JP4804354B2 - クロロシラン類の反応装置 - Google Patents
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Description
例えば、その一つはジーメンス法と呼ばれる方法であり、この方法では、通電によりシリコンの析出温度に加熱したシリコン棒をベルジャーの内部に配置し、このシリコン棒にトリクロロシラン(SiHCl3)や四塩化ケイ素(SiH4)を、水素等の還元性ガスとともに接触させてシリコンを析出させる。
一方、連続的に多結晶シリコンを製造可能な方法として、図1に示した装置による方法が提案されている(特許文献1、2)。このシリコン製造装置は、密閉容器1内に、カーボン材で形成された反応管2と、この反応管2の上部側に設置され、クロロシラン類と水素とを反応管2の内部へ供給する原料ガス供給口5と、反応管2の外周に設置した高周波加熱コイル7とを備えている。
そして、この加熱された反応管2の内面へ、原料ガス供給口5から供給されたクロロシラン類を接触させて反応部3aの内面にてシリコンを析出させる。
また、反応管2の内面をシリコンの融点以上の温度にしてシリコンを溶融状態で析出させ、シリコン融液を反応管2の下端部2aの開口から連続的に落下させて回収する方法もある。
また、図1と同様の装置が、クロロシラン類と水素とを水素還元反応により反応させるクロロシラン類の反応装置として他の用途にも用いられている。例えば、多結晶シリコン製造のための原料ガスを回収する等の目的で、四塩化ケイ素をトリクロロシランに還元するために図1と同様の装置が用いられている。
ところが、原料ガス中における水素のモル比を増やすとトリクロロシランが効率良く分解してシリコンの析出効率が向上することから、トリクロロシランに対する水素のモル比を増やしていったところ、水素量があるモル比を超えたときに、トリクロロシランが水素と共に反応管の管壁を透過して外部へ漏れ出すという現象が起きた。
反応管へ供給されたクロロシラン類が管壁を透過して外部へ漏れ出すと、反応管の外面や、反応管の外側に設置された保温部材などが劣化を起こす。さらに、その他の部材、機器等にシリコンが析出する場合もある。
前記反応管における前記反応部よりも上部側の非反応部の内面および/または外面に、前記反応管へ供給されたクロロシラン類が該反応管の管壁を透過することを抑止するガス透過抑止処理が施されていることを特徴とする。
2 反応管
2a 下端部
3a 反応部
3b 非反応部
5 原料ガス供給口
6 原料ガス供給口
7 高周波加熱コイル
8 シールガス供給口
9 ガス排出口
21 フランジ
22 カーボン板
23 チャンバ
24 圧力計
図1のシリコン製造装置は、密閉容器1内に筒状の反応管2を備えている。この反応管2の上部側に配置された原料ガス供給口5からクロロシラン類を供給することにより、高周波加熱コイル7で加熱された反応管2の内壁にシリコンが析出される。
反応管2は、グラファイトなどのカーボン材で形成されており、高周波による加熱が可能であり、シリコンの融点で耐性がある。反応管2は、例えば円筒状に形成され、その下端部2aの開口から下方へ開放されている。
また、反応管2の反応部3aをシリコンの融点以上の温度にして、その内面にシリコンを溶融状態で析出させ、シリコン融液を反応管2の下端部2aの開口から連続的に落下させて回収するようにしてもよい。
なお、反応管2を外部から加熱する手段としては、高周波加熱の他、電熱線を用いる方法、赤外線を用いる方法等が挙げられる。
また、シリコンの冷却をより効果的に行うために、冷却回収室に冷却ジャケットを設け、水、熱媒油、アルコール等の冷媒液体を通液して冷却することができる。冷却回収室の材質としては、金属材料、セラミックス材料、ガラス材料等が使用できるが、工業装置としての頑丈さと、高純度のシリコンを回収することを両立するために、金属製回収室の内部に、シリコン、テフロン(登録商標)、石英ガラス等でライニングを施すことが好ましい。冷却回収室の底部にシリコン粒子を敷いてもよい。また、冷却回収室には、必要に応じて、固化したシリコンを連続的または断続的に抜き出す取出口を設けることも可能である。
シールガスとしては、シリコンを生成せず、且つクロロシラン類が存在する領域においてシリコンの生成に悪影響を与えないガスが好適である。具体的には、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス、水素などが使用できる。
反応容器の大きさに対して経済的なシリコンの製造速度を得るためには、供給ガス中のクロロシラン類のモル分率は、0.1〜99.9モル%とすることが好ましく、より好ましくは5〜50モル%である。また、反応圧力は高い方が装置を小型化できるメリットがあるが、0〜1MPaG程度が工業的に実施し易い。
以上のようなシリコン製造装置において、シリコン膜または炭化珪素膜でカーボン面が被覆されていない反応管2の非反応部3bでは、特定の条件下で、反応管2内のクロロシラン類が管壁を透過して外部へ漏れ出す。
例えば、トリクロロシランが効率良く分解してシリコンの析出効率を向上させる点からは、トリクロロシランに対する水素のモル比H2/SiHCl3は5〜30が好ましく、より好ましくは10〜20である。しかし、このようなモル比の範囲内では、トリクロロシランが非反応部3bの管壁を透過して漏れ出す場合がある。
本発明では、上記のような反応条件下においてクロロシラン類のガスが非反応部3bの管壁を透過して漏れ出すことを抑止するために、非反応部3bにガス透過を抑止する処理を施している。以下、このガス透過抑止処理の具体的な方法を説明する。
カーボン材表面への被覆膜の形成には、公知の方法を用いることができる。その具体例としては、溶射法、CVD(化学気相蒸着法)、融液の塗布などを挙げることができ、被覆膜の形成材質に応じて適宜選択される。溶射法は、被覆膜として高融点金属等の材質を使用する場合に好適であり、CVDは、被覆膜としてセラミックス、熱分解炭素等の材質を使用する場合に好適である。
なお、シリコンによる被覆膜を形成する場合、シリコンとカーボンとの反応により被覆膜界面に炭化珪素が生成するが、この炭化珪素も被覆膜として作用するため、何ら問題なく使用することができる。
また、塗布の方法としては、例えば、上記微粒子を適当な分散媒、例えば有機溶媒、樹脂溶液等に分散させた分散液の状態とし、該分散液を刷毛塗り、スプレーなどの方法によってカーボン材の表面に付着させる方法、カーボン材を分散液中に浸漬させる方法が挙げられる。
上記のガス透過抑止処理は、非反応部3bの内面、外面もしくはこれらの両面に対して施すことができる。このように、非析出部3bにカーボン面を被覆する被覆面を形成するか、あるいはカーボン細孔を微粒子で閉塞することによって、反応管2の外周側への原料ガスの透過を抑制することができる。
なお、従来技術として、反応管2の耐性向上、シリコン製品の純度向上などの目的で、シリコンの融液に対して比較的耐性の高い材質によってシリコンが析出する領域を被覆することが知られているが、これは析出シリコンが管壁面へ付着する部位へ、シリコンの析出に対応してなされるものであって、本発明のように、シリコンが析出しない部位である非反応部3bに対して行う処理とは目的および対象とする位置が相違している。
実施例
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例において、ガス透過率は図2に示した装置を用いて次の方法により測定した。ステンレス製のフランジ21の間に実施例1〜9および比較例1,2のカーボン板22を挟み、カーボン板22とフランジ21との接触部はOリングおよびフッ素樹脂ペーストで被覆した。
チャンバ23内の窒素ガスがカーボン板22の細孔を通過することによりチャンバ23内が降圧し始めた後の、チャンバ23内における圧力変化を圧力計24で測定し、単位時間におけるチャンバ23内の圧力降下速度を直線と近似してガス透過量Qを式:Q[cm3・Pa/s]=V×((P2−P1)/(T2−T1))により求めた(V:チャンバ23、圧力計24および配管内部の総容積、P1:降圧開始から時間T1後におけるチャンバ23内の圧力(T1は0s近傍である。)、P2:降圧開始から時間T2後におけるチャンバ23内の圧力)。
本実施例では、チャンバ23、圧力計24および配管内部の総容積Vが427cm3であり、カーボン板22における窒素ガス透過面積Aは46.6cm3であった。なお、カーボン板22が円盤状であるため、窒素ガス透過面積Aは、円盤の外周部の面積と外面の面積との総和とした。
[実施例1]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の片面に金属タングステンを溶射し、厚み1μmのタングステン金属膜を形成した。このカーボン板について、上記の方法でガス透過率を測定した。
次いで、トリクロロシラン20kg/Hと水素40Nm3/Hとの混合ガスを、反応部における上部側の入口と下端部側の出口との間の差圧が10kPaとなる条件下で反応管内部に流通させ、反応管を1500℃に加熱し、100時間運転を行った。運転後、反応管の外壁に設置したカーボン断熱材(外径170mm、内径100mm、長さ1000mm、カーボン密度0.16g/cm3)の重量を測定し、重量減少速度(断熱材劣化速度)を算出した。ガス透過率および断熱材劣化速度の測定結果を表1に示した。
[実施例2]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の片面をシリコン生成温度(500℃)に加熱し、この表面にモル分率50%からなるトリクロロシランと水素とを供給することにより、厚み1μmの炭化珪素膜を形成した。このカーボン板についてガス透過率を測定した。その測定結果を表1に示した。
[実施例3]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の片面を、溶融したシリコンと接触させ、厚み1μmの炭化珪素膜を形成した。このカーボン板についてガス透過率を測定した。
次いで、トリクロロシラン20kg/Hと水素40Nm3/Hとの混合ガスを、反応部における上部側の入口と下端部側の出口との間の差圧が10kPaとなる条件下で反応管内部に流通させ、反応管を1500℃に加熱し、100時間運転を行った。運転後、反応管の外壁に設置したカーボン断熱材(外径170mm、内径100mm、長さ1000mm、カーボン密度0.16g/cm3)の重量を測定し、重量減少速度(断熱材劣化速度)を算出した。ガス透過率および断熱材劣化速度の測定結果を表1に示した。
[実施例4]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の片面に、炭化珪素をCVD(化学気相蒸着法)により蒸着させた。このカーボン板についてガス透過率を測定した。その測定結果を表1に示した。
[実施例5]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の片面に、カーボン微粒子(フェノール樹脂含有ペースト:カーボン平均粒子径1μm、カーボン成分割合20%)を塗布し、含浸させた。その後、200℃の温度でこの液状カーボン材に含まれる液体成分を除去し、カーボンを加熱固着させた。このカーボン板についてガス透過率を測定した。
次いで、トリクロロシラン20kg/Hと水素40Nm3/Hとの混合ガスを、反応部における上部側の入口と下端部側の出口との間の差圧が10kPaとなる条件下で反応管内部に流通させ、反応管を1500℃に加熱し、100時間運転を行った。運転後、反応管の外壁に設置したカーボン断熱材(外径170mm、内径100mm、長さ1000mm、カーボン密度0.16g/cm3)の重量を測定し、重量減少速度(断熱材劣化速度)を算出した。ガス透過率および断熱材劣化速度の測定結果を表1に示した。
[実施例6]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の片面に、窒化ホウ素の微粒子(平均粒子径0.1μm)の分散液をスプレー塗布により含浸させた。このカーボン板についてガス透過率を測定した。その測定結果を表1に示した。
[実施例7]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の片面に、酸化珪素の微粒子を含有する液状物(平均粒子径0.1μm、酸化珪素割合20%)を塗布し、その後1500℃でこの液状物に含まれる液体成分を除去して酸化珪素微粒子を加熱固着させた。このカーボン板についてガス透過率を測定した。
次いで、トリクロロシラン20kg/Hと水素40Nm3/Hとの混合ガスを、反応部における上部側の入口と下端部側の出口との間の差圧が10kPaとなる条件下で反応管内部に流通させ、反応管を1500℃に加熱し、100時間運転を行った。運転後、反応管の外壁に設置したカーボン断熱材(外径170mm、内径100mm、長さ1000mm、カーボン密度0.16g/cm3)の重量を測定し、重量減少速度(断熱材劣化速度)を算出した。ガス透過率および断熱材劣化速度の測定結果を表1に示した。
[実施例8]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の片面に、熱分解炭素被覆膜をCVDによって形成した。このカーボン板についてガス透過率を測定した。
次いで、トリクロロシラン20kg/Hと水素40Nm3/Hとの混合ガスを、反応部における上部側の入口と下端部側の出口との間の差圧が10kPaとなる条件下で反応管内部に流通させ、反応管を1500℃に加熱し、100時間運転を行った。運転後、反応管の外壁に設置したカーボン断熱材(外径170mm、内径100mm、長さ1000mm、カーボン密度0.16g/cm3)の重量を測定し、重量減少速度(断熱材劣化速度)を算出した。ガス透過率および断熱材劣化速度の測定結果を表1に示した。
[実施例9]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板の両面に、熱分解炭素被覆膜をCVDによって形成した。このカーボン板についてガス透過率を測定した。
次いで、トリクロロシラン20kg/Hと水素40Nm3/Hとの混合ガスを、反応部における上部側の入口と下端部側の出口との間の差圧が10kPaとなる条件下で反応管内部に流通させ、反応管を1500℃に加熱し、100時間運転を行った。運転後、反応管の外壁に設置したカーボン断熱材(外径170mm、内径100mm、長さ1000mm、カーボン密度0.16g/cm3)の重量を測定し、重量減少速度(断熱材劣化速度)を算出した。ガス透過率および断熱材劣化速度の測定結果を表1に示した。
[比較例1,2]
上述したシリコン製造装置の反応管に使用されるカーボン材(比較例1:市販品、密度1.82g/cm3の高密度等方性カーボン、比較例2:市販品、密度1.77g/cm3の汎用等方性カーボン)からなる外径60mm、厚さ5mmの円盤状のカーボン板を用意し、このカーボン板についてガス透過率を測定した。
次いで、トリクロロシラン20kg/Hと水素40Nm3/Hとの混合ガスを、反応部における上部側の入口と下端部側の出口との間の差圧が10kPaとなる条件下で反応管内部に流通させ、反応管を1500℃に加熱し、100時間運転を行った。運転後、反応管の外壁に設置したカーボン断熱材(外径170mm、内径100mm、長さ1000mm、カーボン密度0.16g/cm3)の重量を測定し、重量減少速度(断熱材劣化速度)を算出した。ガス透過率および断熱材劣化速度の測定結果を表1に示した。
Claims (1)
- カーボン材で形成された反応管の上部側に設けられたガス供給口からクロロシラン類と水素とを前記反応管へ供給し、該反応管における下端部から所定高さまでの部分からなりその内面にシリコンが付着した反応部を反応が起こる温度以上に加熱し、該反応部の内面にクロロシラン類と水素とを接触させることによりクロロシラン類を反応させるクロロシラン類の反応装置であって、
前記反応管における前記反応部よりも上部側の非反応部の内面および/または外面に、前記反応管へ供給されたクロロシラン類が該反応管の管壁を透過することを抑止するガス透過抑止処理が施されていることを特徴とするクロロシラン類の反応装置。
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