JP4796308B2 - 建物の換気構造 - Google Patents

建物の換気構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4796308B2
JP4796308B2 JP2005027825A JP2005027825A JP4796308B2 JP 4796308 B2 JP4796308 B2 JP 4796308B2 JP 2005027825 A JP2005027825 A JP 2005027825A JP 2005027825 A JP2005027825 A JP 2005027825A JP 4796308 B2 JP4796308 B2 JP 4796308B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
building
ventilation
ventilation holes
hinge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005027825A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006214159A (ja
Inventor
慶太郎 渡邉
久一 出野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2005027825A priority Critical patent/JP4796308B2/ja
Publication of JP2006214159A publication Critical patent/JP2006214159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4796308B2 publication Critical patent/JP4796308B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Ventilation (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Description

本発明は、建物の基礎と基礎上に構築される建物本体との間に、前記基礎の長手方向に沿って配置される台輪本体と、この台輪本体をその幅方向に貫通するようにして形成された複数の換気孔とを備えた換気孔付き台輪が介在されてなる建物の換気構造に関する。
建物、特に住宅を構築する際には、まず基礎を構築し、この基礎の上端面に台輪を敷き、この台輪上に床部材や壁部材等の構造部材を設置していくといった施工方法がとられている。
また、前記台輪は、その側面に換気用の孔が幅方向に形成されている換気孔付き台輪であり、このような換気孔付き台輪が構築される基礎の全周にわたって設けられて、前記換気用の孔から外気が入り込むことによって床下空間部等の建物本体の防湿効果が促進する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−070187号公報
ところが、特に寒冷地住宅において、上記特許文献1に記載のような換気孔付き台輪を設けた際に、冬期に、屋外から床下空間部等の建物本体内部に吹き込む冷たい空気によって室内が冷やされてしまう場合がある。
一方、特に木造住宅においては床下空間部における空気の流通を良好とし、低湿気状態に保持して、シロアリによる食害や微生物等による腐敗等の被害から、木材を防護する必要がある。
本発明の課題は、床下空間部等の建物本体の換気状態を良好に保つことができるとともに、冬期における室内の温度の低下を防ぐことができる建物の換気構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1または図2に示すように、建物1の基礎2と基礎2上に構築される建物本体3との間に、前記基礎2の長手方向に沿って配置される台輪本体4aと、この台輪本体4aをその幅方向に貫通するようにして形成された複数の換気孔4bとを備えた換気孔付き台輪4が介在されてなる建物の換気構造Aにおいて、
前記台輪本体4aの外部側に、この台輪本体4aの前記複数の換気孔4bを閉塞可能なシャッター部材5が取り付けられており、
前記シャッター部材5は、前記台輪本体4aの長手方向に沿って長尺で、かつ、前記複数の換気孔4bを閉塞するシャッター本体6と、このシャッター本体6を前記台輪本体4aに取り付ける取付部7とを備えており、
前記シャッター本体6に設けられたヒンジ抱持部6bと、前記取付部7に設けられ、かつ、前記ヒンジ抱持部6bに抱持されるヒンジ支点部7cとを備えたヒンジ部8により、前記シャッター本体6と取付部7とが回動自在に結合されており、
これらヒンジ抱持部6bとヒンジ支点部7cとは、前記シャッター本体6を所望の開放角度に開放した状態で、その開放状態を保持可能なように強固な抱持状態で結合されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記台輪本体4aの外部側に、この台輪本体4aの前記複数の換気孔4bを閉塞可能なシャッター部材5が取り付けられていることから、前記シャッター部材5によって前記複数の換気孔4bを閉塞しない時は、これら複数の換気孔4bを通じて空気が出入りするので、床下空間部等の建物本体3の換気状態を良好に保つことができる。
また、前記シャッター部材5によって前記複数の換気孔4bを閉塞した時には、これら複数の換気孔4bを通じた空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。さらに、冬期の寒冷地住宅においても、冷たい空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。
また、前記シャッター部材5は、前記台輪本体4aの長手方向に沿って長尺で、かつ、前記複数の換気孔4bを閉塞するシャッター本体6と、このシャッター本体6を前記台輪本体4aに取り付ける取付部7とを備えていることから、前記取付部7を台輪本体4aに取り付けることにより、前記シャッター本体6を前記台輪本体4aに容易に取り付けることができる。
また、前記シャッター本体6に設けられたヒンジ抱持部6bと、前記取付部7に設けられ、かつ、前記ヒンジ抱持部6bに抱持されるヒンジ支点部7cとを備えたヒンジ部8により、前記シャッター本体6と取付部7とが回動自在に結合されていることから、前記シャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを開閉することができる。
これにより、前記シャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを閉塞しない時は、これら複数の換気孔4bを通じて空気が出入りするので、床下空間部等の建物本体3の換気状態を良好に保つことができる。しかも、前記シャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを閉塞した時には、これら複数の換気孔4bを通じた空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。さらに、冬期の寒冷地住宅においても、冷たい空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。
請求項に記載の発明は、例えば図3(a)〜(e)に示すように、請求項に記載の建物の換気構造Aにおいて、
前記シャッター本体6は、前記複数の換気孔4bを閉塞する面にパッキン材6dが取り付けられた閉塞板部6aと、
この閉塞板部6aの上縁部に設けられた前記ヒンジ抱持部6bと、
前記閉塞板部6aの下縁部から延出し、かつ、前記取付部7の一部と係止し合う係止突条部6eを備えるとともに、先端部に取手部6fが設けられた水平板部6cとから構成されており、
前記取付部7は、前記台輪本体4aの外部側表面に当接する取付本体部7aと、
この取付本体部7aの幅方向両端部に設けられて、前記複数の換気孔4bに差し込まれて固定される差込脚部7bと、
前記取付本体部7aの上端部に設けられた前記ヒンジ支点部7cと、
前記取付本体部7aの下端部に設けられて、前記係止突条部6eと係止し合う係止突部7dとから構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記シャッター本体6は、前記複数の換気孔4bを閉塞する面にパッキン材6dが取り付けられた閉塞板部6aと、
この閉塞板部6aの上縁部に設けられた前記ヒンジ抱持部6bと、
前記閉塞板部6aの下縁部から延出し、かつ、前記取付部7の一部と係止し合う係止突条部6eを備えるとともに、先端部に取手部6fが設けられた水平板部6cとから構成されており、
前記取付部7は、前記台輪本体4aの外部側表面に当接する取付本体部7aと、
この取付本体部7aの幅方向両端部に設けられて、前記複数の換気孔4bに差し込まれて固定される差込脚部7bと、
前記取付本体部7aの上端部に設けられた前記ヒンジ支点部7cと、
前記取付本体部7aの下端部に設けられて、前記係止突条部6eと係止し合う係止突部7dとから構成されていることから、床下空間部等の建物本体3の換気状態を良好に保つことができるとともに、冬期における室内の温度の低下を防ぐことができる。
すなわち、まず、前記シャッター本体6と取付部7とは、前記ヒンジ支点部7cが前記ヒンジ抱持部6bによって抱持されることにより回動自在に結合されている。また、前記差込脚部7bを前記複数の換気孔4bに差し込むことによって、前記取付本体部7aを前記台輪本体4aに当接させるようにして前記取付部7を取り付けることができ、その上、前記シャッター本体6を前記台輪本体4aに容易に取り付けることができるようになっている。
この時、前記閉塞板部6aによって、この閉塞板部6aが前記台輪本体4aの外部側表面を覆うようにして前記複数の換気孔4bを閉塞できるようになっており、しかも、前記複数の換気孔4bを閉塞する面にパッキン材6dが取り付けられることによって、前記複数の換気孔4bをさらに密に閉塞することができるようになっている。
そして、前記シャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを閉塞した時は、前記水平板部6cに設けられた係止突条部6eと、前記取付本体部7aに設けられた係止突部7dとが係止し合うので、前記シャッター本体6と取付部7とを確実に閉じ合わせることができるようになっている。これによって、前記複数の換気孔4bを通じた空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。さらに、冬期の寒冷地住宅においても、冷たい空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。
一方、前記シャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを閉塞しない時には、前記水平板部6cの先端に設けられた取手部6fを摘んで引っ張ることにより、閉じ合わせたシャッター本体6と取付部7とを開くことができるようになっている。これによって、前記複数の換気孔4bを通じて空気が出入りするので、床下空間部等の建物本体3の換気状態を良好に保つことができる。
請求項に記載の発明は、例えば図3(b)〜(e)に示すように、請求項に記載の建物の換気構造Aにおいて、
前記差込脚部7bには、これら差込脚部7bの先端から外側に向けて折り曲げられて形成されることにより弾力性を備えた差込保持部7eが設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記差込脚部7bには、これら差込脚部7bの先端から外側に向けて折り曲げられて形成されることにより弾力性を備えた差込保持部7eが設けられていることから、前記差込脚部7bを前記換気孔4bに差し込むことによって、前記弾力性を備えた差込保持部7eがその弾性復帰力によって前記換気孔4bの内部に密接して保持されるので、前記差込脚部7bを前記換気孔4bに固定することができる。
本発明によれば、前記台輪本体の外部側に、この台輪本体の前記複数の換気孔を閉塞可能なシャッター部材が取り付けられていることから、前記シャッター部材によって前記複数の換気孔を閉塞しない時は、これら複数の換気孔を通じて空気が出入りするので、床下空間部等の建物本体の換気状態を良好に保つことができる。
また、前記シャッター部材によって前記複数の換気孔を閉塞した時には、これら複数の換気孔を通じた空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。さらに、前記シャッター部材は、建物の北側に位置するようにして前記換気孔付き台輪に取り付けられていることから、冬期の寒冷地住宅においても、冷たい空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明に係る建物の換気構造Aの実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態の建物1は、壁や床等の建物1の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てるパネル工法で構築される。
本実施の形態の建物の換気構造Aは、図1および図2に示すように、建物1の基礎2と基礎2上に構築される建物本体3との間に、前記基礎2の長手方向に沿って配置される台輪本体4aと、この台輪本体4aをその幅方向に貫通するようにして形成された複数の換気孔4bとを備えた換気孔付き台輪4が介在されてなり、
前記台輪本体4aの外部側に、この台輪本体4aの前記複数の換気孔4bを閉塞可能なシャッター部材5が取り付けられている。
前記基礎2は、前記建物本体3を支える建物1の下部構造であり、本実施の形態では、上部からの力で不同沈下しないように、鉄筋で補強した帯状の連続した構造である布基礎2が設置されている。
前記建物本体3は、図1に示すように、前記換気孔付き台輪4を介して基礎2上に構築される建物1の上部構造であり、本実施の形態では、前記基礎2上に配置される床パネル3aと、この床パネル3aに取り付けられ床パネル3aとともに床部を構成する半土台3bと、前記床部上に配置される壁パネル3cによって構成されている。
また、前記基礎2の所定の位置にアンカーボルト2aが立設されており、前記基礎2上に前記換気孔付き台輪4が設けられ、その上に前記床パネル3aおよび半土台3b、そして、これら床パネル3aおよび半土台3b上に前記壁パネル3cが設けられている。そして、これら換気孔付き台輪4および建物本体3に前記アンカーボルト2aが挿通されてボルト締結されることにより、前記基礎2と建物本体3、およびこれら基礎2と建物本体3との間に介在する換気孔付き台輪4が固定されている。
前記換気孔付き台輪4は、上述のように、前記基礎2とこの基礎2上に構築される前記建物本体3との間に介在して設けられており、前記基礎2の長手方向に沿って配置される台輪本体4aと、この台輪本体4aをその幅方向に貫通するようにして形成された複数の換気孔4bとを備えている。
前記台輪本体4aは、図1および図2に示すように、長尺板状に形成され、前記基礎2の長手方向に沿って配置されている。また、前記換気孔付き台輪4の上下面を構成し、互いに離間して対向するように配置された板状の上面部材4e及び下面部材4fと、これら上下面部材4e、4fの間で、且つ上下面部材4e、4fに直交するように設けられた複数の仕切り壁部4gと、前記台輪本体4aを基礎2に固定する釘孔4cと、台輪本体4aの長手方向に細長い形状に形成されたアンカーボルト挿通用の貫通穴4d等とを備えている。
この台輪本体4aは、前記基礎2に立設されたアンカーボルト2aを前記アンカーボルト挿通用の貫通穴4dに挿通されて配置され、前記釘孔4cに釘打ちされて、前記基礎2に対して固定されている。
また、前記台輪本体4aどうしを長手方向に接続するために、この台輪本体4aの両端部には隣接する台輪本体4aの端部と接続し合う接続部4hが形成されている。
前記換気孔4bは、図1および図2に示すように、前記台輪本体4aをその幅方向に貫通するようにして形成されており、本実施の形態では、この換気孔4bの開口部分の有効換気面積が台輪本体4aの長さ4mあたり300cm以上あるので、必要十分な換気量を確保することができるようになっている。
なお、本実施の形態では、前記複数の換気孔4bの開口部分の有効換気面積が台輪本体4aの長さ4mあたり300cm以上としたが、必要十分な換気量を確保することが可能であれば、これに限られるものではない。
前記シャッター部材5は、図1〜図3に示すように、前記台輪本体4aの長手方向に沿って長尺で、かつ、前記複数の換気孔4bを閉塞するシャッター本体6と、このシャッター本体6を前記台輪本体4aに取り付ける取付部7とを備えており、前記シャッター本体6に設けられたヒンジ抱持部6bと、前記取付部7に設けられ、かつ、前記ヒンジ抱持部6bに抱持されるヒンジ支点部7cとを備えたヒンジ部8により、前記シャッター本体6と取付部7とが回動自在に結合されている。
このようなシャッター部材5によれば、前記取付部7を台輪本体4aに取り付けることにより、前記シャッター本体6を前記台輪本体4aに容易に取り付けることができる。
また、前記シャッター本体6に設けられたヒンジ抱持部6bと、前記取付部7に設けられ、かつ、前記ヒンジ抱持部6bに抱持されるヒンジ支点部7cとを備えたヒンジ部8により、前記シャッター本体6と取付部7とが回動自在に結合されていることから、前記シャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを開閉することができる。
また、前記ヒンジ支点部7cに対する前記ヒンジ抱持部6bの抱持状態は強固になっており、これによって、前記複数の換気孔4bを開閉する前記シャッター本体6を開放した状態においては、その開放状態を保持することができるようになっている。
さらに、前記シャッター本体6は上述のように、その開放状態を保持することができるようになっているので、例えば、強い風を受けても閉じてしまうことが無く、確実に前記複数の換気孔4bを通じて空気が出入りするので、床下空間部等の建物本体3の換気状態を良好に保つことができる。そして、この時、前記シャッター本体6の開放角度を45度〜90度の範囲で開放して保持することによって、空気の出入りが前記シャッター本体6に邪魔されず円滑に行われるので好ましい。
前記シャッター本体6は、図3(a)に示すように、前記複数の換気孔4bを閉塞する面にパッキン材6dが取り付けられた閉塞板部6aと、
この閉塞板部6aの上縁部に設けられた前記ヒンジ抱持部6bと、
前記閉塞板部6aの下縁部から延出し、かつ、前記取付部7の一部と係止し合う係止突条部6eを備えるとともに、先端部に取手部6fが設けられた水平板部6cとから構成されている。
前記パッキン材6dは、前記台輪本体4aの長手方向に沿って長尺で、弾性を有するとともに、柔軟性を有し、かつ、水や空気が浸透しにくい材料からなっている。例えば、多数の独立気泡を有する低発泡性の樹脂からなる発泡EPDM(エチレンプロピレンジエンターポリマ)やシリコン材、各種ゴム、その他の弾性と柔軟性および可撓性を有する合成樹脂を用いることができる。
前記ヒンジ抱持部6bは、前記台輪本体4aの長手方向に沿って長尺で、その断面が弧状に形成され、後述する取付部7のヒンジ支点部7cよりも大きい弧になるように構成されており、このヒンジ支点部7cを抱持することができるように設定されている。
前記水平板部6cは、前記閉塞板部6aの下縁部から延出し、前記取付部7の一部と係止し合う係止突条部6eを備えるとともに、先端部に取手部6fが設けられている。
前記係止突条部6eは、前記閉塞板部6aの下縁部近傍に設けられ、前記台輪本体4aの長手方向に沿って長尺で、下方に突出するようにして形成されている。
また、前記取手部6fは、前記水平板部6cの先端部に設けられ、この水平板部6cの上下鉛直方向に延出するようにして形成されており、指で摘みやすいようになっている。
前記取付部7は、図3(b)〜(e)に示すように、前記台輪本体4aの外部側表面に当接する取付本体部7aと、
この取付本体部7aの幅方向両端部に設けられて、前記複数の換気孔4bに差し込まれて固定される差込脚部7bと、
前記取付本体部7aの上端部に設けられた前記ヒンジ支点部7cと、
前記取付本体部7aの下端部に設けられて、前記係止突条部6eと係止し合う係止突部7dとから構成されている。
前記取付本体部7aは、前記台輪本体4aの外部側表面に当接し、この台輪本体4aに形成された換気孔4bのいずれかに跨るようにして形成されている。
前記差込脚部7bは、取付本体部7aの幅方向両端部に設けられており、この差込脚部7bには、これら差込脚部7bの先端から外側に向けて折り曲げられて形成されることにより弾力性を備えた差込保持部7eが設けられている。このような差込保持部7eによれば、前記差込脚部7bを前記換気孔4bに差し込むことによって、前記弾力性を備えた差込保持部7eがその弾性復帰力によって前記換気孔4bの内部に密接して保持されるので、前記差込脚部7bを前記換気孔4bに固定することができる。
前記ヒンジ支点部7cは、前記取付本体部7aの上端部の左右2箇所に設けられており、その断面は弧状に形成され、前記ヒンジ抱持部6bよりも小さい弧になるように設定されて、前記ヒンジ抱持部6bによって抱持されるようになっている。
また、これらヒンジ抱持部6bとヒンジ支点部7cとは、該ヒンジ支点部7cがヒンジ抱持部6bにより抱持されることで、前記ヒンジ支点部7cを軸心として回動自在に結合されている。
前記係止突部7dは、前記取付本体部7aの下端部から前記差込脚部7bとは反対の方向に延出するようにしてに設けられており、この延出した部分の先端に、上方に向かって突起するようにして形成されている。
この係止突部7dは上方に向かって突出し、前記係止突条部6eは下方に突出するようにして形成されているので、これら係止突条部6eと係止突部7dとは係止し合うようになっている。
このようなシャッター本体6および取付部7によれば、前記シャッター本体6と取付部7とは、前記ヒンジ支点部7cが前記ヒンジ抱持部6bによって抱持されることにより回動自在に結合されている。また、前記差込脚部7bを前記複数の換気孔4bに差し込むことによって、前記取付本体部7aを前記台輪本体4aに当接させるようにして前記取付部7を取り付けることができ、その上、前記シャッター本体6を前記台輪本体4aに容易に取り付けることができるようになっている。
この時、前記閉塞板部6aによって、この閉塞板部6aが前記台輪本体4aの外部側表面を覆うようにして前記複数の換気孔4bを閉塞できるようになっており、しかも、前記複数の換気孔4bを閉塞する面にパッキン材6dが取り付けられることによって、前記複数の換気孔4bをさらに密に閉塞することができるようになっている。
そして、前記シャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを閉塞した時は、前記水平板部6cに設けられた係止突条部6eと、前記取付本体部7aに設けられた係止突部7dとが係止し合うので、前記シャッター本体6と取付部7とを確実に閉じ合わせることができるようになっている。
なお、図示はしないが、前記シャッター部材5は、図1に示すシャッター部材5とは上下逆向きになるように、すなわち、前記ヒンジ部8が下方に位置するようにして取り付けることが可能であり、前記シャッター本体6を、前記ヒンジ部8を軸にして下側に向かって開放させることができるようになっている。そして、このように前記シャッター部材5を、図1に示すものとは上下逆向きになるように取り付けたとしても、前記複数の換気孔4bを通じて空気が出入りするので、床下空間部等の建物本体3の換気状態を良好に保つことができる。
以上のような構成の建物の換気構造Aを構築する際、図4に示すように、前記換気孔付き台輪4は構築される前記基礎2の全周にわたって設けられ、このうち前記シャッター部材5が取り付けられる位置は建物1の北側1aに設けられた換気孔付き台輪4となる。
このように、前記シャッター部材5が、建物1の北側1aに位置するようにして前記換気孔付き台輪4に取り付けられていることから、前記シャッター部材5により前記複数の換気孔4bを閉塞することによって、従来とは異なり、屋外から床下空間部等の建物本体3内部に吹き込む冷たい空気を遮蔽することができるので、冬期における室内の温度の低下を防ぐことができる。
そこで、このように建物1の北側1aに前記シャッター部材5を取り付けるには、図1および図2に示すように、まず、建物1の基礎2と基礎2上に構築される建物本体3との間に前記換気孔付き台輪4を介在させ、前記台輪本体4aの外部側に、この台輪本体4aの前記複数の換気孔4bを閉塞可能なシャッター部材5を取り付けるようにする。
具体的には、前記基礎2の所定の位置に立設されたアンカーボルト2aに、前記換気孔付き台輪4の貫通穴4dを挿通させて基礎2上に配置し、前記釘孔4cに釘打ちして基礎2上に固定する。そして、その上に前記床パネル3aおよび半土台3bを配置し、そして、これら床パネル3aおよび半土台3b上に前記壁パネル3cを設ける。
次に、前記基礎2と建物本体3との間に設けた換気孔付き台輪4に、前記シャッター部材5を取り付ける。
取り付けに際しては、まず、前記台輪本体4aに形成された複数の換気孔4bのうち、前記シャッター部材5を固定し得る任意の換気孔4bに、前記シャッター部材5を構成する取付部7を任意の数取り付けていく。
この時、前記取付部7の差込脚部7bを、この取付部7の取付部7本体が前記台輪本体4aの外部側表面に当接するようにして前記複数の換気孔4bに挿入し、この差込脚部7bに形成された差込保持部7eによって、前記取付部7を前記換気孔4bの内部に保持させるようにする。
そして、前記複数の換気孔4bに取り付けられた取付部7の上端部に、その左右2箇所にヒンジ支点部7cが設けられており、これらヒンジ支点部7cを前記シャッター本体6のヒンジ抱持部6bによって抱持させる。このようにして、前記シャッター本体6と取付部7とが結合されるようになっている。
また、前記シャッター本体6の閉塞板部6aにパッキン材6dを取り付けて、このシャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを密に閉塞できるようにする。
さらに、前記シャッター本体6によって前記複数の換気孔4bを閉塞した時に、前記水平板部6cに設けた係止突条部6eと、前記取付本体部7aに設けた係止突部7dとを係止させる。これにより、前記シャッター本体6と取付部7とを確実に閉じ合わせることができる。
一方、以上のようなシャッター部材5によって前記複数の換気孔4bを閉塞することができるようになっているが、このシャッター部材5によって前記複数の換気孔4bを閉塞しない時には、前記複数の換気孔4bは、開口部分の有効換気面積が台輪本体4aの長さ4mあたり300cm以上あるので、必要十分な換気量を確保することができるようになっている。この時には、前記シャッター本体6に設けられた取手部6fを摘み上げて、前記複数の換気孔4を開けるようにする。
本実施の形態の建物の換気構造Aによれば、前記台輪本体4aの外部側に、この台輪本体4aの前記複数の換気孔4bを閉塞可能なシャッター部材5が取り付けられていることから、前記シャッター部材5によって前記複数の換気孔4bを閉塞しない時は、これら複数の換気孔4bを通じて空気が出入りするので、床下空間部等の建物本体3の換気状態を良好に保つことができる。
また、前記シャッター部材5によって前記複数の換気孔4bを閉塞した時には、これら複数の換気孔4bを通じた空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。さらに、前記シャッター部材5は、建物1の北側1aに位置するようにして前記換気孔付き台輪4に取り付けられていることから、冬期の寒冷地住宅においても、冷たい空気の流入を遮蔽することができるので、室内の温度の低下を防ぐことができる。
本発明の建物の換気構造を示す側面図である。 本発明の建物の換気構造を示す概略斜視図である。 シャッター部材を表しており、(a)はシャッター本体の側面図、(b)は取付部の側面図、(c)は取付部の平面図、(d)は取付部の背面図、(e)は取付部の正面図を示すものである。 シャッター部材の取り付け位置を示す平面図である。
符号の説明
A 換気構造
1 建物
2 基礎
3 建物本体
4 換気孔付き台輪
4a 台輪本体
4b 複数の換気孔
5 シャッター部材

Claims (3)

  1. 建物の基礎と基礎上に構築される建物本体との間に、前記基礎の長手方向に沿って配置される台輪本体と、この台輪本体をその幅方向に貫通するようにして形成された複数の換気孔とを備えた換気孔付き台輪が介在されてなる建物の換気構造において、
    前記台輪本体の外部側に、この台輪本体の前記複数の換気孔を閉塞可能なシャッター部材が取り付けられており、
    前記シャッター部材は、前記台輪本体の長手方向に沿って長尺で、かつ、前記複数の換気孔を閉塞するシャッター本体と、このシャッター本体を前記台輪本体に取り付ける取付部とを備えており、
    前記シャッター本体に設けられたヒンジ抱持部と、前記取付部に設けられ、かつ、前記ヒンジ抱持部に抱持されるヒンジ支点部とを備えたヒンジ部により、前記シャッター本体と取付部とが回動自在に結合されており、
    これらヒンジ抱持部とヒンジ支点部とは、前記シャッター本体を所望の開放角度に開放した状態で、その開放状態を保持可能なように強固な抱持状態で結合されていることを特徴とする建物の換気構造。
  2. 請求項に記載の建物の換気構造において、
    前記シャッター本体は、前記複数の換気孔を閉塞する面にパッキン材が取り付けられた閉塞板部と、
    この閉塞板部の上縁部に設けられた前記ヒンジ抱持部と、
    前記閉塞板部の下縁部から延出し、かつ、前記取付部の一部と係止し合う係止突条部を備えるとともに、先端部に取手部が設けられた水平板部とから構成されており、
    前記取付部は、前記台輪本体の外部側表面に当接する取付本体部と、
    この取付本体部の幅方向両端部に設けられて、前記複数の換気孔に差し込まれて固定される差込脚部と、
    前記取付本体部の上端部に設けられた前記ヒンジ支点部と、
    前記取付本体部の下端部に設けられて、前記係止突条部と係止し合う係止突部とから構成されていることを特徴とする建物の換気構造。
  3. 請求項に記載の建物の換気構造において、
    前記差込脚部には、これら差込脚部の先端から外側に向けて折り曲げられて形成されることにより弾力性を備えた差込保持部が設けられていることを特徴とする建物の換気構造。
JP2005027825A 2005-02-03 2005-02-03 建物の換気構造 Active JP4796308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005027825A JP4796308B2 (ja) 2005-02-03 2005-02-03 建物の換気構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005027825A JP4796308B2 (ja) 2005-02-03 2005-02-03 建物の換気構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006214159A JP2006214159A (ja) 2006-08-17
JP4796308B2 true JP4796308B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=36977608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005027825A Active JP4796308B2 (ja) 2005-02-03 2005-02-03 建物の換気構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4796308B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7402497B2 (ja) * 2019-05-17 2023-12-21 城東テクノ株式会社 床下支持部材及びその高さ調整用スペーサ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07268978A (ja) * 1994-03-30 1995-10-17 Misawa Homes Co Ltd 基礎換気構造
JP3217971B2 (ja) * 1996-06-21 2001-10-15 城東化学工業株式会社 シャッター付き水切り材
JP3848523B2 (ja) * 2000-08-30 2006-11-22 ミサワホーム株式会社 換気孔付き台輪
JP4755775B2 (ja) * 2001-06-12 2011-08-24 城東テクノ株式会社 シャッター付き水切り材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006214159A (ja) 2006-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6543751B1 (en) Rail and fence bracket apparatus
US20090178363A1 (en) Exterior wall construction product
JP5064965B2 (ja) 軒天井換気口装置
JP3831715B2 (ja) 断熱構造体及びその施工方法
JP4796308B2 (ja) 建物の換気構造
KR101141804B1 (ko) 한옥용 단골막이 착고 및 이를 이용한 단골막이 시공방법
KR200419957Y1 (ko) 건축벽 판넬 조립구조
JP4934367B2 (ja) 換気孔開閉シャッターおよび換気孔開閉シャッター取付構造
US20050229515A1 (en) Liquid impervious apparatus for wallboard
JP3405705B2 (ja) 換気ガラリ
JP4589881B2 (ja) 建物
KR100700442B1 (ko) 건축물 기초의 조립식 외단열 패널
JP3325009B2 (ja) 屋外グリル
AU2022200889B2 (en) Universal z-z channel for mounting wall panels to existing wall
JP4026180B2 (ja) 木造建物における断熱材及び表面材の支持ブラケット
US20220220730A1 (en) Universal z-z channel for mounting wall panels to existing wall
JP2018145613A (ja) 基礎パッキン
JP4891141B2 (ja) 床部の支持構造および胴差パネル
JP4351330B2 (ja) 外装材取付金具、外装材取付構造および外装材取付方法
JPH11222968A (ja) 建築物
JPS5850241A (ja) 建築用板及びその外囲体
JP4313735B2 (ja) 外壁材の取付構造
JP4313736B2 (ja) 外壁材の取付構造及び外壁材の取付方法
KR100442980B1 (ko) 칸막이판넬용 하부 고정부재
JP4864801B2 (ja) 壁パネルの連結構造

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080130

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4796308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250