JP4788655B2 - 複合組付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケースにおける組付穴へ円盤状部品を組み付けると共に、組付穴の周方向に形成したリング用溝へスナップリングを嵌め込むよう構成した複合組付装置に関する。
自動変速機等においては、組付穴へワンウェイクラッチ等の円盤状部品を組み付け、この部品が外れないように、組付穴に設けたリング用溝へC型形状のスナップリングを嵌め込んでいる。このとき、従来の組付装置においては、部品組付用の治具を用いて、円盤状部品を組付穴に組み付け、部品組付用の治具とは異なる治具を用いてスナップリングをリング用溝へ嵌め込んでいる。
例えば、特許文献1においては、C字形のスナップリングをワークに設けられた組付穴の内周溝に組付けるためのスナップリング組付装置が開示されている。このスナップリング組付装置においては、縮径手段によって縮径させたスナップリングを保持手段によって保持し、次いで、保持手段をワークの組付穴に挿入し、次いで、押出し手段によって保持手段に保持されたスナップリングを押し出して、このスナップリングを内周溝へ嵌め込んでいる。
しかしながら、上記従来の組付装置においては、円盤状部品の組付と、スナップリングの組付とを別々の治具を用いて行う必要がある。そのため、2種類の治具を用いる必要があるばかりでなく、組付に要する時間が長くなってしまう。
この問題を改善すべく、円盤状部品の組付と、スナップリングの組付とを同じ治具を用いてほぼ同時に行うことが考えられる。
ところが、円盤状部品を組付穴へ挿入する際に、円盤状部品の中心部付近を押圧すると、円盤状部品が微小に傾くおそれがある。そして、この傾いた状態で円盤状部品を組付穴へ挿入することは困難である。そのため、円盤状部品を組付穴へ挿入する際に、円盤状部品の外周部付近を押圧することが考えられる。しかしながら、これを単純に実現しようとすると、円盤状部品の外周部付近を押圧する手段が、スナップリングを保持する手段から、スナップリングをリング用溝へ嵌め込むときの障害物になる。
したがって、組付時間を短縮して、円盤状部品とスナップリングとを安定して組み付けるためには、更なる工夫が必要とされる。
特開2005−153037号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、円盤状部品とスナップリングとを、短時間で安定してケースに組み付けることができる複合組付装置を提供しようとするものである。
本発明は、ケースにおける組付穴へ円盤状部品を組み付け、該円盤状部品の組付位置に隣接して上記組付穴の周方向に形成したリング用溝へ、C字形状を有するスナップリングを嵌め込むよう構成した複合組付装置であって、
該複合組付装置は、メイン駆動源と、
該メイン駆動源によって上記円盤状部品の組付方向に移動可能なメインベース部と、
該メインベース部に対して固定された固定ホルダーと、
上記メインベース部に対して上記組付方向に相対的にスライド可能な状態で支持されたスライドベース部と、
該スライドベース部に対して相対的にスライド可能に支持され、上記ケースに係合して、該ケースに対する上記円盤状部品及び上記スナップリングの径方向の位置決めを行う位置決め部と、
上記スライドベース部に支持され、上記円盤状部品を保持可能である部品保持部と、
チャックロッドを介して、上記固定ホルダー及び上記スライドベース部に対して相対的にスライド可能に支持され、上記部品保持部に保持する上記円盤状部品を押出可能であると共に上記スナップリングの外周をチャック可能である押出チャック部と、
上記固定ホルダーに支持され、上記押出チャック部によってチャックした状態の上記スナップリングを押出可能なプッシャー部と、
上記メインベース部に設けた当接部によって押されて、上記スライドベース部及び上記位置決め部に対して上記組付方向に相対的にスライド可能であるカム係合スライド部と、
上記スライドベース部又は上記位置決め部に回動可能に配設され、一端部が上記カム係合スライド部に当接可能である一方、他端部が上記押出チャック部の上記チャックロッドの後端部分に当接可能である係合カムとを有しており、
上記部品保持部に上記円盤状部品を保持すると共に、上記押出チャック部に上記スナップリングを保持した状態で、上記メイン駆動源を動作させて上記メインベース部を上記組付方向に前進させることによって、上記位置決め部を上記ケースに係合させる位置決め動作と、
上記メイン駆動源の動作を継続して上記メインベース部をさらに上記組付方向に前進させることによって、上記スナップリングを保持した状態の上記押出チャック部が上記位置決め部に対して相対的に前進して、上記押出チャック部の先端部によって上記部品保持部から上記円盤状部品を押し出して該円盤状部品を上記ケースにおける組付穴に組み付ける部品組付動作と、
上記メイン駆動源の動作を継続して上記メインベース部をさらに上記組付方向に前進させることによって、該メインベース部に設けた当接部によって押されて上記カム係合スライド部が上記位置決め部に対して相対的に前進し、上記カム係合スライド部が上記係合カムの一端部に当接して該係合カムを回動させると共に、該係合カムの他端部が上記押出チャック部の上記チャックロッドの後端部分に当接して、該押出チャック部が上記位置決め部に対して相対的に後退して、該押出チャック部の先端部を上記リング用溝への上記スナップリングのガイド位置に位置させるガイド準備動作と、
上記メイン駆動源の動作を継続して上記メインベース部をさらに上記組付方向に前進させることによって、上記カム係合スライド部が上記係合カムを回動させることなく該係合カムの一端部に対して摺動して、上記押出チャック部の先端部が上記ガイド位置に維持されると共に、上記プッシャー部が上記押チャック部に対して相対的に前進して、該プッシャー部の先端部によって上記スナップリングを上記押出チャック部から押し出して上記リング用溝へ嵌め込むリング嵌込動作とを連続して行うよう構成したことを特徴とする複合組付装置にある(請求項1)。
本発明の複合組付装置は、メイン駆動源によるメインベース部の1回の移動動作(組付方向への前進動作)によって、ケースへの円盤状部品の組付と、スナップリングの組付とを行うことができるものである。
具体的には、本発明の複合組付装置は、メイン駆動源によるメインベース部の組付方向への1回の前進動作によって、固定ホルダー、スライドベース部、位置決め部、部品保持部、押出チャック部、プッシャー部、カム係合スライド部及び係合カムを、逐次必要なタイミングで動かして、ケースの組付穴へ円盤状部品の組付を行った後、円盤状部品の組付位置に隣接するリング用溝へスナップリングを嵌め込むよう構成してある。
本発明の複合組付装置は、メイン駆動源によるメインベース部の組付方向への1回の前進動作によって、以下の位置決め動作、部品組付動作、ガイド準備動作及びリング嵌込動作を連続して行うよう構成してある。
まず、複合組付装置において、部品保持部に円盤状部品を保持すると共に、押出チャック部にスナップリングを保持する。そして、位置決め動作として、メイン駆動源を動作させてメインベース部を組付方向に前進させ、位置決め部をケースに係合させる。このとき、メインベース部に所定の状態で配設された固定ホルダー、スライドベース部、部品保持部、押出チャック部、プッシャー部、カム係合スライド部及び係合カムも組付方向へ前進する。また、位置決め部は、一旦ケースに係合した後は、その後の部品組付動作、ガイド準備動作及びリング嵌込動作を行う間において、ケースに係合した状態が維持される。
次いで、部品組付動作として、メイン駆動源の動作を継続してメインベース部をさらに組付方向に前進させる。このとき、メインベース部の前進と共に、固定ホルダー、スライドベース部、部品保持部、押出チャック部等が位置決め部に対して相対的に前進する。
そして、押出チャック部の先端部が部品保持部に保持された円盤状部品に当接し、スライドベース部及び部品保持部の位置が維持される一方、押出チャック部がスライドベース部に対して相対的に前進して、押出チャック部の先端部によって部品保持部から円盤状部品が押し出される。こうして、円盤状部品がケースにおける組付穴に組み付けられる。
次いで、ガイド準備動作として、メイン駆動源の動作を継続してメインベース部をさらに組付方向に前進させる。このとき、メインベース部に設けた当接部の先端部がカム係合スライド部に当接し、カム係合スライド部が位置決め部に対して相対的に前進する。
そして、カム係合スライド部が、スライドベース部又は位置決め部に回動可能に配設した係合カムの一端部に当接し、この係合カムを回動させる。このとき、係合カムの他端部が押出チャック部のチャックロッドの後端部分(チャックロッドの後端部又は後端部に設けたブロック等)に当接し、押出チャック部が位置決め部に対して相対的に後退する。こうして、押出チャック部の先端部を、スナップリングをリング用溝へ嵌め込むときのガイド位置に位置させる。
次いで、リング嵌込動作として、メイン駆動源の動作を継続してメインベース部をさらに組付方向に前進させる。このとき、カム係合スライド部が、係合カムを回動させることなく係合カムの一端部に対して摺動することにより、押出チャック部の先端部は上記ガイド位置に維持される。また、このとき、固定ホルダーに支持されたプッシャー部が、押チャック部に対して相対的に前進し、プッシャー部の先端部によって、スナップリングが押出チャック部から押し出される。こうして、スナップリングがリング用溝へ嵌め込まれる(組み付けられる)。
このように、本発明の複合組付装置においては、メイン駆動源によるメインベース部の組付方向への1回の前進動作によって、ケースへの円盤状部品の組付と、スナップリングの組付とを行うことができる。
そのため、1台の複合組付装置によって迅速に各組付を行うことができ、組付に要する時間を短くすることができる。
また、本発明の複合組付装置においては、押チャック部の先端部によって円盤状部品の外周部を押圧して、この円盤状部品をケースにおける組付穴へ押し出すことができる。これにより、組付穴へ押し出すときに円盤状部品が傾いてしまうことを防止することができ、円盤状部品を安定して組付穴へ組み付けることができる。
また、プッシャー部の先端部によってスナップリングをリング用溝へ嵌め込むときには、押チャック部の先端部によって、スナップリングを安定してリング用溝へ導くことができる。これにより、スナップリングを安定してリング用溝へ嵌め込む(組み付ける)ことができる。
それ故、本発明の複合組付装置によれば、円盤状部品とスナップリングとを、短時間で安定してケースに組み付けることができる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記メインベース部には、補助駆動源が配設してあり、該補助駆動源の可動部には、プッシャーロッドが配設してあり、上記固定ホルダーには、一端部を上記プッシャーロッドに係合させると共に他端部を上記プッシャー部に係合させた回動リンクが、周方向の複数箇所に回動可能に配設してあり、上記複合組付装置は、上記リング嵌込動作を行った後には、上記補助駆動源を動作させて上記プッシャーロッドを介して上記回動リンクを一方向へ回動させることによって、上記プッシャー部の先端部を上記リング用溝に嵌め込んだ上記スナップリングの内周面よりも内周側の位置へ移動させ、次いで、上記メイン駆動源を動作させて上記メインベース部をさらに上記組付方向に前進させることによって、上記固定ホルダーを介して上記プッシャー部の先端部を、上記リング用溝に嵌め込んだ上記スナップリングの内周面に対向する位置へ前進させ、次いで、上記補助駆動源を再び動作させて上記プッシャーロッドを介して上記回動リンクを上記一方向とは反対側方向へ回動させることによって、上記プッシャー部の先端部を上記スナップリングの内周面に当接するまで移動させ、当該プッシャー部の先端部が外周側へ移動した量に基づいて、上記リング用溝に上記スナップリングが嵌まり込んだことを検査する検査動作を行うよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、プッシャー部の先端部の外周側への移動量に基づき、組付不良の種類まで識別することができる。例えば、この移動量が小さいときには、スナップリングの未嵌まり(スナップリングが完全にリング用溝に嵌まり込んでいないこと)を検知することができ、この移動量が大きいときには、スナップリングの欠品(押出チャック部がスナップリングをチャックしていなかったこと)を検知することができる。これにより、リング用溝へのスナップリングの組付不良が生じることを確実に防止することができる。
また、上記複合組付装置は、上記検査動作において、上記プッシャー部の先端部を上記スナップリングの内周面に当接するまで移動させる際には、当該プッシャー部の先端部によって上記リング用溝に嵌め込んだ上記スナップリングの内周面を押圧する押圧動作を行うよう構成することが好ましい(請求項3)。
この場合には、プッシャー部の先端部によって、スナップリングをリング用溝へ押さえ付けることができ、スナップリングの未嵌まりがあるときでも、このスナップリングをリング用溝へ完全に嵌め込むことができる。これにより、スナップリングの組付不良が生じることをより確実に防止することができる。
また、上記スライドベース部は、複数のスライドロッドを介して上記メインベース部に垂下状態で支持してあり、上記位置決め部は、上記スライドベース部の外周側に垂下状態で支持してあり、上記カム係合スライド部は、上記位置決め部の外周側に、上記組付方向の後退側へ付勢部材を介して付勢されると共に垂下状態で支持してあり、上記係合カムは、上記位置決め部に対して周方向の複数箇所に回動可能に配設してあると共に、その上記一端部が上記位置決め部の外周面から突出したときには、その上記他端部が上記位置決め部内に収納され、一方、その上記他端部が上記位置決め部の内周面から突出したときには、その上記一端部が上記位置決め部内に収納されるよう回動可能であることが好ましい(請求項4)。
この場合には、スライドベース部、位置決め部、カム係合スライド部及び複数の係合カムの構造を簡単にすることができる。そして、上記複合組付装置における位置決め動作、部品組付動作、ガイド準備動作及びリング嵌込動作を安定して行うことができる。
また、上記ケースは、自動変速機のケースであり、上記円盤状部品は、リング形状を有するワンウェイクラッチであり、該ワンウェイクラッチは、その内周に挿通配置した軸状部品が一方向に回転するときはその回転力を伝達する一方、上記軸状部品が逆方向に回転するときには空転するよう構成してあり、上記部品保持部は、上記スライドベース部に対して回転可能な状態で支持されており、上記スライドベース部に配設した回転駆動源による回転力を受けて回転可能であり、上記回転駆動源によって上記部品保持部を上記ワンウェイクラッチが空転する方向へ回転させながら、当該部品保持部を当該ワンウェイクラッチの内周に挿入して、当該部品保持部に当該ワンウェイクラッチを保持させるよう構成することが好ましい(請求項5)。
この場合には、部品保持部へワンウェイクラッチを保持させる際に、ワンウェイクラッチの内周が空転しない方向へ回転した状態であった場合、部品保持部をワンウェイクラッチの内周へ干渉させることなく挿入することができる。これにより、部品保持部によってワンウェイクラッチに傷等が入ってしまうことを防止することができる。
なお、部品保持部へ配置したワンウェイクラッチは、種々の構成によって、部品保持部から脱落しないようにすることができる。
また、上記部品組付動作においては、部品保持部の回転は停止して、ワンウェイクラッチの外周を、自動変速機のケースにおける組付穴へ嵌入すると共に、ワンウェイクラッチの内周に、自動変速機のケース内に既に組み付けられた軸状部品を嵌入することができる。
また、上記ケースは、自動変速機のケースであり、上記円盤状部品は、リング形状を有するピストン又は積層プレート部材とすることもできる(請求項6)。
この場合には、自動変速機のケースに対して、ピストン又は積層プレート部材を安定して組み付けることができる。
また、特に、上記複合組付装置は、FF用自動変速機のケースに比べて、奥行きが大きく円盤状部品及びスナップリングの組付が行い難いFR用自動変速機のケースに対して、効果を発揮することができる。
また、上記固定ホルダーと上記押チャック部との間には、弾性部材が配置してあり、上記部品組付動作においては、上記押チャック部は、上記弾性部材の反発力を受けて上記部品保持部から上記円盤状部品を押し出すよう構成することが好ましい(請求項7)。
この場合には、メイン駆動源によってメインベース部が組付方向に前進する際の推力が、押チャック部の先端部から円盤状部品に直接作用しないようにすることができる。そして、弾性部材(スプリング等とすることができる。)の反発力によって、適切な荷重で円盤状部品を押し出すことができる。
以下に、本発明の複合組付装置にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例の複合組付装置1は、図1〜図3に示すごとく、ケース8における組付穴81へ円盤状部品86を組み付け、この円盤状部品86の組付位置に隣接して組付穴81の周方向Cに形成したリング用溝82へ、C字形状を有するスナップリング87を嵌め込むよう構成してある。複合組付装置1は、以下のメイン駆動源12、メインベース部2、固定ホルダー22、スライドベース部3、位置決め部41、部品保持部5、押出チャック部6、プッシャー部7、カム係合スライド部42及び係合カム43を有している。
図11に示すごとく、上記メイン駆動源12は、複合組付装置1の架台11に配設したサーボモータである。上記メインベース部2は、架台11に配設したリニヤガイド15によってスライド可能であり、メイン駆動源12の動力を受けて円盤状部品86の組付方向Lに移動するよう構成してある。図1、図2に示すごとく、上記固定ホルダー22は、メインベース部2に対して複数の固定ロッド221を介して固定してある。上記スライドベース部3は、複数のスライドロッド31を介して、メインベース部2に対して組付方向Lに相対的にスライド可能な状態で支持してある。
図1、図2に示すごとく、上記位置決め部41は、スライドベース部3に対して相対的にスライド可能に支持してあると共に、ケース8に係合して、このケース8に対する円盤状部品86及びスナップリング87の径方向(組付方向Lに直交する方向)の位置決めを行うよう構成してある。上記部品保持部5は、スライドベース部3に支持してあると共に、円盤状部品86を保持可能である。図3、図5に示すごとく、上記押出チャック部6は、複数のチャックロッド61を介して、固定ホルダー22及びスライドベース部3に対して相対的にスライド可能に支持してあり、かつ部品保持部5に保持する円盤状部品86を押出可能であると共にスナップリング87の外周をチャック可能である。
図7に示すごとく、上記プッシャー部7は、固定ホルダー22に支持してあると共に、押出チャック部6によってチャックした状態のスナップリング87を押出可能である。図5、図7に示すごとく、上記カム係合スライド部42は、メインベース部2に設けた当接ロッド(当接部)21によって押されて、スライドベース部3及び位置決め部41に対して組付方向Lに相対的にスライド可能である。上記係合カム43は、位置決め部41に回動可能に配設してあると共に、一端部431がカム係合スライド部42に当接可能である一方、他端部432が押出チャック部6のチャックロッド61の後端部分に当接可能である。
本例の複合組付装置1は、メイン駆動源12によるメインベース部2の組付方向Lへの1回の前進動作によって、以下の位置決め動作、部品組付動作、ガイド準備動作及びリング嵌込動作を連続して行うよう構成してある。
すなわち、複合組付装置1は、まず、図1、図2、図11に示すごとく、部品保持部5に円盤状部品86を保持すると共に、押出チャック部6にスナップリング87を保持した状態で、図3に示すごとく、メイン駆動源12を動作させてメインベース部2を組付方向Lに前進させることによって、位置決め部41をケース8に係合させる位置決め動作を行う。
次いで、複合組付装置1は、図5、図6に示すごとく、メイン駆動源12の動作を継続してメインベース部2をさらに組付方向Lに前進させることによって、スナップリング87を保持した状態の押出チャック部6が位置決め部41に対して相対的に前進し、押出チャック部6の先端部によって部品保持部5から円盤状部品86を押し出してこの円盤状部品86をケース8における組付穴81に組み付ける部品組付動作を行う。
次いで、複合組付装置1は、図7、図8に示すごとく、メイン駆動源12の動作を継続してメインベース部2をさらに組付方向Lに前進させることによって、メインベース部2に設けた当接ロッド21によって押されてカム係合スライド部42が位置決め部41に対して相対的に前進し、カム係合スライド部42が係合カム43の一端部431に当接して係合カム43を回動させると共に、係合カム43の他端部432が押出チャック部6のチャックロッド61の後端部分に当接して、押出チャック部6が位置決め部41に対して相対的に後退して、押出チャック部6の先端部をリング用溝82へのスナップリング87のガイド位置に位置させるガイド準備動作を行う。
その後、複合組付装置1は、同図に示すごとく、メイン駆動源12の動作を継続してメインベース部2をさらに組付方向Lに前進させることによって、カム係合スライド部42が係合カム43を回動させることなく係合カム43の一端部431に対して摺動して、押出チャック部6の先端部がガイド位置に維持されると共に、プッシャー部7が押出チャック部6に対して相対的に前進して、プッシャー部7の先端部によってスナップリング87を押出チャック部6から押し出してリング用溝82へ嵌め込むリング嵌込動作を行う。
以下に、本例の複合組付装置1につき、図1〜図16と共に詳説する。
図3、図4に示すごとく、本例のケース8は、FR用自動変速機のケース8であり、本例の円盤状部品86は、リング形状を有するワンウェイクラッチ86である。このワンウェイクラッチ86は、リング状の本体部861の内周部にリング状の回転規制部862を有しており、この回転規制部862の内周に挿通配置した軸状部品852が一方向に回転するときは、本体部861に対して回転規制部862が固定されて、軸状部品852の回転を不能にする一方、軸状部品852が逆方向に回転するときには、本体部861に対して回転規制部862が空転して、軸状部品852の回転を可能にするよう構成されている。
また、図3、図4、図16に示すごとく、FR用自動変速機のケース8の組付穴81において、積層プレート部材(多板ブレーキの摩擦板及びバッキングプレート)及びワンウェイクラッチ86を組み付ける組付部位801には、組付穴81の周方向Cの複数箇所に、深さ方向Dに沿って形成された深さ方向溝83が形成されている。また、組付穴81において、上記組付部位801よりも開口部802に近い部位には、組付部位801の内径よりも拡径した段差穴部84が形成されている。本例においては、この段差穴部84を位置決め部41による位置決めのために使用する。
また、図3に示すごとく、上記組付部位801の内周側には、軸部(本例では遊星歯車機構85のキャリヤにおける軸部)851が配置され、この軸部851が、リング部材852を介してワンウェイクラッチ86の内周側に嵌入される。そして、ワンウェイクラッチ86は、軸部851の回転方向を規制するようになっている。
図11に示すごとく、本例の複合組付装置1は、メイン駆動源12によってメインベース部2を組付方向Lとしての略鉛直方向(鉛直方向に対して若干傾斜させた方向を組付方向Lとすることもできる。)に進退(移動)させるよう構成してある。
複合組付装置1の架台11には、ケース8を載置して保持するための保持台16が設けてある。ケース8は、パレット89に載置した状態で位置決めを行って保持台16に保持される。保持台16は、ケース(FR用自動変速機のケース)8の開口部802を鉛直方向上方に向けて、ケース8を保持するよう構成してある。
架台11において保持台16よりも上方位置には、スナップリング87を縮径させる縮径治具17が配設してある。この縮径治具17は、スナップリング87を水平方向に保持するよう構成してある。複合組付装置1は、メインベース部2を前進(下降)させ、縮径させた状態のスナップリング87を、縮径治具17から押出チャック部6へ受け取るよう構成してある。また、押出チャック部6は、スナップリング87の外周をチャックし、スナップリング87を縮径した状態で把持するよう構成してある。
同図に示すごとく、複合組付装置1の架台11には、リニヤガイド15のレール151を鉛直方向に配設した架台立設部111が固定してあり、上記レール151に係合するスライダー152には、メインベース部2を取付可能にしたスライドブラケット14が設けてある。架台立設部111には、メイン駆動源12の出力軸に作用するスライドブラケット14、メインベース部2等の重力を低減させるための重力バランサー(シリンダー等)13が配設してある。重力バランサー13の可動部は、スライドブラケット14に取り付けてある。また、スライドブラケット14には、メインベース部2を取り付けて固定するためのロック機構18が設けてある。
図2、図13に示すごとく、本例の固定ホルダー22は、リング形状のプレートによって形成してあり、周方向(組付方向Lに直交する方向)Cの複数箇所(本例では4箇所)に設けた固定ロッド221によってメインベース部2に固定してある。
図1、図2に示すごとく、本例のスライドベース部3は、円筒形状に形成してあり、その内部に、円柱形状の部品保持部5を回転可能に配設してなる。また、スライドベース部3は、大径部32の下方に小径部33を形成してなり、大径部32の周方向Cの複数箇所に設けた挿通穴内に上記固定ロッド221を挿通させると共に、小径部33を固定ホルダー22の中心穴222内に挿通させている。
また、図2、図12に示すごとく、スライドベース部3は、大径部32の上面における周方向Cの複数箇所から上方へ立設した複数のスライドロッド31を、メインベース部2に設けた挿通穴内に挿通し、各スライドロッド31の後端部に設けた鍔部311によって、メインベース部2に対して垂下状態で支持してある。また、各スライドロッド31の外周には、スライドベース部3をメインベース部2から離れる方向(鉛直方向の下方)へ付勢することができる圧縮バネ34が配置してある。
図1、図2に示すごとく、本例の位置決め部41は、スライドベース部3の外周面に沿った内周面を有する円筒形状に形成してあり、その上端部に位置決め部41の中心穴部411の内周側へ突出して形成したストッパー部412によって、スライドベース部3に対して垂下状態で支持してある。位置決め部41の周方向Cの複数箇所(本例では2箇所)には、係合カム43を回動可能に配設するためのカム配置口413が形成してある。また、位置決め部41の下端部は、ケース8の組付穴81における段差穴部84に挿入されやすいようテーパ状に縮径している。
図1、図4に示すごとく、本例の部品保持部5は、スライドベース部3に対して軸受52等を介して回転可能な状態で支持してある。部品保持部5は、スライドベース部3に配設した回転駆動源50(本例ではロータリーシリンダー)による回転力を受けて回転可能である。部品保持部5の下端部には、ワンウェイクラッチ(円盤状部品)86の内周に配置して、ワンウェイクラッチ86を保持するための保持先端部51が設けてある。また、部品保持部5内には、保持先端部51の外周にピン531を突出させて、ワンウェイクラッチ86の落下防止を行うためのピストン部53が設けてある。
図4、図14に示すごとく、押出チャック部6は、リング形状のプレート部62の下端部外周に、ケース8の組付穴81における複数の深さ方向溝83内に配置可能なチャック爪部63を複数有している。押出チャック部6は、複数のチャック爪部63によって縮径された状態のスナップリング87を保持するよう構成してある。また、各チャック爪部63は、スナップリング87を保持した状態で深さ方向溝83内を移動可能である。
図1に示すごとく、押出チャック部6の上方における周方向Cの複数箇所に立設した複数のチャックロッド61の組付方向Lの中間部位には、固定ホルダー22の上部に係止されるストッパー部611が設けてある。各チャックロッド61の外周には、固定ホルダー22の下側と押出チャック部6の上側との間に、弾性部材としての圧縮スプリング613が配置してある。押出チャック部6は、圧縮スプリング613の反発力を受けて部品保持部5から円盤状部品86を押し出すよう構成してある。また、各チャックロッド61の後端部には、係合カム43の他端部432と接触可能なブロック612が設けてある(図12参照)。
図1、図15に示すごとく、本例のプッシャー部7は、周方向Cに分割した複数(本例では4つ)のプッシャー分割部72を、径方向にスライド可能な状態で固定ホルダー22の下端面に支持してある。プッシャー部7(プッシャー分割部72)の先端側部分は、押出チャック部6のチャック爪部63にチャックしたスナップリング87を押し出すことができるよう、チャック爪部63の内周側に配置してある。
図1、図2に示すごとく、上記メインベース部2には、補助駆動源70(本例ではシリンダー)が配設してあり、補助駆動源70の可動部には、可動プレート701を介して複数(本例では4つ)のプッシャーロッド71が配設してある。また、上記固定ホルダー22には、一端部731をプッシャーロッド71に係合させると共に他端部732をプッシャー部7に係合させた回動リンク73が、周方向Cの複数箇所(本例では4箇所)に回動可能に配設してある。
本例の回動リンク73は、プッシャーロッド71及びプッシャー分割部72の周方向Cの配設位置に対応して配設してある(図13参照)。また、各プッシャーロッド71の先端部(前端部)には、固定ホルダー22に設けたガイド部223に対して組付方向Lへスライド可能にスライドブロック711が設けてある。また、各プッシャーロッド71の後端側部分は、メインベース部2に設けたスライドガイド23内に摺動可能に挿通してある。そして、図9、図10に示すごとく、補助駆動源70を動作させ、可動プレート701に設けた複数のプッシャーロッド71をスライドさせると、複数の回動リンク73が回動し、複数のプッシャー分割部72を径方向にスライドさせることができるようになっている。
図1、図2に示すごとく、本例のカム係合スライド部42は、位置決め部41の外周面に沿った内周面を有するリング形状に形成してある。カム係合スライド部42と位置決め部41の後端部との間には、周方向Cの複数箇所において、カム係合スライド部42を位置決め部41へ向けて(組付方向Lの後退側に向けて)付勢する付勢部材としての引張スプリング421が設けてある。そして、カム係合スライド部42は、複数の引張スプリング421によって支えられて、位置決め部41に対して垂下状態で支持してある。また、位置決め部41の周方向Cの1箇所には、カム係合スライド部42が周方向Cに回ってしまうことを防止するための回り止めピン422が設けてあり、この回り止めピン422がカム係合スライド部42に設けた挿通穴423に差し込んである。
図1、図2、図12に示すごとく、本例の係合カム43は、位置決め部41におけるカム配置口413に、回動支点ピン433を介して回動可能に配設してある。また、係合カム43は、位置決め部41において180°位相が異なる2箇所に配設してある。係合カム43は、その外周側に、カム係合スライド部42に当接する一端部431を有し、その内周側に、チャックロッド61のブロック612に当接する他端部432を有している。そして、係合カム43は、図3に示すごとく、その一端部431が位置決め部41の外周面から突出したときには、その他端部432が位置決め部41内に収納され、一方、図7に示すごとく、その他端部432が位置決め部41の内周面から突出したときには、その一端部431が位置決め部41内に収納されるよう回動可能である。
本例の複合組付装置1は、メイン駆動源12によるメインベース部2の組付方向Lへの1回の前進動作によって、以下の位置決め動作、部品組付動作、ガイド準備動作、リング嵌込動作、検査動作及び押圧動作を連続して行うよう構成してある。
複合組付装置1において、FR用自動変速機のケース8の組付穴81に、ワンウェイクラッチ(円盤状部品)86及びスナップリング87を組み付けるに際しては、まず、図1、図2に示すごとく、部品保持部5にワンウェイクラッチ86を保持すると共に、押出チャック部6にスナップリング87を保持する。
部品保持部5にワンウェイクラッチ86を保持する際には、メイン駆動源12を動作させて、部品保持部5を、保持台16よりも上方位置に設けた部品ストック部(図示略)へ接近させる。そして、回転駆動源50によって部品保持部5をワンウェイクラッチ86が空転する方向へ回転させながら、部品保持部5をワンウェイクラッチ86の回転規制部862の内周に挿入する。このとき、部品保持部5(保持先端部51)の外径はワンウェイクラッチ86が空転する状態の回転規制部862の最大時の内径に等しく設定されている。そのため、部品保持部5を挿入後、部品保持部5のピストン部53によって、ピン531を保持先端部51の外周に突出させ、このピン531によってワンウェイクラッチ86の落下防止を行う。
このように、部品保持部5へワンウェイクラッチ86を保持させる際には、ワンウェイクラッチ86の回転規制部862の内周が空転しない方向へ回転した状態であっても、部品保持部5を、ワンウェイクラッチ86の回転規制部862に干渉させずに挿入することができる。これにより、部品保持部5によってワンウェイクラッチ86に傷等が入ってしまうことを防止することができる。
そして、図3に示すごとく、位置決め動作として、メイン駆動源12を動作させてメインベース部2を組付方向Lに前進させ(下降させ)、位置決め部41をFR用自動変速機のケース8の組付穴81における段差穴部84に嵌入する。このとき、メインベース部2に所定の状態で配設された補助駆動源70、回転駆動源50、固定ホルダー22、スライドベース部3、部品保持部5、押出チャック部6、プッシャー部7、カム係合スライド部42、係合カム43等も組付方向Lへ前進する(下降する)。また、位置決め部41は、一旦、FR用自動変速機のケース8の段差穴部84に嵌入した後は、その後の部品組付動作、ガイド準備動作、リング嵌込動作、検査動作及び押圧動作を行う間において、FR用自動変速機のケース8の段差穴部84に嵌入した状態が維持される。
次いで、部品組付動作として、メイン駆動源12の動作を継続してメインベース部2をさらに組付方向Lに前進させる(下降させる)。このとき、メインベース部2の前進(下降)と共に、回転駆動源50、固定ホルダー22、スライドベース部3、部品保持部5、押出チャック部6等が位置決め部41に対して相対的に前進(下降)する。一方、カム係合スライド部42及び係合カム43は、位置決め部41と共に同じ位置に維持される。
そして、図3、図4に示すごとく、部品保持部5の保持先端部51が、FR用自動変速機のケース8内に既に組み付けた遊星歯車機構のキャリヤにおける軸部851のリング部材852(軸状部品)に係合すると共に、押出チャック部6の先端部が部品保持部5に保持されたワンウェイクラッチ86の本体部861の外周部に当接する。
そして、図5、図6に示すごとく、スライドベース部3及び部品保持部5の位置が維持される一方、押出チャック部6がスライドベース部3に対して相対的に前進して、押出チャック部6の先端部によって部品保持部5からワンウェイクラッチ86が押し出される。このとき、ワンウェイクラッチ86には、メイン駆動源12によってメインベース部2が組付方向Lに前進する際の推力ではなく、圧縮スプリング(弾性部材)613の反発力による荷重が作用し、適切な荷重で押し出すことができる。
そして、ワンウェイクラッチ86の本体部861の外周が、FR用自動変速機のケース8の組付穴81における複数の深さ方向溝83内に嵌入されると共に、ワンウェイクラッチ86の回転規制部862の内周に、FR用自動変速機のケース8内に既に組み付けられた軸部851のリング部材852が嵌入される。こうして、ワンウェイクラッチ86がFR用自動変速機のケース8における組付穴81に組み付けられる。
次いで、図7、図8に示すごとく、ガイド準備動作として、メイン駆動源12の動作を継続してメインベース部2をさらに組付方向Lに前進させる(下降させる)。このとき、メインベース部2に設けた当接ロッド21の先端部がカム係合スライド部42に当接し、カム係合スライド部42が位置決め部41に対して相対的に前進(下降)する。
そして、カム係合スライド部42が、スライドベース部3又は位置決め部41に回動可能に配設した複数の係合カム43の一端部431に当接し、各係合カム43を回動させる。このとき、係合カム43の他端部432が押出チャック部6のチャックロッド61の後端部に設けたブロック612に当接し、押出チャック部6が位置決め部41に対して相対的に後退(上昇)する。こうして、押出チャック部6の先端部を、スナップリング87をリング用溝82へ嵌め込むときのガイド位置(リング用溝82に対する開口側の端面に対向する位置)に位置させる。
次いで、同図に示すごとく、リング嵌込動作として、メイン駆動源12の動作を継続してメインベース部2をさらに組付方向Lに前進させる(下降させる)。このとき、カム係合スライド部42が、複数の係合カム43を回動させることなく各係合カム43の一端部431に対して摺動することにより、押出チャック部6の先端部は上記ガイド位置に維持される。また、このとき、固定ホルダー22に支持されたプッシャー部7が、押出チャック部6に対して相対的に前進(下降)し、プッシャー部7の先端部によって、スナップリング87が押出チャック部6から下方へ押し出される。こうして、スナップリング87がリング用溝82へ嵌め込まれる(組み付けられる)。
次いで、図9、図10に示すごとく、検査動作として、補助駆動源70を動作させて複数のプッシャーロッド71を介して複数の回動リンク73を一方向へ回動させることによって、上記プッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部をリング用溝82に嵌め込んだスナップリング87の内周面よりも内周側の位置へ移動させる。より具体的には、複数のプッシャーロッド71を前進(下降)させたときには、各プッシャーロッド71の先端部(前端部)に設けた各スライドブロック711を介して、各回動リンク73の一端部731が押されて、各回動リンク73が一方向へ若干回動し、各回動リンク73の他端部732によって各プッシャー分割部72が内周側に若干スライドする。
次いで、同図に示すごとく、メイン駆動源12を動作させてメインベース部2をさらに組付方向Lに前進させる(下降させる)ことによって、固定ホルダー22を介してプッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部を、リング用溝82に嵌め込んだスナップリング87の内周面に対向する位置へ前進(下降)させる。次いで、補助駆動源70を再び動作させて複数のプッシャーロッド71を介して複数の回動リンク73を上記一方向とは反対側方向へ回動させることによって、プッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部をスナップリング87の内周面に当接するまで移動させる。こうして、プッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部が外周側へ移動した量に基づいて、リング用溝82にスナップリング87が嵌まり込んだことを検査する。
このとき、プッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部の外周側への移動量に基づき、組付不良の種類を識別することができる。すなわち、この移動量が小さいときには、スナップリング87の未嵌まり(スナップリング87が完全にリング用溝82に嵌まり込んでいないこと)を検知することができ、この移動量が大きいときには、スナップリング87の欠品(押出チャック部6がスナップリング87をチャックしていなかったこと)を検知することができる。
なお、プッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部の外周側への移動量は、種々の移動量測定手段によって測定することができる。
また、上記検査動作において、プッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部をスナップリング87の内周面に当接するまで移動させる際には、押圧動作として、プッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部によってリング用溝82に嵌め込んだスナップリング87の内周面を押圧する。
より具体的には、複数のプッシャーロッド71を後退(上昇)させたときには、各プッシャーロッド71の先端部(前端部)に設けた各スライドブロック711を介して、各回動リンク73の一端部731が引かれて、各回動リンク73が反対側方向へ若干回動し、各回動リンク73の他端部732によって各プッシャー分割部72が外周側に若干スライドする。
こうして、スナップリング87の未嵌まりがあるときには、このスナップリング87を、リング用溝82へ押さえ付けて、完全にリング用溝82へ嵌め込むことができ、スナップリング87の組付不良が生じることを確実に防止することができる。
なお、上記検査動作と押圧動作とは、1つの動作としてまとめて行うことができる。
このように、本例の複合組付装置1においては、メイン駆動源12によるメインベース部2の組付方向Lへの1回の前進動作によって、FR用自動変速機のケース8へのワンウェイクラッチ86の組付と、スナップリング87の組付とを行うことができる。
そのため、1台の複合組付装置1によって迅速に各組付を行うことができ、組付に要する時間を短くすることができる。
また、本例の複合組付装置1においては、押出チャック部6の先端部によってワンウェイクラッチ86の本体部861の外周部を押圧して、このワンウェイクラッチ86をFR用自動変速機のケース8における組付穴81へ押し出すことができる。これにより、組付穴81へ押し出すときにワンウェイクラッチ86が傾いてしまうことを防止することができ、ワンウェイクラッチ86を安定して組付穴81へ組み付けることができる。
また、プッシャー部7の各プッシャー分割部72の先端部によってスナップリング87をリング用溝82へ嵌め込むときには、押出チャック部6の先端部によって、スナップリング87を安定してリング用溝82へ導くことができる。これにより、スナップリング87を安定してリング用溝82へ嵌め込む(組み付ける)ことができる。
それ故、本例の複合組付装置1によれば、ワンウェイクラッチ86とスナップリング87とを、短時間で安定してFR用自動変速機のケース8に組み付けることができる。
また、特に、本例の複合組付装置1は、FF用自動変速機のケースに比べて、奥行きが大きく(深さが深く)ワンウェイクラッチ86及びスナップリング87の組付が行い難いFR用自動変速機のケース8に対して、効果を発揮することができる。
実施例における、複合組付装置を示す断面説明図。 実施例における、複合組付装置を示す図で、図1とは異なる部位を示す断面説明図。 実施例における、位置決め動作を行った状態の複合組付装置を示す断面説明図。 実施例における、円盤状部品を組み付ける前の状態の複合組付装置の要部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、部品組付動作を行った状態の複合組付装置を示す断面説明図。 実施例における、部品組付動作を行った状態の複合組付装置の要部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、ガイド準備動作を行った状態の複合組付装置を示す断面説明図。 実施例における、ガイド準備動作を行った状態の複合組付装置の要部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、検査動作を行っている状態の複合組付装置を示す断面説明図。 実施例における、検査動作を行っている状態の複合組付装置の要部を拡大して示す断面説明図。 実施例における、複合組付装置の全体を示す説明図。 実施例における、複合組付装置を示す図で、図2におけるA−A線矢視断面説明図。 実施例における、複合組付装置を示す図で、図2におけるB−B線矢視断面説明図。 実施例における、複合組付装置における押出チャック部を示す図で、図2におけるC−C線矢視断面説明図。 実施例における、複合組付装置におけるプッシャー部を示す図で、図2におけるC−C線矢視断面説明図。 実施例における、ケースに組み付けた状態の円盤状部品を、ケースの開口部側から見た状態で示す説明図。
符号の説明
1 複合組付装置
12 メイン駆動源
2 メインベース部
21 当接ロッド
22 固定ホルダー
221 固定ロッド
3 スライドベース部
31 スライドロッド
41 位置決め部
42 カム係合スライド部
43 係合カム
5 部品保持部
50 回転駆動源
6 押出チャック部
61 チャックロッド
613 圧縮スプリング(弾性部材)
7 プッシャー部
70 補助駆動源
701 可動プレート
71 プッシャーロッド
73 回動リンク
8 FR用自動変速機のケース
81 組付穴
82 リング用溝
84 段差穴部
85 遊星歯車機構
851 軸部
852 リング部材(軸状部品)
86 ワンウェイクラッチ(円盤状部品)
87 スナップリング
L 組付方向

Claims (7)

  1. ケースにおける組付穴へ円盤状部品を組み付け、該円盤状部品の組付位置に隣接して上記組付穴の周方向に形成したリング用溝へ、C字形状を有するスナップリングを嵌め込むよう構成した複合組付装置であって、
    該複合組付装置は、メイン駆動源と、
    該メイン駆動源によって上記円盤状部品の組付方向に移動可能なメインベース部と、
    該メインベース部に対して固定された固定ホルダーと、
    上記メインベース部に対して上記組付方向に相対的にスライド可能な状態で支持されたスライドベース部と、
    該スライドベース部に対して相対的にスライド可能に支持され、上記ケースに係合して、該ケースに対する上記円盤状部品及び上記スナップリングの径方向の位置決めを行う位置決め部と、
    上記スライドベース部に支持され、上記円盤状部品を保持可能である部品保持部と、
    チャックロッドを介して、上記固定ホルダー及び上記スライドベース部に対して相対的にスライド可能に支持され、上記部品保持部に保持する上記円盤状部品を押出可能であると共に上記スナップリングの外周をチャック可能である押出チャック部と、
    上記固定ホルダーに支持され、上記押出チャック部によってチャックした状態の上記スナップリングを押出可能なプッシャー部と、
    上記メインベース部に設けた当接部によって押されて、上記スライドベース部及び上記位置決め部に対して上記組付方向に相対的にスライド可能であるカム係合スライド部と、
    上記スライドベース部又は上記位置決め部に回動可能に配設され、一端部が上記カム係合スライド部に当接可能である一方、他端部が上記押出チャック部の上記チャックロッドの後端部分に当接可能である係合カムとを有しており、
    上記部品保持部に上記円盤状部品を保持すると共に、上記押出チャック部に上記スナップリングを保持した状態で、上記メイン駆動源を動作させて上記メインベース部を上記組付方向に前進させることによって、上記位置決め部を上記ケースに係合させる位置決め動作と、
    上記メイン駆動源の動作を継続して上記メインベース部をさらに上記組付方向に前進させることによって、上記スナップリングを保持した状態の上記押出チャック部が上記位置決め部に対して相対的に前進して、上記押出チャック部の先端部によって上記部品保持部から上記円盤状部品を押し出して該円盤状部品を上記ケースにおける組付穴に組み付ける部品組付動作と、
    上記メイン駆動源の動作を継続して上記メインベース部をさらに上記組付方向に前進させることによって、該メインベース部に設けた当接部によって押されて上記カム係合スライド部が上記位置決め部に対して相対的に前進し、上記カム係合スライド部が上記係合カムの一端部に当接して該係合カムを回動させると共に、該係合カムの他端部が上記押出チャック部の上記チャックロッドの後端部分に当接して、該押出チャック部が上記位置決め部に対して相対的に後退して、該押出チャック部の先端部を上記リング用溝への上記スナップリングのガイド位置に位置させるガイド準備動作と、
    上記メイン駆動源の動作を継続して上記メインベース部をさらに上記組付方向に前進させることによって、上記カム係合スライド部が上記係合カムを回動させることなく該係合カムの一端部に対して摺動して、上記押出チャック部の先端部が上記ガイド位置に維持されると共に、上記プッシャー部が上記押チャック部に対して相対的に前進して、該プッシャー部の先端部によって上記スナップリングを上記押出チャック部から押し出して上記リング用溝へ嵌め込むリング嵌込動作とを連続して行うよう構成したことを特徴とする複合組付装置。
  2. 請求項1において、上記メインベース部には、補助駆動源が配設してあり、該補助駆動源の可動部には、プッシャーロッドが配設してあり、
    上記固定ホルダーには、一端部を上記プッシャーロッドに係合させると共に他端部を上記プッシャー部に係合させた回動リンクが、周方向の複数箇所に回動可能に配設してあり、
    上記リング嵌込動作を行った後には、上記補助駆動源を動作させて上記プッシャーロッドを介して上記回動リンクを一方向へ回動させることによって、上記プッシャー部の先端部を上記リング用溝に嵌め込んだ上記スナップリングの内周面よりも内周側の位置へ移動させ、次いで、上記メイン駆動源を動作させて上記メインベース部をさらに上記組付方向に前進させることによって、上記固定ホルダーを介して上記プッシャー部の先端部を、上記リング用溝に嵌め込んだ上記スナップリングの内周面に対向する位置へ前進させ、次いで、上記補助駆動源を再び動作させて上記プッシャーロッドを介して上記回動リンクを上記一方向とは反対側方向へ回動させることによって、上記プッシャー部の先端部を上記スナップリングの内周面に当接するまで移動させ、当該プッシャー部の先端部が外周側へ移動した量に基づいて、上記リング用溝に上記スナップリングが嵌まり込んだことを検査する検査動作を行うよう構成したことを特徴とする複合組付装置。
  3. 請求項2において、上記検査動作において、上記プッシャー部の先端部を上記スナップリングの内周面に当接するまで移動させる際には、当該プッシャー部の先端部によって上記リング用溝に嵌め込んだ上記スナップリングの内周面を押圧する押圧動作を行うよう構成したことを特徴とする複合組付装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記スライドベース部は、複数のスライドロッドを介して上記メインベース部に垂下状態で支持してあり、
    上記位置決め部は、上記スライドベース部の外周側に垂下状態で支持してあり、
    上記カム係合スライド部は、上記位置決め部の外周側に、上記組付方向の後退側へ付勢部材を介して付勢されると共に垂下状態で支持してあり、
    上記係合カムは、上記位置決め部に対して周方向の複数箇所に回動可能に配設してあると共に、その上記一端部が上記位置決め部の外周面から突出したときには、その上記他端部が上記位置決め部内に収納され、一方、その上記他端部が上記位置決め部の内周面から突出したときには、その上記一端部が上記位置決め部内に収納されるよう回動可能であることを特徴とする複合組付装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記ケースは、自動変速機のケースであり、上記円盤状部品は、リング形状を有するワンウェイクラッチであり、該ワンウェイクラッチは、その内周に挿通配置した軸状部品が一方向に回転するときはその回転力を伝達する一方、上記軸状部品が逆方向に回転するときには空転するよう構成してあり、
    上記部品保持部は、上記スライドベース部に対して回転可能な状態で支持されており、上記スライドベース部に配設した回転駆動源による回転力を受けて回転可能であり、
    上記回転駆動源によって上記部品保持部を上記ワンウェイクラッチが空転する方向へ回転させながら、当該部品保持部を当該ワンウェイクラッチの内周に挿入して、当該部品保持部に当該ワンウェイクラッチを保持させるよう構成してあることを特徴とする複合組付装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記ケースは、自動変速機のケースであり、上記円盤状部品は、リング形状を有するピストン又は積層プレート部材であることを特徴とする複合組付装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記固定ホルダーと上記押チャック部との間には、弾性部材が配置してあり、
    上記部品組付動作においては、上記押チャック部は、上記弾性部材の反発力を受けて上記部品保持部から上記円盤状部品を押し出すよう構成してあることを特徴とする複合組付装置。
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