JP4792095B2 - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、不揮発性記憶装置に関する。
近年、記憶容量の増大と価格の低下により市場が急速に拡大しているNAND型フラッシュメモリは、微細化の限界及び最小線幅の縮小によるプロセスコストの増大という問題を抱えている。この問題を解決する新規な不揮発性メモリの開発が期待されている。
例えば、抵抗値が変化する抵抗変化材料から構成される記録媒体とプローブアレイと組み合わせたにメモリ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来のプローブ型のメモリにおいては、プローブ電極と基板電極との間において、記録層の層に対して垂直方向に印加される電界または垂直方向に通電される電流によって記録層への情報の記録及び読み出しが行われており、記録層に用いる材料の特性によっては、必ずしも良好な特性が得られない可能性があった。また、さらに高密度のメモリを実現するためには、さらに改良の余地があり、新規な構造の不揮発性記憶装置の開発が必要とされていた。
特開2007−273618号公報
本発明は、新規な構造による高密度の情報記録が可能な抵抗変化型の不揮発性記憶装置を提供する。
本発明の一態様によれば、印加される電界及び通電される電流の少なくともいずれかによって抵抗が変化する記憶層と、前記記憶層の第1主面に設けられた複数の第1電極と、前記複数の第1電極に対向して設置され前記第1電極との相対的な位置関係が可変の複数のプローブ電極と、前記複数のプローブ電極に接続され、前記複数のプローブ電極を介して前記複数の第1電極のうちの少なくとも2つの間で、前記第1主面に対して平行な成分を有する電界及び前記第1主面に対して平行な成分を有する方向に流れる電流の少なくともいずれかを生じさせることによって前記記憶層に情報の記録を行う駆動部と、を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置が提供される。
本発明によれば、新規な構造による高密度の情報記録が可能な抵抗変化型の不揮発性記憶装置が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置における特性を例示する模式的グラフ図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の一部の構成を例示する模式的平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置におけるメモリセルの構成を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。
すなわち、同図(a)は平面図であり、同図(b)は同図(a)のA−A’線断面図である。
図1に表したように、本発明の第1の実施形態の不揮発性記憶装置110は、抵抗が変化する記憶層7と、その記憶層7の上の面(第1主面7a)に設けられた複数の第1電極8と、複数のプローブ電極9と、駆動部10と、を備える。なお、図1(a)においては、プローブ電極9及び駆動部10は省略されている。
記憶層7は、例えば基板5の上に設けられる。後述するように、記憶層7は、印加される電界及び通電される電流の少なくともいずれかによって抵抗が変化する層である。
記憶層7には、例えば、NiO、TiO、CoO、TaO、MnO、WO、Al、FeO、HfO、ZnMn、ZnFe、ZnCo、ZnCr、ZnAl、CuCoO、CuAlO、NiWO4、NiTiO、CoAl、MnAl、ZnNiTiO、及び、PrCa1−xMnOなどを用いることができる。
また、記憶層7には、上記の各種の金属酸化物にドーパントを添加したものを用いても良い。
ただし、本発明は、これに限らず、記憶層7には、印加される電界及び通電される電流の少なくともいずれかによって抵抗が変化する任意の材料を用いることができる。また、記憶層7には、印加される電界及び通電される電流の少なくともいずれかによって相状態が変化し、この相状態の変化に伴って抵抗が変化するいわゆる相変化材料を用いても良い。このように、相変化に伴って抵抗が変化する材料も抵抗変化材料とする。
第1電極8には、例えばタングステンや白金などが用いられる。ただし、本発明は、これに限らず第1電極8には任意の材料を用いることができる。本具体例では、第1電極8は、記憶層7に埋め込まれており、記憶層7の第1主面7aと第1電極8の上の面は実質的に同じ平面内にあるが、本発明はこれに限らず、第1電極8の上の面は、記憶層7の第1主面7aよりも後退していても良く、また、突出していても良い。
プローブ電極9は、複数の第1電極8に対向設置され、例えばプローブ基板9sに設けられたプローブ電極9a及びプローブ電極9bを有する。プローブ電極9は、第1電極8との相対的な位置関係が可変とされている。プローブ電極9には、例えば原子間力顕微鏡に用いられるプローブを用いることができ、プローブ電極9の全体が導電性でも良く、またプローブ電極9の記憶層7に対向する側の先端の表面が導電性の薄膜で被覆されているものでも良い。プローブ電極9には、例えばシリコン、カーボンナノチューブ、タングステンなどの材料が用いられ、その先端が細く加工されたものが用いられる。
駆動部10は、複数のプローブ電極9(プローブ電極9a及びプローブ電極9b)に接続されている。そして、駆動部10は、複数のプローブ電極9を介して、複数の第1電極8に電圧を印加して、第1主面7aに対して平行な成分を有する電界(例えば電界E1)及び第1主面7aに対して平行な成分を有する方向に通電される電流(例えば電流I1)の少なくともいずれかによって記憶層7に情報の記録を行う。
ここで、本願明細書において、説明の便宜上、XYZ直交座標系を導入する。この座標系においては、記憶層7の第1主面7aに平行な平面内における1つの方向をX軸方向(第1方向)とし、第1主面7aに平行な平面内においてX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向(第2方向)とし、X軸方向とY軸方向とに垂直な方向をZ軸方向(第3方向)とする。すなわち、第1主面7aはX−Y平面に対して平行であり、第1主面7aはZ軸方向に対して垂直である。
本具体例では、第1電極8は、X−Y平面において、X軸方向及びY軸方向のマトリクス状に配列している。ただし、本発明は、これに限らず、第1電極8は第1主面7aにおいて複数設けられれば良く、その数、及びその配置に関しては任意である。以下では、第1電極8がX軸方向とY軸方向とにおいてマトリクス状に配列される場合として説明する。
そして、例えばプローブ電極9は記憶層7の上方において、X−Y平面内を可動でき、プローブ電極9は、任意の第1電極8と接触できるように構成されている。なお、この時、プローブ電極9は、さらにZ軸方向に可動でき、すなわち記憶層7及び第1電極8の上で上下するように構成することもできる。これにより、第1電極8とプローブ電極9との接触及び非接触を制御できる。ただし、プローブ電極9は、Z軸方向の位置に関して固定され、常に記憶層7または第1電極8と接触するように構成しても良い。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置における特性を例示する模式的グラフ図である。
すなわち、同図は、不揮発性記憶装置110における記憶層7の特性を例示しており、横軸は記憶層7に印加される電圧Vであり、縦軸は記憶層7に流れる電流Iである。なお、縦軸は、電流Iを対数で表している。
図2に表したように、記憶層7の初期の状態が高抵抗状態HRSであるとする。記憶層7に印加される電圧Vを上昇したときに、第2遷移電圧V2において、高抵抗状態HRSから相対的に低い抵抗状態である低抵抗状態LRSに遷移する。
そして、この低抵抗状態LRSは、印加されている電圧Vを取り除いても維持されている。そして、低抵抗状態LRSにおいて、電圧Vを0Vから上昇させると、第1遷移電圧V1において、高抵抗状態HRSに遷移する。
このように、記憶層7においては、抵抗の異なる複数の状態を有する。なお、本具体例では、記憶層7は、高抵抗状態HRSと低抵抗状態LRSの2つの状態を有していたが、3つ以上の異なる抵抗を有しても良い。
なお、図2においては、直流の電圧を記憶層7に印加した場合の特性を例示しているが、不揮発性記憶装置110においては、記憶層7に非常に短いパルス電圧を印加して動作させても良い。
記憶層7と第1電極8とは、例えば以下のようにして作製される。
基板5の上に記憶層7となる抵抗変化膜(例えばNiO)を成膜した後、リソグラフィとドライエッチングにより、抵抗変化膜に穴パターンを形成する。その後、穴の中に、第1電極8となる導電性材料のW(タングステン)を、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により埋め込み、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化する。これにより、図1に例示した第1電極8が記憶層7に埋め込まれた構造を形成できる。
不揮発性記憶装置110においては、プローブ電極9が複数設けられる。以下、プローブ電極9の配置の例について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置の一部の構成を例示する模式的平面図である。
すなわち、図3(a)〜(c)は、不揮発性記憶装置110における複数のプローブ電極9の配置の異なる例を示している。なお、同図では、プローブ基板9sにおけるプローブ電極9の先端部分の平面配置を例示している。
図3(a)に表したように、複数のプローブ電極9となるプローブ電極9a及び9bは、X軸方向に並んで配列させることができる。この時、プローブ電極9a及び9bどうしのピッチは、第1電極8のX軸方向におけるピッチと同一に設定することができ、これにより、プローブ電極9a及び9bと、第1電極8との接触が適正に行われる。
また、図3(b)に表したように、プローブ電極9a及び9bは、Y軸方向に並んで配列させることができる。この時も、プローブ電極9a及び9bどうしのピッチは、第1電極8のY軸方向におけるピッチと同一に設定することができ、これにより、プローブ電極9a及び9bと、第1電極8との接触が適正に行われる。
さらに、図3(c)に表したように、複数のプローブ電極9として、X軸方向とY軸方向に並んだ4つのプローブ電極9a〜9dを用いることもできる。この場合にも、プローブ電極9a〜9dどうしのX軸方向及びY軸方向におけるピッチは、第1電極8のX軸方向及びY軸方向におけるピッチと同一に設定することができる。
このように、複数のプローブ電極9は、X軸方向及びY軸方向のマトリクス状に配列させることもでき、その数は任意である。
なお、第1電極8のそれぞれの面積(第1主面7aに平行な平面内における面積)は、プローブ電極9のそれぞれ面積(第1主面7aに対向する側の先端の面積)よりも大きく設定することができる。また、逆に、第1電極8のそれぞれの面積は、プローブ電極9のそれぞれの面積よりも小さく設定することができる。これにより、第1電極8のそれぞれとプローブ電極9のそれぞれとの位置合わせのマージンが拡大できる。ただし、プローブ電極9の第1主面7aに対向する側の先端は比較的小さく加工することが容易なので、第1電極8のそれぞれの面積よりも、プローブ電極9のそれぞれ面積を小さくすることの方が実用的には望ましい。
例えば、単位面積当たりの記憶密度を増大し、第1電極8とプローブ電極9との接触を良好に実現するために、プローブ電極9の先端の曲率半径は小さくされる。プローブ電極9の先端の曲率半径は、例えば約15nmである。なお、この時、プローブ電極9の先端の平面の形状は、直径が実質的に約15nmとなる。一方、第1電極8を形成する際に記憶層7に設ける穴パターンの径は、例えば、50nmとされる。このように、第1電極8のそれぞれの面積よりも、プローブ電極9の先端のそれぞれの面積は小さくされる。
以上のような構成を有する不揮発性記憶装置110においては、第1主面7aに対して平行な平面内に複数配置された第1電極8どうしの間に電圧を印加することができ、記憶層7には、第1主面7aに対して平行な成分を有する電界E1の印加、及び、第1主面7aに対して平行な成分を有する方向の電流I1の通電の少なくともいずれかが行われる。
一方、既に説明したように、従来型の比較例のプローブ型のメモリにおいては、記憶層7の第1主面7aと反対の側に対向電極が配置され、この対向電極とプローブ電極9との間で、記憶層7への電界の印加または電流の通電が行われる。すなわち、比較例の場合は、記憶層7の第1主面7aに対して垂直な電界が印加され、また、第1主面7aに対して垂直な方向に電流が通電される。
これに対し、本実施形態に係る不揮発性記憶装置110においては、記憶層7においては、第1主面7aに対して平行な電界E1が印加され、また、第1主面7aに対して平行な方向に電流I1が通電され、従来とは異なる構成によって従来とは異なる動作が行われる。
例えば、記憶層7に用いる材料の特性によっては、記憶層7の第1主面7aに対して垂直な方向への電界の印加、または、電流の通電では所望な特性が得られず、記憶層7の第1主面7aに対して平行な方向への電界の印加、または、電流の通電では所望な特性が得られることがあり得る。その時、その材料が性能、製造工程及びコストの点でも有利な場合、不揮発性記憶装置110を採用することで、その材料を有効に活用することができる。すなわち、不揮発性記憶装置110によれば、例えば記憶層7の材料及び製造プロセスの選択範囲が拡大でき、実用的に非常に有用である。
さらに、不揮発性記憶装置110の構成を用いることによって、以下に説明するように、従来よりも記憶密度を向上させることができる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性記憶装置におけるメモリセルの構成を例示する模式図である。
同図(a)は、不揮発性記憶装置110における第1電極8の配置を例示しており、同図(b)は、不揮発性記憶装置110のメモリセルの構成を例示している。
以下では、まず、説明を簡単にするために、第1電極8が、X軸方向とY軸方向とに並んだ3×3(計9個)のマトリクス状に配置される例として説明する。
図4(a)に表したように、X軸方向に配置された第1電極8a〜8c、第1電極8d〜8f、及び、第1電極8g〜8i、がY軸方向にシフトして配置されている。
この時、図4(b)に表したように、互いに隣接する第1電極8a〜8iどうしの間にメモリセルが形成される。すなわち、第1電極8aと第1電極8bとの間にメモリセルx11が形成され、第1電極8bと第1電極8cとの間にメモリセルx12が形成される。同様に、X軸方向に隣接する第1電極8どうしの間に、メモリセルx21、x22、x31及びx32が形成される。
そして、同様に、Y軸方向に隣接する第1電極8どうしの間に、メモリセルy11、y12、y21、y22、y31及びy32が形成される。
さらに、斜め方向で隣接する第1電極8どうしの間に、メモリセルp11、p12、p21、p22、q11、q12、q21及びq22が形成される。
このように、第1電極8が3×3のマトリクス状に配置された場合は、20個のメモリセルが形成される。
一方、記憶層7に対して垂直方向に電界を印加または電流を通電する従来型の比較例のプローブ型のメモリにおいて、第1電極8が3×3のマトリクス状に配置された場合は、メモリセルの数は、第1電極8の数と同じ9個である。
このように、不揮発性記憶装置110によれば、第1電極8の数が同じであった場合においても、形成されるメモリセルの数を従来よりも増大することができ、記憶密度が向上する。
例えば、第1電極8のX軸方向の数がn(nは2以上の整数)で、Y軸方向の数がm(mは2以上の整数)である場合には、X軸方向に隣接する第1電極8どうしの間に、(n−1)×m個のメモリセルが形成され、また、Y軸方向に隣接する第1電極8どうしの間に、n×(m−1)個のメモリセルが形成される。そして、斜め方向で隣接する第1電極8どうしの間に、2×(n−1)×(m−1)個のメモリセルが形成される。すなわち、計{(n−1)×m+n×(m−1)+2×(n−1)×(m−1)}個のメモリセルが形成される。なお、比較例の場合は、メモリセルの数はn×mである。
このように、本実施形態に係る不揮発性記憶装置110は、記憶層7の第1主面7aに対して平行な方向の電圧の印加または電流の通電を行う新規な構造を有しており、これにより、高密度の情報記録が可能な抵抗変化型の不揮発性記憶装置が提供できる。
このように、不揮発性記憶装置110において、複数の第1電極8は、X軸方向とY軸方向とにマトリクス状に配列し、複数のプローブ電極9は、X軸方向及びY軸方向の少なくともいずれかの方向において互いに隣接する複数の第1電極8に対して接触可能な構成とされている。
そして、複数のプローブ電極9は、さらにX軸方向及びY軸方向とは異なる方向(すなわち斜めの方向)において、互いに隣接する複数の第1電極8に対して接触可能な構成とされている。
これにより、X軸方向、Y軸方向及びそれらに対して斜めの方向において隣接する第1電極8どうしの間の記憶層7をメモリセルとすることができ、上記のように高密度の情報記録が可能とする。
なお、X軸方向及びY軸方向に対して平行に配置された第1電極8どうしに電圧を印加する場合(「平行配置」と言うことにする)に比べ、X軸方向及びY軸方向に対して斜め方向に配置された第1電極8どうしに電圧を印加する場合(「斜め配置」と言うことにする)には、第1電極8どうしの距離が長くなる。この場合には、平行配置と斜め配置とで、第1電極8どうしの間の抵抗値、第1遷移電圧V1及び第2遷移電圧V2が異なる。従って、書き込み電圧、消去電圧、高抵抗状態HRSの抵抗値、低抵抗状態LRSの抵抗値が異なり、平行配置と斜め配置の差異に応じて、駆動部10においては、適切な電圧や、読み込み抵抗が設定される。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的斜視図である。
図5に表したように、本実施形態に係る別の不揮発性記憶装置111においては、XYスキャナ4の上に、記憶層7が配置される。例えば、記憶層7には、データを格納するデータエリア7dと、データエリアの外側に設けられ、プローブ電極9の動作を制御するためのサーボエリア7sが設けられる。
そして、この記憶層7に対向してプローブアレイ9mが配置される。
プローブアレイ9mは、プローブ基板9sと、プローブ基板9sの主面にアレイ状に配置された複数のプローブ電極9と、を有する。複数のプローブ電極9の各々は、例えば、カンチレバーを有し、マルチプレクスドライバ9x及び9yにより駆動される。
複数のプローブ電極9は、それぞれ、プローブ基板9s内のマイクロアクチュエータを用いて個別に動作可能であるが、全てをまとめて同じ動作をさせて記憶層7のデータエリア7dに対してアクセスを行っても良い。
マルチプレクスドライバ9x及び9yを用いて、各プローブ電極9を例えばX軸方向及びY軸方向に移動させ、記憶層7のサーボエリア7sからX軸方向及びY軸方向の位置情報を読み出す。X軸方向及びY軸方向の位置情報は、ドライバ20に転送される。
ドライバ20は、この位置情報に基づいてXYスキャナ4を駆動し、記憶層7をX軸方向及びY軸方向に移動させ、記憶層7の第1電極8とプローブ電極9との位置を決めることができる。
例えば、プローブ電極9が第1電極8の上方に離間して上げた状態で、プローブ電極9を記憶層7の上方を所望の位置まで移動させ、その後、所望の第1電極8の位置でプローブ電極9を下ろし、第1電極8と接触させた後に、複数の第1電極8に電圧を印加し、書き込みを行う。その後、書き込んだビットを読み込み、あるいは消去する際には、再度、書き込みを行った場所まで、プローブ電極9を移動させる。
すなわち、所望の第1電極8にプローブ電極9が接触した状態で、駆動部10から出力された電気信号がプローブ電極9を介して第1電極8に印加され、複数の第1電極8に所定の電圧が印加される。これにより、所望のメモリセルにおけるデータの書き込み、読み出し、及び消去が行われる。
例えば、図2に例示した特性において、第2遷移電圧V2よりも高い電圧を記憶層7に印加することで、データの書き込みが行われる。そして、第1遷移電圧V1よりも高く第2遷移電圧V2よりも低い電圧を印加することで消去が行われる。そして、読み出しには、第1遷移電圧V1よりも低い電圧を印加して、記憶層7の抵抗が高抵抗状態HRSであるか低抵抗状態LRSであるかを読み出す。
不揮発性記憶装置111においても、記憶層7の第1主面7aに対して平行な方向の電界の印加または電流の通電が行われる。これにより、例えば記憶層7の材料及び製造プロセスの選択範囲が拡大でき、また、高密度の情報記録が可能な抵抗変化型の不揮発性記憶装置が提供できる。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。
すなわち、同図(a)、(b)及び(c)は、本実施形態に係る不揮発性記憶装置における第1電極8の構成の変形例を例示しており、図1(a)のA−A’線断面に相当する断面図である。なお、これらの図においては、駆動部10は省略されている。
図6(a)に表したように、本実施形態に係る変形例の不揮発性記憶装置112においては、複数の第1電極8は、記憶層7を貫通している。これにより、第1電極8の側面の全体で、第1電極8と記憶層7とが対向することができ、第1電極8と記憶層との接触面積が拡大し、記憶層7に対してX−Y平面に平行な方向の電界E1、または、電流I1を有効に発生させることができる。
また、図6(b)に表したように、別の変形例の不揮発性記憶装置113においては、第1電極8の一部が記憶層7に埋め込まれつつ、第1電極8は記憶層7よりも突出している。これにより、プローブ電極9のZ軸方向の位置のばらつきが大きい場合においても、第1電極8とプローブ電極9との接触を確実に行うことができる。
また、図6(c)に表したように、別の変形例の不揮発性記憶装置114においては、第1電極8は記憶層7に埋め込まれず、記憶層7の主面7aの上に設けられている。なお、この場合も第1電極8は記憶層7よりも突出している。この場合においても、第1電極8の間に印加される電圧によって、記憶層7には、第1主面7aに対して平行な成分を有する電界E1が印加され、または、第1主面7aに対して平行な成分を有する方向に流れる電流I1が通電される。
図7は、本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的断面図である。
すなわち、同図(a)及び(b)は、本実施形態に係る不揮発性記憶装置における第1電極8の構成の変形例を例示しており、図1(a)のA−A’線断面に相当する断面図である。なお、これらの図においては、駆動部10は省略されている。
図7(a)に表したように、変形例の不揮発性記憶装置110aにおいては、第1電極8のそれぞれの上面(プローブ電極9に対向する側の面)の中心部が周辺部よりも後退している。すなわち、第1電極8の上面の中心部を窪んだ形状とすることができる。これにより、プローブ電極9との位置合わせがより容易になり、また、プローブ電極9と第1電極8との接触面積を拡大することができ、より特性が安定する。なお、上記のように、第1電極8の上面の中心部を窪ませる形状は、既に説明した第1電極8の構造の全てにおいて適用可能である。
また、図7(b)に表したように、変形例の不揮発性記憶装置110bにおいては、第1電極8の上面が丸みを帯びた凸形状とされている。これにより、プローブ電極9と第1電極8との接触によって、第1電極8の上面のコーナー部が損傷を受け第1電極8が破損されることを抑制できる。このように、第1電極8の上面を、丸みを帯びた凸形状とする構造は、第1電極8が第1主面7aよりも突出する不揮発性記憶装置113及び114において適用することが特に好ましい。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式的平面図である。
すなわち、同図(a)、(b)及び(c)は、本実施形態に係る不揮発性記憶装置における第1電極8の各種の平面形状を例示している。
図8(a)に表したように、本実施形態に係る変形例の不揮発性記憶装置115においては、第1電極8の平面形状(第1主面7aに対して垂直な方向からみたときの平面形状)は、丸みを帯びた角C1を有する四角形である。なお、角C1の丸みは、第1電極8の製造の際に形成されるものであり、角C1に実質的に丸みを有しない四角形であっても良い。
そして、四角形の対角線が、X軸方向とY軸方向とに沿って配置されている。
これにより、X軸方向及びY軸方向において互いに隣接する第1電極8どうしは、四角形の角C1の部分の小さな面積で互いに対向する。これによって、四角形の角C1の部分において第1電極8どうしの間の電界が集中し、記憶層7の所望の部分に効率的に電界を印加し、また、電流を通電できる。
なお、この時、X軸方向及びY軸方向に対して斜めの方向においては、四角形の辺が互いに対向する。このため、X軸方向及びY軸方向に対して斜めの方向においては、第1電極8どうしの間において電界は、X軸方向及びY軸方向に対して相対的に集中しない。
これにより、X軸方向及びY軸方向に対して平行な方向と、X軸方向及びY軸方向に対して斜めの方向と、で、メモリセルの特性を変えることができ、例えば駆動条件のマージンを拡大できる。
このように、不揮発性記憶装置115において、複数の第1電極8は、X軸方向とY軸方向とにマトリクス状に配列し、複数のプローブ電極9は、X軸方向及びY軸方向の少なくともいずれかの方向において互いに隣接する複数の第1電極8に対して接触可能な構成とされており、複数の第1電極8の第1主面7aに対して垂直な方向から見たときの平面形状は、X軸方向及びY軸方向の少なくともいずれかの方向において、突出する突出部8p(角C1)を有することで、発生する電界を制御でき、駆動条件のマージンを拡大できる。
また、図8(b)に表したように、別の変形例の不揮発性記憶装置116においては、第1電極8の平面形状は、(丸みを帯びた)角C1を有する四角形であり、この場合は、四角形の辺が、X軸方向及びY軸方向に沿って配置されている。
これにより、X軸方向及びY軸方向に対して斜めの方向において互いに隣接する第1電極8どうしは、四角形の角C1の部分の小さな面積で互いに対向する。これによって、四角形の角C1の部分において第1電極8どうしの間の電界が集中し、記憶層7の所望の部分に効率的に電界を印加し、また、電流を通電できる。
逆に、X軸方向及びY軸方向に沿う方向においては、四角形の辺が互いに対向するため、X軸方向及びY軸方向に対して平行な方向においては、第1電極8どうしの間において電界は、X軸方向及びY軸方向に対して相対的に集中しない。
これにより、X軸方向及びY軸方向に対して平行な方向と、X軸方向及びY軸方向に対して斜めの方向と、で、メモリセルの特性を変えることができ、例えば駆動条件のマージンを拡大できる。
すなわち、不揮発性記憶装置116においては、複数の第1電極8は、X軸方向とY軸方向とにマトリクス状に配列し、複数のプローブ電極9は、さらにX軸方向及びY軸方向とは異なる方向において、互いに隣接する複数の第1電極8に対して接触可能な構成とされている。そして、複数の第1電極8の第1主面7aに対して垂直な方向から見たときの平面形状は、さらにX軸方向及びY軸方向とは異なる方向において、突出する突出部8p(角C1)を有している。発生する電界を制御でき、駆動条件のマージンを拡大できる。
さらに、図8(c)に表したように、別の変形例の不揮発性記憶装置117においては、第1電極8の平面形状は、X軸方向及びY軸方向に設けられた角C2(突出部8p)、並びに、X軸方向及びY軸方向に対して斜めの方向に設けられた角C3(突出部8p)、を有する形状を有している。この場合には、X軸方向及びY軸方向に対して平行な方向と、X軸方向及びY軸方向に対して斜めの方向と、の両方において電界を集中させることができ、電界の方向と強さをより均一化でき、特性の安定した不揮発性記憶装置が得られる。
このように、図8(a)〜(c)のいずれの場合も、複数の第1電極8を第1主面7aに対して垂直な方向から見たときの平面形状は、複数のプローブ電極9を介して印加される電界及び通電される電流の少なくともいずれかの方向において、突出している形状を有している。
また、複数の第1電極8を第1主面7aに対して垂直な方向から見たときの平面形状は、複数の第1電極8どうしの間で電界を集中させる突出部8pを有している。
これにより、X軸方向及びY軸方向、並びに、X軸方向及びY軸方向に対して斜めの方向において第1電極8どうしの間の電界を集中させることができる。
以上のように、第1電極8の平面形状は、各種の変形が可能である。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。
すなわち、同図(a)は平面図であり、同図(b)は同図(a)のA−A’線断面図である。
図9に表したように、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性記憶装置120は、第1の実施形態の不揮発性記憶装置110において、記憶層7の第1主面7aとは反対の側の第2主面7bに設けられた第2電極6をさらに備えている。そして、駆動部10は、第2電極6にさらに接続されている。
駆動部10は、複数のプローブ電極9aの少なくともいずれかと、第2電極6と、の間において、さらに電界(例えば電界E2)の印加及び電流(例えば電流I2)の通電の少なくともいずれかを行う。これ以外は、不揮発性記憶装置110と同様とすることができるので説明を省略する。
第2電極6には、例えば白金を用いることができる。ただし、本発明はこれに限らず、第2電極6には任意の導電性の材料を用いることができる。
このように、不揮発性記憶装置120においては、記憶層7の第2主面7bに第2電極6がさらに設けられるので、不揮発性記憶装置110において説明した第1主面7aに対して平行な平面内の電界E1または電流I1を記憶層7に加えることに加えて、第1主面7aに対して垂直な方向の電界E2または電流I2を記憶層7に加えることができ、これにより、複数の第1電極8と第2電極6との間にさらにメモリセルが形成できる。
このように、不揮発性記憶装置120においては、複数の第1電極8どうしの間における記憶層7の抵抗と、複数の第1電極8との少なくともいずれかと第2電極6との間における記憶層7の抵抗と、を異なる記憶要素(メモリセル)として用いられる。
これにより、図4に関して説明したように、第1主面7aに対して平行な方向に形成される計{(n−1)×m+n×(m−1)+2×(n−1)×(m−1)}個のメモリセルに加えて、第1主面7aに対して垂直な方向に形成される(n×m)個のメモリセルが形成できる。
このように、本実施形態に係る不揮発性記憶装置120によれば、さらに高密度の情報記録が可能な抵抗変化型の不揮発性記憶装置が提供できる。
なお、不揮発性記憶装置120のように、第1主面7aに対して平行な平面内の電界E1または電流I1を記憶層7に加えて第1電極8どうしの間の平行方向のメモリセルと、第1主面7aに対して垂直な方向の電界E2または電流I2を記憶層7に加えて第1電極8と第2電極6との間の垂直方向のメモリセルと、を動作させる場合において、第1電極8と第2電極6との間に形成される垂直方向のメモリセルに書き込みや消去を行う場合は、そのメモリセルに隣接した平行方向のメモリセルを高抵抗状態HRSにした上で、その垂直方向のメモリセルに書き込みや消去を行うことが望ましい。
すなわち、着目している第1電極8に隣接する別の第1電極8との間に形成される平行方向のメモリセルが低抵抗状態LRSであった場合には、着目している第1電極8に印加した電圧が、平行方向のメモリセルを介して、隣接する別の第1電極8にも印加され、これにより、隣接する別の第1電極8と第2電極6との間の別の垂直方向のメモリセルに対して書き込みや消去が行われる可能性がある。この時、上記のように、着目しているメモリセルに隣接した平行方向のメモリセルを高抵抗状態HRSにした上で、その垂直方向のメモリセルに書き込みや消去を行うことで、別の第1電極8と第2電極6との間に意図しない電圧が印加されることを抑制できる。
なお、本実施形態に係る不揮発性記憶装置120において、図6及び図7に関して説明した各種の第1電極8の断面構造を適用でき、そして同様の効果を発揮できる。
また、図8に関して説明した各種の第1電極8の平面形状を適用でき、そして同様の効果を発揮できる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置の構成を例示する模式図である。
すなわち、同図は図9(a)のA−A’線断面に相当する断面図である。
図10に表したように、本発明の第2の実施形態に係る別の不揮発性記憶装置121においては、第2電極6が複数設けられている。これに以外は不揮発性記憶装置120と同様とすることができるので説明を省略する。
本具体例においては、第2電極6は、X軸方向に沿って分断され、Y軸方向に延在する帯状に複数設けられている。本具体例では、第2電極6は、基板5に埋め込まれるように設けられているが、第2電極6は、記憶層7の第2主面7bの側において、記憶層7に埋め込まれるように設けられても良い。
すなわち、不揮発性記憶装置121においては、第2電極6は、第2主面7bにおいて複数設けられ、駆動部10は、複数のプローブ電極9の少なくともいずれかと、複数の第2電極の少なくともいずれかと、の間において電界の印加及び電流の通電の少なくともいずれかを行う。
このように、第2電極6を複数設けることで、第1電極8と第2電極6との間に印加される電界E2、及び、通電される電流I2の方向を制御することができ、駆動マージンがさらに拡大する。
なお、不揮発性記憶装置121の場合も、第1電極8と第2電極6との間に形成される垂直方向のメモリセルに書き込みや消去を行う場合は、そのメモリセルに隣接した平行方向のメモリセルを高抵抗状態HRSにした上で、その垂直方向のメモリセルに書き込みや消去を行うことが望ましい。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、不揮発性記憶装置を構成する基板、記憶層、電極、プローブ電極、駆動部など各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した不揮発性記憶装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての不揮発性記憶装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
4 XYスキャナ
5 基板
6 第2電極
7 記録層
7a 第1主面
7b 第2主面
7d データエリア
7s サーボエリア
8、8a〜8i 第1電極
8p 突出部
9、9a〜9d プローブ電極
9m プローブアレイ
9s プローブ基板
9x、9y マルチプレクスドライバ
10 駆動部
20 ドライバ
110、110a、110b、111〜117、120、121 不揮発性記憶装置
C1、C2、C3 角
E1、E2 電界
HRS 高抵抗状態
I1、I2 電流
LRS 低抵抗状態
V1 第1遷移電圧
V2 第2遷移電圧
p11、p12、p21、p22、q11、q12、q21、q22、x11、x12、x21、x22、x31、x32、y11、y12、y21、y22、y31、y32 メモリセル

Claims (13)

  1. 印加される電界及び通電される電流の少なくともいずれかによって抵抗が変化する記憶層と、
    前記記憶層の第1主面に設けられた複数の第1電極と、
    前記複数の第1電極に対向して設置され前記第1電極との相対的な位置関係が可変の複数のプローブ電極と、
    前記複数のプローブ電極に接続され、前記複数のプローブ電極を介して前記複数の第1電極のうちの少なくとも2つの間で、前記第1主面に対して平行な成分を有する電界及び前記第1主面に対して平行な成分を有する方向に流れる電流の少なくともいずれかを生じさせることによって前記記憶層に情報の記録を行う駆動部と、
    を備えたことを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記プローブ電極は、前記第1主面に対して平行な平面内で可動可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  3. 前記複数の第1電極は、前記第1主面において露出されつつ前記記憶層に埋め込まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記複数の第1電極は、前記記憶層を貫通していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記複数の第1電極を前記第1主面に対して垂直な方向から見たときの平面形状は、前記複数の第1電極どうしの間で電界を集中させる突出部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
  6. 前記複数の第1電極は、前記第1主面に対して平行な平面内の第1方向と、前記平面内において前記第1方向に対して垂直な第2方向と、にマトリクス状に配列し、前記複数のプローブ電極は、前記第1方向及び前記第2方向の少なくともいずれかの方向において互いに隣接する前記複数の第1電極に接触可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
  7. 前記複数の第1電極の前記第1主面に対して垂直な方向から見たときの平面形状は、前記少なくともいずれかの方向において、前記複数の第1の電極どうしの間で電界を集中させる突出部を有していることを特徴とする請求項6記載の不揮発性記憶装置。
  8. 前記複数のプローブ電極は、さらに前記第1方向及び前記第2方向とは異なる方向において、互いに隣接する前記複数の第1電極に接触可能に構成されていることを特徴とする請求項6または7に記載の不揮発性記憶装置。
  9. 前記複数の第1電極の前記第1主面に対して垂直な方向から見たときの平面形状は、前記第1方向及び前記第2方向とは異なる前記方向において、前記複数の第1の電極どうしの間で電界を集中させる突出した形状を有していることを特徴とする請求項8記載の不揮発性記憶装置。
  10. 前記記憶層の前記第1主面とは反対の側の第2主面に設けられた第2電極をさらに備え、前記駆動部は、前記複数の第1電極のうちの前記複数のプローブ電極の少なくともいずれかに接続された第1電極と、前記第2電極と、の間において、さらに電界の印加及び電流の通電の少なくともいずれかを行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
  11. 前記複数の第1電極どうしの間における前記記憶層の抵抗と、前記の複数の第1電極との少なくともいずれかと前記第2電極との間における前記記憶層の抵抗と、を異なる記憶要素として用いられることを特徴とする請求項10記載の不揮発性記憶装置。
  12. 前記第2電極は、前記第2主面において複数設けられ、前記駆動部は、前記複数の第1電極の少なくともいずれかと、前記複数の第2電極の少なくともいずれかと、の間において電界の印加及び電流の通電の少なくともいずれかを行うことを特徴とする請求項10または11に記載の不揮発性記憶装置。
  13. 前記記憶層は、抵抗変化材料及び相変化材料の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の不揮発性記憶装置。
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