JP4797546B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用操舵装置に関する。
車両用操舵装置は、通常、例えば下記特許文献1に記載されているように、ステアリングホイールの回転がギヤボックスを介して左右の操舵輪に伝達されて左右の操舵輪が操舵されるように構成されている。この車両用操舵装置では、ギヤボックスと左右の操舵輪間に操舵関連部材がそれぞれ設けられていて、ステアリングホイールの回転がギヤボックスを介して各操舵関連部材に伝達され、左右の操舵輪がそれぞれ操舵される。一方、これとは別に、ステアリングホイールの回転がギヤボックスを介してギヤボックスの右側(運転席側)に設けられた操舵関連部材に伝達されて右操舵輪が操舵されるとともに、右操舵輪の動きが連結ロッドを介して左操舵輪に伝達されて左操舵輪が操舵されるように構成されたものもある。
特開2004−130933号公報
ところで、上記特許文献1に記載された車両用操舵装置は、ステアリングホイールからギヤボックスまでの力の伝達系と、ギヤボックスから左右の操舵関連部材を介してそれぞれ左右の操舵輪に至る力の伝達系とで構成されている。また、上記別の車両用操舵装置は、ステアリングホイールからギヤボックスまでの力の伝達系、ギヤボックスから右側の操舵関連部材を介して右操舵輪に至る力の伝達系、および右操舵輪から連結ロッドを介して左操舵輪に至る力の伝達系で構成されている。このため、何れの車両用操舵装置においても、ステアリングホイールから操舵輪に至るまでに、少なくとも3つの力の伝達系が必要である。なお、力の伝達系が多いほど、操舵関連部材の部品点数が多くなる。また、操舵関連部材のためのスペースを確保する必要があるため、操舵関連部材周りにおけるサスペンション設置の制約が厳しくなる等の問題がある。
したがって、本発明では、ステアリングホイールから操舵輪に至るまでの力の伝達系の数を減らし得る車両用操舵装置を提供することをその目的としている。
上記目的を達成するために、本発明においては、ステアリングホイールの回転がギヤボックスを介して左右の操舵輪に伝達されて同左右の操舵輪が操舵されるように構成された車両用操舵装置において、左右に配置されて各キングピン軸回りにそれぞれ回転するサスペンション構成体のうちの少なくとも一方にギヤを一体的に設けて、このギヤを前記ギヤボックスの出力ギヤとしたものであり、この出力ギヤとギヤ結合している入力ギヤは、捩りケーブルまたはボーデンワイヤを備える力の伝達系を介して、前記ステアリングホイールと機械的に連結され、前記サスペンション構成体は、ストラットによって構成されていて、このストラットが備える緩衝器のピストンロッドがシェルに対して軸方向に移動可能かつトルク伝達可能とされており、このピストンロッドに前記出力ギヤが一体的に設けられていて、前記出力ギヤは、前記ギヤボックスのハウジングに回転可能に取付けられたアウターギヤと、前記ピストンロッドに一体的に設けたインナーギヤと、前記アウターギヤの内周部と前記インナーギヤの外周部間に介装されたゴムを一体的に備えており、前記アウターギヤは前記インナーギヤとほぼ一体的に回転することに特徴がある。
この車両用操舵装置においては、各キングピン軸回りにそれぞれ回転する左右のサスペンション構成体のうちの少なくとも一方にギヤが一体的に設けられ、このギヤがギヤボックスの出力ギヤとされている。このため、ステアリングホイールの回転がギヤボックスを介してサスペンション構成体に伝達され、このサスペンション構成体の回転により、キングピン軸が回転されて操舵輪が直接的に操舵される。
したがって、この車両用操舵装置では、左右のサスペンション構成体のうちの一方にギヤボックスの出力ギヤが設けられる場合には、ステアリングホイールから操舵輪に至るまでの力の伝達系を、ステアリングホイールをギヤボックスを介して一方のサスペンション構成体に直接的に連結する力の伝達系と、一方の操舵輪を連結ロッドを介して他方の操舵輪に連結する力の伝達系とで構成することが可能である。また、左右のサスペンション構成体の両方にギヤボックスの出力ギヤがそれぞれ設けられる場合には、ステアリングホイールから操舵輪に至るまでの力の伝達系を、ステアリングホイールをギヤボックスを介して各サスペンション構成体に直接的に連結する力の伝達系で構成することが可能である。このため、何れの場合においても、ステアリングホイールから操舵輪に至るまでの力の伝達系を2つの伝達系で構成することが可能である。
また、サスペンション構成体がストラットによって構成され、このストラットにおける緩衝器のピストンロッドに出力ギヤが一体的に設けられるとともに、同ピストンロッドがシェルに対して軸方向に移動可能かつトルク伝達可能とされている。したがって、ピストンロッドがシェルに対して軸方向に移動可能とされることで、従来と同様、緩衝器による緩衝機能が確保される。また、ピストンロッドがシェルに対してトルク伝達可能とされることで、緩衝器の回転に伴ってキングピン軸が回転されて操舵輪が操舵される。このため、ストラットが備える緩衝器を有効に利用することが可能となって、上記車両用操舵装置を簡易に構成することが可能である。
発明の実施に際して、前記ゴムが前記ピストンロッドの車体に対する傾動を許容する傾動許容手段であることも可能である。
この場合には、ピストンロッドの車体に対する傾動を許容する傾動許容手段がギヤボックスに設けられている。したがって、ピストンロッドの車体に対する傾動が傾動許容手段により許容されて、ギヤボックス内のギヤ同士のこじりを防止することが可能である。このため、ステアリングホイールの回転を確実に操舵輪に伝達することが可能となって、ステアリングホイールから操舵輪に至るまでの力の伝達系の信頼性を向上させることが可能である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明による車両用操舵装置の全体を概略的に示していて、この車両用操舵装置では、ステアリングホイールAの回転が、第1伝達系10からギヤボックス20を介してストラットSTに伝達され、ストラットSTの回転により、キングピン軸KPが回転されて右操舵輪WFRが直接的に操舵されるようになっている。また、右操舵輪WFRの動きが第2伝達系60を介して左操舵輪WFLに伝達され、右操舵輪WFRの動きに同調して左操舵輪WFLが操舵されるようになっている。
最初に、第1伝達系10について説明する。第1伝達系10は、シャフト11、ウォームホイール12、ウォーム13および捩りケーブル14を備えている。ステアリングホイールAは、シャフト11、ウォームホイール12およびウォーム13を介して捩りケーブル14にトルク伝達可能に連結されており、ステアリングホイールAの回転が、ウォームホイール12とウォーム13との減速ギヤ比に応じて減速され、捩りケーブル14に伝達される。この減速ギヤ比は、捩りケーブル14に作用する力が所定値以下となるような所定の値に設定されている。
捩りケーブル14は、例えば、互いに反対方向に予め捩られたアウターケーブルと同アウターケーブル内に挿通されたインナーケーブルを備えた周知のものであり、入力側端部にてウォーム13に固定され、出力側端部にてギヤボックス20に連結されている。ウォーム13には、電動モータMの出力軸が同軸に固定されており、電気制御装置70(ECU)による電動モータMの駆動によって、ステアリングホイールAの操作力がアシストされるようになっている。なお、電動モータMをギヤボックス20に連結して、ステアリングホイールAの操作力がアシストされるようにしてもよい。
次に、ギヤボックス20について説明する。ギヤボックス20は、図2に示すように、ハウジング21、入力ギヤであるウォーム22、および出力ギヤであるウォームホイール23を備えている。ハウジング21は、ストラットSTの上方にてボルト21aおよびナット21bにより車体BDに固定されている。ウォーム22は、その両端軸(図示省略)にてハウジング21にベアリング(図示省略)を介して軸線回りに回転可能に取り付けられている。ウォーム22の両端軸の一方には、捩りケーブル14の出力側端部が固定されている。
ウォームホイール23は、図2および図3に示すように、アウターギヤ23a、インナーギヤ23bおよびゴム23cを一体的に備えている。アウターギヤ23aは、ハウジング21にベアリング21c,21dを介して中心軸線回りに回転可能に取り付けられている。また、アウターギヤ23aは、その外周の歯部にてウォーム22とギヤ結合しており、その内周部にてゴム23cを介してインナーギヤ23bとスプライン結合していて、インナーギヤ23bとほぼ一体的に回転する。
インナーギヤ23bは、その内周部にてピストンロッド35の先端部とセレーション結合しており、ピストンロッド35と一体的に回転する。ゴム23cは、アウターギヤ23aの内周部とインナーギヤ23bの外周部間に介装されている。このゴム23cは、傾動許容手段として機能するものであり、ピストンロッド35の車体BDに対する傾動時に、アウターギヤ23aとウォーム22とでこじりを生じさせないように弾性変形可能とされている。
上記ギヤボックス20においては、捩りケーブル14の回転が、ウォーム22とアウターギヤ23aとの減速ギヤ比に応じて減速され、アウターギヤ23aからゴム23cおよびインナーギヤ23bを介してピストンロッド35に伝達される。この減速ギヤ比は、捩りケーブル14に作用する力が所定値以下となるような所定の値に設定されている。
次に、ストラットSTについて説明する。ストラットSTは、サスペンション構成体として機能するものであり、図2に示すように、緩衝器としてのショックアブソーバ30、コイルスプリング40およびアッパサポート50を備えている。ショックアブソーバ30は、車体BDとナックルアームNA間に介装されていて、円筒状のシリンダ31と、ほぼ円筒状のシェル32を備えている。
シリンダ31は、作動液で満たされており、その上端部内周面には環状のキャップ33およびシール部材34が組み付けられている。シリンダ31内には、その上端面から、円柱状のピストンロッド35がシール部材34を介して液密的に進入および退出可能に挿入されている。
ピストンロッド35の下端には、環状のピストン36が同ピストンロッド35と一体的に変位可能に組み付けられている。ピストン36は、シリンダ31内に液密的かつ摺動可能に組み込まれており、シリンダ31内を上下室R1,R2に区画している。ピストン36には、減衰バルブ36aが組み付けられている。減衰バルブ36aは、ピストン36が上下動したとき、上室R1から下室R2への作動液の流れに対しては所定大きさの抵抗力を付与するが、逆方向の作動液の流れに対しては極めて小さな抵抗力を付与する。
シェル32は、下端部にてナックルアームNAに取り付けられており、シリンダ31の外周面との間にリザ−バ室R3を形成している。シェル32の下端部は、キャップ37により液密的に封止されており、このキャップ37の凹部とシリンダ31の下端とで挟持するように、ベースバルブ38が組み付けられている。ベースバルブ38およびキャップ37には、下室R2とリザーバ室R3間を連通させる通路Lが形成されている。ベースバルブ38には、減衰バルブ38aが組み付けられている。減衰バルブ38aは、ピストン36が上下動したとき、下室R2からリザーバ室R3への作動液の流れに対しては所定大きさの抵抗力を付与するが、逆方向の作動液の流れに対しては極めて小さな抵抗力を付与する。リザーバ室R3内には作動液および窒素、空気などの気体が封入されている。
ピストンロッド35は、図2および図4に示すように、その中間部にてトルク伝達部材として機能する外筒31a、内筒35a、ニードルローラ35bおよびスプリング35cを介してシリンダ31に連結されている。外筒31aは、円筒状のものであり、その外周面にてシリンダ31の内壁に固定されている。外筒31aの内周には、軸方向に延びる3つの溝31a1が周方向に等間隔で形成されている。
内筒35aは、外筒31aの内径に比して小さな外径を有する円筒状のものであり、その内周にてピストンロッド35と一体的に軸線方向に変位可能に組み付けられている。内筒35aの外周には、外筒31aの溝31a1に対向した部位に凹部35a1が形成されている。
ニードルローラ35bおよびスプリング35cは、凹部35a1と溝31a1間に介装されている。ニードルローラ35bは、スプリング35cの押し付け力によって溝31a1に所定荷重で押し付けられている。この状態では、ニードルローラ35bが溝31a1に沿って摺動可能とされており、内筒35aと外筒31aとの中心軸線方向の相対移動が許容されている。また、ニードルローラ35bが溝31a1に係合しており、内筒35aと外筒31aとの中心軸線回りの相対回転が規制されている。
これにより、ピストンロッド35とシェル32との軸線方向の相対移動は許容されるが、ピストンロッド35とシェル32との軸線回りの相対回転は規制されて、ピストンロッド35の回転に伴ってシェル32が一体的に回転することとなる。
コイルスプリング40は、シェル32の中間部外周に固定されたロアシート41と、ピストンロッド35の上端部外周に設けられたアッパシート42間に介装されており、アッパサポート50を介して車体BDを弾性的に支持している。
アッパサポート50は、ピストンロッド35と車体BD間に介装されており、ベアリング51を介してピストンロッド35をその軸線回りに回転可能に支持するとともに、上プレート52と下プレート53間に介装されたゴム54の弾性変形によりピストンロッド35の車体BDに対する傾動を許容している。
次に、図1に戻って、第2伝達系60について説明する。第2伝達系60は、連結ロッドとしてのタイロッド61を主体としたリンクで構成されている。タイロッド61は、各端部にてジョイント部材を介して各ナックルアームNAの揺動部に連結されている。
以上の説明から明らかなように、この実施形態においては、ステアリングホイールAから左右の操舵輪WFL,WFRに至るまでの力の伝達系が、ステアリングホイールAをギヤボックス20を介してストラットSTに直接的に連結する第1伝達系10と、右操舵輪WFRをタイロッド61等を介して左操舵輪WFLに連結する第2伝達系60とで構成されている。これにより、ステアリングホイールAから左右の操舵輪WFL,WFRに至るまでの力の伝達系を2つの伝達系で構成することができる。
また、この実施形態では、ステアリングホイールAの回転操作に応じてストラットSTが直接的に回転されるので、従来技術のように車幅方向に延設されたギヤボックス(ステアリングギヤボックス)を用いる場合に比して、左右の操舵輪WFL,WFRの操舵角を大きく設定することが可能である。
また、この実施形態では、サスペンション構成体がストラットSTによって構成され、このストラットSTにおけるショックアブソーバ30のピストンロッド35にギヤボックス20のウォームホイール23が一体的に設けられている。また、ピストンロッド35が、外筒31a、内筒35a、ニードルローラ35b、スプリング35cおよびシリンダ31を介してシェル32に連結されており、ピストンロッド35がシェル32に対して軸方向に移動可能かつトルク伝達可能とされている。
したがって、ピストンロッド35がシェル32に対して軸方向に移動可能とされることで、従来と同様、ショックアブソーバ30による緩衝機能が確保される。また、ピストンロッド35がシェル32に対してトルク伝達可能とされることで、ショックアブソーバ30の回転に伴ってキングピン軸KPが回転されて右操舵輪WFRが操舵される。その結果、ストラットSTが備えるショックアブソーバ30を有効に利用することができ、上記車両用操舵装置を簡易に構成することができる。
また、この実施形態では、ギヤボックス20内のウォームホイール23を構成するアウターギヤ23aとインナーギヤ23b間に、ピストンロッド35の車体BDに対する傾動を許容するゴム23cが介装されている。
したがって、ピストンロッド35の車体BDに対する傾動がゴム23cの弾性変形により許容されて、ウォーム22とウォームホイール23とのこじりが防止される。その結果、ステアリングホイールAの回転が確実に右操舵輪WFRに伝達されて、ステアリングホイールAから右操舵輪WFRに至るまでの力の伝達系の信頼性を向上させることができる。
上記実施形態においては、ギヤボックス20内のウォームホイール23を構成するアウターギヤ23aとインナーギヤ23b間に、ピストンロッド35の車体BDに対する傾動を許容するゴム23cを介装したが、これに加えてまたは代えて、例えば図5に示すように、ギヤボックス20のハウジング21を車体BDにゴムブッシュ21eを介してボルト21aおよびナット21bで固定して、すなわち、ハウジング21を車体BDに浮動状態で取り付けるようにしても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
上記実施形態およびその変形実施形態においては、アウターギヤ23aとインナーギヤ23b間や、ハウジング21と車体BD間に傾動許容手段を設けるようにしたが、これに限らず、例えば、ハウジング21とウォーム22間、ハウジング21とウォームホイール23間などに傾動許容手段を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態等においては、捩りケーブル14の回転がギヤボックス20を介してピストンロッド35に伝達され、ピストンロッド35の回転に伴ってストラットSTが一体的に回転されるように実施したが、捩りケーブル14の回転がギヤボックス20を介してシェル32に伝達され、シェル32の回転に伴ってストラットSTが一体的に回転されるように実施することも可能である。
また、上記実施形態等においては、二重構造(アウターケーブルとインナーケーブルで構成)ある一つの捩りケーブル14によって、ステアリングホイールAの回転がギヤボックス20に伝達されるように実施したが、例えば、一重構造である複数の捩りケーブルによって、ステアリングホイールAの回転がギヤボックス20に伝達されるように実施することも可能である。これによっても、上記実施形態と同様、捩りケーブルの剛性を高くすることができ、同捩りケーブルの強度の信頼性を向上させることができる。
また、上記実施形態等においては、一つまたは複数の捩りケーブルによって、ステアリングホイールAの回転がギヤボックス20に伝達されるように実施したが、捩りケーブルに代えて、例えば、アウターチューブと、その内部に摺動可能に嵌合されたインナーケーブルとで構成されたボーデンワイヤによって、ステアリングホイールAの回転がギヤボックス20に伝達されるように実施することも可能である。また、例えば、複数のシャフトが自在継ぎ手を介して連結されたリンク機構によって、ステアリングホイールAの回転がギヤボックス20に伝達されるように実施することも可能である。
また、上記実施形態等においては、ステアリングホイールAから左右の操舵輪WFL,WFRに至るまでの力の伝達系が、ステアリングホイールAをギヤボックス20を介して右操舵輪WFR側のストラットSTに直接的に連結する第1伝達系10と、右操舵輪WFRをタイロッド61等を介して左操舵輪WFLに連結する第2伝達系60とで構成されるように実施した。しかし、ステアリングホイールAから左右の操舵輪WFL,WFRに至るまでの力の伝達系はこれに限らず、例えば、第2伝達系60を省略し、右操舵輪WFR側のウォーム13からストラットSTまでの構成を左操舵輪WFL側のストラットSTに適用して実施することも可能である。これによっても、上記実施形態等と同様、ステアリングホイールAから左右の操舵輪WFL,WFRに至るまでの力の伝達系を2つの伝達系で構成することができる。
また、上記実施形態等においては、ストラット式のサスペンション構成体を備えた車両に本発明を適用したが、ダブルウィッシュボーン式のサスペンション構成体を備えた車両についても、上記実施形態と同様にして、本発明を適用することが可能である。
本発明による車両用操舵装置の全体を示す概略図である。 図1に示したストラットの部分破断縦断面図である。 図2のウォームホイール中に示した矢視方向の断面図である。 図2の4−4断面図である。 本発明の変形実施形態に係り、ギヤボックスのハウジングと車体との取り付け状態を示す断面図である。
符号の説明
BD…車体、WFR…右操舵輪、WFL…左操舵輪、NA…ナックルアーム、A…ステアリングホイール、10…第1伝達系、11…シャフト、12…ウォームホイール、13…ウォーム、14…捩りケーブル、20…ギヤボックス、21…ハウジング、22…ウォーム、23…ウォームホイール(出力ギヤ)、23a…アウターギヤ、23b…インナーギヤ、23c…ゴム(傾動許容手段)、ST…ストラット(サスペンション構成体)、30…ショックアブソーバ(緩衝器)、31…シリンダ、31a…外筒、32…シェル、35…ピストンロッド、35a…内筒、35b…ニードルローラ、35c…スプリング、40…コイルスプリング、50…アッパサポート、60…第2伝達系、61…タイロッド

Claims (2)

  1. ステアリングホイールの回転がギヤボックスを介して左右の操舵輪に伝達されて同左右の操舵輪が操舵されるように構成された車両用操舵装置において、
    左右に配置されて各キングピン軸回りにそれぞれ回転するサスペンション構成体のうちの少なくとも一方にギヤを一体的に設けて、このギヤを前記ギヤボックスの出力ギヤとしたものであり、
    この出力ギヤとギヤ結合している入力ギヤは、捩りケーブルまたはボーデンワイヤを備える力の伝達系を介して、前記ステアリングホイールと機械的に連結され、
    前記サスペンション構成体は、ストラットによって構成されていて、このストラットが備える緩衝器のピストンロッドがシェルに対して軸方向に移動可能かつトルク伝達可能とされており、このピストンロッドに前記出力ギヤが一体的に設けられていて、
    前記出力ギヤは、前記ギヤボックスのハウジングに回転可能に取付けられたアウターギヤと、前記ピストンロッドに一体的に設けたインナーギヤと、前記アウターギヤの内周部と前記インナーギヤの外周部間に介装されたゴムを一体的に備えており、前記アウターギヤは前記インナーギヤとほぼ一体的に回転する
    ことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載した車両用操舵装置において、
    前記ゴムは前記ピストンロッドの車体に対する傾動を許容する傾動許容手段であることを特徴とする車両用操舵装置。
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