JP4805526B2 - 特に硝酸度を測定するために用いられる、有色インディケータを含む、光ファイバ化学センサの製造 - Google Patents

特に硝酸度を測定するために用いられる、有色インディケータを含む、光ファイバ化学センサの製造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硝酸度を測定するために特に用いられる光ファイバ化学センサの製造に関する。
【0002】
使用済み核燃料処理に関する領域では、質とプロセス制御に関する要求が、物理的又は化学的パラメーター、特に硝酸度の変化の非常に即座の判断、さらにはリアルタイムの判断、を要求する。
【0003】
使用済み燃料の処理における種々の工程の間に、フリーの酸度のオンライン測定は、抽出法全体の制御に、廃棄物の実質的な減少に、及び研究室の仕事の負荷を軽減するために、多いに貢献する重要なデーターを提供する。
【0004】
【従来の技術】
硝酸度の測定に適した光ファイバ化学センサは、以下の文献においてM.H.Noireらによって、記載されている:
Sensors and Actuators B51,1998,214-219頁[1]及び
Journal of Sol-Gel Science and Technology 17, 2000,131-136頁[2]。
【0005】
これらのセンサは、酸により放出されるプロトンに感受性の有色インディケータの吸収度を測定する。有色インディケータ、例えばクロモキサンシアニンRは、シリカ光ファイバのコア上に化学的にグラフトされた多孔質膜上に固定化される。光ファイバ化学センサは、酸度の原位置分析の遠隔操作の分光光度計装置に結合される。センサは、減衰全反射により作動する。このセンサが使用されるとき、光源からの光線が、光ファイバのコアで、多重反射のもとで、伝播するが、その色が、それが接触している媒体の酸度に関連する、有色インディケータを含む多孔質膜の波長部分に沿って、通過する。伝達された光が、媒体の酸度を表し、可視UV分光光度計で測定される。
【0006】
これらのセンサの製造に用いられる方法は、ゾル−ゲル技術、金属酸化物の合成のためのソフトモードの化学技術を用いている。この技術は、有色インディケータを含むアルコール中のアルコキシシラン溶液の酸触媒加水分解によるゾルを調製すること、ゾルを放置してゲル化を開始するように成熟させること、それを、中央部分の上の機械的及び光学的シースが除去された、光ファイバのコアに付着させること、そして乾燥させて有色インディケータを含み、ファイバのコアにグラフト化された微小多孔質膜を形成すること、からなる。
【0007】
この方法において、有機プリカーサー、テトラエトキシシランは、加水分解と縮合によって、有色インディケータの分子がトラップされる、孔度の低い無機ネットワークの形成をもたらす。
【0008】
酸度の測定を行なうために、この多孔質膜を備えた光ファイバは、セルに入れられる。このセルでは測定される媒体が循環しており、セルは光ファイバによって、CCD検出器を備えた多重チャンネル分光光度計システムに連結されている。
【0009】
そのような装置の利点は、いくつかのセンサを介して設備の異なる場所の酸度を同時にフォローアップする可能性である。
【0010】
検出器で測定される吸光度は、有色インディケータのプロトン酸化形態を表し、分析される媒体の硝酸濃度に直接リンクしている。
【0011】
これまでのところ、この方法を用いて製造されるセンサは、対象の分析実行能力を示すが、多孔質膜から分析される媒体への有色インディケータ分子の脱離のために、再生産性がよくない、特に寿命特性がよくないという欠点を有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の主題は、まさに、非常に高い安定性、すなわち、非常に長い間にわたって多孔質膜の有色インディケータの完全性を実質的に保留する能力を有するが、酸により放出されたプロトンがこの膜に拡散するのを可能にする、ゾル−ゲル技術を用いて、光ファイバ化学センサを製造する方法である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、シリカベースの光ファイバ化学センサを製造する方法は、
液体又は気体中に存在する化学種を分析するために用いられることができ、
以下の工程:
a)有色インディケータを含むアルコール中のアルコキシシラン溶液の酸触媒加水分解によりゾルを調製する工程
b)ゾルを成熟させる工程
c)光ファイバのコア上にゾルを付着させる工程;
d)乾燥工程
を行なうことにより、分析される化学種に感受性である有色インディケータを含む多孔質膜を光ファイバのコア上に化学的にグラフトさせることからなる方法において、
工程a)において、用いられる酸の量は、ゾルの水性相のpHが0.44から0.72の間となる量であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
ゾル−ゲル技術において、用いられるパラメーターの選択は、これらのパラメーターが、有色インディケータを保留する多孔質膜の最終構造に直接影響力を有するために、非常に重要である。
【0015】
本発明によれば、最適な条件は、分析される種が、例えば酸により放出されるプロトンが、膜の内部に拡散するのを可能にしながら、有色インディケータの合計保留を提供する多孔度を得るように選ばれる。
【0016】
したがって、ゾルの水性相のpHが、有色インディケータを含むグラフト化膜の所望の微小孔特性を得るための決定要素のパラメーターであることが、見出された。
【0017】
このパラメーターの選択は、ゾルのゲル化時間に対して、その結果得られる乾燥産物の孔径に対して、重要な影響を及ぼす。よって、水性溶液のpHが0.72未満において、微小孔領域の孔が得られ、0.72を超えるpH値はマクロ細孔ドメインをもたらす。
【0018】
マクロ細孔膜を得ることは、有色インディケータ分子が分析される溶液中に拡散することを可能にし、センサの再生産性と寿命に不利であるので、望ましくない。
【0019】
ゾルの水性相のpHは、一般的に、塩酸の添加によって所望の値に調整される。0.72の値は、2%のHClパーセントに合致し、2%は、アルコキシシラン100モル当たりHClの2モルを意味する。
【0020】
所望の値への、グラフト化膜の多孔性を調整するときの他の重要なパラメーターは、ゾル成熟工程b)に関する。好ましくは、この成熟は、40乃至70℃の温度で、好ましくは50乃至60℃で、3日以内の期間でなされる。
【0021】
実際に、成熟時間が、乾燥された膜の孔径に影響を及ぼすことが証明された。孔の直径は、成熟時間で増加する。したがって、この直径を制限するために、3日を越えない、好ましくは24乃至50時間の成熟時間を選択することが適当である。
【0022】
多孔質膜の質に対して相当の影響を及ぼすさらなるパラメーターは、ゾルの調製のために工程a)の間に加水分解に用いられる水の量である。好ましくは、4乃至6の水/アルコキシシランモル比が加水分解のために用いられる。この水/アルコキシシランのモル比を選択することにより、膜の密度とその多孔度特性を安定化することが可能である。
【0023】
本発明の方法において、工程d)を実施するために、20乃至30時間の間、好ましくは約24時間、真空乾燥が好ましい。乾燥温度は100℃でよい。
【0024】
本発明によれば、センサは、好ましくは、少なくとも3週間、暗所、室温で、保存の後に用いられる。
【0025】
この付加的な保存工程も、付着した膜の安定化を可能にすることから、重要である。100℃での乾燥は、薄膜上で行なわれるときでも、アルコキシ官能基の完全な縮合をおこさせない。したがって、膜は、残留アルコキシ官能基のゆっくりとした縮合を通して、変化を受ける。したがって、この縮合工程が完了した後、センサを用いて、特徴づけのために再生産性の問題に遭遇するのを避けることが最も重要である。
【0026】
好ましくは、保存は、3週間から2ヶ月の期間、行なわれる。真空乾燥の手段によりこの縮合工程を促進することも可能である。
【0027】
このゾル−ゲル製造方法の他のパラメーターは、付着された膜の多孔度に対する影響力がより低く、ゾル−ゲル技術を用いた化学センサの周知の製造方法で選択される値から選択することができる。
【0028】
したがって、アルコキシシラン溶液のアルコール濃度は、アルコール/アルコキシシランモル比が約10であるようにすることができる。
【0029】
一般的にアルコキシシランのアルコキシ基は、1乃至4の炭素原子を有する。好ましくはテトラエトキシシランが用いられる。
【0030】
用いられるアルコールは、1乃至4の炭素原子を有するアルコールでもよい。好ましくは、多孔質ゲルの合成に最も適しているエタノールが用いられる。
【0031】
本発明の方法において、有色インディケータは、化学センサにより分析される化学種に関して選ばれる。このセンサは1乃至10mol/Lの濃度にわたって硝酸度を測定することを意図するなら、有色インディケータは、クロモキサンシアニンR又はクロマズロールSでもよい。好ましくはクロマキサンシアニンRが用いられる。
【0032】
センサが、より低い濃度範囲、例えば、0.1乃至2mol/Lの濃度にわたって硝酸度を測定することを意図するなら、有色インディケータは、チモールブルー、フェノールレッド及びピロカテコールバイオレットから選択されてもよい。
【0033】
有色インディケータの濃度は、十分な量のインディケータが膜に得られるように、選ばれる。それらは、有色インディケータ/アルコキシシランモル比が、1/300乃至1/700の範囲であるようにすることができる。それは好ましくは1:335である。より高い値では、ダイマー及び/又は凝集物が起こり得る。
【0034】
本発明のさらなる主題は、上記方法で得られた、硝酸度を測定するためのファイバ光化学センサであり、その酸度測定シグナルが、多孔質膜の周囲に循環する8N酸中で少なくとも1000時間、安定なものである。
【0035】
本発明の他の特性と利点は、図面を参照した、単なる例示であり、明らかに非制限的な、以下の実施例の記載から、より明らかとなろう。
【0036】
【実施例】
図1は、クロモキサンシアニンR(CCR)からなる有色インディケータを含むシリカゲルベースの多孔質膜を製造するためのゾル−ゲル法を示す。
【0037】
この図に示されているように、出発アルコキシシランは、エタノールEtOH中の溶液のテトラエトキシシランSi(OEt)4であり、そこに水H2Oと酸触媒、塩酸HCl、及び有色インディケータCCRが添加される。
【0038】
加水分解はSi(OH)4をもたらし、縮合により、CCR分子がトラップされるゾルを得る。ゾルの成熟により、この図に示されるようにゲルを得る。一般的に、ゾル−ゲルマトリックスは、ドラフトで保護されたクリーンな環境において、室温で、可能であれば制御された温度と湿度測定において、調製される。
【0039】
本発明の方法を実行するために、全長256mmのハードポリマーの光学シースとTefzelの外側シースを含む、光ファイバ、例えばシリカファイバを用いることができる。このファイバの中央部、又は活性部は、例えば100mmにわたってカバーされておらず、ファイバのコアが露出している。第1の機械的除去操作を行なって、外側のTefzelシースを除去し、第2の除去操作を加熱下で行なって、ハードポリマーの光学シースを除去することが可能である。ゾル−ゲル付着は、ついで、例えばエタノールで前もって洗浄したこのファイバの活性部で行なわれる。
【0040】
この付着は、ゾルを含むチューブに直交してファイバを置き、ついで直交してそれを一定のゆっくりした速度で、例えば1mm/sで引くことによりなされる。ゾル−ゲル溶液に浸された機械的シースの末端は、ついでアルコールで洗浄する。付着の後、被覆されたファイバは、例えば100℃の温度で乾燥され、膜がファイバに付着して、多孔度が減少するようにする。
【0041】
この付着工程は、空気のドラフトから離れて行ない、溶剤が蒸発したとき、均一な付着厚が得られるようにする。所望の厚さを得るように、ゾルにファイバを浸すことにより、いくつかの連続した付着を行なうことも可能である。
【0042】
以下の実施例は、本発明の方法を用いたセンサの調製を示す。
【0043】
実施例1
センサ1と2は、密封された、不透明ガラスフラスコに、無水エタノール、99%純度テトラエトキシシラン(TEOS)、希釈塩酸及び分子量Mが536.4で純度40%の有色インディケータCCRを、連続して添加することにより得られる2つの同一のゾルから調製される。
【0044】
この調製について、用いられる塩酸の量は、ゾルの水性相のpHが0.72、水/TEOSモル比が6、エタノール/TEOSモル比が10、CCR濃度が335モルTEOS当たり1モルCCRを示す量である。
【0045】
混合物は、室温で1時間ホモゲナイズされ、ついで50時間の成熟時間、55℃のオーブンの密封された保管場所に置かれ、その後、上記記載の方法を用いてファイバにゾルは付着される。
【0046】
膜が付着した後、100℃24時間の真空乾燥が行なわれ、ついでセンサが3週間、周囲温度で保存される。
【0047】
実施例2
センサ3乃至8を調製するために実施例1と同じ操作態様を、ゾルの水性相のpHと温度に関するパラメーター以外は同じパラメーターを用いて行なった。
【0048】
下記の表1は、センサ1乃至8を調製するための水性相のpHと成熟時間について選択される値を示す。
【0049】
【表1】
Figure 0004805526
【0050】
上記のように調製されたセンサ1乃至4は、以下の特性を有する。
−膜の厚さが、ゾル層付着について100nmの領域である。この厚さは、走査電子顕微鏡(SEM)により光ファイバで、X反射率測定と偏光解析によりケイ素板で測定される。
−X反射率測定により測定される膜の密度が1.85g・cm-3である。推定孔容積は、16%である。
−溶融シリカの光ファイバコアの屈折率が1.46であるのに対して、膜の屈折率は、1.44である。この値は、ケイ素板上の偏光解析により得た。
【0051】
こうして得られる化学センサは、8N硝酸媒体で試験した。
この目的で、図2に示す装置が用いられる。
【0052】
この装置は、測定される媒体に接触しているセンサ3と、ランプシグナルに潜在的変動を測定する対照ライン5に光ビームを送るキセノンランプ1を備えるものである。光ビームは、ついで光ファイバ7により、ミラーと、二次元マトリックス検出システムである電荷結合デバイス検出器(CCD)と、波長を示すカラムと、検出器によりみられる10のファイバ(又は10測定チャンネル)を位置を示すラインを備えた平面フィールド分光光度計9に向けられる。
【0053】
対照である1N HNO3媒体中のセンサの吸収スペクトルと、8N HNO3媒体でのセンサに対応するスペクトル、すなわち測定が得られる。光学密度は、1N硝酸の対照に対する、545ナノメーターに位置する最大波長での、これらの吸収スペクトルで決定される。
【0054】
図3は、2,5,8,10及び12Nの硝酸濃度で得られる吸収スペクトルを示す。
【0055】
硝酸媒体中の1乃至8の各センサにより、発せられたシグナル安定性は、8NHNO3で0.14で、100%のシグナルに対応する、時間t0での光学密度を測定することにより証明される。ついで、光学シグナルは、濃度HNO3=8Nで測定された、初期光学密度のパーセントとしてのその表現により、時間との相関で、決定される。
【0056】
得られた結果は、図4に示され、それは、時間(hours)に関してセンサ1乃至8により発せられたシグナルでの変化を表している。
【0057】
この図で、pH0.72以下で製造されたセンサ1乃至4で最高の結果が得られ、センサ5乃至7も平均的な安定性に相当することがわかる。
他方、センサ6と8はシグナル安定性を示していない。
【0058】
したがって、本発明によれば、pH、温度、及び成熟時間などのパラメーターの選択が、結果において、特にセンサの安定性に関して、重要な役割を果たすことが証明される。
【0059】
本発明のセンサの反応も、FE3+、Ce3+、UO2 2+、Pu(IV)、U(IV)等の金属カチオンの存在下で測定され、これらの元素の10g・L-1未満の含有量で、比較可能な結果が得られたことが証明された。
【0060】
【引用文献】
Figure 0004805526

【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に用いられるゾル−ゲル法のスキーム図である。
【図2】 図2は、本発明に適合した化学センサを備えた測定装置を示す図である。
【図3】 図3は、1N対照に対して酸度が2乃至10Nの範囲の、純粋な硝酸媒体中の、本発明に適合したセンサの吸収スペクトルを示す。
【図4】 図4は、時間(hours)で表された時間に対して、異なるセンサにより伝達されたシグナルの変化を示す。曲線1乃至4は、本発明に適合したセンサに関し、曲線5乃至8は比較のために示したもので、本発明に適合していないセンサを表す。

Claims (16)

  1. 液体又は気体中に存在する硝酸を分析するために用いられることが可能なシリカベースの光ファイバ化学センサを製造するための方法であって、以下の工程:
    a)有色インディケータを含むアルコール中のアルコキシシラン溶液の酸触媒加水分解によりゾルを調製する工程
    b)ゾルを成熟させる工程
    c)光ファイバのコア上にゾルを付着させる工程
    d)乾燥工程
    を行なうことにより、分析される硝酸に感受性である有色インディケータを含む多孔質膜を光ファイバのコア上に化学的にグラフトさせることからなる方法において、
    工程a)で用いられる酸の量は、ゾルの水性相のpHが0.44から0.72の間となる量であることを特徴とする方法。
  2. 工程b)において、ゾルが、3日以内の時間、40乃至70℃の温度において成熟される請求項1記載の方法。
  3. 成熟温度が50乃至60℃である請求項2記載の方法。
  4. ゾルの成熟時間が24乃至50時間である請求項2又は3記載の方法。
  5. 工程a)における加水分解が、4乃至6の水:アルコキシシランモル比を用いて行なわれる、請求項1または2記載の方法。
  6. 工程d)について、乾燥が20乃至30時間の真空で行なわれる請求項1乃至5のいずれか1項記載の方法。
  7. 乾燥時間が約24時間である、請求項6記載の方法。
  8. さらに、センサが、使用前の少なくとも3週間の間、保存もされる、請求項1乃至7のいずれか1項記載の方法。
  9. 工程a)で、エタノール中のテトラエトキシシラン溶液は、エタノール:テトラエトキシシランのモル比が約10を有するものが用いられる、請求項1乃至5のいずれか1項記載の方法。
  10. 有色インディケータ/アルコキシシランのモル比が1:335である、請求項1乃至9のいずれか1項記載の方法。
  11. 分析される硝酸が、1乃至10mol・L−1の範囲の濃度である、請求項1乃至10のいずれか1項記載の方法。
  12. 有色インディケータが、クロモキサンシアニンRである、請求項11記載の方法。
  13. 有色インディケータが、クロマズロールSである、請求項11記載の方法。
  14. 分析される硝酸が、0.1乃至2mol・L−1の範囲の濃度である請求項1乃至10のいずれか1項記載の方法。
  15. 有色インディケータがチモールブルー、フェノールレッド及びプロカテコールバイオレットから選ばれる請求項14記載の方法。
  16. 請求項12記載の方法を用いて得られた、多孔質膜の周囲を循環する8N硝酸中で、少なくとも1000時間の間安定な酸度測定シグナルを有する、硝酸度を測定するための光ファイバ化学センサ。
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