JP4785429B2 - 無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置 - Google Patents

無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4785429B2
JP4785429B2 JP2005167067A JP2005167067A JP4785429B2 JP 4785429 B2 JP4785429 B2 JP 4785429B2 JP 2005167067 A JP2005167067 A JP 2005167067A JP 2005167067 A JP2005167067 A JP 2005167067A JP 4785429 B2 JP4785429 B2 JP 4785429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic material
nanostructure
material nanostructure
bottom wall
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005167067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006341322A (ja
Inventor
孝 大河原
洋治 井上
葉月 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Plant Systems and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Plant Systems and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Plant Systems and Services Corp filed Critical Toshiba Plant Systems and Services Corp
Priority to JP2005167067A priority Critical patent/JP4785429B2/ja
Publication of JP2006341322A publication Critical patent/JP2006341322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4785429B2 publication Critical patent/JP4785429B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Silicon Compounds (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

本発明は、キャビテーション泡の崩壊時に発生する衝撃波を利用して、無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または無機材料ナノ構造体を破断させる無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置に関する。
近年、無機材料ナノ構造体などに孔を開ける加工方法が開発され、例えばカーボンナノチューブを分散させる溶媒体中にて、超音波の照射強度を250〜350W/cmにて数時間程度照射することにより、カーボンナノチューブの表面に細孔若しくは欠陥のいずれかを付与することが提案されている(特許文献1参照)。
この提案によれば、カーボンナノチューブなどを切断し、カーボンナノチューブの内にイオンや原子、分子などを自由に出し入れすることが可能となる。
ただし、この従来技術の場合には、超音波の照射強度(音響強度)だけに依存した方式となっている。
特開2003−205499号公報
上述した従来技術では、超音波の照射強度(音響強度)だけに依存した方式となっているため、必ずしも高エネルギによる加工を行うことができず、無機材料ナノ構造体に細孔を開けるまでに長時間を有し、また少数の孔形成が可能となっている程度である。
実際に、工業的レベルで利用に供するためには、無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または無機材料ナノ構造体を破断させるには、無機材料ナノ構造体に細孔若しくは欠陥を人為的に大量に且つ、短時間で加工する手段が求められる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、無機材料ナノ構造体に細孔若しくは欠陥を人為的に大量に且つ、短時間に加工することができ、工業的利用を大幅に促進させることができる無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置を提供することを目的とする。
発明者の検討によると、無機材料ナノ構造体を分散させた溶液中に高周波振動する振動体と、この振動体による混合液の振動を反射させる反射体とを配置し、互いの間に狭隘な空間をあけて振動体を高周波対向させると、無機材料ナノ構造体を分散させた溶液に対して極めて高いキャビテーション効果が付与され、この無機材料ナノ構造体に細孔若しくは欠陥が大量に形成され、短時間で微細孔の開口または破断を起させることを見出した。
すなわち、無機材料ナノ構造体を分散させた溶液を、振動体と反射体との狭隘な空間に導入した状態で、振動体を反射体から離間する方向に動作させると、振動体と反射体との狭隘な空間に瞬間的に負圧になる場が形成され、その負圧により溶液中に気泡、すなわちキャビテーション泡が発生する。
次に、振動体を高周波振動により反射体に接近する方向に動作させると、瞬間的に高圧の圧力場が形成され、キャビテーション泡は高圧によって崩壊される。このキャビテーション泡の崩壊時には、高圧の衝撃波(泡崩壊時発生衝撃波)が発生する。この衝撃波は、溶液中の無機材料ナノ構造体に破壊エネルギとして作用し、キャビテーション泡の崩壊時には、その無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または無機材料ナノ構造体を破断させる外向きの破壊エネルギが発生する。
このように、キャビテーション泡の崩壊時に大きな衝撃圧力が生じ、条件によっては、発生する衝撃圧力が数百MPaに達する。この発生圧力を音響照射強度に換算すると数十万W/cmに相当する。
そして、衝撃波は振動体と反射体との間で反射し、衝撃波反射波となって、再び無機材料ナノ構造体に衝撃波として繰り返し作用する。これにより、カーボンナノチューブを瞬時に切断若しくは細孔を開口させることが可能となる。
特に、振動体を500Hz以上の超音波領域で振動させると、キャビテーションによる衝撃圧力と、超音波振動の相乗効果により、無機材料ナノ構造体に多量の微細孔が開口し、また無機材料ナノ構造体の切断作用が行われる。この場合、振動体と反射体との間の空間の狭隘な対向面間隔を、10mm以下とすることが望ましい。
本発明は、このような知見に基づくものであり、請求項1に係る発明では、側壁部ならびに底壁部を有する容器の前記底壁部の中心位置に前記底壁部に対向して水平に振動体が配置され、前記振動体に対向する前記底壁部内面側に反射体が設けられており、前記容器の前記底壁部中心位置に前記底壁部および前記反射体を貫通する導入口から、員環配列構造を有する無機材料ナノ構造体が分散した混合液を、前記振動体と前記反射体間の狭隘な空間内に収容または流動させ、前記振動体を高周波振動させて前記狭隘な空間内に発生するキャビテーション泡が崩壊するときの衝撃波により、前記無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または前記無機材料ナノ構造体を破断させる処理を施すことを特徴とする無機材料ナノ構造体の加工方法を提供する。
請求項2に係る発明では、前記空間の狭隘な対向面の間隔を、10mm以下とする無機材料ナノ構造体の加工方法を提供する。
請求項3に係る発明では、前記キャビテーション泡を発生させる振動周波数を、500Hz以上の高周波領域とする請求項1記載の無機材料ナノ構造体の加工方法を提供する。
請求項4に係る発明では、前記無機材料ナノ構造体として、規則的な員環配列構造を有し、かつ三次元における少なくとも1方向の寸法がナノメートルの領域にあるシリコン等の導体または半導体を適用する無機材料ナノ構造体の加工方法を提供する。
請求項5に係る発明では、前記無機材料ナノ構造体として、炭素の六員環配列構造を有し、かつ三次元における少なくとも1方向の寸法がナノメートルの領域にあるカーボンナノチューブを適用する無機材料ナノ構造体の加工方法を提供する。
請求項6に係る発明では、前記無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または前記無機材料ナノ構造体を破断させた後に、前記無機材料ナノ構造体を前記混合液から分離し、当該分離した無機材料ナノ構造体を加熱処理することにより、前記開口または破断部分の形状を安定化させる安定化処理を施す無機材料ナノ構造体の加工方法を提供する。
請求項7に係る発明では、前記無機材料ナノ構造体として、員環配列構造を持つチューブで、その内側に金属などの無機材料の原子または分子を内包するものを適用する無機材料ナノ構造体の加工方法を提供する。
請求項8に係る発明では、側壁部ならびに底壁部を有する縦軸筒状の密閉容器の前記底壁部の中心位置に前記底壁部に対向して水平に振動体が配置され、前記振動体は、前記容器外部に設置されている高周波振動発生装置に接続されており、前記振動体に対向する前記底壁部内面側に反射体が設けられており、前記容器の前記底壁部中心位置に前記底壁部および前記反射体を貫通する導入口が穿設されており、この導入口には混合液供給配管が接続されていて、この混合液供給配管は、員環配列構造を有する無機材料ナノ構造体が分散した混合液が収容されている原料混合タンクに接続されており、前記混合液は前記混合タンクから前記混合液供給配管を介して前記容器の前記底壁部および前記反射体に穿設された前記導入口から上向きに前記容器内に流入し、前記混合液を前記振動体と前記反射体間の狭隘な空間内に収容または流動させ、前記容器の前記側壁には排出口が設けられており、この排出口には排出管を介して収集タンクが配置されており、前記振動体を高周波振動させて前記狭隘な空間内に発生するキャビテーション泡が崩壊するときの衝撃波により、前記狭隘な空間に存在する前記混合液の前記無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または前記無機材料ナノ構造体を破断させる処理を施すことにより、生成された無機材料ナノ構造体を前記排出口から前記排出管を介して前記収集タンクに収集することを特徴とする無機材料ナノ構造体の加工装置を提供する。
請求項9に係る発明では、前記容器内で高周波振動が付与される前記狭隘な空間を形成する一の面と、これに対向する他の面との間隔は、10mm以下に設定されている無機材料ナノ構造体の加工装置を提供する。
請求項10に係る発明では、前記キャビテーション泡を発生させる振動周波数は、500Hz以上の高周波領域に設定されている無機材料ナノ構造体の加工装置を提供する。
請求項11に係る発明では、前記高周波振動発生装置は、前記キャビテーション泡を発生させる手段として、超磁歪材料または圧電型セラミックス材料により構成された振動部を有する無機材料ナノ構造体の加工装置を提供する。
本発明によれば、狭隘な空間部を形成した溶液中にて振動体を高周波にて振動させることにより、微細なキャビテーション泡と、キャビテーション泡の崩壊によって生じる衝撃波を連続的に生成させることができ、高密度の衝撃波空間を安定して生成することが可能となる。
この衝撃波空間に無機材料ナノチューブを混合・拡散した溶液を供給すると、空間に生成された衝撃波が繰り返し無機材料ナノチューブ表面に作用し、無機材慮ナノチューブを切断し、若しくは開口形成がなされる。
無機材料ナノチューブは、引張強度が大きい材料のため、通常の力では破断し得ないが、数百MPaに及ぶ衝撃波を繰り返し作用させることにより、破断若しくは開口形成が可能となり、短時間でナノチューブの破断若しくは開口形成が可能となり、従来では数時間がかかっていた開口処理を、数秒程度に短縮することができ、無機材料ナノチューブを大量に且つ短時間に、しかも安価に加工することができ、工業上における実際的利用性を大幅に向上することができる。
以下、本発明に係る無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態(図1〜図3)]
本実施形態の無機材料ナノ構造体加工装置は、基本的に、員環配列構造を有する無機材料ナノ構造体が分散した溶液を収容または流動させる狭隘な空間を持つ処理容器と、この処理容器内の狭隘な空間を形成する少なくとも一の面とこれに対向する他の面との少なくともいずれか一方を他方に向って高周波振動させる高周波振動手段とを備えている。
そして、高周波振動手段には、高周波振動によって発生するキャビテーション泡が崩壊するときの衝撃波により、無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または無機材料ナノ構造体を破断させる振動エネルギを発生させる設定としている。
この装置を使用して、本実施形態の無機材料ナノ構造体の加工方法では、員環配列構造を有する無機材料ナノ構造体が分散した溶液を、狭隘な空間内に収容または流動させ、空間を形成する少なくとも一の面をこれに対向する他の面に対して高周波振動させ、その振動によって発生するキャビテーション泡が崩壊するときの衝撃波により、無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または無機材料ナノ構造体を破断させる処理を施す。
以下の実施形態においては、無機材料ナノ構造体の具体例として、炭素の六員環配列構造を有し、かつ三次元における少なくとも1方向の寸法がナノメートルの領域にあるカーボンナノチューブを適用する場合について説明する。
図1は、無機材料ナノ構造体加工装置を一部断面として示す構成図であり、図2は、キャビテーション作用を示す説明図である。図3は、無機材料ナノ構造体であるカーボンナノチューブへの微細孔の開口および破断作用を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態の無機材料ナノ構造体加工装置1は、六員環配列構造を有するカーボンナノチューブ2と、例えば酸性の溶液3とを収容する原料混合タンク4を有する。原料混合タンク4には攪拌装置5が設けられ、この攪拌装置5によって原料混合タンク4内のカーボンナノチューブ2と溶液3とが混合されるようになっている。これにより、原料混合タンク4内には、溶液3にカーボンナノチューブ2が均一に分散した混合液6が収容される。
原料混合タンク4には混合液供給配管7が接続され、この混合液供給配管7には混合液供給用ポンプ8および流量調節弁9が設けられている。混合液供給配管7は,キャビテーション処理用の処理容器10に接続され、この処理容器10に混合液供給配管7から混合液6が所定流量で連続的に供給される。
処理容器10は、例えば縦軸筒状の密閉容器として構成されており、この処理容器10内の底部近傍の中心位置に、上下方向に高周波振動する振動体11が水平に配置されている。また、処理容器10の底壁部内面側には、振動体11と対向する水平な反射体12が設けられている。なお、これら振動体11と反射体12との配置は一例であり、例えば横向きまたは傾斜方向で対向する配置であってもよく、さらに図示の配置を天地逆の配置としてもよい。また、図示の例では振動体11と反射体12とを処理容器10内に1対配置しているが、複数対配置してもよい。
処理容器10の底壁中心位置には、底壁および反射体12を貫通する小口径の混合液導入口(ノズル)13が穿設され、この混合液導入口に混合液供給配管7が接続されている。これにより、原料混合タンク4から混合液供給配管7を介して供給された混合液が、処理容器の底壁および反射体の混合液導入口13から上向きに流入し、振動体11の下面と反射体12の上面との間の狭隘な空間に収容されるとともに、この振動体11および反射体12の外周側に向って流動するようになっている。
また、処理容器10の側壁には液排出口14が開設されており、この液排出口14に流量調整弁16を有する液排出管15が連結され、処理後の混合液が例えば下方設置の収集タンク17に排出されるようになっている。
次に、振動体11および反射体1の構成を詳細に説明する。振動体11は図1に示すように、一定の肉厚を有する厚板状のコマとして構成されている。この振動体11の中心部が、処理容器10の上壁を貫通して上方から垂下した垂直な振動軸18の下端に連結され、この振動軸18の上端が高周波振動発生装置19に連結されている。
高周波振動発生装置19は、ケース内に高周波コイル20と、この高周波コイル20の中心位置に配置された振動子21とを備えた構成とされており、アーム22を介して処理容器10上方の静止部23に固定設置されている。振動子21は、例えば圧電素子または超磁歪材料により構成されている。なお、振動体11、振動軸18および振動子21は同一材料によって一体構造とすることもできる。
高周波コイル20は、高周波電源装置24に電源ケーブル25を介して接続され、高周波電力の供給を受けるようになっている。なお、高周波電源装置24は、図示省略の商用電源等の基本電源からの電力を周波数変換し、高周波電流を発生するものである。
高周波電源装置24で発生した高周波電流は高周波コイル20に印加され、振動子21を高周波で上下方向(矢印a方向)に振動させる。そして、振動子21の振動が振動軸18を介して振動体11に伝達され、振動体11が高周波振動する。振動子21ひいては振動体11の高周波振動領域は、例えば高周波領域(500Hz)以上に設定されている。
振動体11および反射体12は、狭隘な空間を介して対向し、その対向間隔であるギャップδは、0.1mm以上、10mm以下、例えば数mmの間隙に設定保持されている。
これらの振動体11および反射体12は、全体または少なくとも相対する面を構成する部分が硬度の高い材料、例えばセラミックスまたは超硬合金などの硬質材料などによって構成されている。これにより、振動体11と反射体12とはキャビテーション泡の崩壊時に発生する衝撃波にて十分に耐え、壌食されない高強度をもつ構成とされている。なお、振動体11と反射体12との対向部分のみを高硬度とする場合には、各種金属等の母材の表面にセラミックスもしくは超高合金の硬質メッキによる表面処理を施すことなどにより構成することができる。
セラミックスとしては、例えばアルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素(SiC)およびジルコニア(ZyO)等が適用される。
また、超硬合金としては、例えばタングステンカーバイド(WC)、タングステンカーバイド・コバルト合金(WC−Co,WC−TiC−Co,WC−TiC−TaC−Co等)およびステライト(Stellite)等が適用される。
次に作用を説明する。
まず、カーボンナノチューブ2と溶液3とを原料混合タンク4に供給し、撹拌装置5により十分に混合させ、カーボンナノチューブ2が溶液3中に均一に分散された状態の混合液6とする。
この混合液6を混合液供給管7から、混合液供給ポンプ8の駆動により、処理容器10に連続的に供給する。この場合、混合液流量調整弁9の操作により、キャビテーション処理に必要な所定量のカーボンナノチューブ2および溶液3を設定する。
供給された混合液6は、処理容器10の底壁および反射体12の中央部に開口する小口径の混合液導入口13を介して開口されており、カーボンナノチューブ2と混合液3との混合液6は、原料混合タンク4から混合液供給配管7を介して振動体11の下面に流入する。これにより、振動体11の下面は、カーボンナノチューブ2が混入された混合液6に浸漬される状態となる。
この状態で、高周波振動発生装置19を起動し、振動体11を混合液6中にて高周波で振動させると、振動体11の下面と反射体12の上面との狭隘な空間に、微細なキャビテーション泡が高密度に発生するキャビテーション発生部26が形成される。
キャビテーション発生部26においては、後述するように、キャビテーション泡の発生と崩壊とが繰返され、このキャビテーション泡の崩壊時に発生する衝撃波により混合液6中のカーボンナノチューブ2の切断または微細な孔の開口形成が行われる。
このようなキャビテーション泡の崩壊時に発生する衝撃波にて切断され、または微細孔が開口形成されがカーボンナノチューブ2は、混合液6として液排出管15を介して収集タンク17に排出される。
図2は、振動体11によるキャビテーション泡の衝撃波によるカーボンナノチューブの加工メカニズムを示す作用説明図である。この図2を参照してキャビテーション発生部の衝撃波の作用をさらに詳細に説明する。
図2に示すように、振動体11と反射体12との間に噴出した混合液6中のカーボンナノチューブ2は、振動体11が上向き(振動方向a;反射体12から離間する方向)に動作すると、振動体11と反射体12との問に瞬間的に負圧になる場が形成され、その負圧により混合液6中に気泡、すなわちキャビテーション泡100が発生する。特に、振動体11と反射体12とが狭隘なギャップδを隔てて反射体12と対向し、そのギャップδが10mm以下の微少な空間を保った状態で、振動体11が上方に瞬時に移動すると、振動体11の下面側の空間は瞬間的に負圧になり、溶液3の飽和蒸気圧以下の圧力場が形成され、キャビテーション泡と呼ばれる微細な泡100が発生する。
このキャビテーション泡100、は混合液6中に多数発生し、振動体11が高周波振動により次の瞬間に下向きに動作すると、上記と逆に高圧の圧力場が形成され、発生していたキャビテーション泡100は高圧により崩壊される。このキャビテーション泡100の崩壊時には、数百MPaに達する高圧の衝撃波(泡崩壊時発生衝撃波:矢印f)が発生する。この衝撃波fは、カーボンナノチューブ2に加工エネルギとして作用する。特に混合液6内に発生したキャビテーション泡100の崩壊時には、外向きの破壊エネルギが発生する。これにより、カーボンナノチューブに対し、衝撃波fが振動体11と反射体12との間で反射し、さらに衝撃反射波(以下、単に「反射波」という:矢印g)となって、再びカーボンナノチューブ2に衝撃波として繰り返し作用する。
なお、この時発生する衝撃波fは距離が大きくなるに従って拡散、減衰されるため、数十ミリと離れた相手に対しては、ほとんど衝撃波としての作用を及ぼさないが、ギャップδを十ミリメートルから数百ミクロンの値にするとキャビテーション泡100の崩壊によって生じた衝撃波fは他のキャビテーション泡100と相互に作用しながら反射波gを発生し、その一部は振動体11と反射体12の表面間で反射を繰返す。
以上のように、振動体11が混合液中で高周波振動すると、カーボンナノチューブ2に対して振動体11の超高速往復動作によって微細なキャビテーション泡100の形成・崩壊が繰り返される。そして、このキャビテーション泡100の崩壊時に大きな衝撃圧力が生じ、条件によっては、発生する衝撃圧力が数百MPaに達する。この衝撃圧力が数百MPaに達することは、高周波振動を設定した本実施形態において明確に観測することができた。
図3は、六員環配列構造を有するカーボンナノチューブ2に、微細な孔が開口し、また破断される状態を示す模式図である。なお、図3に示したカーボンナノチューブ2の径dは、例えば10〜50nmである。
図3に示すように、キャビテーション発生部26において、キャビテーション泡100の崩壊時に発生する衝撃波fと、発生した衝撃波fの反射波gとは、カーボンナノチューブ2に対して作用する。
すなわち、振動体11を500Hz以上の高周波領域で振動させると、カーボンナノチューブ2中の員環配列分子および原子等に作用し、キャビテーション発生領域にて発生するキャビテーション泡100の崩壊によって生じる衝撃波fと、衝撃波fの反射によって生じる反射波gの相互作用により、カーボンナノチューブ2に多数の微細な孔102が開口し、また破断等の処理がなされる(破断部101)。
特に、キャビテーション泡100が高密度に狭い空間に発生すると、キャビテーション泡100自身が衝撃波fの反射体としても作用するので、衝撃波fが狭い空間に閉じこめられた状態が形成される。このような衝撃波fが閉じこめられた空間部にカーボンナノチューブ2が混入されている混合液6が配置されていると、衝撃波fおよび反射波gがカーボンナノチューブ2の表面に連続的に作用し、カーボンナノチューブ2が破断され、またチューブ側面部に微細な孔102が開口形成される。
なお、孔102の径は例えば数〜数十nmであり、キャビテーション処理時間およびキャビテーションのエネルギ強度の関係によって変化させることができる。例えば、処理強度が小さい場合でも、処理時間を長くすると破断部101および孔102の数を増大させ、孔102の径を拡大させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、短時間でカーボンナノチューブ2の破断若しくは開口形成が可能となり、従来では数時間を要していた開口処理を、数秒程度に短縮することができ、カーボンナノチューブ2を大量に且つ短時間で、しかも安価に加工することができ、工業上における実際的利用性を大幅に促進することが可能となる。
[第2実施形態(図4)]
本実施形態では、上述の第1実施形態によりカーボンナノチューブ2に微細な孔102を開口させ、またはカーボンナノチューブ2を破断させた後に、カーボンナノチューブ2を溶液3から分離し、その分離したカーボンナノチューブ2を加熱処理等することにより、開口または破断部分の形状を安定化させる安定化処理を施す無機材料ナノ構造体加工方法および同加工装置について説明する。
図4は、ナノ構造体加工装置を示す構成図である。
図4に示すように、本実施形態では、処理容器10に処理済みナノチューブを送給する送給管31が設けられ、この送給管31に送給ポンプ32が設けられている。送給管31の先端には、ナノチューブ分離装置33が設けられている。このナノチューブ分離装置33は溶液3とナノチューブ2の比重差を利用した旋回流式の固液分離装置である。
ナノチューブ分離装置33には、混合液リターン配管34と、ナノチューブ送給パイプ35が連結されている。混合液リターン配管34には、混合液リターンポンプ36が設けられ、混合液リターン配管34は、原料混合タンク4に連結されている。そして、ナノチューブ分離装置33でナノチューブから分離された混合液は、混合液リターンポンプ36にて再び原料混合タンク4に戻され、再利用されるようになっている。
一方、ナノチューブ送給パイプ35には、ナノチューブ処理タンク37が連結されている。ナノチューブ処理タンク37には、ナノチューブ分離装置33の外周部に濃縮されたナノチューブが送給されるようになっている。このナノチューブ処理タンク37には、ナノチューブ2を分散させた酸性の溶液に対する中和液38と、ナノチューブ2を洗浄するためのナノチューブ洗浄液39とが交互に供給され、中和と洗浄とを繰返す処理が行われる構成となっている。
そして、ナノチューブ洗浄液39でナノチューブ2が所定の清浄な状態になった後、切断ナノチューブ送給パイプ40にて真空処理タンク41に送給されるようになっている。
真空処理タンク41には真空ブロア43が設けられ、送給されたナノチューブ2が真空ブロア43にて形成された真空処理タンク41内の真空空間において、ナノチューブ2の表面や内部に侵入しているイオンなどを強制的に除去させるようになっている。
真空処理タンク41には、ナノチューブ取出し管44が連結され、所定の清浄状態が確保されたナノチューブ2aが、ナノチューブ貯留タンク45に送給され、貯留されるようになっている。
ナノチューブ貯留タンク45には、送給配管46、送給ポンプ47および流量調節弁48が設けられ、ナノチューブ貯留タンク45で清浄状態となったナノチューブ2aが送給されるようになっている。この送給配管46には、熱処理炉49が連結されている。
熱処理炉49はヒータ50を備え、送給されたナノチューブ2aを800℃程度の高温酸素雰囲気中にて一定時間熱処理する機能を有している。なお、ヒータ50は、加熱用配線51を介して図示省略の電源に接続されている。そして、熱処理炉49では、ナノチューブ2aを一定時間熱処理することにより、ナノチューブ2aの破断部101若しくは開口した孔102が再び六員環格子状態に閉塞されることを防止する処理が施される。
また、熱処理炉49には、ナノチューブ排出管52および排出用弁53が設けられ、タンク54に熱処理済みナノチューブ2cを供給することができるようになっている。
熱処理された熱処理済みナノチューブ2cは、タンク54に貯留され、冷却された後、後述する他の目的に使用される。
次に、以上の構成を有する本実施形態の作用を説明する。
まず、第1実施形態で説明したキャビテーション泡100の崩壊時に発生する衝撃波により切断され、若しくは微細な孔102が開口されたカーボンナノチューブ2は、送給ポンプ32によってナノチューブ分離装置33に送給される。
ナノチューブ分離装置33では、溶液3とナノチューブ2との比重差を利用した旋回流によって固液分離がされ、外周部に濃縮されたナノチューブ2はナノチューブ送給パイプ35を介してナノチューブ処理タンク37に送給される。
また、ナノチューブ分離装置33においてナノチューブと分離された溶液3は、混合液リターンポンプ36により再び原料混合タンク4に戻され、再利用される。
ナノチューブ処理タンク37では、ナノチューブの溶液の中和液38とナノチューブ洗浄液39が交互に供給され、中和と洗浄とが繰返される。
ナノチューブ2が所定の清浄な状態になると、切断ナノチューブ送給パイプ40にて真空処理タンク41に送給される。送給されたナノチューブ2は、真空処理タンク41に設けられた真空ブロア43によって形成された真空空間において、ナノチューブ2の表面や内部に侵入しているイオンなどを強制的に除去される。
所定の清浄状態が確保されたナノチューブ2は、ナノチューブ取出し管44を介してナノチューブ貯留タンク45に貯留される。
ナノチューブ貯留タンク45に貯留された処理済みナノチューブ2aは、ポンプ47にて熱処理炉49に送給される。熱処理炉49では、破断若しくは開口処理されたナノチューブの破断若しくは開口部が再び六員環格子状態にて閉塞されないようにするために、ヒータ50によって800℃程度の高温酸素雰囲気中で一定時間の熱処理が行われ、ナノチューブ2aの切断部101若しくは微細な孔102の開口部の再閉塞が防止される。
熱処理された熱処理済みナノチューブ2cは、タンク54に貯留され、冷却された後に、他の目的に使用される。
[第3実施形態]
以上の実施形態では、無機材料ナノ構造体として、カーボンナノチューブ2を適用したが、本実施形態では、種々の無機材料ナノ構造体を適用することができる。
例えば、無機材料ナノ構造体として、規則的な員環配列構造を有し、かつ三次元における少なくとも1方向の寸法がナノメートルの領域にあるシリコン等の導体または半導体を適用することができる。
また、無機材料ナノ構造体として、炭素の六員環配列構造を有し、かつ三次元における少なくとも1方向の寸法がナノメートルの領域にあるカーボンナノチューブを適用することも可能である。
さらに、カーボンナノチューブ、あるいはそれ以外の員環配列構造を持つチューブで、その内側に金属などの無機材料の原子または分子を内包する無機材料ナノ構造体を適用することも可能である。
[他の実施形態]
本実施形態では、第2実施形態において熱処理された熱処理済みナノチューブ2cに関し、冷却後の利用形態について説明する。
まず、熱処理済みナノチューブ2cは、例えばリチュウムイオン電池の電極材料として使用することができる。この場合には、破断されたナノチューブ2cの開口部からリチュウムイオンの吸蔵させることにより電荷を蓄えさせ、これと反対に電荷を放出させる作用を行わせて放電させることにより、充放電を繰り返し行う蓄電池として使用することができる。
このように、リチュウムイオンをナノチューブ2c内に可逆的に内包させることにより、多量のリチウムイオンの貯蔵と放出が可能となり、小型で大容量の蓄電池の製造および提供が可能となる。
また、熱処理済みナノチューブ2cは、例えば化学薬品の触媒としても使用することができる。予め溶液から抽出すべき物質の分子または原子を、内包可能な大きさのナノチューブとして作成しておき、前記加工方法によって熱処理済みナノチューブ2cを抽出対象の溶液に投与し、熱処理済みナノチューブ2cの破断若しくは開口された箇所から抽出すべき物質をチューブ内に内包させ、内包させたチューブを溶液から分離し、分離したチューブ内から抽出する物質を溶媒などを用いて抽出することにより、原子または分子レベルで均一に揃った物質を簡単に抽出することが可能となる。
さらに、熱処理済みナノチューブ2cは、例えばバイオ分野において、特定細胞を抽出する抽出手段として使用することができる。予め種々の培養液から抽出すべき細胞の分子を内包可能な大きさのナノチューブとして作成しておき、前記加工方法にて熱処理済みナノチューブ2cを抽出対象の培養液に投与し、熱処理済みナノチューブ2cの破断若しくは開口された箇所から抽出すべき特定細胞をチューブに内包させ、内包させたチューブを溶液から分離し、分離したチューブ内から抽出する特定細胞を、溶媒などを用いて抽出することにより、分子レベルで均一に揃った特定細胞を簡単に抽出することが可能となる。
以上の実施形態によれば、工業上における実際的利用性を大幅に向上することができる。
本発明に係る無機材料ナノ構造体加工装置の第1実施形態を示す構成図。 上記第1実施形態のキャビテーション作用を示す作用説明図。 上記第1実施形態によるカーボンナノチューブの加工状態を示す作用説明図。 本発明に係る無機材料ナノ構造体加工装置の第1実施形態を示す構成図。
符号の説明
1 無機材料ナノ構造体加工装置
2 カーボンナノチューブ
3 溶液
4 原料混合タンク
5 攪拌装置
6 混合液
7 混合液供給配管
8 混合液供給用ポンプ
9 流量調節弁
10 処理容器
11 振動体
12 反射体
13 混合液導入口(ノズル)
14 液排出口
15 液排出管
16 流量調整弁
17 収集タンク
18 振動軸
19 高周波振動発生装置
20 高周波コイル
21 振動子
22 アーム
23 静止部
24 高周波電源装置
25 電源ケーブル
31 送給管
32 送給ポンプ
33 ナノチューブ分離装置
34 混合液リターン配管
35 ナノチューブ送給パイプ
36 混合液リターンポンプ
37 ナノチューブ処理タンク
38 中和液
39 ナノチューブ洗浄液
40 切断ナノチューブ送給パイプ
41 真空処理タンク
43 真空ブロア
44 ナノチューブ取出し管
45 ナノチューブ貯留タンク
46 送給配管
47 送給ポンプ
48 流量調節弁
49 熱処理炉
50 ヒータ
51 加熱用配線
52 ナノチューブ排出管
53 排出用弁
54 タンク
100 キャビテーション泡
102 孔
101 破断部

Claims (11)

  1. 側壁部ならびに底壁部を有する容器の前記底壁部の中心位置に前記底壁部に対向して水平に振動体が配置され、前記振動体に対向する前記底壁部内面側に反射体が設けられており、前記容器の前記底壁部中心位置に前記底壁部および前記反射体を貫通する導入口から、員環配列構造を有する無機材料ナノ構造体が分散した混合液を、前記振動体と前記反射体間の狭隘な空間内に収容または流動させ、前記振動体を高周波振動させて前記狭隘な空間内に発生するキャビテーション泡が崩壊するときの衝撃波により、前記無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または前記無機材料ナノ構造体を破断させる処理を施すことを特徴とする無機材料ナノ構造体の加工方法。
  2. 前記空間の狭隘な対向面の間隔を、10mm以下とする請求項1記載の無機材料ナノ構造体の加工方法。
  3. 前記キャビテーション泡を発生させる振動周波数を、500Hz以上の高周波領域とする請求項1記載の無機材料ナノ構造体の加工方法。
  4. 前記無機材料ナノ構造体として、規則的な員環配列構造を有し、かつ三次元における少なくとも1方向の寸法がナノメートルの領域にあるシリコン等の導体または半導体を適用する請求項1記載の無機材料ナノ構造体の加工方法。
  5. 前記無機材料ナノ構造体として、炭素の六員環配列構造を有し、かつ三次元における少なくとも1方向の寸法がナノメートルの領域にあるカーボンナノチューブを適用する請求項1記載の無機材料ナノ構造体の加工方法。
  6. 前記無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または前記無機材料ナノ構造体を破断させた後に、前記無機材料ナノ構造体を前記混合液から分離し、当該分離した無機材料ナノ構造体を加熱処理することにより、前記開口または破断部分の形状を安定化させる安定化処理を施す請求項1記載の無機材料ナノ構造体の加工方法。
  7. 前記無機材料ナノ構造体として、員環配列構造を持つチューブで、その内側に金属などの無機材料の原子または分子を内包するものを適用する請求項1記載の無機材料ナノ構造体の加工方法。
  8. 側壁部ならびに底壁部を有する縦軸筒状の密閉容器の前記底壁部の中心位置に前記底壁部に対向して水平に振動体が配置され、前記振動体は、前記容器外部に設置されている高周波振動発生装置に接続されており、前記振動体に対向する前記底壁部内面側に反射体が設けられており、前記容器の前記底壁部中心位置に前記底壁部および前記反射体を貫通する導入口が穿設されており、この導入口には混合液供給配管が接続されていて、この混合液供給配管は、員環配列構造を有する無機材料ナノ構造体が分散した混合液が収容されている原料混合タンクに接続されており、前記混合液は前記混合タンクから前記混合液供給配管を介して前記容器の前記底壁部および前記反射体に穿設された前記導入口から上向きに前記容器内に流入し、前記混合液を前記振動体と前記反射体間の狭隘な空間内に収容または流動させ、前記容器の前記側壁には排出口が設けられており、この排出口には排出管を介して収集タンクが配置されており、前記振動体を高周波振動させて前記狭隘な空間内に発生するキャビテーション泡が崩壊するときの衝撃波により、前記狭隘な空間に存在する前記混合液の前記無機材料ナノ構造体に微細な孔を開口させ、または前記無機材料ナノ構造体を破断させる処理を施すことにより、生成された無機材料ナノ構造体を前記排出口から前記排出管を介して前記収集タンクに収集することを特徴とする無機材料ナノ構造体の加工装置。
  9. 記容器内で高周波振動が付与される前記狭隘な空間を形成する一の面と、これに対する他の面との間隔は、10mm以下に設定されている請求項8記載の無機材料ナノ構造体の加工装置。
  10. 前記キャビテーション泡を発生させる振動周波数は、500Hz以上の高周波領域に設定されている請求項8記載の無機材料ナノ構造体の加工装置。
  11. 前記高周波振動発生装置は、前記キャビテーション泡を発生させる手段として、超磁歪材料または圧電型セラミックス材料により構成された振動部を有する請求項8記載の無機材料ナノ構造体の加工装置。
JP2005167067A 2005-06-07 2005-06-07 無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置 Expired - Fee Related JP4785429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167067A JP4785429B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005167067A JP4785429B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006341322A JP2006341322A (ja) 2006-12-21
JP4785429B2 true JP4785429B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=37638662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005167067A Expired - Fee Related JP4785429B2 (ja) 2005-06-07 2005-06-07 無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4785429B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010279292A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Toshiba Plant Systems & Services Corp 細胞破砕装置および細胞破砕方法
JP6472177B2 (ja) * 2014-06-11 2019-02-20 大川原化工機株式会社 湿式分散器および微粒子の分散方法
CN107697904B (zh) * 2017-09-12 2020-07-10 刘云芳 一种碳纳米管的分散方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002515847A (ja) * 1997-05-29 2002-05-28 ウィリアム・マーシュ・ライス・ユニバーシティ 単層カーボンナノチューブ類から形成された炭素繊維類
JP2002097010A (ja) * 2000-09-20 2002-04-02 Japan Science & Technology Corp ハイブリッド単層カーボンナノチューブの作製方法
JP3550367B2 (ja) * 2001-02-27 2004-08-04 独立行政法人 科学技術振興機構 ハイブリッドカーボンナノチューブの作製方法
JP2003205499A (ja) * 2002-01-08 2003-07-22 Japan Science & Technology Corp 有孔カーボンナノ構造体とその製造方法
JP2003220523A (ja) * 2002-01-25 2003-08-05 Toshiba Eng Co Ltd 表面改質方法および装置
JP4251824B2 (ja) * 2002-06-10 2009-04-08 東芝プラントシステム株式会社 線材表面物質の剥離方法および剥離装置
US7841762B2 (en) * 2002-07-09 2010-11-30 Toshiba Plant Systems & Services Corporation Liquid mixing apparatus and method of liquid mixing
JP4095861B2 (ja) * 2002-08-12 2008-06-04 東芝プラントシステム株式会社 改質燃料用ディーゼルエンジン
JP2004084026A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Toshiba Eng Co Ltd 板状物質の表面付着物剥離方法および剥離装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006341322A (ja) 2006-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SUSlick Kirk-Othmer encyclopedia of chemical technology
US7160516B2 (en) High volume ultrasonic flow cell
Pollet Let’s not ignore the ultrasonic effects on the preparation of fuel cell materials
Abdullah et al. Effect of ultrasonic vibration of tool on electrical discharge machining of cemented tungsten carbide (WC-Co)
WO2016088731A1 (ja) マイクロ・ナノバブルによる洗浄方法及び洗浄装置
JP4785429B2 (ja) 無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置
Suslick Encyclopedia of physical science and technology
US20120073596A1 (en) Ultrasonic cleaning method and apparatus
JP5866694B2 (ja) ラジカル発生装置及びそれを用いた浄化方法
TWI802721B (zh) 半導體原料之破碎方法或裂痕產生方法及半導體原料塊之製造方法
JP2007059317A (ja) プラズマ発生装置、及びプラズマ発生方法
Birkin et al. Electrochemical ‘bubble swarm’enhancement of ultrasonic surface cleaning
WO2017204169A1 (ja) 洗浄液
JP5354592B2 (ja) カーボンナノ粒子の製造方法
JP6348056B2 (ja) 湿式微粒化方法及び湿式微粒化装置
JP2011050832A (ja) 微小気泡発生装置および発生法
JP2013231208A (ja) バブル発生装置
JP2003251336A (ja) 浮上分離方法および浮上分離装置
JP5194026B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2006016222A (ja) カーボンナノチューブの破断方法およびカーボンナノチューブ
JP2011161325A (ja) 微細バブル混在液生成装置
JP6372068B2 (ja) 微細工具のリコンディショニング装置およびリコンディショニング機能付き加工装置
JP6689895B2 (ja) 原料の湿式微粒化方法及び湿式微粒化装置
RU107161U1 (ru) Плазмохимотрон
Khan et al. Enhanced metal recovery using ultrasound assisted leaching (UAL). An overview

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110712

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees