JP4786187B2 - 低分岐度ポリブタジエンの製造方法 - Google Patents

低分岐度ポリブタジエンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、低分岐度の高シスポリブタジエンの製造方法に関する。このようにして得られたポリブタジエンは、粘度と弾性とバランスが優れており、加工性が大幅に改良される。
本発明は、本発明の目的である、エラストマー状部分が低分岐度の高シスポリブタジエンを含んでなる硫黄加硫し得るブレンドにも関する。
線状重合体状構造中に分岐を導入することにより、一連の応用上の優位性、とりわけ加工性の改良につながることが判明している。
エラストマー状材料の加工性は、内部の幾何学的構造が限定された閉鎖型ミキサーを使用してゴムに様々な充填材、特にシリカおよびカーボンブラックを添加する成形(transformation)工業で極めて重要なパラメータである。使用者の目標は自己の設備の収量を最大限にすることであるので、材料が、充填材を最短時間で配合できるレオロジー的特性を有することが必要である。
充填材の最適分布により、加硫された製品の機械的および動的特性が改良される。充填材の分散は、様々な技術で測定されるパラメータ、とりわけ黒色ブレンドの場合には導電性、ペイン効果、または非常に実用的な様式では、配合前後のムーニー粘度と相関している。避けるべき劣化現象が無い限り、ブレンドのムーニー粘度は、一般的に出発重合体のそれよりも大きいが、増加は制限しなければならない。
ゴム中への充填材分散を改良する上で妨害となり得る主な巨大分子パラメータは、分子量分布および分岐鎖の存在である。
すべてのゴムおよびそれらの加工に適用できる絶対的に一般的な意味で、機械を使用して固体材料をゴムマトリックス中に導入するには、機械自体から材料に、せん断応力により伝えなければならない仕事が必要であり、従って材料はこの仕事を、粘弾性の意味で、機械的部分のすぐ近くにある体積区域から、より内部の区域に向けて、充填材粒子(最初に配合し、次いでできるだけ均質に分散しなければならない)に対する作用を通して、伝達するように応答しなければならない。重合体状材料は、機械からゴムに仕事を伝達する機能を行うのに十分な弾性成分を必要とするが、この特性は、弾性が高すぎると配合が困難になるので、過剰であるべきではない。これに関して、(ほとんど)純粋に弾性である材料を概念的に代表する加硫されたゴムを加工することは不可能であることを思い出すべきである。
粘度と弾性との間の適切な妥協点を見出すことを目標とするものであるが、材料の減衰ファクターとミキサー中で加えられるせん断ファクターとの量的な相関関係を確認するための十分な実験的基礎が無いことから、「適切な」属性は定性的な意味でのみ使用する。巨大分子的な意味で、十分な弾性(この特性は、適切な巨大分子構造に由来する)を有する材料が必要とされ、線状重合体、例えばNdおよびアルキルアルミニウムを基剤とする触媒系で合成されたポリブタジエン、の場合、加工の際に必要な弾性は、高分子量画分により与えられる。従って、高分子量画分(例えば>10)および低分子量画分(例えば<5x10)の両方を含む、広すぎる分子量分布は、十分に良好な技術的特性を有する加硫製品を与えるための伝統的な混合サイクル(短い)で加工するには不適当である。すでに述べたように、仕事の伝達に必要な高分子量画分が過剰であり、材料が破壊され、混合工程の際にせん断応力が低下する傾向があるので、製造収率の低下を引き起こす。高分子量画分の存在は、一方で分散には好ましいが、他方、長い配合(湿潤)工程が必要になり、その結果、混合時間が長くなる。
変動し得る高分子量の実用的な限度が一度確立すると、相補的な低分子量部分も排除せずに、この画分を排除することは明らかに不可能である、すなわちこの材料は中央分子量のあたりに極めて対称的な分子量分布を有し、そのムーニー粘度は典型的には40〜50であることを思い出すべきである。つまり分子量分布が広く、低および高分子量であり、前者は一種の可塑剤(粘性成分)として、後者は、すでに記載したように弾性成分として貢献する。高および低分子量画分を減少させるか、または排除し、理想的にはポアソン分布に導くことにより、加工した時に、分子量に関連して実際には「チーズ状」または「ドライ」として定義される典型的な挙動を有する、内部可塑剤を含まない重合体が形成される。この種の材料のもう一つの好ましくない特性は、低温流れ現象を示すことであるが、この現象は、ゴムボールが典型的な貯蔵期間中に流動し、その結果、変形する傾向が見られ、変換ラインの自動供給機構の使用が不可能になる。
十分な弾性を有するが、その弾性が線状の高分子量の存在に由来するものではなく、広い分子量分布(例えばMw/Mn>3.5)に相関する材料が形成される問題は、分子鎖上に十分な数の分岐鎖を導入することにより、解決することができる。
本来線状の重合体の分岐鎖形成は、後変性操作によってのみ行うことができるが、ここで、「本来線状の」とは、基準触媒系が速度論的連鎖の成長段階で分岐鎖を形成できないようなマクロ構造を意味するものと定義される。
ここで説明する分子鎖中に分岐を導入するための技術とは別に、後変性であるので、好適な分子構造を有する重合体を変性し、十分に加工できる材料を形成し、そこから良好な動的特性を有する加硫された製品を得ることができなければならない。言い換えれば、広い分子量分布を有する(その結果、高分子量画分が寄与するためにすでに弾性である)重合体に分岐鎖(従って、弾性)を導入することは無駄であり、有害である。
ポリジエンの上記の後変性を行う方法は米国特許5,567,784号に記載されているが、この方法は、ポリブタジエンを、SCl、SCl、SOClから選択された硫黄化合物、好ましくはSClで処理する。この処理の前に反応混合物の脱気工程を行い、反応混合物の低沸点成分、特に未反応ジエンモノマーを排除する。
しかし、上記の方法には、−S−S−結合が導入され、これが、ポリジエンの加工工程で分解し得るという欠点がある。
ここで、硫黄−硫黄結合よりも安定している炭素−炭素結合を導入することにより、ポリブタジエンの巨大分子中に分岐を導入することができるので、上記の欠点を克服する方法が開発された。
そこで、本発明は、
下記の特徴、すなわち
**分岐指数値(g)が1未満、好ましくは0.80〜0.99、より好ましくは0.90〜0.96であり、
**減衰係数値(tanδ){0.01Hz、100℃およびひずみ1%で測定した、粘性モジュラス(G”)と弾性モジュラス(G’)と比である三角正接[tanδ=G”/G’]として定義される}が0.80〜1.40、好ましくは0.90〜1.30、より好ましくは1.15〜1.25であり、
**ムーニー粘度が49未満、好ましくは35〜48、より好ましくは39〜46であり、
**/Mが2.9未満、好ましくは2.4〜2.7、より好ましくは2.5〜2.6であり、
**1,4−シス単位の百分率が93%を超え、好ましくは94%を超え、より好ましくは95%〜99%である
低分岐度のポリブタジエンを、ネオジム触媒の存在下、1,3−ブタジエンの重合により製造する方法であって、
(a)有機溶剤、ならびに、(a1)HO/Ndのモル比が1未満、好ましくは0.1未満であり、−COOH/Ndのモル比が2未満、好ましくは0.5未満であるカルボン酸ネオジムから選択されたネオジム誘導体、(a2)一般式(I)AlR(式中、RおよびRは、同一であるか、または異なるものであって、1〜10個の炭素原子を含むアルキル基または水素原子であり、Rは、1〜10個の炭素原子を含むアルキル基である)を有するアルキルアルミニウム、および(a3)少なくとも一個のハロゲン原子、好ましくは塩素を含む有機アルミニウム誘導体、を含んでなる触媒系の存在下で行うブタジエンの第一重合工程であって、上記第一工程を、ブタジエン転化率≧98%、好ましくは99%を超えるまで行い、1,4−シス単位の含有量が93%を超え、M/Mが2.2〜2.9である線状ポリブタジエン(g=1)を製造する工程、
(b)上記工程(a)の最後に得られる重合体溶液を、好ましくは初期ブタジエン1,000グラムあたり過酸化物0.2〜2グラム、より好ましくはブタジエン1,000グラムあたり過酸化物0.4〜1グラムの量の過酸化物を用いて、低分岐度のポリブタジエンが得られるまで処理する工程、および
(c)上記工程(b)の最後に得られる低分岐度のポリブタジエンを回収する工程
を含んでなる方法に関する。
パラメータ(その定義に関しては、実施例参照)は、ポリブタジエン鎖の線状または非線状の指数である。1に等しいg値は、線状構造の特徴であり、1未満の値は分岐した重合体に典型的である。g値が低い程、重合体鎖の分岐度は低い。
用語「ムーニー粘度」は、ASTM D1646方法により、100℃で広いローター(L)を使用し、1’予備加熱し、測定を4分間行った重合体の粘度である。
工程(a)において、ブタジエンは、濃度5〜40重量%、好ましくは10〜25重量%存在する。蒸留し、所望によりモレキュラーシーブおよび/または活性化されたアルミナで処理したブタジエンを使用するのが好ましい。
カルボン酸ネオジムに関する限り、HO/Ndのモル比が1未満、好ましくは0.1未満であり、−COOH/Ndのモル比が2未満、好ましくは0.5未満であるNd(バーサテート)が好ましい。カルボン酸ネオジムは、重合させるブタジエン1,000グラムあたり0.1〜10ミリモルの量で使用する。その量が0.1ミリモル未満である場合、反応速度は許容できない値に低下し、量が10ミリモルを超えると、触媒の濃度が高すぎて、得られる生成物の平均分子量が低すぎて使用できない。カルボン酸ネオジムは、好ましくはモノマー1,000グラムあたり0.5〜5ミリモルの量で使用する。
化合物(a2)、すなわち一般式(Ia)AlR または(Ib)AlHR (式中、Rは1〜10個の炭素原子を含むアルキル基を表す)を有するアルキルアルミニウムに関して、典型的な例は、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、イソブチルアルミニウム、トリ−t−ブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、水素化ジエチルアルミニウム、水素化ジ−n−プロピルアルミニウム、水素化ジ−n−ブチルアルミニウム、水素化ジ−イソブチルアルミニウム、水素化ジ−ヘキシルアルミニウム、水素化ジ−イソヘキシルアルミニウム、水素化ジ−オクチルアルミニウム、水素化ジ−イソオクチルアルミニウム、二水素化エチルアルミニウム、二水素化n−プロピルアルミニウム、および二水素化イソブチルアルミニウムである。上記の有機アルミニウム化合物の中で、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、水素化ジエチルアルミニウム、および水素化ジ−イソブチルアルミニウムが好ましい。
少なくとも一個のハロゲン原子を含む有機アルミニウム誘導体(a3)に関する限り、ブロモ−またはクロロ−有機アルミニウム誘導体が好ましく、クロロ−有機アルミニウム誘導体がさらに好ましい。有機クロロ−アルミニウム化合物の典型的な例は、塩化ジエチルアルミニウム、セスキ塩化エチルアルミニウム、二塩化エチルアルミニウム、および二臭化エチルアルミニウムである。
成分(a1)と成分(a2)の比は、通常、1/0.5〜1/30、好ましくは1/2〜1/15である。
成分(a1)と成分(a3)の比は、通常、1/0.5〜1/10、好ましくは1〜1/5である。
工程(a)で使用する溶剤に関して、溶剤は、予め無水化した不活性有機溶剤、例えば飽和脂肪族炭化水素、例えばブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、飽和脂環式炭化水素、例えばシクロペンタンおよびシクロヘキサン、モノ−オレフィン、例えば1−ブテンおよび2−ブテン、芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、過塩素化エチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、およびクロロトルエン、から選択する。好ましい実施態様では、溶剤は飽和脂肪族炭化水素から選択する。上記のように、溶剤はできるだけ無水であり、プロトン性物質を含んでいてはならない。蒸留に続いてアルミナ床およびモレキュラーシーブ3Aで処理すれば、好適な溶剤を得るのに十分である。
工程(a)の反応は、断熱または等温条件下で行うことができる。いずれの場合も、工程(a)の温度は、20〜120℃、好ましくは25〜95℃である。
反応時間は、操作条件によって異なる。一例として、工程(a)で、転化は、温度60℃で1〜1.5時間で完了するが、より高い温度では反応速度が増加し、転化は、より短い時間で、例えば80℃では30’で完了する。
また、工程(a)において、重合度は、v=BDE/(Nd+Al/n)比を操作することにより調整することができる。Ndの量は反応速度を決定し、これは一般的に1〜2.5ミリモル/kgモノマーで変動し、予め設定された操作条件に基づいて選択し、高い反応速度が必要である場合、より大量の成分(a1)を使用し、場合により(a1)/(a2)比を増加し、(a1)/(a3)比を上記の範囲内に維持する。n指数は、温度によって異なり、60℃で行う等温重合では約3であり、100℃までの温度で行う重合では1の値になる。
また、工程(a)に関する限り、好ましい実施態様では、成分(a1)を試薬混合物に最後の成分として添加する。バッチ式反応器を使用する場合、成分(a1)の計量した量を、溶剤、モノマー、成分(a2)および成分(a3)からなる混合物に加える。溶剤、モノマー、成分(a1)および成分(a2)からなる混合物に最後の成分として成分(a3)を加えると、分子量分布が広くなり、その結果、>10分子量画分が多くなり、一般的に重合速度が低くなり、これらのパラメータの両方共、成分(a1)と成分(a2)との接触時間および上記2成分が相互作用する温度との関係にあることが立証されている。
重合体を連続式反応器で製造する場合、成分(a1)の供給は、好ましくは重合反応器のできるだけ近くで、より好ましくは重合反応器自体の中で行う。
工程(a)の最後に、重合体溶液を、初期ブタジエン1,000gあたり0.2g〜2g、好ましくは初期ブタジエン1,000gあたり0.4g〜1gの量の過酸化物で処理する。
好ましい実施態様では、上記の過酸化物は、混合物に工程(a)の出口で、重合溶剤と相容性がある一種以上の炭化水素に入れた溶液として供給することができる。工程(b)の温度は、20℃〜150℃、好ましくは70〜120℃である。工程(a)を離れる流れと過酸化物との間の反応は、急速に、通常は15分間未満で起こる。
本発明の一部は、米国特許5,567,784号に示されているように、例えばステアリン酸を使用して予め失活させずに、まだ活性である重合体溶液に過酸化物を供給する(工程b)利点を見出したことにある。
過酸化物と有機金属化合物の反応は、直ちに起こり、Alの有機化合物と酸化された酸素(−1)の形態との間の、第1級アルキルまたはアルコキシル基を発生するレドックス反応として説明される[Comprehensive Organometallic Chemistry, First Edition 1982, Pergamon Press, 1, (577)参照]。この仮説によれば、第1級基(使用する過酸化物の種類に応じてアルキルまたはアルコキシド)がプロトンを重合体鎖のメチレンアリルから抜き取る、および/またはブタジエンと反応する。第1級基と巨大分子の反応は巨大基を発生し、これが、カップリングにより、分岐した巨大分子を与える。従って、ゴム中に異物質、すなわち促進剤との相互作用により加硫速度を変えることがある物質、を導入しない後変性系がある。
工程(b)で使用する過酸化物は、アルキル、ベンジルおよびアリールの過酸化物、過エステル、過酸無水物、過炭酸塩から選択することができる。好ましい実施態様では、工程(b)で使用する過酸化物は、ジミリスチルペルオキシジカーボネートおよび過酸化ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)から選択する。これらの材料は、例えばAkzoからPerkadox(登録商標)26およびTrigonox(登録商標)36の商品名でそれぞれ市販されている。
過酸化物と有機金属化合物との間の溶液中レドックス反応を確実に完了させるには不十分な場合があるアルキル−Alの不足(非常に低いAl/Nd比を採用していることを思い出すべきである)は、過酸化物を加える前にアルキル−Alのさらなるアリコートを導入することにより補うことができる。実際、還元性物質の添加、例えば重合の最後に添加されたAlの有機金属化合物は、加えられた過酸化物と反応し、分岐形成反応(これが、場合により触媒活性有機金属化合物の不足のために限られている場合)を完了させることができることが分かった。この状況は、加えた過酸化物よりモル数で低い触媒量を採用した場合に起こり得る。
工程(b)の反応は、色や悪臭に関連する問題を全く引き起こさない。
工程(c)は、いわゆるフラッシュ操作を使用してポリブタジエンを回収する工程からなり、圧力の急速な低下が、残留モノマーおよび溶剤の一部の蒸発による損失を引き起こし、その結果、溶液中の重合体の濃度が増加する。すなわち、この操作は、工程(b)が完了した時に行われ、従来の技術で行われ、続いてプロトン性物質、例えば水、を使用して触媒系を急冷する。
米国特許5,567,784号に記載されている方法に対して、本発明の方法は、硫黄化合物を使用せずに分岐したポリブタジエンを得ることができる。
本発明の方法により得られる低分岐度のポリブタジエンは、補強性充填材との混合工程における挙動を最適化するなどのレオロジー的特徴を有する。
より詳細には、本発明の方法により得られるポリブタジエンの中には、充填材の添加およびそれに続く押出工程に関連する加工サイクルを大幅に短縮できるので、特に興味深いものがある。従って、上記のポリブタジエンは、加硫し得るブレンドにおけるエラストマー成分として特に有用であることが立証される。
従って、本発明は、1,4−シス単位含有量が92%を超えるポリブタジエンを含んでなる、硫黄加硫可能なエラストマーブレンドにも関連し、上記のポリブタジエンは、下記の特性、すなわち
(x)多分散性指数が2.4〜2.7、好ましくは2.5〜2.6であり、
(xi)tanδ値が0.9〜1.30、好ましくは1.15〜1.25であり、
(xii)g値が0.80〜0.99、好ましくは0.90〜0.96であり、
(xiii)ムーニー粘度値が40〜47、好ましくは44〜46である、
を有することを特徴とする。
これらのパラメータは、下記の段落で説明する方法により測定する。
本発明のブレンドで、エラストマー状部分は、上記のポリブタジエンのみから、または部分的に上記のポリブタジエンおよび部分的に多のエラストマーからなることができる。
例えば、上に説明したポリブタジエンは、天然ゴムと、または70%までのスチレン中組成物とのエマルション中における陰イオン系またはラジカル重合により得られるスチレン−ブタジエンの統計的共重合体と混合することができる。
しかしながら、エラストマー状部分は、少なくとも60%の上記のポリブタジエンを含むのが好ましい。
本発明のブレンドは、自動車の車輪トレッドの製造に、またはタイヤと車輪リムとの間の接触部分の構築に使用でき、後者の場合、主要構成成分(唯一の構成成分でなくても)が本発明のポリブタジエンと共に高含有量の、一般的にカーボンブラックからなる補強性充填材からなるブレンドが好ましい。
当業者には公知のように、上記のブレンドは通常、経済的および/または実用的な理由から、最大50重量%まで、好ましくは最大30重量%までの補強性充填材(例えばカーボンブラックおよびシリカ)、および/または最大60重量%までの可塑剤、すなわち芳香族またはナフタレンまたはパラフィン系油、パラフィン系ワックスと混合する。
従って、本発明のブレンドは、エラストマー状成分に加えて、カーボンブラック、鉱物充填材、可塑剤、加硫添加剤、等を含んでなる。
一例として、本発明のブレンド目的のエラストマー状成分を100部として、ブレンドの残りの部分は、下記の通りである。
**カーボンブラック20〜350部、好ましくは50〜200部、
**好ましくは炭酸カルシウム、カオリン、シリカおよびタルクから選択された鉱物充填材0〜200部、好ましくは0〜50部、
**可塑剤、例えば部分的に芳香族系、ナフテン系およびパラフィン系の様々な組成の鉱油およびパラフィン系ワックス、0〜150部、好ましくは25〜90部、
**加工共補助添加剤(ステアリン酸およびポリエチレングリコールが好ましい)0〜2部、
**酸化防止剤0〜5部、
**酸化亜鉛または酸化鉛0〜10部。
ブレンド中に使用するカーボンブラックは、HAF、ISAF、SAFおよび類似の種類でよい。より詳しくは、カーボンブラックは、ヨウ素吸収が60mg/g以上、フタル酸ジブチル吸収が80ml/100グラム以上である。
当業者に周知の、ポリブタジエン系ブレンドの加硫に使用される加硫剤、好ましくは硫黄、も使用できる。硫黄は、エラストマー状組成物100重量部あたり0.1〜3重量部、好ましくは0.5〜2重量部の量で使用する。
加硫促進剤、例えばチアゾールから誘導される化合物、例えば「M」(2−メルカプトベンゾチアゾール)、「CZ」(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、TBBS、およびN−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドも使用できる。これらの加硫促進剤は、通常、エラストマー状組成物に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部の量で存在する。
これらの加硫促進剤は、混合の第一段階中に、または好ましくはその後の段階中に添加できるが、加硫系および供給方法の選択は、混合工程で使用する装置および技術によって異なる。
本発明のブレンドは、ミキサー中、例えば内部ミキサー(例えばBrabender)を使用して混合し、成形し、加硫することにより得られる。
下記の例は、本発明をより深く理解するために記載する。
諸例
重合体の特性試験
通常、下記の分析測定を重合体に行う。
・ムーニー粘度、ASTM D1646にによる
・微小構造のIR分析(シス含有量)。この方法は、1,4−トランスおよび1,2−ビニル異性体に帰せられるバンドおよび1312cm−1で下降する(L.J. Bellamy, The Infrared Spectra of Complex Molecules, Vol. I Third Edition, Chapman and Hall)基準バンド(内部標準)の強度間の比を計算することに基づく。1,4−シス含有量は、100との差により決定される。試料調製は、KBr錠剤上での溶液蒸発から出発して得たポリブタジエン被膜に対して行う。
・分子量分布(MWD)の測定、SEC(GPC)を経由して一般的に使用される方法により、PL-MIXED A (X4)カラムを使用し、テトラヒドロフラン中、T=25℃で行い、分子量の測定は、Universal Calibration法(k=0.000457dl/gおよびα=0.693)により行う。
・SEC/MALLS技術を使用する平均分子量の測定および分岐度の測定、Application Note, Nr. 9, Wyatt Technology and Pavel Kratochvil, Classical Light Scatteringfrom Polymer Solutions, Polymer Science Library, 5, Elsevier Science Publishers B.V. 1987に記載されている研究から導いた内部方法による。多角度光拡散検出器(MALLS)を伝統的なSEC/RI溶離装置と連結することにより、クロマトグラフィー装置により分離した巨大分子の分子量および回転半径を絶対値で同時に測定することができ、溶液中の巨大分子化学種から拡散した光の量を、実際、直接使用してその分子量を得ることができ、散乱の角度的変動は、溶液中分子のその平均寸法に直接相関する。使用する基本的な関係は下記の通りである。
Figure 0004786187
式中、
・K=光学定数、使用する光の波長、重合体のdn/dc、使用する溶剤によって異なる
・M=重量平均分子量
・c=重合体溶液の濃度
・Rθ=角度θで測定した拡散光の強度
・Pθ=拡散光の角度変化を示す関数
・A=溶剤の第二ビリアル係数、角度θ=0に対して1に等しい。
非常に低い濃度(SEC系に典型的な)では、式1は、
Figure 0004786187
に縮小され、幾つかの角度で測定を行い、senθ/2に対するKc/Rθ関数の角度ゼロで外挿することにより、交差値の分子量および傾斜から回転半径が直接得られる。
さらに、クロマトグラムの各スライスにこの測定を行うと、分子量および回転半径分布の両方を得ることができる。
溶液中の巨大分子寸法は、それらの分岐度に直接相関している、すなわち同じ分子量では、巨大分子の寸法が対応する線状巨大分子と比較して小さい程、分岐度が高く、重合体の巨大構造に関連するデータは、各巨大分子に対して、分岐した巨大分子の平均2乗回転半径と、同じ分子量の線状巨大分子の平均2乗回転半径の比、すなわち
Figure 0004786187
として定義される分岐指数gを評価することにより、推定することができる。
平均分岐指数gは、分子量分布に対する該比の平均を表し、0〜1の範囲内にある。
線状、変性重合体粘弾性の測定
本発明の第一製造工程によってのみ製造された線状重合体(A、B、C、D、E)、および本発明の方法により導入された様々な分岐度を有する、対応する変性重合体(BM、CM、DM1、DM2、DM3、EM)を、減衰ファクター、すなわち0.01Hz、100℃および1%ひずみにおけるtanδ、を測定することにより、動的機械的分析により特性試験する。
tanδ測定は、分子量分布と分岐の存在の組合せ効果を評価することができる、すなわち低いtanδ値(<1)は、tanδ>1の重合体の弾性より大きな弾性を有する重合体に典型的である。高分子量(重合体A参照)は良好な弾性に寄与するが、充填材を急速に濡らすには有害であり、高MWの排除(重合体B、C、D、E)は、濡れ段階の速度に好ましいが、分散の効率には好ましくない。同じMWDで分岐を導入することにより(重合体BM、CM、DM1、DM2、DM3、EM)、弾性が与えられ(G’が増加し、tanδが低下する)、カーボンブラックが分散し易くなる。
ブレンドの特性試験
ブレンドの特性試験を下記のように行う。
・ASTM D1646によるムーニー粘度の測定
・ブレンドのΔムーニーの計算:重合体自体のムーニー粘度と、ブレンドのムーニー粘度の差
・ブレンドの弾性率の動的−機械的測定:1Hz、100℃およびひずみ1%におけるG’
これらのパラメータは、全体として、重合体マトリックス中への充填材の配合速度および優れた分散性を正しく示している。
重合体の製造に使用するネオジムバーサテート
重合体の合成を、異なったアリコートの水および遊離バーサチック酸の存在を特徴とする2種類のNd−バーサテートNd1およびNd2、特に下記に示すものを使用して行った。
Figure 0004786187
Nd1は、Ndおよびバーサチック酸を、HClの存在下、炭化水素溶剤中で沸点で反応させ、反応が完了した後、蒸留により水を部分的に排除して製造した。
Nd2は、Rhodiaの特許(米国特許第6,090,926号)の開示にしたがって製造した。
諸例
ポリブタジエンA〜Eの合成
表1および2は、ポリブタジエンの製造条件および関連する特性をそれぞれ示す。
比較例1(重合体Aの合成)
ヘキサンの混合物からなり、温度60℃に加熱した無水炭化水素溶剤10kgを、攪拌機および冷却装置を備えた20リットルのオートクレーブに供給する。この溶剤に、下記の物質、すなわち無水ブタジエン1200g、ブタジエン1,000gあたりNd2.8ミリモルに相当するNd1型のNdバーサテート、Ndに対するモル比が6であるDIBAH、最後にNdに対するモル比が3であるDEAC、を順に加える。90’後、反応は完了したと考えられるので停止し、転化率98%が測定される。フェノール系酸化防止剤(Irganox(登録商標)1520、重合体に対して0.06%量)を含む溶液から、蒸気を導入して溶剤を除去する。凝集した生成物を乾燥してから、冷間カレンダーでプレスし、次いでカレンダー中のロールで、80℃で乾燥を完了させる。
GPCにより測定したM値は390,000であり、GPCにより測定した分散指数M/Mは3.8である。MALLS分析により、この重合体は、線状であり(g=1)、シス含有量が97%、ムーニー粘度42であることが確認される。
例2(重合体Bの合成)
表1に示す特性を有する重合体を同じ条件下で等量の試薬で、ただしNd2型のNdバーサテートを使用して製造する。反応速度は、事実上完全な転化率(99.5%)に60’以内に到達するように増加する。重合体に対して0.06重量%のIrganox(登録商標)1520、を加えた後、上記と同じ手順を使用して溶剤を除去する。重合体の分析により、上記の特性に対して様々な差が示される、すなわちMGPCは290,000であり、分散指数は2.6である。従って、ムーニー粘度は低い(30)。g値は1であり、線状の重合体であることを示している。
例3(重合体Cの合成)
例2に記載するのと同じ条件下で、Nd2型のNdバーサテート量をブタジエン1,000gあたり2.5ミリモルに下げ、DIBAH/Nd比を3.6に、DEAC/Nd比を2.5に下げる。この場合も、転化は60’後に事実上完了する(99%)。0.06重量%のIrganox(登録商標)1520を含む重合体Cが回収される。
例4(重合体Dの合成)
無水ブタジエンおよび3A分子篩床上を通して無水化した溶剤を、壁スクレーパー攪拌機および特殊な温度制御装置を備えた、2基の100リットル反応器からなる設備に、モノマー濃度が12.5重量%に、ブタジエンの毎時量が8kg/時間になるように供給する。モノマー−溶剤混合物の温度は25℃である。DIBAHおよびDEACは、同じ供給ラインでこの順序で供給するのに対し、Nd−バーサテートは、別に、反応器中に直接供給する(Nd1.35%で、220g/時間の溶液)。供給されるDIBAHの毎時量は、280g/時間であり(Al0.79%溶液、DIBAH/Nd比=3.98に等しい)、DEACの毎時量は105g/時間(Al1.6重量%溶液、DEAC/Nd比=3に等しい)であることが確認される
第一反応器(滞留時間60’)の出口における転化率は85重量%(温度約85℃)であるのに対し、第二反応器の出口では、転化率が99.5重量%であり、この場合、反応ジャケット中に導入した蒸気により、温度を約95℃に維持した。GPCで測定した材料の分子量(M)は320,000であり、分散指数は2.6に中心があり、線状構造であることが立証された。重合体に加えた酸化防止剤(Irganox(登録商標)1520)の量は、0.06%である。ポリブタジエンの特性に関しては、表2参照。
例10a(重合体Eの合成)
無水ブタジエンおよび3A分子篩床上を通して無水化した溶剤を、壁スクレーパー攪拌機および特殊な温度制御装置を備えた、2基の100リットル反応器からなる設備に、モノマー濃度が12.5重量%に、ブタジエンの毎時量が8kg/時間になるように供給し、モノマー−溶剤混合物の温度は25℃である。DIBAHおよびDEACは、同じ供給ラインでこの順序で供給するのに対し、Nd−バーサテートは、別に、反応器中に直接供給する(Nd1.35%で、200g/時間の溶液、ブタジエン1,000gあたりNd2.34ミリモルに等しい)。供給されるDIBAHの毎時量は、240g/時間であり(Al0.79%溶液、DIBAH/Ndモル比=3.75に相当)、DEACの毎時量は95g/時間(Al1.6重量%溶液、DEAC/Nd比=3に等しい)であることが確認される
第二反応器の出口における転化率は99.5重量%であり、温度は、やはり反応ジャケット中に導入した蒸気により、約95℃に維持した。工程から抜き取った試料に対してGPCで測定した分子量(M)は、350,000であり、分散指数は2.6に中心があり、線状構造であることが立証された。ムーニー粘度は40であることが分かった。酸化防止剤としてIrganox(登録商標)1520を、重合体に対して0.06%の量で加えた。
例5〜10b(ポリブタジエンの後変性)
下記の例は、重合体A〜Eの後変性(本発明の方法の工程b)およびそのようにして変性したポリブタジエンの回収(本方法の工程c)に関する。
上記の後変性は、有機過酸化物を炭化水素溶剤に入れた溶液を重合体溶液に、触媒系がなお活性であり、すべての場合で、水、空気、またはその中に含まれる有機金属化合物と反応し得る物質と接触しないような条件下で加えることにより、行う。
2種類の過酸化物、すなわちAKZO NOBELからPerkadox(登録商標)26(MW514.8)の商品名で市販されているジミリスチルペルオキシジカーボネート、およびAKZO NOBELからTrigonox(登録商標)36-CD75(MW314.5)の商品名で市販されている過酸化ジ(3,5,5,5−トリメチルヘキサノイル)、を使用した。
例10(重合体Eの製造)は、上記の工程(a)およびその後に続く後変性段階(bおよびc)を説明する。
比較例5(重合体Aを後変性し、後変性された重合体AMを形成)
例1に記載する手順により行われる反応が完了した時、例1に記載する方法の最後に得られる反応混合物を、ジミリスチルペルオキシジカーボネート3%のヘキサン溶液で処理する。この溶液を、ミキサーを通過した後、第二反応器に移し、そこで触媒系の残留物を形成する過剰の有機金属化合物を水で破壊する。次いで、一次酸化防止剤Irganox(登録商標)S65および二次酸化防止剤TMPPを加える。溶剤を除去し、乾燥させた後、重合体のムーニー粘度は49である(重合体AM)。
例6(重合体Bを後変性し、後変性された重合体BMを形成)
ヘキサンの混合物からなり、温度60℃にした無水炭化水素溶剤10kgを、攪拌機および冷却装置を備えた20リットルのオートクレーブに供給する。この溶剤に、下記の物質、すなわち無水ブタジエン1,200g、ブタジエン1,000gあたりNd2.8ミリモルに相当するNd2型のNdバーサテート、Ndに対するモル比が6であるDIBAH、最後にNdに対するモル比が3であるDEAC、を順に加える。60’後、反応は完了したと考えられる(転化率99.7%)。ジミリスチルペルオキシジカーボネート3%のヘキサン混合物溶液0.8g/ブタジエン1000gを10’で、温度90℃に達した反応容器に加える。この溶液を、ミキサーを通過した後、第二反応器に移し、そこで触媒系の残留物を形成する過剰の有機金属化合物を水との反応により破壊する。次いで、一次酸化防止剤Irganox(登録商標)565および二次酸化防止剤TNPPをゴムに対してそれぞれ0.15および0.05重量%で加える。続いて温度105℃の水蒸気を使用して溶剤を除去し、湿った固まりを分離し、カレンダー上で完全に乾燥させる。生成物(BM)のムーニー粘度は45であり、分子の特性を表3に示す。
例7(重合体Cを後変性し、後変性された重合体CMを形成)
ヘキサンの混合物からなり、温度60℃にした無水炭化水素溶剤10kgを、攪拌機および冷却装置を備えた20リットルのオートクレーブに供給する。この溶剤に、下記の物質、すなわち無水ブタジエン1,200g、ブタジエン1,000gあたりNd2.5ミリモルに相当するNd2型のNdバーサテート、Ndに対するモル比が3.6であるDIBAH、最後にNdに対するモル比が3であるDEAC、を順に加える。60’後、反応は完了したと考えられる(転化率99.4%)。ジミリスチルペルオキシジカーボネート3%のヘキサン混合物溶液0.4g/ブタジエン1000gを10’で、温度90℃に達した反応容器に加える。この溶液を、ミキサーを通過した後、第二反応器に移し、そこで触媒系の残留物を形成する過剰の有機金属化合物を水との反応により破壊する。次いで、一次酸化防止剤Irganox(登録商標)565および二次酸化防止剤TNPPをゴムに対してそれぞれ0.15および0.05重量%で加える。続いて温度105℃の水蒸気を使用して溶剤を除去し、湿った固まりを分離し、カレンダー上で完全に乾燥させる。生成物(CM)のムーニー粘度は45であり、分子の特性を表3に示す。
例8(重合体Dを後変性し、後変性された重合体DM1を形成)
例4の指示に従って製造した、触媒箇所を形成する有機金属化合物を含むポリブタジエンを含む炭化水素溶液を、空気、水、または存在する有機金属化学種を酸化し得る物質との接触を避けながら、100リットル/時間に固定した流量測定機構を備えた特殊なパイプを使用し、直列に配置した、それぞれ5リットル容器からなる、高いh:w比(高さ:幅)を有し、内部で放射状インペラーおよびブレイク−フロー装置で攪拌する2基のミキサーに送った。3%過酸化ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)の炭化水素溶液を各ミキサーに、それぞれ流量測定器がある2つの別ラインで、各供給地点で過酸化物0.6g/時間の量になるように加えた。加えた後、重合体をブレンドに送り、続いて有機金属化合物を水で完全に中和し、Irganox(登録商標)565およびTNPPをそれぞれ0.15および0.5重量%加え、温度105℃の蒸気で溶剤を除去した。続いて、振動スクリーン中に集めた重合体の湿った固まりを、ダイ温度160℃以下の押出機を使用して乾燥させた。ムーニー粘度39、MALLS分子量(M)339,000、分散指数(GPC)2.6およびシス単位含有量95%の重合体(DM1)が得られた。
例9(重合体Dを後変性し、後変性された重合体DM2を形成)
重合体Dの特性を有する親重合体から出発し、例7と同じ条件下で、3%過酸化ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)の炭化水素溶液を各ミキサーに、過酸化物0.8g/時間の量で供給した。ムーニー粘度42、MALLS(M)339,000、分散指数(GPC)2.6およびシス単位含有量95.4%の重合体(DM2)が得られた。
例9b(重合体Dを後変性し、後変性された重合体DM3を形成)
重合体Dの特性を有する親重合体から出発し、例7と同じ条件下で、3%過酸化ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)の炭化水素溶液を各ミキサーに、過酸化物g/時間の量で供給した。ムーニー粘度46、MALLS(M)347,000、分散指数(GPC)2.6およびシス単位含有量95.2%の重合体(DM3)が得られた。
例10(重合体Eを後変性し、後変性された重合体EMを形成)
例10aに記載した手順に従って行った反応が完了した時、触媒箇所を形成する有機金属化合物を含むポリブタジエンを含む炭化水素溶液を、空気、水、または存在する有機金属化学種を酸化し得る物質との接触を避けながら、100リットル/時間に固定した流量測定機構を備えた特殊なパイプを使用し、直列に配置した、それぞれ5リットル容器からなる、高いh:w比(高さ:幅)を有し、内部で放射状インペラーおよびブレイク−フロー装置で攪拌する2基のミキサーに送った。3%過酸化ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)の炭化水素溶液を各ミキサーに、それぞれ流量測定器がある2つの別ラインで、各供給地点でモノマー1,000gあたり過酸化物0.4g/時間の量で加えた。加えた後、重合体をブレンドに送り、続いて有機金属化合物を水で完全に中和し、Irganox(登録商標)565およびTNPPをそれぞれ0.15および0.5重量%加え、温度105℃の蒸気で溶剤を除去した。続いて、振動スクリーン中に集めた重合体の湿った固まりを、ダイ温度160℃以下の押出機を使用して乾燥させた。ムーニー粘度45、MALLSM339,000、分散指数(GPC)2.6およびシス単位含有量95%の重合体(EM)が得られた。
Figure 0004786187
Ndミリモル/1,000gブタジエン
** モル/モル
***モル/モル
# バッチ式重合
## 連続式重合
Figure 0004786187
Figure 0004786187
g過酸化物/x1,000gブタジエン
Figure 0004786187
注:gパラメータの値は、この場合のように、後変性工程の種類が等しく、従って分岐の種類が等しい場合にのみ、導入される分岐度に直接相関することを指摘すべきである。
表4に対する考察
tanδ測定により、分子量分布と分岐の存在の組合せ効果を評価することができる、すなわち低いtanδ値(<1)は、tanδ>1の重合体の弾性より大きな弾性を有する重合体に典型的である。高分子量(重合体A参照)は良好な弾性に寄与するが、充填材を急速に濡らすには有害であり、高MW(重合体B、C、D、E参照)を排除することは、濡れ段階の速度に好ましいが、分散効率には好ましくなく、分岐を導入することにより、弾性が与えられ(G’が増加し、tanδが減少する)、ブレンド製造の際にカーボンブラックが分散し易くなる。
/M<2.7の後変性した重合体(従って、M/M>2.7を有する重合体から誘導された重合体AMを除く)の場合、減衰ファクターを、多かれ少なかれ強度の分岐の存在に相関させることができる。g<1の値(分岐存在直接的な指数)は、同様に製造され、同種の分岐を有し、分岐の量だけが異なる重合体の場合にのみこの図式に従う。
ブレンドの製造
ブレンドの処方、製造条件および相対的な特性を以下に示す。
比較のため、略号RIFを有する市販のポリブタジエン(その特性を表5に示す)でブレンドを製造した。
Figure 0004786187
RIF重合体を、抽出可能な物質を完全に排除するために抽出し(2アリコートをメタノールで40時間抽出した)、続いてX線蛍光(XRF)分析にかけた。得られた結果を、抽出にかけていない元のポリブタジエンの2アリコートで得た結果と比較した。
下記の結果(2回の測定の平均)は、抽出前の元の重合体に関して得た。
元素 [mg/kg] [モル/kg]
Al 330 12.22
Nd 135 0.94
S 300 9.38
Cl 225 6.36
抽出後に得た重合体は下記の分析結果を有していた。
元素 [mg/kg] [モル/kg]
Al 220 8.15
Nd 110 0.76
S 95 2.97
Cl 115 3.25
従って、メタノールによる抽出は、ClおよびSを含む化合物、特に巨大分子に結合していない化合物の一部を除去した。これらの、巨大分子に結合しているので、抽出にかけた重合体中になお存在する元素の一部は、ポリブタジエンの重合体鎖に属するC=C二重結合上のSClの合計に由来する−CH(Cl)=CH−S−S−CH=CH(Cl)−基の存在から予想できるように、実際に単位モル比にある[J.R. Shelton et al., Proceeding of Inter. Rubber Conf., Washington D.C. (1959)]。
使用したブレンドの処方物は下記の通りである(表6)。
Figure 0004786187
** 略号PPDは、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニルp−フェニレンジアミン、Santoflex(登録商標)13の商品名で市販、を意味する。
ブレンドを、Rollerローターを備えたBrabender内部ミキサー、350cmチャンバー、30rpm、中で製造した。初期温度は50℃であり、混合時間は3’および10’であった。充填材の分散度および充填材が分散する速度は、ミキサーでブレンドに対して時間3’および10’で測定したムーニー粘度および弾性率G’を組み合わせることにより評価する。10’におけるより高いΔムーニーは、加工がより困難なブレンドに対応し、10’の加工は不十分であるのに対し、3’と10’におけるΔムーニー間の小さな差は、より迅速な混合工程を示している。すべての場合で、10’における低いG’値は、充填材の分散が優れていることを示している。測定結果を表7に示す。
Figure 0004786187
表7に対する考察
重合体を、ブレンドにおけるそれらの挙動により4群に分ける。
a)急速な濡れ段階および最適な分散
b)遅い濡れ段階および最適な分散
c)急速な濡れ段階および不十分な分散
d)遅い濡れ段階および不十分な分散
分岐度が低く、分子量分布が狭い重合体(重合体CM、DM1、EM)はa)群に属する。これらの重合体は、tanδ値1.2〜0.9、g値0.95〜0.99、M/M2.7未満を特徴とする。
分岐度が高く、分子量分布が狭い重合体(重合体DM2およびDM3、BM)はb)群に属する。これらの重合体は、tanδ値0.9未満、g値0.95未満、M/M2.7未満を特徴とする。
/M2.7未満の、分子量分布が狭い線状重合体(表5の重合体B、C、DおよびE)はc)群に属する。これらの重合体は、tanδ値が1.2を超え、明らかにg=1であることを特徴とする。
分子量分布が広い線状または分岐鎖状重合体(AおよびAM)はd)群に属する。これらの重合体は、tanδ値0.9未満、M/Mが2.7を超えることを特徴とする。
表7は、ミキサー中の時間3分間および10分間で得られるブレンドのΔムーニー測定も示す。
群a)は、短い加工サイクルを充填材の最適分散(従って、補強)と組み合わせているので、成形業者に最も好ましいと考えられる。
ブレンドの加硫
上記ブレンドの製造と同じ処方物を、加硫した試料を製造するためのベースとして使用する。Brabenderミキサー中、3’および10’で製造したブレンドに、硫黄(加硫剤)1phrおよび促進剤(TBBS、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド)1phrを加え、再度Brabenderミキサー中でさらに3’混合する。
加硫は、プレス中、温度150℃で40分間行う。
上記の区分に従って分類したブレンド、および基準重合体RIFから出発し、同じ手順で製造したブレンドを使用して製造した加硫製品の特性を比較する。
特に下記の重合体を使用する。
1.a)群にEM
2.b)群にDM3
3.c)群にE
4.d)群にA
結果を表8に示す。
Figure 0004786187
)ASTM D412による
**)ミキサー中の時間
減衰ファクターの測定は、ミキサー中の時間3’および10’で製造したブレンドから出発して得た、加硫された製品に対して行う。このようにして、混合サイクルの長さの、加硫された最終製品に対する影響を測定することができる。
表8に示すデータから、tanδに関して、EMおよびRIF重合体の両方が3’後にはすでに最良の性能に到達するのに対し、重合体AおよびDM3では10’が必要である(分散段階が遅い)ことは明らかである。
弾性成分に関して不足している重合体Eは、より長い時間でも、他の重合体と同じ性能には到達できない。
RIFを除いて、試験したすべての重合体は、混合時間が増加してもそれらのtanδ値を維持しており、このことは、分岐が導入される異なった技術に相関させ、従って、材料の熱−機械的安定性に相関させることができ、酸化防止剤系は実質的に等しい。
tanδと周波数の関係を示す曲線を重合体EMおよびRIFに関して、60℃および0.1%ひずみで以下に示すが、これらの重合体は、酸化防止剤(すでに述べたように、両方に対して同じ種類であり、同じ量である)以外の添加剤を使用せずに、Brabenderミキサー中で3’混合した。
重合体EMは事実上変化しないのに対し、重合体RIFは、試験したほとんどすべての周波数場でtanδの変化を示すが、この変化は、下記の図および表9に示すSEC分析から分かるように、分子量分布および分岐の変性に帰せられる。
Figure 0004786187
SEC分析結果を示したグラフである。 SEC分析結果を示したグラフである。

Claims (32)

  1. **分岐指数値(g)が1未満であり、
    **0.01Hz、100℃、および歪み1%において測定した、粘性モジュラス(G”)と弾性モジュラス(G’)との比である三角正接(tanδ=G”/G’)として定義される減衰係数値(tanδ)が0.80〜1.40であり、
    **ムーニー粘度が49未満であり、
    **/Mが2.9未満であり、
    **1,4−シス単位の百分率が93%を超える、
    低分岐度のポリブタジエンを、ネオジム触媒の存在下、1,3−ブタジエンの重合により製造する方法であって、
    (a)有機溶剤、ならびに
    (a1) HO/Ndのモル比が1未満であり、−COOH/Ndのモル比が2未満であるカルボン酸ネオジムから選択されるネオジム誘導体、
    (a2) 一般式(I)AlR(式中、RおよびRは、同一であるか、または異なるものであって、1〜10個の炭素原子を含むアルキル基または水素原子であり、Rは、1〜10個の炭素原子を含むアルキル基である)を有するアルキルアルミニウム、および
    (a3)少なくとも一個のハロゲン原子、好ましくは塩素を含む有機アルミニウム誘導体
    を含んでなる触媒系の存在下で行うブタジエンの第一重合工程であって、前記第一工程を、ブタジエン転化率≧98%まで行い、1,4−シス単位の含有量が93%を超え、M/Mが2.2〜2.9である線状ポリブタジエン(g=1)を製造する工程、
    (b)前記工程(a)の最後に得られる重合体溶液を、過酸化物を用いて低分岐度のポリブタジエンが得られるまで処理する工程、および
    (c)前記工程(b)の最後に得られる低分岐度のポリブタジエンを回収する工程、
    を含んでなる、方法。
  2. 前記カルボン酸ネオジムがネオジムバーサテートである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記カルボン酸ネオジムが、重合させるブタジエン1,000グラムあたり0.0001〜1.0ミリモルの量で存在する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記カルボン酸ネオジムが、重合させるブタジエン1,000グラムあたり0.0005〜5.0ミリモルの量で存在する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記アルミニウム化合物(a2)が、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、水素化ジエチルアルミニウム、および水素化ジ−イソブチルアルミニウムから選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ハロゲンアルキルアルミニウム誘導体(a3)が、クロロ有機アルミニウム誘導体から選択される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記クロロ有機アルミニウム誘導体が、塩化ジエチルアルミニウム、セスキ塩化エチルアルミニウム、二塩化エチルアルミニウム、および二臭化エチルアルミニウムから選択される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記HO/Ndのモル比が0.1未満であり、−COOH/Ndのモル比が0.5未満である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記工程(a)の最後における前記ブタジエンの転化率が99%を超える、請求項1に記載の方法。
  10. 前記低分岐度のポリブタジエンの分岐指数値(g)が0.80〜0.99である、請求項1に記載の方法。
  11. 前記低分岐度のポリブタジエンの分岐指数値(g)が0.90〜0.96である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記低分岐度のポリブタジエンの前記減衰係数(tanδ)が0.90〜1.30である、請求項1に記載の方法。
  13. 前記低分岐度のポリブタジエンの前記減衰係数(tanδ)が1.15〜1.25である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記低分岐度のポリブタジエンの前記ムーニー粘度が35〜48である、請求項1に記載の方法。
  15. 前記低分岐度のポリブタジエンの前記ムーニー粘度が39〜46である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記低分岐度のポリブタジエンの前記M/Mが2.4〜2.7である、請求項1に記載の方法。
  17. 前記低分岐度のポリブタジエンの前記M/Mが2.5〜2.6である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記低分岐度のポリブタジエンの前記1,4−シス単位の百分率が94%を超える、請求項1に記載の方法。
  19. 前記低分岐度のポリブタジエンの前記1,4−シス単位の百分率が95%〜99%である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記工程(a)の反応が、断熱条件下または等温条件下で行われる、請求項1に記載の方法。
  21. 前記工程(a)の温度が、20〜120℃、好ましくは25〜95℃である、請求項20に記載の方法。
  22. 前記工程(b)において、前記工程(a)の最後に得られる重合体溶液が、初期ブタジエン1,000グラムあたり0.2〜2グラム量の過酸化物で処理されたものである、請求項1に記載の方法。
  23. 前記工程(b)において、前記工程(a)の最後にで得られる重合体溶液が、初期ブタジエン1,000グラムあたり0.4〜1グラム量の過酸化物で処理されたものである、請求項22に記載の方法。
  24. 前記工程(b)において、前記工程(a)の最後に得られる重合体溶液が、ジミリスチルペルオキシジカーボネートおよび過酸化ジ(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)から選択された過酸化物で処理されたものである、請求項1に記載の方法。
  25. 前記工程(b)の温度が80〜120℃である、請求項1に記載の方法。
  26. 前記工程(b)の温度が90〜110℃である、請求項25に記載の方法。
  27. 1,4−シス単位含有量が92%を超えるポリブタジエンを含んでなる、硫黄加硫可能なエラストマーブレンドであって、前記ポリブタジエンが、
    (x) 多分散性指数が2.4〜2.7であり、
    (xi) tanδ値が0.9〜1.30であり、
    (xii) g値が0.80〜0.99であり、
    (xiii) ムーニー粘度値が40〜47である、
    硫黄加硫可能なエラストマーブレンド。
  28. 前記ポリブタジエンの多分散性指数が2.5〜2.6である、請求項27に記載の硫黄加硫可能なエラストマーブレンド。
  29. 前記ポリブタジエンのtanδ値が1.15〜1.25である、請求項27に記載の硫黄加硫可能なエラストマーブレンド。
  30. 前記ポリブタジエンのg値が0.90〜0.96である、請求項27に記載の硫黄加硫可能なエラストマーブレンド。
  31. 前記ポリブタジエンのムーニー粘度値が44〜46である、請求項27に記載の硫黄加硫可能なエラストマーブレンド。
  32. カーボンブラックが、エラストマー状成分100部あたり20〜350部の量で含まれてなる、請求項27に記載の硫黄加硫可能なエラストマーブレンド。
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