JP4804899B2 - 空気入りタイヤのフィッティング装置及び空気入りタイヤのリム組み方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤのビード部をリムホイールのビードシート部にフィットさせる空気入りタイヤのフィッティング装置、及び空気入りタイヤをリムホイールに組み付ける空気入りタイヤのリム組み方法に関する。
従来、空気入りタイヤをリムホイールに組み付ける、いわゆるリム組みする場合、所望のユニフォミティを得るため、リムホイールのビードシート部に対して、空気入りタイヤのビード部を均一に位置させることが望ましい。
具体的には、ビードシート部におけるビード部のトレッド幅方向の位置がタイヤ周方向に渡って均一であることが望ましい。
そこで、ビードシート部に対してビード部を略均一に位置させることができる空気入りタイヤのリム組み方法が知られている(例えば、特許文献1)。具体的には、空気入りタイヤをリムホイールに対して斜めに配置し、一方と他方のビード部の一部分を交互にホイールウェルに落とし込みながら空気入りタイヤをリム組みする。
特開平5−58122号公報(第3−4頁、第3−5図)
上述した従来のリム組み方法は、ビードシート部に対してビード部を均一に位置させる一定の効果が認められたが、さらなる改善の余地があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、リムホイールのビードシート部に対して、空気入りタイヤのビード部をより均一に位置させることができる空気入りタイヤのフィッティング装置及び空気入りタイヤのリム組み方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、リムホイール(リムホイール20)に組み付けられ、圧縮空気が充填されていない空気入りタイヤ(空気入りタイヤ30)のビード部(ビード部30La,30b)を、前記リムホイールのビードシート部(ビードシート部20a)にフィットさせる空気入りタイヤのフィッティング装置(フィッティングシステム10)であって、前記空気入りタイヤのタイヤ赤道線(タイヤ赤道線CL)が鉛直方向(鉛直方向D)に対して略直交するように前記リムホイールを支持するリムホイール支持部(リムホイール支持部540)と、下側に位置する前記ビード部をタイヤ外側方向から支持するタイヤ支持部(タイヤ支持部200)とを備え、前記タイヤ支持部は、前記ビード部に当接する上側部分(上側アーム250)と、前記上側部分の下方に配設され、水平方向(水平方向D)への移動が規制された下側部分(下側アーム210)と、前記上側部分と前記下側部分との間に配設され、外力に応じて前記上側部分を前記水平方向に移動可能に支持する中間部(例えば、X−Yベアリング220)とを有し、前記リムホイール支持部と前記タイヤ支持部とは、前記リムホイールに対する前記ビード部の前記鉛直方向における相対位置を下降可能に構成されることを要旨とする。
このような空気入りタイヤのフィッティング装置によれば、上側部分は、外力、つまり、リムホイールに対するビード部の鉛直方向における相対位置が下降することによって生じる空気入りタイヤが水平方向に移動しようとする力に応じて移動することができる。
このため、ビード部がリムホイールの外周に沿って下降すると、空気入りタイヤは、リムホイールと干渉しながら略水平方向に小刻みに移動し、自律的に調心する。すなわち、このような空気入りタイヤのフィッティング装置によれば、ビードシート部に対して、ビード部をより均一に位置させることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記中間部は、前記上側部分を前記水平方向に沿った第1の方向に移動させるX方向ベアリング(ボールベアリング部223)と、前記上側部分の平面視において前記第1の方向に直交する第2の方向に前記上側部分を移動させるY方向ベアリング(ボールベアリング部224)とを有することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または第2の特徴に係り、前記リムホイール支持部は、所定の高さにおいて前記リムホイールを支持し、前記タイヤ支持部は、前記鉛直方向に沿って移動することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴に係り、前記上側部分は、前記ビード部に当接する一対の上側アーム(アーム部分251)を有し、前記下側部分は、前記一対のアームと対応する一対の下側アーム(アーム部分211)を有することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、空気入りタイヤをリムホイールに組み付ける空気入りタイヤのリム組み方法であって、前記空気入りタイヤのビード部を前記リムホイールのリムフランジ(リムフランジ20b)の内側に押し込むステップ(S10)と、前記空気入りタイヤのタイヤ赤道線が鉛直方向に対して略直交するように前記リムホイールを支持するステップ(S30)と、下側に位置する前記ビード部をタイヤ外側方向から支持するステップ(S40)と、前記リムホイールに対する前記ビード部の前記鉛直方向における相対位置を下降させるステップ(S50及びS60)と、前記相対位置が下降することによって生じる前記空気入りタイヤが水平方向に移動しようとする力に応じて、前記空気入りタイヤを前記水平方向に移動させるステップ(S70)と、前記空気入りタイヤに圧縮空気を充填するステップ(S80)とを備えることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記相対位置を変化させるステップでは、所定の器具(例えば、タイヤ支持台車100)を用いて、下側に位置する一方のタイヤ外側方向から、前記ビード部を前記鉛直方向に沿って押し上げるステップ(S50)と、前記所定の器具を用いて、前記ビード部を前記鉛直方向に沿って所定の速度で下降させるステップ(S60)とを含むことを要旨とする。
本発明の特徴によれば、リムホイールのビードシート部に対して、空気入りタイヤのビード部をより均一に位置させることができる空気入りタイヤのフィッティング装置及び空気入りタイヤのリム組み方法を提供することができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤのフィッティング装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(全体概略構成)
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤのフィッティング装置を含む空気入りタイヤのフィッティングシステムの全体概略構成図である。
フィッティングシステム10は、タイヤ支持台車100と、インフレータ500とによって構成される。フィッティングシステム10は、リムホイール20に組み付けられ、圧縮空気が充填されていない空気入りタイヤ30のビード部30La及びビード部30Ua(図1において不図示、図7(a)参照)を、リムホイール20のビードシート部20a(図1において不図示、図7(a)参照)にフィットさせる。
具体的には、フィッティングシステム10は、ビードシート部20aにおけるビード部30La及びビード部30Uaのトレッド幅方向の位置がタイヤ周方向に渡って均一となるようにフィッティングする。
また、本実施形態では、リムホイール20及び空気入りタイヤ30は、トラックやバスなどの大型車両用である。
タイヤ支持台車100は、空気入りタイヤ30を寝かせた状態で支持する。タイヤ支持台車100は、車輪151を有する脚部150を備え、タイヤ支持部200によって支持された空気入りタイヤ30及びリムホイール20を運搬することができる。タイヤ支持台車100によってインフレータ500の設置場所に運搬されてきたリムホイール20は、後述するリムホイール支持部540によって支持される。
また、タイヤ支持台車100は、タイヤ支持部200を鉛直方向に沿って移動させるハンドル160を有する。ハンドル160を回転させることによって、プーリー161を介してタイヤ支持部200と接続されるワイヤ162の長さが変化し、タイヤ支持部200が支柱部130に沿って移動する。
タイヤ支持部200は、支柱部130から延びる側面形状がL字型のフォーク201と、上側アーム250(上側部分)と、上側アーム250の下方に配設される下側アーム210(下側部分)とを備える。
なお、タイヤ支持台車100としては、例えば、株式会社シロ産業製の手動リフター(型番:KL−25)を用いることができる。本実施形態では、当該リフターを改造し、上述したタイヤ支持部200を新たに具備させる。
インフレータ500は、圧縮空気が充填されていない空気入りタイヤ30が組み付けられたリムホイール20を支持し、空気入りタイヤ30に圧縮空気を充填する。
インフレータ500は、レール部510、ブリッジ部520、シール部530及びリムホイール支持部540を備える。
レール部510は、ブリッジ部520の下部に設けられる車輪521をガイドする。車輪521がレール部510に沿って転動することによって、ブリッジ部520をリムホイール支持部540に近づけたり、リムホイール支持部540から遠ざけたりすることができる。
ブリッジ部520は、一対のレール部510に跨り、シール部530を所定の高さで支持する。
シール部530は、リムホイール20の直径よりもやや大きな直径を有し、空気入りタイヤ30のビード部30Ua(図7(a)参照)をタイヤ外側方向から押圧する。
シール部530がビード部30Uaを押圧することによって圧縮空気がシール部530外に漏れないようにした状態において、リムホイール20に設けられたエアバルブ(不図示)を介して、空気入りタイヤ30の内部に圧縮空気が充填される。なお、具体的な空気入りタイヤ30のリムホイール20へのリム組み方法については、後述する。
リムホイール支持部540は、リムホイール20を寝かせた状態で支持する。なお、本実施形態では、タイヤ支持台車100及びリムホイール支持部540によって空気入りタイヤのフィッティング装置が構成される。
(インフレータの構成)
図2は、インフレータ500の正面図である。図2に示すように、リムホイール支持部540は、支柱部分541と、リムホイール装着部分542とによって構成される。
リムホイール支持部540は、空気入りタイヤ30のタイヤ赤道線CLが鉛直方向Dに対して略直交するようにリムホイール20を支持する。また、本実施形態では、リムホイール支持部540は、所定の高さにおいてリムホイール20支持する。
シール部530は、ブリッジ部520、具体的には、ブリッジ部520に固定されるエアシリンダ550によって支持される。エアシリンダ550を伸縮させることによって、シール部530は所定の圧力でビード部30Ua(図2において不図示、図7(a)参照)を押圧する。
また、シール部530は、円盤状の内側ディスク531を有する。内側ディスク531の外周部分には、シーリングゴム531aが取り付けられる。さらに、外枠532の周状の下端にもシーリングゴム532aが取り付けられる。
シーリングゴム531aは、エアシリンダ550を伸縮させることによって、リムフランジ20bに密着する。また、シーリングゴム532aは、ビード部30Ua(図2において不図示、図7(a)参照)に密着する。
コイルスプリング551は、内側ディスク531を空気入りタイヤ30から遠ざける方向(上方向)に付勢する。
また、図2では、タイヤ支持台車100の一部である車輪151及びタイヤ支持部200(フォーク201、下側アーム210及び上側アーム250)の位置が示されている。
(タイヤ支持部の構成)
次に、図3〜図5を参照して、タイヤ支持部200の構成について説明する。図3は、下側アーム210の平面図、側面図及び背面図である。図4は、上側アーム250の平面図及び側面図である。また、図5は、上側アーム250と下側アーム210との間に配設されるX−Yベアリング220の平面図及び側面図である。
(1)下側アーム
図3に示すように、下側アーム210は、一対のアーム部分211と、一対のアーム部分211を連結するベース部分212とを備える。一対のアーム部分211は、上側アーム250を構成する一対のアーム部分251(図4参照)とそれぞれ対応する。下側アーム210は、フォーク201(図1参照)に取り付けられる。
(2)上側アーム
図4に示すように、上側アーム250は、ビード部30La(図7(a)参照)に当接するアーム部分251と、一対のアーム部分251を連結するベース部分252とを備える。
上側アーム250は、X−Yベアリング220を介して下側アーム210の上方に配設される。
また、タイヤ支持台車100の車輪151が固定されると、フォーク201に取り付けられる下側アーム210の移動は規制される。つまり、上側アーム250が水平方向Dへの移動しても、下側アーム210の水平方向Dへの移動は規制され、上側アーム250のみが水平方向Dに沿って移動する。
(3)X−Yベアリング
X−Yベアリング220は、上側アーム250と下側アーム210との間に配設され、外力に応じて上側アーム250を水平方向Dに移動可能に支持する。本実施形態において、X−Yベアリング220は、中間部を構成する。
図5に示すように、X−Yベアリング220は、X方向レール221、Y方向レール222、ボールベアリング部223及びボールベアリング部224を備える。
X方向レール221は、上側アーム250に取り付けられる。具体的には、図4に示すように、X方向レール221は、取付孔221aに螺入されるスクリュ(不図示)によって、アーム部分251の長手方向に沿ってアーム部分251に取り付けられる。
Y方向レール222は、下側アーム210に取り付けられる。具体的には、図3に示すように、Y方向レール222は、取付孔222aに螺入されるスクリュ(不図示)によって、アーム部分211の短手方向に沿ってアーム部分211に取り付けられる。
図4に示すように、X方向とは、アーム部分251の長手方向に沿った方向であり、Y方向とは、アーム部分251の短手方向に沿った方向である。すなわち、X方向とは、水平方向Dに沿った一方向(第1の方向)である。ここで、X方向とは、アーム部分251の平面視において、何れかの方向であればよい。また、Y方向とは、アーム部分251の平面視において、X方向に直交する方向(第2の方向)であればよい。
ボールベアリング部223は、X方向レール221に沿って上側アーム250を移動させるものであり、内部にX方向レール221に沿って転動可能な複数のボール(不図示)を有する。
ボールベアリング部224は、Y方向レール222に沿って上側アーム250を移動させるものであり、ボールベアリング部223と同様に、内部にY方向レール222に沿って転動可能な複数のボール(不図示)を有する。
なお、本実施形態では、X−Yベアリング220として、THK株式会社製ミニチュアクロスLMガイド(登録商標)が用いられる。
上側アーム250と下側アーム210との間にX−Yベアリング220が介在するため、上側アーム250は、外力、つまり、空気入りタイヤ30の動きに応じて移動することができる。具体的には、上側アーム250は、平面視において、何れの方向にも自由に移動することができる。
(空気入りタイヤのリム組み方法)
次に、上述したフィッティングシステム10を用いた空気入りタイヤのリム組み方法について説明する。
図6は、フィッティングシステム10を用いた空気入りタイヤ30のリム組み作業フロー図である。また、図7(a)及び(b)は、空気入りタイヤ30のビード部30Laがリムホイール20のビードシート部20aにフィッティングする様子を説明する説明図である。
図6に示すように、ステップS10において、作業者は、空気入りタイヤ30のビード部30La及びビード部30Uaをリムホイール20のリムフランジ20bの内側に押し込む。なお、ビード部30La及びビード部30Uaのリムフランジ20bの内側への押し込みは、既存のリム組み装置などを用いることができる。
ステップS20において、作業者は、リムホイール20に組み付けられ、圧縮空気が充填されていない空気入りタイヤ30をタイヤ支持台車100に載置する。具体的には、作業者は、リムホイール20に組み付けられた空気入りタイヤ30をタイヤ支持部200に載置する。
ステップS30において、作業者は、タイヤ支持部200に載置された空気入りタイヤ30を移動させ、リムホイール20をリムホイール支持部540に取り付ける。ステップS30の処理によって、リムホイール20は、空気入りタイヤ30のタイヤ赤道線CLが鉛直方向Dに対して略直交するように支持される。
ステップS40において、作業者は、タイヤ支持台車100(所定の器具)を用いて、下側に位置するビード部30Laをサイドウォール30Lbの外側方向から支持する。
ステップS50において、作業者は、タイヤ支持台車100を用いて、下側に位置するサイドウォール30Lbの外側方向から、ビード部30Laを鉛直方向Dに沿って押し上げる。具体的には、タイヤ支持台車100に備えられるハンドル160を回動させることによって、タイヤ支持部200を上方向に移動させることによって、ビード部30Laを鉛直方向Dに沿って押し上げる。
ここで、図7(a)は、ステップS50の作業の完了後におけるフィッティングシステム10及び空気入りタイヤ30の状態を示す。
図7(a)に示すように、上側に位置するビード部30Ua側は、シール部530によって外部に圧縮空気が漏れないように押圧される。具体的には、上述したように、内側ディスク531に取り付けられたシーリングゴム531aがリムフランジ20bに密着し、外枠532に取り付けられたシーリングゴム532aがビード部30Uaに密着する。
シーリングゴム531aがリムフランジ20bに密着し、シーリングゴム532aがビード部30Uaに密着すると、リムホイール20、空気入りタイヤ30及びシール部530によって閉空間が形成され、空気入りタイヤ30の内部に圧縮空気を充填することができる。
また、ビード部30Laは、上側アーム250によって鉛直方向Dに沿って押し上げられている。
次いで、図6に示すように、ステップS60において、作業者は、タイヤ支持台車100を用いて、ビード部30Laを鉛直方向Dに沿って所定の速度で下降させる。
具体的には、作業者は、タイヤ支持台車100に備えられるハンドル160を回動させることによって、5mm/秒〜15mm/秒程度の速度でタイヤ支持部200を下降させることが好ましい。
ステップS70において、空気入りタイヤ30は、ビード部30Laが下降することによって、リムホイール20と干渉しながら水平方向Dに移動する。
ここで、図7(b)は、ステップS70の作業の完了後におけるフィッティングシステム10及び空気入りタイヤ30の状態を示す。上述したように、上側アーム250は、下側アーム210との間にX−Yベアリング220が介在することによって、水平方向Dに自由に移動することができる。
また、ビード部30Laがリムホイール20の外周に沿って下降すると、空気入りタイヤ30は、リムホイール20と干渉しながら水平方向Dに小刻みに移動し、自律的に調心する。
つまり、上側アーム250は、下降に伴って空気入りタイヤ30が水平方向Dに移動しようとする力に応じて、フリクションが少なく水平方向Dに自由に移動する。このため、空気入りタイヤ30の自重によってビード部30Laが下降する過程において、ビード部30Laのトレッド幅方向の位置は、タイヤ周方向に渡って適切な位置に移動する。すなわち、空気入りタイヤ30の自重によってビード部30Laが下降すると、ビード部30Laのトレッド幅方向の位置がタイヤ周方向に渡って均一になるのである。
ステップS80において、作業者は、リムホイール20に設けられたエアバルブ(不図示)を介して、空気入りタイヤ30に圧縮空気を充填する。
(作用・効果)
次に、上述したフィッティングシステム10の作用・効果について説明する。図8は、フィッティングシステム10を用いた空気入りタイヤ30のリムホイール20へのフィッティング形状(実施例)と、従来のフィッティングシステムを用いた空気入りタイヤ30のリムホイール20へのフィッティング形状との差を示すグラフである。
当該グラフの横軸は、空気入りタイヤ30をタイヤ周方向に沿って25に区分した区間を示す。一方、当該グラフの縦軸は、ビードシート部20aにおけるビード部30Laのトレッド幅方向の位置を示す。具体的には、ビード部30Laの端部の基準位置からの距離を示す。
図9は、フィッティングシステム10を用いた空気入りタイヤ30のリムホイール20へのフィッティング精度の比較評価を示すグラフである。当該グラフは、リムホイール20上の基準サークルからの変位量(単位:mm)を示す。具体的には、当該グラフでは、フィッティングシステム10を用いた空気入りタイヤ30(実施例)の当該変位量と、従来のフィッティングシステムを用いた空気入りタイヤ30(従来例)の当該変位量とが示されている。
実施例に係る空気入りタイヤ30は、基準サークルからの変位量がタイヤ全周に渡って略同一である。一方、従来例に係る空気入りタイヤ30は、当該変位量にばらつきがあり、実施例と比較すると、リムホイール20に均一にフィッティングしていないことが明らかである。
上述したように、上側アーム250は、外力、つまり、リムホイール20に対するビード部30Laの鉛直方向Dにおける相対位置が下降することによって生じる空気入りタイヤ30が水平方向Dに移動しようとする力に応じて移動することができる。
このため、ビード部30Laがリムホイール20の外周に沿って下降すると、空気入りタイヤ30は、リムホイールと干渉しながら水平方向Dに小刻みに移動し、自律的に調心する。
すなわち、フィッティングシステム10及びフィッティングシステム10を用いた空気入りタイヤ30のリム組み方法によれば、ビードシート部20aに対して、ビード部30Laをより均一に位置させることができる。このため、空気入りタイヤ30のリムホイール20へのリム組みにおいて、所望のユニフォミティをより容易に得ることができる。
また、フィッティングシステム10によれば、X−Yベアリング220が用いられるため、空気入りタイヤ30を支持する上側アーム250の移動に対するフリクションが低減される。すなわち、フィッティングシステム10によれば、ビード部30Laの鉛直方向Dにおける相対位置が下降することによって生じる空気入りタイヤ30が水平方向Dに移動しようとする力に応じて、上側アーム250は容易に移動することができる。
さらに、フィッティングシステム10によれば、タイヤ支持部200は、一対の上側アーム250と一対の下側アーム210とを備える。このため、方形板状や円板状のタイヤ支持部を備える場合と比較して、ビード部30Laを確実に支持しつつ、タイヤ支持部200の軽量化を図ることができる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。図10(a)及び(b)は、上述したX−Yベアリング220(中間部)の変更例である。
図10(a)では、X−Yベアリング220に代えて、上側アーム250と下側アーム210との間に、磁石ユニット230が配設される。
磁石ユニット230は、上側磁石230aと、上側磁石230aに反発する下側磁石230bとによって構成される。
また、図10(b)では、X−Yベアリング220に代えて、上側アーム250と下側アーム210との間に、エアベアリング240が配設される。
図10(a)及び(b)に示した変更例によってもX−Yベアリング220と同様に、上側アーム250を水平方向Dに自由に移動させることができる。なお、エアベアリング240に代えて、内部に液体が封入されるベアリングを用いることもできる。
また、上述した本発明の実施形態では、タイヤ支持部200を下降させることによって、リムホイール20に対するビード部30Laの鉛直方向Dにおける位置を下降させたが、リムホイール20の鉛直方向Dにおける位置を上昇させてもよい。つまり、タイヤ支持部200の所定の高さで固定し、リムホイール支持部540の位置を上昇させても構わない。
すなわち、リムホイール支持部540とタイヤ支持部200とは、リムホイール20に対するビード部30Laの鉛直方向Dにおける相対位置を下降可能に構成されていればよい。
さらに、上述した本発明の実施形態では、トラックやバスなどの大型車両用の空気入りタイヤとしたが、本発明の適用範囲は、必ずしも大型車両用の空気入りタイヤに限定されるものではない。本発明は、リムホイールにホイールハンプ部を有さない場合には、どのような種類の空気入りタイヤにも適用することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのフィッティングシステムの全体概略構成図である。 本発明の実施形態に係るインフレータの正面図である。 本発明の実施形態に係る下側アームの平面図、側面図及び背面図である。 本発明の実施形態に係る上側アームの平面図及び側面図である。 本発明の実施形態に係るX−Yベアリングの平面図及び側面図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのリム組み作業フロー図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのビード部がリムホイールのビードシート部にフィッティングする様子を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのフィッティングシステムを用いた空気入りタイヤのフィッティング形状と従来の空気入りタイヤのフィッティング形状との差を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤのフィッティングシステムを用いたフィッティング精度の比較評価を示すグラフである。 本発明の変更例に係るタイヤ支持部(中間部)の概略図である。
符号の説明
10…フィッティングシステム、20…リムホイール、20a…ビードシート部、20b…リムフランジ、30…空気入りタイヤ、30La,30Ua…ビード部、30Lb…サイドウォール、100…タイヤ支持台車、130…支柱部、150…脚部、151…車輪、160…ハンドル、161…プーリー、162…ワイヤ、200…タイヤ支持部、201…フォーク、210…下側アーム、211…アーム部分、212…ベース部分、220…X−Yベアリング、221…X方向レール、221a…取付孔、222…Y方向レール、222a…取付孔、223,224…ボールベアリング部、230…磁石ユニット、230a…上側磁石、230b…下側磁石、240…エアベアリング、250…上側アーム、251…アーム部分、252…ベース部分、500…インフレータ、510…レール部、520…ブリッジ部、521…車輪、530…シール部、531…内側ディスク、531a…シーリングゴム、532…外枠、532a…シーリングゴム、540…リムホイール支持部、541…支柱部分、542…リムホイール装着部分、550…エアシリンダ、551…コイルスプリング、CL…タイヤ赤道線、D…鉛直方向、D2…水平方向

Claims (6)

  1. リムホイールに組み付けられ、圧縮空気が充填されていない空気入りタイヤのビード部を、前記リムホイールのビードシート部にフィットさせる空気入りタイヤのフィッティング装置であって、
    前記空気入りタイヤのタイヤ赤道線が鉛直方向に対して略直交するように前記リムホイールを支持するリムホイール支持部と、
    下側に位置する前記ビード部をタイヤ外側方向から支持するタイヤ支持部と
    を備え、
    前記タイヤ支持部は、
    前記ビード部に当接する上側部分と、
    前記上側部分の下方に配設され、水平方向への移動が規制された下側部分と、
    前記上側部分と前記下側部分との間に配設され、外力に応じて前記上側部分を前記水平方向に移動可能に支持する中間部と
    を有し、
    前記リムホイール支持部と前記タイヤ支持部とは、前記リムホイールに対する前記ビード部の前記鉛直方向における相対位置を下降可能に構成される空気入りタイヤのフィッティング装置。
  2. 前記中間部は、
    前記上側部分を前記水平方向に沿った第1の方向に移動させるX方向ベアリングと、
    前記上側部分の平面視において前記第1の方向に直交する第2の方向に前記上側部分を移動させるY方向ベアリングと
    を有する請求項1に記載の空気入りタイヤのフィッティング装置。
  3. 前記リムホイール支持部は、所定の高さにおいて前記リムホイールを支持し、
    前記タイヤ支持部は、前記鉛直方向に沿って移動する請求項1または2に記載の空気入りタイヤのフィッティング装置。
  4. 前記上側部分は、前記ビード部に当接する一対の上側アームを有し、
    前記下側部分は、前記一対のアームと対応する一対の下側アームを有する請求項1乃至3の何れか一項に記載の空気入りタイヤのフィッティング装置。
  5. 空気入りタイヤをリムホイールに組み付ける空気入りタイヤのリム組み方法であって、
    前記空気入りタイヤのビード部を前記リムホイールのリムフランジの内側に押し込むステップと、
    前記空気入りタイヤのタイヤ赤道線が鉛直方向に対して略直交するように前記リムホイールを支持するステップと、
    下側に位置する前記ビード部をタイヤ外側方向から支持するステップと、
    前記リムホイールに対する前記ビード部の前記鉛直方向における相対位置を下降させるステップと、
    前記空気入りタイヤに圧縮空気を充填するステップEとを備えており、
    前記ステップDにおいて、前記空気入りタイヤは、前記相対位置が下降することによって生じる前記空気入りタイヤが水平方向に移動しようとする力に応じて、前記水平方向に移動させられる空気入りタイヤのリム組み方法。
  6. 前記相対位置を変化させるステップでは、所定の器具を用いて、下側に位置する一方のタイヤ外側方向から、前記ビード部を前記鉛直方向に沿って押し上げるステップと、
    前記所定の器具を用いて、前記ビード部を前記鉛直方向に沿って所定の速度で下降させるステップと
    を含む請求項5に記載の空気入りタイヤのリム組み方法。
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