JP4788410B2 - セラミック積層基板の製造方法 - Google Patents
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分割溝(30)を分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて個々の分割溝(30)同士の間隔を狭くするすることにより、積層体(10)の分断時には、分断用の溝(20)から分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とする。
これに加えて、請求項1に記載の発明では、分割溝(30)を分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて個々の分割溝(30)同士の間隔を狭くする構成としているから、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて分割溝(30)が、より密に存在することになって、内部の層(12)の強度が低下する。そのため、分断時の基点から遠方に位置して歪みが小さな部位であっても分断しやすくなる。
分割溝(30)を分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方に位置するものほど分割溝(30)における分断用の溝(20)に沿った長さ(L)を長くするすることにより、積層体(10)の分断時には、分断用の溝(20)から分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とする。
これによれば、請求項1に記載の発明と同様に、分断用の溝(20)に対応して積層体(10)の内部に分割溝(30)を設けることで、分断すべき部位の強度が弱くなり、分断時には、分断用の溝(20)からの亀裂が分割溝(30)に向かって進行しながら、積層体(10)が破断していくため、分割用の溝による分断における安定した分断性を確保できる。
これに加えて、請求項2に記載の発明では、分割溝(30)を分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方に位置するものほど分割溝(30)における分断用の溝(20)に沿った長さ(L)を長くする構成としているから、分断時の基点から遠くなるにつれて、実質的に分割溝が、より密に存在する形となって、内部の層(12)の強度が低下する。そのため、分断時の基点から遠方に位置して歪みが小さな部位であっても分断しやすくなる。
積層体(10)のうち積層方向に沿って分断用の溝(20)および分割溝(30)が位置する部位における、分断用の溝(20)および分割溝(30)を除いた部分の厚さを、積層体(10)の残り厚さとしたとき、分断時の基点となる分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて、積層体(10)の残り厚さが小さくなるように、分割溝(30)を設けることにより、積層体(10)の分断時には、分断用の溝(20)から分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とする。
これによれば、請求項1、2に記載の発明と同様に、分断用の溝(20)に対応して積層体(10)の内部に分割溝(30)を設けることで、分断すべき部位の強度が弱くなり、分断時には、分断用の溝(20)からの亀裂が分割溝(30)に向かって進行しながら、積層体(10)が破断していくため、分割用の溝による分断における安定した分断性を確保できる。
そのため、分断時の基点から遠方に位置して歪みが小さな部位であっても分断しやすくなる。
また、請求項5に記載の発明のように、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法において、分割溝(30)は、具体的には当該分割溝(30)が形成される層(12)の厚さ方向を貫通する貫通穴とすることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法において、セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)が一方向に方向性を持つように成形されたものである場合、分割溝(30)を、積層体(10)の内部の層(12)のうち分断用の溝(20)が形成される最表層(11)と同じ成形の方向を持つ層(12)に設けることが好ましい。
図1は、本発明の第1実施形態に係るセラミック積層基板100の製造方法における積層体10の要部構成を示す図であり、(a)は概略断面図、(b)は、この積層体10における上側の最表層11側の概略平面図である。
図7は、本発明の第2実施形態に係る積層体10の要部構成を示す概略断面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。
図8は、本発明の第3実施形態に係る積層体10の要部構成を示す概略平面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。
図9は、本発明の第4実施形態に係る積層体10の要部構成を示す概略断面図であり、積層体10を分断用の溝20に沿って切断した部分の断面を示す。
図10は本発明の第5実施形態に係る積層体10の要部構成を示す概略断面図である。
なお、上記した各実施形態では、分割溝30は、分割溝30が形成されるグリーンシート層12の厚さ方向を貫通する貫通穴であったが、当該グリーンシート層12を貫通しないものでもよい。
20…分断用の溝、21…分断用の溝の端部、30…分割溝、
K…仮想線、L…分割溝の長さ。
Claims (6)
- セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)を複数積層してなる積層体(10)における最表層(11、13)に分断用の溝(20)を形成するとともに、前記積層体(10)を焼成した後、この分断用の溝(20)に沿って前記積層体(10)を分断することで、個片化されたセラミック積層基板を製造するセラミック積層基板の製造方法において、
前記積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、前記分断用の溝(20)から前記積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
前記分割溝(30)を前記分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる前記分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて個々の前記分割溝(30)同士の間隔を狭くすることにより、
前記積層体(10)の分断時には、前記分断用の溝(20)から前記分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とするセラミック積層基板の製造方法。 - セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)を複数積層してなる積層体(10)における最表層(11、13)に分断用の溝(20)を形成するとともに、前記積層体(10)を焼成した後、この分断用の溝(20)に沿って前記積層体(10)を分断することで、個片化されたセラミック積層基板を製造するセラミック積層基板の製造方法において、
前記積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、前記分断用の溝(20)から前記積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
前記分割溝(30)を前記分断用の溝(20)が延びる方向に沿って複数個設けるとともに、分断時の基点となる前記分断用の溝(20)の端部(21)から遠方に位置するものほど前記分割溝(30)における前記分断用の溝(20)に沿った長さ(L)を長くすることにより、
前記積層体(10)の分断時には、前記分断用の溝(20)から前記分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とするセラミック積層基板の製造方法。 - セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)を複数積層してなる積層体(10)における最表層(11、13)に分断用の溝(20)を形成するとともに、前記積層体(10)を焼成した後、この分断用の溝(20)に沿って前記積層体(10)を分断することで、個片化されたセラミック積層基板を製造するセラミック積層基板の製造方法において、
前記積層体(10)における内部の層(12)の少なくとも1層において、前記分断用の溝(20)から前記積層体(10)の積層方向に延びる仮想線(K)上に位置する部位に、分割溝(30)を形成し、
前記積層体(10)のうち前記積層方向に沿って前記分断用の溝(20)および前記分割溝(30)が位置する部位における、前記分断用の溝(20)および前記分割溝(30)を除いた部分の厚さを、前記積層体(10)の残り厚さとしたとき、
分断時の基点となる前記分断用の溝(20)の端部(21)から遠方にいくにつれて、前記積層体(10)の残り厚さが小さくなるように、前記分割溝(30)を設けることにより、
前記積層体(10)の分断時には、前記分断用の溝(20)から前記分割溝(30)へ亀裂を誘導するようにしたことを特徴とするセラミック積層基板の製造方法。 - 前記分割溝(30)は、当該分割溝(30)が形成される層(12)の厚さ方向に設けられた凹部であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法。
- 前記分割溝(30)は、当該分割溝(30)が形成される層(12)の厚さ方向を貫通する貫通穴であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法。
- 前記セラミックのグリーンシートよりなる層(11〜13)は一方向に方向性を持つように成形されたものであり、
前記分割溝(30)は、前記内部の層(12)のうち前記分断用の溝(20)が形成される前記最表層(11)と同じ成形の方向を持つ層(12)に設けることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のセラミック積層基板の製造方法。
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