JP4794025B2 - 相補的バイポーラ技術を用いたサンプルおよび保持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相補的バイポーラ技術を用いたサンプルおよび保持装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
サンプルおよび保持装置は電子工学のさまざまな分野で使用されるが、特にアナログ−デジタル変換装置やアナログ信号処理システムにおいて使用される。
サンプルおよび保持装置の基本的な機能は、所定の時間T0から開始して非常に短い時間ΔTの間、サンプルおよび保持装置に印加される電圧レベルVinをコピーして、この時刻T0における電圧に対して所定の処理を行うことができるだけの長い時間これを保持することである。時間長さΔTは、入力される電圧Vinの相対変化の時間に比較して十分に短い時間間隔である。
【0003】
サンプルおよび保持装置は2つの異なる動作モードに対応して2つの異なる状態を取ることができる。
第1の状態は、サンプルおよび保持装置の「フォロア」モードに対応しており、サンプルおよび保持装置の出力は当該装置に入力された電圧Vinの忠実なコピーである。
第2の状態は、サンプルおよび保持装置は「保持」モードに対応しており、その出力は入力から切り離される。
【0004】
動作モードの一方あるいは他方の、サンプルおよび保持装置の品質あるいは性能に関していくつかの基準が設けられている。
例えば、フォロアモードに関する品質基準としては以下のものがある。
−サンプルおよび保持装置への供給電圧に関連してサンプルおよび保持装置が処理することのできる最大(フルスケール)電圧Vin。処理することのできる電圧Vinが増大するとサンプルおよび保持装置の出力部における信号/ノイズ比が改善され使用の自由度が増大する;
−消費電力:動的性質は主としてサンプルおよび保持装置の異なるアームにかかるバイアス電流に関連する。使用者によって電圧は決定されているので、消費電力を削減するためには、装置設計者にとっては電流を低くすることが目標になる;
−線形性:フォロアモードでは、サンプルおよび保持装置の出力電圧が入力電圧Vinを忠実に反映することが重要であり、電圧Vinの最大値から最小値のフルスケール範囲にわたっての線形性が重要である;
−通過帯域:これは高速信号に対するサンプリング動作の追従性を表し、この意味で厳しい高速信号入力を対象とする場合に使用される;
−ノイズ:サンプリングを行うと、信号Vinに加えてサンプリング処理に固有のノイズが発生する。ノイズのスペクトルが信号のスペクトルよりも広いと、保持動作によってベースバンドがもたらされる。これはスペクトル折り返しを生じる。従って、ノイズバンドを制限することが不可欠になる。
−調和歪:これは不十分な線形性あるいは応答現象によって発生する。特に、サンプリングキャパシタに流入する動的な電流が動的な非線形性および歪の原因となる。
【0005】
さらに具体的には、
−入力/出力分離;
−ドリフト:一般に、時刻T0でサンプリングされた電圧はサンプリングキャパシタによって保持される。サンプリングキャパシタに保持された電圧信号は、漏洩電流とこのキャパシタに対する読取装置による消費電流に起因して時間の経過と共にドリフトする。このドリフトは、信号レベルに関わらず小さく、サンプリング間隔と信号のフルスケールに対して適合できるものでなければならない。
−開放/保持速度:1つの状態から次の状態に変化する速度は周波数回路での使用の際には基本的なパラメータである。このためには、サンプルおよび保持装置は状態変化を制御するクロックから最大幅の信号を受け取ることが必要になる。その結果得られた装置は、実際にはフォローおよび保持回路であって、ディラックのパルスによって制御される理想的なサンプルおよび保持装置ではないことになる。
【0006】
サンプルおよび保持装置の重要な特性は、保持時刻においてコピーされた入力電圧Vinの正確さである。
実際には入力電圧Vinはバイポーラフォロアトランジスタを使用したエミッタを介してサンプリングキャパシタに印加される可能性がある。トランジスタが時刻T0において電流を流さないなら、キャパシタの端子間に保持される電圧Vinおよびトランジスタ内に蓄積された電荷QSTは、ベースとエミッタによって放電される。
当該技術に特徴的な遷移時間Tfにおいてコレクタ電流ICが流れるバイポーラトランジスタに蓄積された電荷は、QST=IC・Tfで表される。トランジスタがオフ状態では、ICはゼロで、エミッタによって取り除かれた電荷は、トランジスタがオフに設定された後はサンプリングキャパシタに移り、ペデスタル電圧Vinを発生させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の特性の1つまたは2つ以上を改善したサンプルおよび保持装置を提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手部】
本発明は従来技術に属するサンプルおよび保持装置が有する上記のような課題を解決するために、
−サンプル対象である電圧Vinを受ける入力と少なくとも1つの出力を有するフォロア入部と、
−少なくとも1つの制御入力、フォロアの入力部の出力に接続された信号入力とを有するサンプルおよび保持装置を提供する。スイッチ部は、出力が入力信号に従う「ファロア」と称する第1の状態と、出力が入力から切り離される「遮断」状態を称する第2の状態との間をデジタルコマンドからなる制御入力によって制御される。スイッチ部の出力は第1のフォロアトランジスタのベースに接続され、そのエミッタは出力サンプリングキャパシタの端子に接続される。サンプリング回路はさらに、エミッタに電源が接続され、ベースにコピーすべき出力サンプリング電圧が供給される第2のトランジスタと、デジタルコマンドによって制御されスイッチの状態が「分離」状態であれば電流が流れスイッチ状態が「フォロア」であればオフになり、第1のトランジスタにエミッタが接続され第2のトランジスタのエミッタにベースが接続された第3のトランジスタを有する。
出力サンプリングキャパシタの出力電圧を第2のトランジスタのベースにコピーするために、サンプルおよび保持装置は好ましくは、追加のサンプリングキャパシタと第4のフォロアトランジスタを有しており、第4のフォロアトランジスタのベースはスイッチング部の出力に、そのエミッタは追加のサンプリングキャパシタの端子に接続されて出力サンプリングキャパシタの端子電圧をコピーするための電圧が印加される。第2のトランジスタのベースは追加のサンプリングキャパシタのベースに接続されている。
この実施例の場合、サンプルおよび保持装置はサンプリング機能と接続された2つのトランジスタを具備する、これらはつまり、サンプルされた電圧を読み取るために唯一アンプに接続されたサンプリングキャパシタと、出力サンプリングキャパシタよりも小さな値のサンプリングキャパシタである。追加のサンプリングキャパシタの端子電圧は、出力サンプリングキャパシタの端子電圧よりも速く上昇し、そのためにトランジスタをオフにする負の電位を高速に達成するので、サンプルおよび保持装置の保持モードではこのような構成によってより俊敏にサンプリングのためのプラトー電圧に達し、分離が極めて良好である。
簡単に言うと、出力サンプリングキャパシタに加えて、サンプルされる信号のコピーが印加された端子に追加のサンプリングキャパシタを具備することによって、出力サンプリングキャパシタにトランジスタの絶縁に起因する外乱が注入されることを阻止し、追加のサンプリングキャパシタだけが影響を受けるようにすることができる。
本発明に基づく相補的バイポーラ技術を使用したサンプルおよび保持装置の一実施例に拠れば、またこれと同じサンプリング回路を使用した場合、第1と第3のトランジスタは第1の型であり、第2のトランジスタは相補型である。
フォロアの入力部は電圧Vinをコピーするに際して、サンプリング回路の構成に起因するオフセットを逆方向のオフセットによって相殺するように構成されていても良い。このような構成であれば、サンプルおよび保持装置の入力と出力で同じ直流電圧が得られる長所がある。
他の実施例では、対称なサンプルおよび保持装置を2つの対称形のサンプリング装置によって構成する。この場合のフォロアの入力部は、電圧Vinをコピーする出力を2つ有しており、サンプルおよび保持装置への入力に対して第1の出力は正の電圧オフセットを、第2の出力は負の電圧オフセットを有している。これらの出力はいずれも対称回路、第1のスイッチング部と第1、第2、第3および第4のトランジスタを有する第1のサンプリング回路、第1のサンプリング回路と同様の構成であるが相補的なトランジスタを使用した第2のサンプリング回路を介して出力サンプリングキャパシタの端子に接続されている。
本発明に基づくサンプルおよび保持装置の作動原理は、装置を基本的な機能を有するブロックに分割して以下に述べる記述によってより良く理解されるはずである。
サンプルおよび保持装置はフォロア−保持モードで作動する。
フォロアモードに関しては:
図1のa部は例えばNPN型のフォロアトランジスタQ1を有する基本ブロックを示す。当該基本ブロックはエミッタがサンプリングキャパシタCの端子に接続され、他の端子は接地Mしている。
ベースを通じてフォロアトランジスタQ1はサンプルしてサンプリングキャパシタCに保存すべき電圧Vinを受け取る。
ベース−エミッタ接合には電流発生装置I1から受ける一定の電流によってバイアスがかけられている。サンプリングキャパシタの端子における電圧V(C)は、トランジスタQ1のベース/エミッタ間電圧をVbeとすると、
【数1】
と表される。
保持モードに関しては:
図1のa部に示したフォロアトランジスタQ1をオフにすることが必要である。このために、フォロアモードではオンになっていた電流供給部I1をオフにする。
図1のb部に示した、他の2つのトランジスタQ2とQ3および2つの電流供給部I2とI3とによってサンプリング装置の保持機能を達成することができる。
トランジスタQ1と同様にNPN型であるフォロアトランジスタQ3は、エミッタがサンプリングキャパシタCに接続されたフォロアトランジスタQ1のベースに接続されているトランジスタQ3のベース−エミッタ接合は、負の電圧を印加する電源に接続された電流供給部I3によってバイアスされている。PNP型の相補的トランジスタQ2のコレクタは接地Mされており、エミッタは第1にフォロアトランジスタQ3のベースに、第2に正の電圧供給源に接続された電流供給部I2に接続されており、トランジスタQ2のベースはトランジスタQ1のベースに接続されている。
保持モードでは、サンプリングキャパシタCは隔離される。このためには、フォロアトランジスタQ1をオフ状態にしなければならない。これはベース−エミッタ間の電圧Vbeを負またはゼロにすることによって行われる。この実施例では、図1のbに示した構成によってベース−エミッタ間の電圧Vbeを実質的にゼロにする。
図1のbに示した構成においては、トランジスタQ1のベースとエミッタの電位をそれぞれVbとVEとすれば、
【数2】
となる。ここにおいて、Vbe(Q2)とVbe(Q3)はトランジスタQ2とQ3におけるベース−エミッタ間の電位差である。
トランジスタQ1の電位Vbはゼロプラスマイナス数ミリボルトであり、トランジスタをオフにするのに十分である。
フォロアモードと保持モードにおけるベース−エミッタ電圧Vbe(Q1)の変化はVbeに等しく、入力される電圧Vinとは無関係である。
さらに、フォロアトランジスタQ1に蓄積される電荷QSTは:
−保持前においては、QST=IC(Q1)・Tfである。
ここにおいて、IC(Q1)はQ1の動的コレクタ電流、TfはトランジスタQ1における遷移時間ある。
−保持後においては、電流が流れないのでQSTはゼロである。したがって、
IC(Q1)=IPolar+C・dVin/dt
ここにおいて、IPolarは入力電圧Vinの変化が無いときのコレクタのバイアス電流である。
常に電流の歪を得るにはIPolarがC・dVin/dtに比較して非常に大きく、IC(Q1)が実質的に一定と考えることができると仮定する。したがって、蓄積された電荷の変化は一定であり、従って入力される電圧Vinに依存しない。
トランジスタがオフ状態になると、蓄積された電荷はベースおよびエミッタによってトランジスタQ1から除去される。ベースとエミッタの間の電荷の分配は、この時点におけるそれぞれのインピーダンスに依存する。これらのインピーダンスは以下のようになる:
トランジスタQ1のエミッタでは、電流供給部I3がオフになるので残るものはサンプリングキャパシタCのみである。したがって、インピーダンスは一定の容量インピーダンスとなる。
トランジスタQ1のベースでは、インピーダンスはフォロアとしてバイアスが加えられたトランジスタQ3のエミッタによって定まり、その値はkT/Qであって信号レベルに依存しないUTを用いてUT/ICであらわされる。
ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Qは電子の電荷である。
したがって、トランジスタQ1がオフになれば、蓄積された(入力電圧Vinとは無関係な)電荷がインピーダンス比の一定の関数として除去される。
ペデスタル部はトランジスタQ1の電荷の内、エミッタから除去される部分によって発生するので、入力電圧Vinのレベルには依存せず一定の値をとる。
このことが低歪が達成される主要な理由である。
さらに、以下に述べるようなサンプルおよび保持装置の対称構成が有する相補性によって、つまりサンプリングキャパシタに接続された2つの相補的フォロアトランジスタを有する構成によって、これら2つのトランジスタには極性が逆の電荷が存在しその差がキャパシタによって検知される。このことはペデスタル部分の絶対値を10分の5に低減する効果がある。
保持電圧レベルが2つのフォロアトランジスタQ1とQ3だけによって発生する。このレベルは従って、一旦保持モードへの移行が行われると非常に高速に発生し、この点は従来技術においてアンプによってこのレベルを達成していた場合とは異なる。従来技術の場合は必然的に時間がかかり、(振動が発生するなど)不安化の危険性もあった。
トランジスタQ1に電力を供給する一定電流電源I1(Aクラス)によって、I1>C・(dVindt)Maxの関係を保持する必要があるので高いエネルギー消費が必要であった。
図1のC部に示した構成によってこの制限は無くなった。このアッセンブリは相補型の2つのフォロアトランジスタQ4とQ5、例えばNPNとPNP型、を有しておりこれらのエミッタはサンプリングキャパシタCに接続され、トランジスタQ4のコレクタは正の電位に接続され、トランジスタQ5のコレクタは負の電位に接続されている。
フォロアトランジスタQ5と同じPNP型のトランジスタQ6のエミッタはまず正の電位の電源I6に接続され、次にトランジスタQ4のベースに接続されており、コレクタは接地Mしている。
トランジスタQ4と同型であるNPN型のトランジスタQ7のエミッタはまず負の電位に接続された電流供給源I7に接続され、次にトランジスタQ5のベースに接続されている。コレクタは正の電位に接続されている。
この種の対称形アッセンブリにおいては、フォロアトランジスタQ4とQ5(NPNとPNP)のベースは、それぞれレベル(Vin+Vbe)および(Vin−Vbe)の電位によってドライブする必要がある。ここにおいて、VbeはNPN型およびPNP型のトランジスタに流入する電流を制御するために決定される値である。
基本原理は「トランスリニア」ループと称するベース−エミッタ接続を利用することである。
原理の簡単な説明
ベース−エミッタ接続の場合は、電圧−電流関係は以下の式で表される
【数3】
ここで、Iはトランジスタを流れる電流、ISは逆飽和電流、INは自然対数を表す。
図1Cでは、Vbeの閉鎖ループが示されている。ループを流れるVbeの合計はゼロである。
【数4】
つまり、
【数5】
ここで、ISPはPNPトランジスタの逆飽和電流、ISNはNPNトランジスタの逆飽和電流、I4、I5、I6、I7はそれぞれトランジスタQ4、Q5、Q6、Q7を流れる電流であって、I6・I7=I4・I5の関係を有する。
平衡状態においてはI4=I5なので、I4=I5=SQRT(I6・I7)である。ここで、SQRTは平方根を意味する。
サンプリング装置の全図面には、8つのトランジスタによって構成されるループが示されている(図1のC部に示した概念図においてはトランジスタが4つである)が基本的な原理は同じである。
動的作動時には、Vinが正の方向に変化すれば(例えば電圧ステップの場合)、I4は指数関数的に増加し、I5は(短時間で)指数関数的に減少し、サンプリングキャパシタCの電位は再調整されて新しい平衡状態が創出される。
したがって、例えばCCD(電荷結合素子)の場合のようにVinがステップ状に変化すれば、高い効率(動的電流/静的電流)を得ることができる。
ランダムな信号のサンプリングでは、蓄積された電荷とVbe(S)が一定でないために、調和歪を排除するためにはC・dVin/dtに比較して大きなアイドル電流が必要になる。
図1のC部に示した回路によってステップ信号、つまりトランジスタがオフになった時点での電位の時間勾配dVin/dt部分を無視することができる信号、の場合の効率を改善することができる。
サンプリングキャパシタに接続されたフォロアトランジスタのエミッタに含まれる抵抗によって:
−アイドル電流を大幅に低減して電力消費量を低減すること、
−サンプルされた信号のノイズを低減すること、
−エミッタの誘導特性を制限すること(局所的な発信の発生を防止すること)
が可能になる。
上記に示した本発明に基づく実施例のサンプルおよび保持装置は既に述べたものを含めて2つのサンプリングキャパシタを使用している。その1つは図1のa部、b部、c部に示した役目のサンプリングキャパシタであり、もう一方は以下で説明するサンプリングキャパシタである。
図1bに示した基本構成の場合、ホールドモードでは、トランジスタQ2は定常的にバイアスが掛けられているが、トランジスタQ3はホールドモードになると切り替えられて電流を流すようになる。
この結果トランジスタQ3のベース電流がサージする。このサージ電流によってトランジスタQ2は必然的に外乱を受けサンプル信号もまた乱される。
この外乱の影響を受けない出力信号を得るには、追加のサンプリングキャパシタを制御するフォロアトランジスタと並列なフォロアトランジスタによってドライブされる出力サンプリングキャパシタの出力部から信号を取り出すことである。そこで、出力サンプリングキャパシタをドライブしているフォロアのベースにおける電位を追加のサンプリングキャパシタをドライブするフォロアによって実現する。
出力サンプリングキャパシタはスイッチ切り替えによって生じる外乱の影響を受けない。これらの外乱は追加のサンプリングキャパシタだけに影響を与える。
出力サンプリングキャパシタにおいて(追加のサンプリングキャパシタンスよりも出力サンプリングキャパシタンスが大きく)信号が若干遅くなり、既に述べたようにフォロアトランジスタのエミッタに抵抗素子が追加されれば、追加のサンプリングキャパシタをドライブしているトランジスタに基づきフォロアトランジスタQ1(または、対称形構成の場合はフォロアトランジスタQ4またはQ5)が与える電位レベルは「予測」することができる。
このように、(図1のa部に示した)保持状態におけるフォロアの一定幅の電圧変化Vbeを得る原理が追加のサンプリングキャパシタによって一層効率的に確認された。保持状態においては、キャパシタに保持を実行させるための電位はそれへ向けて上昇中ではなく、既に達成されている。
【発明の好ましい実施態様】
図2は、サンプルすべき入力電位Vinが入力Eとして印加される入力フォロア部12を有する本発明に基づくサンプルおよび保持装置10を示す。入力部12は2つのフォロア出力を提供する、入力Eに対して正の電位オフセットを有する信号Vinの第1の出力SV1と、前記の入力Eに対して負の電位のオフセットを有する信号Vinのコピーである第2の出力SV2である。ここで、正のオフセットと負のオフセットの絶対値は概ね等しい。
フォロア入力部の2つの出力SV1とSV2は出力サンプリングキャパシタCEの端子に、以下では第1のサンプリング回路と称する2−チャンネルの対称構成サンプリング回路を介して接続される。第2のサンプリング回路は第1のサンプリング回路と基本的には同じ構造であるが、使用されているトランジスタが第1のサンプリング回路で使用されているものに対して相補的な関係である。
サンプルおよび保持装置10は正の電位供給源と負の電圧供給源からそれぞれの回路に電位を供給する(図2には図示しない)。
フォロア入力部への入力Eは、まず第1の出力SV1がNPN型のフォロアトランジスタのベースに接続され、フォロアトランジスタのエミッタは負の電位供給源に接続された第1の入力電流供給部S1に接続され、フォロアトランジスタT1とは相補的なフォロアトランジスタT2、つまりPNP型、のエミッタに接続されている。PNP型のフォロアトランジスタT2のエミッタ派生の電位の供給を受ける第2の電流供給部S2に接続され、そのベースはインプットフォロア部12の入力Eに接続されている。フォロア入力部12の入力Eはさらに第2の出力SV2にNPN型のフォロアトランジスタT1によって接続されている。
入力電流(S1、S2)の第1および第2の電源は、トランジスタにほぼ同じバイアス電流I1を発生させ、それぞれのトランジスタのベースとエミッタの間にほぼ同じバイアス電位Vbeを生じさせる。
フォロア入力部12の入力Eに加えられる電位Vinは、第1の出力SV1にフォロアトランジスタT2のエミッタ−ベース電圧に対して正の方向にオフセットされた電位Vinを与え、第2の出力SV2に入力Eに対するフォロアトランジスタT1のエミッタ−ベース電圧を与える。この2つの電圧が装置10のサンプルおよび保持装置の対称形のサンプリング回路を駆動する。
コレクタが正の電位供給源に接続されたNPN型のトランジスタT3は、エミッタがフォロアトランジスタT1のコレクタに接続され、ベースがフォロアトランジスタT2のベースに接続されている。
この構成によって、トランジスタT3のベースとエミッタの間の電圧はフォロアトランジスタのエミッタとベースの間の電圧と実質的に等しくなる。つまり、当該電圧が(Vin+Vbe)と等しくなり、フォロアトランジスタT1のコレクタとベースの間の電圧Vcbが実質的にゼロになる。
コレクタが負の電位供給源に接続されたPNP型のトランジスタT4は、エミッタがPNP型のフォロアトランジスタT2のコレクタに接続され、ベースがNPN型のフォロアトランジスタT1のエミッタに接続されている。
同様に、フォロアトランジスタT1のベースとエミッタの間の電圧はトランジスタT4のエミッタとベースの間の電圧に実質的に等しく、(Vin−Vbe)であり、フォロアトランジスタT2のコレクタとベースの間の電圧が実質的にゼロになる。
入力レベルに依存しない低入力キャパシタを使用することが場合によっては望ましい。
本発明に基づくサンプルおよび保持装置10のフォロア入力部12は、キャパシタCEの容量がほとんどゼロである点が長所である。サンプルおよび保持装置の入力Eの間に接続されているキャパシタは、入力フォロアトランジスタT1とT2のベース−エミッタキャパシタ(Cbe)とベース−コレクタキャパシタ(Cbc)である。これらのキャパシタの電位はそれぞれVbeとVbcである。
Vbeはトランジスタが一定の電流I1によってバイアスされるために一定である。Vbcは、一定である2つの電位Vbeの電位差と等しいので一定である。
回路の入力における動的電流Iのサージは、
【数6】
で表されるが、VbeとVbcが一定なので、結局I=0である。またI=Ce・dVin/dtここでCeは入力Eの等価キャパシタンスとすると、Ce=0となる。
フォロア入力部12の第1の出力SV1は、第1のサンプリング回路の第1のスイッチング部14の入力EC1をドライブし、フォロアインプット部12の第2の出力SV2は第1のサンプリング回路と対称をなす第2のサンプリング部の第2のスイッチング部16の入力EC2をドライブする。
第1のスイッチング部は出力SC1と2つの制御入力、第1の制御入力H1と第2の制御入力H2を有する。これらの2つの入力はデジタル命令として与えられる相補的なスイッチング信号VC1とVC2(実際にはクロック信号)によってそれぞれドライブされる。スイッチング部14はさらにNPN型の第1のフォロアトランジスタT5と同じNPN型の第2のフォロアトランジスタT6を有し、これらのエミッタは相互に接続されている。第1のフォロアトランジスタT5のコレクタは正の電位供給源に接続され第2のフォロアトランジスタT6のコレクタは正の電位供給源に接続された電流I1を供給する電流供給部S3に接続されている。第1のフォロアトランジスタT5のベースは、第1のスイッチ部14の入力EC1に接続され、第2のフォロアトランジスタT6のベースは同じ第1のスイッチ部14の出力SC1に接続されている。
第1のスイッチングトランジスタT7と第2のスイッチングトランジスタT8のエミッタは、負の電位供給源に接続されて電流2・I1を供給する電流供給部S4に接続されている。第1のスイッチングトランジスタT7のコレクタは第1のスイッチ部のフォロアトランジスタT5とT6のエミッタに接続され、ベースは第1の制御入力H1に接続されている。第2のスイッチングトランジスタT8は、コレクタが第2のフォロアトランジスタT6のベースとコレクタに接続され、ベースは第2の制御入力H2に接続されている。
スイッチング部は電圧Vinを「フォロア」モードにし、保持モードでは入力と出力を遮断する機能を有する。
電位差 (VC1−VC2)が差分ペアの切り替え電圧、およそ10・kT/Qボルト、よりも大きいと、全ての電流2・I1はトランジスタT7に流入する。フォロアトランジスタT5とT6で構成される差分ペアは、電流2・I1-I1=I1に等しい電流がフォロアトランジスタT5に流入するためにバランスが取られる。したがって、出力SC1の電圧は入力EC1の電圧Vinと等しい。
電位差(VC1−VC2)が差分ペアの切り替え電圧、およそ10・kT/Qボルト、よりも小さいと、全ての電流2・I1がトランジスタT8に流入する。差分ペア(フォロアトランジスタT5とT6)には電流が流れず、従って出力SC1に電圧をかけることは無い。したがって、トランジスタによってサンプリング回路の保持を行わせる電位を供給することが必要になる。この点は以下に説明する。
第2のサンプリング回路では、第1のスイッチ部14と対称形の第2のスイッチ部16が第1のサンプリング回路と基本的に同一構成であるが、第1のスイッチ部14で使用されたトランジスタとは相補的なPNP型のトランジスタT9、T10、T11とT12、および、それぞれ電流I1と2・I1を供給する電流供給部S5とS6によって構成される。
第1のサンプリング回路では、第1のスイッチ部14のスイッチ出力SC1が、コレクタが正の電位供給源に接続されエミッタが抵抗素子R1を介して出力サンプリングキャパシタCEの第1の端子に接続されたNPN型の第1のフォロアトランジスタT13をドライブした。このキャパシタの第2の端子はサンプルおよび保持装置10の接地Mに接続されている。電流I1の電流供給源S7によってエミッタにバイアスをかけられたPNP型のトランジスタT15は、ベースが追加のサンプリングキャパシタCAの第1の端子に接続され、このキャパシタの第1の端子はNPN型の第2のフォロアトランジスタT16のエミッタに接続され、そのコレクタは正の電位供給源にベースは第1のスイッチ部14の出力SC1に接続されている。追加のサンプリングキャパシタCAの第2の端子はサンプルおよび保持装置の接地端子Mに接続される。
クランプ機能を有するNPN型のトランジスタT19のソースが正の電位供給源に接続され、エミッタが第1のスイッチ部14の出力SC1に接続され、ベースがPNP型のトランジスタT15のエミッタに接続されている。
同様に、第2のサンプリング回路では、第2のスイッチ部16のスイッチ出力SC2がPNP型の第1のフォロアトランジスタT14のベースをドライブし、そのコレクタは負の電位供給源に、エミッタは第2のサンプリング回路の抵抗素子R2を通じて出力サンプリングキャパシタCEの第1の端子に接続されている。抵抗素子R2は第1のサンプリング回路に使用される抵抗素子R1と実質的に同一の抵抗値を有する。出力サンプリングキャパシタCEの第2の端子は、サンプルおよび保持装置の接地端子に接続される。
NPN型のトランジスタT17のエミッタは負の電圧供給源に接続されて電流I1を供給する電流供給部S8に接続されている。トランジスタT17は、コレクタが正の電圧供給源に接続され、ベースが追加のサンプリングキャパシタCAの第1の端子に接続されている。追加のサンプリングキャパシタCAの第1の端子はPNP型の第2のフォロアトランジスタT18のエミッタに接続され、ベースは第2のスイッチ部16の出力SC2に接続されている。
PNP型のトランジスタT20のコレクタが負の電位供給源に接続され、エミッタが第2のスイッチ部16の出力SC2に接続され、ベースがNPN型のトランジスタT17のエミッタに接続されている。
トランジスタT16,T15とT19または対称回路の相補的なトランジスタT18,T17とT20は、図1に示した基本ブロックのトランジスタQ1,Q2とQ3と同じ働きをすることに注意する必要がある。
以下では図2を参照しながらサンプルおよび保持装置の、特に第1のサンプリング回路の作用について説明する。第2のサンプリング回路の働きは第1のサンプリング回路と同じである。
1)「フォロア」状態におけるサンプルと保持装置
フォロア状態においては、デジタル制御部から第1のスイッチ入力H1に与えられるスイッチ電圧VC1は、高電位でありスイッチトランジスタT7を導電状態にする。同じデジタル制御部から第2の選択入力H2に与えられる相補的なスイッチ電圧VC2は低電位であり、第2のスイッチトランジスタT8を非導電状態にする。
2つのフォロアトランジスタT5とT6のエミッタは導電状態であり、それぞれのトランジスタのコレクタを流れる電流は実質的にI1と一致している。第1のスイッチ部14の入力EC1の電位(Vin+Vbe)は、出力SC1として出力される。フォロアトランジスタT13とT16のベースの電位は(Vin+Vbe)であり、フォロア状態である。出力サンプリングキャパシタCEの端子における電位は、フォロアトランジスタT13またはT16のベース−エミッタ電圧(Vbe)だけ電圧のオフセットを行った後では、(Vin + Vbe)−Vbe=Vinとなる。入力Eと出力サンプリングキャパシタの間の電位のオフセットをキャンセルすると(+Vbeと−Vbe)、フォロア部12と出力サンプリングキャパシタCEの端子における入力Eの連続的なレベルは事実上同じである。
トランジスタT19のエミッタの電位は(Vin+Vbe)つまり、第1のスイッチ部14の出力SC1の電位と同じであり、ベースの電位は電圧Vbeを得るために電流供給部S7によってバイアスを加えられたトランジスタT15のエミッタと同じ電位つまり(Vin+Vbe)である。トランジスタT19のベース−エミッタ間の電位差は(Vin+Vbe)−(Vin+Vbe)であり実質的にゼロになっている。したがって、トランジスタT19はオフである。
2)「保持」状態におけるサンプルおよび保持装置
サンプルおよび保持装置10は、時刻T0において、スイッチ電圧VC1とVC2によって「保持」状態に切り替わる。
「保持」状態では、デジタル制御部から第1のスイッチ入力H1に供給されるスイッチ電圧VC1は低電位で第1のスイッチトランジスタT7を非導電状態にする。同じデジタル制御部から第2のスイッチ入力H2に与えられる相補的スイッチ電圧VC2は高電位で、電流供給部S3からの電流I1が流れる第2のスイッチトランジスタT8を飽和させる。
2つのフォロアトランジスタT5とT6のエミッタは電流供給部S4から遮断され、それぞれのトランジスタのコレクタを流れる電流はいずれもゼロである。第1のスイッチ部14の出力SC1は入力EC1から遮断される。
電流供給部S4から供給される値2・I1の電流は、飽和状態になった第2のスイッチトランジスタT8からの電流I1とトランジスタT19とから供給される。通電状態のトランジスタT19には実質的にI1と同じ電流が流れる。
電流供給部S7から供給されるトランジスタT15を流れる電流は変化せず、トランジスタのベース位置の電位は追加のサンプリングキャパシタCAの端子の電位であるVinで、エミッタの電位は(Vin+Vb)である。トランジスタT19のベース位置の電位は(Vin+Vbe)エミッタの電位はVinである。フォロアトランジスタT13とT16のベースとエミッタは共に電位がVinなので、トランジスタはオフとなり、追加のサンプリングキャパシタCAと出力サンプリングキャパシタCEとを遮断する。
サンプルおよび保持装置が時刻T0にフォロアモードから保持モードに切り替わると、追加のサンプリングキャパシタCAのトランジスタT15とT17のベースに有害な外乱が発生する。出力サンプリングキャパシタCEにはこの種のトランジスタは接続されていない。
追加のサンプリングキャパシタCAの容量は出力サンプリングキャパシタの容量に比較して小さく、第2のサンプリングトランジスタT16とT18は追加のサンプリングキャパシタCAに直結しているので、追加のサンプリングキャパシタの動作は出力サンプリングキャパシタCEの動作よりも高速である。出力サンプリングキャパシタCEはトランジスタのスイッチ動作によってこの外乱を取り除く。
本発明によるサンプルおよび保持装置の他の長所は、この「保持」状態のときに表れる。「保持」状態では、出力サンプリングキャパシタCEは、第1のスイッチ部14のフォロアトランジスタT5とT6に電流が流れていないので入力電圧Vinから遮断される。
図3のaの部分には、図2に示した構成要素のうち、入力電圧Vinと出力サンプリングキャパシタCEの電圧との間を遮断しなければならない要素を示し、図3のbの部分には低振幅信号に対応する等価回路を示す。
入力信号の伝達は、第1のスイッチ部のフォロアトランジスタT5とT6および第1のサンプリング回路の第1のフォロアトランジスタT13と直列接続されたベース−エミッタキャパシタCbe5、Cbe6、Cbe13によって行われる。フォロアトランジスタT5とT6のキャパシタCbe5とCbe6はオンの状態では非常に小さな抵抗である抵抗素子Rを有するトランジスタT19によって電源に直接接続されているに近い。ここで、この抵抗値は、
R=UT/IC(Q19)
で表され、ここでIC(Q19)はトランジスタQ19のコレクタを流れる電流である。
逆接合されているキャパシタCbe5とCbe6は容量が小さく、抵抗素子Rの抵抗値は小さいので、入力信号Vinが有する周波数帯域ではゲインが非常に小さいハイパスフィルタである(ベース−エミッタ間のキャパシタCbeはこの周波数に対して非常に高いインピーダンスを有する)。このハイパスフィルタの次には、キャパシタCbe13と出力サンプリングキャパシタCE(Cbe13/(Cbe13+CE))から構成されるアテニュエーション比率の高い容量型アテニュエータが接続され、これによって抵抗素子R(トランジスタT19)に表れる外乱を非常に小さく抑える。この結果、保持モード時には非常に優れた分離が得られる。
この動作はフォロアトランジスタT9、T10およびトランジスタT20からなる第2の対称サンプリング回路に関しても同様である。
従来技術に属するサンプルおよび保持装置では、保持モードにおいて、サンプリングキャパシタへの入力信号Vの伝達が無視できないレベルであった。この伝達される信号を、振幅が同じで極性が逆の信号を加えることによって相殺することも試みられていた。しかし、この方法では十分な制度で相殺を行うことはできなかった。
本発明に係る実施例の場合には、サンプルされた電圧Vinのペデスタルは回路の対称性によって相殺され、入力電圧Vinには依存しない。
出力サンプリングキャパシタCEのサンプリング電圧は、出力サンプリングキャパシタCEの放電を生じないよう高い入力インピーダンスを有する読み取りアンプ18の入力部EAに供給される。
読み取りアンプ18は、ダーリントン入力部および出力部を有する。ダーリントン入力部は、入力トランジスタT21と出力トランジスタT22を有するが、これらはNPN型である。出力トランジスタT22のエミッタは負の電位を供給する電流供給部S10に接続されている。コレクタは、正の電源に接続されたコレクタを有するNPN型のトランジスタT23のエミッタに接続されている。
出力部は、コレクタが正の電位供給源に接続された電流供給部S9に接続された第1のNPNトランジスタT24を有する。そのエミッタは、同型の第2のトランジスタT25のコレクタとベースに接続されている。第2のトランジスタのエミッタは相補的PNP型の第3のトランジスタT6のエミッタに接続され、コレクタは負の電位供給源に接続されている。入力部のトランジスタT23のベースは、出力部の第1のトランジスタT24のベースとコレクタに接続されている。ダーリントン入力部の出力トランジスタT22のエミッタは、出力部の第2のトランジスタT26のベースに接続され、サンプルおよび保持装置10の出力Sは第2のトランジスタT25のコレクタに接続される。
読み取りアンプ18のインピーダンスが高いために、入力部EAに接続された出力サンプリングキャパシタCEの漏洩を抑制することができ、出力サンプリングキャパシタCEによって保持される信号の時定数を高くすることができる。
さらに、読み取りアンプの入力キャパシタの容量は実質的にゼロである。読み取りアンプの異なるトランジスタの電位Vbeが実質的に同じであるとすると、入力部のトランジスタT23のベースとダーリントン部の出力トランジスタT22のエミッタの間の電位差Vd1は、Vbeの3倍にダーリントン部のトランジスタT21のコレクタ−ベース間電圧を加えたものとなる。トランジスタT24のベースとトランジスタT26のベースの間には、Vbeの3倍の電位差Vd2があり、Vd1はVd2である。ダーリントン入力部の入力トランジスタのコレクタ−ベース間電圧は実質的にゼロであり、フォロア入力部12の場合と同様にダーリントン入力部の入力キャパシタの影響を相殺する。
読み取りアンプの入力トランジスタT21のキャパシタを相殺あるいは中性化することによって、信号の急激な変化が起こるときにスイッチがオフになってしまうことを防止する。
サンプルおよび保持装置の出力の直流成分の電位は、読み取りアンプ18への入力EAの直流成分の電位と実質的に同じである。読み取りアンプ18の入力における電位VinはトランジスタT21とT22によって電流供給装置S10の方に-2・Vbeだけシフトしており、トランジスタT26とT25によって出力Sのほうに+2だけシフトしている。
上記に一例として示した読み取りアンプは、異なる原理に基づく他のアンプ、例えば電流の消費が非常に小さいC-MOSアンプによって置き換えても良い。
バイポーラ方の相補的技術の使用と、図2に示したサンプルおよび保持装置の回路構成を設計によれば、サンプルおよび保持装置の入力と出力には2つの最大電位Vbeが表れるだけである。これは同じ供給電圧よりも高い入力信号レベル(フルスケール)の処理において長所を有する。記載された実施例においては供給電圧5ボルトで全振幅2ボルトの動的入力信号処理を可能にする。
NPN型のトランジスタとPNP型のトランジスタを用いた対称形の構成は当然A/Bクラスの処理部を実現する。このことによって静的モードでは電力消費を抑え、キャパシタの電圧が変化する際には(正負とも)大きな電流が流れることを可能にする。最終的な電圧に達すると、電流は通常の値に戻り、処理部の出力インピーダンスが増大しノイズ帯域が減少する。
抵抗素子はサンプリングトランジスタのエミッタと直列接続されて、サンプリングキャパシタとトランジスタの電流ゲインβのカットオフ周波数のためにエミッタのインピーダンスの誘導部分から構成される共振回路のサージ電圧係数を低減する。
A/Bクラスの構成は、供給電圧が5Vのディバイスを使用可能になるだけでなく、出力信号の傾斜変化を制限することなくきわめて低い消費電力を実現する。
一般的に、本発明に基づくサンプルおよび保持装置は、従来技術に基づくサンプルおよび保持装置に比較してはるかに優れた特性を有する。特に、その長所としては、小さな消費電力、非常に大きな静的線形性、広い通過帯域、小さなノイズ、実質的にゼロである入力静電容量、抑制された歪、高い絶縁特性、保持モードでの小さいドリフトと外乱、オンとオフの高速切り替え、電圧プラトーでのサンプリングのために最も好適な性能を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に基づくサンプルおよび保持装置の基本構成を示すものである。
【図2】 図2は、本発明に基づく対称形のサンプルおよび保持装置の回路図である。
【図3】 図3は、サンプルおよび保持装置を保持モードにする回路を示す回路図である。
Claims (9)
- サンプル対象である電圧Vinを受け取る入力(E)と、前記入力(E)に対して正のオフセットによって入力電圧Vinをコピーして出力する第1の出力(SV1)と、前記入力(E)に対して負のオフセットによって入力電圧Vinをコピーして出力する第2の出力(SV2)と、を有するフォロア入力部(12)と、
1対の制御入力(H1、H2)と、フォロア入力部の第1の出力(SV1)に接続された信号入力(EC1)と、出力(SC1)と、を具備する第1のスイッチ部(14)を有した、第1のサンプリング回路と、
1対の制御入力(H3、H4)と、フォロア入力部の第2の出力(SV2)に接続された信号入力部(EC2)と、出力(SC2)と、を具備する第2のスイッチ部(16)を有し、第1のサンプリング回路と同一構成であるが第1のサンプリング回路に使用されたトランジスタとは相補的なトランジスタを使用した、第2のサンプリング回路と、
を含む、相補的バイポーラ技術を用いたサンプルおよび保持装置であって、
第1のスイッチ部(14)は、出力(SC1)が信号入力(EC1)の電位に従う「フォロア」と称する第1の状態と出力(SC1)が信号入力(EC1)から遮断される「遮断」と称する第2の状態との間でデジタル制御部からの1対の制御入力(H1、H2)によって制御され、
第1のサンプリング回路は、ベースが第1のスイッチ部(14)の出力(SC1)に接続され、エミッタが出力サンプリングキャパシタ(CE)の端子に接続されたフォロアである第1のトランジスタ(T13)と、エミッタに電流源(S7)から電力が供給され、ベースにコピーすべき出力サンプリングキャパシタ(CE)電圧が供給される第2のトランジスタ(T15)と、エミッタが第1のトランジスタ(T13)のベースに接続され、ベースが第2のトランジスタ(T15)のエミッタに接続された、デジタル制御命令によって制御され第1のスイッチ部(14)が「遮断」状態であれば電流が流れ、第1のスイッチ部(14)が「フォロア」状態であればオフになる第3のトランジスタ(T19)と、を含み、
第2のスイッチ部(16)は、出力(SC2)が信号入力(EC2)の電位に従う「フォロア」と称する第1の状態と出力(SC2)が信号入力(EC2)から遮断される「遮断」と称する第2の状態との間でデジタル制御部からの1対の制御入力(H3、H4)によって制御され、
第2のサンプリング回路は、ベースが第2のスイッチ部(16)の出力(SC2)に接続され、エミッタが前記出力サンプリングキャパシタ(CE)の端子に接続されたフォロアである第5のトランジスタ(T14)と、エミッタに電流源(S8)から電力が供給され、ベースにコピーすべき出力サンプリングキャパシタ(CE)電圧が供給される第6のトランジスタ(T17)と、エミッタは第5のトランジスタ(T14)のベースに接続され、ベースは第6のトランジスタ(T17)のエミッタに接続されており、前記デジタル制御命令によって制御され第2のスイッチ部(16)が「遮断」状態であれば電流が流れ、第2のスイッチ部(16)が「フォロア」状態であればオフになる第7のトランジスタ(T20)とを含むこと
を特徴とするサンプルおよび保持装置。 - 追加のサンプリングキャパシタ(CA)を有し、
第1のサンプリング回路は、
ベースが第1のスイッチ部(14)の出力(SC1)に接続され、エミッタが追加のサンプリングキャパシタ(CA)の端子に接続されたフォロアである第4のトランジスタ(T16)を有し、
前記第2のトランジスタ(T15)のベースは、追加のサンプリングキャパシタ(CA)の端子に接続されており、
第2のサンプリング回路は
ベースが第2のスイッチ部(16)の出力(SC2)に接続され、エミッタが前記追加のサンプリングキャパシタ(CA)の端子に接続されたフォロアである第8のトランジスタ(T18)を有し、
前記第6のトランジスタ(T17)のベースは、前記追加のサンプリングキャパシタ(CA)の端子に接続されており、
前記追加のサンプリングキャパシタ(CA)の端子には出力サンプリングキャパシタ(CE)の端子における電位をコピーする電位が与えられた、請求項1に記載の装置。 - 追加のサンプリングキャパシタ(CA)の容量は出力サンプリングキャパシタ(CE)の容量よりも小さい前記請求項2に記載の装置。
- 第1及び第2のサンプリング回路では、第1のトランジスタ(T13)と第3のトランジスタ(T19)と第6のトランジスタ(T17)が第1のタイプで、第2のトランジスタ(T15)と第5のトランジスタ(T14)と第7のトランジスタ(T20)がこれと相補的である、請求項1に記載の装置。
- フォロア入力部(12)の入力(E)から第1の出力(SV1)へは、入力(E)はNPN型フォロアトランジスタT1のベースとPNP型フォロアトランジスタT2のベースとに接続し、NPN型フォロアトランジスタT1のエミッタは負電位の電源による第1の入力電流源S1に接続しており、PNP型フォロアトランジスタT2のエミッタは第1の出力(SV1)と正電位の電源による第2の入力電流源S2に接続しており、入力(E)から第2の出力(SV2)へは、第2の出力(SV2)はNPN型フォロアトランジスタT1のエミッタと接続しており、NPN型トランジスタT3はコレクタが正電位に接続しており、エミッタがNPN型フォロアトランジスタT1のコレクタに接続しており、ベースがPNP型フォロアトランジスタT2のエミッタに接続しており、PNP型トランジスタT4はコレクタが負電位に接続しており、エミッタがPNP型フォロアトランジスタT2のコレクタに接続しており、ベースがNPN型フォロアトランジスタT1のエミッタに接続しており、第1と第2の入力電流源S1とS2がトランジスタに同じ大きさのバイアス電流I1を印加し、それぞれのトランジスタのベースとエミッタの間に等しいバイアス電位Vbeを生じさせる請求項1に記載の装置。
- フォロア入力部(12)の第1の出力(SV1)は第1のサンプリング回路の第1のスイッチ部(14)の入力(EC1)をドライブし、フォロア入力部(12)の第2の出力(SV2)は第1のサンプリング回路と対称形の第2のサンプリング回路の第2のスイッチ部(16)の入力(EC2)をドライブし、第1のスイッチ部(14)は1つの出力(SC1)と1対の制御入力、つまり第1の制御入力(H1)と第2の制御入力(H2)を有し、これら1対の制御入力はデジタルコマンドによって与えられる相補的スイッチ信号VC1とVC2によってそれぞれドライブされ、第1のスイッチ部(14)はさらに共にNPN型である第1のフォロアトランジスタT5と第2のフォロアトランジスタT6を有し、これらのエミッタは互いに接続され、第1のフォロアトランジスタT5のコレクタは正電位の電源に接続され、第2のフォロアトランジスタT6のコレクタは正電位の電源によって電流I1を供給する電流源S3に接続され、第1のフォロアトランジスタT5のベースは第1のスイッチ部(14)の入力(EC1)に接続され、第2のフォロアトランジスタT6のベースは第1のスイッチ部の出力(SC1)に接続され、第1のスイッチングトランジスタT7と第2のスイッチングトランジスタT8のエミッタは負電位の電源による電流源S4に接続されて電流2・I1を受け、第1のスイッチングトランジスタT7はコレクタが第1のスイッチ部(14)のフォロアトランジスタT5とT6のエミッタに接続され、ベースが第1の制御入力(H1)に接続され、第2のスイッチングトランジスタT8はコレクタが第2のフォロアトランジスタT6のベースとコレクタに接続され、ベースが第2の制御入力(H2)に接続され、第1のスイッチ部(14)と対称である第2のサンプリング回路の第2のスイッチ部(16)は、第1のスイッチ部(14)のトランジスタT5、T6、T7、T8をそれぞれ相補的にPNP型トランジスタT9、T10、T11、T12に置き換えたものと同一であって、第1のスイッチ部(14)の電流源S3とS4とそれぞれ対称である2つの電流源S5とS6の供給する電流はそれぞれI1と2・I1である請求項5に記載の装置。
- 第1のサンプリング回路において、第1のスイッチ部(14)の出力(SC1)が、コレクタが正電位の電源に接続され、エミッタが抵抗素子R1を介して出力サンプリングキャパシタ(CE)の第1の端子に接続された第1のNPN型フォロアトランジスタT13のベースをドライブし、出力サンプリングキャパシタ(CE)の第2の端子がサンプルおよび保持装置の接地端子Mに接続され、電流値I1の電流を供給する電流源S7によってエミッタにバイアスをかけられたPNP型のトランジスタT15のベースが追加のサンプリングキャパシタ(CA)の第1の端子に接続され、追加のサンプリングキャパシタ(CA)の第1の端子は第2のNPN型フォロアトランジスタT16のエミッタに接続され、当該トランジスタT16のコレクタは正電位の電源に接続され、ベースは第1のスイッチ部(14)の出力(SC1)に接続され、追加のサンプリングキャパシタ(CA)の第2の端子はサンプルおよび保持装置の接地端子Mに接続され、NPN型のトランジスタT19のコレクタが正電位の電源に接続され、エミッタが第1のスイッチ部(14)の出力(SC1)に接続され、ベースがPNP型のトランジスタT15のエミッタに接続されていて、
第2のサンプリング回路では、第2のスイッチ部(16)の出力(SC2)が第1のPNP型のフォロアトランジスタT14のベースをドライブし、フォロアトランジスタT14はコレクタが負電位の電源に接続されエミッタが第2のサンプリング回路の抵抗素子R2を介して出力サンプリングキャパシタ(CE)の第1の端子に接続され、抵抗値R2は抵抗値R1と等しく、NPN型のトランジスタT17がエミッタは負電位の電源による電流源S8に接続され、コレクタは正電位の電源に接続され、ベースは追加のサンプリングキャパシタ(CA)の第1の端子に接続されており、当該追加のサンプリングキャパシタ(CA)の第1の端子は第2のPNP型のフォロアトランジスタT18のエミッタに接続され、フォロアトランジスタT18はコレクタが負電位の電源に接続され、ベースが第2のスイッチ部(16)の出力(SC2)に接続され、PNP型のトランジスタT20はコレクタが負電位の電源に接続され、エミッタが第2のスイッチ部(16)の出力(SC2)に接続され、ベースがNPN型のトランジスタT17のエミッタに接続されている請求項1または請求項5または請求項6の何れか1項に記載の装置。 - 入力(EA)と出力(S)を有する読み取りアンプ(18)を有し、出力サンプリングキャパシタ(CE)の端子におけるサンプリング電圧が読み取りアンプ(18)の入力(EA)に与えられる請求項1ないし7の何れかに記載の装置。
- 読み取りアンプ(18)はダーリントン接続された入力部と出力部を有し、ダーリントン接続された入力部は共にNPN型のトランジスタである入力トランジスタT21と出力トランジスタT22を有し、出力トランジスタT22のエミッタは負の電位の電源に接続された電流供給部S10に接続され、コレクタは入力部のNPN型のトランジスタT23のエミッタに接続され、トランジスタT23のコレクタは正の電位の電源に接続され、出力部は第1のNPN型のトランジスタT24を有し、そのコレクタは正電位の電源に接続された電流供給部S9に接続されており、エミッタは同じ型の第2のトランジスタT25のコレクタとベースに接続され、第2のトランジスタのエミッタは相補的なPNP型の第3のトランジスタT26のエミッタに接続され、コレクタは負の電位の電源に接続され、入力部のトランジスタT23のベースは出力部のトランジスタT24のベースとコレクタに接続され、ダーリントン接続入力部の出力トランジスタT22のエミッタは出力部の第3のトランジスタT26のベースに接続され、サンプルおよび保持装置の出力(S)は第2のトランジスタT25のコレクタに与えられる請求項8に記載の装置。
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