JP4788410B2 - セラミック積層基板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、セラミックのグリーンシートよりなる層を複数積層し、これを焼成してなるセラミック積層基板の製造方法に関する。
従来より、この種の製造方法は、次の通りである。配線パターンなどが形成されたアルミナなどのセラミックのグリーンシートよりなる層を複数積層するとともに、この積層体における最表層に対し、分断すべき位置に刃具を当てて、分断用の溝いわゆるブレーク溝を形成する。
そして、この積層体を焼成した後、積層体に曲げ力を加えることにより、分断用の溝に沿って積層体を分断し、個片化されたセラミック積層基板を製造する(たとえば、特許文献1〜4参照)。
特開平5−75262号公報 特開2003−17851号公報 特開2004−207592号公報 特開2004−214540号公報
しかしながら、従来の製造方法では、分断用の溝に沿って積層体を分断するときに、積層体において分断用の溝から積層体の積層方向に沿って真っ直ぐに正しく亀裂が進展すればよいが、分断用の溝の形状ばらつきなどにより、この積層方向から外れた他方向に亀裂が生じ、うまく分断されない場合がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、セラミックのグリーンシートよりなる層を複数積層し、当該積層体を焼成した後、分断用の溝に沿って積層体を分断してなるセラミック積層基板の製造方法において、分割用の溝による分断における安定した分断性を確保することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、分断用の溝(20)から積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
分割溝(30)を分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて個々の分割溝(30)同士の間隔を狭くするすることにより、積層体(10)の分断時には、分断用の溝(20)から分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とする。
それによれば、分断用の溝(20)に対応して積層体(10)の内部に分割溝(30)を設けることで、分断すべき部位の強度が弱くなり、分断時には、分断用の溝(20)からの亀裂が分割溝(30)に向かって進行しながら、積層体(10)が破断していくため、分割用の溝による分断における安定した分断性を確保できる。
これに加えて、請求項1に記載の発明では、分割溝(30)を分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて個々の分割溝(30)同士の間隔を狭くする構成としているから、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて分割溝(30)が、より密に存在することになって、内部の層(12)の強度が低下する。そのため、分断時の基点から遠方に位置して歪みが小さな部位であっても分断しやすくなる。
また、請求項2に記載の発明では、積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、分断用の溝(20)から積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
分割溝(30)を分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方に位置するものほど分割溝(30)における分断用の溝(20)に沿った長さ(L)を長くするすることにより、積層体(10)の分断時には、分断用の溝(20)から分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とする。
これによれば、請求項1に記載の発明と同様に、分断用の溝(20)に対応して積層体(10)の内部に分割溝(30)を設けることで、分断すべき部位の強度が弱くなり、分断時には、分断用の溝(20)からの亀裂が分割溝(30)に向かって進行しながら、積層体(10)が破断していくため、分割用の溝による分断における安定した分断性を確保できる。
これに加えて、請求項2に記載の発明では、分割溝(30)を分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方に位置するものほど分割溝(30)における分断用の溝(20)に沿った長さ(L)を長くする構成としているから、分断時の基点から遠くなるにつれて、実質的に分割溝が、より密に存在する形となって、内部の層(12)の強度が低下する。そのため、分断時の基点から遠方に位置して歪みが小さな部位であっても分断しやすくなる。
また、請求項3に記載の発明では、積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、分断用の溝(20)から積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
積層体(10)のうち積層方向に沿って分断用の溝(20)および分割溝(30)が位置する部位における、分断用の溝(20)および分割溝(30)を除いた部分の厚さを、積層体(10)の残り厚さとしたとき、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて、積層体(10)の残り厚さが小さくなるように、分割溝(30)を設けることにより、積層体(10)の分断時には、分断用の溝(20)から分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とする。
これによれば、請求項1、2に記載の発明と同様に、分断用の溝(20)に対応して積層体(10)の内部に分割溝(30)を設けることで、分断すべき部位の強度が弱くなり、分断時には、分断用の溝(20)からの亀裂が分割溝(30)に向かって進行しながら、積層体(10)が破断していくため、分割用の溝による分断における安定した分断性を確保できる。
これに加えて、請求項3に記載の発明では、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて、積層体(10)の残り厚さが小さくなるように、分割溝(30)を設ける構成としているから、分断時の基点側の部位(端部(21)側の部位)では、積層体(10)の残り厚さが大きくなるので、積層体(10)における内部の層(12)の強度が高くなり、そして、分断時の基点側から遠方にいくにつれて、積層体(10)の残り厚さが小さくなるので、積層体(10)における内部の層(12)の強度が低くなる。
そのため、分断時の基点から遠方に位置して歪みが小さな部位であっても分断しやすくなる。
請求項4に記載の発明のように、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法において、分割溝(30)は、具体的には当該分割溝(30)が形成される層(12)の厚さ方向に設けられた凹部とすることができる。
また、請求項5に記載の発明のように、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法において、分割溝(30)は、具体的には当該分割溝(30)が形成される層(12)の厚さ方向を貫通する貫通穴とすることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法において、セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)が一方向に方向性を持つように成形されたものである場合、分割溝(30)を、積層体(10)の内部の層(12)のうち分断用の溝(20)が形成される最表層(11)と同じ成形の方向を持つ層(12)に設けることが好ましい。
それによれば、分断用の溝(20)が形成された最表層(11)と分割溝(30)が形成された層(12)とで、焼成や乾燥時の収縮度合を極力同一にすることができ、焼成後における互いの溝(20、30)の位置ずれを抑制できる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るセラミック積層基板100の製造方法における積層体10の要部構成を示す図であり、(a)は概略断面図、(b)は、この積層体10における上側の最表層11側の概略平面図である。
本実施形態の製造方法は、この図1に示される積層体10を形成し、続いて、この積層体10を焼成した後、分断用の溝20に沿って積層体10を分断し、個片化されたセラミック積層基板100を製造するものである。
なお、図1では、焼成・分断前の積層体10が示されているが、セラミック積層基板100は、図1(a)に示されるように、分断用の溝20を境として破線にて示される仮想線Kにて分割された部分に相当する。
本製造方法は、この図1に示される積層体10を作製することを基本とするものである。まず、この積層体10の構成等について説明する。
本例では、積層体10は、セラミックのグリーンシートよりなる層11、12、12、13を4層11〜13積層したものである。以下、この層11〜13をグリーンシート層11〜13という。
このグリーンシート層11〜13は、アルミナなどを用いて一般的なドクターブレード法により作製されるものであり、本例ではアルミナシートである。各グリーンシート層11〜13の厚さT(図1(a)参照)は、0.1mm〜0.3mm、好ましくは、0.15mm〜0.25mm程度である。
図1に示される例では、グリーンシート層11〜13は4層であるが、このグリーンシート層は、3〜8層程度の範囲で任意に複数層を積層することができる。本例のように、4層である場合、各グリーンシート層11〜13の厚さTは、たとえば、いずれも0.2mmとすることができる。
なお、各グリーンシート層11〜13の厚さTは互いに同一であることが好ましいが、異なる厚さTのグリーンシート層を組み合わせて積層してもよい。たとえば、5層である場合には、一方の最表層側から順に、0.15mm−0.15mm−0.2mm−0.15mm−0.15mmの厚さとしてもよい。
また、各グリーンシート層11〜13には、一般的な積層体と同じように、モリブデンなどを主成分とする導体材料が充填された図示しないスルーホールが形成されるとともに、タングステンなどを主成分とする導体材料によって図示しない配線パターンが形成されている。
また、積層体10の上側の最表層11と下側の最表層13とには、分断用の溝20が形成されている。この分断用の溝20は、後述するように、刃具などを用いて形成されるものである。
図1(a)に示されるように、本例では、分断用の溝20はV字溝形状をなすものであるが、この分断用の溝20の深さdは、たとえば0.05mm〜0.1mmであり、先端角度θは10°〜15°程度である。
そして、本実施形態では、このような積層体10において、内部のグリーンシート層12の少なくとも1層において、分断用の溝20から積層体10の内部に向かって積層体10の厚さ方向すなわち積層方向に延びる仮想線K(図1(a)参照)上に位置する部位に、分割溝30が形成されている。
つまり、本実施形態では、各グリーンシート層11〜13が積層されてなる積層体10において、分断用の溝20と分割溝30とが、その積層方向にて互いに重なり合うように設けられている。
本例では、分割溝30は、積層体10の上側の最表層11から2番目の内部のグリーンシート層12に設けられている。この上側の最表層11に設けられた分断用の溝20の先端部と分割溝30との距離m(図1(a)参照)は、たとえば0.1mm〜0.2mm程度である。
たとえば、分断用の溝20の深さdを0.05mmとする場合には、分断用の溝20の形成される最表層11として、厚さTが0.15mm〜0.25mmのグリーンシート層を用いれば、上側の最表層11に接する2番目のグリーンシート層12に分割溝30を形成することで、分断用の溝20と分割溝30との距離mを容易に上記の範囲に制御することができる。
また、上側の最表層11における分断用の溝20の先端部と分割溝30との距離mが上記の範囲であるならば、分割溝30は、上側の最表層11から1層置いた3番目のグリーンシート層12に形成されてもよい。
また、図1(b)に示されるように、分断用の溝20は、その役目上、最終的なセラミック積層基板100の端部となる部分に設けられるが、分断用の溝20において積層体10の分断時の基点となるのは端部21である。
そして、分割溝30は、分断用の溝20が延びる方向に沿って複数個設けられる。本例では、図1(b)に示されるように、分断用の溝20が延びる方向に沿って位置する複数個の分割溝30の間隔は略均等である。
また、本実施形態では、図1(a)に示されるように、分割溝30は、この分割溝30が形成されるグリーンシート層12の厚さ方向を貫通する貫通穴となっている。本例では、分割溝30は、開口形状が円形の丸穴形状をなしている。
ここで、分割溝30の幅W(図1(b)参照)は、0.05mm〜0.2mm程度が好ましい。これは、分断用の溝20と分割溝30との間隔のばらつきから決まるものであり、分断用の溝20の先端部より発生した亀裂を分割溝30に誘導するために好ましい寸法である。
また、分割溝30の長さL、すなわち、分割溝30における分断用の溝20に沿った長さL(図1(b)参照)は、0.05〜2.0mm程度であることが好ましい。分割溝30の長さLを0.05mm以上としたのは、グリーンシート層11〜13の積層、加圧、積層体10の焼成時に分割溝30がつぶれないようにするための最低の寸法が、0.05mm程度であるためである。
また、分割溝30の長さLが2.0mmよりも大きい場合、積層工程において分割溝30に接するグリーンシート層が分割溝30内に入り込み、それによってグリーンシート層に凹みが生じやすくなるためである。たとえば2.0mmの長さLの分割溝30とする場合には、分割溝30の幅Wは0.1mm以下が好ましい。
このように、積層方向に沿って分断用の溝20と分割溝30とが重なるように形成された積層体10において、本実施形態では、積層方向に沿って分断用の溝20および分割溝30が位置する部位における、両溝20、30を除いた部分の厚さを、積層体10の残り厚さとする。
具体的に、図1(a)を参照して述べると、この積層体10の残り厚さは、積層体10のうち仮想線Kが通る部位において分断用の溝20および分割溝30を除いた部分の厚さである。分割溝30の深さをtとすると(本例ではt=T)、図中の寸法でいえば、当該残り厚さは、(4T−t−2d)となる。
そして、この積層体10の残り厚さは、たとえば0.4mm〜0.6mm程度である。つまり、分割溝30の深さtは、この残り厚さが0.4mm〜0.6mmとなるように決めればよい。
次に、本製造方法について述べる。なお、本製造方法は、一般的なアルミナよりなるグリーンシートを用いたアルミナ積層配線基板を基本としたものであり、加圧・焼成条件などは、これに準ずるものである。
まず、ドクターブレード法により作製された各グリーンシート層11〜13を用意する。次に、各グリーンシート層11〜13に対して、上記スルーホールを金型などを用いて形成する。
このスルーホールの形成時に、分割溝30を形成するグリーンシート層12においては、たとえば同時に分割溝30を形成する。つまり、分割溝30と上記スルーホールとは、金型を用いて同様の方法で形成できる。
図2は、分割溝30の形成方法を示す工程図である。図2(a)〜(c)に示されるように、上記スルーホールを形成する金型200を用いて、グリーンシート層12に対し、打ち抜き加工を行うことにより、本実施形態における貫通穴としての分割溝30を形成する。なお、分割溝30の形状は、金型200の形状を変えることで容易に変更することができる。
それにより、上記スルーホールと同様の安定した寸法精度を持つ分割溝30が形成される。なお、通常、この種のセラミック積層基板において、スルーホールの加工精度は〜0.05mm程度である。上述したように、分割溝30の幅Wおよび長さLを0.05mm以上としているのは、このことにもよる。
次に、このようにスルーホールが形成されたグリーンシート層11〜13に対して、印刷法などによりスルーホール内に導体材料を充填する。なお、このとき導体材料は分割溝30には充填しない。
そして、スルーホールに導体材料を充填した後に、印刷法などにより、各グリーンシート層11〜13の表面に導体材料を付与し、上記した配線パターンを形成する。なお、上述したが、これら導体材料は、いずれもモリブデン、タングステンなどを主成分とする材料を用いる。
続いて、各グリーンシート層11〜13を、上記図1に示されるように積層し、これらを加圧する。ここにおいて、加圧条件は、たとえば30kg〜70kg程度の荷重とすることができる。
その後、積層されたグリーンシート層11〜13における最表層11、13に対して、上記図1に示されるように、分断用の溝20を形成する。この分断用の溝20は、従来と同様に、刃具などを用いて形成できる。
こうして、上記図1に示される本実施形態の積層体10ができあがる。次に、この積層体10を焼成する。この焼成は、たとえば水素などの還元雰囲気にて約1600℃の温度で行う。
そして、焼成された積層体10に対して、必要に応じて、以下の工程を行う。たとえば、焼成された積層体10の最表層11、13の表面に位置する上記配線パターンに対して、めっき被膜を形成する。このめっき被膜は、たとえばワイヤボンディング性やはんだ付け性を確保するなどの目的で行われる。
たとえば、このめっき被膜は無電解Cuめっきであり、膜厚は2.0〜8.0μmである。さらに、無電解Auめっきを形成してもよい。この無電解Auめっきの膜厚は0.01〜0.1μmが好ましい。
また、焼成された積層体10に対して、抵抗体などの機能厚膜体を設けたり、ICチップやコンデンサなどの実装部品を搭載したり、ワイヤボンディングを行ったりすることも、必要に応じて行う。
その後、この焼成された積層体10を分断用の溝20に沿って分断することで、個片化されたセラミック積層基板100とする。
図3は、この積層体10の分断方法を模式的に示すものであり、(a)は積層体10にピン300を当てる前の状態の断面図、(b)は(a)の上面図、(c)はピン300にて積層体10を曲げた状態を示す断面図である。なお、図3において、(a)、(c)では分割溝30を省略し、(b)では固定治具310を省略してある。
この積層体10の分断の原理は、上記した分断用の溝20の端部21を基点として積層体10を曲げ変形させることで、分断用の溝20に引っ張りの歪みを集中させ、機械的に積層体10を破断させて、分割するものである。
図3に示される例では、積層体10の厚さに対してクリアランスを有しつつ積層体10の一部分を覆う固定冶具310に、積層体10をセットし、ピン300を分断用の溝20の端部21に当たるように配置する(図3(a)、(b)参照)。
その後、図3(c)に示されるように、ピン300を押し上げることによって積層体10に曲げ力を加え、この曲げ力による歪みを分断用の溝20に集中させることで、積層体10を破断させる。
本実施形態においても、基本的には従来と同様に、分断用の溝20によって亀裂が発生し、分断がなされる。上述したように、一般に分断用の溝20は、焼成前の積層体10の最表層11、13に対して刃具を用いて形成されるが、このとき分断用の溝20の形状ばらつきが発生しやすい。
その様子を図4、図5により具体的に説明する。図4(a)〜(d)は刃具400を用いた分断用の溝20の形成方法を示す工程図であり、図5は分断用の溝20の形状ばらつきの様子を概略的に示す断面図である。
図4(a)、(b)、(c)に示されるように、先端が任意の角度に設定された刃具400を押し当てて積層体の最表層11を押し広げながら、当該最表層11に対して、最終的に分断用の溝20となる溝部20aを形成する。
そして、刃具400を抜くと、図4(d)に示されるように、刃具400によって押し広げられた溝部20aが、グリーンシートの粘着性と弾性によって塞がるように戻り、分断用の溝20となる。この溝部20aの戻りを考慮して、刃具400の先端角度は15〜30°程度となっている。
刃具400の先端角度が15°以下の場合、溝部20aの幅が狭いために、たとえば図5(a)に示されるように、上記した溝部の戻りによって分断用の溝20の深さ方向の先端部が大きく塞がりやすく、結果として、出来上がった分断用の溝20において、溝深さが浅くなったり、そのばらつきが大きくなる。
一方、刃具400の先端角度が30°以上の場合、刃具400で最表層11を押し広げる力が大きくなるため、図5(b)に示されるように、刃具400の先端部すなわち出来上がった分断用の溝20の先端部より多方面に最表層11に亀裂が複数発生し、積層体10の分断時に不規則な方向に積層体10が分割されやすくなる。
通常、このような分断用の溝20の深さは、積層体10の全体の厚さの20〜40%であり、好ましくは30%である。これは、積層体10を取り扱う場合に不用意に割れるのを防止し、かつ、良好な分割性を得ることができるとされる分割強度を確保するための値である。
たとえば、従来において、積層体10の厚さが0.8mmの場合、両最表層11、13に0.08mm〜0.16mmの深さの分断用の溝20が必要となり、両分断用の溝20を合わせると0.16mm〜0.32mmの深さとなる。この場合、積層体10の残り厚さは0.64mm〜0.48mmとなる。
積層体10の分割性は、積層体10の破壊強度、つまり、上記した残り厚さによって決まる。しかしながら、積層体10を構成するグリーンシート層11〜13は、その成形の方向により性質が異なることから、たとえば、ある1つの方向とそれに交差する方向との間、あるいは、積層体10における一方の最表層と他方の最表層との間などで、上記溝部の戻り方に差が生じる。
また、たとえば、分断用の溝20が交差する箇所とそうでない箇所とがある場合では、これらの箇所の間でグリーンシートの押し広げられ方が異なるために、この部分においても溝部の戻り方が異なる。
つまり、積層体10を形成した後に、両最表層11、13に対して所望する残り厚さを得るために、深い分断用の溝20を形成しようとしても、そもそも、上述したような溝部の戻り方のばらつきや、形成場所やグリーンシートの成形の方向などによる分断用の溝20の出来映えばらつきにより、安定した分断性を確保するのが困難である。
本発明者の検討によれば、通常レベルにおいて、分断用の溝20の適正な形状とされる狙い値、たとえば刃具400の先端角度:30°、溝深さ:0.12mmという狙い値で作成した場合であっても、溝深さのばらつきは、0.2mm以上である。そのため、工程内にて不用意な基板割れが、突発的に生じる場合がある。
また、図6は、従来において、所望の方向すなわち積層方向に積層体10が分断できない場合の亀裂の進行を示す図である。図6に示される例では、分断用の溝20の先端部より例えば約0.2mmまでは、積層方向に正しく亀裂が進展するが、そこから先は、積層方向からはずれて亀裂が進行している。
これは、たとえば分断強度が高い場合、つまり、分断用の溝20の深さが浅い場合などに見られるものであり、他方向に亀裂が進展することにより、正常な破断を行うことができない。
このような問題に対して、本実施形態では、積層体10における内部の層12において、最表層11、13の分断用の溝20から積層方向に延びる仮想線K上に位置する部位に、分割溝30を形成するようにしている。
それにより、分断用の溝20から積層方向に向かう部位における積層体10の残り厚さを、分断用の溝20だけであった従来よりもさらに薄くでき、当該部位の強度を、従来よりも弱くすることができる。
また、一般に、この種の焼成後の積層体は、硬く、脆い性質であることから、いったん亀裂が発生すると亀裂の先端に進行性を有するものである。そのため、本実施形態において、分断用の溝20で発生した亀裂は、積層方向から外れることなく、強度の弱い積層方向に沿って進展し、分割溝30に向かって誘導される。その結果、積層体10は分断用の溝20に沿って精度よく分断される。
つまり、本実施形態の製造方法によれば、分断用の溝20に多少の形状ばらつきがあったとしても、分断用の溝20による安定した分断性が確保される。
そして、分断用の溝20は、分断時の応力集中点となればよく、深さの浅い溝でも十分である。このため、上述したように、たとえば0.05mm〜0.1mmという従来に比して浅い溝にすることができ、深さばらつきを小さくすることができる。
さらに、従来では、めっき被膜を形成する場合において、分断用の溝への液の染み込みによるめっき析出が問題となっていたが、本実施形態では、分断用の溝20を浅くすることで、この問題も解消することができる。
また、従来では、深く、幅の広い分断用の溝20を形成する必要があったため、分断用の溝20の焼成による収縮ばらつきも大きくなり、分断用の溝20が位置する最表層に形成される配線パターンの収縮ばらつきが大きくなるといった、パターン位置精度の問題があった。これについても、本実施形態では、浅く、幅の狭い分断用の溝20にすることができるため、高いパターン位置精度を実現できる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態に係る積層体10の要部構成を示す概略断面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。
上記第1実施形態では、内部のグリーンシート層12の1層において、分断用の溝20から仮想線K上に位置する部位に、分割溝30が形成されていたが、本実施形態では、図7に示されるように、分割溝30は、内部のグリーンシート層12の複数層に形成されている。
ここで、図7(a)に示される第1の例では、分割溝30は連続した複数の層12に渡って形成されており、図7(b)に示される第2の例では、分割溝30は、断続的に複数の層12に渡って形成されている。どちらの場合も、上記実施形態と同様に、分断用の溝20による安定した分断性が確保される。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係る積層体10の要部構成を示す概略平面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。
図8(a)に示される第1の例では、分割溝30を分断用の溝20が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝20の端部21から遠方にいくにつれて個々の分割溝30同士の間隔を狭くするようにしている。
上記第1実施形態に述べたように、分断用の溝20の端部21にピン300を押し当てて、この端部21を歪ませて分断する(上記図3参照)。このとき、この歪みは、分断用の溝20において分断時の基点となる端部21が最大であり、当該端部21から遠くなるにつれて小さくなる。
そこで、分割溝30を分断用の溝20が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる端部21から遠方にいくにつれて個々の分割溝30同士の間隔を狭くすれば、分断時の基点となる端部21から遠くなるにつれて分割溝30が、より密に存在することになる。
そのため、分断時の基点となる端部21から遠方に位置し、歪みが小さな部位であっても割れやすくなり、分断時の基点となる分断用の溝20の端部21から分断用の溝20に沿って、積層体10を分断しやすくなる。
図8(b)に示される第2の例では、分割溝30を分断用の溝20が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝20の端部21から遠方に位置するものほど分割溝30の分断用の溝20に沿った長さLを長くするようにしている。ここで、分割溝30の長さLは、たとえば上記した好ましい範囲0.05mm〜2.0mmの間で長さを変えればよい。
この場合も、分断時の基点となる端部21から遠方に位置するものほど分割溝30の長さLを長くすれば、上記図8(a)の例と同様に、分断時の基点となる端部21から遠くなるにつれて、実質的に分割溝が、より密に存在する形となる。そのため、上記同様に、分断時の基点となる分断用の溝20の端部21から分断用の溝20に沿って、積層体10を分断しやすくなる。
なお、本実施形態は、上記した第1実施形態および第2実施形態のいずれにも採用することができる。また、本実施形態における第1の例と第2の例とを組み合わせて、分断用の溝20の端部21から遠方に行くほど、分割溝30同士の間隔を狭くし且つ長さLを大きくしてもよい。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係る積層体10の要部構成を示す概略断面図であり、積層体10を分断用の溝20に沿って切断した部分の断面を示す。
本実施形態の製造方法では、図9に示されるように、分断時の基点となる分断用の溝20の端部21から遠方にいくにつれて、積層体10の残り厚さが小さくなるように、分割溝30を設けるものである。
具体的には、図9に示されるように、分断時の基点となる端部21から遠方にいくにつれて、分割溝30の数を多くしていくことで実現できる。なお、図9では、積層方向において、内部の連続した層12に渡って分割溝30が形成されているが、内部の離れた層12に設けてもよい。
たとえば、分断用の溝20の端部21に一番近い分割溝30の部分における残り厚さが0.6mmで、当該端部21から一番遠い分割溝30の部分における残り厚さが0.4mmとなるように、当該端部21側より段階的に、残り厚さを小さくする。それにより、分断時の基点側は分断強度が高く、遠方に向かって分断強度が小さくなるようにすることを、容易に実現できる。
(第5実施形態)
図10は本発明の第5実施形態に係る積層体10の要部構成を示す概略断面図である。
上述したように、グリーンシート層11、12は、ドクターブレード法により成形されるため、一方向に方向性を持つように成形されたものである。ここで、グリーンシート層11、12の成形の方向は、ドクターブレード法による成形時のブレードの幅方向と直交する方向である。
そのため、このグリーンシート層11、12は、乾燥時や焼成時の収縮において成形の方向に沿った方向とこれに直交する方向とで、その収縮度合に差が生じる。たとえば、各グリーンシート層11、12の成形の方向をすべて同一方向に揃えた場合、上記収縮度合の差により、焼成後の積層体10に反りが生じる恐れがある。
そこで、グリーンシート層11、12を積層する際には、1層毎に成形の方向を90°変えて積層する。具体的に、図10に示される例では、積層体10の上から1層目の最表層11は、成形の方向をX方向とし、2層目はY方向とし、3層目以降は、X方向、Y方向、・・・というように成形の方向を交互に変えて積層する。
このような成形の方向に関する交互積層構成を採用することで、焼成時における平面的な収縮度合を積層体10全体で均一化し、焼成後の積層体10における反りの発生を極力抑制することができる。
さらに、本実施形態では、分割溝30を、内部のグリーンシート層12のうち分断用の溝20が形成される最表層11と同じ成形の方向を持つ層12に設けている。それによれば、分断用の溝20が形成された最表層11と分割溝30が形成された層12とで、焼成や乾燥時の収縮度合がほぼ同一であるため、焼成後における互いの溝20、30の位置ずれを抑制できる。
図10に示される例では、上述したように、各グリーンシート層11、12の成形の方向を、1層毎に同一方向としているため、この図10において、上から奇数番目の層12に分割溝30を設ければよいことになる。この場合、分断用の溝20が形成された最表層11および分割溝30が形成された層12の成形の方向は、X方向で同じである。
なお、本実施形態のような交互積層構成は、上記した各実施形態に適用してもよい。また、分割溝30を、分断用の溝20が形成される最表層11と同じ成形の方向を持つ内部の層12に設けることは、この交互積層構成のような規則的なもの以外にも、各グリーンシート層の間で成形の方向を不規則に異ならせた構成においても採用してよい。
(他の実施形態)
なお、上記した各実施形態では、分割溝30は、分割溝30が形成されるグリーンシート層12の厚さ方向を貫通する貫通穴であったが、当該グリーンシート層12を貫通しないものでもよい。
たとえば、図11に示されるように、分割溝30は、分割溝30が形成されるグリーンシート層12の厚さ方向に設けられた凹部であってもよい。このような分割溝30も、金型200を用いたプレス加工により容易に形成でき、その深さは、たとえば0.05mm以上あればよい。
また、上述したように、分割溝30の形状は金型200の形状により種々変更することができるが、金型200の先端形状は平坦なもの以外にも、図12(a)、(b)に示されるように、断面V型や断面台形のものでもよい。また、分割溝30の開口形状についても、円形、楕円、多角形など種々の形状としてよい。
また、上記実施形態では、積層体10を焼成する前に分断用の溝20を形成したが、分断用の溝20は積層体10を焼成した後に形成してもよい。たとえば、焼成後の積層体10に対してレーザー加工などを行うことにより、最表層11、13に分断用の溝20を形成するようにしてもよい。
また、分断用の溝20は、積層体10の両最表層11、13に形成されていなくてもよく、いずれか一方の最表層のみに形成するものであってもよい。この場合、これら両最表層11、13のうち積層体10の分断時に引っ張り曲げ力が加わる面側に、分断用の溝20を形成することが好ましい。
本発明の第1実施形態に係る製造方法における積層体の要部構成を示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)の平面図である 分割溝の形成方法を示す工程図である。 積層体の分断方法を模式的に示す図である。 刃具を用いた分断用の溝の形成方法を示す工程図である。 分断用の溝の形状ばらつきの様子を概略的に示す断面図である。 積層方向に積層体が分断できない場合の亀裂の進行を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る積層体の要部概略断面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。 本発明の第3実施形態に係る積層体の要部概略平面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。 本発明の第4実施形態に係る積層体の要部概略断面図である。 本発明の第5実施形態に係る積層体の要部概略断面図である。 凹部としての分割溝の形成方法を示す工程図である。 金型の種々の形状を示す図である。
符号の説明
10…積層体、11、13…最表層、12…積層体における内部の層、
20…分断用の溝、21…分断用の溝の端部、30…分割溝、
K…仮想線、L…分割溝の長さ。

Claims (6)

  1. セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)を複数積層してなる積層体(10)における最表層(11、13)に分断用の溝(20)を形成するとともに、前記積層体(10)を焼成した後、この分断用の溝(20)に沿って前記積層体(10)を分断することで、個片化されたセラミック積層基板を製造するセラミック積層基板の製造方法において、
    前記積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、前記分断用の溝(20)から前記積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
    前記分割溝(30)を前記分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる前記分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて個々の前記分割溝(30)同士の間隔を狭くすることにより、
    前記積層体(10)の分断時には、前記分断用の溝(20)から前記分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とするセラミック積層基板の製造方法。
  2. セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)を複数積層してなる積層体(10)における最表層(11、13)に分断用の溝(20)を形成するとともに、前記積層体(10)を焼成した後、この分断用の溝(20)に沿って前記積層体(10)を分断することで、個片化されたセラミック積層基板を製造するセラミック積層基板の製造方法において、
    前記積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、前記分断用の溝(20)から前記積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
    前記分割溝(30)を前記分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる前記分断用の溝(20)の端部(21)から遠方に位置するものほど前記分割溝(30)における前記分断用の溝(20)に沿った長さ(L)を長くすることにより、
    前記積層体(10)の分断時には、前記分断用の溝(20)から前記分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とするセラミック積層基板の製造方法。
  3. セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)を複数積層してなる積層体(10)における最表層(11、13)に分断用の溝(20)を形成するとともに、前記積層体(10)を焼成した後、この分断用の溝(20)に沿って前記積層体(10)を分断することで、個片化されたセラミック積層基板を製造するセラミック積層基板の製造方法において、
    前記積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、前記分断用の溝(20)から前記積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
    前記積層体(10)のうち前記積層方向に沿って前記分断用の溝(20)および前記分割溝(30)が位置する部位における、前記分断用の溝(20)および前記分割溝(30)を除いた部分の厚さを、前記積層体(10)の残り厚さとしたとき、
    分断時の基点となる前記分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて、前記積層体(10)の残り厚さが小さくなるように、前記分割溝(30)を設けることにより、
    前記積層体(10)の分断時には、前記分断用の溝(20)から前記分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とするセラミック積層基板の製造方法。
  4. 前記分割溝(30)は、当該分割溝(30)が形成される層(12)の厚さ方向に設けられた凹部であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法。
  5. 前記分割溝(30)は、当該分割溝(30)が形成される層(12)の厚さ方向を貫通する貫通穴であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法。
  6. 前記セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)は一方向に方向性を持つように成形されたものであり、
    前記分割溝(30)は、前記内部の層(12)のうち前記分断用の溝(20)が形成される前記最表層(11)と同じ成形の方向を持つ層(12)に設けることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法。
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