JP4790647B2 - トナーカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、トナーによって印刷処理を行う画像形成装置に着脱自在に装着され、上記トナーを収容するためのトナーカートリッジに関するものである。
レーザプリンタ、複写機、複合機などの電子写真方式の画像形成装置には、印刷処理に使用されるトナーを収容するトナーカートリッジが着脱自在に装着されており、印刷処理が実行されていく度にトナーカートリッジ内のトナーが徐々に消耗される。そして、前記画像形成装置において、トナーカートリッジが空になれば、空になったトナーカートリッジとトナーが満たされているトナーカートリッジとが交換される。
図6は、従来のトナーカートリッジであって、画像形成装置に装着される前のトナーカートリッジの内部構成を示した図である。図6に示すように、トナーカートリッジ100には、トナーを収容する筐体101と、筐体101の底面において開口しており筐体101内部のトナーを筐体101外部へ落下させる落下口102と、筐体101内部に備えられておりトナーを落下口102付近に搬送するトナー搬送スクリュー103と、トナー搬送スクリュー103と連結される駆動用ギア104とが備えられている。さらに、トナーカートリッジ100には、筐体101の外壁において落下口102を外部から覆うように配されるシャッター105と、落下口102とシャッター105との間に挟みこまれるヒートシール106とが備えられている。
以上の構成によれば、トナーカートリッジ100が画像形成装置に装着される前は、ヒートシール106およびシャッター105が落下口102を外部から塞ぐことによって、落下口102からのトナー漏れを防止している。そして、ユーザがトナーカートリッジ100からヒートシール106を引き抜き、ヒートシール106を引き抜いた後のトナーカートリッジ100をプリンタに装着すると、シャッター105が自動的にスライドして落下口102が外部に露出されることになり、筐体101内部のトナーが落下口102を介して画像形成装置の現像装置(不図示)へと流れ込むようになっている。
特開2003−57936号公報(公開日:平成15年2月28日)
また、以上示したトナーカートリッジ100を画像形成装置に装着する直前、筐体101内部においてトナーをほぐしてトナーを均一に分散させるために、ユーザは、トナーカートリッジ100を手作業で振り、その後にヒートシール106を引き抜いてからトナーカートリッジ100をプリンタに装着する。
ここで、ユーザによってトナーカートリッジ100が振られると、ヒートシール106にトナーが付着されるため、その後にユーザがヒートシール106を引き抜くと、ヒートシール106に付着しているトナーが周囲に飛散し、ユーザの手や周囲を汚してしまうという問題が生じてしまう。
本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、画像形成装置にトナーカートリッジを装着する際の汚れの発生を抑制できるトナーカートリッジを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、電子写真方式の画像形成装置に装着されるトナーカートリッジにおいて、前記トナーカートリッジ内部に配されているトナー収容室と、前記トナー収容室に通じているトナー通路と、前記トナー通路内において開口されており、前記トナー通路を通るトナーを前記トナーカートリッジ外部へ放出させるためのトナー放出口と、前記トナー通路において前記トナー放出口と前記トナー収容室との間に詰められることによってこの間を閉塞状態にする栓部材と、前記トナーカートリッジが前記画像形成装置に装着された後、この画像形成装置から伝達される動力を用いて前記栓部材を駆動することによって前記閉塞状態を解除する駆動機構とを有することを特徴とする。
この構成によれば、トナーカートリッジが画像形成装置に装着される前は、前記トナー通路において前記トナー収容室と前記トナー放出口との間が閉塞されていることになり、前記トナー収容室に収容されているトナーが前記トナー放出口にまで至ることはなく、トナー放出口からトナーが漏れることはない。そして、トナーカートリッジが画像形成装置に装着された後、前記画像形成装置から伝達される動力によって前記栓部材が駆動し、この駆動によって前記閉塞状態が解除されるため、前記トナー通路においてトナー収容室と前記トナー放出口との間が開放され、前記トナー収容室のトナーをトナー放出口に至らせることが可能になり、トナー放出口からトナーカートリッジ外部へトナーを放出することが可能になる。
すなわち、前記構成によれば、従来のトナーカートリッジにおいて必要であったヒートシール(図6の参照符106)を用いることなく、前記装着の前においてトナー放出口からのトナー漏れを防止しつつ前記装着の後においてトナー放出口からトナーを放出させることができ、前記ヒートシールを用いることに起因して生じていた汚れ(ヒートシールを引き抜く際に飛散するトナーによってユーザの手や周囲に生じる汚れ)を抑制することができる。
本発明のトナーカートリッジは、前記構成に加えて、前記閉塞状態である時に前記トナー通路内において前記栓部材が配されている位置を第1所定位置とし、前記閉塞状態が解除された後に前記トナー通路内において前記栓部材が配される位置を第2所定位置とし、前記駆動機構は第1所定位置から第2所定位置まで前記栓部材を移動させることによって前記閉塞状態を解除する構成であって、前記トナー通路内において、前記トナー放出口は前記第1所定位置と前記第2所定位置との間に配されていることを特徴とする。
この構成によれば、トナー通路において、第1所定位置はトナー収容室とトナー放出口との間に配され、トナー放出口は第1所定位置と第2所定位置との間に配されることになり、前記栓部材が第1所定位置から第2所定位置に移動することによって前記閉塞状態が解除される。それゆえ、前記閉塞状態の解除後、前記トナー通路において前記トナー収容室と前記トナー放出口との間には前記栓部材が存在しなくなり、前記トナー収容室から前記トナー放出口の間において前記蓋部材がトナーの通行を阻害してしまうといった事態を防止できる。
本発明のトナーカートリッジは、前記構成に加えて、前記栓部材は、第1所定位置から第2所定位置に向かう移動方向に貫通した雌ねじ穴と、この栓部材の外周部に形成され、溝部もしくは凸部を有する案内受部とを備え、前記駆動機構は、前記移動方向を軸方向として前記トナー通路内に配されており前記雌ねじ穴と噛み合う雄ねじが外周に形成されており前記栓部材が嵌合されるシャフトと、前記案内受部が嵌合されることによって前記栓部材が移動可能に嵌められており、この栓部材の移動を案内するように前記移動方向に延びて形成された案内部と、前記画像形成装置から伝達される動力によって前記シャフトを回転させるギア部材とを有することを特徴とする。
この構成によれば、前記ギア部材が前記シャフトを回転すると、前記案内受部と前記案内部とが嵌合することによって前記栓部材の回転が規制される一方、前記栓部材に開口されている雌ねじ穴に対して前記シャフトの外周に形成されている雄ねじが螺合回転される。そして、この螺合回転によって生じるトルクは前記移動方向若しくは移動方向と逆方向に向けた推進力に変換され、この推進力が前記栓部材に作用することになる。これにより、前記栓部材は、前記案内部に嵌りながら前記移動方向若しくは前記移動方向と逆方向に案内(移動)されることになる。それゆえ、前記構成によれば、前記栓部材を第1所定位置から第2所定位置へ向けた移動方向に移動させることが可能になる。
本発明のトナーカートリッジは、前記構成に加えて、前記案内部が前記第1所定位置から延びるように形成されていると共に前記第2所定位置の直前で途切れていることを特徴とする。
この構成によれば、前記第1所定位置から第2所定位置に向けて前記栓部材が移動している場合、前記栓部材は、前記第2所定位置に至る直前に前記案内部から離脱し、この離脱後に前記第2所定位置に至ることになる。それゆえ、前記栓部材が前記第2所定位置に至った後、前記シャフトが回転しても前記栓部材が前記案内部に案内されることはなく、前記栓部材を第2所定位置に留めることが可能になる。
本発明のトナーカートリッジは、前記構成に加えて、前記トナー通路内の前記第1所定位置には、前記栓部材に当接することによって前記栓部材が前記トナー収容室の方向へ進入するのを阻止するストッパーが形成されていることを特徴とする。これにより、前記栓部材を前記ストッパーに当接させることによって前記栓部材を前記第1所定位置に留めることができ、前記栓部材が前記トナー収容室へ侵入してしまうことを抑制できる。
本発明のトナーカートリッジは、前記構成に加えて、前記トナー収容室内のトナーを前記トナー通路に送り出すためのトナー搬送スクリューが設けられており、前記シャフトとは前記トナー搬送スクリューのシャフトであることを特徴とする。これにより、トナーカートリッジに構成しなければならない部品点数を抑えることができる。
本発明のトナーカートリッジは、前記構成に加えて、前記画像形成装置の画像形成プロセス時における前記シャフトの回転方向を基準回転方向とした場合、前記駆動機構は、前記シャフトが前記基準回転方向に回転すると、前記栓部材が前記移動方向に移動し、前記シャフトが前記基準回転方向と逆方向に回転すると、前記栓部材が前記移動方向とは逆方向に移動するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、前記トナーカートリッジが画像形成装置に装着された後、画像形成装置が画像形成プロセスを開始すると、前記栓部材を第1所定位置から第2所定位置へ移動させることにより前記閉塞状態を解除でき、前記栓部材は第2所定位置に留められることになる。また、前記構成によれば、前記栓部材が第2所定位置に留められている場合、手作業によって前記案内部と前記栓部材の案内受部とを嵌合させてから、動力または手作業によって前記シャフトを前記基準回転方向と逆方向に回転させると、前記第2所定位置に留められていた栓部材を再度第1所定位置に戻すことができ、前記閉塞状態を復旧させることができる。
また、本発明のトナーカートリッジにおいて、前記トナー搬送スクリューは前記トナー収容室に収容されるトナーに帯電する電荷と同一極性の電荷を帯電する材料からなることが好ましい。前記構成によれば、トナーとトナー搬送スクリューとの間に電気的反発が生じ、トナー搬送スクリューによるトナーの搬送が容易になる。なお、トナーに帯電する電荷がマイナス極性である場合、前記材料としては、PS(polystyrene)、PP(polypropylene)、ABS樹脂(acrylonitrile-butadiene-styrene resin)が挙げられる。また、前記PSには、HIPS(high impact polystyrene)も含まれる。
さらに、本発明においては、前記画像形成装置の内部においてこの画像形成装置のフロント側よりもリア側に近い位置に駆動源が配されており、前記トナーカートリッジの外壁には、前記画像形成装置内部に装着された場合において、前記リア側に配される第1壁面と前記フロント側に配される第2壁面とが含まれ、前記ギア部材は前記第1壁面に構成されていることが好ましい。この構成によれば、前記トナーカートリッジの前記ギア部材と前記画像形成装置の駆動源とをできるだけ近接配置することができ、前記画像形成装置から前記ギア部材へ動力伝達を実現するための機構を容易に構築することができる。
また、本発明のトナーカートリッジにおいては、前記構成に加えて、前記トナーカートリッジの外壁側における前記トナー放出口の開口部を前記トナーカートリッジの外部から覆う閉状態と前記開口部を前記外部に露出する開状態とを切り替えるシャッターが設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、前記栓部材によって前記トナー収容室と前記トナー放出口との間を閉塞するのみならず、前記シャッターによって前記トナー放出口を外部から覆うことによって、トナー放出口からのトナー漏れをより確実に抑制することが可能になる。
なお、本発明は、前記トナーカートリッジを装着した電子写真方式の画像形成装置と称することもできる。
本発明は、以上のように、電子写真方式の画像形成装置に装着されるトナーカートリッジにおいて、前記トナーカートリッジ内部に配されているトナー収容室と、前記トナー収容室に通じているトナー通路と、前記トナー通路内において開口されており、前記トナー通路を通るトナーを前記トナーカートリッジ外部へ放出させるためのトナー放出口と、前記トナー通路において前記トナー放出口と前記トナー収容室との間に詰められることによってこの間を閉塞状態にする栓部材と、前記トナーカートリッジが前記画像形成装置に装着された後、この画像形成装置から伝達される動力を用いて前記栓部材を駆動することによって前記閉塞状態を解除する駆動機構とを有することを特徴とする。
それゆえ、従来のトナーカートリッジにおいて必要であったヒートシールを用いることなく、前記装着の前においてトナー放出口からのトナー漏れを防止しつつ前記装着の後においてトナー放出口からトナーを放出させることができ、前記ヒートシールを用いることに起因して生じていた汚れ(ヒートシールを引き抜く際に飛散するトナーによってユーザの手や周囲に生じる汚れ)を抑制することができる。
以下では、まず、本発明の一実施形態のトナーカートリッジが装着される画像形成装置について説明する。
〔画像形成装置〕
図5は、本実施形態のトナーカートリッジが装着される画像形成装置50の内部構成を示す図である。画像形成装置50は、外部から入力されたデジタル画像データあるいは原稿読取りにより得られたデジタル画像データに基づいて、シート(記録用紙)に多色あるいは単色の画像を形成する電子写真方式のレーザプリンタである。
同図に示すように、画像形成装置50は、露光ユニット1、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナユニット4(4a,4b,4c,4d)、中間転写ベルトユニット8、定着ユニット12、シート搬送路S、給紙カセット10および排紙トレイ15を備えている。
画像形成装置50においては、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)および黄(Y)の色成分毎の画像データが取り扱われ、黒画像、シアン画像、マゼンタ画像、黄画像が形成され、各々の色の画像を重畳することによってカラー画像が形成されるようになっている。したがって、図5に示すように、画像形成装置50においては、各色成分の画像が形成されるように、現像装置2(2a,2b,2c,2d)、感光体ドラム3(3a,3b,3c,3d)、帯電器5(5a,5b,5c,5d)、クリーナユニット4(4a,4b,4c,3d)がそれぞれ4個ずつ設けられている。なお、上記a〜dの符号は、aが黒画像形成用の部材、bがシアン画像形成用の部材、cがマゼンタ画像形成用の部材、dがイエロー画像形成用の部材であることを示したものである。
感光体ドラム3は、画像形成装置50の上部に配置されている。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。この帯電器5としては、図5に示すような、ローラ型のものが使用されてもよいし、ブラシ型のものが使用されてもよい。
露光ユニット1は、図5に示すように、レーザ照射部および反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)である。但し、露光ユニット1としては、LSUに限定されるものではなく、発光素子をアレイ状に並べた例えばELやLED書込みヘッドであってもよい。露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を、入力されたデジタル画像データに基づいて露光することにより、感光体ドラム3の表面にデジタル画像データに応じた静電潜像を形成する。
各現像装置2は、各感光体ドラム3上に形成された静電潜像をK,C,M,Yのトナーにより顕像化するものである。クリーナユニット4は、顕像化(現像)および画像転写工程後に感光体ドラム3の表面に残留しているトナーを除去し、回収するものである。
感光体ドラム3の上方には中間転写ベルトユニット8が配置されている。この中間転写ベルトユニット8は、中間転写ローラ6(6a,6b,6c,6d)、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ31、中間転写ベルト従動ローラ32、中間転写ベルトテンション機構33、および中間転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
中間転写ローラ6、中間転写ベルト駆動ローラ31、中間転写ベルト従動ローラ32、中間転写ベルトテンション機構33は、中間転写ベルト7を張架し、中間転写ベルト7をC方向(図5参照)に回転駆動させるものである。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルトテンション機構33における中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。この中間転写ローラ6には、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアス(1次転写バイアス)が印加されている。
中間転写ベルト(中間転写体)7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。中間転写ベルト7上には、各感光体ドラム3に形成された各色のトナー像が順次重ねて転写されることにより、カラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。この中間転写ベルト7は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写(以下、この転写を「1次転写」と称することもある)は、中間転写ベルト7の裏側に接触している中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を1次転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとして形成され、表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われている。この導電性の弾性材により、中間転写ローラ6は中間転写ベルト7に対して均一に高電圧を与えることができる。本実施の形態では、転写電極としてローラ形状のもの(中間転写ローラ6)を使用しているが、これ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述のように各感光体ドラム3上の静電潜像は各色相に応じたトナーにより顕像化されてそれぞれトナー像となり、これらトナー像は中間転写ベルト7上において積層される。このように、積層されたトナー像は、中間転写ベルト7の回転によって用紙と転写ローラ11との接触位置(以下「転写部」と称することもある)に移動し、この位置において転写ローラ11によって用紙上に転写される。ここで、中間転写ベルト7から用紙(被画像形成媒体)上へのトナーの転写(以下、この転写を「2次転写」と称することもある)は、中間転写ベルト7と転写ローラ11とが所定ニップで互いに圧接され、トナー像を用紙に転写させるための転写バイアス(2次転写バイアス)が転写ローラ11に印加されることによって実現される。この2次転写バイアスは、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧である。
また、上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ11もしくは中間転写ベルト駆動ローラ31の何れか一方を金属等の硬質材料から構成し、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラまたは発泡性樹脂ローラ等)から構成する。
中間転写ベルト7と感光体ドラム3との接触により中間転写ベルト7に付着したトナー、および中間転写ベルト7から用紙へのトナー像の転写の際に転写されずに中間転写ベルト7上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット9によって除去され回収される。中間転写ベルトクリーニングユニット9には、中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレードが備えられている。このクリーニングブレードが接触する部分の中間転写ベルト7は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ32にて支持されている。
給紙カセット10は、画像形成に使用するシート(記録用紙)を蓄積しておくためのものであり、感光体ドラム3および露光ユニット1の下側に設けられている。一方、画像形成装置50の上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みのシートをフェイスダウンで載置するためのものである。
また、画像形成装置50には、給紙カセット10のシートおよび手差しトレイ20のシートを転写ローラ11や定着ユニット12を経由させて排紙トレイ15に送るためのシート搬送路Sが設けられている。このシート搬送路Sにおける給紙カセット10から排紙トレイ15までの部分には、ピックアップローラ16、レジストローラ14、転写ローラ11を備えた転写部、定着ユニット12および搬送ローラ25が配されている。
搬送ローラ25は、シートの搬送を促進・補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16−1は、給紙カセット10の端部に備えられ、給紙カセット10からシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。また、ピックアップローラ16−2は、手差しトレイ20の近傍に備えられ、手差しトレイ20からシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ14は、シート搬送路Sを搬送されているシートを一旦保持し、中間転写ベルト7上のトナー像の先端とシートの先端とを合わせるタイミングでシートを転写部に搬送するものである。
定着ユニット12は、ヒートローラ34および加圧ローラ35を備え、ヒートローラ34および加圧ローラ35はシートを挟んで回転する。ヒートローラ34は、所定の定着温度となるように制御部(図示せず)によって制御される。この制御部は温度検出器(図示せず)からの検出信号に基づいてヒートローラ34の温度を制御する。ヒートローラ34は、加圧ローラ35とともにシートを熱圧着することにより、シートに転写されている各色トナー像を溶融・混合・圧接させ、シートに対して熱定着させる。なお、多色トナー像(各色トナー像)を定着後のシートは、複数の搬送ローラ25によってシート搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態(多色トナー像を下側に向けた状態)にて、排紙トレイ15上に排出される。
つぎに、シート搬送路Sによるシート搬送動作について説明する。画像形成装置50には、上記のように、予めシートを収納する給紙カセット10、および少数枚の印字を行う場合に使用される手差しトレイ20が配置されている。これらには各々ピックアップローラ16(16−1,16−2)が配置され、これらピックアップローラ16はシートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する。
(片面印字の場合)
給紙カセット10から搬送されるシートは、シート搬送路S中の搬送ローラ25−1によってレジストローラ14まで搬送され、このレジストローラ14によりシートの先端と中間転写ベルト7上の積層されたトナー像の先端とを整合するタイミングで転写部に搬送される。転写部ではシート上にトナー像が転写され、このトナー像は定着ユニット12にてシート上に定着される。その後、シートは、搬送ローラ25−2を経て排紙ローラ25−3から排紙トレイ15上に排出される。
また、手差しトレイ20から搬送されるシートは、複数の搬送ローラ25(25−6,25−5,25−4)によってレジストローラ14まで搬送される。それ以降は給紙カセット10から供給されるシートと同様の経過を経て排紙トレイ15に排出される。
(両面印字の場合)
上記のようにして片面印字が終了し、定着ユニット12を通過したシートは、後端が排紙ローラ25−3にてチャックされる。次に、シートは、排紙ローラ25−3が逆回転することによって搬送ローラ25−7,25−8に導かれ、レジストローラ14を経て裏面印字が行われた後に、排紙トレイ15に排出される。
また、画像形成装置50には、高速、且つ大量印刷に対応可能にするために、現像装置2a,2b,2c,2dの各々にトナーを補給するための5個のトナーカートリッジ60a,60a,60b,60c,60dが着脱自在に設けられている。
各トナーカートリッジ60は略円筒形状である。そして、この円筒形状の軸方向と画像形成装置50のフロント側からリア側に向けた方向(図においてA方向)とが一致するように、各トナーカートリッジ60はA方向に向けて画像形成装置50に装着される。
ここで、トナーカートリッジ60aは、黒色のトナーを収納している。トナーカートリッジ60bは、シアン色のトナーを収納している。トナーカートリッジ60cは、マゼンタ色のトナーを収納している。トナーカートリッジ60dは、黄色のトナーを収容している。
そして、各トナーカートリッジ60は、それぞれのカートリッジに収容されているトナーの色と同じ色のトナーを用いて現像する現像装置2のほぼ真上に配置されている。そして、各トナーカートリッジ60は、それぞれのカートリッジに収容されているトナーの色と同じ色のトナーを用いて現像する現像装置2に対して、トナー補給用パイプ61(61a,61b,61c,61d)を介して接続されている。なお、黒色のトナーを補給するためのトナー補給用パイプ61aは、2つのトナーカートリッジ60a・60aからトナーをまとめて現像装置2aに補給するような構造となっている。
つぎにトナーカートリッジ60の構造について詳細に説明する。なお、5つのトナーカートリッジ60は何れも同じ構造とする。
〔トナーカートリッジの構成〕
以下、本実施形態のトナーカートリッジ60について詳細に説明する。図2は、本実施形態のトナーカートリッジ60の内部構成をこのトナーカートリッジ60の側面から模式的に示した図である。
図2に示すように、トナーカートリッジ60には、トナー収容室62とトナー通路63とトナー放出口64とシャッター65とトナー搬送スクリュー66とシールリング67と駆動ギア68とレール69とが構成されている。
トナー収容室62は、トナーカートリッジ60内部に配されており、トナーが収容されるスペースである。トナー通路63は、トナー収容室62の内部に通じている通路であって、トナー収容室62から出されたトナーを通す通路である。また、トナー通路63の内部においてトナー放出口64が開口されている。
なお、後に詳述するが、上述したトナー通路63内部においてシールリング67は移動可能である。図1(a)は、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着される前におけるこのトナーカートリッジ60の内部構成を示した図であり、図1(b)は、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着された後におけるこのトナーカートリッジ60の内部構成を示した図である。図1(a)に示されるように、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着される前(新品状態)、シールリング67は、トナー通路63の内部においてトナー放出口64とトナー収容室62との間にある第1所定位置にて詰められている。そして、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着された後、シールリング67は、図1(b)に示されるように、第1所定位置から第2所定位置まで動かされる。なお、図1(a)図1(b)に示すように、トナー通路63の内部においては、トナー放出口64が第1所定位置と第2所定位置との間に配されるように、第2所定位置が位置決めされており、また、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、第1所定位置から第2所定位置に向けた方向をA方向とし、A方向の逆方向をB方向とする。
トナー放出口64は、トナー通路63の内部においてトナーカートリッジ60の内壁から外壁を貫通している貫通穴であって、トナー通路63を通るトナーをトナーカートリッジ60外部のトナー補給用パイプ61に落下(放出)させるための開口部である。つまり、図2においては示されていないが、図5に示したトナー補給用パイプ61の開口端がトナーカートリッジ60外部からトナー放出口64に連結されていることになる。
シャッター65は、トナーカートリッジ60の外壁でスライドすることによって、トナーカートリッジ60の外壁側からこのシャッター65がトナー放出口64の開口部を覆っている閉状態とトナーカートリッジ60の外部側から前記開口部を露出させる開状態とを切り替える部材である。なお、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着される前(新品状態)においては図1(a)に示されるように前記閉状態になっており、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着されると図1(b)に示されるように前記閉状態から前記開状態に自動的に切り替えられる。
トナー搬送スクリュー66は、トナー収容室62内部からトナー通路63内部に渡って配置され、且つ軸方向がA方向およびB方向と一致するように配置されており、回転することによってトナー収容室62の内部のトナーをトナー通路63に送り出す部材である。さらに、図1(a)図1(b)に示すように、トナー搬送スクリュー66は、外周に羽根が形成されている円筒部材66aと、円筒部材66aに挿入されていると共に円筒部材66aの内壁に固着されているシャフト66bとから構成されている。また、図1(a)図1(b)に示されるように、円筒部材66aは、B方向側から第1所定位置に向けて延設されていると共に第1所定位置において途切れている。そして、第1所定位置において円筒部材66aからシャフト66bがA方向に向けて突出しており、トナー通路63内の第1所定位置から第2所定位置の間ではシャフト66bが露出されており、露出されているシャフト66bの円柱面には雄ねじが形成されている。
シールリング67は、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着される前(新品状態)、トナー通路63においてトナー放出口64とトナー収容室62との間の第1所定位置に詰められることによってこの間を閉塞状態にする栓部材としての機能を奏するものである。
図3は、シールリング67およびシールリング67が挿入されているトナー通路63の詳細構成を示した図である。図4は、A方向側からB方向側に向けてトナー通路63内部およびシールリング67の一部を写した図である。
図3および図4に示すように、シールリング67が挿入されているトナー通路63は、通路が円筒形状になっておりこの円筒形状の軸方向がA方向およびB方向と一致するようにトナーカートリッジ60内部に形成されている。そして、シールリング67は、トナー通路63よりも径の小さな円柱形状の部材であって、この円柱形状の軸方向がA方向およびB方向と一致するようにトナー通路63に挿入されている。
この円柱形状のシールリング67は、図3に示すように、上底部が開口されることによって中空形状になっている。そして、シールリング67の下底部67aの中心部には、A方向かつB方向に向けて貫通している雌ねじ穴67bが開口されている。
さらに、シールリング67の外周(円柱面)には、図4に示すように、溝(案内受部)67cが切り欠かれており、この溝67cはA方向且つB方向に沿って延ばされるように形成されている。
図1および図2に示される駆動ギア68は、トナーカートリッジ60の外壁側に構成されており、画像形成装置50の駆動源(不図示)から伝達される動力によってトルクを発生し、このトルクを用いてシャフト66bを基準回転方向に回転させることによってトナー搬送スクリュー66を前記基準回転方向に回転させる部材である。
なお、基準回転方向とは、A方向を回転軸とした回転方向であり、画像形成装置50において画像形成プロセスが実行されている時のトナー搬送スクリュー66の回転方向である。つまり、画像形成装置50が画像形成プロセスを実行している間、トナー搬送スクリュー66は、基準回転方向に回転することによって、トナー収容室62の内部のトナーを攪拌すると共に、トナー収容室62の内部のトナーをトナー通路63に送り出している。
図1ないし図4に示されるレール(案内部)69は、トナー通路63の内壁に形成されており、A方向かつB方向に沿って延ばされるように形成されている部材である。
以上示したトナーカートリッジ60においては、シールリング67はA方向またはB方向に向けてトナー通路63内部を移動できるようになっているが、この移動を実現するための駆動機構を以下詳細に説明する。この駆動機構は既に説明したシャフト66bと駆動ギア68とレール69とから構成されており、シールリング67はこの駆動機構に支持されている構成である。
具体的には、図3に示されるように、シャフト66bの外周に形成されている雄ねじとシールリング67の雌ねじ穴67bとが噛み合わされるように、シャフト66bにシールリング67が嵌められている。さらに、図3および図4に示されるように、レール69とシールリング67の溝67cとが嵌合されることによって、レール69に対してシールリング67が移動可能に嵌められている。また、レール69は、シールリング67をA方向またはB方向に案内可能なようにA方向且つB方向に沿って延ばされている。
このような駆動機構によれば、シャフト66bが回転すると、シールリング67の溝67cとレール69とが嵌合することによってシールリング67の回転が規制される一方、シールリング67において開口されている雌ねじ穴67bに対してシャフト66bに形成されている雄ねじが螺合回転される。そして、この螺合回転によって生じるトルクがレール69に沿った方向の推進力に変換され、この推進力はシールリング67に作用することになる。これにより、シールリング67は、レール69に嵌りながらレール69に沿った方向(A方向またはB方向)に移動する。
また、この駆動機構においては、シャフト66bが前述の基準回転方向に回転するとA方向に向けた推進力がシールリング67に作用してシールリング67がA方向に移動し、シャフト66bが基準回転方向と逆方向に回転するとB方向に向けた推進力がシールリング67に作用してシールリング67がB方向に移動するように、シャフト66bの雄ねじおよび雌ねじ穴67bのねじの向きが決められている。
以上説明したトナーカートリッジ60において、このトナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着される前(新品状態)は、図1(a)に示すように、トナー通路63内の第1所定位置にシールリング67が詰められることによって、トナー通路63においてトナー放出口64とトナー収容室62との間が閉塞状態になっている。具体的には、図3に示されるように、トナー通路63内の第1所定位置には、シールリング67がB方向に向かって移動した場合のシールリング67のストッパーとして機能する段差部70が形成されており、この段差部70とシールリング67の上底部における周縁67dとが密着することによって、トナー通路63内の第1所定位置にシールリング67が詰められ、トナー通路63においてトナー放出口64とトナー収容室62との間が閉塞状態(密閉状態)になる。これにより、トナー収容室62内のトナーがトナー放出口64まで至ることはない。
そして、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着され、画像形成装置50において画像形成プロセスが開始されると、前記の駆動機構の駆動ギア68がシャフト66bを基準回転方向に回転させる。これにより、図1(a)図1(b)に示されるように、第1所定位置にあるシールリング67は第2所定位置にまで移動し、この移動によって、トナー通路63においてトナー放出口64とトナー収容室62との間の閉塞状態が解除され、この間が開放される。
つまり、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着された後、前記の駆動機構は、画像形成装置50から伝達される動力を用いてシールリング67を第1所定位置から第2所定位置まで移動(駆動)させることによって、トナー通路63におけるトナー放出口64とトナー収容室62との間の閉塞状態を解除するのである。
このような構成によれば、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着される前は、トナー通路63においてトナー放出口64とトナー収容室62との間が閉塞されていることになり、トナー収容室62に収容されているトナーがトナー放出口64にまで至ることはなく、トナー放出口64からトナーが漏れることはない。そして、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着された後、画像形成装置50から伝達される動力によってシールリング67がA方向を移動方向として移動し、この移動によって前記閉塞状態が解除されるため、トナー通路63においてトナー放出口64とトナー収容室62との間が開放され、トナー収容室62のトナーをトナー放出口64に至らせることが可能になり、トナー放出口64からトナー補給用パイプ61aへトナーを落下させることが可能になる。
すなわち、このような構成によれば、従来のトナーカートリッジにおいて必要であったヒートシール(図6の参照符106)を用いることなく、画像形成装置50にトナーカートリッジ60を装着する前においてトナー放出口64からのトナー漏れを防止しつつ前記装着の後においてトナー放出口64からトナーを放出させることができ、前記ヒートシールを用いることに起因して生じていた汚れ(ヒートシールを引き抜く際に飛散するトナーによってユーザの手や周囲に生じる汚れ)を抑制することができる。
さらに、図6において示されるヒートシール106はトナーカートリッジ100から引き抜かれた後で廃棄されるものであり、トナーカートリッジ100を用いる場合にはヒートシール106という廃棄物が必ず生じることになる。しかしながら、本実施形態のトナーカートリッジ60によれば、そもそもヒートシール106を設ける必要がなく、またヒートシール106を設けていないため、ヒートシール106という廃棄物が生じることはない。
また、図1(a)図1(b)に示されるように、トナー通路63において、第1所定位置はトナー収容室62と第1所定位置との間に配され、トナー放出口64は第1所定位置と第2所定位置との間に配されている。それゆえ、シールリング67が第2所定位置に移動された後、トナー通路63においてトナー放出口64とトナー収容室62との間にはシールリング67が存在しなくなり、トナー収容室62からトナー放出口64の間においてシールリング67がトナーの通過を阻害してしまうといった事態を防止できる。
なお、本実施形態のトナーカートリッジ60において、第1所定位置と第2所定位置との間の距離は10mmである一方、A方向におけるトナー放出口64の径は8mmとなっている。
さらに、図1(a)図1(b)に示されるように、トナー通路63において、レール69は第1所定位置からA方向に延びるように形成されていると共に第2所定位置の直前で途切れている構成である。したがって、前記の駆動機構によってシールリング67が第1所定位置から第2所定位置に移動する際、シールリング67は、第2所定位置に至る直前にレール69から離脱してしまい、この離脱後に第2所定位置に至ってシャフト66bと共に回転されることになる。それゆえ、シールリング67が第2所定位置に至った後、シャフト66bが回転しても、シールリング67にはレール69に沿った方向の推進力は作用せず、シールリング67はレール69に沿った方向に案内されることはなく、シールリング67は第2所定位置に留められる。
また、図1(a)図1(b)に示されるように、第2所定位置はトナーカートリッジ60の内壁手前であるが、シャフト66bが回転し続けても、第2所定位置に至った後のシールリング67にレール69に沿った方向の推進力が作用することはないため、第2所定位置のシールリング67がトナーカートリッジ60の内壁に押圧されることによってこの内壁を変形させてしまうといった不都合を回避することができる。
したがって、新品のトナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着された後、画像形成プロセスが実行されることによってシャフト66bが基準回転方向に回転し、シールリング67は第1所定位置から第2所定位置まで移動することになるが、一旦シールリング67が第2所定位置に至ると、その後、画像形成プロセスが実行され続けまたは画像形成プロセスが再度実行されることによってシャフト66bが回転していても、シールリング67は、第2所定位置に留まり続け、第2所定位置近傍のトナーカートリッジ60の内壁を押圧することもない。
さらに、図3に示されるように、トナー通路63内の第1所定位置には、シールリング67に当接することによってシールリング67がB方向(トナー収容室62へ向けた方向)へ進入するのを阻止するストッパーとしての機能を奏する段差部70が形成されている。これにより、シールリング67を段差部70に当接させることによってシールリング67を第1所定位置に留めることができ、さらに、シールリング67がトナー収容室62へ侵入してしまうことを抑制できる。
また、以上示したトナーカートリッジ60によれば、シャフト66bを前述した基準回転方向と逆方向に回転させた場合、シールリング67はB方向へ向けて移動することになる。したがって、例えば、トナーカートリッジ60内のトナーが使い切られ、このトナーカートリッジ60が業者に回収された場合、この業者が、トナーカートリッジ60のトナー収容室62にトナーを補充した後、手作業によってレール69とシールリング67の溝67cとを嵌合させてから、動力または手作業によって駆動ギア68を動かすことによってシャフト66bを前記基準回転方向と逆方向に回転させると、第2所定位置に留められていたシールリング67を再度第1所定位置に戻すことができ、トナー通路63内においてトナー収容室62とトナー放出口64との間の閉塞状態を復旧させることができる。それゆえ、トナーカートリッジ60をリサイクル品として使用することも可能である。
また、図1(a)に示されるように、シャッター65は、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着される前、トナーカートリッジ60の外壁側におけるトナー放出口64の開口部をトナーカートリッジ60の外部から覆っている。したがって、トナーカートリッジ60が画像形成装置50に装着される前、トナー通路63においてトナー放出口64とトナー収容室62との間を閉塞しているのみならず、シャッター65によってトナー放出口64を外部から覆っているため、トナー放出口64からのトナー漏れをより確実に抑制することが可能になる。
さらに、図5においてはA方向側が画像形成装置50のリア側であってB方向側が画像形成装置50のフロント側であるが、フロント側にある画像形成装置50の扉を開くことによって画像形成装置50内部は開放され、フロント側からリア側に向けてトナーカートリッジ60が画像形成装置50に挿入されることになる。また、画像形成装置50内部においてはフロント側よりもリア側に近い位置に図示しない駆動源(モータ)が配置されている。そして、図2に示されるトナーカートリッジ60の外壁には、画像形成装置50内部に装着された場合において、当該外壁の各壁面のうち前記リア側に最も近い第1壁面71aと前記フロント側に最も近い第2壁面71bとが含まれ、駆動ギア68は第1壁面71aに構成されている。
このような構成により、トナーカートリッジ60の駆動ギア68と画像形成装置50の駆動源とをできるだけ近接配置することができ、画像形成装置50の駆動源から駆動ギア68へ動力伝達を行うための機構を容易に構築することができ、画像形成装置50の省スペース化且つ省コスト化に資することができる。また、このような構成によれば、画像形成装置50の駆動源や駆動ギア68が画像形成装置50のフロント側に配置されていないため、この駆動源や駆動ギア68が「画像形成装置50のフロント側からトナーカートリッジ60を挿入する」という作業の妨げになるという不都合を回避できる。
また、トナー搬送スクリュー66はトナー収容室62に収容されるトナーに帯電する電荷と同一極性の電荷を帯電する材料からなることが好ましい。このような材料からトナー搬送スクリュー66を構成した場合、トナーとトナー搬送スクリュー66との間に電気的反発が生じ、トナー搬送スクリュー66によるトナーの搬送が容易になるからである。なお、トナーに帯電する電荷がマイナス極性である場合、トナー搬送スクリュー66を構成するための材料としてはHIPS(high impact polystyrene)が好適であるが、PS(polystyrene)、PP(polypropylene)、ABS樹脂(acrylonitrile-butadiene-styrene resin)であっても構わない。
なお、シャープ株式会社製のデジタル複合機(型番:MX−2700FG)に対して本実施形態のトナーカートリッジ60を装着してトナー落下性や追従性などの確認を行った。具体的には、純正のトナーを用い、フルカラー専用紙(型番:PP106A4C、A4サイズ、シャープ株式会社製)にトナー付着量が0.5mg/cmになるように調整された現像条件下で、30万枚の連続印字テストを行ったが、トナーカートリッジ60からのトナー漏れやトナーの追従性に全く問題は発生しなかった。
また、以上示したトナーカートリッジ60においては、シールリング67の外周に溝(案内受部)67cを形成し、トナー通路63の内壁にレール(案内部)69を形成することによって、シールリング67がA方向またはB方向に案内されるようになっている。しかし、シールリング67の外周に溝67cの代わりに凸部(案内受部)を形成し、前記凸部が嵌め込まれる溝(案内部)をトナー通路63の内壁においてA方向に延ばされるように形成することによって、シールリング67がA方向またはB方向に案内されるようにしてもよい。
なお、以上の実施形態では、画像形成装置50はレーザプリンタであるが、電子写真方式の画像形成装置であればレーザプリンタに限定されるものではなく、複写機、複合機、ファクシミリ装置であってもよい。また、画像形成装置は、カラー画像形成装置に限定されず、モノクロ画像形成装置であってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のトナーカートリッジは、電子写真方式のプリンタ、複写機、複合機、ファクシミリ装置に好適である。
(a)は、トナーカートリッジが画像形成装置に装着される前であって、シールリングが第1所定位置に配されている状態のトナーカートリッジの内部構成を示した図である。(b)は、トナーカートリッジが画像形成装置に装着された後であって、シールリングが第2所定位置に配されている状態のトナーカートリッジの内部構成を示した図である。 本発明の一実施形態におけるトナーカートリッジの内部構成をこのトナーカートリッジの側面から示した図である。 図1、図2に示したトナー通路およびシールリングの詳細を示した図である。 図2に示されるA方向側からB方向側に向けてシールリングの一部を写した図である。 本発明の一実施形態のトナーカートリッジが装着される画像形成装置の内部構成を示した図である。 従来のトナーカートリッジの内部構成を示した図である。
符号の説明
50 画像形成装置
60 トナーカートリッジ
62 トナー収容室
63 トナー通路
64 トナー放出口
65 シャッター
66 トナー搬送スクリュー
66a 円筒部材
66b シャフト(駆動機構)
67 シールリング(栓部材)
67a 下底部
67b 雌ねじ穴
67c 溝(案内受部)
67d 周縁
68 駆動ギア(ギア部材,駆動機構)
69 レール(案内部、駆動機構)
70 段差部(ストッパー)
71a 第1壁面
71b 第2壁面

Claims (8)

  1. 電子写真方式の画像形成装置に装着されるトナーカートリッジにおいて、
    前記トナーカートリッジ内部に配されているトナー収容室と、
    前記トナー収容室に通じているトナー通路と、
    前記トナー通路内において開口されており、前記トナー通路を通るトナーを前記トナーカートリッジ外部へ放出させるためのトナー放出口と、
    前記トナー通路において前記トナー放出口と前記トナー収容室との間に詰められることによってこの間を閉塞状態にする栓部材と、
    前記トナーカートリッジが前記画像形成装置に装着された後、この画像形成装置から伝達される動力を用いて前記栓部材を駆動することによって前記閉塞状態を解除する駆動機構とを有し、
    前記閉塞状態である時に前記トナー通路内において前記栓部材が配されている位置を第1所定位置とし、前記閉塞状態が解除された後に前記トナー通路内において前記栓部材が配される位置を第2所定位置とし、前記駆動機構は第1所定位置から第2所定位置まで前記栓部材を移動させることによって前記閉塞状態を解除する構成であって、
    前記トナー通路内において、前記トナー放出口は前記第1所定位置と前記第2所定位置との間に配されており、
    前記栓部材は、第1所定位置から第2所定位置に向かう移動方向に貫通した雌ねじ穴と、この栓部材の外周部に形成され、溝部もしくは凸部を有する案内受部とを備え、
    前記駆動機構は、前記移動方向を軸方向として前記トナー通路内に配されており前記雌ねじ穴と噛み合う雄ねじが外周に形成されており前記栓部材が嵌合されるシャフトと、
    前記案内受部が嵌合されることによって前記栓部材が移動可能に嵌められており、この栓部材の移動を案内するように前記移動方向に延びて形成された案内部と、
    前記画像形成装置から伝達される動力によって前記シャフトを回転させるギア部材とを有し、
    前記案内部は、前記第1所定位置から延びるように形成されていると共に前記第2所定位置の直前で途切れていることを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 前記トナー通路内の前記第1所定位置には、前記栓部材に当接することによって前記栓部材が前記トナー収容室の方向へ進入するのを阻止するストッパーが形成されていることを特徴とする請求項に記載のトナーカートリッジ。
  3. 前記トナー収容室内のトナーを前記トナー通路に送り出すためのトナー搬送スクリューが設けられており、
    前記シャフトとは前記トナー搬送スクリューのシャフトであることを特徴とする請求項に記載のトナーカートリッジ。
  4. 前記画像形成装置の画像形成プロセス時における前記シャフトの回転方向を基準回転方向とした場合、
    前記駆動機構は、前記シャフトが前記基準回転方向に回転すると、前記栓部材が前記移動方向に移動し、前記シャフトが前記基準回転方向と逆方向に回転すると、前記栓部材が前記移動方向とは逆方向に移動するように構成されていることを特徴とする請求項に記載のトナーカートリッジ。
  5. 前記トナー搬送スクリューは、前記トナー収容室に収容されるトナーに帯電する電荷と同一極性の電荷を帯電する材料からなることを特徴とする請求項4に記載のトナーカートリッジ。
  6. 前記画像形成装置の内部においてこの画像形成装置のフロント側よりもリア側に近い位置に駆動源が配されており、
    前記トナーカートリッジの外壁には、前記画像形成装置内部に装着された場合において、前記リア側に配される第1壁面と前記フロント側に配される第2壁面とが含まれ、
    前記ギア部材は前記第1壁面に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジ。
  7. 前記トナーカートリッジの外壁側における前記トナー放出口の開口部を前記トナーカートリッジの外部から覆う閉状態と前記開口部を前記外部に露出する開状態とを切り替えるシャッターが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のトナーカートリッジ。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のトナーカートリッジが装着されている画像形成装置。
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