JP4805295B2 - 人工芝生の製造方法及びこれに用いる芝糸 - Google Patents

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Description

本発明は、基材に植設した芝葉の間に粒状物を充填した充填層を持つ人工芝生の製造方法に関するものである。
人工芝生の構造としては基材上に間隔をあけて芝葉が植設されており、一箇所の植設部分には複数本の芝葉が植設されているのが一般的である。このような人工芝生の製造方法については種々の発明が開示されている。
例えば特許文献1には、基布地に、一定間隔にて合成繊維パイル糸をタフティングしてなる人工芝において、合成繊維パイル糸成分が多数の合成繊維モノフィラメント束と、これを長さ方向につれて、10ないし200回/mにて取り巻く合成繊維マルチフィラメントラップ糸にてなり、前記モノフィラメントは、繊維の長さ方向にて連続して反復するジグザク形態の角立った熱固定クリンプを持ち、前記ジグザグ形態の角だったクリンプの単位長さが1ないし10mmであることを特徴とする芝表面にてラップクリンプ糸の背面露出量が少くとも40%密度の緻密な人工芝が開示されている。
特開平6−200466号公報
特許文献1に記載の人工芝生は、多数のモノフィラメントがラップ糸によって取り巻かれたパイル糸を用いているので、パイル糸を基布にタフティングすることで多数のモノフィラメントを一度に植設することが可能となっている。しかしながら上記のパイル糸を構成しているラップ糸は、モノフィラメント束を取り巻き束ねる機能を持たせる必要があることから、人工芝生の芝葉としての機能が二次的なものとなっており人工芝生の構成部材としては無駄が大きいという問題点があった。また、パイル糸を製造する際に、モノフィラメントを束ねてラップ糸を巻き付ける工程が必要となり、手間が多いという問題点もあった。
そこで本発明は、不要な部材や工程を用いずに基材に複数の芝葉を効率よく基材上に植設できる人工芝生の製造方法を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る人工芝生の製造方法は、基材と、該基材に植設された複数の芝葉と、該芝葉の各植設部の間に粒状物が充填されて形成された充填層を備えた人工芝生の製造方法であって、周壁部の内部に中空部を持ち前記周壁部を複数の芝葉とこの複数の芝葉を互いに連結する薄肉部とから構成した筒状の芝糸を基材に植設し、該基材を設置場所に敷設して充填層を構成する粒状物を散布した後、ブラッシングを行うことで、ブラッシングの力によって基材に植設された芝糸の薄肉部を断裂させ、筒状の芝糸を複数の芝葉に分離させると共に各芝葉間に粒状物を充填させることを特徴とするものである。
本発明に係る人工芝生の製造方法によれば、周壁部が複数の芝葉とこれを連結する薄肉部から構成した筒状の芝糸を基材に植設した後に、周壁部の薄肉部を断裂させて複数の芝葉に分離させるので、一度の植設で効率よく複数の芝葉を人工芝生に形成することができる。また、芝糸が筒状なので、基材への植設する前や植設作業の際などに芝糸に外力がかかった場合、応力が周壁部の一部の薄肉部に集中しにくく周壁部全体で応力に対応するため、植設前や植設作業時などの芝糸の断列を意図しない状況における芝糸の断裂が起こりにくく、植設作業が行いやすい。
また、芝糸を束ねるためのラップ糸などを用いないので、人工芝生に不要な部材が設けられることが無く好ましい。
また、ブラッシングによって芝糸の薄肉部を断裂させて複数の芝葉に分離させると同時に、芝葉の間に充填層を形成するための粒状物を充填するので、芝糸断裂と粒状物充填のための工程を別に行う必要がなく、製造の効率がよく好ましい。
本発明に係る人工芝生の芝糸と製造方法によれば、無駄な部材を用いることなく人工芝生に複数の芝糸を効率よく形成できる。
本発明の実施の一形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明に係る人工芝生の実施の一形態を示す断面図であり、図2は本発明に係る人工芝生の製造に用いる芝糸の実施の一形態を示す端部の斜視図であり、図3は本発明に係る人工芝生の設置の状況を示す断面図であり、図4は薄肉部が断裂する前後の芝糸の状況を示す断面図であり、図5は芝糸の他の実施形態を示す断面図である。
図面において、1は人工芝生が敷設される基層である。基層1は、本形態では地面上に透水性のアスファルトコンクリートを打設して形成しているが、これに限るものではなく、地面そのものであってもよく、地面上に非透水性のアスファルトコンクリートを打設するなどして形成してもよい。
2は人工芝生の基材である。基材2は、織物、編物、不織布等、芝葉が植設されるものであれば何でもよく、特に限定されるものではないが、一例としてポリプロピレン製の平織りの織布等がある。
3は基材2に植設された芝葉である。先ず芝葉3の形成方法について説明する。すなわち図2においては基材2に植設される前の芝糸31の端部を示しており、芝糸31は周壁部32と中空部33を持つ筒状の形状をしている。周壁部32には、複数の芝葉3と、芝葉3を互いに連結するように芝葉3よりも肉厚を薄くした薄肉部34が形成されている。前記のような筒状の芝糸31の形成方法として、押出成形によって好適に成形できる。芝糸31を押出成形によって成形すれば、複数の芝糸を束ねるためのラップ糸を巻き付けるなどの工程が不要となり、効率よく人工芝生を製造でき好ましい。また押出成形後に延伸を行うことで芝糸31の樹脂の物理的改質を行うことができる。また芝糸31の材質は、本実施形態ではポリエチレンを用いているが、これに限るものではなく、ポリプロピレンやポリエステル、ポリアミド、などの合成樹脂を好適に用いることができる。
前記の如く形成した芝糸31を基材2に植設する。このとき、図3(イ)に示すように基材2に打ち込んだ芝糸31を芝葉3の長さに切断しカットパイル状に植設する。芝糸31の植設後に、基材2の裏面にバッキング材(図示せず)を塗布して、芝糸31を固定する。
図3(イ)に示すように、芝糸31を植設して固定した基材2を基層1の上に設置し、その上から粒状物41を散布する。この後図3(ロ)に示すように、基材2の上からブラシ体5によるブラッシングを行う。芝糸31がブラシ5からの力を受けることで、芝糸31の薄肉部34が断裂し、複数の芝葉3に分裂する。また、ブラシ体5によるブラッシングによって芝糸31が芝葉3に分裂するとともに、基材2に散布した粒状物41を撹拌する。粒状物41は基材2の上から散布しただけでは、芝糸31に十分に粒状物41が入り込まず、充填層4に空隙42が多く生じている。ブラッシングによって粒状物41を基材2上で撹拌することで、粒状物41が断裂した芝葉3の間の隙間にも入り込み、空隙42が消えるように充填される。図4(イ)は薄肉部34が断裂する前の芝糸31の断面図であり、ブラシ体5からの力を受けることによって、図4(ロ)に示すように薄肉部34が断裂して周壁部32が複数の芝葉3に分離する。
充填層4を構成する粒状物41は、人工芝生の敷設場所やその用途によって各種材質のものを選択し、または組み合わせて用いることができる。一例として、弾性を持つ粒状物として天然又は合成ゴムチップ、発泡又は無発泡の合成樹脂粒状物、コルクチップ、樹皮チップ、タイヤの粉砕物などを適宜使用することができる。また、硬質の粒状物として川砂や山砂などの砂、硅砂、炭酸カルシウム、ガラス等の無機粒状物や人工の砂土等、が適宜使用することができる。
ブラッシングに用いるブラシ体5は、芝糸31の薄肉部34の断列と粒状物41の充填を効率よく行うために図3(ロ)に示すように回転ブラシを好適に用いることができるが、これに限るものではなくデッキブラシなどを用いて水平方向に往復させるようにブラッシングを行ってもよい。また、粒状物41の散布とブラッシングは1回だけ行ってもよく、複数回にわけて行ってもよい。また、粒状物41の散布後にブラッシングを行うことで、芝糸31の薄肉部34を断列させるのと同時に粒状物41を充填することができ、効率がよく好ましいが、芝糸31の薄肉部34の断列を粒状物41の散布前にブラッシングを行うこと行ってもよく、ブラッシング以外の方法で行ってもよい。
図5に芝糸31の断面の実施形態を示す。芝糸31は周壁部32に形成した薄肉部34が断裂することで、薄肉部34の間の周壁部32が芝葉3となるため、形成したい芝葉3の意匠に合わせて芝糸31の断面形状を決定することができる。一例として、図4(イ)に示すように周壁部が円形となるように芝葉3と薄肉部34を芝葉3の幅方向で連結させてもよく、および図5(イ)(ロ)に示すように周壁部が楕円形や四角形などとなるように芝葉3と薄肉部34を芝葉3の幅方向で連結させてもよく、周壁部32がその他の形となるように形成してもよい。また、図5(ハ)(ニ)に示すように芝葉3の厚さ方向で薄肉部34と連結させてもよい。また、前記の図に示すように、芝葉3が楕円形状となるように周壁部32を形成してもよく、図5(ホ)(へ)に示すように芝葉3が三角形や四角形となるように周壁部32を形成してもよく、図5(ト)に示すように芝葉3が数種類の断面の組み合わせとなるように周壁部32を形成してもよい。
芝糸31は断面形状を筒状とすることで、基材2へ植設する前や植設作業の際などに外力がかかった場合でも、応力が一部の薄肉部34に集中しにくく、意図しない状況での断裂が起こりにくく好ましい。
本発明に係る人工芝生の実施の一形態を示す断面図である。 本発明に係る人工芝生の製造に用いる芝糸の実施の一形態を示す端部の斜視図である。 本発明に係る人工芝生の設置の状況を示す断面図であり、(イ)は基層上に敷設した基材の上から粒状物を散布した後の状況を示しており、(ロ)は基材にブラッシングを行っている状況を示している。 薄肉部が断裂する前後の芝糸の状況を示す断面図である。 本発明に係る芝糸の実施形態の例を示す断面図である。
符号の説明
1 基層
2 基材
3 芝葉
31 芝糸
32 周壁部
33 中空部
34 薄肉部
4 充填層
41 粒状物
42 空隙
5 ブラシ体

Claims (2)

  1. 基材と、該基材に植設された複数の芝葉と、該芝葉の各植設部の間に粒状物が充填されて形成された充填層を備えた人工芝生の製造方法であって、周壁部の内部に中空部を持ち前記周壁部を複数の芝葉とこの複数の芝葉を互いに連結する薄肉部とから構成した筒状の芝糸を基材に植設し、該基材を設置場所に敷設して充填層を構成する粒状物を散布した後、ブラッシングを行うことで、ブラッシングの力によって基材に植設された芝糸の薄肉部を断裂させ、筒状の芝糸を複数の芝葉に分離させると共に各芝葉間に粒状物を充填させることを特徴とする人工芝生の製造方法。
  2. 請求項1に記載の人工芝生の製造方法に用いる芝糸であって、周壁部の内部に中空部を持ち前記周壁部を複数の芝葉とこの複数の芝葉を互いに連結する薄肉部とから構成した筒状の芝糸。
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