JP4797827B2 - 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 - Google Patents
直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4797827B2 JP4797827B2 JP2006174351A JP2006174351A JP4797827B2 JP 4797827 B2 JP4797827 B2 JP 4797827B2 JP 2006174351 A JP2006174351 A JP 2006174351A JP 2006174351 A JP2006174351 A JP 2006174351A JP 4797827 B2 JP4797827 B2 JP 4797827B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling element
- mold
- circulation path
- belt
- spacer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
また、特許文献3では、射出成形に用いる金型の、上型および下型相互を斜めに移動させることによって、成形した転動体収容ベルトを金型から外す技術が開示されている。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、成形時に生じる欠肉を防止または抑制させ得る転動体収容ベルト製造用金型、およびこれによって製造される直動案内装置用転動体収容ベルト並びにその転動体収容ベルトを備える直動案内装置を提供することを目的としている。
図1は、本発明に係る転動体収容ベルトを備えた直動案内装置の第一の実施形態のリニアガイドを示す斜視図である。また、図2は、図1のリニアガイドのエンドキャップを取り外した正面図、図3は、図2のリニアガイドでのX−X線部分における断面図である。
案内レール12は、ほぼ角形の断面形状を有し、その両側面にそれぞれ2条ずつ計4条の転動体案内面14が、その長手方向に沿って直線状に形成されている。
スライダ16は、図1に示すように、スライダ本体17と、スライダ本体17の軸方向両端にそれぞれ装着されたエンドキャップ22とを備えて構成されている。スライダ本体17およびエンドキャップ22の軸方向に連続した形状は、ともに略コ字形の断面形状である。
この転動体収容ベルト50は、図3に示すように、有端状に形成されており、無限循環路28内で隣り合うボール46同士の間に介装される間座部51と、その間座部51同士を連結する連結腕部52とを備えている。これら間座部51および連結腕部52は、可撓性をもつ伸縮可能な弾性材料である合成樹脂材料から射出成形によって一体に成形されている。このような合成樹脂材料としては、ポリエステル系エラストマーやポリウレタン等の可撓性のある熱可塑性プラスチック材料が選定される。
そして、図4に示すように、間座部51は、連結腕部52に対し、ボール46の並び方向で各ボール収容穴58の両側にそれぞれ配置されている。この間座部51は、ボール46の外径より僅かに小さい外径を有する短円柱状の部材であり、その短円柱状の軸線は、転動体収容ベルト50の長手方向と一致している。また、間座部51は、各ボール収容穴58の両側に所定の距離を隔てて配置され、連結腕部52によって、無限循環路28の幅方向の両側で連結されている。その短円柱状の両端は、無限循環路28内での、隣り合うボール46の側に向く面54として形成されている。
詳しくは、非当接面55は、無限循環路28内の並び方向とは直交する方向に沿った平面で形成されている。これに対し、当接面56は、ボール46の転動面である球面に当接する部分をもつ面として形成されており、本実施形態の例では、各当接面56は、対向方向に同じ幅で外周側に延びる凹の円筒面からなる側面部56bと、内周側の端部に向けて幅が広くなる部分がつくる凹の円錐面である斜面部56aとの二つの面によって構成されている。
すなわち、図4(c)に示すように、隣り合う間座部51同士の当接面56は一対をなし、この一対をなす当接面56の対向する側面部56b同士の対向方向での距離TWは、上記ボール収容穴58の内径(直径)に等しく、各ボール収容穴58に収容されるボール46の移動を、無限循環路28の外周側に向けては許容するように形成されている。他方、一対をなす当接面56の斜面部56a同士は、前記並び方向に対し所定の傾斜角でそれぞれ当接する凹の円錐面になっており、各ボール収容穴58に収容されるボール46の移動を、無限循環路28の内周側に向けては拘束するように形成されている。
以下、この転動体収容ベルト50を製造するための金型およびこれを用いた射出成形によるその製造工程について、図5ないし図7を適宜参照しつつ説明する。なお、射出成形自体は通常の方法によっているので概要のみ簡単に述べる。
この転動体収容ベルト50の成型用型枠である金型には鋼材が使われており、図5に示すように、この金型90は、可動側金型である上型91と固定側金型である下型92とを備えて構成されている。これら上型91と下型92とは、図6(a)に示すように、互いに対向して配置される。そして、図7に示すように、これら上型91と下型92との間に画成される空隙部が、成形品形状部(キャビティ)93になっている。
すなわち、図5に示すように、この金型90には、上記転動体収容部59の形状と相対的に形成された雌雄反転した形状として、上型91には略円錐台状に張り出す凸の円錐台部91aが長手方向に複数形成され、他方、下型92には、上型91の凸の円錐台部91aに対して対向して配置されるとともに、この凸の円錐台部91aに整合して、これに嵌り合い可能な略円錐台状の凹の円錐台部92aが複数形成されている。
上記金型90によれば、上型91の端部成形位置91tを通る位置に、金型の分割位置BLが設定されているので、この分割位置BLの合わせ目をガスベントとして機能させることができる。
さらに、上記リニアガイド10によれば、この転動体収容ベルト50を備えているので、転動体収容ベルト50に欠肉Knの発生に起因する損傷が生じるおそれが少なく、その品質を安定したものとすることができる。
なお、本発明に係る転動体収容ベルト製造用金型、直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明に係る金型、転動体収容ベルトおよびこれを備えた直動案内装置の一実施形態として、ボールを備えたリニアガイドを例に説明したが、これに限定されず、例えば本発明を、ローラを備えたローラガイドに適用することができる。
同図に示すように、この第一の変形例では、上記実施形態での構成に対し、さらに、固定側金型である下型92をも分割した点が上記実施形態とは異なっている。すなわち、この下型92は、上記実施形態での上型91同様に、その長手方向に沿った分割構造を有し、長手方向に沿って幅方向での中央に分割位置BL2が設定され、この分割位置BL2で幅方向の一方の側と他方の側との二つの分割下型92A,92Bに分割されている。そして、この下型92の相互の分割位置BL2は、上述した間座部51の、無限循環路28の内外周方向での内周側の端部51n(図5(c)参照)を成形する位置92nを通る位置に設定されている。
図11に示すように、この第二の変形例では、上記実施形態での分割位置BLに替えて、その上型91Jには、各間座部51を形成するための凹部91cの位置それぞれに、長手方向とは直角な方向に沿って分割位置BL3が設定されている点が異なっている。すなわち、この上型91Jは、その長手方向とは直角な方向に沿った分割構造を有し、間座部51の数に応じた数だけ分割されている。そして、この上型91Jの相互の分割位置BL3は、上述した間座部51の、無限循環路28の内外周方向での外周側の端部51t(図5(c)参照)を成形する端部成形位置91tを通る位置に設定されている。
このような構成であっても、各分割位置BL3の合わせ目をガスベントとして機能させることができるので、間座部51の外周側の端部51tでの欠肉の発生を防止または抑制することができる。
12 案内レール
14 転動体案内面
16 スライダ
17 スライダ本体
18 負荷転動体案内面
20 転動体戻し通路
22 エンドキャップ
24 方向転換路
26 転動体軌道路
28 無限循環路
46 ボール(転動体)
50 転動体収容ベルト
51 間座部
52 連結腕部
58 ボール収容穴
59 転動体収容部
60 案内溝
62 転動体列
90 金型
91 上型
92 下型
93 成形品形状部(キャビティ)
94 ゲート
95 押出しピン
BL 分割位置
Claims (4)
- 複数の転動体が転動しつつ循環する無限循環路を有する直動案内装置用の転動体収容ベルトを、合成樹脂材料から射出成形で製造するために用いられ、上型および下型の間に前記転動体収容ベルトを成形するための成形品形状部を有し、当該成形品形状部が、これによって成形される前記転動体収容ベルトを、前記無限循環路内で隣り合う転動体同士の間に介装される間座部と、前記間座部を相互に連結する連結腕部とを備え、前記転動体を前記無限循環路内の並び方向で整列可能とするように形成されてなる金型であって、
前記上型および下型は、前記転動体収容ベルトの、前記無限循環路の内外周方向に向けて分割されており、
前記上型および下型の少なくとも一方は分割構造を有し、当該分割構造は、前記間座部の、前記無限循環路の内外周方向での少なくとも一方の側の端部を成形する位置を通り、且つ、前記間座部の前記無限循環路内の並び方向に沿った厚みを略二分割する位置を通るように分割位置が設定されていることを特徴とする転動体収容ベルト製造用金型。 - 請求項1に記載の転動体収容ベルト製造用金型で製造されてなることを特徴とする直動案内装置用転動体収容ベルト。
- 複数の転動体が転動しつつ循環する無限循環路を有する直動案内装置に用いられ、前記無限循環路内で隣り合う転動体同士の間に介装される間座部と、前記間座部を相互に連結する連結腕部とを備え、前記転動体を前記無限循環路内の並び方向で整列可能に形成されており、分割構造を有する金型を用いて合成樹脂材料から射出成形で製造されてなる転動体収容ベルトであって、
前記間座部は、複数に分割されない一体部材として構成されており、且つ前記間座部には、その前記無限循環路の内外周方向での少なくとも一方の側の端部に、前記間座部の前記無限循環路内の並び方向に沿った厚みを略二分割する位置を通るように前記金型のパーティングラインが転写されていることを特徴とする直動案内装置用転動体収容ベルト。 - 請求項2または3に記載の直動案内装置用転動体収容ベルトを備えていることを特徴とする直動案内装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006174351A JP4797827B2 (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 |
EP07012066A EP1873408A2 (en) | 2006-06-21 | 2007-06-20 | Rolling element accommodating belt for linear guide apparatus, linear guide apparatus and metallic mold for manufacturing rolling element accommodating belt |
TW096122344A TWI330697B (en) | 2006-06-21 | 2007-06-21 | Rolling element accommodating belt for linear guide apparatus, linear guide apparatus and metallic mold for manufacturing rolling element accommodating belt |
US11/766,394 US7985024B2 (en) | 2006-06-21 | 2007-06-21 | Rolling element accommodating belt for linear guide apparatus, linear guide apparatus and metallic mold for manufacturing rolling element accommodating belt |
US13/163,813 US8267586B2 (en) | 2006-06-21 | 2011-06-20 | Rolling element accommodating belt for linear guide apparatus, linear guide apparatus and metallic mold for manufacturing rolling element accommodating belt |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006174351A JP4797827B2 (ja) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008001031A JP2008001031A (ja) | 2008-01-10 |
JP2008001031A5 JP2008001031A5 (ja) | 2009-04-02 |
JP4797827B2 true JP4797827B2 (ja) | 2011-10-19 |
Family
ID=39005792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006174351A Active JP4797827B2 (ja) | 2006-06-21 | 2006-06-23 | 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4797827B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08318541A (ja) * | 1995-05-25 | 1996-12-03 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 車両用射出成形品及び射出成形用金型 |
JPH11247856A (ja) * | 1999-01-11 | 1999-09-14 | Thk Co Ltd | ボ―ルチェ―ンの製造方法 |
JP3281952B2 (ja) * | 1999-10-07 | 2002-05-13 | 株式会社三▲しゅう▼ファインツール | 転動体連結体用連結ベルトの成形方法およびその方法に使用する成形用金型 |
JP4408357B2 (ja) * | 2003-08-27 | 2010-02-03 | Thk株式会社 | ローラ連結体の成形方法、この成形方法に使用される金型及び成形装置 |
JP4692407B2 (ja) * | 2006-06-21 | 2011-06-01 | 日本精工株式会社 | 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 |
-
2006
- 2006-06-23 JP JP2006174351A patent/JP4797827B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008001031A (ja) | 2008-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1873408A2 (en) | Rolling element accommodating belt for linear guide apparatus, linear guide apparatus and metallic mold for manufacturing rolling element accommodating belt | |
JP4692407B2 (ja) | 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 | |
US7320547B2 (en) | Ball chain | |
US20180119735A1 (en) | Tapered roller bearing | |
JP2003506647A (ja) | リニア転がり軸受 | |
JP4797827B2 (ja) | 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 | |
JP5672895B2 (ja) | 直動案内装置の仮軸用アタッチメント | |
JP5373462B2 (ja) | 運動案内装置 | |
JP2007016904A (ja) | 転がり軸受用保持器およびその製造方法 | |
JP7218703B2 (ja) | 両円環型樹脂保持器の製造方法 | |
JP4600355B2 (ja) | 直動案内装置用転動体収容ベルト、直動案内装置、および転動体収容ベルト製造用金型並びにこれを用いた転動体収容ベルト製造方法 | |
JP5034892B2 (ja) | 取付穴用キャップ及びそれを備えた直動案内装置 | |
JP6146009B2 (ja) | 直動案内装置 | |
JP4611191B2 (ja) | ラジアルころ軸受 | |
JP4760341B2 (ja) | 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置、並びに転動体収容ベルト製造用金型 | |
JP4408357B2 (ja) | ローラ連結体の成形方法、この成形方法に使用される金型及び成形装置 | |
JP2005003157A (ja) | 直動案内装置 | |
JP2008185045A (ja) | 直動案内装置 | |
JP2006153164A (ja) | 転動体収容ベルト製造用金型、直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置 | |
JP2023154243A (ja) | 樹脂保持器 | |
JPS62111709A (ja) | 合成樹脂製ベアリングリテ−ナの製法 | |
JP6300265B2 (ja) | 樹脂成形品の製造方法及び射出成形用金型 | |
KR101184007B1 (ko) | 체인을 갖춘 선형 운동 전달 장치 | |
JP2008298194A (ja) | 保持ピース及びそれを備えた直動案内装置 | |
JP2007132403A (ja) | 直動案内装置用転動体収容ベルトおよび直動案内装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090216 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110624 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110705 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110718 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4797827 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |