JP4797380B2 - 医療支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、医療従事者による医療情報の入力を支援する医療支援システムに関する。
従来より,医療従事者による医療情報の入力を支援する医療支援システムが医療現場で用いられている。例えば、医師による診断レポートの入力を支援するため、診断レポートの入力中に、過去に入力された同一患者についての診断レポートを提示する医療支援システムが用いられている。あるいは、医師による効率的な診断レポートの入力を支援するため、診断レポートの入力中に、所定のテンプレートを提示する医療支援システムも用いられている。
なお、特許文献1は、ユーザのナビゲーションを支援する技術に関するものである。
特開平10−31615号公報
しかし、従来の医療支援システムでは、支援のために提示される情報は、医師が入力中の医療情報とは無関係に生成されているので、役に立たない情報であることが多かった。例えば、胃がんに関するレポートを医師が入力しているにも拘わらず、胸部X線写真や脳のスライス画像に関するテンプレートが医療支援システムから提示されてしまうこと等が生じていた。
本発明はこの問題を解決するためになされたもので、医療従事者による医療情報の入力を適切に支援可能な医療支援システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、医療支援システムであって、文字列情報の医療情報の入力に用いられる入力手段と、前記入力手段を用いて入力された医療情報を構造化し、医療に関する属性を有する要素を含む構造化データを生成する構造化手段と、前記入力手段を用いて入力された医療情報を前記構造化手段により構造化した構造化データを記憶する記憶手段と、前記入力手段における医療従事者による医療情報の入力を支援する支援情報を生成する生成手段とを備え、前記生成手段は、前記入力手段において入力中の医療情報を前記構造化手段により構造化した構造化データに含まれる属性及び要素を検索キーとして前記記憶手段に記憶された医療情報を前記構造化手段により構造化した構造化データに対する検索を行い、検索結果に基づいて、前記支援情報を生成することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の医療支援システムにおいて、前記生成手段が、医用画像についての文字列情報に基づいて、前記支援情報を生成することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の医療支援システムにおいて、前記構造化データがRDFによって叙述されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、オントロジを保持するとともに、前記オントロジを利用して前記支援情報を生成することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の医療支援システムにおいて、前記オントロジが医療用シソーラス辞書であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、前記医療情報が、医用画像についての医師の読影結果を記載した読影レポートを含むことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、前記医療情報が、看護師の看護活動を記録した看護レポートを含むことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、前記医療情報が、医療活動中に発生したインシデントを記録したインシデントレポートを含むことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、前記医療情報が、医師の診断結果を記載した診断レポートを含むことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、前記支援情報が、複数の要素を接続したグラフであることを特徴とする。請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、前記入力手段が自然文を用いた医療情報の入力に用いられることを特徴とする
請求項1ないし請求項11の発明によれば、入力中の医療情報に応じて、生成される支援情報が動的に変化するので、医療従事者による医療情報の入力を適切に支援可能である。
請求項1の発明によれば、医療従事者が入力中の文字列情報に応じて、生成される支援情報が動的に変化するので、医療従事者による医療情報の入力をさらに適切に支援可能である。
請求項2の発明によれば、医用画像についての文字列情報に応じて、生成される支援情報が動的に変化するので、医療従事者による医療情報の入力をさらに適切に支援可能である。
請求項1の発明によれば、医療に関する属性を有する情報を利用可能となるので、医療に関する属性を有する情報を支援情報に含めることが可能である。
請求項3の発明によれば、データ構造を変化させることが容易になる。
請求項1の発明によれば、入力中の医療情報に関連する支援情報を生成可能となるので、適切な支援情報を生成可能である。
請求項4の発明によれば、オントロジを支援情報に反映可能であるので、適切な支援情報を生成可能となる。
請求項10の発明によれば、要素間の関係を容易に把握可能である。
<1 医療支援システムの主要な機能>
図1は、本発明の実施形態に係る医療支援システム1の主要な機能を示す図である。
図1に示すように、医療支援システム1は、操作者である医療従事者91により入力される医療情報MI1や、医療従事者91が直接介在せずに入力される医療情報MI2を記憶する。さらに、医療支援システム1は、医療従事者91による医療情報MI1の入力を支援する支援情報SIを生成して出力する。支援情報SIは、医療従事者91により入力される医療情報MI1を内容的に充実させることを支援する情報や、医療従事者91による医療情報MI1の入力速度を向上させることを支援する情報である。
医療支援システム1では、入力中の医療情報MI1,MI2に基づいて支援情報SIが生成される。したがって、医療支援システム1では、入力中の医療情報MI1,MI2の内容が変化すれば、出力する支援情報SIの内容も変化する。このような医療支援システム1では、入力中の医療情報MI1,MI2に応じて、生成される支援情報SIが動的に変化するので、医療従事者91による医療情報MI1の入力を適切に支援可能である。
医療支援システム1が支援対象とする医療従事者91としては、例えば、医師、看護師、薬剤師、保健師、助産師、診療放射線技師、臨床検査技師、衛生検査技師、理学療法士および作業療法士等がある。
「医療従事者91により入力される医療情報MI1」は、例えば、医師の診断結果を記載した診断レポート、医用画像についての医師の読影結果を記載した読影レポート、看護師の看護活動を記録した看護レポートおよび医療活動中に発生したインシデントを記録したインシデントレポート等の文字列情報を含む医療情報である。
一方、「操作者である医療従事者91が直接介在せずに入力される医療情報MI2」とは、典型的には、画像診断装置により取得された医用画像や当該医用画像についての文字列情報であるが、これら以外の情報であってもよい。医療情報MI2は、例えば、電気通信回線や可搬性の記録媒体を用いて、医療支援システム1へ入力される。
以下では、このような医療支援システム1の一例として、読影医師による読影レポートの入力を支援する読影支援システムの構成および動作について説明する。ただし、以下で説明する読影支援システムは、医療支援システム1の例示にすぎず、他の実施態様の採用を妨げない。
<2 読影支援システムの構成>
<2.1 全体構成>
図2は、本発明の実施形態に係る読影支援システム30を含む医用画像管理システム(PACS;Picture Archiving and Communication System)1Aの全体構成を示すブロック図である。
図2に示すように、医用画像管理システム1Aは、ネットワーク40により通信可能に接続された、少なくとも1つの画像診断装置(モダリティ)10と、画像サーバ20と、読影支援システム30とを備える。
画像診断装置10は、例えば、X線撮影装置、X線CT(Computed Tomography)装置、核磁気共鳴画像診断装置および超音波画像診断装置等の画像診断装置であり、医用画像(以下では、「画像」と略記する)を生成する。
画像サーバ20は、画像診断装置10が生成した画像(画像ファイル)を蓄積(記憶)する。画像サーバ20に蓄積される画像は、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)形式の画像であり、DICOMのモデリングに基づく構造化データを含む。
なお、画像診断においては、一般に、患者を差し向ける照会医師と、画像を作成する実行医師と、画像の読影を行う読影医師とは異なる。また、画像診断においては、患者を一次診療に置く記録担当医師が置かれることもある。これらの場合、読影医師は、照会医師、記録担当医師および実行医師を通じて画像診断のオーダーを受け取り、画像の読影を行う。そこで、本実施形態では、画像に含まれる構造化データに画像診断のオーダー情報を含め、当該オーダー情報を支援情報の生成に用いている。
読影支援システム30は、読影端末31および読影支援サーバ32を備える。読影端末31および読影支援サーバ32は、少なくともCPUおよびメモリを備えるコンピュータである。
読影端末31は、画像サーバ20に蓄積された画像を取得して読影対象画像としてディスプレイ313に表示するとともに、表示した読影対象画像についての読影レポートの入力に用いる入力手段を読影医師に提供する。より具体的には、読影医師は、ディスプレイ313に表示されたGUI(Graphical User Interface)画面を参照しながら、キーボード311およびマウス312を用いたGUI操作を行うことにより、読影端末31から文字列(自然文)を用いて読影レポートを入力可能である。もちろん、読影端末31において、音声等により読影レポートを入力するようにしてもよい。
読影支援サーバ32は、読影端末31を用いて読影医師が入力した読影レポートをネットワーク40を介して取得して、データとして症例データベース321に蓄積(記憶)する。読影支援サーバ32は、読影レポートの症例データベース321への格納にあたって、読影レポートの構造化を行う。また、読影支援サーバ32は、読影対象画像に含まれる構造化データを、電子化された情報の入力手段となるネットワーク40を介して取得して、読影レポートとともに症例データベース321に蓄積する。ここで、読影レポートは、先述の医療情報MI1に相当し、読影対象画像に含まれる構造化データは、先述の医療情報MI2に相当している。
加えて、読影支援サーバ32は、読影端末31における読影医師による読影レポートの入力を支援する支援情報を生成し、ネットワーク40を介して読影端末31へ出力する。読影支援サーバ32には、支援情報を生成するための読影支援プログラム322がインストールされている。この読影支援サーバ32のより詳細な構成については後述する。
読影支援システム30においては、望ましくは、読影支援サーバ32にWWW(World Wide Web)サーバが実装され、読影端末31にWWWブラウザがインストールされる。そして、読影レポートの入力のためのGUI画面を記述したHTML(Hyper Text Markup Language)ソースを読影支援サーバ32から読影端末31へ転送することにより、ディスプレイ313に読影レポートの入力のためのGUI画面を表示させ、読影医師に読影レポートの入力環境を提供する。もちろん、読影支援サーバ32とは物理的に分離されたコンピュータに上述のWWWサーバを実装することも妨げられない。ただし、WWWベースの入力環境の提供は必須ではなく、他の方法を用いてもよい。
<2.2 読影支援サーバの構成>
図3は、読影支援サーバ32のより詳細な構成を示すブロック図である。図3における構造化部333(形態素解析部334、クラス特定部335およびシソーラスコード決定部336)と、支援情報生成部337とは、コンピュータである読影支援サーバ32が読影支援プログラム322を実行することにより実現される機能を表現した機能的ブロックである。
図3に示すように、読影支援サーバ32は、症例データベース321と、読影端末31から転送されてきた読影レポートを構造化する構造化部333と、読影医師による読影レポートの入力を支援する支援情報を生成する支援情報生成部337とを備えるとともに、構造化部333における構造化に用いられる構造化用辞書338と、医療用シソーラス辞書339とを保持している。
○構造化用辞書;
構造化用辞書338は、医療に関する単語とそのクラスが登録された辞書である。構造化用辞書338に登録されるクラスの種類は制限されないが、例えば、「部位(REGION)」「症状(SYMPTOM)」「病名(DIAGNOSYS)」「検査・処置(INSPECTION)」等を適宜登録可能である。
○医療用シソーラス辞書;
図4に例示するように、医療に関する単語間の関係の情報を記述したオントロジである医療用シソーラス辞書(以下では、「シソーラス」と略記する)339においては、概念の上下関係に基づいて単語が体系化され、概念的に上位の単語(上位語)が階層構造上で上位に位置し、概念的に下位の単語(下位語)が階層構造上で下位に位置するように、単語が階層的に整理されている。例えば、シソーラス339のノードN1には「脳」という単語が割り当てられ、ノードN1の1つ下の階層にあるノードN2には「脳」の下位語である「小脳」という単語が割り当てられている。
さらに、シソーラス339では、階層構造上の位置(以下では、「階層位置」と略記する)は、所定の規則に従って与えられる記号であるシソーラスコードによって特定される。シソーラスコードは、例えば、同一階層内の位置を識別する英数字のインデックス(図4において、ノードを表す楕円の中に記されている英数字)を階層間の移行を表すハイフン(-)で結合したものであり、シソーラス339では、「脳」という単語の階層位置は「A8-80-30」、「小脳」という単語の階層位置は「A-80-30-10」というシソーラスコードで表される。
○構造化部;
図3に示すように、構造化部333は、形態素解析部334、クラス特定部335およびシソーラスコード決定部336を備える。
形態素解析部334は、自然文で記述された読影レポートを単語(形態素)に分割する。
クラス特定部335は、構造化用辞書338を参照して、形態素解析部334により得られた単語のクラスを特定し、読影レポートの構造化データSD1を生成する。構造化データSD1は、「部位」「症状」「病名」「検査・処置」等の医療に関する属性を有する要素を含む構造化データとなっている。
シソーラスコード決定部336は、シソーラス339を参照して、読影レポートの構造化データSD1に含まれる「部位」という属性を有する要素の内容(単語)の階層位置を表現するシソーラスコードを決定する。
ここで、シソーラスコードの決定について、さらに詳細に説明する。
シソーラスコード決定部336は、読影レポートの構造化データSD1に含まれる「部位」という属性を有する要素の内容(単語)を取得し、当該単語がシソーラス339に含まれるか否かの検索を行う。続いて、シソーラスコード決定部336は、当該単語がシソーラスに含まれる場合、当該単語のシソーラスコードを検索結果から直接的に決定する。一方、シソーラスコード決定部336は、当該単語がシソーラス339に含まれない場合、当該単語のシソーラスコードの推定を行う。
シソーラスコードの推定にあたっては、推定の対象となる単語(以下では、「対象単語」と略記する)に対してさらに形態素解析を行う。このとき、シソーラスコード決定部336は、対象単語を複数の単語に分割できない場合は、シソーラスコードの推定は不可能であると判定してシソーラスコードの推定を終了する。
一方、シソーラスコード決定部336は、対象単語を複数の単語に分割できる場合、当該複数の単語がシソーラス339に含まれるか否かの検索を行う。そして、当該複数の単語がシソーラス339に含まれない場合、シソーラスコードの推定が不可能であると判定し、シソーラスコードの推定を終了する。
当該複数の単語のうち、シソーラス339に含まれる単語が1つである場合、シソーラスコード決定部336は、その1つの単語の階層位置の1つ下の階層位置が対象単語の階層位置であるとして、対象単語のシソーラスコードを決定する。
また、当該複数の単語のうち、シソーラス339に含まれる単語が2つ以上である場合、シソーラスコード決定部336は、その2つ以上の単語のうちの最後方の単語の階層位置の1つ下の階層位置を対象単語の階層位置であるとして、対象単語のシソーラスコードを決定する。
このシソーラスコードの推定について、より具体的な例をあげて説明する。例えば、「左大脳」という単語がシソーラス339に含まれない場合、「左大脳」という単語は「左」「大脳」という2つの単語に分割され、シソーラスコード決定部336は、そのそれぞれについて、シソーラス339に含まれるか否かの検索を行う。ここで、これらの2つの単語のうち「大脳」という1つの単語のみがシソーラス339に含まれており、そのシソーラスコードが「A-80-30-20」である場合、シソーラスコード決定部336は、「左大脳」という単語のシソーラスコードを、「大脳」という単語の下位語であることを示す(階層位置が1つ下であることを示す)「A-80-30-20-20」と決定する。
○支援情報生成部;
支援情報生成部337は、読影医師が読影端末31を用いて入力中の読影レポートの構造化データSD1または読影対象画像に含まれる構造化データSD2に基づく検索キー(クエリ)を用いて症例データベース321に対する検索を行い、検索結果を反映した支援情報を読影端末31へ送出する。より具体的には、支援情報生成部337は、構造化データSD1,SD2に含まれる所定の要素の属性や要素内容を取得し、当該属性や当該要素内容を検索キーとして、症例データベース321に対する検索を行う。ここで、検索キーとなる要素内容は、読影レポートまたは読影対象画像に含まれる構造化データに基づいて生成される文字列であるから、支援情報生成部337は、入力中の医療情報に基づいて生成される文字列を検索キーとして症例データベース321に対する検索を行い、検索結果に基づいて支援情報を生成していることになる。これにより、支援情報生成部337は、入力中の医療情報に関連する支援情報を生成可能となるので、適切な支援情報を生成可能である。
<2.3 データ構造>
以下では、読影レポートの構造化データSD1、読影対象画像に含まれる構造化データSD2および症例データベース321に蓄積されている構造化データSD3のデータ構造について具体例を参照しながら説明する。
○読影レポートの構造化データの具体例;
ここでは、「肺に陰影が見られる」という読影レポートが構造化部333に与えられた場合を例として、読影レポートの構造化データSD1について説明する。
構造化部333においては、最初に、形態素解析部334が、「肺に陰影が見られる」という読影レポートを「肺」「に」「陰影」「が」「見」「られる」という6個の単語に分割し、クラス特定部335が、例えば、図5のテーブルに示すように、「肺」のクラスを「部位(REGION)」、「陰影」のクラスを「症状(SYMPTOM)」と特定する。なお、ここでは、クラス特定部335によって特定されたクラスとして「部位(REGION)」「症状(SYMPTOM)」のみが含まれる例を示したが、「病名(DIAGNOSYS)」「検査・処置(INSPECTION)」等の他のクラスが特定結果に含まれる場合もある。これにより、読影レポートは、クラスに対応する属性を有する要素を含む構造化データSD1へ構造化されたことになる。
○読影対象画像に含まれる構造化データの具体例;
読影対象画像に含まれる構造化データSD2は、「患者の氏名(PATIENT_NAME)」「患者の年齢(PATIENT_AGE)」「患者の性別(PATIENT_SEX)」「検査(INSPECTION)」「読影医師の氏名(READING_PHYSICIANS_NAME)」「読影日(READING_DATE)」「読影時間(READING_TIME)」等の属性を有する要素を含む構造化データとなっている。この構造化データSD2に画像診断装置10や部位の情報を含めてもよい。
○症例データベースに蓄積されている構造化データ;
図6は、症例データベース321に蓄積されている構造化データSD3の例を示す図である。図6は、2回の検査(画像診断装置10による撮影)によって得られた画像についての2つの読影レポートを含む構造化データの例となっている。
図6に示すように、症例データベース321に蓄積されている構造化データSD3は、RDF(Resource Description Framework)によって叙述されている。図6において、複数の楕円はRDFにおけるリソースを示し、複数の矩形はRDFにおけるリテラルを示す。また、図6において、アーク(矢印)で結合された2つの要素のうち、アークの起点のリソースは主語(Subject)、アークの終点のリソースまたはリテラルは目的語(object)とも呼ばれる。このようなRDFによる叙述を採用することにより、データ構造を変化させることが容易になる。
構造化データSD3では、検査がURI(Uniform Resource Identfier)によって表現される。したがって、構造化データSD3には、2回の検査に対応する2つのURI(uri://data/inspection/1,uri://inspection/2)が含まれる。
さらに、構造化データSD3では、読影レポートもURIによって表現される。したがって、構造化データSD3には、2つの読影レポートに対応する2つのURI(uri://data/sr/ip_1,uri://data/sr/ip_2)が含まれる。
検査を表現するURIと、当該検査で得られた画像についての読影レポートを表現するURIとは、検査を表現するURIを起点、読影レポートを表現するURIを終点とするアークによって結合される。当該アークには、RDFにおけるプロパティとして「STRUCTURED_REPORTS」が与えられる。これにより、構造化データSD3では、読影レポートと検査とが対応付けられたことになる。
さらに、構造化データSD3では、検査を表現するURIには、「患者の氏名(PATIENT_NAME)」「患者の年齢(PATIENT_AGE)」「患者の性別(PATIENT_SEX)」「検査(INSPECTION)」「読影医師の氏名(READING_PHYSICIANS_NAME)」「読影日(READING_DATE)」「読影時間(READING_TIME)」という属性を有する要素が結合される。
加えて、検査を表現するURIには、当該検査について特徴的な画像が、「FEATURED_PICS」という属性を有する要素として付加される。この画像もまたURI(uri://data/pic/1,uri://data/pic/2)で表現される。
さらに、構造化データSD3では,読影レポートを表現するURIには、「部位(REGION)」「症状(SYMPTOM)」「病名(DIAGNOSYS)」という属性を有する要素が結合される。URIに結合されたこれらの要素は、構造化データSD1,SD2に含まれる要素であるが、構造化データSD1,SD2に含まれる全要素を構造化データSD3に含める必要はない。また、構造化データSD1,SD2に含まれない要素を構造化データSD3に含めてもよい。
なお、構造化データSD3では、要素内容が重複する要素を共通化する処理が施されている。例えば、図6に示すように、「症状(SYMPTOM)」という属性を有する「高信号域」という内容の要素(リソース)は、2つの読影レポートを表現するURIと結合され共通化されている。
また、構造化データSD3では、「部位(region)」という属性を有する要素間の関係がシソーラスコードによって特定され、データ構造に反映される。例えば、uri://data/sr/ip_1というURIの「部位(region)」という属性を有する要素の内容である「小脳」は、uri://data/sr/ip_2というURIの「部位(region)」という属性を有する要素の内容である「脳」の下位語であることがシソーラスコードから特定可能であるので、「小脳」は、「脳」という主語に対して、「下位語(LOWER_WORD)」という属性を有する目的語となる。これにより、読影支援システム30が保持するシソーラス339すなわちオントロジが、症例データベース321に格納される構造化データSD3のデータ構造に反映される。
<3 読影端末の操作手順およびGUI画面>
以下では、読影医師が読影レポートを入力する場合の読影端末31の操作手順と、読影医師が読影レポートを入力する場合にディスプレイ313に表示されるGUI画面とについて、図7〜図17を参照しながら説明する。ここで、図7は、読影端末31の操作手順を示すフローチャートであり、図8〜図17は、ディスプレイ313に表示されるGUI画面の例を示す図である。
○検査選択(ステップS101);
読影端末31の操作においては、最初に、図8の検査リスト選択画面SC51を用いて、読影を行う検査の選択が行われる。図8に示すように、検査リスト選択画面SC51には、氏名、日付および部位等の検査を特定する情報が一覧表示されており、読影医師は、一覧表示された検査のうちの1つを選択し、しかる後に選択ボタン511を押下することにより、読影を行う検査を選択可能である。
○読影レポート入力(ステップS102);
読影を行う検査の選択後、読影端末31においては、図9の読影レポート入力画面SC52を用いて、読影レポートの入力が行われる。図9に示すように、読影レポート入力画面SC52は、画像表示用領域521、所見入力欄522、診断支援ボタン523、入力支援ボタン524、クリアボタン525、登録ボタン526および支援情報表示枠527を備えており、所見入力欄522に入力された文字列が読影レポートとなる。読影医師は、画像表示用領域521に表示された読影対象画像を参照しつつ読影を行い、読影結果を所見入力欄522に自然文(文字列)で入力することにより、読影レポートを入力可能である。なお、画像表示領域には、検査リスト選択画面SC51で選択した検査に係る単独または複数の読影対象画像が拡大縮小自在に表示される。
○読影レポート登録(ステップS103);
読影レポートの入力終了後、読影医師は、読影レポート入力画面SC52の登録ボタン526を押下することにより、入力した読影レポートの症例データベース321への蓄積指示を読影支援システム30に与えることができる。
なお、読影支援システム30では、症例データベース321への蓄積に先立って読影レポートが構造化データSD1へ変換されるが、当該構造化データSD1の要素の内容を修正するための登録内容確認画面SC53(図10)が蓄積指示の実行に先立ってディスプレイ313に表示される。登録内容確認画面SC53には、要素内容表示欄531が設けられており、要素内容表示欄531に表示された要素の内容は読影医師により修正可能となっている。
○診断支援情報、入力支援情報の呼び出し(ステップS104);
読影レポートの入力中(ステップS102)すなわち読影レポート入力画面SC52において登録ボタン526を押下するまでは、読影医師は、診断支援情報または入力支援情報を支援情報表示欄527に呼び出し可能である。
図11および図12は、診断支援情報を呼び出すための診断支援メニューMN11,MN12の例を示す図である。診断支援メニューMN11,MN12は、読影レポート入力画面SC52において、診断支援ボタン523を押下することにより支援情報表示枠527に呼び出しされる。もちろん、他の操作により診断支援メニューMN11,MN12が呼び出されるようにしてもよい。ここで、図11は、所見入力欄522に入力が行われていない状態で呼び出された診断支援メニューの例に相当し、図12は、所見入力欄522に入力が行われている状態で呼び出された診断支援メニューの例に相当している。
図11に示すように、診断支援メニューMN11からは、診断支援情報として、(1)読影対象画像に係る患者の過去の読影レポート(図13の診断支援情報INF11参照)、(2)読影対象画像と同一の検査により得られた画像の代表的な読影レポート(図14の診断支援情報INF12参照)、または(3)読影対象画像の類似画像とその読影レポート(図15の診断支援情報INF13参照)のいずれかを選択して呼び出すことができる。なお、この診断支援メニューMN11の具体的内容は、読影対象画像を取得した検査の種類によって変化するものであり、診断支援メニューMN11は、頭部スクリーニングCT画像の読影を行う場合に表示される診断支援メニューの例となっている。
また、図12に示すように、診断支援メニューMN12からは、診断支援情報として、診断支援メニューMN11と同様の(1)〜(3)に加えて、(4)「頚動脈」に関する読影レポート(図16の診断支援情報INF14参照)、(5)「頚静脈,肥厚」に関する読影レポート、または(5)これら以外の任意の内容に関する読影レポートのいずれかを選択して呼び出すことができる。この診断支援メニューの具体的内容も、読影対象画像を取得した検査の種類によって変化する他、所見入力欄522に入力した読影レポートによっても変化する。
なお、図13〜図16において、一覧表示された読影レポートのうちの1つを選択して、詳細表示ボタンBTを押下することにより、読影レポートの全文等のさらに詳細な診断支援情報が診断情報表示枠527に表示される。
一方、図17は、読影レポート入力画面SC52において、入力支援ボタン524を押下することにより呼び出しされる入力支援情報INF15の例を示す図である。
入力支援情報INF15は、複数の要素を接続したグラフとして与えられている。当該グラフにおいて、矩形形状で示された複数のノードに割り当てられた複数の単語は、概念的に上位下位の関係にある。入力支援情報INF15の表示態様はこれに限られず、複数の単語を一覧表示する等の態様であってもよいが、グラフとして与えることにより、要素間の関係を容易に把握可能であるという利点もある。
なお、読影医師は、クリック等の所定のGUI操作により、グラフの要素の内容を所見入力欄522に転写可能である。
<4 読影支援システムの動作>
以下では、(a)読影レポートを症例データベース321へ蓄積する場合、(b)診断支援情報INF11〜INF14を生成する場合、および(c)入力支援情報INF15を生成する場合の読影支援システム30の動作について説明する。
<4.1 読影レポートデータを症例データベースへ蓄積する場合の動作>
図18は、読影レポートを症例データベース321へ蓄積する場合の読影支援システム30の動作を示すフローチャートである。当該動作は、読影レポート入力画面SC52における登録ボタン526の押下をトリガとして開始される。
図18に示すように、読影レポート入力画面SC52において登録ボタン526が押下されると、最初に、所見入力欄522に入力された読影レポートが読影端末31から読影支援サーバ32へデータとして転送され(ステップS201)、当該読影レポートが構造化部333により構造化され、読影レポートの構造化データSD1が生成される(ステップS202)。
続いて、読影対象画像に含まれる構造化データSD2が画像サーバ20から読影支援サーバ32へ転送され(ステップS203)、「読影医師の氏名」「読影日」「読影時間」という、読影に関する属性を有する要素に具体的な要素内容が付与される(ステップS204)。
上述のステップS201〜S204により、読影支援サーバ32は、症例データベース321に追加蓄積すべき構造化データSD1,SD2を取得したことになる。そこで、ステップS204に続くステップS205では、取得した構造化データSD1,SD2を、症例データベース321に既に蓄積されている構造化データSD3に追加する処理が行われ、しかる後に動作フローは終了する。
<4.2 診断支援情報を生成する場合の動作>
図19は、診断支援情報を生成する場合の読影支援システム30の動作を示すフローチャートである。当該動作は、読影レポート入力画面SC52における診断支援ボタン523の押下をトリガとして開始される。
図19に示すように、読影レポート入力画面SC52において診断支援ボタン523が押下されると、ステップS201と同様のステップS301により、読影レポートが読影端末31から読影支援サーバ32へ転送され、ステップS203〜S204と同様のステップS302〜S303により、読影対象画像に含まれる構造化データSD2を読影支援サーバ32が取得する。
先述したように、診断支援情報の提示にあたっては、所見入力欄522への入力の有無によって異なる診断支援メニューが提供される。このため、ステップS303に続くステップS304では、所見入力欄522への入力の有無すなわちステップS301で取得した読影レポートが空データであるか否かによって処理の分岐が行われる。
ステップS303において、所見入力欄522への入力がないと判定された場合、支援情報生成部337は、読影対象画像に含まれる構造化データSD2に基づく診断支援メニューMN11を生成する(ステップS305)。より詳しくは、支援情報生成部337は、読影対象画像に含まれる構造化データSD2の中の所定の属性を有する要素の要素内容を取得し、属性および取得した要素内容を検索キーとして、属性および要素内容が一致する要素の検索を症例データベース321に対して行う。例えば、読影対象画像に含まれる構造化データSD2に、「患者の名前(PATIENT_NAME)」という属性を有する「松宮雄介」という内容の要素がある場合、支援情報生成部337は、属性が「患者の名前(PATIENT_NAME)」であり、要素内容が「松宮雄介」である要素の検索を症例データベース321に対して行う。そして、支援情報生成部337は、検索により抽出された要素の主語となっている検査をリストアップして、当該リスト(診断支援情報の一部)の呼び出し手段(ハイパーリンク等)を診断支援メニューMN11に含める。もちろん、他の属性を有する要素についてに対して同様の処理を行ってもよい。
一方、ステップS303において、所見入力欄522への入力があると判定された場合、読影レポートが構造化部333により構造化され、読影レポートの構造化データSD1が生成される(ステップS306)。しかる後に、支援情報生成部337は、読影レポートの構造化データSD1および読影対象画像に含まれる構造化データSD2に基づく診断支援メニューMN12を生成する(ステップS307)。より詳しくは、支援情報生成部337は、読影レポートの構造化データSD1の中の所定の属性を有する要素の要素内容を取得し、属性および取得した要素内容を検索キーとして、属性および要素内容が一致する要素の検索を症例データベース321に対して行う。例えば、読影レポートの構造化データSD1に、「部位」という属性を有する「頚動脈」という内容の要素がある場合、支援情報生成部337は、属性が「部位」であり、要素内容が「頚動脈」となっている要素の検索を症例データベース321に対して行う。そして、支援情報生成部337は、検索により抽出された要素の主語となっている検査をリストアップして、当該リストの呼び出し手段を診断支援メニューMN12に含める。なお、診断支援メニューMN12には、ステップS305の説明で述べた呼び出し手段も同時に含められている。もちろん、ステップS307においても、他の属性を有する要素についてに同様の処理を行ってもよい。
ステップS305またはS307における診断支援メニューの生成後、読影支援サーバ32は、生成された診断支援メニューMN11またはMN12を読影端末31へ送出し(ステップS308)、しかる後に動作フローは終了する。
なお、読影レポートの構造化データSD1,SD2は、医療に関する属性を有する要素を含むので、診断支援情報INF11〜14には、医療に関する属性を有する情報が含まれることになる。
<4.3 入力支援情報を生成する場合の動作>
図20は、入力支援情報を生成する場合の読影支援システム30の動作を示すフローチャートである。当該動作は、読影レポート入力画面SC52における入力支援ボタン524の押下をトリガとして開始される。
図20に示すように、読影レポート入力画面SC52において入力支援ボタン524が押下されると、ステップS201〜S202と同様のステップS401〜S402により、読影レポートが読影端末31から読影支援サーバ32へ転送され(ステップS401)、読影レポートが構造化部333により構造化される(ステップS402)。
続いて、支援情報生成部337は、読影レポートの構造化データSD1に含まれる要素の属性および要素内容を取得し、取得した属性および要素内容を検索キーとして、属性および要素内容が一致する要素の検索を読影支援サーバ32に対して行う(ステップS403)。
ステップS403に続くステップS404では、ステップS403において、属性および要素内容が一致する要素が検索で抽出されたか否かによって処理の分岐が行われる。
ステップS404において、属性および要素内容が一致する要素が検索で抽出されなかった場合、ステップS403で取得された要素内容に対して、先述のシソーラスコードの推定処理が行われ、しかる後にステップS406への移行が行われる(ステップS405)。
一方、ステップ404において、属性および要素内容が一致する要素が検索で抽出された場合、ステップS405の処理を行わずに、ステップS406への移行が行われる。
続いて、ステップS403で抽出された要素またはステップS405で推定されたシソーラスコードと関連する要素の要素内容が取得され(ステップS406)、しかる後に取得した要素内容が出力される(ステップS407)。なお、ステップS403で抽出された要素と関連する要素とは、例えば、抽出された要素でデータ構造上の距離が所定の範囲内(階層範囲が所定の範囲内)の要素である。また、推定されたシソーラスコードを関連する要素とは、医療用シソーラス辞書339における階層位置が近い要素ないしは当該要素とデータ構造上の距離が所定の範囲内の要素である。
なお、入力支援情報INF15の抽出元となる構造化データSD3のデータ構造はオントロジであるシソーラスを反映しているので、入力支援情報INF15の生成にあたっては読影支援システム30が保持するオントロジを利用していることになる。これにより、オントロジに含まれる医療に関する単語間の関係の情報が入力支援情報INF15に反映されるので、適切な支援情報を生成可能である。
<5 変形例>
◎読影支援システムについて;
上述の実施形態では、読影支援システム30が医用画像管理システム1Aの一部である例を示したが、読影支援システム30が放射線科情報システム(RIS;Radiology Informatin System)や病院情報システム(HIS;Hospital Informatin System)等の各種医療システムの一部であってもよい。あるいは、読影支援システム30が、他のシステムから独立して用いられることも妨げられない。
◎画像ビュワーについて;
上述の実施形態では、読影レポート入力画面SC52が画像ビュワーの機能を含む例を示したが、読影にあたって別途独立した画像ビュワーを用いるようにしてもよい。
◎医療情報について;
上述の実施形態では、読影対象画像に含まれる構造化データSD2の中のオーダー情報を支援情報の生成に利用する態様について説明したが、読影レポートのみに基づいて支援情報INF11〜INF15を生成することや、オーダー情報以外の情報に基づいて支援情報INF11〜INF15を生成することも妨げられない。また、支援情報INF11〜INF15の基礎となる情報は、読影対象画像についての文字列情報であればよく、読影対象画像に含まれる構造化データである必要はない。例えば、画像を画像処理することにより得られる情報に基づいて支援情報INF11〜INF15を生成するようにしてもよい。なお、構造化されていない文字列情報は、読影レポートと同様の方法で読影支援サーバ32において構造化可能である。
◎構造化について;
上述の実施形態では、自然文を単語に分割した後に構造化用辞書338を参照してクラスを特定することにより読影レポートの構造化を行う例を示したが、これ以外の方法により読影レポートを構造化してもよい。
本発明の実施形態に係る医療支援システム1の主要な機能を示す図である。 本発明の実施形態に係る読影支援システム30を含む医用画像管理システム1Aの全体構成を示すブロック図である。 読影支援サーバ32の構成を示すブロック図である。 医療用シソーラス辞書339の階層構造を示す図である。 読例レポートの構造化データSD1の例を示す図である。 症例データベース321に蓄積されている構造化データSD3の例を示す図である。 読影端末31の操作手順を示すフローチャートである。 検査リスト選択画面SC51の例を示す図である。 読影レポート入力画面SC52の例を示す図である。 登録内容確認画面の例を示す図である。 診断支援情報を呼び出すための診断支援メニューの例を示す図である。 診断支援情報を呼び出すための診断支援メニューの例を示す図である。 診断支援情報となる読影レポート一覧表示画面を示す図である。 診断支援情報となる読影レポート一覧表示画面を示す図である。 診断支援情報となる読影レポート一覧表示画面を示す図である。 診断支援情報となる読影レポート一覧表示画面を示す図である。 入力支援情報INF15の例を示す図である。 読影レポートを症例データベース321へ蓄積する場合の動作を示すフローチャートである。 診断支援情報を生成する場合の動作を示すフローチャートである。 入力支援情報を生成する場合の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 医療支援システム
1A 医用画像管理システム
10 画像診断装置
20 画像サーバ
30 読影支援システム
31 読影端末
32 読影支援サーバ
40 ネットワーク
321 症例データベース
333 構造化部
337 支援情報生成部
338 構造化用辞書
339 医療用シソーラス辞書
334 形態素解析部
335 クラス特定部
336 シソーラスコード決定部

Claims (11)

  1. 医療支援システムであって、
    文字列情報の医療情報の入力に用いられる入力手段と、
    前記入力手段を用いて入力された医療情報を構造化し、医療に関する属性を有する要素を含む構造化データを生成する構造化手段と、
    前記入力手段を用いて入力された医療情報を前記構造化手段により構造化した構造化データを記憶する記憶手段と、
    前記入力手段における医療従事者による医療情報の入力を支援する支援情報を生成する生成手段と、
    を備え、
    前記生成手段は、前記入力手段において入力中の医療情報を前記構造化手段により構造化した構造化データに含まれる属性及び要素を検索キーとして前記記憶手段に記憶された医療情報を前記構造化手段により構造化した構造化データに対する検索を行い、検索結果に基づいて、前記支援情報を生成することを特徴とする医療支援システム。
  2. 請求項1に記載の医療支援システムにおいて、
    前記生成手段が、医用画像についての文字列情報に基づいて、前記支援情報を生成することを特徴とする医療支援システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の医療支援システムにおいて、
    前記構造化データがRDFによって叙述されることを特徴とする医療支援システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、
    オントロジを保持するとともに、
    前記オントロジを利用して前記支援情報を生成することを特徴とする医療支援システム。
  5. 請求項4に記載の医療支援システムにおいて、
    前記オントロジが医療用シソーラス辞書であることを特徴とする医療支援システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、
    前記医療情報が、医用画像についての医師の読影結果を記載した読影レポートを含むことを特徴とする医療支援システム。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、
    前記医療情報が、看護師の看護活動を記録した看護レポートを含むことを特徴とする医療支援システム。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、
    前記医療情報が、医療活動中に発生したインシデントを記録したインシデントレポートを含むことを特徴とする医療支援システム。
  9. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、
    前記医療情報が、医師の診断結果を記載した診断レポートを含むことを特徴とする医療支援システム。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、
    前記支援情報が、複数の要素を接続したグラフであることを特徴とする医療支援システム。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の医療支援システムにおいて、
    前記入力手段が自然文を用いた医療情報の入力に用いられることを特徴とする医療支援システム。
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