JP4790216B2 - 異なる待ち時間を有する記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばストレージメディア(storage media)又は記録坦体(record carriers)等の記録媒体(record media)のコピー防止(copy protection)に関する。特に、本発明は、記録坦体の認証(authentication)によるコピー防止及びコピー制御(copy control)機構に関する。
このような記録坦体、例えばコンパクトディスク(Compact Disc:以下、CDという。)及びデジタルバーサタイルディスク(Digital Versatile Disc:以下、DVDという。)又は類似した概念に基づいて動作する他の光記録媒体の全ての既存及び将来のフォーマットを有するCDやDVD等は、デジタルデータを非同期信号として記録することができる。また、CD−R、DVD−R等の記録可能な記録坦体も本発明に基づいてコピーを防止することができる。
情報が片面又は両面及び/又は複数の層に書き込まれた光記録ディスクが様々な用途、特に音楽、ゲーム、ビデオ、コンピュータ産業の分野で用いられるようになっている。光記録媒体では、デジタル情報は、片面又は両面及び/又は複数の層に亘って渦巻状のトラックに沿って形成されたピットの形で書き込まれる。各トラックは、通常、内側から外側の順に読み出されるが、既に幾つかの光記録媒体において用いられているように、外側から内側の順に読み出される。一方、磁気記録媒体は、通常、同心円状のトラックを有する。
トラック上のデータ自体は、複数の記録ブロック、すなわち同じ長さを有し、等しい情報量を有するフレームに細かく分割されている。各フレームは、光記録媒体の種類(CD、DVD)に応じて、専用の配置を有している。このようなフレームには、常にユーザデータシンボルが含まれるが、データシンボルと誤り訂正符号間をマージする同期のためのデータも含まれている。
上述のように、光記録坦体上の信号自体は非同期であり、これは、復号処理において、同期情報及びタイミング情報をその信号から検出する必要があることを意味している。
このような記録坦体の性質のために、コピーが簡単にされてしまう。このような状況に対処するために、各記録坦体自体に書き込まれているキー又はパスワードを利用して、許可されていないアクセスを防止する様々なコピー防止方式が提案されている。更に、無効な情報(invalid information)を用いて光ディスクを保証する方法もあり、この無効な情報はコピー処理の間に修復され、これにより、アプリケーションプログラムは、この無効な情報の有無に基づいて、記録されているデータが元のデータであるか、コピーであるかを判定することができる。このような光ディスク管理システムの一具体例として、欧州特許EP0899733号の明細書に開示されており、この文献の内容は、引用により本願に援用されるものとする。
CDにオーディオ情報を記録するフォーマットは、「レッドブック」規格として知られている。所謂「イエローブック」規格は、一般的に、CD−ROMのフォーマットを規定している。イエローブック規格のフォーマットは、多くの点でレッドブック規格のフォーマットに類似しているが、イエローブック規格のフォーマットでは、オーディオ情報がコンピュータデータに置き換えられている。また、レッドブック規格及びイエローブック規格の他にも、オーディオデータ、コンピュータデータ、ビデオデータ及びこれらの情報の組合せを保護する光記録媒体のためのより多く規格が開発されている。
更に、本発明は、RAM又はROMのように、単一のメモリセルを複数個備える半導体メモリ等のストレージメディアにも適用することができる。このようなメモリ用のコピー防止管理システムは、特に、RAMメモリ又はROMメモリを備えたチップカード(chip card)、あるいは、例えばソニー株式会社のメモリスティック(商標)等のあらゆるリムーバブルメモリカードの分野において、有利な用途がある。
そこで、本発明の目的は、新規なコピー防止方式、すなわち新規なコピー防止可能にする光又は光磁気記録媒体、新規なコピー防止をサポートする光又は光磁気記録媒体のエミュレータ装置、新規なコピー防止可能にする光又は光磁気記録媒体にデータ記録するデータ記録方法、新規なコピー防止を提示する光又は光磁気記録媒体を検証する検証方法、新規なコピー防止を提示する光又は光磁気記録媒体にデータ書き込む光又は光磁気記録媒体書込装置、及び新規なコピー防止を提示する光又は光磁気記録媒体を検証する光又は光磁気記録媒体アクセス装置を提供することである。
本発明に係る光又は光磁気記録媒体は独立請求項1に、本発明に係る光又は光磁気記録媒体のエミュレータ装置は独立請求項に、本発明に係る光又は光磁気記録媒体にデータ記録するデータ記録方法は独立請求項に、本発明に係る光又は光磁気記録媒体を検証する検証方法は独立請求項14に、本発明に係る光又は光磁気記録媒体にデータを書き込む光又は光磁気記録媒体書込装置は独立請求項18に、本発明に係る光又は光磁気記録媒体上のデータにアクセする光又は光磁気記録媒体アクセス装置は独立請求項21において定義されている。これらの好ましい実施の形態は、それぞれに従属する従属請求項において定義されている。更に、本発明に係るコンピュータプログラムは、請求項8、13、17において定義されている。
本発明の主要な特徴は、待ち時間情報を用いて、記録媒体に追加的情報を符号化するという点である。この追加的情報は、記録媒体に型押しされ(embossed)、検証の目的で利用され、すなわち、正しい待ち時間情報を有するストレージメディアのみが正当な媒体であると判定され、適切な方法で復号される。
本発明においては、待ち時間(latency)は、データを要求しから、要求したデータを受け取るまでの待ち時間(waiting time)であり、例えば機械的装置によってアクセスされる記録媒体の場合はアクセス時間である。所定の記録領域の待ち時間は、例えば光、磁気、又は光磁気記録媒体の線速度を変化(線速度変調)することによって変更してもよい。この場合も、変更された待ち時間及び同期特性は、仕様の範囲内とされ、仕様に基づいて動作する全てのアクセス装置は、問題なく各ストレージメディアにアクセスすることができるが、待ち時間の変更は、通常用いられている待ち時間から識別可能な程度に変更される。
勿論、全てのアクセス装置が変更された各ストレージメディアにアクセスできなくてもいい場合、又はストレージメディアが特別なアクセス装置、すなわち変更されたストレージメディアにアクセスできる特別な種類のアクセス装置用に特別に設計される場合、変更される待ち時間及び同期特性は、対応する仕様の範囲外にあってもよい。
本発明に係る光又は光磁気記録媒体がコピーされると、コンテンツは1:1の関係で(in a 1:1 manner)記録されるが、コピーされたコンテンツを記録した記録媒体は、恐らく本発明に係る元の光又は光磁気記録媒体とは異なる待ち時間を示し、したがって、明らかにコピーとして区別及び識別することができる。更に、異なる待ち時間に基づいて記録媒体に記録されたキーを用いて、記録媒体上のデータを暗号化することもできる。この場合、本発明に係る元の光又は光磁気記録媒体とは異なる待ち時間特性を有するコピーされた記録媒体では、データを復号することができない。
本発明に係る、それぞれの位置に対応した通常の待ち時間をそれぞれ有する異なる記録領域を備える光又は光磁気記録媒体は、異なる記録領域の少なくとも一部のそれぞれの待ち時間がそれぞれの位置に対応した通常の待ち時間に対して変更され、又は、異なる記録領域が、記録媒体の種類においては不規則な(irregular)な所定のパターンで、記録媒体に配置されているという特徴を有する。
これにより、本発明に係る光又は光磁気記録媒体は、上述した2つの特徴のいずれかを有し、すなわち、この光又は光磁気記録媒体では、例えば回転する光又は光磁気記録媒体にデータを記録する際の、通常用いられている線速度を変化させることによって、通常用いられている待ち時間に対して、1つ以上の記録領域の待ち時間を変更することによって、通常用いられているパターンに対して不規則なパターンで異なる待ち時間を有する記録領域を配置する。本発明に係る光又は光磁気記録媒体は、読出専用記録媒体であってもよく、記録可能な又は書換可能な記録媒体であってもよい。
本発明に係る光又は光磁気記録媒体の好ましい実施の形態においては、光又は光磁気記録媒体は、記録領域として所定数の記録ブロックを有する光又は光磁気記録坦体であり、待ち時間は、記録ブロックに書き込まれているビットの密度に基づいて決定され、記録ブロックの少なくとも一部の変更された待ち時間は、通常の待ち時間より短い又は長い待ち時間である。
更に好ましくは、本発明に係る光又は光磁気記録媒体の好ましい実施の形態においては、短い又は長い待ち時間は、線速度変化させることによって達成される。
これに代えて、又はこれに加えて、本発明に係る光又は光磁気記録媒体の好ましい実施の形態においては、短い待ち時間は、ビットを対応する記録ブロック内により高い密度で書き込むことによって実現され、長い待ち時間は、ビットを対応する記録ブロック内により低い密度で書き込むことによって達成される。
更にこれに代えて、本発明に係る光又は光磁気記録媒体の好ましい実施の形態においては、光又は光磁気記録坦体は、CD、CD−R、DVD、DVD−R又はこれに類する既存の又は将来のストレージメディアを含む、読出専用記録坦体、記録可能記録坦体、又は書換可能記録坦体である。
本発明の更なる側面に係る光又は光磁気記録媒体は、記録媒体の種類においては不規則な所定のパターンで、記録媒体に配置された、異なる待ち時間又は記録密度を有する記録領域を示す、プリフォーマットされた記録密度情報又は待ち時間情報を備える。
プリフォーマットされた記録密度情報は、例えば、異なる待ち時間を有するデータが記録される光又は光磁気記録領域であってもよく例えばCD−R等の光記録媒体のプリグルーブ(pre-grove)情報、又はこれに類する情報であって、この情報に基づいて、光又は光磁気記録媒体にデータを記録する際に記録密度が選択される情報であってもよい。
本発明の更なる実施の形態においては、好ましくは、プリフォーマットされた記録密度情報又は待ち時間情報は、記録媒体のプリグルーブに書き込まれた周波数情報である。
また、本発明に係るエミュレータ装置は、それぞれの位置に対応した通常の待ち時間をそれぞれ有する異なる記録領域を備え、異なる記録領域のうちの少なくとも1つの通常の待ち時間が、元の光又は光磁気記録媒体の異なる記録領域の対応する少なくとも1つの待ち時間から変更されている光又は光磁気記録媒体のエミュレータ装置において、異なる記録領域の少なくとも一部のそれぞれの待ち時間が、元の光又は光磁気記録媒体の異なる記録領域の対応する少なくとも1つの待ち時間に一致するように、元の光又は光磁気記録媒体の異なる記録領域の対応するそれぞれの待ち時間をエミュレートする
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ、デジタルシグナルプロセッサ等において実行さたときに、上述したエミュレータ装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムである
また、本発明に係るデータ記録方法は、それぞれの位置に対応した通常の待ち時間をそれぞれ有する異なる記録領域を備える光又は光磁気記録媒体又は光又は光磁気記録媒体上データを記録するデータ記録方法において、光又は光磁気記録媒体のそれぞれの位置に対応した通常の待ち時間から変更された、異なる記録領域の少なくとも一部のそれぞれの待ち時間を決定するステップと、光又は光磁気記録媒体に記録するビットの密度に関する情報、又は光又は光磁気記録媒体上の異なるそれぞれの待ち時間を有する記録領域を示す時間情報からなるフォーマット情報を、光又は光磁気記録媒体上に記録するステップと、
異なる記録領域の少なくとも一部を除く全ての異なる記録領域に対応した通常の待ち時間でデータ記録、異なる記録領域の少なくとも一部に変更された待ち時間でデータ記録するステップとを有する。
本発明においては、記録とは、例えばCDレコーダ又はCDライタによって光又は光磁気記録媒体にデータを書き込むことを意味するとともに、例えばCD又はDVD等の光記録媒体を射出成型加工によって製造することも意味する。
本発明に係るデータ記録方法では、フォーマット情報は、光又は光磁気記録媒体のプリグルーブに書き込まれる周波数情報であってもよい。この場合、記録可能な又は書換可能な記録媒体に対しては、通常2回の書込みが行われ、すなわち、第1の書込みとして、特に記録密度又は待ち時間情報を示すプリグルーブ情報が書き込まれ、この情報に基づいて、第2の書込み、すなわち記録するデータビットの書込みの相対的速度が設定され、これに基づいて記録するデータビットが書き込まれる。また、データビットの書込みの相対速度は、プリグルーブ情報内の記録密度又は待ち時間情報とは独立して設定することもできる。
更に、本発明に係るデータ記録方法では、データビットの書込みと光又は光磁気記録媒体の回転との間の相対的な速度変更されてもよい
更に、本発明に係るデータ記録方法では、異なる記録領域の少なくとも一部は、光又は光磁気記録媒体の所定数の情報ブロック又はビットに対応するものであってもよい。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ、デジタルシグナルプロセッサ等において実行さたときに、上述のデータ記録方法を実行するためのコンピュータプログラムである
また、本発明に係る検証方法は、それぞれの位置に対応した通常の待ち時間をそれぞれ有する異なる記録領域を備える記録媒体を検証する検証方法において、異なる記録領域の少なくとも一部のそれぞれの待ち時間が、光又は光磁気記録媒体のそれぞれの位置に対応した通常の待ち時間から変更されているか否かを判定するステップを有する
本発明に係る検証方法の好ましい実施の形態においては、検証方法は、異なる記録領域の少なくとも一部の待ち時間を測定して、光又は光磁気記録媒体上の異なる記録領域の待ち時間又は所定のパターンの変更を判定するステップを有する。
更に好ましくは、本発明に係る検証方法の好ましい実施の形態においては、検証方法は、a)第1の待ち時間を有する記録領域の第1の所定の記録部にアクセスするステップと、b)第1の所定の記録部から所定の距離を有し、第1の待ち時間を有する記録領域の第2の所定の記録部にアクセスするステップと、c)第1の待ち時間を有する記録領域の第1の所定の記録部にアクセスした後から始まり、第1の待ち時間を有する記録領域の第2の所定の記録部にアクセスした後に終わる第1の時間間隔を測定するステップと、d)第2の待ち時間を有する記録領域の第3の所定の記録部にアクセスするステップと、e)第3の所定の記録部から所定の距離を有、第2の待ち時間を有する記録領域の第4の所定の記録部にアクセスするステップと、f)第2の待ち時間を有する記録領域の第3の所定の記録部にアクセスした後から始まり、第2の待ち時間を有する記録領域の第4の所定の記録部にアクセスした後に終わる第2の時間間隔を測定するステップと、g)第1及び第2の時間間隔の比較に基づいて、記録領域における待ち時間の変更又は所定のパターンの少なくとも一部を判定するステップとを有する。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータ、デジタルシグナルプロセッサ等において実行されたときに、上述の検証方法を実行するためのコンピュータプログラムである
また、本発明に係る光又は光磁気記録媒体書込装置は、それぞれの位置に対応した通常の待ち時間をそれぞれ有する異なる記録領域を備える光又は光磁気記録媒体にデータを書き込む光又は光磁気記録媒体書込装置においてデータビットの書込みと光又は光磁気記録媒体の回転との間の相対的な速度を変更して、異なる記録領域の少なくとも一部のそれぞれの待ち時間を、それぞれの位置に対応した通常の待ち時間に対して変更する記録密度変更手段を備える。
この場合、記録密度変更手段は、光又は光磁気記録媒体上にプリフォーマットされた記録密度情報又は待ち時間情報から、データビットの書込みと光又は光磁気記録媒体の回転との間の相対的な速度を変更するための情報を得る。
これに代えて又はこれに加えて、記録密度変更手段は、制御信号から、データビットの書込みと光又は光磁気記録媒体の回転との間の相対的な速度を変更するための情報を得てもよい。
したがって、本発明に係る光又は光磁気記録媒体アクセス装置の好ましい実施の形態は、従来の装置と比べて、待ち時間情報を提供する追加的な出力チャンネルを有する。この出力チャンネルにおいて使用可能な待ち時間情報を用いて、本発明は予測可能な待ち時間分布を有する従来の記録媒体から、本発明に係る光又は光磁気記録媒体を区別する。
また、本発明に係る光又は光磁気記録媒体アクセス装置は、それぞれの位置に対応した通常の待ち時間をそれぞれ有する異なる記録領域を備える記録媒体上のデータにアクセスする記録媒体アクセス装置において、異なる記録領域の少なくとも一部のそれぞれの待ち時間が、それぞれの位置に対応した通常の待ち時間から変更されているか否かを判定し、光又は光磁気記録媒体が、元の光又は光磁気記録媒体であるか否かを検証する記録媒体検証手段を備える。
したがって、この本発明に係る光又は光磁気記録媒体アクセス装置の好ましい実施の形態では、光又は光磁気記録媒体の検証を直接行うために、待ち時間出力チャンネルを設ける必要がない。
図1は、コンパクトディスク(CD)のトラック8に沿った隣接記録領域のピット1及びランド2、すなわち第1の記録領域3内のピット1とランド2の配置、第2の記録領域4内のピット1とランド2の配置、第3の記録領域5内のピット1とランド2の配置を示す図である。第1の記録領域3は、通常の、すなわちCD上のそれぞれの位置に対応した待ち時間を示し、第2の記録領域4は、変更された、すなわちCD上のそれぞれの位置の通常の待ち時間よりも短い待ち時間を示し、第3の記録領域5は、通常の、すなわちCD上のそれぞれの位置に対応した待ち時間を示す。記録領域間の遷移領域には、ピットもランドも示されていない。
図2は、実際のデータを原理的に示しており、したがって図1に示すCDより現実に近いピット及びランドを示している。図2の上段に示す図は、図1に対応する図であり、図2の下段に示す図は、上段に示す図の一部を拡大して示す図である。
第1の遷移領域6は、通常の、すなわちCD上のそれぞれの位置に対応した待ち時間を示す第1の記録領域3と、CD上のそれぞれの位置の通常の待ち時間よりも短い待ち時間を示す第2の記録領域4との間に設けられている。第1の遷移領域6におけるピット1及びランド2は、第1の記録領域3における記録密度(recording density)及び大きさ(expansion)から、第2の記録領域4における記録密度及び大きさに、徐々に適応化されている。第2の遷移領域7は、CD上のそれぞれの位置の通常の待ち時間よりも短い待ち時間を示す第2の記録領域4と、通常の、すなわちCD上のそれぞれの位置に対応した待ち時間を示す第3の記録領域5との間に設けられている。第2の遷移領域7におけるピット1及びランド2は、第2の記録領域4における記録密度及び大きさから、第3の記録領域5における記録密度及び大きさに、徐々に適応化されている。
上段に示すCDの部分的拡大図である下段の図には、通常の、すなわちCD上のそれぞれの位置に対応した待ち時間を示す第4の記録領域9と、CD上のそれぞれの位置の通常の待ち時間よりも短い待ち時間を示す第5の記録領域10とが示されている。この部分的拡大図では、第5の記録領域10におけるピット及びランドが、第4の記録領域9の通常のピット及びランドに比べて、記録密度が高く、その大きさが小さいことが明瞭に示されている。
待ち時間は、ピット及びランドが形成されている密度と、それらのそれぞれの大きさとから導き出すことができる。情報の単一ビットがCDに普通(usualより短い時間で書かれている場合、すなわち、ピット及びランドの密度が普通より高く、それらの大きさが普通よりも小さい場合、CDの所定の記録ブロック又はセクタは、普通より短い時間でアクセスされる。
アクセス装置が、密度がより高く、大きさがより小さいピット及びランドに対しては内部同期(self-synchronization)を非常に高速にとる場合、待ち時間は、対応する待ち時間、すなわち待ち時間が変更されていない対応するCDセクタの待ち時間であり、「待ち時間の変更」は、ディスクドライブの回転速度を変化させることにより、得ることができる。換言すれば、本発明では、相対的な待ち時間、すなわち回転速度に関する待ち時間の関係を考慮する。
通常、後述するように、CDの隣接した記録領域間の待ち時間の変更は小さい。しかしながら、今日入手可能なCDレコーダは、記録媒体にプリフォーマットされた情報、例えば今日入手可能なCD−Rのプリグルーブ(pre-grove)にプリフォーマットされた線速度に基づいて待ち時間を判定するという事実により、今日入手可能なCDレコーダ及びCD−Rでは、例えば線速度の変化に基づいて認識される待ち時間の変更は失われるので、本発明においては、第1の好ましい具体的な実施の形態に示すように、通常対応している待ち時間の変更は識別可能であり、元の記録媒体は、そのコピーと区別することができる。
本発明では、1枚の記録媒体で、複数の待ち時間、例えばCDの複数の線速度を持つことができる。本発明に基づく線速度の変化は、好ましくは析されて、好ましくはビットパターンに復号される。このビットパターンは、記録媒体が元の記録媒体であるか、コピーであるかを判別するキーとして用いることができ、及び/又は、データがこのキーを用いて記録前に暗号化されている場合には、このキーは、ディスクから読み出されたデータを復号するために用いることができる。キーは記録の前に既知であるので、暗号化/復号処理が可能となる。上述した欧州特許EP0899733号明細書には、本発明に適用することができるキーによって、記録媒体上のデータを保証する異なる手法も開示されている。
本発明の更なる実施の形態である記録可能な又は書換可能な記録媒体は、例えば様々な線速度を示すプリグルーブ情報を含んでいるので、記録装置は、プリグルーブによって示される様々な線速度に自動的に適応し、記録するデータは、書込み又は記録処理の前に既知であるプリグルーブ情報に基づいて保証される。
記録可能な又は書換可能なCD又はDVDのプリグルーブ情報に含まれる線速度情報を、図1に示すCDの実施の形態に対応した図3に、原理的に示す。プリグルーブ情報は、それに沿ってデータが記録されるトラック8の位置を示し、線速度情報に基づいて、トラック位置方向に周波数的に「ウォブル」されている。
図3に示す実施の形態においては、この周波数は、第1の記録領域3では低く、第1の遷移領域6において徐々に高くなり、第2の記録領域4では高くなっている。続いて、第2の遷移領域7では、周波数は徐々に低くなり、第3の記録領域5では、周波数は低くなっている。周波数が徐々に高く又は低くなる第1の遷移領域6及び第2の遷移領域7のような中間的な部分は、記録装置が円滑にトラッキングを行えるように、周波数が高い領域と周波数が低い領域との間に挿入されている。
図4は、図3に概略的に示す記録可能な又は書換可能なCD又はDVDの実際のデータを概略的に示した、より現実的な図である。図4の上段に示す図は、図3に対応する図であり、図4の下段に示す図は、上段に示す図の一部を拡大して示す図である。
図2と図3を対応させると、第1の遷移領域6におけるトラック位置のウォブルの周波数は、第1の記録領域3におけるトラック位置のウォブルの周波数から第2の記録領域4におけるトラック位置のウォブルの周波数に徐々に適応化され、第2の遷移領域7におけるトラック位置のウォブルの周波数は、第2の記録領域4におけるトラック位置のウォブルの周波数から第3の記録領域5におけるトラック位置のウォブルの周波数に徐々に適応化される。
上段に示すCDの部分的拡大図である下段の図には、通常の、すなわちCD上のそれぞれの位置に対応した待ち時間を示す第6の記録領域11と、CD上のそれぞれの位置の通常の待ち時間よりも短い待ち時間がプリフォーマットされた情報を有する第2の記録領域4とが示されている。この部分的拡大図においては、第2の記録領域4におけるウォブルの周波数が、通常の周波数、すなわち第6の記録領域11の対応するウォブルの周波数に比べて高いことが明瞭に示されている。
読出専用の光記録媒体については、待ち時間情報、例えば線速度の変化は、マスタリング工程において設定される。
勿論、上述した高い周波数と低い周波数といった2種類の周波数のみを用いるのではなく、線速度、すなわち待ち時間情報をより多く符号化できるように、より多くの種類の周波数を用いてもよい。更に、上述のように、記録媒体全体又は記録媒体の一部の待ち時間情報の分布(distribution)を用いて、キーを元の記録坦体に型押し(emboss)するようにしてもよい。
図5aは、本発明に基づくCD−ROMにおける待ち時間の分布、すなわち第1のCD−ROMアクセス装置によって、変更された待ち時間を有する第1の600個の記録領域から読み出された待ち時間の分布を示している。図に示す600個の記録領域では、待ち時間は、普通(usual)より僅かに短い待ち時間から普通より僅かに長い待ち時間に変更されている。図5bは、普通(usual)、すなわち通常(normal)に対応する待ち時間を示している。また、図5bに示す曲線は、第1のCD−ROMアクセス装置が、測定雑音から適正な測定結果を区別するための、統計的な待ち時間分布のセットとして用いることができる。
第1のCD−ROMアクセス装置の実施の形態からわかるように、通常の、すなわちそれぞれの位置に対応した図5bに示す待ち時間は、より滑らかな曲線によって示され、図5に示す本発明に基づいて変更された待ち時間は、基本的にはこの曲線に沿うが、明らかに、この曲線から若干短く又は長くなっている。
図6aは、図5aに示すものと同じCD−ROMを第2のCD−ROMアクセス装置によって読み出した測定結果を比較例として示す図である。この実施の形態では、待ち時間はより広い範囲に亘って変化していることが明らかであるが、の実施の形態と同じく、異なる待ち時間を明らかに区別することができる。図6bは、図5bと同様に、普通、すなわち通常に対応した待ち時間を示しているが、ここでは、第2のCD−ROMアクセス装置を用いた場合の結果を示している。この実施の形態では、雑音がより多い曲線が得られ、この曲線は、第2のCD−ROMアクセス装置が、測定雑音から適正な測定結果を区別するための統計的な待ち時間分布のセットとしても用いることができる。
統計的な待ち時間分布の各セットに基づいて、特定のセクタの変更された待ち時間は、直接的な待ち時間の測定から導くことはできる。
これに代えて、待ち時間の変更は、待ち時間が変更されたセクタの待ち時間と、通常の、すなわち対応するセクタの待ち時間とを比較することによって判別してもよい。各セクタが複数のフレームから構成されているという前提の下では、好ましくは、変更された待ち時間を有するセクタの所定の第1のフレームがアクセスされた時刻から始まり、変更された待ち時間を有するセクタにおける、所定の第1のフレームに対して所定の距離を有する所定の第2のフレームがアクセスされた時刻に終わる第1の時間間隔を測定する。更に、通常の、すなわちそれぞれの位置に対応した待ち時間を有するセクタの所定の第1のフレームがアクセスされた時刻から始まり、通常の、すなわちそれぞれの位置に対応した待ち時間を有するセクタにおける、所定の第1のフレームに対して変更された待ち時間を有するセクタと同じ所定の距離を有する所定の第2のフレームがアクセスされた時刻に終わる第2の時間間隔を測定する。この2つの時間間隔の比較に基づいて、アクセス時間の変化を判定することができる。勿論、この比較は、通常の、すなわちそれぞれの位置に対応した待ち時間に基づいて行うだけではなく、異なる度合いで変更された待ち時間を比較してもよい。
本発明の包括的な説明において述べたように、上述の記録媒体及び記録可能な又は書換可能な記録媒体に加えて、本発明は、元の光又は光磁気記録媒体のコピー及びその待ち時間に関する追加的な情報に基づいて動作する光又は光磁気記録媒体のエミュレータ装置と、上述した本発明に基づく光又は光磁気記録媒体にデータ記録するデータ記録法と、上述した光又は光磁気記録媒体を検証する検証方法と、上述した光又は光磁気記録媒体にデータ書き込む光又は光磁気記録媒体書込装置と、光又は光磁気記録媒体上のデータにアクセスする光又は光磁気記録媒体アクセス装置とを提供する。
また、本発明の包括的な説明において述べたように、本発明に基づく記録媒体アクセス装置の第1の実施の形態は、待ち時間情報を出力する更なる出力チャンネルを有する。図5及び図6に示す曲線は、例えばこの出力チャンネルから得られる待ち時間情報とみなすこともできる。
図7は、本発明に基づいて、異なる待ち時間を有する記録媒体を製造するための具体的な記録媒体書込装置の機能を示す図である。信号供給装置(signal feeder)12は、EFM信号13を記録する信号として、及び可変クロック信号14をレーザビームレコーダ15に供給する。レーザビームレコーダ15は、レコーダエンジン18によって角速度一定で回転されているガラスマスタ(glass master)17にレーザビーム16を照射する。レーザビーム16は、EFM信号13及び可変クロック信号14に基づいて変調され、EFM信号13に対応したピット及びランドを、可変クロック信号14に従ってガラスマスタ17に記録する。すなわち、可変クロック信号14は、ガラスマスタ17上に記録されるEFM信号13の各ビットの長さを決定する。可変クロック信号14が対応する記録位置の普通の周波数より高い場合、記録されるピット及びランドは、その位置における普通の長さよりも短くなり、可変クロック信号14が普通の周波数より低い場合、記録されるピット及びランドは、その位置における普通の長さよりも長くなる。
信号供給装置12内の書込コード19は、この実施の形態に示す記録媒体書込装置における可変クロック信号14の周波数を高くするか、低くするかを決定するコードである。この実施の形態においては、書込コード19の各ビットは、記録する特定のデータフレームの通常のクロック周波数からのクロック周波数のずれを決定する。書込コード19内の論理値1によって示される高い可変クロック周波数は、若干短い待ち時間に対応し、書込コード19内の論理値0によって示される低い可変クロック周波数は、若干長い待ち時間に対応し、これらの待ち時間は、例えば、図5及び図6に示した実施の形態に対応する。したがって、実施の形態として示されている書込コード19の一部である「110011101011」に従えば、データフレームは、2つのデータフレームが若干短い待ち時間を示し、次の2つのデータフレームが若干長い待ち時間を示し、次の3つのデータフレームが若干短い待ち時間を示し、次のデータフレームが若干長い待ち時間を示し、次のデータフレームが若干短い待ち時間を示し、次のデータフレームが若干長い待ち時間を示し、最後の2つのデータフレームが若干短い待ち時間を示すように記録される。
図8は、図7に示す記録媒体書込装置における信号供給装置12によって実行される、異なる待ち時間を設定するための処理を説明するフローチャートである。この処理は、ステップS1から開始される。そして、ステップS2において、次に書き込まれるデータフレームに対する書込コード19の論理値が1であるか否かが判定される。データフレームに対する書込コード19の論理値が1であるとき、すなわち判定の結果が肯定的であるときは、ステップS3が実行され、このステップS3において、EFM信号を書き込む際の待ち時間を若干短い待ち時間にするようにクロックが設定される。一方、データフレームに対する書込コード19の論理値が0であるとき、すなわちステップS2における判定の結果が否定的であるときは、ステップS4が実行され、このステップS4において、EFM信号を書き込む際の待ち時間を若干長い待ち時間にするようにクロックが設定される。このステップS3又はステップS4が実行された後、ステップS5において、最後のデータフレームが処理されたか否かが判定される。最後のデータフレームが処理されたときには、この処理はステップS6に進み、終了する。一方、最後のデータフレームが処理されていないときには、すなわち次のデータフレームを処理する必要があるときには、ステップS1に戻り、上述の処理が繰り返される。
図9は、本発明に基づいて異なる待ち時間を有する記録媒体を検証する記録媒体検証装置(record medium verifying device)の具体的機能を示している。読出エンジン24は、元の又はコピーされた光ディスク23を角速度一定回転させる。レーザピックアップ22は、光ディスク23からデータ、すなわち記録されているEFM信号を読み出し、読み出されたデータフレーム21を評価装置(evaluation unit)20に供給する。評価装置20は、例えば、この実施の形態においては、内部タイマを用いてデータスループットを測定するソフトウェアを有するパーソナルコンピュータ(PC)からなる。評価装置20は、1つのデータフレームに対応するEFM信号を読み出すために必要な時間、すなわち、評価装置20にデータフレームが供給されるのに必要な時間に基づいて、データフレームに対応する読出コード25を判定する。データフレームが普通より速く読み出された場合、読出コード25に論理値1を付すことにより、データフレームに論理値1が割り当てられる。データフレームが普通より遅く読み出された場合、読出コード25に論理値0を付すことにより、データフレームに論理値0が割り当てられる。読出コード全体が判定されると、すなわち、読出コードが判定される全ての記録領域が読み出されると、評価装置20は、この判定により得られた読出コードと、対応する元の記録坦体へのデータの記録に用いられた書込コードとを比較し、読み出されたディスクが元のディスクであるかコピーされたディスクであるかを判別する。
この実施の形態に示す読出コード25の一部は、ビットパターン「110011101011」を有し、すなわち、2つのデータフレームが若干短い読出時間で読み出され、次の2つのデータフレームが若干長い読出時間で読み出され、次の3つのデータフレームが若干短い読出時間で読み出され、次のデータフレームが若干長い読出時間で読み出され、次のデータフレームが若干短い読出時間で読み出され、次のデータフレームが若干長い読出時間で読み出され、最後の2つのデータフレームが若干短い読出時間で読み出されたことを示している。
図10は、図9に示す記録媒体検証装置のプロセッサによって実行される、異なる待ち時間を検証するための処理の実施の形態を説明するフローチャートである。この検証処理は、ステップS10から開始される。そして、ステップS11において、データフレームを読み出すために必要な時間が測定される。次のステップS12において、データフレームを読み出すための時間が短いか否かが判定される。データフレームを読み出すための時間が短いときは、すなわち判定の結果が肯定的であるときは、ステップS13が実行され、このステップS13において、このデータフレームに対する読出コード25が論理値1に設定される。一方、データフレームを読み出すための時間が短くないときは、すなわち判定の結果が否定的であるときは、このデータフレームに対する読出コード25が論理値0に設定される。このステップS13又はステップS14が実行された後、ステップS15において、最後のデータフレームが処理されたか否かが判定される。最後のデータフレームが処理されたときには、この処理はステップS16に進み、終了する。一方、最後のデータフレームが処理されていないときには、すなわち次のデータフレームを処理する必要があるときは、ステップS10に戻り、上述の処理が繰り返される。
勿論、書込コード19及び/又は読出コード25は、上述のように連続するデータフレームに関連付けられるだけではなく、記録媒体上の所定のいかなるパターンのデータフレームに関連付けられてもよい。また、このようなパターン及び/又はパターンによって決定されるデータフレームのそれぞれの待ち時間は、記録媒体書込装置によって記録媒体に書き込むことができる。そして、記録媒体検証装置は、所定のデータフレームのみにアクセスして、この情報を読み出し、記録媒体を検証することができる。
更に、3つ以上の異なる待ち時間を用いて、元の記録媒体を保護することもできる。また、実施の形態として示した普通の待ち時間より若干短い待ち時間及び若干長い待ち時間を必ずしも用いなくてはいけないというわけではない。例えば、通常の待ち時間と、ずれた待ち時間とを用いてもよい。
図11は、本発明に基づく記録媒体における異なる複数の待ち時間、待ち時間が変化しないコピーにアクセスした際の待ち時間をエミュレートするエミュレータ又はエミュレータソフトウェアの原理を示す図である。
詳しくは、図11の上段の部分の右側には、異なる待ち時間に基づくシグネチャ(signature)を有する本発明に基づくコピー34を示している。すなわち、このコピー34は、本発明に基づくシグネチャを示している。シグネチャ付のコピー34に対するデータの読出を実行すると、対応するデータブロック26が変更された速度で検証装置(verification means)30に供給される。この実施の形態では、隣り合う2つのデータブロック26間の時間間隔が、例えば「通常の」時間間隔である第1の時間間隔を有する第1の領域28と、隣り合う2つのデータブロック26間の時間間隔が、第1の時間間隔に比べて短い第2の時間間隔を有する第2の領域27とが交互に現れ、すなわち、第2の領域27内の連続する2つのデータブロック26は、第1の領域28内の連続する2つのデータブロック26より短い時間間隔検証装置30に到着する。
検証装置30は、ソフトウェア又はハードウェアとして実現することができ、これらの異なる記録領域の少なくとも一部のそれぞれの待ち時間が、「通常の」待ち時間に対して変更されているか否かを判定し、又は異なる記録領域が、記録媒体上に、その種類の記録媒体においては不規則な所定のパターンで配置されているか否かを判定する。また、検証装置30は、データベース又は記録媒体自体、例えば記録媒体に含まれる特別なテーブルから、記録媒体上の各記録領域又は少なくとも所定の記録領域の待ち時間を知っており、これらの待ち時間と、読み出されたデータブロック26が到着する速度とを単に比較するものであってもよい。到着速度がテーブルに格納されている各記録領域に対応した待ち時間に一致しているときは、記録媒体が元の記録媒体であることが検証され、アクセスが許可される。一方、到着速度と、格納されている待ち時間が一致しないときには、記録媒体は不正なコピーであると判定され、アクセスが拒否される。非常に簡単な構成を有する検証装置では、例えば待ち時間の変更のみが検出され、これにより元の記録媒体が判定され、アクセスが許可される。図11の上段に示すデータブロック26は、検証装置30に異なる速度で到着しているので、この場合、変化する読出速度によって、シグネチャ付のコピー34が読み出されていると直ちに判定され、検証装置30は、記録媒体上のデータへのアクセスを許可する。
図11の中段及び下段は、シグネチャなしの、すなわち待ち時間の変更を示さないコピー35へのアクセスを示している。このような、シグネチャなしのコピー35は、元の記録媒体のデータをCD−R、CD−RW、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、RAM又はメモリスティック(商標)、若しくはこれらの他のあらゆる種類の記録媒体又は装置にコピーすることによって作成される。また、ネットワークを介してデータにアクセスすることによっても作成される。
図11の中段において、データブロック26は、検証装置30に一定の速度、この場合、図11の上段に示す第1の領域28における連続した2つのデータブロック26間の第1の時間間隔に対応する速度で到着する。このように、図11の中段に示す例では、データブロック26は、検証装置30に、異なる速度で到着しないので、この場合、一定の読出速度によって、シグネチャなしのコピー35が読み出されていると直ちに判定され、検証装置30は、記録媒体上のデータへのアクセスを拒否する。
図11の下段においては、データブロック26は、図11の中段の場合と同様に、シグネチャなしのコピー35から一定の速度で読み出される。しかしながら、この例では、データブロック26は、検証装置30に供給される前に、エミュレータ29に一定の速度で供給される。エミュレータ29は、本発明に基づくシグネチャを生成し、これにより、対応するデータブロック26は、例えば、図11の上段に示す第1の領域28及び第2の領域27に対応する変更された速度で検証装置30に供給される。したがって、図11の下段に示す例では、データブロック26は、検証装置30にエミュレータ29によって決定された異なる速度、例えばシグネチャ付のコピー34の元の記録媒体に対応した異なる速度で供給されるので検証装置30は、記録媒体上のデータへのアクセスを許可する。
エミュレータ29は、ソフトウェア又はハードウェアとして実現することができ、例えばデータベース又は記録媒体自体、例えば記録媒体に含まれる特別なテーブルから、記録媒体上の全ての記録領域又は少なくとも所定の記録領域の待ち時間を判定し、これらの待ち時間を読出データブロック26に適用し、適用されたデータブロック26がこのエミュレータ29から出力され、検証装置30に供給される。
更に、本発明の包括的な説明の部分で述べたように、本発明は、回転され、線速度の変更によって待ち時間変更される上述したような光又は光磁気記録媒体のみではなく、待ち時間の変更を行うことができる他の記録媒体にも同様に適用することができる。例えば、ハードディスク又は半導体メモリのある種の「メモリセル」は、アクセスを所定の時間遅延させることができ、又は半導体メモリのアレーは、異なる待ち時間を有するメモリ構造に基づいて構築することができる。この手法は、ビデオ再生操作盤用のメモリカード、メモリスティック(商標)、例えば健康保健データ(health insurance data)用のチップカード等のリムーバブルメモリに対して特に有効である。このような場合、個々のチップカードは、本発明に基づいて使用される異なる待ち時間の数及び符号化に使用されるメモリセルの数に基づく固有の識別子を有することもできる。また、本発明に基づくエミュレータは、好ましくは回転される異なる待ち時間を有する光又は光磁気記録媒体のみではなく、上述のような更なるストレージメディアもエミュレートする。
本発明の好ましい実施の形態として示すCDの隣り合う記録領域におけるピット及びビットを原理的に示す図である。 図1に示すCDのピット及びランドをより現実的に示す図である。 本発明の第2の好ましい実施の形態に基づくCD−R上のプリグルーブとしてプリフォーマットされた記録密度情報を原理的に示す図である。 図3に示すCD−R上のプリグルーブとしてプリフォーマットされた記録密度情報をより現実的に示す図である。 第1のCD−ROMアクセス装置の実施の形態の待ち時間及び統計的待ち時間分布のセットを示すグラフ図である。 第2のCD−ROMアクセス装置の実施の形態の待ち時間及び統計的待ち時間分布のセットを示すグラフ図である。 異なる待ち時間を有する記録媒体にデータを書き込む記録媒体書込装置の構成を機能的に示す図である。 図7に示す記録媒体書込装置の信号供給装置において実行される、異なる待ち時間を設定する処理を説明するフローチャートである。 異なる待ち時間を有する記録媒体を検証する記録媒体検証装置の構成を機能的に示す図である。 図9に示す記録媒体検証装置のプロセッサによって実行される、異なる待ち時間を検証する処理を説明するフローチャートである。 本発明に基づく記録媒体の異なる待ち時間をエミュレートするエミュレータ又はエミュレータソフトウェアの原理を説明する図である。

Claims (21)

  1. 互いに異なる通常の待ち時間を有する複数のメモリブロックを備える光又は光磁気記録媒体において、前記通常の待ち時間は、前記光又は光磁気記録媒体の回転速度に関する待ち時間であって、データを要求してから、要求したデータを受け取るまでに要する時間であり、前記光又は光磁気記録媒体の各メモリブロックの位置に対応し、
    前記複数のメモリブロックの少なくとも一部のメモリブロックがそれぞれ有する待ち時間は、前記光又は光磁気記録媒体上の各メモリブロックの位置に対応した前記通常の待ち時間に対して変更されており、
    当該変更の際、
    前記通常の待ち時間よりも短い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも高い密度でビットが配列され、
    前記通常の待ち時間よりも長い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも低い密度でビットが配列され、
    第1の待ち時間を有する少なくとも1つのメモリブロックが、前記第1の待ち時間よりも長い第2の待ち時間を有する2つのメモリブロックの間に配置されるような所定のパターンで前記複数のメモリブロックの待ち時間が変更された、
    ことを特徴とする、光又光磁気記録媒体。
  2. 前記通常の待ち時間は、前記変更を施さない状態における前記メモリブロックに書き込まれたビットの密度に基づいて決定される
    ことを特徴とする、請求項1に記載の光又は光磁気記録媒体。
  3. 前記変更後の待ち時間は、前記メモリブロックにビットを書き込むときに、線速度を変化させることによって達成される
    ことを特徴とする、請求項2に記載の光又は光磁気記録媒体。
  4. 当該光又は光磁気記録媒体は、CD、CD−R、DVD、DVD−Rを含む、読出専用記録媒体、記録可能記録媒体、又は書換可能記録媒体である
    ことを特徴とする、請求項2又は3のいずれか1項記載の光又は光磁気記録媒体。
  5. プリフォーマットされた記録密度の情報又は待ち時間の情報を有し、
    前記記録密度の情報又は待ち時間の情報は、前記光又は光磁気記録媒体における前記通常の待ち時間を持つメモリブロックを示すとともに、前記光又は光磁気記録媒体の各メモリブロックの位置における前記通常の待ち時間に対する変更後の待ち時間を持つ少なくとも一部のメモリブロックを示す
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の光又光磁気記録媒体。
  6. 前記記録密度の情報又は待ち時間の情報は、前記光又は光磁気記録媒体のプリグルーブに書き込まれた周波数の情報である
    ことを特徴とする、請求項5記載の光又は光磁気記録媒体。
  7. 互いに異なる通常の待ち時間を有する複数のメモリブロックを備え、前記複数のメモリブロックの少なくとも一部のメモリブロックが有する待ち時間が、それぞれ前記通常の待ち時間から変更された光又は光磁気記録媒体のエミュレータ装置において、
    前記通常の待ち時間は、前記光又は光磁気記録媒体の回転速度に関する待ち時間であって、データを要求してから、要求したデータを受け取るまでに要する時間であり、前記光又は光磁気記録媒体上の各メモリブロックの位置に対応し、
    前記複数のメモリブロックの少なくとも一部のメモリブロックが有する待ち時間が、前記変更後の待ち時間を有するオリジナルの光又は光磁気記録媒体のメモリブロックが有する待ち時間に一致するように、前記オリジナルの光又は光磁気記録媒体のメモリブロックが有する待ち時間をエミュレートする
    ことを特徴とする、エミュレータ装置。
  8. コンピュータ又はデジタルシグナルプロセッサ上で実行されたときに、請求項7に記載のエミュレータ装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム。
  9. 互いに異なる通常の待ち時間を有する複数のメモリブロックを備える光又は光磁気記録媒体にデータを記録するデータ記録方法において、
    前記通常の待ち時間は、前記光又は光磁気記録媒体の回転速度に関する待ち時間であって、データを要求してから、要求したデータを受け取るまでに要する時間であり、前記光又は光磁気記録媒体の各メモリブロックの位置に対応し、
    前記光又は光磁気記録媒体上の各メモリブロックの位置に対応した前記通常の待ち時間に対して変更された、前記複数のメモリブロックの少なくとも一部のメモリブロックがそれぞれ有する待ち時間を決定するステップと、
    前記変更の際、
    前記通常の待ち時間よりも短い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも高い密度でビットが配列され、
    前記通常の待ち時間よりも長い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも低い密度でビットが配列され、
    第1の待ち時間を有する少なくとも1つのメモリブロックが、前記第1の待ち時間よりも長い第2の待ち時間を有する2つのメモリブロックの間に配置されるような所定のパターンで前記複数のメモリブロックの待ち時間が変更された、当該変更後の待ち時間でデータを記録するステップと、
    を有することを特徴とする、データ記録方法。
  10. プリフォーマットされた記録密度の情報又は待ち時間の情報をフォーマット情報として前記光又は光磁気記録媒体に記録するステップをさらに有し、
    前記記録密度の情報又は待ち時間の情報は、前記光又は光磁気記録媒体における前記通常の待ち時間を持つメモリブロックを示すとともに、前記光又は光磁気記録媒体の各メモリブロックの位置における前記通常の待ち時間に対する変更後の待ち時間を持つ少なくとも一部のメモリブロックを示す
    ことを特徴とする、請求項9に記載のデータ記録方法。
  11. 前記フォーマット情報は、前記光又は光磁気記録媒体のプリグルーブに書き込まれる周波数情報である
    ことを特徴とする、請求項10記載のデータ記録方法。
  12. 前記光又は光磁気記録媒体にデータを記録するステップにおいて、データビットの書込みと前記光又は光磁気記録媒体の回転との間の相対的な速度が変更される
    ことを特徴とする、請求項9〜11のいずれか1項記載のデータ記録方法。
  13. コンピュ一タ又はデジタルシグナルプロセッサ上で実行されたときに、請求項912のいずれか1項に記載のデータ記録方法を実行するためのコンピュータプログラム。
  14. 互いに異なる通常の待ち時間を有する複数のメモリブロックを備え、前記複数のメモリブロックの少なくとも一部のメモリブロックが有する待ち時間が、それぞれ前記通常の待ち時間から変更された光又は光磁気記録媒体であるか否かを検証する検証方法において、
    前記通常の待ち時間は、前記光又は光磁気記録媒体の回転速度に関する待ち時間であって、データを要求してから、要求したデータを受け取るまでに要する時間であり、前記光又は光磁気記録媒体上の各メモリブロックの位置に対応し、
    前記変更の際には、
    前記通常の待ち時間よりも短い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも高い密度でビットが配列され、
    前記通常の待ち時間よりも長い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも低い密度でビットが配列され、
    第1の待ち時間を有する少なくとも1つのメモリブロックが、前記第1の待ち時間よりも長い第2の待ち時間を有する2つのメモリブロックの間に配置されるような所定のパターンで前記複数のメモリブロックの待ち時間が変更されており、
    前記光又は光磁気記録媒体上の各メモリブロックの位置に対応した待ち時間が、前記通常の待ち時間よりも長いか短いかを決定して、前記通常の待ち時間に対して変更されたか否かを判定するステップ、
    を有する
    ことを特徴とする、検証方法。
  15. 前記複数のメモリブロックの少なくとも一部の待ち時間を測定して、前記光又は光磁気記録媒体が有する前記所定のパターンを決定するステップ
    をさらに有することを特徴とする、請求項14に記載の検証方法。
  16. a)第1の待ち時間を有するメモリブロックの第1の所定の記録部にアクセスするステップと、
    b)上記第1の所定の記録部から所定の距離を有し、上記第1の待ち時間を有するメモリブロックの第2の所定の記録部にアクセスするステップと、
    c)上記第1の待ち時間を有するメモリブロックの第1の所定の記録部にアクセスした後から始まり、上記第1の待ち時間を有するメモリブロックの第2の所定の記録部にアクセスした後に終わる第1の時間間隔を測定するステップと、
    d)第2の待ち時間を有するメモリブロックの第3の所定の記録部にアクセスするステップと、
    e)上記第3の所定の記録部から所定の距離を有し、上記第2の待ち時間を有するメモリブロックの第4の所定の記録部にアクセスするステップと、
    f)上記第2の待ち時間を有するメモリブロックの第3の所定の記録部にアクセスした後から始まり、上記第2の待ち時間を有するメモリブロックの第4の所定の記録部にアクセスした後に終わる第2の時間間隔を測定するステップと、
    g)上記第1及び第2の時間間隔の比較に基づいて、上記メモリブロックにおける待ち時間又は所定のパターンの変更の少なくとも一部を判定するステップと、
    を有する
    ことを特徴とする、請求項15に記載の検証方法。
  17. コンピュータ又はデジタルシグナルプロセッサ上で実行されたときに、請求項1416いずれか1項に記載の検証方法を実行するためのコンピュータプログラム。
  18. 互いに異なる通常の待ち時間を有する複数のメモリブロックを備える光又は光磁気記録媒体にデータを書き込む光又は光磁気記録媒体書込装置において、
    前記通常の待ち時間は、前記光又は光磁気記録媒体の回転速度に関する待ち時間であって、データを要求してから、要求したデータを受け取るまでに要する時間であり、前記光又は光磁気記録媒体の各メモリブロックの位置に対応し、
    前記光又は光磁気記録媒体上の各メモリブロックの位置に対応した前記通常の待ち時間に対して、前記複数のメモリブロックの少なくとも一部のメモリブロックがそれぞれ有する待ち時間を変更する記録密度変更手段を備え、
    前記記録密度変更手段は、前記変更の際、
    前記通常の待ち時間よりも短い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも高い密度でビットが配列され、
    前記通常の待ち時間よりも長い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも低い密度でビットが配列され、
    第1の待ち時間を有する少なくとも1つのメモリブロックが、前記第1の待ち時間よりも長い第2の待ち時間を有する2つのメモリブロックの間に配置されるような所定のパターンとなるように前記複数のメモリブロックの待ち時間を変更する
    ことを特徴とする、光又は光磁気記録媒体書込装置。
  19. 前記記録密度変更手段は、前記光又は光磁気記録媒体上にプリフォーマットされた記録密度情報又は前記変更後の待ち時間情報から、データビットの書込みと前記光又は光磁気記録媒体の回転との間の相対的な速度を変更するための情報を得る
    ことを特徴とする、請求項18記載の光又は光磁気記録媒体書込装置。
  20. 前記記録密度変更手段は、制御信号から、データビットの書込みと前記光又は光磁気記録媒体の回転との間の相対的な速度を変更するための情報を得る
    ことを特徴とする、請求項18又は19に記載の光又は光磁気記録媒体書込装置。
  21. 互いに異なる通常の待ち時間を有する複数のメモリブロックを備え、前記複数のメモリブロックの少なくとも一部のメモリブロックが有する待ち時間が、それぞれ前記通常の待ち時間から変更された光又は光磁気記録媒体であるか否かを検証する検証方法において、
    前記通常の待ち時間は、前記光又は光磁気記録媒体の回転速度に関する待ち時間であって、データを要求してから、要求したデータを受け取るまでに要する時間であり、前記光又は光磁気記録媒体上の各メモリブロックの位置に対応し、
    前記変更の際には、
    前記通常の待ち時間よりも短い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも高い密度でビットが配列され、
    前記通常の待ち時間よりも長い待ち時間に変更されたメモリブロックには、前記通常の待ち時間を有するメモリブロックよりも低い密度でビットが配列され、
    第1の待ち時間を有する少なくとも1つのメモリブロックが、前記第1の待ち時間よりも長い第2の待ち時間を有する2つのメモリブロックの間に配置されるような所定のパターンで前記複数のメモリブロックの待ち時間が変更されており、
    前記光又は光磁気記録媒体上の各メモリブロックの位置に対応した待ち時間が、前記通常の待ち時間よりも長いか短いかを決定して、前記通常の待ち時間に対して変更されたか否かを判定し、当該光又は光磁気記録媒体が、前記変更後の待ち時間を有するオリジナルの光又は光磁気記録媒体であるか否かを検証する記録媒体検証手段を備える
    ことを特徴とする、光又は光磁気記録媒体アクセス装置。
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