JP4788972B2 - 電子部品 - Google Patents

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本発明は電子部品に関し、特に第1の合せ面を持つ第1部材と、第1の合せ面と合わさる第2の合せ面を持つ第2部材とにより筐体が構成され、第1の合せ面と第2の合せ面とが整合する位置で筐体の内部から筐体外に導線やケーブルが延出する電子部品に関する。
第1の合せ面を持つ第1部材と、第1の合せ面と合わさる第2の合せ面を持つ第2部材とにより筐体が構成され、第1の合せ面と第2の合せ面とが整合する位置で筐体の内部から筐体外に導線又はケーブルが延出する電子部品や電子機器が従来より知られている。実開平5−31212号公報(特許文献1)には、この構成の電子部品が記載されている。電子部品は具体的にはノイズ吸収装置たるラインフィルターであり、円筒状コアケースと円筒形コアを有し、これらはそれぞれ軸方向に2分割されている。2分割された円筒状コアケースのそれぞれに、2分割された円筒形コアが1つずつ同軸的に収容されている。
軸方向において2分割された円筒状コアケースの一方は第1部材に相当し、他方は第2部材に相当し、これらの分割面は第1の合せ面、第2の合せ面をなす。一方のコアケースの外周面にはフックが設けられており、他方のコアケースの外周面にはフック受け部が設けられており、フックがフック受け部に係合することにより、第1の合せ面と第2の合せ面とが合わさって第1部材と第2部材とを互いに固定して筐体たる円筒状のコアケースをなす。当該2分割されたコアケースの軸方向の一端及び他端における第1の合せ面と第2の合せ面とには、それぞれ半円形状をした切欠きがコアケースと同軸的に形成され、第1の合せ面と第2の合せ面とが合わさったときに、コアケースの一端及び他端においてコアケース内とコアケース外とを連通する円形の貫通孔がそれぞれ画成されるように構成されている。円筒状のコアケースの一端側の貫通孔からコアケース内部にケーブルが入り込み、ケーブルは円筒形コアを貫通し、コアケースの他端側の貫通孔からコアケース外部へと延出するようにケーブルを配置可能である。
コアケースの外周面には、コアケースの軸方向における一端から他端へと一直線状にホルダ固定溝が形成されており、ホルダ固定溝には、角柱状をしたケーブルホルダの直幹部が嵌合されている。直幹部の一端及び他端には、円筒状のコアケースの一端及び他端においてコアケースの半径方向に延出する延出部が設けられており、延出部の先端には、略C字形状をしたケーブル保持部が設けられている。このC字形状のケーブル保持部に、コアケース内部から外部へと延出するケーブルの延出基部を保持することによりコアケースの一端及び他端の貫通孔よりも径の小さなケーブルを、コアケースの一端及び他端でコアケースに固定できるように構成されている。
実開平5−31212号公報
しかし、上記公報記載の電子機器では、ケーブル保持部を用いてケーブルをコアケースに固定するため、ケーブル保持部を用意する必要があり、部品点数が多くなっていた。また、円筒状のコアケースの一端及び他端における貫通孔の径に略等しいケーブルを貫通孔に挿通させた場合には、このようなケーブル保持部を用いずに、当該貫通孔を画成するコアケースの部分によってケーブルをコアケースに固定することはできるが、ケーブルが引っ張られたり、コアケースの貫通孔近傍の位置で折り曲げられたりすることにより、当該貫通孔においてケーブルの位置が貫通孔の半径方向へずれてしまい、第1の合せ面と第2の合せ面とが互いに開く方向へコアケースに力が作用し、フックがフック受け部から外れ、一方のコアケースが他方のコアケースから外れてしまうといった問題が生ずる。
そこで、本発明は、部品点数が少なく、筐体の内部から外部へと導線又はケーブルが延出する筐体の貫通孔の部分において導線又はケーブルが貫通孔の半径方向において位置ずれすることを防止し、更に、第1部材と第2部材とをより強固に互いに固定する電子部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の合せ面を持つ第1部材と、該第1の合せ面と合わさる第2の合せ面を持ち、該第1部材と協働して筐体を提供する第2部材とを備え、該第1部材の少なくとも一端部であって該第1の合せ面位置付近には、該第1の合せ面と該第2の合せ面とが整合する位置で該筐体の内部から該筐体外に延出する導線の延出方向に突出する第1保持部が、該導線の延出基部の外周面の一部を覆うように該第1部材と一体に設けられ、該第1保持部が設けられた位置側の該第2部材の少なくとも一端部であって、該第2の合せ面位置付近には、該導線延出方向に突出する第2保持部が該導線の延出基部の外周面の他部を覆うように該第2部材と一体に設けられ、該第1保持部、該第2保持部はそれぞれ円筒を半割りした形状をなし、該導線の延出方向から見たときに、該円筒の輪郭は該筐体の輪郭内に位置して該筐体の輪郭よりも小さく、該第1保持部の該半割りの略直径方向において該第1保持部の周面にはそれぞれフックが設けられ該第2保持部の該半割りの略直径方向において該第2保持部の周面にはそれぞれフック受け部が設けられるか、又は、該第1保持部の該半割りの略直径方向において該第1保持部の周面にはそれぞれフック受け部が設けられ該第2保持部の該半割りの略直径方向において該第2保持部の周面にはそれぞれフックが設けられ、該フックは該第1保持部にのみ設けられ該フック受け部は該第2保持部にのみ設けられるか、又は該フックは該第2保持部にのみ設けられ該フック受け部は該第1保持部にのみ設けられ、該一対のフックに該フック受け部がそれぞれ係合することによる該第1保持部と該第2保持部との係合により、該一端部側で該導線の延出基部の外周面を保持するとともに、該第1部材と該第2部材とを互いに移動不能に固定する電子部品を提供している。
第1部材の少なくとも一端部であって第1の合せ面位置付近には、第1の合せ面と第2の合せ面とが整合する位置で筐体の内部から筐体外に延出する導線の延出方向に突出する第1保持部が、導線の延出基部の外周面の一部を覆うように第1部材と一体に設けられ、第1保持部が設けられた位置側の第2部材の少なくとも一端部であって、第2の合せ面位置付近には、導線延出方向に突出し第1保持部と係合可能な第2保持部が導線の延出基部の外周面の他部を覆うように第2部材と一体に設けられ、第1保持部と第2保持部との係合により、一端部側で導線の延出基部の外周面を保持するとともに、第1部材と第2部材とを互いに移動不能に固定するため、第1部材、第2部材の部分にこれらを互いに移動不能に固定するための係合の構成を設けなくて済む。
また、第1保持部と第2保持部とは係合可能であり、第1保持部と第2保持部との係合により、一端部側で導線の延出基部の外周面を保持するため、導線の半径方向において第1保持部及び第2保持部に対して導線の位置ずれが生じることを防止することができ、導線がたわんだり、引っ張られたりして負荷がかかったりしたときに、導線が損傷することを防止することができる。また、第1部材と第2部材とを係合するための係合の構成を第1部材、第2部材の部分に設けた場合には、導線の当該位置ずれにより、第1部材に対する第2部材の固定が外れてしまうような大きな負荷がこれらの係合の構成にかかり、当該係合の構成が破損する恐れがある。しかし、第1保持部と第2保持部とが係合する構成としたことにより、導線の位置ずれを防止することができ、当該係合の構成に大きな負荷がかかることを防止することができ、係合の構成が破損したり、第1部材に対する第2部材の固定が外れてしまったりすることを防止することができる。
ここで、該第1保持部の部分であって該延出基部の外周面に対向する第1保持部対向面には、該延出基部の外周面へ向けて突出し該延出基部に当接する第1保持部凸部が設けられ、該第2保持部の部分であって該延出基部の外周面に対向する第2保持部対向面には、該導線の延出方向において該第1保持部凸部と異なる位置に配置され、該延出基部の外周面へ向けて突出し該該延出基部に当接する第2保持部凸部が設けられていることが好ましい。
第1保持部の部分であって延出基部の外周面に対向する第1保持部対向面には、延出基部の外周面へ向けて突出し延出基部に当接する第1保持部凸部が設けられ、第2保持部の部分であって延出基部の外周面に対向する第2保持部対向面には、導線の延出方向において第1保持部凸部と異なる位置に配置され、延出基部の外周面へ向けて突出し延出基部に当接する第2保持部凸部が設けられているため、導線の軸方向において導線がずれることを防止することができ、導線の位置を第1保持部と第2保持部との間で、より確実に固定することができる。
また、該第1保持部凸部と該第2保持部凸部とは、該延出基部に当接することにより該延出基部をくねらせた状態とする突出高さを有し、該第1保持部の突出方向における突出端の該第1保持部対向面には、該延出基部へ向けて突出し該延出基部に当接する第1保持部突出端凸部が設けられ、該第2保持部の突出方向における突出端の該第2保持部対向面には、該導線の延出方向において該第1保持部突出端凸部と一致する位置に配置され、該延出基部へ向けて突出し、該第1保持部突出端凸部と突出高さが等しく、該延出基部に当接する第2保持部突出端凸部が設けられていることが好ましい。
第1保持部凸部と第2保持部凸部とは、延出基部に当接することにより延出基部をくねらせた状態とする突出高さを有しているため、第1保持部と第2保持部との間において導線の直径に対して余裕度を持たせることができる。このため、径が太い導線を用いる場合であっても、ある程度の太さまで対応することができ、第1の合せ面と第2の合せ面とを確実に合わさった状態として、第1保持部と第2保持部との間において確実に導線を固定することができる。
また、第1保持部の突出方向における突出端の第1保持部対向面には、延出基部へ向けて突出し延出基部に当接する第1保持部突出端凸部が設けられ、第2保持部の突出方向における突出端の第2保持部対向面には、導線の延出方向において第1保持部突出端凸部と一致する位置に配置され、延出基部へ向けて突出し、第1保持部突出端凸部と突出高さが等しく、延出基部に当接する第2保持部突出端凸部が設けられているため、第1保持部と第2保持部との間においてバランスよく導線を保持固定することができる。
更に、第1保持部の突出方向における突出端と第2保持部の突出方向における突出端とにより円形の開口が形成され、当該円形の開口から導線が筐体の外方へ延出する構成とすれば、当該円形の開口の全周にわたるようにして第1保持部突出端凸部及び第2保持部突出端凸部を設けることで、よりバランスよく導線を保持固定することができる。
また、該導線はケーブルからなり、該第1部材は、該ケーブルの一部において該ケーブルの外周面の周方向における一方の半周を覆う第1ケースからなり、該第1ケースの一端部及び他端部における該第1の合せ面には、それぞれ略半円形状をなし該ケーブルの一部の該一方の半周が係合する第1切欠きがそれぞれ形成され、該第2部材は、該ケーブルの一部において該ケーブルの外周面の周方向における他方の半周を覆う第2ケースからなり、該第2ケースの該一端部及び他端部における該第2の合せ面には、それぞれ略半円形状をなし該第1切欠きと対向し該ケーブルの一部の該他方の半周が係合する第2切欠きがそれぞれ形成され、該ケーブルは該第1切欠きと該第2切欠きとからなる貫通孔から該筐体外へ延出し、該貫通孔から該筐体外部へ延出した部分が該延出基部をなし、該第1保持部は、該第1切欠きを画成する該第1ケースの一端部から該ケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該第2保持部は、該第2切欠きを画成する該第2ケースの一端部から該ケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該筐体内には該ケーブルの一部を環装するように配置されたコアが収容され、ノイズ吸収装置として機能することが好ましい。
筐体内にはケーブルの一部を環装するように配置されたコアが収容され、ノイズ吸収装置として機能するため、ケーブルの損傷を防止するノイズ吸収装置とすることができる。また、第1ケースと第2ケースとを係合する係合の構成が破損したり、第1ケースに対する第2ケースの固定が外れてしまったりすることを防止するノイズ吸収装置とすることができる。
ここで、該第1保持部は、該第1切欠きを画成する該第1ケースの他端部から該ケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該第2保持部は、該第2切欠きを画成する該第2ケースの他端部から該ケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなすことが好ましい。
第1保持部は、第1切欠きを画成する第1ケースの他端部からケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、第2保持部は、第2切欠きを画成する第2ケースの他端部からケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなすため、第1ケース、第2ケースの一端及び他端において第1保持部と第2保持部とを係合して、第1ケースと第2ケースとを互いに移動不能に固定することができ、バランスよく第1ケースに対して第2ケースを移動不能に固定することができる。
また、該導線は絶縁被覆されて絶縁被覆導線をなし、該第1部材は、該絶縁被覆導線の一端部において該絶縁被覆導線の外周面の周方向における一方の半周を覆うケースからなり、該ケースの一端部及び他端部における該第1の合せ面には、それぞれ略半円形状をなし該絶縁被覆導線の一端部の該一方の半周が係合する第1切欠きがそれぞれ形成され、該第2部材は、該絶縁被覆導線の一端部において該絶縁被覆導線の外周面の周方向における他方の半周を覆う蓋部材からなり、該蓋部材の該一端部及び他端部における該第2の合せ面には、それぞれ略半円形状をなし該第1切欠きと対向し該絶縁被覆導線の一端部の該他方の半周が係合する第2切欠きがそれぞれ形成され、該絶縁被覆導線は該第1切欠きと該第2切欠きとからなる貫通孔から該筐体外へ延出し、該貫通孔から該筐体外部へ延出した部分が該延出基部をなし、該第1保持部は、該第1切欠きを画成する該ケースの一端部から該絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該第2保持部は、該第2切欠きを画成する該蓋部材の一端部から該絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該筐体内には、該導線に電気的に接続されたコンデンサとトロイダルコアとを備え、ノイズフィルタとして機能することが好ましい。
筐体内には、導線に電気的に接続されたコンデンサとトロイダルコアとを備え、ノイズフィルタとして機能するため、絶縁被覆導線の損傷を防止するノイズフィルタとすることができる。また、ケースと蓋部材とを係合する係合の構成が破損したり、ケースに対する蓋部材の固定が外れてしまったりすることを防止するノイズフィルタとすることができる。
また、該第1保持部は、該第1切欠きを画成する該ケースの他端部から該絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該第2保持部は、該第2切欠きを画成する該蓋部材の他端部から該絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなすことが好ましい。
第1保持部は、第1切欠きを画成するケースの他端部から絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、第2保持部は、第2切欠きを画成する蓋部材の他端部から絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなすため、ケース、蓋部材の一端及び他端において第1保持部と第2保持部とを係合して、ケースと蓋部材とを互いに移動不能に固定することができ、バランスよくケースに対して蓋部材を移動不能に固定することができる。
以上により、本発明は、部品点数が少なく、筐体の内部から外部へと導線又はケーブルが延出する筐体の貫通孔の部分において導線又はケーブルが貫通孔の半径方向において位置ずれすることを防止し、更に、第1部材と第2部材とをより強固に互いに固定する電子部品を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による電子部品について図1乃至図4を参照しながら説明する。電子部品は、具体的にはケーブルの一部を環装するノイズ吸収装置であり、図1に示されるように、ノイズ吸収装置1は、ケース10とコア2とを有している。ケース10は、コア2を保持する筐体をなし、同一形状をなす樹脂製の一対のケース部11−1、11−2から構成されている。ケース部11−1、11−2はそれぞれ第1ケース、第2ケースに相当する。
ケース部11−1、11−2は、それぞれ外周部12と一対の側面部13、14とを有しており、外周部12は、図2に示されるように、円筒を軸方向に平行な断面で二分割した半割り形状をなしている。一方のケース部11−1の当該半割りの分割面は、第1の合せ面11−1Aをなし、他方のケース部11−2の当該半割りの分割面は第2の合せ面11−2Aをなし、第1の合せ面11−1Aと第2の合せ面11−2Aとが合わさることで、一方のケース部11−1と他方のケース部11−2とで協同して筐体たるケース10を提供する。一方のケース部11−1は、後述の図示せぬケーブルの一部において図示せぬケーブルの外周面の周方向における一方の半周を覆い、他方のケース部11−1は、図示せぬケーブルの一部において図示せぬケーブルの外周面の周方向における他方の半周を覆うように構成されている。第1の合せ面11−1Aと第2の合せ面11−2Aとが合わさった状態のときの第1の合せ面11−1A、第2の合せ面11−2Aの位置は、これらの面が整合する位置に相当する。
ケース部11−1、11−2の外周部12と一対の側面部13、14とは一体に構成されている。一体に構成された一対の側面部13、14及び外周部12は、後述のようにコア2の軸方向の一端面及び他端面と外周面とを覆っている。図1に示されるように、外周部12と一対の側面部13、14とで囲まれる部分には、後述のコア部2Aを収容する収容部11a(図4)が形成されている。
図1等に示されるように、外周部12の周方向略中央部分には、一対の押さえ片15が設けられており、押さえ片15は外周部12を構成する壁の一部が切り抜かれて外周部12の直径方向軸心側、即ち、図1の下方に向かって折り曲げられて構成されている。図1に示されるように、一方のケース部11−1と他方のケース部11−2とを対象的な位置関係で合わせてケース10をなしている状態で、一方のケース部11−1の外周部12の押さえ片15、15に対向する箇所となる部分には、他方のケース部11−2の一対の押さえ片15、15がそれぞれ設けられている。一方のケース部11−1の押さえ片15、15と他方のケース部11−2の押さえ片15、15とは、互いに対向する方向に付勢力を発揮するように構成されている。
側面部13、14の外周部12と接続されている部分の近傍の部分であって第一の合せ面、第2の合せ面11−2Aの位置には、図3に示されるように、それぞれ側面部13、14の内面から収容部11a内に突出する掛止部13A、14Aが設けられている。掛止部13A、14Aは、それぞれ後述のコア部2Aの切欠き2aに係合可能である。
一方のケース部11−1の側面部13、14には、図3に示されるように切欠き13a、14aが形成されている。切欠き13a、14aは外周部12と同軸的な位置関係をなす半円形状をなしており、当該半円の直径に相当する位置が、一方のケース部11−1の第1の合せ面11−1Aにおいて他方のケース部11−2の方向へ向けて、即ち、図2の上方へ向けて開口している。また、一方のケース部11−1と他方のケース部11−2とは同一形状であることから、他方のケース部11−2の側面部13、14にも、図4に示されるように、切欠き13a、14aと同一形状の切欠き13a、14aが形成されている。
一方のケース部11−1の切欠き13a、14aは第1切欠きに相当し、他方のケース部11−2の切欠き13a、14aは第2切欠きに相当する。第1切欠きに相当する切欠き13a、14aには図示せぬケーブルの一部の一方の半周が係合可能であり、第2切欠きに相当する切欠き13a、14aには図示せぬケーブルの一部の他方の半周が係合可能である。図1に示されるように、一方のケース部11−1と他方のケース部11−2とが合わさってケース10を提供しているときに、第1切欠きに相当する切欠き13a、14aと第2切欠きに相当する切欠き13a、14aとにより、円形状をした貫通孔がケース10に形成され、ケース10内部から外部へとケーブルが延出可能に構成されている。また、一方のケース部11−1の側面部13の側、即ち図1の左下方の側はケース10の一端部に相当し、一方のケース部11−1の側面部14の側、即ち、図1の右上方の側はケース10の他端部に相当する。
一方のケース部11−1の側面部13、14には、図3に示されるように、それぞれ保持部16、17が設けられている。保持部16、17は、それぞれ円筒を半割りした形状をなしており、その軸方向が、側面部13、14の切欠き13a、14aを画成している部分から外周部12の軸方向へ向けて側面部13、14から突出して、側面部13、14と一体で設けられている。保持部16、17の内周面には、図示せぬケーブルの一部が対向配置され、保持部16、17により当該ケーブルの後述の延出基部の周方向における一方の半周を覆うように構成されている。保持部16、17の突出方向は図示せぬケーブルの延出方向に一致する。
ケース10の一端部に相当する一方のケース部11−1の側面部13の側に設けられた保持部16には、図1に示されるように一対のフック16Aが設けられている。フック16Aは、当該半割り形状をした保持部16の当該半割りの略直径方向において、保持部16の周面からそれぞれ突出している。なお、図1〜図3ではフック16Aは一方のみ現れている。
ケース10の他端部に相当する一方のケース部11−1の側面部14の側に設けられた保持部17には、一対のフック受け部17A、17Aが設けられている。フック受け部17Aは、当該半割り形状をした保持部17の当該半割りの略直径方向において、当該直径方向に相当する半割面たる第1の合せ面11−1Aからそれぞれ当該第1の合せ面11−1Aに垂直の方向、即ち、図3の上方へ突出している。フック受け部17Aは中央に貫通孔17aが形成された略ロの字形状をなしており、当該貫通孔17aに保持部16のフック16Aが嵌合することにより、フック16Aとフック受け部17Aは互いに係合し合い、このことにより第1保持部たる一方のケース部11−1の保持部16を第2保持部たる他方のケース部11−2の保持部17に対して係合させて移動不能に固定することにより、一方のケース部11−1を他方のケース部11−2に対して移動不能に固定する。
また、一方のケース部11−1の側面部13、14の保持部16、17の内周面には、それぞれ中間リブ16B、17Bと突出端リブ16C、17Cとが設けられている。中間リブ16B、17Bは図3に示されるように、それぞれの保持部16、17の内周面であって保持部16、17の突出方向の基部寄りの位置と中間の位置とに1つずつ設けられており、内周面の周方向における一端から他端に渡って延出している。突出端リブ16C、17Cは、第1保持部の突出端の内周面に設けられており、内周面の周方向における一端から他端に渡って延出している。また、一方のケース部11−1の保持部16、17の内周面は第1保持部対向面に相当し、一方のケース部11−1と同一形をした他方のケース部11−2の保持部16、17の内周面は第2保持部対向面に相当する。
一方のケース部11−1と他方のケース部11−2とは同一形状であることから、図2に示されるように、他方のケース部11−2の側面部13、14にも、それぞれ一方のケース部11−1の保持部16、17と同一形状をなし中間リブ16B、17B、突出端リブ16C、17Cやフック16A、フック受け部17Aを有する保持部16、17がそれぞれ設けられており、保持部16、17の内周面には、図示せぬケーブルの一部が対向配置され、保持部16、17により当該ケーブルの延出基部の周方向における他方の半周を覆うように構成されている。但し、図1に示されるように、ケース10の一端部に相当する他方のケース部11−2の側面部14の側にフック受け部17Aを有する保持部17が設けられ、ケース10の他端部に相当する他方のケース部11−2の側面部13の側にフック16Aを有する保持部16が設けられる。
また、図4に示されるように、他方のケース部11−2の第2保持部に相当する保持部17に設けられた中間リブ17B、17Bは、一方のケース部11−1の第1保持部に相当する保持部16の互いに隣接する2つの中間リブ16B、16Bの略中央の位置に対向する位置と、その位置から保持部17の突出する方向へ、第1保持部に相当する保持部16の隣接する2つの中間リブ16B、16B間の距離だけ移動した位置とにそれぞれ設けられている。
同様に、図4に示されるように、他方のケース部11−2の第2保持部に相当する保持部16に設けられた中間リブ16B、16Bは、一方のケース部11−1の第1保持部に相当する保持部17の互いに隣接する2つの中間リブ17B、17Bの略中央の位置に対向する位置と、その位置から切欠き13aの方向へ、第1保持部に相当する保持部17の隣接する2つの中間リブ17B、17B間の距離だけ移動した位置とにそれぞれ設けられている。
従って、第2保持部に相当する他方のケース部11−2の保持部17、16の中間リブ17B、16Bは、それぞれ保持部16、17の突出方向において、即ち後述する図示せぬケーブルの延出方向において第1保持部に相当する一方のケース部11−1の保持部16、17の中間リブ16B、17Bとは異なる位置に配置されていることになる。このような位置関係にある一方のケース部11−1の保持部16、17の中間リブ16B、17Bと、他方のケース部11−2の保持部17、16の中間リブ17B、16Bとを有するため、図示せぬケーブルの軸方向たる延出方向においてケーブルがずれることを防止することができ、ケーブルの位置を保持部16、17間で、より確実に固定することができる。
一方のケース部11−1の保持部16、17の中間リブ16B、17Bの突出高さは他方のケース部11−2の保持部17、16の中間リブ17B、16Bの突出高と等しい。また、図4に示されるように、一方のケース部11−1の保持部16、17の内周面と、他方のケース部11−2の保持部17、16の内周面とにより略円柱形状をした空間が画成され、この空間内にこの空間の軸方向と略同一の方向に延出するようにして図示せぬケーブルが配置されるのであるが、この空間の直径R1+R1(図4)は図示せぬケーブルの外径よりも大きい。また、図示せぬケーブルの半径と保持部16、17の中間リブ16B、17Bの突出高さとの和は、当該略円柱形状をした空間の半径R1(図4)よりも大きい。
このため、図示せぬケーブルの外周面を保持部16、17の内周面に対向させて、保持部17、16の内周面により画成される略円柱形状をした空間内に図示せぬケーブルを配置させ、図示せぬケーブルの外周面を中間リブ16B、17Bに当接させたときに、当該空間内において図示せぬケーブルを、一方のケース部11−1の保持部16、17の中間リブ16B、17Bと、他方のケース部11−2の保持部17、16の中間リブ17B、16Bとによりくねらせた状態として、保持部16、17により図示せぬケーブルを保持固定できる。一方のケース部11−1の切欠き13aと他方のケース部11−2の切欠き14aとにより画成される貫通孔からケース10外部へ延出する図示せぬケーブルの部分であって、一方のケース部11−1の保持部16と他方のケース部11−2の保持部17とにより保持固定されるケーブルの部分は、ケーブルの延出基部に相当する。同様に、一方のケース部11−1の切欠き14aと他方のケース部11−2の切欠き13aとにより画成される貫通孔からケース10外部へ延出する図示せぬケーブルの部分であって、一方のケース部11−1の保持部17と他方のケース部11−2の保持部16とにより保持固定されるケーブルの部分は、ケーブルの延出基部に相当する。
このように、当該空間内において図示せぬケーブルを、一方のケース部11−1の保持部16、17の中間リブ16B、17Bと、他方のケース部11−2の保持部17、16の中間リブ17B、16Bとによりくねらせた状態として、保持部16、17により図示せぬケーブルを保持固定できる構成となっているため、一方のケース部11−1の保持部16、17の内周面と、他方のケース部11−2の保持部17、16の内周面との間において図示せぬケーブルの直径に対して余裕度を持たせることができる。このため、径が太いケーブルを用いる場合であっても、このケース10によりある程度の太さまで対応することができ、第1の合せ面11−1Aと第2の合せ面11−2Aとを確実に合わさった状態として、一方のケース部11−1の保持部16、17と、他方のケース部11−2の保持部17、16との間において確実にケーブルを固定することができる。
また、他方のケース部11−2の保持部17、16の突出端リブ17C、16Cの突出高さは一方のケース部11−1の保持部16、17の突出端リブ16C、17Cの突出高さと同一である。また、他方のケース部11−2の突出端リブ17C、16Cの突出高さと、一方のケース部11−1の突出端リブ16C、17Cの突出高さと、図示せぬケーブルの外径との和は、一方のケース部11−1の保持部16、17の内周面及び他方のケース部11−2の保持部17、16の内周面により画成される略円柱形状をした空間の直径R1+R1(図4)に略等しい。
従って、図示せぬケーブルの外周面が一方のケース部11−1の突出端リブ16C、17Cと他方のケース部11−2の保持部17、16の突出端リブ17C、16Cとに当接することにより、保持部17、16の突出端において、一方のケース部11−1の保持部16、17の内周面の全周及び他方のケース部11−2の保持部17、16の内周面の全周にわたり保持部16、17の半径方向において同一の高さで図示せぬケーブルの外周面を支持することができ、保持部16、17と同軸的にケーブルを支持でき、バランスよく保持固定することができる。他方のケース部11−2の保持部17、16の突出端リブ17C、16Cは第2保持部突出端凸部に相当する。また、他方のケース部11−2の保持部17、16の内周面は第2保持部対向面に相当する。
収容部11a内にはコア2が設けられている。コア2は、特に高周波領域まで対応できるようにノイズを効果的に除去すべく、Ni−Zn系フェライトを基材として構成されており、図2等に示されるように、円筒が軸方向と平行な断面で二分割された同一形状のコア部2A、2Aから構成されている。コア2は、その軸方向長さがケース10の軸方向における側面部13、14間の長さよりも短く、収容部11a、11a(図4)にコア部2A、2Aが収容される。またコア部2A、2Aはその軸方向に延びる一対の当接面2C、2Cを有している。一方のコア部2Aの当接面2Cと他方のコア部2Aの当接面2Cとを対向当接させることにより、略円筒形状をなすコア2が構成され、コア2の内周面によって略円筒形状のコア2を軸方向に貫通し、図示せぬケーブルを挿通可能な貫通孔が画成される。従って、コア2は図示せぬケーブルの一部を環装するように構成されている。
コア部2Aの軸方向における端面であって当接面2Cに接続される位置には、図3に示されるように切欠き2aが形成されている。切欠き2aは、コア部2Aの軸方向における端面であって当接面2Cに接続される位置を段状に切欠いた形状をなしており、側面部13、14に設けられた掛止部13A、14Aがそれぞれ係合可能である。掛止部13A、14Aの切欠き2a、2aへの係合により、図2に示されるように、一方のケース部11−1から他方のケース部11−2を外した状態のときに、コア部2A、2Aが一方のケース部11−1、他方のケース部11−2から外れ落ちてしまうことを防止できるように構成されている。
一方のケース部11−1の保持部16、17と他方のケース部11−2の保持部17、16との係合により、ケース10の一端部及び他端部において図示せぬケーブルの延出基部の外周面を保持するとともに、一方のケース部11−1と他方のケース部11−2とを互いに移動不能に固定することができる。このため、一方のケース部11−1と他方のケース部11−2とを互いに移動不能に固定するための係合の構成を一方のケース部11−1の部分と他方のケース部11−2の部分とに別途設けなくて済む。
また、一方のケース部11−1の保持部16、17のフック16A、フック受け部17Aと、他方のケース部11−2の保持部17、16のフック受け部17A、フック16Aとの係合により、ケース10の一端部及び他端部において図示せぬケーブルの延出基部の外周面を保持することができる。このため、図示せぬケーブルの半径方向において保持部16、17に対してケーブルの位置ずれが生じることを防止することができる。この結果、図示せぬケーブルがたわんだり、引っ張られたりして負荷がかかったりしたときに、ケーブルが損傷することを防止することができる。
また、フック16A及びフック受け部17Aに大きな負荷がかかることを防止することができ、フック16A及びフック受け部17Aが破損したり、フック16Aがフック受け部17Aから外れ、一方のケース部11−1に対する他方のケース部11−2の固定が外れてしまったりすることを防止することができる。また、ケース10の一端部及び他端部においてそれぞれ保持部16、17が設けられて図示せぬケーブルが保持されるため、一方のケース部11−1に対して他方のケース部11−2をバランスよく移動不能に固定することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態による電子部品について図5乃至図10を参照しながら説明する。電子部品はノイズフィルタたるLCフィルタであり、より具体的にはAC電源ライン用EMCフィルタである。図5に示されるようにノイズフィルタ101は、略直方体形状をなし底面が全面で開口する樹脂製のケース111−1と、当該開口を閉塞する略板状の略長方形状をなす樹脂製の底蓋111−2とを有している。ケース111−1の底面の開口を画成する部分と底蓋111−2の周縁とは、図6に示されるように、ケース111−1の底面の開口が底蓋111−2により閉塞されているときに互いに合わさるように構成されている。この状態のときに、ケース111−1と底蓋111−2とが協働してノイズフィルタ101の筐体110を提供する。ケース111−1は第1部材に相当し、底蓋111−2は第2部材、蓋部材に相当する。
図5に示されるように、ケース111−1の底面に対向する上面112A及び、上面112Aに接続された一対の側面112B、112Cには、これらをケース111−1の外側から略全面で覆うようにして金属板120が設けられている。上面112A上の金属板121と一対の側面112B、112C上の金属板122、122とは、一枚の板状をした金属板が曲げられることにより一体で構成されている。一対の側面112B、112C上の金属板122、122の一部であって底面側の端縁は、ケース111−1の外方であって当該一対の側面112B、112Cから垂直に離間する方向に略三角形状に延出する延出部123、123が、当該一対の側面112B、112C上の金属板122、122に一体で接続されている。
また、ケース111−1の上面112A上に設けられた金属板121の部分には、ケース111−1の上面112Aを貫通してケース111−1内部へ入りケース111−1の底面近傍位置に至るまで延出する内方延出部121Aが設けられている。内方延出部121Aの延出端は、ケース111−1内に収容された図示せぬYコンデンサと電気的に接続される。後述のように第1保持部116及び第2保持部117で絶縁被覆導線103の延出基部を保持しているときに、ケース111−1は当該絶縁被覆導線103の一端部において外周面の周方向における一方の半周を覆うように構成されており、底蓋111−2は、当該絶縁被覆導線103の一端部において外周面の周方向における他方の半周を覆うように構成されている。なお、絶縁被覆導線103は、説明の便宜上図5等において所定の位置で途切れて示されているが、実際には、この位置で切断されているものではなく、様々な長さになっている。
略長方形状をしたケース111−1の底面の開口は、図7に示されるように、互いに対向する一対の長辺部111−1B、111−1Bと互いに対向する一対の短辺部111−1C、111−1Cとにより規定されているが、一対の短辺部111−1C、111−1Cは一対の長辺部111−1B、111−1Bよりもケース111−1の上面112A寄りの位置に後退している。一方、底蓋111−2は、図9等に示されるように、ケース111−1の底面に略一致する略長方形状をなす板状部111−2Bと、略長方形状をした板状部111−2Bの一対の短辺から板状部111−2Bの面に垂直に立設する一対の立設部111−2Cとを有している。立設部111−2Cは板状部111−2Bと一体で構成されており、立設部111−2Cの上端面は第2の合せ面111−2Aをなし、ケース111−1の底面を規定する短辺部111−1C、111−1Cの下面とが互いに合わさる。ケース111−1の底面を規定する短辺部111−1C、111−1Cの下面は第1の合せ面111−1Aをなす。第1の合せ面111−1Aと第2の合せ面111−2Aとが合わさった状態のときの第1の合せ面111−1A、第2の合せ面111−2Aの位置は、これらの面が整合する位置に相当する。
図7に示されるように、ケース111−1の底面の開口を画成する一対の長辺部111−1B、111−1Bには溝111−1aが形成されており、溝111−1aと底蓋111−2の板状部111−2Bの長手方向に沿った周縁とは、図6に示されるように、ケース111−1の底面の開口が底蓋111−2により閉塞されているときに互いに係合するように構成されている。
図7等に示されるように、第1の合せ面111−1Aの一部であって略長方形状をしたケース111−1の底面の開口の四隅近傍の位置には、第1切欠き113aが形成されている。第1切欠き113aは半円形状をなしており、当該半円の直径に相当する位置が、第1の合せ面111−1Aにおいて底蓋111−2の方向へ向けて、即ち、図7の上方へ向けて開口している。略長方形状をしたケース111−1の底面の開口を規定し第1の合せ面111−1Aを規定する互いに対向する一対の短辺のうちの一方はケース111−1の一端部113をなし、他方は他端部114をなす。
第1の合せ面111−1A近傍の部分であって略長方形状をしたケース111−1の一端部113及び他端部114における底面の開口の四隅近傍の位置には、それぞれ第1保持部116が計4つ設けられている。第1保持部116は、それぞれ円筒を半割りした形状をなしており、その軸方向が、ケース111−1の一端部113及び他端部114の第1切欠き113aを画成している部分からケース111−1の一端部113及び他端部114をなすケース111−1の側面112B、112Cに垂直の方向へ向けてケース111−1外方へ突出して、ケース111−1と一体で設けられている。第1保持部116の円筒を半割りした半割り面は第1の合せ面111−1Aと面一である。
第1保持部116の内周面には、図7等に示されるように、絶縁被覆導線103の一端部の外周面が対向配置され、第1保持部116により絶縁被覆導線103の一端部近傍をなす後述の延出基部の周方向における一方の半周を覆うように構成されている。第1保持部116の突出方向は絶縁被覆導線103の延出方向に一致する。
円筒を半割りした形状をした第1保持部116には、図8等に示されるように、それぞれ一対のフック116Aが設けられている。フック116Aは、当該半割り形状をした第1保持部116の略直径方向において、第1保持部116の周面からそれぞれ突出している。また、第1保持部116の内周面には中間リブ116Bと突出端リブ116Cとが設けられている。中間リブ116Bは図8等に示されるように、それぞれの第1保持部116の内周面であって第1保持部116の突出方向の中間の位置に2つずつ設けられており、内周面の周方向における一端から他端に渡って延出している。突出端リブ116Cは、第1保持部116の突出端の内周面に設けられており、内周面の周方向における一端から他端に渡って延出している。また、第1保持部116の内周面は第1保持部対向面に相当する。
ケース111−1内であって第1切欠き113aに対向する位置には端子118が設けられている。端子118は、図8等に示されるように、その一端が略C字形状部をなしており、絶縁被覆導線103の一端部において絶縁被覆導線103を構成する導線の一端部が、端子118の当該略C字形状部にかしめにより固定され、更に半田付けされる。端子118には、また、図示せぬXコンデンサやYコンデンサやトロイダルコアが電気的に接続される。端子118の他端部は、図10に示されるように、ケース111−1に形成された溝111−1bに嵌合してケース111−1に固定されている。なお、図7では説明の便宜上、4本の絶縁被覆導線103のうちの1本を一部二点鎖線にて図示し、また、図8では2本の絶縁被覆導線103のうちの1本のみを図示している。また、実際には、前述のように絶縁被覆導線103の一端部において、絶縁被覆導線103を構成する導線の部分が端子118の略C字形状部に半田付けされるが、説明の便宜上、図7、図8、図10では、絶縁被覆導線103の一端部を端子118の略C字形状部に至るまで引き出し、その部分において切断した状態で示している。
底蓋111−2の立設部111−2Cの上端面たる第2の合せ面111−2Aの長手方向における一端及び他端の位置であって、ケース111−1の底面の開口が底蓋111−2により閉塞されているときに第1切欠き113aに対向する位置には、第2切欠き114aが形成されている。図9等に示されるように、第2切欠き114aは半円形状をなしており、当該半円の直径に相当する位置が、底蓋111−2の立設部111−2Cの上端面たる第2の合せ面111−2Aにおいてケース111−1の方向へ向けて、即ち、図9の上方へ向けて開口している。図5等に示されるように、ケース111−1と底蓋111−2とが合わさって筐体110を提供しているときに、第1切欠き113aと第2切欠き114aとにより円形状をした貫通孔が筐体110に形成され、筐体110内部から外部へと絶縁被覆導線103が延出可能に構成されている。底蓋111−2の立設部111−2Cのうちの一方は底蓋111−2の一端部124(図6)に相当し、他方は他端部125に相当する。
底蓋111−2の立設部111−2Cの上端面たる第2の合せ面111−2Aの長手方向における一端及び他端の位置であってケース111−1の底面の開口が底蓋111−2により閉塞されているときに第1保持部116に対向する位置には、それぞれ第2保持部117が1つずつ計4つ設けられている。第2保持部117は、それぞれ円筒を半割りした形状をなしており、その軸方向が、立設部111−2Cが蓋部材の板状部111−2Bから延出する方向に垂直の方向へ立設部111−2Cから離間するように突出して、立設部111−2Cと一体で設けられている。第2保持部117の内周面には、図10等に示されるように、絶縁被覆導線103の外周面が対向配置され、第2保持部117により絶縁被覆導線103の一端部近傍をなす後述の延出基部の周方向における他方の半周を覆うように構成されている。第2保持部117の突出方向は絶縁被覆導線103の延出方向に一致する。第2保持部117の略直径方向において当該直径方向に相当する半割面は、第2の合せ面111−2Aと面一である。
円筒を半割りした形状をした第2保持部117にはそれぞれ一対のフック受け部117Aが設けられている。フック受け部117Aは、当該半割り形状をした第2保持部117の略直径方向において、当該直径方向に相当する半割面からそれぞれ当該半割り面に垂直の方向且つ第1保持部116の方向、即ち、図9の上方へ突出している。フック受け部117Aは中央に貫通孔117aが形成された略ロの字形状をなしており、当該貫通孔117aに第1保持部116のフック116Aが嵌合することにより、フック116Aとフック受け部117Aは互いに係合し合い、このことにより第1保持部116を第2保持部117に対して係合させて移動不能に固定することにより、ケース111−1を底蓋111−2に対して移動不能に固定する。
また、第2保持部117の内周面には第1保持部116と同様に中間リブ117Bと突出端リブ117Cとが設けられている。中間リブ117Bは図10等に示されるように、それぞれの第2保持部117の内周面に設けられており、第1保持部116の互いに隣接する2つの中間リブ116B、116Bの略中央の位置に対向する位置と、その位置から第2保持部117の突出端の方向へ、第1保持部116の互いに隣接する2つ中間リブ116B、116B間の距離だけ移動した位置とにそれぞれ計2つ設けられており、内周面の周方向における一端から他端に渡って延出している。
従って、第2保持部117の中間リブ117Bは、それぞれ第1保持部116及び第2保持部117の突出方向、即ち絶縁被覆導線103の延出方向において第1保持部116の中間リブ116Bとは異なる位置に配置されていることになる。このような位置関係にある第1保持部116の中間リブ116Bと第2保持部117の中間リブ117Bとを有するため、絶縁被覆導線103の軸方向たる延出方向において絶縁被覆導線103がずれることを防止することができ、絶縁被覆導線103の位置を第1保持部116と第2保持部117との間で、より確実に固定することができる。
第1保持部116の中間リブ116Bの突出高さは第2保持部117の中間リブ117Bの突出高と等しい。また、第1保持部116の内周面及び第2保持部117の内周面により略円柱形状をした空間が画成され、図5〜図8に示されるように、この空間内にこの空間の軸方向と略同一の方向に延出するようにして絶縁被覆導線103が配置されるが、この空間の直径R2+R2(図10)は絶縁被覆導線103の外径よりも大きい。また、絶縁被覆導線103の半径と第1保持部116、第2保持部117の中間リブ117Bの高さとの和は、当該略円柱形状をした空間の半径R2(図10)よりも大きい。
このため、図5〜図8に示されるように、絶縁被覆導線103の外周面を第1保持部116の内周面及び第2保持部117の内周面に対向させて、第1保持部116の内周面及び第2保持部117の内周面により画成される略円柱形状をした空間内に絶縁被覆導線103を配置させ、絶縁被覆導線103の外周面を中間リブ116B、117Bに当接させたときに、図10に示されるように、当該空間内において絶縁被覆導線103を、第1保持部116の中間リブ116Bと第2保持部117の中間リブ117Bとによりくねらせた状態として、第1保持部116と第2保持部117とにより絶縁被覆導線103を保持固定できる。第1切欠き113a及び第2切欠き114aにより画成される貫通孔から筐体110外部へ延出する絶縁被覆導線103の部分であって、第1保持部116と第2保持部117とにより保持固定される絶縁被覆導線103の部分は、絶縁被覆導線103の延出基部に相当する。
このように、当該空間内において絶縁被覆導線103を、第1保持部116の中間リブ116Bと第2保持部117の中間リブ117Bとによりくねらせた状態として、第1保持部116と第2保持部117とにより絶縁被覆導線103を保持固定できる構成となっているため、第1保持部116の内周面と第2保持部117の内周面との間において絶縁被覆導線103の直径に対して余裕度を持たせることができる。このため、径が太い絶縁被覆導線103を用いる場合であっても、この第1保持部116及び第2保持部117が設けられたケース111−1及び底蓋111−2で、ある程度の太さまで対応することができ、第1の合せ面111−1Aと第2の合せ面111−2Aとを確実に合わさった状態として第1保持部116と第2保持部117との間において確実に絶縁被覆導線103を固定することができる。
突出端リブ117Cは、第2保持部117の突出端の内周面であって第1保持部116及び第2保持部117の突出方向、即ち絶縁被覆導線103の延出方向において第1保持部116の突出端リブ116Cと一致する位置に設けられており、内周面の周方向における一端から他端に渡って延出している。第2保持部117の突出端リブ117Cの突出高さは第1保持部116の突出端リブ116Cの突出高さと同一である。また、第2保持部117の突出端リブ117Cの突出高さと第1保持部116の突出端リブ116Cの突出高さと絶縁被覆導線103の外径との和は、第1保持部116の内周面及び第2保持部117の内周面により画成される略円柱形状をした空間の直径R2+R2(図10)に略等しい。
従って、絶縁被覆導線103の外周面が第1保持部116の突出端リブ116Cと第2保持部117の突出端リブ117Cとに当接することにより、第1保持部116及び第2保持部117の突出端において第1保持部116及び第2保持部117の内周面の全周にわたり、第1保持部116及び第2保持部117の半径方向において同一の高さで絶縁被覆導線103の外周面を支持することができ、バランスよく保持固定することができる。第2保持部117の突出端リブ117Cは第2保持部突出端凸部に相当する。また、第2保持部117の内周面は第2保持部対向面に相当する。
第1保持部116と第2保持部117との係合により、ケース111−1及び底蓋111−2の一端部及び他端部において絶縁被覆導線103の延出基部の外周面を保持するとともに、ケース111−1と底蓋111−2とを互いに移動不能に固定することができる。このため、ケース111−1、底蓋111−2の部分にこれらを互いに移動不能に固定するための係合の構成をこれらケース111−1、底蓋111−2の部分において別途設けなくて済む。
また、第1保持部116のフック116Aと第2保持部117のフック受け部117Aとの係合により、ケース111−1及び底蓋111−2の一端部及び他端部において絶縁被覆導線103の延出基部の外周面を保持することができるため、絶縁被覆導線103の半径方向において第1保持部116及び第2保持部117に対して絶縁被覆導線103の位置ずれが生じることを防止することができる。この結果、絶縁被覆導線103がたわんだり、引っ張られたりして負荷がかかったりしたときに、絶縁被覆導線103が損傷することを防止することができる。
また、第1保持部116のフック116Aと第2保持部117のフック受け部117Aとが係合する構成としたことにより、絶縁被覆導線103の位置ずれを防止することができ、フック116A及びフック受け部117Aに大きな負荷がかかることを防止することができ、フック116A及びフック受け部117Aが破損したり、フック116Aがフック受け部117Aから外れ、ケース111−1に対する底蓋111−2の固定が外れてしまったりすることを防止することができる。また、ケース111−1及び底蓋111−2の一端部及び他端部においてそれぞれ第1保持部116、第2保持部117が設けられて絶縁被覆導線103が保持されるため、ケース111−1に対して底蓋111−2をバランスよく移動不能に固定することができる。
本発明による電子部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、本発明を電子部品たるノイズフィルタ101やノイズ吸収装置1に応用したが、このような電子部品に限定されず、電子機器に応用してもよい。この場合であっても、第1の合せ面を持つ第1部材と、第1の合せ面と合わさる第2の合せ面を持つ第2部材とが協働して筐体を提供する構成となる。
そして、第1部材の少なくとも一端部であって第1の合せ面位置付近には、第1の合せ面と第2の合せ面とが整合する位置で筐体の内部から筐体外に延出するケーブルの延出方向に突出する第1保持部が、ケーブルの延出基部の外周面の一部を覆うように第1部材と一体に設けられる。また、第1保持部が設けられた位置側の第2部材の少なくとも一端部であって、第2の合せ面位置付近には、ケーブル延出方向に突出し第1保持部と係合可能な第2保持部がケーブルの延出基部の外周面の他部を覆うように第2部材と一体に設けられる。第1保持部と第2保持部との係合により、一端部側でケーブルの延出基部の外周面を保持するとともに、第1部材と第2部材とを互いに移動不能に固定する構成とする必要がある。
更に、第1保持部の部分であって延出基部の外周面に対向する第1保持部対向面には、延出基部の外周面へ向けて突出し延出基部に当接する第1保持部凸部が設けられ、第2保持部の部分であって延出基部の外周面に対向する第2保持部対向面には、ケーブルの延出方向において第1保持部凸部と異なる位置に配置され、延出基部の外周面へ向けて突出し延出基部に当接する第2保持部凸部が設けられていることが好ましい。
更に、第1保持部凸部と第2保持部凸部とは、延出基部に当接することにより延出基部をくねらせた状態とする突出高さを有し、第1保持部の突出方向における突出端の第1保持部対向面には、延出基部へ向けて突出し延出基部に当接する第1保持部突出端凸部が設けられ、第2保持部の突出方向における突出端の第2保持部対向面には、ケーブルの延出方向において第1保持部突出端凸部と一致する位置に配置され、延出基部へ向けて突出し、第1保持部突出端凸部と突出高さが等しく、延出基部に当接する第2保持部突出端凸部が設けられていることが好ましい。以上のような電子機器としては、例えばテーブルタップ等を挙げることができ、筐体からケーブルが延出している全ての電子機器製品に応用が可能である。
また、第1の実施の形態では、一方のケース部11−1と他方のケース部11−2とは同一形状であったが、同一形状でなくてもよい。例えば、一方のケース部の保持部にそれぞれフックのみを設け、他方のケース部の保持部にそれぞれフック受け部のみを設けてもよいし、又は、一方のケース部の保持部にそれぞれフック受け部のみを設け、他方のケース部の保持部にそれぞれフックのみを設けてもよい。
同様に、第2の実施の形態では、第1保持部116にフック116Aが設けられ、第2保持部117にフック受け部117Aが設けられたが、これに限定されず、第1保持部にフック受け部が設けられ、第2保持部にフックが設けられてもよい。
また、中間リブの本数や第1保持部、第2保持部の個数は本実施の形態の数に限定されない。また、筐体の一端部及び他端部のそれぞれに第1保持部及び第2保持部が設けられたが、第1保持部及び第2保持部を一端部のみに設けるようにしてもよい。
本発明の電子部品は、第1の合せ面を持つ第1部材と、第1の合せ面と合わさる第2の合せ面を持つ第2部材とにより筐体が構成され、第1の合せ面と第2の合せ面とが整合する位置で筐体の内部から筐体外に導線又はケーブルが延出する電子部品及び電子機器全ての分野において特に有用である。
本発明の第1の実施の形態による電子部品を示す斜視図。 本発明の第1の実施の形態による電子部品を示す分解斜視図。 本発明の第1の実施の形態による電子部品の一方のケース部及びコア部を示す分解斜視図。 本発明の第1の実施の形態による電子部品を示す断面図。 本発明の第2の実施の形態による電子部品を示す上方斜視図。 本発明の第2の実施の形態による電子部品を示す下方斜視図。 本発明の第2の実施の形態による電子部品のケースを示す下方斜視図。 本発明の第2の実施の形態による電子部品のケースを示す要部下方斜視図。 本発明の第2の実施の形態による電子部品の底蓋を示す要部下方斜視図。 本発明の第2の実施の形態による電子部品の筐体を示す要部断面図。
1 ノイズ吸収装置
2 コア
10 ケース
11−1 一方のケース部
11−2 他方のケース部
11−1A 第1の合せ面
11−2A 第2の合せ面
13a、14a 切欠き
16、17 保持部
16A フック
16B、17B 中間リブ
16C、17C 突出端リブ
17A フック受け部
101 ノイズフィルタ
103 絶縁被覆導線
110 筐体
111−1 ケース
111−2 底蓋
113 一端部
114 他端部
111−1A 第1の合せ面
111−2A 第2の合せ面
113a 第1切欠き
114a 第2切欠き
116 第1保持部
116A フック
116B、117B 中間リブ
116C、117C 突出端リブ
117A フック受け部

Claims (7)

  1. 第1の合せ面を持つ第1部材と、
    該第1の合せ面と合わさる第2の合せ面を持ち、該第1部材と協働して筐体を提供する第2部材とを備え、
    該第1部材の少なくとも一端部であって該第1の合せ面位置付近には、該第1の合せ面と該第2の合せ面とが整合する位置で該筐体の内部から該筐体外に延出する導線の延出方向に突出する第1保持部が、該導線の延出基部の外周面の一部を覆うように該第1部材と一体に設けられ、
    該第1保持部が設けられた位置側の該第2部材の少なくとも一端部であって、該第2の合せ面位置付近には、該導線延出方向に突出する第2保持部が該導線の延出基部の外周面の他部を覆うように該第2部材と一体に設けられ、
    該第1保持部、該第2保持部はそれぞれ円筒を半割りした形状をなし、該導線の延出方向から見たときに、該円筒の輪郭は該筐体の輪郭内に位置して該筐体の輪郭よりも小さく、
    該第1保持部の該半割りの略直径方向において該第1保持部の周面にはそれぞれフックが設けられ該第2保持部の該半割りの略直径方向において該第2保持部の周面にはそれぞれフック受け部が設けられるか、又は、該第1保持部の該半割りの略直径方向において該第1保持部の周面にはそれぞれフック受け部が設けられ該第2保持部の該半割りの略直径方向において該第2保持部の周面にはそれぞれフックが設けられ、
    該フックは該第1保持部にのみ設けられ該フック受け部は該第2保持部にのみ設けられるか、又は該フックは該第2保持部にのみ設けられ該フック受け部は該第1保持部にのみ設けられ、
    該一対のフックに該フック受け部がそれぞれ係合することによる該第1保持部と該第2保持部との係合により、該一端部側で該導線の延出基部の外周面を保持するとともに、該第1部材と該第2部材とを互いに移動不能に固定することを特徴とする電子部品。
  2. 該第1保持部の部分であって該延出基部の外周面に対向する第1保持部対向面には、該延出基部の外周面へ向けて突出し該延出基部に当接する第1保持部凸部が設けられ、
    該第2保持部の部分であって該延出基部の外周面に対向する第2保持部対向面には、該導線の延出方向において該第1保持部凸部と異なる位置に配置され、該延出基部の外周面へ向けて突出し該該延出基部に当接する第2保持部凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  3. 該第1保持部凸部と該第2保持部凸部とは、該延出基部に当接することにより該延出基部をくねらせた状態とする突出高さを有し、
    該第1保持部の突出方向における突出端の該第1保持部対向面には、該延出基部へ向けて突出し該延出基部に当接する第1保持部突出端凸部が設けられ、
    該第2保持部の突出方向における突出端の該第2保持部対向面には、該導線の延出方向において該第1保持部突出端凸部と一致する位置に配置され、該延出基部へ向けて突出し、該第1保持部突出端凸部と突出高さが等しく、該延出基部に当接する第2保持部突出端凸部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の電子部品。
  4. 該導線はケーブルからなり、
    該第1部材は、該ケーブルの一部において該ケーブルの外周面の周方向における一方の半周を覆う第1ケースからなり、該第1ケースの一端部及び他端部における該第1の合せ面には、それぞれ略半円形状をなし該ケーブルの一部の該一方の半周が係合する第1切欠きがそれぞれ形成され、
    該第2部材は、該ケーブルの一部において該ケーブルの外周面の周方向における他方の半周を覆う第2ケースからなり、該第2ケースの該一端部及び他端部における該第2の合せ面には、それぞれ略半円形状をなし該第1切欠きと対向し該ケーブルの一部の該他方の半周が係合する第2切欠きがそれぞれ形成され、該ケーブルは該第1切欠きと該第2切欠きとからなる貫通孔から該筐体外へ延出し、該貫通孔から該筐体外部へ延出した部分が該延出基部をなし、
    該第1保持部は、該第1切欠きを画成する該第1ケースの一端部から該ケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該第2保持部は、該第2切欠きを画成する該第2ケースの一端部から該ケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、
    該筐体内には該ケーブルの一部を環装するように配置されたコアが収容され、ノイズ吸収装置として機能することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の電子部品。
  5. 該第1保持部は、該第1切欠きを画成する該第1ケースの他端部から該ケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該第2保持部は、該第2切欠きを画成する該第2ケースの他端部から該ケーブルの延出方向へ延出する略半割円筒形状をなすことを特徴とする請求項4記載の電子部品。
  6. 該導線は絶縁被覆されて絶縁被覆導線をなし、
    該第1部材は、該絶縁被覆導線の一端部において該絶縁被覆導線の外周面の周方向における一方の半周を覆うケースからなり、該ケースの一端部及び他端部における該第1の合せ面には、それぞれ略半円形状をなし該絶縁被覆導線の一端部の該一方の半周が係合する第1切欠きがそれぞれ形成され、
    該第2部材は、該絶縁被覆導線の一端部において該絶縁被覆導線の外周面の周方向における他方の半周を覆う蓋部材からなり、該蓋部材の該一端部及び他端部における該第2の合せ面には、それぞれ略半円形状をなし該第1切欠きと対向し該絶縁被覆導線の一端部の該他方の半周が係合する第2切欠きがそれぞれ形成され、該絶縁被覆導線は該第1切欠きと該第2切欠きとからなる貫通孔から該筐体外へ延出し、該貫通孔から該筐体外部へ延出した部分が該延出基部をなし、
    該第1保持部は、該第1切欠きを画成する該ケースの一端部から該絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該第2保持部は、該第2切欠きを画成する該蓋部材の一端部から該絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、
    該筐体内には、該導線に電気的に接続されたコンデンサとトロイダルコアとを備え、ノイズフィルタとして機能することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の電子部品。
  7. 該第1保持部は、該第1切欠きを画成する該ケースの他端部から該絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなし、該第2保持部は、該第2切欠きを画成する該蓋部材の他端部から該絶縁被覆導線の延出方向へ延出する略半割円筒形状をなすことを特徴とする請求項6記載の電子部品。
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