JP4792777B2 - 広視野角補償フィルム及びそれを用いてなる透過型液晶表示装置 - Google Patents

広視野角補償フィルム及びそれを用いてなる透過型液晶表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、高視野角補償フィルム及びそれを用いてなる透過型液晶表示装置に関するものであり、さらに詳細には、負の複屈折性を示す光学補償フィルム及び偏光板からなり、液晶表示装置等の視野角を広くすることを可能とする高視野角補償フィルム及び該高視野角補償フィルムを用いてなる視野角の広い透過型液晶表示装置に関するものである。
従来、透過型液晶表示装置は液晶表示素子としてツイストネマチック型液晶(TN−LCD)、スーパーツイストネマチック型液晶(STN−LCD)、薄膜トランジスタ(TFT)を利用したツイストネマチック型液晶(TFT−TN−LCD)、垂直配向型液晶(VA−LCD)、面内配向型液晶(IPS−LCD)などが開発されている。
これら透過型液晶表示装置においては、液晶の配向を可視化させるために液晶表示素子をガラス基板で挟んだ液晶セルの上下に偏光板を配置し、偏光板の正面方向から観察した場合はほぼ光線透過率が0%となるようにそれぞれの偏光板の吸収軸を直交するように配置されている。ところが、偏光板の吸収軸方向から45°の方位において正面方向から角度を変えて斜め方向から観察した場合は、入射側偏光板を通過した偏光が出射側偏光板に十分に吸収されず光が漏れてしまう結果、視野角が狭くなるという問題があった。
また近年、透過型液晶表示装置の市場が拡大するのと同時に画質の向上要求が強くなっている。特に偏光板は全ての透過型液晶表示装置に用いられていることから、偏光板の幾何学的な軸ズレを補償することによる画質の向上と視野角の拡大が望まれている。
ここで、偏光板及び/または光学補償フィルムと視野角の関係を図1に示す。図1中の(a)は偏光板及び/または光学補償フィルム面に対する法線方向、(b)は延伸配向した光学補償フィルムの遅相軸方向、(c)は偏光板及び/または光学補償フィルム面に対する仰角、(d)は偏光板及び/または光学補償フィルム面に対する方位角のそれぞれを示す。
また、偏光板の幾何学的な軸ズレとは、液晶セルの上下に吸収軸を直交して配置される一対の偏光板の光軸方向から偏光板の吸収軸と異なる方向に傾斜させて観察する場合に、光漏れを生じるため、視野角が狭くなるという現象である。例えば偏光板の吸収軸から方位角45°、偏光板の法線方向からの仰角を変えて観察した場合、液晶セルの上下に配置された偏光板の吸収軸のなす角度は90°以上となるため光漏れを生じることから、視野角が狭くなるという現象を説明することができる。
そして、斜め方向から観察した場合に生じる偏光板の幾何学的な軸ズレを補償した偏光板として、偏光子の透明保護フィルムとして位相差を有する封止フィルムを用いることが提案されている(例えば特許文献1参照。)。また、偏光板と正の複屈折性を示す位相差フィルムを積層することが提案されている(例えば特許文献2参照。)。
なお、正の複屈折性とは、フィルムを構成する成分であるポリマー分子鎖が延伸により分子配向した場合、延伸方向と同方向の屈折率が大きくなるような屈折率異方性を発現することを指す。一方、負の複屈折性とは、フィルムを構成する成分であるポリマー分子鎖が延伸により分子配向した場合、延伸方向と同方向の屈折率が小さくなり、また同時に直交する方向の屈折率が大きくなるような屈折率異方性を発現することを指す。
特開平04−305602号公報 特開2004−157523号公報
しかし、特許文献1の提案には、封止フィルムを偏光子の透明保護フィルムとして用いた場合、偏光子との接着が製造上困難である、等の課題があった。また、特許文献2の提案には、実施例に見られるように単なる一軸延伸フィルムではなく、フィルム面内方向、フィルム厚み方向の配向を制御する延伸技術が必要となり、安定的にフィルム面内方向、フィルム厚み方向へ配向させることが難しい、延伸加工コストがかかるなどの課題があった。さらに、液晶性ポリマーを用いる場合には、均一に配向させ、光学補償を発現させることが困難などの課題があった。
そこで、本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、耐熱性に優れ、透過型液晶表示装置に用いられる偏光板の幾何学的な軸ズレを補償して視野角を広くすることのできる広視野角補償フィルムおよびこの広視野角補償フィルムを用いた透過型液晶表示装置を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に関し鋭意検討した結果、偏光板に対し特定の光学補償フィルムを特定の条件で積層することにより、透過型液晶表示装置に用いる偏光板の軸ズレを補償することで偏光板の広視野角化ができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記式(1)により示される面内位相差(Re1)が60〜220nm、下記式(2)により示される配向パラメータ(Nz)が0±0.05の範囲内である負の複屈折性を示す光学補償フィルム及び偏光板よりなり、該負の複屈折性を示す光学補償フィルムの遅相軸と該偏光板の吸収軸とを平行方向に積層してなることを特徴とする広視野角補償フィルム及び該広視野角補償フィルムを用いた透過型液晶表示装置に関するものである。
Re1=(nx1−ny1)×d1 (1)
Nz=(nx1−nz1)/(nx1−ny1) (2)
(ここで、nx1、ny1、nz1はそれぞれ、光学補償フィルムの遅相軸方向をフィルム面内のx軸とした際の該x軸方向の屈折率、該x軸と直交するフィルム面内方向をy軸とした際の該y軸方向の屈折率、該x軸と直交するフィルム面外方向をz軸とした際の該z軸方向の屈折率を示し、d1は光学補償フィルムの厚みを示す。)
以下に、本発明に関し詳細に説明する。
本発明の広視野角補償フィルムは、面内位相差(Re1)が60〜220nm、配向パラメータ(Nz)が0±0.05の範囲内である負の複屈折性を示す光学補償フィルムの遅相軸と偏光板の吸収軸とを直交方向または平行方向に積層してなる積層体である。
ここで、偏光板の吸収軸とは、偏光板における入射光を互いに直交する2つの偏光成分とした場合、該光が偏光子を通過した際に吸収又は分散される軸方向である。また、光学補償フィルムの遅相軸とは、フィルム面内における屈折率の高い軸方向である。本発明においては該遅相軸及び該吸収軸が直交又は平行となるように該負の複屈折性を示す光学補償フィルムと該偏光板とを積層することにより広視野角を達成する補償フィルムとなるものであり、直交又は平行以外においては広視野角を補償する事は困難となる。
本発明の広視野角補償フィルムを構成する負の複屈折性を示す光学補償フィルムは、該光学補償フィルムの遅相軸方向をフィルム面内のx軸、該x軸と直交するフィルム面内方向をy軸、該x軸と直交するフィルム面外方向をz軸とし、x軸方向の屈折率をnx1、y軸方向の屈折率をny1、z軸方向の屈折率をnz1とし、d1を該光学補償フィルムの厚みとした際、上記式(1)で示される面内位相差(Re1)が60〜220nmのものである。ここで、Re1が60nm未満、又は220nmを越える光学補償フィルムである場合、偏光板の幾何学的な軸ズレを補正することが難しく、高視野角を達成することが困難となる。また、該光学補償フィルムは、上記式(2)で示される配向パラメータ(Nz)が0±0.05の範囲内である。ここで、Nzが0±0.05の範囲外である場合、やはり偏光板の幾何学的な軸ズレを補正することが難しく、高視野角を達成することが困難となる。そして、該光学補償フィルムとしては、3次元屈折率の関係がnx1≧nz1>ny1またはnz1≧nx1>ny1であるものが好ましい。
本発明の広視野角補償フィルムを構成する負の複屈折性を示す光学補償フィルムとしては、負の複屈折性を示す光学補償フィルムの範疇に属するフィルムであれば如何なるものも用いることが可能であり、例えばポリメチルメタクリレート一軸延伸フィルム、ポリメチルメタクリレート二軸延伸フィルム、N−(2−メチルフェニル)マレイミド・イソブテン共重合体一軸延伸フィルム、N−(2−メチルフェニル)マレイミド・イソブテン共重合体二軸延伸フィルム、N−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体とアクリロニトリル・スチレン共重合体との樹脂組成物の一軸延伸フィルム、N−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体とアクリロニトリル・スチレン共重合体との樹脂組成物の二軸延伸フィルム等を挙げることができ、その中でも、特に耐熱性に優れる広視野角補償フィルムとなることから、下記の式(i)で表されるオレフィン残基単位と下記の式(ii)で表されるN−フェニル置換マレイミド残基単位からなり、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量5×10以上5×10以下である共重合体(a)20〜95重量%、及び、アクリロニトリル残基単位:スチレン残基単位=20:80〜50:50(重量比)であり、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量5×10以上5×10以下であるアクリロニトリル−スチレン共重合体(b)80〜5重量%よりなり、ガラス転移温度が130℃以上である負の複屈折性を示す一軸延伸及び/又は二軸延伸フィルムであることが好ましい。
Figure 0004792777
(ここで、R1、R2、R3はそれぞれ独立して水素又は炭素数1〜6のアルキル基である。)
Figure 0004792777
(ここで、R4、R5はそれぞれ独立して水素又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状アルキル基であり、R6、R7、R8、R9、R10はそれぞれ独立して水素、ハロゲン系元素、カルボン酸、カルボン酸エステル、水酸基、シアノ基、ニトロ基又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状アルキル基である。)
以下に、本発明の広視野角補償フィルムに用いられる負の複屈折性を示す光学補償フィルムの構成原料として、好ましい一態様である共重合体(a)に関して詳細に説明する。
共重合体(a)は、上記の式(i)で示されるオレフィン残基単位と上記の式(ii)で表されるN−フェニル置換マレイミド残基単位からなる共重合体であり、特に靱性に優れる光学補償フィルムを構成することが可能となることから上記の式(i)で示されるオレフィン残基単位:上記の式(ii)で表されるN−フェニル置換マレイミド残基単位=49:51〜35:65(モル比)からなる共重合体であることが好ましく、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量5×10以上5×10以下であることが好ましい。ここで、重量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(以下、GPCと称する。)による共重合体の溶出曲線を標準ポリスチレン換算値として測定することができる。
共重合体(a)を構成する式(i)で示されるオレフィン残基単位におけるR1、R2、R3はそれぞれ独立して水素又は炭素数1〜6のアルキル基であり、炭素数1〜6のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−ヘキシル基等を挙げることができる。そして、式(i)で示されるオレフィン残基単位を誘導する具体的な化合物としては、例えばイソブテン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−1−ヘキセン、2−メチル−1−ヘプテン、1−イソオクテン、2−メチル−1−オクテン、2−エチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ペンテン、2−メチル−2−ヘキセン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンなどが挙げられ、その中でも1,2−ジ置換オレフィン類に属するオレフィンが好ましく、特に耐熱性、透明性、力学特性に優れる共重合体(a)が得られることからイソブテンであることが好ましい。また、オレフィン残基単位は1種又は2種以上組み合わされたものでもよく、その比率は特に制限はない。
共重合体(a)を構成する式(ii)で示されるN−フェニル置換マレイミド残基単位におけるR4、R5はそれぞれ独立して水素又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状アルキル基であり、炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−ヘキシル基、n−ヘプチル基、2−ヘプチル基、3−ヘプチル基、n−オクチル基、2−オクチル基、3−オクチル基等を挙げることができる。また、R6、R7、R8、R9、R10はそれぞれ独立して水素、ハロゲン系元素、カルボン酸、カルボン酸エステル、水酸基、シアノ基、ニトロ基又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状アルキル基であり、ハロゲン系元素としては、例えばフッ素、臭素、塩素、沃素等を挙げることができ、カルボン酸エステルとしては、例えばメチルカルボン酸エステル、エチルカルボン酸エステル等を挙げることができ、炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、2−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−ヘキシル基、n−ヘプチル基、2−ヘプチル基、3−ヘプチル基、n−オクチル基、2−オクチル基、3−オクチル基等を挙げることができる。
そして、式(ii)で示されるN−フェニル置換マレイミド残基単位を誘導する化合物としては、例えばマレイミド化合物のN置換基として無置換フェニル基又は置換フェニル基を導入したマレイミド化合物を挙げることができ、具体的にはN−フェニルマレイミド、N−(2−メチルフェニル)マレイミド、N−(2−エチルフェニル)マレイミド、N−(2−n−プロピルフェニル)マレイミド、N−(2−イソプロピルフェニル)マレイミド、N−(2−n−ブチルフェニル)マレイミド、N−(2−sec−ブチルフェニル)マレイミド、N−(2−tert−ブチルフェニル)マレイミド、N−(2−n−ペンチルフェニル)マレイミド、N−(2−tert−ペンチルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジエチルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジ−n−プロピルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジ−イソプロピルフェニル)マレイミド、N−(2−メチル,6−エチルフェニル)マレイミド、N−(2−メチル,6−イソプロピルフェニル)マレイミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド、N−(2−ブロモフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジクロロフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジブロモフェニル)マレイミド、N−2−ビフェニルマレイミド、N−2−ジフェニルエーテルマレイミド、N−(2−シアノフェニル)マレイミド、N−(2−ニトロフェニル)マレイミド、N−(2,4,6−トリメチルフェニル)マレイミド、N−(2,4−ジメチルフェニル)マレイミド、N−パーブロモフェニルマレイミド、N−(2−メチル,4−ヒドロキシフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジエチル,4−ヒドロキシフェニル)マレイミドなどが挙げられ、その中でもN−フェニルマレイミド、N−(2−メチルフェニル)マレイミド、N−(2−エチルフェニル)マレイミド、N−(2−n−プロピルフェニル)マレイミド、N−(2−イソプロピルフェニル)マレイミド、N−(2−n−ブチルフェニル)マレイミド、N−(2−sec−ブチルフェニル)マレイミド、N−(2−tert−ブチルフェニル)マレイミド、N−(2−n−ペンチルフェニル)マレイミド、N−(2−tert−ペンチルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジエチルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジ−n−プロピルフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジ−イソプロピルフェニル)マレイミド、N−(2−メチル,6−エチルフェニル)マレイミド、N−(2−メチル,6−イソプロピルフェニル)マレイミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド、N−(2−ブロモフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジクロロフェニル)マレイミド、N−(2,6−ジブロモフェニル)マレイミド、N−2−ビフェニルマレイミド、N−2−ジフェニルエーテルマレイミド、N−(2−シアノフェニル)マレイミド、N−(2−ニトロフェニル)マレイミドが好ましく、特に耐熱性、透明性、力学特性にも優れる共重合体(a)が得られることからN−フェニルマレイミド、N−(2−メチルフェニル)マレイミドであることが好ましい。また、N−フェニル置換マレイミド残基単位は1種又は2種以上組み合わされたものでもよく、その比率は特に制限はない。
該共重合体(a)は、上記した式(i)で示されるオレフィン残基単位を誘導する化合物及び式(ii)で示されるN−フェニル置換マレイミド残基単位を誘導する化合物を公知の重合法を利用することにより得ることができる。公知の重合法としては、例えば塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などを挙げることができる。また、別法として、上記した式(i)で示されるオレフィン残基単位を誘導する化合物と無水マレイン酸とを共重合することにより得られた共重合体に、さらに例えばアニリン、2〜6位に置換基を導入したアニリンを反応し、脱水閉環イミド化反応を行うことにより得ることもできる。
共重合体(a)としては、上記した式(i)で示されるオレフィン残基単位及び式(ii)で示されるN−フェニル置換マレイミド残基単位からなる共重合体であり、例えばN−フェニルマレイミド−イソブテン共重合体、N−フェニルマレイミド−エチレン共重合体、N−フェニルマレイミド−2−メチル−1−ブテン共重合体、N−(2−メチルフェニル)マレイミド−イソブテン共重合体、N−(2−メチルフェニル)マレイミド−エチレン共重合体、N−(2−メチルフェニル)マレイミド−2−メチル−1−ブテン共重合体、N−(2−エチルフェニル)マレイミド−イソブテン共重合体、N−(2−エチルフェニル)マレイミド−エチレン共重合体、N−(2−エチルフェニル)マレイミド−2−メチル−1−ブテン共重合体等が挙げられ、その中でも特に耐熱性、透明性、力学特性にも優れるものとなることから、N−フェニルマレイミド−イソブテン共重合体、N−(2−メチルフェニル)マレイミド−イソブテン共重合体が好ましい。
以下に、本発明の広視野角補償フィルムに用いる負の複屈折性を示す光学補償フィルムの構成原料として、好ましい一態様であるアクリロニトリル−スチレン系共重合体(b)に関し、詳細に説明する。
アクリロニトリル−スチレン系共重合体(b)は、負の複屈折性を示す光学補償フィルムとする際の成形加工性に優れ、色相、機械的強度に優れるフィルムとなることから、アクリロニトリル残基単位:スチレン残基単位=20:80〜50:50(重量比)であることが好ましく、特に靱性にも優れる光学補償フィルムを構成することが可能となることからアクリロニトリル残基単位:スチレン残基単位=36:64〜50:50(重量比)であることが好ましく、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量5×10以上5×10以下であるアクリロニトリル−スチレン共重合体及び/又はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体であることが好ましい。ここで、重量平均分子量は、GPCによる共重合体の溶出曲線を標準ポリスチレン換算値として測定することができる。
該アクリロニトリル−スチレン系共重合体(b)の合成方法としては、公知の重合法が利用でき、例えば塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などにより製造することが可能である。また、市販品として入手したものであってもよい。
そして、負の複屈折性を示す光学補償フィルムを構成する際には、特に耐熱性と力学特性のバランスに優れたものとなることから共重合体(a)20〜95重量%及びアクリロニトリル−スチレン系共重合体(b)80〜5重量%となることが好ましく、さらに共重合体(a)20〜85重量%及びアクリロニトリル−スチレン系共重合体(b)80〜15重量%からなることが好ましい。
該負の複屈折性を示す光学補償フィルムを調製する際には、例えば上記した樹脂、樹脂組成物等をフィルム化した後、該フィルムを延伸配向に供することにより調製することが可能である。その際のフィルム化法としては、例えば押出成形法、溶液キャスト法(溶液流延法と称する場合もある。)などの成形法によりフィルム化することができる。また、フィルムを延伸加工し、分子鎖を配向させる方法としては、例えば延伸、圧延、引き取り等の各種方法を用いることができ、その中でも、特に生産効率がよく、光学補償フィルムを生産することが可能となることから、延伸により製造することが好ましい。ここで、延伸を行うことの出来る方法としては、例えば自由幅一軸延伸、定幅一軸延伸等の延伸方法を用いることが可能である。このほか圧延などを行う装置としては、例えばロール延伸機などが知られている。このほかにもテンター型延伸機、小型の実験用延伸装置として引張試験機、一軸延伸機、逐次二軸延伸機、同時二軸延伸機のいずれもが可能な装置である。ただし、二軸延伸機を用いる場合は一軸延伸と二軸延伸が共に可能である。
本発明の広視野角補償フィルムを構成する偏光板とは、偏光子の少なくとも一面に透明保護フィルムを積層した一般的に偏光板として知られているものでよく、市販されているものであってもよい。
この際の偏光子としては、特に制限なく公知のものでよく、該偏光子としては、例えばポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリエン系配向フィルム等があげられ、これらのなかでもポリビニルアルコール系フィルムとヨウ素などの二色性物質からなる偏光子が好適である。また、該偏光子の厚さに特に制限はなく、一般的に5〜40μm程度である。
また、透明保護フィルムとしては、一般的に知られているものでよく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポリマー;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース系ポリマー;ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー;ポリスチレン、アクリルニトリル−スチレン共重合体等のスチレン系ポリマー;ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロ系ないしはノルボルネン構造を有するポリオレフィンやエチレン・プロピレン共重合体等のオレフィン系ポリマー;ポリカーボネート系ポリマー;塩化ビニル系ポリマー;ナイロン、芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー;イミド系ポリマー;スルホン系ポリマー;ポリエーテルスルホン系ポリマー;ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー;ポリフェニルスルファイド系ポリマー;ビニルアルコール系ポリマー;塩化ビニリデン系ポリマー;ビニルブチラール系ポリマー;アリレート系ポリマー;ポリオキシメチレン系ポリマー;エポキシ系ポリマーまたはこれらポリマーのブレンド物からなるフィルム、または、アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型、紫外線硬化型の樹脂の硬化層を挙げることができ、その中でも特にトリアセチルセルロースよりなるフィルムが好適である。
そして、該透明保護フィルムとしては、遅相軸方向をフィルム面内のx軸、該x軸と直交するフィルム面内方向をy軸、該x軸と直交するフィルム面外方向をz軸とし、x軸方向の屈折率をnx2、y軸方向の屈折率をny2、z軸方向の屈折率をnz2、フィルム厚みをd2とした際に、下記式(3)で示される面内位相差(Re2)が10nm以下、下記式(4)で示される面外位相差(Rth)が40〜100nmであることが好ましい。Re2=(nx2−ny2)×d2 (3)
Rth={(nx2+ny2)/2−nz2}×d2 (4)
前記透明保護フィルムが偏光子と触れない面、つまり偏光板表面には、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて必要に応じて熱安定剤、紫外線安定剤等の添加剤や可塑剤を配合されたものであってもよく、これら可塑剤や添加剤としては樹脂材料用として公知のものを使用することができる。また、ハードコート処理、反射防止処理、粘着防止処理、拡散ないしアンチグレアを目的とした処理を施したものであってもよい。ハードーコート処理は偏光板表面の傷つき防止などを目的に施されるものであり、ハードコート剤として公知のものを用いることができる。反射防止処理は偏光板表面での外光の反射防止を目的に施されるものであり、公知の反射防止膜の形成により達成することができる。また、粘着防止処理は隣接層との密着防止を目的に施される。また、アンチグレア処理は偏光板表面での外光反射による偏光板透過光の視認を阻害することを防止する目的に施されるものであり、公知のサンドブラスト加工やエンボス加工による祖面化や透明微粒子の配合方式などの適宜な方式にて透明保護フィルムの表面に微細な凹凸構造を付与させることにより形成することができる。アンチグレア層は偏光板透過光を拡散して視覚拡大するための拡散層を兼ねるものであっても良い。なお、前記反射防止層、粘着防止層、拡散層やアンチグレア層等は、透明保護フィルムそのものに設けることができるほか、別途光学機能フィルムとして透明保護フィルムに積層して設けることもできる。
前記偏光子と透明保護フィルムとの接着処理には、イソシアネート系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ゼラチン系接着剤、ビニル系接着剤、ラテックス系接着剤、水系ポリエステル等を用いることができる。
本発明の広視野角補償フィルムは、該負の複屈折性を示す光学補償フィルムと該偏光板とを、該光学補償フィルムの遅相軸と該偏光板の吸収軸とを直交方向または平行方向に積層してなるものである。図2に本発明の広視野角補償フィルムの断面図を示す。ここで1は透明保護フィルム、2は偏光子、3は負の複屈折性を示す光学補償フィルム、4は偏光板、5は本発明の広視野角補償フィルムを示す。また、図2中の(e)は、該光学補償フィルムの遅相軸と該偏光板の吸収軸とを直交方向に積層した広視野角補償フィルム、(f)は、該光学補償フィルムの遅相軸と該偏光板の吸収軸とを平行方向に積層した広視野角補償フィルムを示す。
さらに、該光学補償フィルムと該偏光板とを積層し、本発明の広視野角補償フィルムとする際の積層方法に制限はなく、例えばアクリル系、ウレタン系ポリマー、ポリビニルアルコール水溶液からなる接着剤により接着する方法;アクリル系、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテル、フッ素系やゴム系等のポリマーをベースポリマーとする粘着剤等により貼合する方法を挙げることができる。さらに、公知の紫外線吸収剤で処理する方式等を用いて紫外線吸収性能をもたせたものであってもよい。
本発明の広視野角補償フィルムは、TN−LCD、STN−LCD、TFT−TN−LCD、VA−LCD、IPS−LCD等の透過型液晶表示装置の画質を改良し、視野角を拡大する事が可能な補償フィルムとして用いることが可能である。その際には、一対の偏光板の間に液晶セルを配置してなる透過型液晶表示装置において、該偏光板の代わりに本発明の広視野角補償フィルムを用いることにより広視野角透過型液晶表示装置とすることが可能となる。より具体的には、液晶セルの少なくとも片面に、本発明の広視野角補償フィルムを配置してなる透過型液晶表示装置、液晶セルの片面に本発明の広視野角補償フィルムを配置し、もう一方の面に吸収軸が該広視野角補償フィルムを構成する偏光板の吸収軸に対し、直交方向となるように偏光板を配置した透過型液晶表示装置として用いることができる。
図3に、本発明の広視野角補償フィルムを用いた透過型液晶装置の概略図を示す。ここで、3は負の複屈折性を示す光学補償フィルム、4は偏光板、5は本発明の広視野角補償フィルムを示す。また、図3中の(g)は、視認側に偏光板4の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸が直交方向で積層された広視野角補償フィルム5が配置された透過型液晶表示装置、(h)は、入射側に偏光板4の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸が直交方向で積層された広視野角補償フィルム5が配置された透過型液晶表示装置、(i)は、視認側に偏光板4の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸が平行方向で積層された広視野角補償フィルム5が配置された透過型液晶表示装置、さらに(j)は、入射側に偏光板4の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸が平行方向で積層された広視野角補償フィルム5が配置された透過型液晶表示装置を示す。これら(g)〜(j)に示された透過型液晶表示装置は、広視野角補償フィルムを構成する偏光板の吸収軸ともう一方の偏光板の吸収軸が直交方向となるように配置し、さらに負の複屈折性を示す光学補償フィルムを液晶セル側となるように配置することにより、偏光板の光軸方向から吸収軸とは異なる方向に傾斜させた場合の光漏れを低減し、広い視野角を得ることができる。
本発明の広視野角補償フィルムは、透過型液晶表示装置の視野角改良用光学補償部材として好適に用いられる。また、本発明の用途はこれに制限されるものではなく、視野角の拡大や色相の改良などの画質向上を目的とした光学補償に利用する場合には広く利用できる。
本発明は耐熱性に優れ、透過型液晶表示装置に用いられる偏光板の軸ズレを補償して視野角を改良することが出来る広視野角補償フィルム及びそれを用いてなる透過型液晶表示装置を提供するものである。
以下に、本発明を実施例にて具体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
実施例にて行った各物性値の測定方法を以下に示す。
〜重量平均分子量及び数平均分子量の測定〜
ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製、商品名HLC−802A)を用い測定した溶出曲線により、標準ポリスチレン換算値として重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及びその比である分子量分布(Mw/Mn)を測定した。
〜ガラス転移温度の測定〜
示差走査型熱量計(セイコー電子工業(株)製、商品名DSC2000)を用い、10℃/min.の昇温速度にて測定した。
〜光線透過率の測定〜
透明性の一評価として、JIS K 7361−1(1997年版)に準拠して光線透過率の測定を行った。
〜ヘーズの測定〜
透明性の一評価として、JIS K 7136(2000年版)に準拠してヘーズの測定を行った。
〜屈折率の測定〜
JIS K 7142(1981年版)に準拠して測定した。
〜複屈折性の正負判定〜
高分子素材の偏光顕微鏡入門(粟屋裕著,アグネ技術センター版,第5章,pp78〜82,(2001))に記載の偏光顕微鏡を用いたλ/4板による加色判定法により複屈折性の正負判定を行った。
〜3次元屈折率の測定、位相差及び配向パラメータの計算〜
試料傾斜型自動複屈折計(王子計測機器(株)製、商品名KOBRA−WR)を用いて仰角を変えて3次元屈折率を測定した。さらに、3次元屈折率よりフィルム面内の位相差Re1、Re2、フィルム面外の位相差Rth、配向パラメータNzを計算した。
〜視野角補償効果の測定〜
UV可視分光光度計(日本分光(株)製、商品名UVIDEC−650)を用い、波長450nm、500nm、550nm、600nm、650nm、700nmの可視領域の範囲において、広視野角補償フィルムの視野角補償効果を測定した。この時偏光板の吸収軸から方位角45°、法線方向から仰角60°とし、視野角補償効果は該広視野角補償フィルムを偏光子とし、クロスニコルに検光子を配置した時の光漏れ量を測定した。
調製例1(偏光板1の調製)
偏光子としてポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を吸着させて延伸した厚さ20μmのフィルムを用い、該偏光子の両面に透明保護フィルムとして厚さ80μmのトリアセチルセルロースフィルムを積層し、偏光板1を調製した。なお、透明保護フィルムの面内位相差Re2は1nmであり、面外方向位相差Rthは69nmであった。
合成例1(N−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体の合成)
1リットルオートクレーブ中に重合溶媒としてトルエン400ml、重合開始剤としてパーブチルネオデカノエート0.001モル、N−フェニルマレイミド0.42モル、イソブテン4.05モルを仕込み、重合温度60℃、重合時間5時間の重合条件にて重合反応を行い、N−フェニルマレイミド−イソブテン共重合体(重量平均分子量(Mw)=162,000、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)で示される分子量分布(Mw/Mn)=2.6)を得た。
フィルム作成例1
合成例1で得られたN−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体50重量%及びアクリロニトリル−スチレン共重合体(ダイセルポリマー製、商品名セビアンN050、重量平均分子量(Mw)=130000、アクリロニトリル残基単位:スチレン残基単位(重量比)=24.5:75.5)50重量%からなるブレンド物を調整し、該ブレンド物の濃度が25重量%となるように塩化メチレン溶液を調整し、該塩化メチレン溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムと略記する。)上に流延し、溶剤を揮発させて固化、剥離させることによりフィルムを得た。得られた剥離後のフィルムを更に100℃にて4時間、110℃から130℃にかけて10℃間隔にてそれぞれ1時間乾燥し、その後、真空乾燥機にて120℃で4時間乾燥して約100μmの厚みを有するフィルム(以下、フィルム(1)と称す。)を得た。
得られたフィルム(1)は、光線透過率92%、ヘーズ0.3%、屈折率1.5726、ガラス転移温度(Tg)137℃であった。
フィルムの作成例2
合成例1で得られたN−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体50重量%及びアクリロニトリル−スチレン共重合体(旭化成製、商品名スタイラックAS727、重量平均分子量(Mw)=128000、アクリロニトリル残基単位:スチレン残基単位(重量比)=37.5:62.5)50重量%からなるブレンド物を調整し、該ブレンド物をシリンダー温度140℃〜240℃に設定した二軸押出機(東洋精機製、商品名ラボプラストミル)により溶融混練してペレットを調製した。そして、シリンダー温度200℃〜270℃に設定したフィルム成形用ダイスを装着した二軸押出機(東洋精機製、商品名ラボプラストミル)により、約120μmの厚みを有するフィルム(以下、フィルム(2)と称す。)を得た。
得られたフィルム(2)は、光線透過率90%、ヘーズ0.9%、屈折率1.5710、ガラス転移温度(Tg)150℃であった。
フィルム作成例3
ポリカーボネート(帝人(株)製、商品名パンライトL1225)25重量%、塩化メチレンを75重量%とした塩化メチレン溶液を調整し、該塩化メチレン溶液をPETフィルム上に流延し、溶剤を揮発させて固化、剥離させることによりフィルムを得た。得られた剥離後のフィルムを更に100℃にて4時間、110℃から130℃にかけて10℃間隔にてそれぞれ1時間乾燥し、その後、真空乾燥機にて120℃で4時間乾燥して約100μmの厚みを有するフィルム(以下、フィルム(3)と称す。)を得た。
得られたフィルム(3)は、光線透過率91.5%、ヘーズ0.6%、屈折率1.5830、ガラス転移温度(Tg)150℃であった。
実施例1
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度145℃、延伸速度100mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1a)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1a)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は220nm、配向パラメータNzは0.00であった。さらに、該延伸フィルム(1a)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、広視野角補償フィルムを得た。
この広視野角補償フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は均一的に少なく十分な消光状態を得ることが出来、優れた広視野角補償効果を示した。
実施例2
延伸フィルム(1a)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向とする代わりに直交方向した以外は、実施例1と同様の方法により広視野角補償フィルムを得た。
この広視野角補償フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は均一的に少なく十分な消光状態を得ることが出来、優れた広視野角補償効果を示した。
実施例3
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度148℃、延伸速度100mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1b)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1b)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は191nm、配向パラメータNzは−0.01であった。さらに、該延伸フィルム(1b)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、広視野角補償フィルムを得た。
この広視野角補償フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は均一的に少なく十分な消光状態を得ることが出来、優れた広視野角補償効果を示した。
実施例4
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度150℃、延伸速度100mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1c)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1c)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は177nm、配向パラメータNzは0.00であった。さらに、該延伸フィルム(1c)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、広視野角補償フィルムを得た。
この広視野角補償フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は均一的に少なく十分な消光状態を得ることが出来、優れた広視野角補償効果を示した。
実施例5
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度152℃、延伸速度100mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1d)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1d)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は142nm、配向パラメータNzは0.00であった。さらに、該延伸フィルム(1d)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、広視野角補償フィルムを得た。
この広視野角補償フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は均一的に少なく十分な消光状態を得ることが出来、優れた広視野角補償効果を示した。
実施例6
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度155℃、延伸速度100mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1e)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1e)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は113nm、配向パラメータNzは−0.04であった。さらに、該延伸フィルム(1e)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、広視野角補償フィルムを得た。
この広視野角補償フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は均一的に少なく十分な消光状態を得ることが出来、優れた広視野角補償効果を示した。
実施例7
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度157℃、延伸速度30mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1f)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1f)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は66nm、配向パラメータNzは0.00であった。さらに、該延伸フィルム(1f)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、広視野角補償フィルムを得た。
この広視野角補償フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は均一的に少なく十分な消光状態を得ることが出来、優れた広視野角補償効果を示した。
実施例8
フィルム作成例2で得られたフィルム(2)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度165℃、延伸速度90mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1g)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1g)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は166nm、配向パラメータNzは0.00であった。さらに、該延伸フィルム(1g)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、広視野角補償フィルムを得た。
この広視野角補償フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は均一的に少なく十分な消光状態を得ることが出来、優れた広視野角補償効果を示した。
比較例1
負の複屈折性を示す光学補償フィルムを用いず偏光板のみとして、視野角補償効果の測定を行った。
その測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は大きく十分な消光状態を得ることが出来ず、良好な視野角を確保することは困難であった。
比較例2
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度144℃、延伸速度120mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1h)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1h)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は285nm、配向パラメータNzは0.01であった。さらに、該延伸フィルム(1h)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、フィルムを得た。
このフィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450nm〜550nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は多く十分な消光状態を得ることが出来ず、良好な視野角を確保することは困難であった。
比較例3
延伸フィルム(1c)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層した代わりに、延伸フィルム(1c)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを10度となるように粘着剤で積層した以外は、実施例4と同様の方法によりフィルムを得た。
このフィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450nm〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は多く十分な消光状態を得ることが出来ず、良好な視野角を確保することは困難であった。
比較例4
フィルム作成例1で得られたフィルム(1)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度152℃、延伸速度105mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+100%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(1i)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(1i)は、負の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は132nm、配向パラメータNzは−0.03であった。
また、フィルム作成例3で得られたフィルム(3)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度180℃、延伸速度10mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+10%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(3a)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(3a)は、正の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は59nm、配向パラメータNzは1.03であった。
該延伸フィルム(1i)と該延伸フィルム(3a)の遅相軸同士を重ね合わせて積層フィルムとした。該積層フィルムのフィルム面内の位相差Re1は189nm、配向パラメータNzは0.31であった。さらに、該積層フィルムの遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、フィルムを得た。
このフィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は多く十分な消光状態を得ることが出来ず、良好な視野角を確保することは困難であった。
比較例5
フィルム作成例3で得られたフィルム(3)から5cm×5cmの小片を切り出し、二軸延伸装置(井元製作所製)を用いて、温度175℃、延伸速度5mm/min.の条件にて自由幅一軸延伸を施し+10%延伸することにより光学補償フィルム(以下、延伸フィルム(3b)と称す。)を得た。
得られた延伸フィルム(3b)は、正の複屈折性を示し、フィルム面内の位相差Re1は176nm、配向パラメータNzは0.96であった。さらに、該延伸フィルム(3b)の遅相軸と偏光板1の吸収軸とを平行方向となるように粘着剤で積層し、フィルムを得た。
フィルムにおける視野角補償効果の測定結果を表1に示した。波長450〜700nmのそれぞれの光に対する光漏れ量は多く十分な消光状態を得ることが出来ず、良好な視野角を確保することは困難であった。
Figure 0004792777
;偏光板、光学補償フィルムの視野角を表すための仰角、方位角を示す図である。 ;本発明の広視野角補償フィルムの断面図である。 ;本発明の広視野角補償フィルムを用いた透過型液晶表示装置の概略図である。
符号の説明
(a);偏光板及び/または光学補償フィルム面に対する法線方向
(b);延伸配向した光学補償フィルムの遅相軸方向
(c);偏光板及び/または光学補償フィルム面に対する仰角
(d);偏光板及び/または光学補償フィルム面に対する方位角
(e);偏光板の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸とを直交方向に積層した広視野角補償フィルム
(f);偏光板の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸とを平行方向に積層した広視野角補償フィルム
(g);視認側に偏光板の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸が直交方向で積層された広視野角補償フィルムが配置された透過型液晶表示装置
(h);入射側に偏光板の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸が直交方向で積層された広視野角補償フィルムが配置された透過型液晶表示装置
(i);視認側に偏光板の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸が平行方向で積層された広視野角補償フィルムが配置された透過型液晶表示装置
(j);入射側に偏光板の吸収軸と光学補償フィルムの遅相軸が平行方向で積層された広視野角補償フィルムが配置された透過型液晶表示装置
1 ;透明保護フィルム
2 ;偏光子
3 ;光学補償フィルム
4 ;偏光板
5 ;広視野角補償フィルム
LC:液晶セル

Claims (6)

  1. 下記の式(i)で表されるオレフィン残基単位と下記の式(ii)で表されるN−フェニル置換マレイミド残基単位からなり、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量5×10 以上5×10 以下である共重合体(a)20〜50重量%及びアクリロニトリル残基単位:スチレン残基単位=20:80〜50:50(重量比)であり、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量5×10 以上5×10 以下であるアクリロニトリル−スチレン共重合体(b)80〜50重量%よりなり、ガラス転移温度130℃以上であり、下記式(1)により示される面内位相差(Re1)が60〜220nm、下記式(2)により示される配向パラメータ(Nz)が0±0.05の範囲内である負の複屈折性を示す光学補償フィルム及び偏光板よりなり、該負の複屈折性を示す光学補償フィルムの遅相軸と該偏光板の吸収軸とを平行方向に積層してなることを特徴とする広視野角補償フィルム。
    Re1=(nx1−ny1)×d1 (1)
    Nz=(nx1−nz1)/(nx1−ny1) (2)
    (ここで、nx1、ny1、nz1はそれぞれ、光学補償フィルムの遅相軸方向をフィルム面内のx軸とした際の該x軸方向の屈折率、該x軸と直交するフィルム面内方向をy軸とした際の該y軸方向の屈折率、該x軸と直交するフィルム面外方向をz軸とした際の該z軸方向の屈折率を示し、d1は光学補償フィルムの厚みを示す。)
    Figure 0004792777
    (ここで、R1、R2、R3はそれぞれ独立して水素又は炭素数1〜6のアルキル基である。)
    Figure 0004792777
    (ここで、R4、R5はそれぞれ独立して水素又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状アルキル基であり、R6、R7、R8、R9、R10はそれぞれ独立して水素、ハロゲン系元素、カルボン酸、カルボン酸エステル、水酸基、シアノ基、ニトロ基又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状アルキル基である。)
  2. 共重合体(a)がN−フェニルマレイミド・イソブテン共重合体であることを特徴とする請求項1に記載の広視野角補償フィルム。
  3. 光学補償フィルムが一軸延伸フィルム及び/または二軸延伸フィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の広視野角補償フィルム。
  4. 偏光板が、偏光子の両面に、下記式(3)により示される面内位相差(Re2)が10nm以下、下記式(4)により示される面外位相差(Rth)が40〜100nmであることを満足する透明保護フィルムを積層してなる偏光板であることを特徴とする請求項1〜3に記載の広視野角補償フィルム。
    Re2=(nx2−ny2)×d2 (3)
    Rth=((nx2+ny2)/2−nz2)×d2 (4)
    (ここで、nx2、ny2、nz2はそれぞれ、透明保護フィルムの遅相軸方向をフィルム面内のx軸とした際の該x軸方向の屈折率、該x軸と直交するフィルム面内方向をy軸とした際の該y軸方向の屈折率、該x軸と直交するフィルム面外方向をz軸とした際の該z軸方向の屈折率を示し、d2は透明保護フィルムの厚みを示す。)
  5. 液晶セルの少なくとも片面に、請求項1〜4に記載の広視野角補償フィルムを配置してなることを特徴とする透過型液晶表示装置
  6. 液晶セルの両面に互いの吸収軸を直交した状態の偏光板を配置してなる透過型液晶表示装置において、該偏光板の少なくとも一方を請求項1〜4に記載の広視野角補償フィルムとすることを特徴とする透過型液晶表示装置。
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