JP4790769B2 - 希土類磁石及びそれを用いた回転機 - Google Patents
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Smおよび鉄の重量を調整したSm2Fe17合金を真空溶解法により作成し、このバルクSm2Fe17合金を再度真空溶解後、急冷することにより、粒径1から100μmのSm2Fe17粉が得られる。この粉の表面にフッ素化合物を形成する。PrF3を磁粉表面に形成する場合、原料としてPr(CH3COO)3をH2Oで溶解させ、HFを添加する。HFの添加によりゼラチン状のPrF3・XH2OあるいはPrF3・X(CH3COO)(Xは正数)が形成される。これを遠心分離し、溶媒を除去し、光透過性のある溶液とする。磁粉を金型に挿入し10kOeの磁場中で1t/cm2の荷重で仮成形体を作成する。仮成形体には連続した隙間が存在する。この仮成形体の底面のみ前記光透過性のある溶液に浸す。底面は磁場方向に平行な面である。溶液は仮成形体の磁粉隙間に底面及び側面から浸み込み、磁粉表面に光透過性のある溶液が塗布される。次に前記光透過性のある溶液の溶媒を蒸発させ、加熱により水和水を蒸発させ、800℃で焼結する。焼結時にフッ素化合物を構成するPr,C,Fが磁粉の表面や粒界に沿って拡散し、磁粉を構成するSmやFeと交換するような相互拡散が生じる。特に粒界付近にはフッ素がSm2Fe17内への拡散が進行し、粒界に沿ってフッ素の偏析した構造が形成される。粒界三重点には酸フッ素化合物やフッ素化合物が形成され、(Pr,Sm)F3,(Pr,Sm))F2,(Pr,Sm)OFなどから構成されていることが判明した。10×10×10mmの焼結磁石を上記工程により作成し、粒子の表面近傍をエネルギー分散型X線分光により分析した結果、を図1に示す。結晶粒表面にはPrF化合物が生成し、結晶粒内部にはSmFeF化合物が生成している。(a)は組織写真、(b)は組織写真(a)に対応する場所でのエネルギー分散型X線分光スペクトルである。観察領域は直径約20nmである。フッ化物中のフッ素が結晶粒内部に拡散し、Sm−Fe−F三元合金が成長していることがわかる。フッ素濃度は表面よりも内部で減少し、Pr−F層とSm2Fe17の間で拡散と反応により形成されたものと考えられる。電子線マイクロアナライザー,誘導結合プラズマ質量分析により求めた平均の組成を求めるとSm2Fe17F3である。このような組成では、20℃の保磁力が10kOe以上、残留磁束密度10kG以上の磁石特性が得られる。このフッ素化合物磁石はキュリー温度が510℃であり、高エネルギー積のためハイブリッド自動車回転機に適用できる。
Prおよび鉄の重量を調整したPr2Fe17合金を真空溶解法により作成し、このバルクPr2Fe17合金を再度真空溶解後、急冷することにより、粒径1から100μmのPr2Fe17粉が得られる。この粉の表面にフッ素化合物を形成する。PrF3をPr2Fe17粉表面に形成する場合、原料としてPr(CH3COO)3をH2Oで溶解させ、HFを添加する。HFの添加によりゼラチン状のPrF3・XH2OあるいはPrF3・X(CH3COO)(Xは正数)が形成される。これを遠心分離し、溶媒を除去し、光透過性のある溶液とする。磁粉と上記溶液を混合して、磁粉表面にフッ化物層を形成する。溶液の溶媒を蒸発させ、加熱により水和水を蒸発させ、500℃に加熱する。加熱時にフッ素化合物を構成するPr,C,Fが磁粉の表面や粒界に沿って拡散し、磁粉を構成するPrやFeと交換するような相互拡散が生じる。特に粒界付近にはフッ素がPr2Fe17内への拡散が進行し、粒界に沿ってフッ素の偏析した構造が形成される。粒界三重点には酸フッ素化合物やフッ素化合物が形成され、PrF3,PrF2,PrOFなどから構成されていることがX線回折により判明した。フッ化物中のフッ素が結晶粒内部に拡散し、Pr−Fe−F三元合金が成長していることが確認できる。電子線マイクロアナライザー,誘導結合プラズマ質量分析により求めた平均の組成を求めるとPr2Fe17F4である。このような組成では、20℃の保磁力が10kOe以上、残留磁束密度10kG以上の磁石特性が得られる。このフッ素化合物磁石はキュリー温度が490℃であり、高エネルギー積のためハイブリッド自動車回転機に適用できる。同様の工程を経て作製したフッ化物の組成と磁気特性を表1に示す。軽希土類元素であるCe,Pr,Nd,Smを含有したフッ化物が形成でき、10kOe以上の高保磁力が20℃で確認できた。いずれの磁石でも、フッ素濃度は結晶粒の表面(外周)側で高濃度となり、中心でフッ素濃度が減少する傾向を示し、その濃度差は1at%以上50at%以下であった。表1で示す組成の磁石は、透過電子線回折像の解析から、4回対称性の結晶構造をもっている。また、このようなフッ素化合物はRlFemFn(Rは軽希土類元素、l,m,nは整数)で示す組成式で表すことができ、このような化合物が結晶粒内あるいは粒界に形成され、フッ素(F)の濃度が結晶粒内よりも粒界で高いことが透過電子顕微鏡のエネルギー分散型蛍光X線分析により確認できた。このような4回対称の構造をもったフッ化物は、Eu2Fe17F4においても認められる。また上記4回対称性をもった結晶構造には一軸に異方性をもった構造である正方晶が混合している。フッ素原子は上記4回対照を示す化合物において、侵入位置の方が置き換え位置よりも多い。
F系処理液は、酢酸Prを水に溶解後、希釈したフッ化水素酸を徐々に添加させた。ゲル状沈殿のフッ素化合物に酸フッ素化合物や酸フッ素炭化物が混合した溶液に対して超音波攪拌器を用いて攪拌し、遠心分離後、メタノールを添加し、ゲル状のメタノール溶液を攪拌後、陰イオンを除去し透明化した。処理液は可視光において透過率が5%以上になるまで陰イオンを除去している。この溶液をSm2Fe17粉と混合させる。フッ化物の量は5重量%である。この粉を200℃で真空熱処理することにより塗布液の溶媒を蒸発させる。蒸発後、磁場10kOeで1t/cm2の加重で成形した仮成形体を真空熱処理炉に入れて焼結温度900℃まで真空加熱し焼結させ、密度98%の異方性焼結磁石を得た。溶液処理なしの焼結磁石と比較して、PrF処理液で処理後焼結させた磁石は、保磁力が10kOe以上増加した。フッ化物の組成はSEM−EDXやTEM−EDXまたはEELS,EPMAで分析できる。PrF溶液の処理と焼結により磁気特性の角型性向上,成形後の抵抗増加,保磁力の温度依存性低減,残留磁束密度の温度依存性低減,耐食性向上,機械的強度増加,熱伝導性向上,磁石の接着性向上のいずれかの効果が得られる。
Smおよび鉄の重量を調整したSm2Fe17合金を真空溶解法により作成し、このバルクSm2Fe17合金を再度真空溶解後、不活性ガス中で急冷することにより、粒径1から100μmのSm2Fe17粉が得られる。尚、Smの組成はSm2Fe17よりも2%Smが多い組成で溶解している。この粉の表面に1回の塗布で厚さ10nmのフッ素化合物膜を形成する。SmF3を磁粉表面に形成する場合、原料としてSm(CH3COO)3をH2Oで溶解させ、HFを添加する。HFの添加によりゼラチン状のSmF3・XH2OあるいはSmF3・X(CH3COO)(Xは正数)が形成される。これを遠心分離し、溶媒を除去し、光透過性のある溶液とする。磁粉を金型に挿入し10kOeの磁場中で1t/cm2の荷重で仮成形体を作成する。仮成形体には連続した隙間が存在する。この仮成形体の底面のみ前記光透過性のある溶液に浸す。底面は磁場方向に平行な面である。溶液は仮成形体の磁粉隙間に底面及び側面から浸み込み、磁粉表面に光透過性のある溶液が塗布される。次に前記光透過性のある溶液の溶媒を蒸発させ、加熱により水和水を蒸発させ、900℃で焼結する。焼結時にフッ素化合物を構成するPr,C,Fが磁粉の表面や粒界に沿って拡散し、磁粉を構成するSmやFeと交換するような相互拡散が生じる。塗布回数を変えてフッ化物の濃度を変えた検討により平均の組成と磁気特性の関係を図2に示す。保磁力はフッ素Sm2Fe17F7で24kOeとなるが、残留磁束密度は低フッ素濃度で高い値を示した。保磁力が10kOe以上、残留磁束密度10kG(1T)以上を示す組成はSm2Fe17F1からSm2Fe17F9の範囲であり、実用上この組成範囲が使用できる。このような組成範囲で4回対称の結晶構造を有する相が電子線回折により確認できた。また、Sm以外の軽希土類元素であるCe,Pr,Nd,Euのフッ化物であるRe2Fe17F1〜9(Reは軽希土類元素)においても上記4回対称の結晶構造を確認しており、保磁力は10〜40kOeとなる。このような化合物の磁気変態温度(キュリー温度)は、フッ化物の生成開始温度よりも高く分解温度よりも低い。
希土類フッ化物又はアルカリ土類金属フッ化物コート膜の形成処理液は以下のようにして作製した。
(1)水に溶解度の高い塩、例えばSmの場合は酢酸Sm4gを100mLの水に導入し 、振とう器または超音波攪拌器を用いて完全に溶解した。
(2)10%に希釈したフッ化水素酸をSmFx(X=1〜3)が生成する化学反応の当 量分徐々に加えた。
(3)ゲル状沈殿のSmFx(X=1〜3)が生成した溶液に対して超音波攪拌器を用い て1時間以上攪拌した。
(4)4000〜6000r.p.mの回転数で遠心分離した後、上澄み液を取り除きほぼ同 量のメタノールを加えた。
(5)ゲル状のSmFクラスタを含むメタノール溶液を攪拌して完全に懸濁液にした後、 超音波攪拌器を用いて1時間以上攪拌した。
(6)(4)と(5)の操作を酢酸イオン、又は硝酸イオン等の陰イオンが検出されなく なるまで、3〜10回繰り返した。
(7)SmF系の場合、ほぼ透明なゾル状のPrFxとなった。処理液としてはSmFxが 1g/5mLのメタノール溶液を用いた。
(8)Sm2Fe17磁粉を密度80%に磁場中で圧縮成形した成形体(10×10×10m m3)をPrF系コート膜形成処理中に浸漬し、そのブロックを2〜5torrの減圧下で 溶媒のメタノール除去を行った。
(9)(8)の操作を1から5回繰り返し400℃から900℃の温度範囲で0.5−5 時間熱処理した。
(10)(9)で表面コート膜を形成した異方性磁石の異方性方向に30kOe以上のパ ルス磁界を印加した。
Prおよび鉄の重量を調整したPr2Fe17合金を真空溶解法により作成し、このバルクPr2Fe17合金を再度真空溶解後、不活性ガス中で急冷することにより、粒径1から100μmのPr2Fe17粉が得られる。尚、Prの組成はPr2Fe17よりも2%Prが多い組成で溶解している。この粉の表面に1回の塗布で厚さ10nmのフッ素化合物膜を形成する。PrF3を磁粉表面に形成する場合、原料としてPr(CH3COO)3をH2Oで溶解させ、HFを添加する。HFの添加によりゼラチン状のPrF3・XH2OあるいはPrF3・X(CH3COO)(Xは正数)が形成される。これを遠心分離し、溶媒を除去し、光透過性のある溶液とする。磁粉を金型に挿入し10kOeの交番磁場中で1t/cm2の荷重で仮成形体を作成する。仮成形体には連続した隙間が存在する。溶液は仮成形体の磁粉隙間に底面及び側面から浸み込み、磁粉表面に光透過性のある溶液が塗布される。次に前記光透過性のある溶液の溶媒を蒸発させ、加熱により水和水を蒸発させ、900℃で焼結する。焼結時にフッ素化合物を構成するPr,C,Fが磁粉の表面や粒界に沿って拡散し、磁粉を構成するPrやFeと交換するような相互拡散が生じる。塗布回数を変えてフッ化物の濃度を変えた検討により平均の組成と磁気特性の関係を図3に示す。保磁力はPr2Fe17F4で22kOeとなり、残留磁束密度はほぼ同じフッ素濃度で高い値を示した。保磁力が10kOe以上、残留磁束密度10kG(1T)以上を示す組成はPr2Fe17F1からPr2Fe17F9の範囲であり、実用上この組成範囲が使用できる。
図5において、磁石モータの固定子2はティース4とコアバック5からなる固定子鉄心6と、ティース4間のスロット7内にはティース4を取り囲むように巻装された集中巻の電機子巻線8(三相巻線のU相巻線8a,V相巻線8b,W相巻線8cからなる)から構成される。ここで、磁石モータは4極6スロットであるから、スロットピッチは電気角で120度である。回転子はシャフト孔9あるいは回転子挿入部10に挿入し、回転子の内周側に表1に示す磁石を配置する。焼結磁石201は立方体形状を有し、フッ素および軽希土類元素が粒界の一部に偏析することにより、耐熱性が保持されており、100℃から250℃で使用されるモータを製造できる。磁石配置からリラクタンストルクが発現でき、フッ素及び軽希土類元素の偏析が焼結磁石201の粒界に連続して形成することにより、保磁力の増加及び比抵抗の増加が達成できることから、モータ損失を低減することが可能である。Smなどの偏析により、偏析しない場合に比べ、磁石の保磁力が増加するためにトルク向上に繋がる。
希土類フッ化物コート膜の形成処理液は以下のようにして作製した。
(1)水に溶解度の高い塩、例えばSmの場合は酢酸Sm4gを100mLの水に導入し 、振とう器または超音波攪拌器を用いて完全に溶解した。
(2)10%に希釈したフッ化水素酸をSmFx(X=1〜3)が生成する化学反応の当 量分徐々に加えた。
(3)ゲル状沈殿のSmFx(X=1〜3)が生成した溶液に対して超音波攪拌器を用い て1時間以上攪拌した。
(4)4000〜6000r.p.mの回転数で遠心分離した後、上澄み液を取り除きほぼ同 量のメタノールを加えた。
(5)ゲル状のSmFクラスタを含むメタノール溶液を攪拌して完全に懸濁液にした後、 超音波攪拌器を用いて1時間以上攪拌した。
(6)(4)と(5)の操作を酢酸イオン、又は硝酸イオン等の陰イオンが検出されなく なるまで、3〜10回繰り返した。
(7)SmF系の場合、ほぼ透明なゾル状のSmFxとなった。処理液としてはSmFxが 1g/5mLのメタノール溶液を用いた。
(8)Sm2Fe17磁粉を密度80%に磁場中で圧縮成形した成形体(10×10×10m m3)をPrF系コート膜形成処理中に浸漬し、そのブロックを1torrの減圧下で溶媒 のメタノール除去を行った。
(9)(8)の操作を1から5回繰り返し300℃から500℃の温度範囲で0.5−5 時間熱処理した。
(10)(9)で表面コート膜を形成した異方性磁粉を10kOeの磁界中で1t/cm2 の圧力で圧縮成形した。この圧縮成形体は密度が50から90%の範囲であった。
(11)前記圧縮成形体を700℃から1100℃の範囲で焼結させ、密度95%以上の 焼結体を得た。
(12)前記焼結体に重希土類元素(Tb,Dy,Ho)を含有するフッ化物溶液を0. 1wt%塗布し、600〜1000℃の温度範囲で加熱拡散させる。
(13)上記熱処理により、軽希土類の濃度分布とは異なる濃度分布を有する重希土類元 素の分布が磁石あるいは磁石を構成する結晶粒に形成される。
(14)加熱拡散後、500〜600℃の温度に加熱後急冷する。
4 ティース
5 コアバック
7 スロット
8a,8b,8c 3相巻線のU相巻線8a,V相巻線8b,W相巻線8c
9 ティースの先端部
10 回転子挿入部
100 回転子
201 焼結磁石(鉄−軽希土類フッ化物)
Claims (8)
- 鉄,希土類元素及びフッ素を主成分とする強磁性材料からなる希土類磁石であって、
前記希土類磁石の結晶粒内又は粒界に、少なくとも1種の軽希土類元素を含むフッ素化合物又は酸フッ素化合物が形成され、
前記結晶粒内又は前記粒界に、4回対称性の結晶構造を有するRlFemFn(Rは軽希土類元素、l,m,nは1以上の整数)が存在し、
フッ素の濃度が、前記結晶粒内よりも前記粒界で高いことを特徴とする希土類磁石。 - 前記RlFemFn(Rは軽希土類元素、l,m,nは1以上の整数)における軽希土類元素の濃度又は鉄の濃度が、前記結晶粒内部から粒界部にかけて減少することを特徴とする請求項1に記載の希土類磁石。
- 前記RlFemFn(Rは軽希土類元素、l,m,nは1以上の整数)の原子面間隔が、1.9−2.0Aであることを特徴とする請求項1に記載の希土類磁石。
- 前記強磁性材料は、鉄と軽希土類元素を含む合金を有しており、
前記RlFemFn(Rは軽希土類元素、l,m,nは1以上の整数)が、前記フッ素化合物又は酸フッ素化合物と、前記合金と、の間の拡散により生成することを特徴とする請求項1に記載の希土類磁石。 - 鉄,希土類元素及びフッ素を主成分とする強磁性材料からなる希土類磁石であって、
前記希土類磁石の結晶粒内又は粒界に、少なくとも1種の軽希土類元素及び炭素を含むフッ素化合物又は酸フッ素化合物が形成され、
前記結晶粒内又は前記粒界に、4回対称性の結晶構造を有するRlFemFnCo(Rは軽希土類元素、l,m,n,oは1以上の整数)が存在し、
フッ素の濃度が、前記結晶粒内よりも前記粒界で高いことを特徴とする希土類磁石。 - 前記RlFemFnCo(Rは軽希土類元素、l,m,n,oは1以上の整数)における軽希土類元素の濃度又は鉄の濃度が、前記結晶粒内部から粒界部にかけて減少することを特徴とする請求項5に記載の希土類磁石。
- 前記強磁性材料は、鉄と軽希土類元素を含む合金を有しており、
前記RlFemFnCo(Rは軽希土類元素、l,m,n,oは1以上の整数)が、前記フッ素化合物又は酸フッ素化合物と、前記合金と、の間の拡散により生成することを特徴とする請求項5に記載の希土類磁石。 - 鉄,希土類元素及びフッ素を主成分とする強磁性材料からなる希土類磁石を備えた回転機であって、
前記希土類磁石の結晶粒内又は粒界に、少なくとも1種の軽希土類元素を含むフッ素化合物又は酸フッ素化合物が形成され、
前記結晶粒内又は前記粒界に、4回対称性の結晶構造を有するRlFemFn(Rは軽希土類元素、l,m,nは1以上の整数)が存在し、
フッ素の濃度が、前記結晶粒内よりも前記粒界で高いことを特徴とする回転機。
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