JP4802552B2 - 積層ポリオレフィン系発泡フィルム - Google Patents

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本発明は、積層ポリオレフィン系発泡フィルムに関し、詳しくは、高い表面強度と、発泡による隠蔽性付与・低比重化とを両立したことを特徴とする、各種包装材料構成要素、特に印刷ラベルとして使用した場合に有用な、積層ポリオレフィン系発泡フィルムに関する。
一般的に、包装材料は、内容物の種類等の目的・用途に応じて隠蔽性、バリア性、美観性などの性質を考慮し、適切な素材・構成が選択される。
そのような包装材料の重要な特性の1つとして表面強度が挙げられる。特に近年、商品表示用のラベルとして紙に代わって樹脂フィルムが用いられており、紙に対して有利な点としては、水濡れに強い点、印刷などによる意匠性が優れている点、表面にテープなどの粘着物質を貼付し剥離・再貼付出来る点、そして粘着物質を塗布して貼付したラベルが再剥離可能な点等が挙げられる。これは昨今の環境問題対策におけるゴミの分別リサイクルにおいて、また、用途によっては何度でも貼付、剥離が可能な事が重要な利点として挙げられる。特許文献1ではポリプロピレン系樹脂を基材とし、その表面に印刷し、裏面に粘着剤層を設けたディレードラベルについて紹介している。
また、包装材料としてのもう一つの重要な特性として隠蔽性が挙げられる。包装用フィルムの隠蔽性付与の方策として (1)印刷、(2)顔料や着色剤等の練り込み、添加、(3)発泡核剤添加による延伸時の発泡の利用などが挙げられるが、クッション性、断熱性も合わせて付与出来る方法として、(3)の発泡核剤添加は主流の一つといえる。さらに、発泡核剤の添加は、発泡によってフィルム全体を軽量化(低比重化)できるため、紙の代替品として違和感なく使用できることも重要な利点として挙げることができる。
また延伸時の発泡による隠蔽性付与においては、樹脂と発泡核剤を非相溶状態にしておくことでパール調やマット調といった特殊な外観を形成可能なことはすでに公知となっている。このように包装用フィルムの、隠蔽性・クッション性・断熱性・特殊な外観の付与、軽量化を達成する手段として、発泡核剤の添加によるフィルムの発泡は効果的である。また、特許文献2では結晶性ポリプロピレン系樹脂に対してポリプロピレンを主成分とする共重合体、無機質フィラ−を含有することを特徴とする、真珠様光沢性を有する二軸延伸ポリプロピレン系フィルムが提案されている。
上述したように、包装材料として、表面強度の向上と発泡剤の添加による隠蔽性付与・低比重化は何れも重要な特性であるが、これらを高い水準で両立するフィルムのデザインは難しい。すなわち、発泡フィルムでは、発泡によって発生したボイド(空隙)のために非発泡フィルムと比較して層間強度が低くなるため、表面強度が低下してしまうという問題がある。
また、特許文献3では、ラベル表面素材として、ボイドを含有するコア層にスキン層を積層した構成のフィルムが提案されているが、十分な表面強度を得るには至っていない。
特許第3514819号 特許第3281410号 特開2002−301797号公報
本発明は、上記の様な事情に着目してなされたものであり、その目的は、包装材料として、表面強度向上と隠蔽性付与・低比重化を高い水準で両立する積層ポリオレフィン系発泡フィルムを提供しようとするものである。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討した結果本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(4)の発明である。
(1) 発泡層(A)と表面層(C)の間に中間層(B)を設けた、3種類以上の層から構成された積層ポリオレフィン系発泡フィルムであって、下記(i)〜(iv)を満たすと共に印刷ラベル用であることを特徴とする積層ポリオレフィン系発泡フィルム;
(i)該発泡層(A)のみが発泡していること。
(ii)該中間層(B)に、冷キシレン可溶分が3重量%以下でありメルトフローレートが5g/10分以下であるプロピレンα−オレフィン共重合体を一種類以上含有し、該プロピレンα−オレフィン共重合体の含有量が、該中間層(B)全体に対して30重量%〜70重量%であること。
(iii)該表面層(C)を形成する樹脂の少なくとも一種類がプロピレン単独重合体であり、該プロピレン単独重合体の含有量が該表面層(C)全体に対して80重量部以上を占めること。
(iv)該発泡層(A)、該中間層(B)、該表面層(C)の層構成比が、フィルム全体厚みの、それぞれ50〜85%、10〜30%、4〜20%であること。
(2)該(1)の発泡層(A)を形成する樹脂が、プロピレンを主たるモノマー単位として含むオレフィン系樹脂であることを特徴とする積層ポリオレフィン系発泡フィルム;
(3)該発泡層(A)に無機質あるいは有機質の微細粒子からなる発泡核剤が含まれてなることを特徴とする積層ポリオレフィン系発泡フィルム;
(4)該(3)の発泡核剤の含有量が、該発泡層(A)全体の8重量%〜18重量%であることを特徴とする積層ポリオレフィン系発泡フィルム;
(5)該(3)または(4)の発泡核剤として使用する無機質微細粒子として炭酸カルシウムを用い、顔料として二酸化チタンを併用し、炭酸カルシウムと二酸化チタンの併用割合が重量比で1:0.5〜1:2であることを特徴とする積層ポリオレフィン系発泡フィルム。


上記の様に、本発明に係る積層ポリオレフィン系発泡フィルムでは、発泡層と表面層の間に中間層を設けた、3種類以上の層から構成された積層ポリオレフィン系発泡フィルムであり、前記の構成を有することにより、表面強度の向上と隠蔽性付与・低比重化とを高い水準で両立させたものである。
本発明により、表面強度向上と隠蔽性付与・低比重化とを両立させた、包装材料に好適な積層ポリオレフィン系発泡フィルムを得ることが可能となる。こうして得られた本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムは、印刷ラベル等に使用した場合にテープを剥がす際のフィルムの剥離が起こりにくく、又、内容物が透けて見えることがないといった効果を奏する。
本発明における発泡層(A)と中間層(B)と表面層(C)の3層から構成された積層ポリオレフィン系発泡フィルムの、発泡層(A)に使用されるベース樹脂は、オレフィン系樹脂であれば特に限定はされないが、プロピレンを主たるモノマー単位として含むものが好適であり、プロピレン単独重合体のほか、プロピレンと共重合可能なα―オレフィン、すなわち、エチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、4−メチルペンテン−1等を共重合せしめた共重合体を使用することができる。該共重合体においてはプロピレンが90モル%以上の重合体であることが好ましい。
上記ポリプロピレン系樹脂は、メルトフローレート(MFR、JIS−K6758;230℃、21.18N)が好ましくは0.5〜40g/10分、特に1〜15g/10分のものが好ましい。また融点は好ましくは120〜180℃であり、特に好ましくは150〜170℃である。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムは、発泡層(A)のみが発泡していることが必要である。そのために、本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの発泡層(A)には、発泡核剤として無機質あるいは有機質の微細粒子を配合することが好ましい。発泡核剤の配合量としては8重量%〜18重量%が好ましく、特に10重量%〜15重量%であることが好ましい。発泡核剤が8重量%以上であれば良好な発泡が得られ、低比重化、隠蔽性付与が可能となり、18重量%以下であればボイド率(空隙率)が高くならず、層間強度を損なう可能性はほとんど生じない。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの発泡層(A)における発泡のメカニズムは、発泡核剤として無機質あるいは有機質の微細粒子を配合することで、微細粒子と樹脂の間で界面剥離が発生し、真空又はそれに近いボイド(空隙)となり、その後の製膜工程でボイド内に空気が流入して発泡が起こっているものと推定される。
上記発泡核剤として使用する無機質微細粒子としては、二酸化珪素、炭酸カルシウム、タルク、カオリン、雲母、ゼオライトなどが挙げられ、特に炭酸カルシウムが好ましい。また、炭酸カルシウムの場合は顔料である二酸化チタンを併用すると相乗効果を奏し、より良好な発泡が得られ、低比重化、隠蔽性付与が可能となるので特に好ましい。この場合の炭酸カルシウムと二酸化チタンの併用割合は、重量比で1:0.5〜1:2が好ましい。これらの形状は、球状、楕円状、円錐状、不定形と種類を問うものではなく、その粒子径、粒度分布も通常フィルムに使用されるものが使用でき、フィルムの用途、使用法により、フィルムの隠蔽性及び層間強度を損なわない範囲で所望のものを使用、配合することができる。
また、上記発泡核剤として使用する有機質微細粒子としては、アクリル、アクリル酸メチル、スチレン−ブタジエン等の架橋体粒子を使用することができ、形状、大きさに関しては無機質微細粒子と同様にフィルムの隠蔽性及び層間強度を損なわない範囲で本分野で公知の様々なものを使用することが可能である。
また、これら無機質あるいは有機質の微細粒子表面に各種の表面処理を施すことも可能であり、また、これらは単独で使用し得るほか、上述したように2種以上を併用することも可能である。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの発泡層(A)には、発泡剤を配合することも可能である。発泡剤としては、例えば、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化水素系、或いはシクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素系などの「揮発性発泡剤」、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチルニトリル、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、アルカリ金属炭酸塩、炭酸水素アンモニウム、アルカリ金属水素塩等の「分解型発泡剤」、を挙げることができ、更には「無機発泡剤」として空気、二酸化炭素、窒素等を例示することができる。また、本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの発泡層(A)には、通常ポリオレフィンフィルムに配合される公知の顔料(前記の発泡核剤で挙げられたものを除く)、安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、加工助剤、可塑剤も適宜配合できる。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの中間層(B)に使用される樹脂は、冷キシレン可溶分が3重量%以下でありメルトフローレートが5g/10分以下であるプロピレンα−オレフィン共重合体を一種類以上含有し、該プロピレンα−オレフィン共重合体の含有量が、中間層(B)全体に対して30重量%〜70重量%であることが必要である。プロピレンα−オレフィン共重合体は、後述する表面層として使用されているプロピレン単独重合体と比べて結晶性が小さい為、柔らかく、このプロピレンα−オレフィン共重合体を中間層(B)として用いることによって、発泡層(A)と表面層(C)を柔軟に結びつけ、表面強度を格段に向上させることができる。但し、該中間層(B)においては発泡していないことが必要である。中間層が発泡すると、ボイドにより表面強度が弱くなってしまうためである。
冷キシレン可溶分が3重量%を超えるプロピレンα−オレフィン共重合体のみで中間層(B)が形成される場合は、中間層中の結晶成分が少な過ぎるためフィルムの「腰」がなくなり、表面強度の低下やフィルムのカールが発生し易くなる。同様にメルトフローレートが5g/10分を超える場合も中間層中のポリマー鎖が短いことに起因してフィルムの「腰」がなくなり、表面強度の低下やフィルムのカールが発生し易くなる。
冷キシレン可溶分が3重量%以下でありメルトフローレートが5g/10分以下であるプロピレンα−オレフィン共重合体の含有量が、30重量%未満では樹脂の柔軟性が劣りフィルム表面強度の向上を得ることが難しくなる。また、70重量%を超えると結晶成分が少なくなり過ぎる為、フィルムの「腰」感がなくなり、裂けやすく製膜性が悪く、また、表面強度が低下し易くなる。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの中間層(B)に使用されるプロピレンα−オレフィン共重合体は、プロピレンと他のα―オレフィンとの共重合体であり、プロピレンと共重合可能なα―オレフィン、すなわち、エチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、4−メチルペンテン−1等を共重合せしめた共重合体を指す。該共重合体においてはプロピレンが90モル%以上の重合体であることが好ましい。このプロピレンα−オレフィン共重合体は、2種類以上を併用することができる。又、このプロピレンα−オレフィン共重合体と他の重合体、例えばプロピレン単独重合体等を併用してもよい。このポリプロピレン系樹脂は、発泡層(A)で用いられるものと同じものが使用できる。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの中間層(B)には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、隠蔽性、生産性等を向上させる手段として、顔料等の無機質あるいは有機質の微細粒子を配合することも可能である。これらの微細粒子の粒子径も、フィルムの用途、使用法によりフィルムの層間強度を損なわない範囲で所望のものを使用配合することができる。ただし、延伸によりベース樹脂との界面でボイドを発生させる物質は配合できない。
また、本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの中間層(B)には、通常ポリオレフィンフィルムに配合される公知の安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、加工助剤、可塑剤も適宜配合できる。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの表面層(C)は、その形成する樹脂の少なくとも一種類がプロピレン単独重合体であり、該プロピレン単独重合体が表面層(C)全体の80重量部以上を占めることが必要である。このポリプロピレン系樹脂は、発泡層(A)で用いられるものと同じものが使用できる。
表面層(C)を形成する樹脂として前述のプロピレンα−オレフィン共重合体などの柔らかい樹脂が多いと、表面にテープ等の粘着物を貼付し剥離する際に表面層樹脂がテープにとられて破れてしまうためである。また、添加量が80重量部未満である場合も同様の結果となってしまう。さらに、該表面層(C)においては発泡していないことが必要である。表面層が発泡していても同様の結果となってしまうためである。
また、本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの表面層(C)に使用される、前記プロピレン単独重合体以外の樹脂としては、プロピレンと共重合可能なα―オレフィン、すなわち、エチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、4−メチルペンテン−1などを共重合せしめた共重合体を挙げることができる。該共重合体においてはプロピレンが90モル%以上の重合体であることが好ましい。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの表面層(C)には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、隠蔽性、生産性等を向上させる手段として、顔料等の無機質あるいは有機質の微細粒子を配合することも可能である。これらの微細粒子の粒子径も、フィルムの用途、使用法によりフィルムの層間強度を損なわない範囲で所望のものを使用配合することができる。ただし、延伸によりベース樹脂との界面でボイドを発生させる物質は配合できない。
また、本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの表面層(C)にも、通常ポリオレフィンフィルムに配合される公知の安定剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、加工助剤、可塑剤も適宜配合できる。
本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムの厚みは、その用途や使用方法によって異なるが、一般的に包装フィルムとしては10〜200μm程度であるのが好ましく、機械的強度やハンドリングの点において、より好ましくは20〜150μm程度である。
また、本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムにおいては、発泡層(A)、中間層(B)、表面層(C)の層構成比がフィルム全体厚みのそれぞれ50〜85%、10〜30%、4〜20%であることが必要である。このとき、フィルム全体の厚みに対して発泡層(A)の厚みが50%未満の場合、フィルム全体に対して発泡不足の状態となって低比重化できず、一方、85%を超える場合はフィルム全体に対してボイド率が増加した状態となり、表面強度の低下を招く。また、中間層(B)の厚みが10%未満であると、表面強度が低下し、30%を超えると発泡不足の状態となり、低比重化できない。表面層(C)の厚みが4%未満の場合、表面強度の低下が起こり、一方、20%を超える場合は発泡不足の状態となり、低比重化できない。
尚、本発明における樹脂組成にて発泡層(A)と表面層(C)の間に中間層(B)を設けた積層ポリオレフィン系発泡フィルムを製造する方法は、特に限定されるものではなく、通常の押し出し機、例えばTダイ法などで原反を製造し、適宜、所望の温度、倍率で延伸することで製造することができる。例えば、一般的なポリオレフィンの場合の製造条件となんら変わるものではなく、押し出し温度150〜300℃の温度で溶融押し出しした樹脂組成物を、10〜100℃の冷却ロールで固化させたシートに延伸を施すことによって得られる。
但し、本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムは3種類以上の樹脂層を積層することが必須であり、その積層方法は、発泡層(A)用、中間層(B)用、表面層(C)用の樹脂をそれぞれ別々の押し出し機にて溶融混練し、3つの押し出し機から押し出される樹脂量を、前述した層構成比となるようそれぞれ制御しながら、Tダイ内にて、発泡層(A)、中間層(B)、表面層(C)の順に積層して押し出すことが好ましい実施態様である。
延伸工程では、面積倍率で8〜50倍程度、好ましくは10〜40倍程度に延伸することができる。また、延伸方法は、1軸延伸、2軸延伸を問うものではなく、2軸延伸の場合も、同時2軸延伸法、逐次2軸延伸法、インフレーション法などで実施することができるが逐次2軸延伸が一般的である。
逐次2軸延伸の場合は、一般的には縦方向に延伸した後、横方向に延伸する方法が採用されているが、逆の順序で延伸する方法で実施してもかまわない。また2軸延伸後、熱処理によりポリオレフィンの配向を固定することが好ましいが、2軸延伸後、熱処理工程を供する前に長手方向および/または幅方向に再延伸を行ってもよい。さらに、延伸工程またはその前後において、フィルムの片面または両面にコロナ放電処理や所定の塗布処理を施すことも何ら制限を受けない。
次に本発明の内容および効果を実施例によって説明するが、本発明は、その要旨を逸脱しないかぎり以下の実施例に限定されるものではない。尚、本明細書中における特性値の測定方法は以下の通りである。
[冷キシレン可溶分]
実施例1,2、比較例1〜5で使用した樹脂試料1gを精秤し、沸騰キシレン100mlに完全に溶解させた後、20℃に降温し、4時間放置する。その後、これを析出物と溶液とにろ別し、ろ液を乾固して乾燥する。その重量を測定して測定試料に対する重量%を求め、冷キシレン可溶分とした。
[メルトフローレート:MFR]
実施例1,2、比較例1〜5で使用した樹脂試料を、JIS−K6758に示されるポリプロピレン試験方法(230℃、21.18N)に準拠して測定した。
[表面強度]
実施例1,2、比較例1〜5で得られたフィルムをサンプルとし、表面層(C)の表面にセロテープ(ニチバン製、18mm幅)を気泡が入らないように貼着し、一端を指でつまんで急激剥離し、層間剥離もしくは凝集破壊の有無・程度を目視で確認する。剥離角度は試験サンプルを平面に保ち約150°方向で実施した。
クラス1・・・全体が剥離または凝集破壊した。
クラス2・・・ほとんどが剥離または凝集破壊した。
クラス3・・・半分程度が剥離または凝集破壊した。
クラス4・・・ほとんどが剥離または凝集破壊しない。
クラス5・・・全く剥離または凝集破壊しない。
[見かけ比重]
実施例1,2、比較例1〜5で得られたフィルムをサンプルとし、280mm×400mmのサイズにカットし、化学天秤にて重さを測定する。その後ダイヤルゲージを用いて厚みを測定する。それらの結果を以下の式(1)に当てはめ、算出する。
見かけ比重(g/cm
=重さ(g)/(面積(cm)×厚み(μm)×10−4)…(1)
[隠蔽性]
実施例1,2、比較例1〜5で得られたフィルムをサンプルとし、JIS−K7105に準拠して全光線透過率を測定した。全光線透過率は、隠蔽性に関しては小さいほど好ましいが、一般的に20%以下であれば十分な隠蔽性を得ることができる。
[製膜性]
実施例1,2、比較例1〜5にてフィルムを製造する際に、製膜性について次のように評価した。
○・・・「腰」感があり、カール等の発生なく、問題なく製膜できる。
△・・・「腰」感が弱く、取り扱い性に若干問題あり。
×・・・「腰」感が無くて破れ易く、カールが激しい。
[実施例1]
一番目の押し出し機にて、発泡層(A)として
ポリプロピレン単独重合体X(MFR=2.5g/10分、冷キシレン可溶分3.3重量%)70重量部、
炭酸カルシウム含有マスターバッチ[ポリプロピレン単独重合体X40重量%、炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、PO150B−10)48重量%、
二酸化チタン(堺化学社製、ルチル型)12重量%]23重量部、
二酸化チタンマスターバッチ(大日本インキ社製、L−11145M;ポリプロピレン単独重合体/ニ酸化チタン=40/60(重量比))7重量部
を混合後、250℃の樹脂温度で溶融押し出しし、
二番目の押し出し機にて、中間層(B)として、
ポリプロピレン単独重合体X20重量部、ポリプロピレン単独重合体Y(MFR=7.0g/10分、冷キシレン可溶分3.6重量%)30重量部、
プロピレン−エチレン−ブテン共重合体(Pr−Et−Bu)(MFR=3g/10分、プロピレン成分90.5%、エチレン成分2.5%、ブテン成分7%、冷キシレン可溶分1.6重量%)50重量部
を260℃の樹脂温度にて溶融押し出しし、
三番目の押し出し機にて、表面層(C)として、
ポリプロピレン単独重合体X 30重量部、
ポリプロピレン単独重合体Y 70重量部
を260℃の樹脂温度で溶融押し出しし、
3つの押し出し機から押し出される樹脂量を、前述した層構成比となるようそれぞれ制御しながらTダイ内にて、発泡層(A)、中間層(B)、表面層(C)の順に積層し、80℃の冷却ロールにて冷却固化し、未延伸シートを得た。引き続き、120℃に加熱された金属ロール間で、周速差を利用してタテ方向に4.5倍延伸し、さらにテンター延伸機に導入し、ヨコ方向に9.5倍の延伸を行った上で、フィルムワインダーにより巻き取って、発泡層(A)、中間層(B)、及び表面層(C)の3層構成の積層ポリオレフィン系発泡フィルムを得た。最終的なフィルム厚みは、発泡層28μm、中間層10μm、表面層2μmで、合計40μmであった。
本フィルムの組成、特性値を表1に示すが、本フィルムは、高い表面強度と隠蔽性・低比重を両立したフィルムであった。製膜性についても、特にカール等の発生もなく、良好であった。
[実施例2]
実施例1の中間層(B)の組成を、二酸化チタンマスターバッチ(大日本インキ社製、L−11145M)5重量部、ポリプロピレン単独重合体Y35重量部、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体(MFR=3g/10分、プロピレン成分90.5%、エチレン成分2.5%、ブテン成分7%、冷キシレン可溶分1.6重量%)60重量部とした以外は実施例1と同様の方法で、発泡層(A)、中間層(B)、及び表面層(C)の3層構成の積層ポリオレフィン系発泡フィルムを得た。
本フィルムの組成、特性値を表1に示すが、本フィルムは実施例1のフィルムと比較し、表面強度は上回っており、見かけ比重が大きくなったものの隠蔽性が良好となった。製膜性についても、特にカール等の発生もなく、良好であった。
[比較例1]
実施例1において、中間層(B)の組成を、炭酸カルシウム含有マスターバッチ[ポリプロピレン単独重合体X40重量%、炭酸カルシウム(備北粉化工業社製、PO150B−10)重量48%、二酸化チタン(堺化学社製、ルチル型)12重量%]20重量部、ポリプロピレン単独重合体Y30重量部、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体(MFR=3g/10分、プロピレン成分90.5%、エチレン成分2.5%、ブテン成分7%、冷キシレン可溶分1.6重量%)50重量部とした以外は実施例1と同様の方法で、発泡層(A)、中間層(B)、及び表面層(C)の3層構成の積層ポリオレフィン系発泡フィルムを得た。
本フィルムの組成、特性値を表2に示す。本フィルムは中間層(B)に発泡が起こっており、実質的な発泡層の厚みが厚くなるため、実施例1のフィルムと比較して見かけ比重が小さく、隠蔽性も良好であったが表面強度の弱いものであった。製膜性については、特にカール等の発生もなく、問題なかった。
[比較例2]
実施例1において、中間層(B)を、表2に示すとおりポリプロピレン単独重合体Y100重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、発泡層(A)、中間層(B)及び表面層(C)の3層構成の積層ポリオレフィン系発泡フィルムを得た。
本フィルムの組成、特性値を表2に示す。本フィルムは、実施例1のフィルムと比較して、見かけ比重、隠蔽性とも同等であったがフィルムの柔軟性に欠け、表面強度が弱いものであった。製膜性については、特にカール等の発生もなく、問題なかった。
[比較例3]
実施例1において、中間層(B)を表2に示すとおりプロピレン−エチレン−ブテン共重合体(MFR=3g/10分、プロピレン成分90.5%、エチレン成分2.5%、ブテン成分7%、冷キシレン可溶分1.6重量%)100重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、発泡層(A)、中間層(B)、及び表面層(C)の3層構成の積層ポリオレフィン系発泡フィルムを得た。
本フィルムの組成、特性値を表2に示す。本フィルムは、実施例1のフィルムと比較して見かけ比重は同等で、隠蔽性が若干劣る程度であったが、表面強度が弱いものであった。製膜性についてはフィルムの「腰」感が無く、破れ易く、カールの激しいものとなり、フィルム取り扱い時の作業性が悪いものであった。
[比較例4]
実施例1において、表面層(C)の組成を、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体(MFR=3g/10分、プロピレン成分90.5%、エチレン成分2.5%、ブテン成分7%、冷キシレン可溶分1.6重量%)50重量部、ポリプロピレン単独重合体Y50重量部に変えた以外は実施例1と同様の方法で、発泡層(A)、中間層(B)、及び表面層(C)の3層構成の積層ポリオレフィン系発泡フィルムを得た。比較例4のフィルムの組成、特性値を表3に示す。本フィルムは、実施例1のフィルムと比較して、見かけ比重、隠蔽性とも同等であったが表面強度の弱いものであった。製膜性については特に問題はなかった。
[比較例5]
実施例1において、延伸後の層構成が、発泡層35μm、中間層3μm、表面層2μm、合計40μmとなるよう、3つの押し出し機から押し出される樹脂量をそれぞれ制御した以外は実施例1と同様の方法で、発泡層(A)、中間層(B)、及び表面層(C)の3層構成の積層ポリオレフィン系発泡フィルムを得た。
本フィルムの組成、特性値を表3に示す。本フィルムは、実施例1のフィルムと比較して、見かけ比重、隠蔽性とも小さく良好であったが、表面強度の弱いフィルムであった。製膜性についてはフィルムの「腰」感が弱く、取り扱い性に若干問題があった。
Figure 0004802552








Figure 0004802552

Figure 0004802552


注)表1,2,3中、Pr−Et−Buはプロピレン−エチレン−ブテン共重合体を指す。
以上説明したように、本発明の積層ポリオレフィン系発泡フィルムは、表面強度向上と隠蔽性付与・低比重化とを両立した、包装材料として好適なフィルムであり、産業界に寄与すること大である。

Claims (5)

  1. 発泡層(A)と表面層(C)の間に中間層(B)を設けた、3種類以上の層から構成された積層ポリオレフィン系発泡フィルムであって、下記(i)〜(iv)を満たすと共に印刷ラベル用であることを特徴とする積層ポリオレフィン系発泡フィルム。
    (i)該発泡層(A)のみが発泡していること。
    (ii)該中間層(B)に、冷キシレン可溶分が3重量%以下でありメルトフローレートが5g/10分以下であるプロピレンα−オレフィン共重合体を一種類以上含有し、該プロピレンα−オレフィン共重合体の含有量が、該中間層(B)全体に対して30重量%〜70重量%であること。
    (iii)該表面層(C)を形成する樹脂の少なくとも一種類がプロピレン単独重合体であり、該プロピレン単独重合体の含有量が該表面層(C)全体に対して80重量%以上を占めること。
    (iv)該発泡層(A)、該中間層(B)、該表面層(C)の層構成比が、フィルム全体厚みの、それぞれ50〜85%、10〜30%、4〜20%であること。
  2. 前記発泡層(A)を形成する樹脂が、プロピレンを主たるモノマー単位として含むオレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の積層ポリオレフィン系発泡フィルム。
  3. 前記発泡層(A)に無機質あるいは有機質の微細粒子からなる発泡核剤が含まれてなることを特徴とする請求項1又は2記載の積層ポリオレフィン系発泡フィルム。
  4. 前記発泡核剤の含有量が、該発泡層(A)全体の8重量%〜18重量%であることを特徴とする請求項3に記載の積層ポリオレフィン系発泡フィルム。

  5. 前記発泡核剤として使用する無機質微細粒子として炭酸カルシウムを用い、顔料として二酸化チタンを併用し、炭酸カルシウムと二酸化チタンの併用割合が重量比で1:0.5〜1:2であることを特徴とする請求項3または4記載の積層ポリオレフィン系発泡フィルム。
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