互に連結部材30に向けて突出させることができる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲においてプロセス条件や設計要求等に基づき種々変更可能である。
本発明は、プレス装置のスライドが、保守・点検時、或いは非常停止時に、不意に落下するのを機械的に防止する落下防止装置等に用いられるロック装置に利用される。
ロック装置を示す図である。 ロック装置が設けられたプレス装置及びプレス装置を複数台連結させたトランスファープレスを示す模式図である。 ロック装置の動作を示した図である。 ラック・ピニオン機構を用いた場合を示す図である。
符号の説明
10 シリンダ(アクチュエータ)
12 ロッド
15 連結部材
18 振子部材(揺動部)
19 中央部
20,21 ロックピン
24,25,26,27 ストッパ(規制部)
30 連結部材
31 孔
40 ロック装置
50 プレス装置(駆動装置)
60 ピニオン・ラック機構(揺動部)
61 ピニオン
62,63 ラック
100 トランスファープレス
108 クランク機構(動力部)


Claims (4)

  1. 平行に配置された一対のロックピンと、
    前記一対のロックピンの向く方向に対して直交する円板形の部材であって外周縁に前記一対のロックピンが差し込まれる複数の切り欠きが形成されると共に中心軸周りに回転する連結部材と、
    前記一対のロックピンの中間に平行に配置されると共に前記連結部材に向けて前後移動可能なロッド及び中央部が前記ロッドに直交配置された軸周りに回転可能に連結されると共に両端に前記一対のロックピンの各々の後端が回転及び摺動可能に接続された振子部材からなる揺動部と、
    前記ロッドを前記連結部材に向けて前後移動させて前記振子部材を介して前記一対のロックピンを前記連結部材に形成された前記複数の切り欠きの何れかに順次差し込むアクチュエータと、
    を備えることを特徴とするロック装置。
  2. 平行に配置された一対のロックピンと、
    前記一対のロックピンの向く方向に対して直交する円板形の部材であって外周縁に前記一対のロックピンが差し込まれる複数の切り欠きが形成されると共に中心軸周りに回転する連結部材と、
    前記一対のロックピンの中間に平行に配置されると共に前記連結部材に向けて前後移動可能なロッド、前記ロッドに直交配置された軸周りに回転可能に連結されたピニオン及び前記一対のロックピンの各々の後端に接続されると共に前記ピニオンに対して対称な位置で噛合する一対のラックからなる揺動部と、
    前記ロッドを前記連結部材に向けて前後移動させて前記ピニオン及び前記一対のラックを介して前記一対のロックピンを前記連結部材に形成された前記複数の切り欠きの何れかに順次差し込むアクチュエータと、
    を備えることを特徴とするロック装置。
  3. 前記ロッドの前後方向のストロークエンドにおいて前記一対のロックピンの各々の後端側に当接して前記一対のロックピンの前後方向の位置を各々一致させる複数のストッパを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロック装置。
  4. 上面に下金型が配置されたボルスタと、
    前記ボルスタの上方に配置されるとともにその下面に上金型が配置されてスライドと、
    クランク機構により前記スライドを上下移動させるスライド駆動装置と、
    を備えるプレス装置において、
    前記クランク機構の回転軸に対して、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のロック装置の連結部材が連結されることを特徴とするプレス装置。
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