JP4792877B2 - 非接触icタグ製造方法とその装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばICチップとアンテナとを有する非接触ICタグを製造するような非接触ICタグ製造方法とその装に関する。
近年、様々な分野で機械を用いて自動化することが行われている。例えば物流において自動化を進めようとする場合は、個々の物品等に貼付される伝票等の内容を機械により読み取り可能とすることが重要になる。この自動化を実現する方法として、個々の伝票にその内容に対応したバーコードラベルを貼付することが従来から行われている。
しかし、いわゆるバーコードリーダを用いてバーコードラベルを読みとるためには、バーコードリーダとバーコードラベルとの距離、およびバーコードリーダをバーコードラベルに向ける方向を高精度に対応させなければならない。この距離と方向の対応は手作業で行うため読み取り作業に時間がかかり、物流の円滑化の障害となっていた。さらに、バーコードに入力できる情報量が少ないため、このバーコードラベルを用いて管理できる区域は狭い区域に限られていた。
このような背景から、近年では、誘導電磁界あるいは電波等を用いて非接触で読み取りが可能な非接触ICタグが注目されている。この非接触ICタグは、誘導電磁界あるいは電波を用いていることから、記憶されたデータの読み取りにおける距離と方向の対応付けの制約がバーコードに比べると随分少なく、読み取り作業を効率よく実行することができる。具体的には、読み取りの方向に制約を受けることなく、非接触ICタグとリーダライタ装置との距離が例えば1m〜5mのどの距離であってもデータを確実に読み取ることができる。
この非接触ICタグは、主にICチップとアンテナ回路基板によって構成されている。前記ICチップは、内部に無線周波数インタフェース部、制御論理部、および記憶部(メモリ)が設けられている。
このような非接触ICタグの作製方法は、ICチップをプリント基板に一旦実装してICモジュールを作製し、該ICモジュールをアンテナ回路基板に接続して非接触ICタグを構成する方法と、アンテナ回路基板にICチップを直接実装する方法との2種類がある。
前者のICモジュールを用いる方法は、例えば13.56MHz帯の周波数を用いる非接触ICタグであれば、アンテナ回路であるコイル回路を跨ぐジャンパー回路としてモジュール基板を用いることによって生産性を向上させることが提案されている(特許文献1,2参照)。
また、例えばUHF帯(860〜960MHz)の周波数を用いる非接触ICタグにおいても、非接触ICタグの生産性向上、あるいはアンテナ回路基板の低コスト化を目的として、前者のICモジュールを用いる方法が用いられている。
このように作製された非接触ICタグやICモジュールは、一般に、完成した非接触ICタグに対して誘導電磁界あるいは電波によって非接触での通信を行うことで検査されている。
しかし、非接触ICタグが完成してから検査を行うと、ICモジュールの段階で不良品であった場合にアンテナが無駄になってしまうという問題点があった。
特許第3451373号公報 特開2005−129037号公報
この発明は、上述の問題に鑑み、材料のロスを軽減してコストダウンを図る非接触ICタグ製造方法とその装置、および非接触ICタグを提供することを目的とする。
この発明は、ICチップとアンテナとを有する非接触ICタグを製造する非接触ICタグ製造方法またはその装置であって、ロール状のシートに導電回路を複数列で整列配置されたモジュールロールを用いて、該モジュールロール上の前記各導電回路に前記ICチップに設けられた端子ICモジュール形成部によって接続してICモジュールを形成し、前記導電回路の上面に絶縁層が存在する状態で該絶縁層の上面に検査用の測定端子を当接させ、このときの前記測定端子の当接面を前記導電回路の上面と略平行にして前記測定端子と前記絶縁層と前記導電回路とでコンデンサを形成して該コンデンサを通じてICモジュール検査部によって前記モジュールロール上の前記ICモジュールの動作を検査し、前記検査に合格した前記ICモジュールをモジュールロールから抜取部によって列単位に抜き取り、不合格のICモジュールが存在する列に前記モジュールロール以外から別途のICモジュールを補充部によって補充し、ロール状のシートに前記アンテナが複数列で整列配置されたアンテナロール上の各アンテナに該検査に合格したICモジュールアンテナ接続部によって接続する非接触ICタグ製造方法またはその装置であることを特徴とする。
前記絶縁層の上面は、平面や曲面など、適宜の形状に形成することができる。
前記測定端子の当接面は、平面や曲面など、前記導電回路の上面と略平行になるように対応した適宜の形状に形成することができ、好ましくは、仮に前記導電回路の上面に当接させた場合にほぼ隙間なく当接するように対応させた形状に形成することができる。
前記ICモジュール検査部は、交流の電力供給を行う電源手段と信号の送受信を行う制御手段で構成する、または電源手段を備えたタイプのICモジュールが定期あるいは不定期に発信する信号を受信する制御手段で構成するなど、少なくともICモジュールから信号を受信する手段で構成することができる。
前記構成により、アンテナの材料ロスを軽減することができる。
また、不合格のICモジュールが存在する列のために次の列からICモジュールを抜き取るといった複雑な制御を行う必要がないため、このような複雑な制御を行う場合のように製造速度が低下することなく、全列のアンテナにICモジュールを簡単な制御で確実に接続することができ、非接触ICタグを連続的に製造できる
この発明により、アンテナの材料ロスを軽減することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1(A)は、850〜960MHzのUHF帯の周波数を使用するRFID(Radio Frequency Identification)タグ1の平面図を示し、図1(B)はRFIDタグ1の正面図を示し、図2はICモジュール10の縦断正面図を示す。
RFIDタグ1は、長方形のシート状のアンテナ回路基板2と、該アンテナ回路基板2より小さい長方形の略シート状のICモジュール10とで構成されている。
前記アンテナ回路基板2は、PET製で長方形のフィルム3の上面に、該フィルム3より一回り小さいアンテナ4が設けられている。このフィルム3とアンテナ4は、いずれも肉厚が一定で、適度に湾曲可能な柔らかさを有するシート状の部材である。
前記アンテナ4は、中央に略T字型のくり貫き部6が設けられた形状のプリント回路であり、該くり貫き部6の左右が接続用突出部5,5になっている。また該アンテナ4の上面には、図示省略する絶縁層が設けられている。
前記ICモジュール10は、ICチップ(半導体ベアチップ)11とスラップ13とで構成されている。
前記ICチップ11は、例えば内部に記憶部、共振回路、整流回路、電圧検知回路、制御回路、及び定電圧回路が設けられて交流信号によって動作する一般的なものであり、図2に示すように、底部に入出力兼用の端子(バンプ)12,12が設けられている。
前記スラップ13は、図2に示すように、PET製で長方形のフィルム16の上面に、アルミニウムによるプリント回路である導電回路15,15が左右に分割して配設され、各導電回路15の上面が絶縁層14で被覆されている。この絶縁層14、導電回路15、およびフィルム16は、いずれも肉厚が一定で、適度に湾曲可能な柔らかさを有するシート状の部材であり、例えば2〜3ミクロンの肉厚に形成される。
一定の隙間を空けて配設された前記導電回路15,15には、前記ICチップ11の端子12,12がそれぞれ接続されている。
以上の構成により、RFIDタグ1は、アンテナ4によって電波を通じたデータの送受信を実行することができ、ICチップ11内の記憶部にデータを記憶することができる。
次に、前述したRFIDタグ1を製造するRFIDタグ製造装置20の構成と、該RFIDタグ製造装置20によってRFIDタグ1を製造する製造工程について説明する。
図3はRFIDタグ製造装置20の構成図を示し、図4はモジュールロール81の斜視図を示し、図5はアンテナロール83の斜視図を示し、図6は製造工程によってICモジュール10を製造して取り出す状況を説明する説明図であり、図7はICモジュール検査装置35の説明図を示し、図8はICモジュール検査装置35の部分斜視図を示し、図9はICモジュール10を補充する状況を説明する説明図であり、図10はICモジュール10をアンテナ4に接続してRFIDタグ1を製造する工程の説明図を示し、図11はICモジュール10の製造途中の説明図を示し、図12はRFIDタグ1の製造途中の説明図を示す。
RFIDタグ製造装置20は、図3に示すように、主にICモジュール10の製造工程となる第1搬送装置25と、完成したICモジュール10をアンテナ回路基板2に取り付けてRFIDタグ1を製造する工程となる第3搬送装置61と、これら第1搬送装置25と第3搬送装置61とを繋ぐ第2搬送装置50とに、各装置が配置されて構成されている。
前記第1搬送装置25は、一端側に、ロール状のフィルム16(図4参照)に複数の導電回路15が複数列(図示の例では6列)に等間隔で予め整列配置されたモジュールロール81がセットされ、他端側に、図示省略する巻き取り芯がセットされて、前記モジュールロール81を一端側から繰り出して他端側で巻き取る装置であり、適宜のモータやベルトによって構成されている。
該第1搬送装置25の搬送経路上には、複数のICモジュール作成装置31、ICモジュール検査装置35、不良ICモジュール抜取装置41、およびICモジュール取出装置45が一端側から他端側へこの順に並べて設けられている。
前記第2搬送装置50は、一端側が前記ICモジュール取出装置45に接続され、台座47をICモジュール取出装置45から第3搬送装置61に搬送する装置であり、確認装置51、ICモジュール補充装置52、及び分配装置55が一端側から他端側へこの順に並べて設けられている。
前記第3搬送装置61は、一端側に、ロール状のフィルム3(図5参照)に複数のアンテナ4が複数列(図示の例では6列)に等間隔で予め整列配置されたアンテナロール83がセットされ、他端側に、図示省略する巻き取り芯がセットされて、前記アンテナロール83を一端側から繰り出して他端側で巻き取る装置であり、適宜のモータやベルトによって構成されている。
該第3搬送装置61の搬送経路上には、アンテナロール83に設けられたアンテナ4の列数に対応した複数のアンテナ接合装置65が設けられており、このアンテナ接合装置65の前段には、前記分配装置55からICモジュール10を受け取りアンテナ接合装置65との対応位置まで搬送するアンビル56が前記アンテナ接合装置65と同数設けられている。
[工程A](ICモジュール作成工程)
ICモジュール作成工程である工程A(図6参照)は、前記ICモジュール作成装置31(図3参照)によって実行される。
このICモジュール作成装置31は、ICチップ11をピッキングアップヘッド(図示省略)によってウェハー30より取り出してスラップ13(図2参照)の導電回路15上に実装する装置である。この実施形態では、2つのウェハー30から4つのICモジュール作成装置31でピッキングアップしたICチップ11を、適宜の制御によってモジュールロール81に設けられた6列の導電回路15すべてに実装する。
この実装は、例えば負荷圧力0.2Kg/mm2下で振動数40KHzの超音波振動を0.5秒間程度加える超音波実装方法を用いるとよい。この超音波実装方法によれば、図11に示す状態から、熱可塑性樹脂皮膜で形成される絶縁層14が超音波振動する端子12によって押し退けられ、図2に示したように端子12が導電回路15と接触し、さらに継続される超音波振動によって端子12が導電回路15に超音波接合される。この超音波実装方法を採用した場合は、後に熱処理等の工程を入れる必要がなく、短時間かつ低コストに実装できる。
なお、この超音波実装方法は、JOMFUL(2005年8月現在、商標登録出願中)技術(technology for JOining two Metals over Film with ULtrasonic
vibration)と呼ばれるものであり、2つのメタル(M)をフィルム(F)を介して超音波振動(UL)で接合(JO)する技術である。
[工程B](ICモジュール検査工程)
ICモジュール検査工程である工程B(図6参照)は、前記ICモジュール検査装置35(図3参照)によって実行される。
このICモジュール検査装置35は、図7に示すように、リーダライタ装置36、可変抵抗器37、可変インダクタンス38、およびプローブ(測定端子)39,39により構成されている。
ここでプローブ39,39は、金属部材(銅製または金メッキなど)により、図8に示すように左右対称で、底面である当接面39aが同一の高さで同一平面上の平面であり、当接面39aが円形となる円筒形状に形成されている。そして、この2つのプローブ39の間隔は、図7に示すように、絶縁層14で被覆された導電回路15上に位置するように、内側の間隔L1が、ICチップ11の幅W1より広く絶縁層14で被覆された導電回路15の幅W2より狭い間隔となるように構成されている。またこれと共に、当接面39aと絶縁層14と導電回路15は、これらの全てが存在する領域Y(図8参照)が絶縁層14の厚みに対して充分広い領域となって、コンデンサを形成し得るように構成されている。このコンデンサが形成されるとき、絶縁層14は誘導体として機能し、プローブ39と導電回路15は電極として機能して、容量結合が行われる。
なお、プローブ39は円筒形状に限らず、当接面39aが多角形になる多角柱形状など、当接面39aが平面である適宜の形状に形成することもできる。
また、当接面39aは、まっすぐな平面に限らず、湾曲させた曲面や、凹凸のある凹凸面に形成してもよい。この場合、導電回路15の上面も当接面39aと同一形状の曲面や凹凸面に形成し、その上に肉厚一定の絶縁層14を設けるとよい。
ICモジュール10の動作検査は、図8に示すように、2つのプローブ39,39を適宜の駆動手段によってICモジュール10の各導電回路15の上方位置から同時に平行に下降させ、該プローブ39,39の底面である当接面39a,39aを絶縁層14の上面14aにそれぞれ隙間なく当接させて実行する。
このとき、図7に示すように、プローブ39、絶縁層14、および導電回路15によってコンデンサ40が形成される。従って、リーダライタ装置36は、コンデンサ40を通してICチップ11が動作する周波数の電力を交流信号により供給し、ICチップにデータを書き込む書き込み通信を行い、データが書き込めるかどうかを検査(更新検査)することができる。
この検査の際に、ICチップ11内の回路に不具合が存在していた場合や、ICチップ11を実装した際にICチップ11が破損した場合、あるいは実装状態の不備がある場合は、前記書き込み動作を完了できない。従って、この検査では、前記書き込み動作を完了できない場合にICモジュール10が動作不良品であると判定することができる。
このICモジュール検査装置35によるICモジュール10の検査は、全列に対して1つずつ順番に実行しても良いが、プローブ39を複数備えて複数列同時に検査することで処理時間を短縮することができる。
[工程C](不良ICモジュール抜取工程)
不良ICモジュール抜取工程である工程C(図6参照)は、前記不良ICモジュール抜取装置41(図3参照)によって実行される。
この不良ICモジュール抜取装置41は、前述したICモジュール検査装置35によって動作不良品であると判定されたICモジュール10(図6のNG参照)を抜き取る装置であり、モジュールロール81からICモジュール10を金型(カッター)によって打ち抜いて該ICモジュール10を単体にする打ち抜き手段が設けられている。
この打ち抜きは、モジュールロール81を金型内に通し、動作不良品のICモジュール10の位置出しを行ってから実行する。このとき打ち抜かれたICモジュール10の不良原因を解析すれば、大きな工程不良の発生を未然に防止する管理に利用することができる。
なお、前述した不良ICモジュール抜取装置41によって動作不良品のICモジュール10を抜き取ることは行わず、どのICモジュール10が動作不良品であるかを適宜の記憶部に記憶しておき、ICモジュール取出装置45がICモジュール10を取り出す際に動作不良品のICモジュール10をスキップする構成にすることも可能である。しかし本実施形態では、上述したように動作不良品を抜き取ることで、製造過程のトラブル等によって動作不良品と検出されたICモジュール10が誤使用されることを確実に防止している。
[工程D](Cモジュール取出工程)
ICモジュール取出工程である工程D(図6参照)は、前記ICモジュール取出装置45(図3参照)によって実行される。
このICモジュール取出装置45は、工程Bの検査に合格したICモジュール10を切り取り、第3搬送装置61へ搬送する装置である。
ICモジュール取出装置45は、モジュールロール81から1列分のICモジュール10全てを金型45a等の切取手段で一括して同時に切り取り(図9(A)参照)、切り取ったICモジュール10を列数と同数の台座47にエアー吸引等によって固定する(図9(B)参照)。この時、前述の工程Cにおいて動作不良品としてICモジュール10が抜き取られた位置の台座47には、ICモジュール10が固定されず抜け部分となる。なお、ICモジュール10の切り取りは、複数列一括して実行する構成にしてもよい。
[工程E](ICモジュール確認工程)
ICモジュール確認工程である工程Eは、前記確認装置51(図3参照)によって実行される。
この確認装置51は、カメラあるいはセンサ等によって構成されており、列数に対応した台座47にICモジュール10の抜けがないか確認する(図9(C)参照)。
なお、確認装置51は、工程Cと工程Dとの間に設け、この時点でICモジュール10の抜けを検出する構成にしてもよい。
[工程F](ICモジュール補充工程)
ICモジュール補充工程である工程Fは、前記ICモジュール補充装置52によって実行される。
このICモジュール補充装置52は、ロール状のフィルムに複数のICモジュール10が一列で配置された補充用ICモジュールロール82から、金型等の抜き取り手段でICモジュール10を抜き取り(図9(D)参照)、前記確認装置51で確認した抜け位置の台座47にICモジュール10を位置合わせして補充する(図9(E)参照)。
前記工程Eで2以上のICモジュール10の抜けが確認されていれば、この位置あわせと補充とを繰り返し、全ての台座47にICモジュール10が存在するようにする。
この工程Fで不足分として補充するICモジュール10は、前記工程Bと同一の検査を事前に行って良品と判定されたものだけを使用する。なお、事前に別途の場所で検査しておくのではなく、ICモジュール補充装置52の前段にもICモジュール検査装置35を備え、補充の手前でプローブ39を利用した検査を実行する構成にしてもよい。また、動作不良品のICモジュール10は、補充用ICモジュールロール82から不良ICモジュール抜取装置で抜き取っておくと良く、カメラやセンサ等で構成した確認装置で抜き取り位置をスキップする構成にすることで、確実に良品のICモジュール10を補充することができる。
[工程G](アンテナ接合工程)
アンテナ接合工程である工程G(図10参照)は、前記分配装置55、前記アンビル56、および前記アンテナ接合装置65(図3参照)によって実行される。
前記分配装置55は、台座47上のICモジュール10を1つピックアップしてアンビル56に固定させるべく搬送するアームであり、このアームがアンビル56と同数設けられている。
前記アンビル56は、エアー吸引等によってICモジュール10を固定する台座であり、ICモジュール10を前記アンテナ接合装置65の対応位置まで搬送する搬送工具としても機能し、前記アンテナ接合装置65と同数設けられている。
前記アンテナ接合装置65は、超音波を発するヘッドを有してアンビル56上のICモジュール10をアンテナ回路基板2(図1)に接合する装置であり、アンテナロール83に設けられたアンテナ4の列数と同数設けられている。
この接合は、ICモジュール10の2つの導電回路15をアンテナ回路基板2の2つの接続用突出部5にそれぞれ位置合わせした後、負荷圧力0.2Kg/mm2、振動数40kHzの超音波振動を、図示省略する超音波発振ホーンを通して付加しながら時間0.5秒間押し当てる超音波実装方法によって実行する。この超音波実装方法によれば、図12(A)の平面図と図12(B)の正面図に示す状態から、熱可塑性のPETで形成されるフィルム16とアンテナ4の上面の絶縁層とがアンテナ接合装置65の接合端子によって押し退けられ、図1に示したようにスラップ13の導電回路15(図2参照)がアンテナ4の接続用突出部5と接触し、さらに継続される超音波振動によって導電回路15が接続用突出部5に超音波接合される。この超音波実装方法を採用した場合は、後に熱処理等の工程を入れる必要がなく、短時間かつ低コストに実装できる。
このICモジュール10の実装は、図10に示すように、アンテナロール83の各列のアンテナ4毎に実行され、最終的には全列のアンテナ4にICモジュール10が実装されて全列分のRFIDタグ1が製造される。
以上に説明したRFIDタグ製造装置20と、該RFIDタグ製造装置20による製造工程によって、ロール状のフィルム3に複数のRFIDタグ1が複数列に等間隔で予め整列配置されたRFIDタグロール(図示省略)を製造することができる。このRFIDタグロールからRFIDタグ1を切り出すことで、RFIDタグ1を得ることができる。この切り出しは、RFIDタグ製造装置20の最後の工程で実行しても良く、また切り出しを行わないでロール状のまま販売してもよい。
RFIDタグ製造装置20は、ICモジュール10が作製できた段階で検査して動作不良品を抜き取るため、RFIDタグ1が完成した後に始めて検査を行う場合にくらべて、アンテナ4の材料ロスを軽減することができる。
また、検査によって動作不良品として抜き取ったICモジュール10の抜け位置に対応して、ICモジュール補充装置52でICモジュール10を補充するため、次列のICモジュール10から補充するといった複雑な制御を行う必要がなく、全列のアンテナ回路基板2にICモジュール10を短時間で実装でき、製造速度を高速化できる。
また、動作不良品のICモジュール10はアンテナ回路基板2に実装しないため、複数のRFIDタグ1が備えられたロール状の状態でRFIDタグロールとして販売する場合に、歩留まり率100%のRFIDタグロールを簡易的に製造できる。そして、RFIDタグロールに動作不良品のRFIDタグ1が混入することを防止できるため、RFIDタグロールの購入者に動作不良品の抜き取り作業を実施させる必要がなくなる。
特に、RFIDタグ1の動作不良の原因は、ICチップ11の不良と、端子12と導電回路15の接続不良が多いため、ICモジュール10を検査することで動作不良品のRFIDタグ1が製造されることを非常に高い確率で防止できる
また、工程途中で動作不良品のICモジュール10を回収できるため、工程管理が容易になる。
また、工程BにおけるICモジュール検査では、電磁波を空間に伝播させないため、測定対象のICモジュール10のみを正確に検査でき、該ICモジュール10が連続に連なったロール形態品の連続検査が可能となる。また、電磁波シールド等で検査領域を囲う必要がない。
また、先端が平面に加工された当接面39aを有するプローブ39を絶縁層14に接触させて検査するため、ICモジュール10の導電回路15の表面の絶縁層14を剥離する必要がなく、工程数を削減でき短時間で検査でき、ICモジュール10を変形させることなく検査ができる。
また、先鋭なプローブをスラップ13に突き刺し、絶縁層14を突き破って導電回路15に接触させて検査を行うような方法であれば、ICモジュール10を傷つけたり変形させたりすることになるが、プローブ39の当接面39aが絶縁層14に面接触することで、このような検査による変形を与えずにICモジュール10を検査することができる。この変形を起こさせないことによって、後の工程GでのICモジュール10とアンテナ回路基板2の接合を容易にすることができる。
また、絶縁層14の存在によって導電回路15の上面とプローブ39の当接面39aとが直接接触することがないため、両者の磨耗を防止することができる。
また、ICチップ11内の記憶部にデータを書き込むことで検査を実施するため、データ記憶領域における書き込み可能領域が読み取り専用領域より深い領域に存在することが通常であるICチップ11の深い領域を検査でき、かつ、読み取りよりも書き込みの方が必要な電力量が多いことが通常であるICチップ11を大きい電力で検査できる。
また、検査と同時にICチップ11にシリアルナンバー等を記入する書き込み動作を行うことができ、工程を削減することができる。
また、RFIDタグ1を連続的に高速で製造できる。
なお、以上の実施形態では、UHF帯の周波数を用いる平板状のアンテナを有するRFIDタグ1で説明したが、図13の平面図および図14の正面図に示す13.56MHz帯の周波数を用いるコイル状のアンテナを有するRFIDタグ1を製造することも可能である。この場合も、上述した実施例と同様の製造工程で製造でき、同様の効果が得られる。
また、工程AでICチップ11を実装する方法として、従来の異方性導電接着剤(ACF等)を用いる方法や、RFIDタグ1とアンテナ4の接合に導電性ペースト等を用いる方法等を採用してもよい。この場合、RFIDタグ製造装置20に接着剤の供給装置、及び熱処理装置等を追加することで実現できる。
また、RFIDタグ1になる前のICモジュール10を単体で提供してもよい。この場合、工程Bの検査方法と同一の方法で通信を行えば、データの読み取りや書き込みが行える。これにより、電磁波を遮蔽せずとも通信対象と確実に通信できるICモジュール10を提供できる。
また、ICモジュール10を単体で提供する場合、絶縁層14を設けないか剥がした上で提供してもよい。この場合、例えばICモジュール10をゴム製品の中に埋設し、導電回路15の上面にゴム製品のゴム層が位置するように構成すれば、ゴム層の上からプローブ39の当接面39aを押し当てて通信することができる。他にも、例えば動植物の皮膚内にICモジュール10を埋め込み、導電回路15の上面に動植物の皮膚が絶縁層として位置するように構成すれば、皮膚の上からプローブ39の当接面39aを押し当てて通信することができる。
また、上述の実施形態では、プローブ39を通じてICモジュール10に電力供給し、この電力によってICモジュール10を動作させて通信および検査を行ったが、ICモジュール10に電源を搭載してもよい。この場合、例えばICモジュール10が定期的にデータを送信するように構成しておけば、プローブ39の当接面39aを絶縁層14に当接させるだけでデータを読み取ることができる。
なお、工程Gの後にRFIDタグ検査工程を実行しても良い。このRFIDタグ検査工程は、アンテナを備えたリーダライタ装置によって形成されたRFIDタグ検査装置によって実行すればよい。
これにより、アンテナによって非接触でRFIDタグ1の通信特性を検査でき、最終検査を実施することができる。なお、この検査は無線通信を利用した検査であるため、RFIDタグ検査装置には、電磁波が空間に放射されることを防ぐ電磁シールドを設けるとよい。
また、ICモジュール10のアンビル56への固定状況が適切か否かを確認するためのカメラまたはセンサを設けても良い。これにより、後の工程Gにて接合不良が発生することを抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の非接触ICタグは、実施形態のRFIDタグ1に対応し、
以下同様に、
ロール状のシートは、フィルム3またはフィルム16に対応し、
非接触ICタグ製造装置は、RFIDタグ製造装置20に対応し、
ICモジュール形成部は、ICモジュール作成装置31に対応し、
ICモジュール検査部は、ICモジュール検査装置35に対応し、
検査用の測定端子は、プローブ39に対応し、
抜取部は、不良ICモジュール抜取装置41に対応し、
補充部は、ICモジュール補充装置52に対応し、
アンテナ接続部は、アンテナ接合装置65に対応し、
抜取工程は、不良ICモジュール抜取工程Cに対応し、
補充工程は、ICモジュール補充工程Fに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
UHF帯の周波数を用いるRFIDタグの説明図。 ICモジュールの縦断正面図。 RFIDタグ製造装置の構成図。 モジュールロールの斜視図。 アンテナロールの斜視図。 製造工程によってICモジュールが製造される状況の説明図。 ICモジュール検査装置の説明図。 ICモジュール検査装置のプローブ部分の斜視図。 ICモジュール補充工程の説明図。 RFIDタグが完成する状況の説明図。 ICモジュールの製造途中の説明図。 RFIDタグの製造途中の説明図。 13.56MHz帯の周波数を用いるRFIDタグの平面図。 13.56MHz帯の周波数を用いるRFIDタグの正面図。
1…RFIDタグ
3…フィルム
4…アンテナ
10…ICモジュール
11…ICチップ
12…端子
14…絶縁層
15…導電回路
16…フィルム
20…RFIDタグ製造装置
31…ICモジュール作成装置
35…ICモジュール検査装置
39…プローブ
39a…当接面
40…コンデンサ
41…不良ICモジュール抜取装置
52…ICモジュール補充装置
65…アンテナ接合装置
81…モジュールロール
83…アンテナロール
C…不良ICモジュール抜取工程
F…ICモジュール補充工程

Claims (2)

  1. ICチップとアンテナとを有する非接触ICタグを製造する非接触ICタグ製造方法であって、
    ロール状のシートに導電回路を複数列で整列配置されたモジュールロールを用いて、該モジュールロール上の前記各導電回路に対して前記ICチップに設けられた端子接続してICモジュールを形成し、
    前記導電回路の上面に絶縁層が存在する状態で該絶縁層の上面に検査用の測定端子を当接させ、
    このときの前記測定端子の当接面を前記導電回路の上面と略平行にして前記測定端子と前記絶縁層と前記導電回路とでコンデンサを形成して該コンデンサを通じて前記モジュールロール上の前記ICモジュールの動作を検査し、
    前記検査に合格した前記ICモジュールをモジュールロールから列単位に抜き取る抜取工程を実行し、
    不合格のICモジュールが存在する列には前記モジュールロール以外から別途のICモジュールを補充する補充工程を実行し、
    ロール状のシートに前記アンテナが複数列で整列配置されたアンテナロール上の各アンテナに対して該検査に合格したICモジュール接続する
    非接触ICタグ製造方法。
  2. ICチップとアンテナとを有する非接触ICタグを製造する非接触ICタグ製造装置であって、
    ロール状のシートに導電回路を複数列で整列配置されたモジュールロールを用いて、該モジュールロール上の前記各導電回路に前記ICチップに設けられた端子接続してICモジュールを形成するICモジュール形成部と、
    前記導電回路の上面に絶縁層が存在する状態で該絶縁層の上面に検査用の測定端子を当接させ、このときの前記測定端子の当接面を前記導電回路の上面と略平行にして前記測定端子と前記絶縁層と前記導電回路とでコンデンサを形成して該コンデンサを通じて前記モジュールロール上の前記ICモジュールの動作を検査するICモジュール検査部と、
    前記検査に合格した前記ICモジュールをモジュールロールから列単位に抜き取る抜取部と、
    不合格のICモジュールが存在する列に前記モジュールロール以外から別途のICモジュールを補充する補充部と、
    ロール状のシートに前記アンテナが複数列で整列配置されたアンテナロール上の各アンテナに該検査に合格したICモジュール接続するアンテナ接続部とを備えた
    非接触ICタグ製造装置。
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