JP2003205499A - 有孔カーボンナノ構造体とその製造方法 - Google Patents

有孔カーボンナノ構造体とその製造方法

Info

Publication number
JP2003205499A
JP2003205499A JP2002001806A JP2002001806A JP2003205499A JP 2003205499 A JP2003205499 A JP 2003205499A JP 2002001806 A JP2002001806 A JP 2002001806A JP 2002001806 A JP2002001806 A JP 2002001806A JP 2003205499 A JP2003205499 A JP 2003205499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
perforated
carbon nanostructure
swnts
pores
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002001806A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Iijima
澄男 飯島
Masako Yudasaka
雅子 湯田坂
Akira Koshio
明 小塩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp, Japan Science and Technology Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2002001806A priority Critical patent/JP2003205499A/ja
Priority to PCT/JP2002/006596 priority patent/WO2003057622A1/ja
Publication of JP2003205499A publication Critical patent/JP2003205499A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/152Fullerenes
    • C01B32/156After-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/158Carbon nanotubes
    • C01B32/16Preparation
    • C01B32/162Preparation characterised by catalysts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/15Nano-sized carbon materials
    • C01B32/18Nanoonions; Nanoscrolls; Nanohorns; Nanocones; Nanowalls
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B2202/00Structure or properties of carbon nanotubes
    • C01B2202/02Single-walled nanotubes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B2202/00Structure or properties of carbon nanotubes
    • C01B2202/06Multi-walled nanotubes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に細孔および欠陥を有しているために、
液媒体中への分散が容易で、グラファイト層を効果的に
修飾できる等の特長をもつ有孔カーボンナノ構造体とそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 カーボンナノ構造体を液媒体に分散させ
て超音波を照射することで、カーボンナノ構造体を構成
するグラファイト層に細孔および欠陥を形成すること
で、炭素の六員環配列構造を有し、少なくとも1つの寸
法がナノメートルの領域にあるカーボンナノ構造体であ
って、炭素の六員環配列構造に、細孔および欠陥の少な
くともいずれかが形成されている有孔カーボンナノ構造
体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、有孔カー
ボンナノ構造体とその製造方法に関するものである。さ
らに詳しくは、この出願の発明は、表面に細孔および欠
陥の少なくともいずれかを有しているために、液媒体中
への分散が容易で、グラファイト層を効果的に修飾でき
る等の特長をもつ有孔カーボンナノ構造体とその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】カーボンナノ構造体として単
層あるいは多層のカーボンナノチューブやカーボンナノ
ホーン等の各種の炭素物が知られている。このカーボン
ナノ構造体を構成するグラファイト層は、通常では、規
則正しい六員環配列構造を有し、その特異な電気的性質
とともに、化学的、機械的および熱的に安定した性質を
持つ物質としてその応用研究が進められている。
【0003】たとえば、カーボンナノチューブやカーボ
ンナノホーンは、その比表面積が大きいことから、燃料
電池、ガス吸着剤等としての応用が試みられている。カ
ーボンナノホーンについては特に比表面積が大きく、そ
の実用が期待されているのであるが、カーボンナノホー
ンは実際的にはカーボンナノホーン集合体として得られ
るため、その広大な比表面積を有効に利用するには液媒
体中に分散させたままの状態としておく必要があった。
【0004】一方のカーボンナノチューブについては、
カーボンナノチューブの完全なグラファイト層の層間に
強いファンデルワールス力が働くため、生成されたまま
のカーボンナノチューブは複数が強固に結合したバンド
ル(束)を形成している。そのため、カーボンナノチュ
ーブを液媒体中に分散させることは困難であり、さらに
カーボンナノチューブのバンドルから単体を取り出すこ
とは非常に難しいことであった。
【0005】そこで、この出願の発明は、以上の通りの
事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を
解消し、表面に細孔および欠陥の少なくともいずれかを
有しているために、液媒体中への分散が容易で、グラフ
ァイト層を効果的に修飾できる等の特長をもつ有孔カー
ボンナノ構造体とその製造方法を提供することを課題と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の発明
は、上記の課題を解決するものとして、以下の通りの発
明を提供する。
【0007】すなわち、まず第1には、この出願の発明
は、炭素の六員環配列構造を有し、少なくとも1つの寸
法がナノメートルの領域にあるカーボンナノ構造体であ
って、炭素の六員環配列構造に、細孔および欠陥の少な
くともいずれかが形成されていることを特徴とする有孔
カーボンナノ構造体を提供する。
【0008】そして、この出願の発明は、第2には、上
記の発明について、カーボンナノ構造体が、単層カーボ
ンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カーボン
ナノホーン集合体、フラーレン、ナノカプセルのいずれ
か1種以上であることを特徴とするカーボンナノ構造体
を、第3には、有孔カーボンナノ構造体の細孔部および
欠陥部の少なくともいずれかに、有機物が結合している
カーボンナノ構造体を提供する。
【0009】また、第4には、この出願の発明は、カー
ボンナノ構造体を液媒体に分散させて超音波を照射する
ことで、カーボンナノ構造体を構成するグラファイト層
に細孔および欠陥の少なくともいずれかを形成すること
を特徴とする有孔カーボンナノ構造体の製造方法を提供
する。
【0010】加えて、この出願の発明は、上記発明の有
孔カーボンナノ構造体の製造方法において、第5には、
カーボンナノ構造体が、カーボンナノ構造体が、単層カ
ーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カー
ボンナノホーン集合体、フラーレン、ナノカプセルのい
ずれか1種以上であることを特徴とする製造方法を、第
6には、カーボンナノ構造体を分散させる液媒体が有機
溶媒であることを特徴とする製造方法を、第7には、超
音波を照射する際に、カーボンナノ構造体を分散させた
液媒体を水冷することを特徴とする製造方法を、第8に
は、照射する超音波のエネルギー、照射時間を調整する
ことで、細孔および欠陥の少なくともいずれかの数を制
御することを特徴とする有孔カーボンナノ構造体の製造
方法を、第9には、250W/cm2以上の超音波を照
射することを特徴とする製造方法を、第10には、30
0W/cm2の超音波を5時間照射することを特徴とす
る製造方法を、第11には、超音波照射後の液媒体をろ
過し、800℃以下の酸素雰囲気中で加熱処理すること
を特徴とする製造方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、上記の通りの
特徴を持つものであるが、以下にその実施の形態につい
て説明する。
【0012】まず、この出願の発明が提供する有孔カー
ボンナノ構造体は、炭素の六員環配列構造を有し、少な
くとも1つの寸法がナノメートルの領域にあるカーボン
ナノ構造体であって、炭素の六員環配列構造に、細孔お
よび欠陥の少なくともいずれかが形成されていることを
特徴としている。
【0013】この出願の発明において、カーボンナノ構
造体としては、炭素の六員環配列構造を有する炭素物質
を対象とすることができ、さらには、少なくとも1つの
寸法が数〜数100nm程度のオーダーで特定されるい
わゆる炭素物質のナノ構造体を対象とすることができ
る。
【0014】この炭素の六員環配列構造としては、代表
的には、シート状のグラファイト(グラファイト層)を
例示することができ、さらには、たとえば、炭素の六員
環に五員環が組み合わされた構造等をも含むことができ
る。より具体的に、この出願の発明のカーボンナノ構造
体としては、たとえば、一枚のグラファイト層がチュー
ブ状に丸まってできる直径数nm程度の単層カーボンナ
ノチューブや、その単層カーボンナノチューブが入れ子
状となった多層カーボンナノチューブ、単層カーボンナ
ノチューブの端部が円錐状で閉じたカーボンナノホーン
が直径が100nm程度の球状の集合体となったカーボ
ンナノホーン集合体等を好適なものとして例示すること
ができる。また、炭素の六員環配列構造を有するカーボ
ンオニオンやカーボンブラック、さらには、炭素の六員
環配列構造中に五員環が導入されたフラーレンやナノカ
プセル等も対象とすることができる。これらは1種から
なる単体や、2種以上のあるいは他の物質との混合体と
されていてもよい。
【0015】この出願の発明の有孔カーボンナノ構造体
は、以上のようなカーボンナノ構造体を構成するグラフ
ァイト層に細孔および欠陥の少なくともいずれかが形成
されたものであり、用いたカーボンナノ構造体の種類や
構成に応じて様々な効果を得ることができる。なお、こ
の出願の発明において、欠陥とは、カーボンナノ構造体
を構成する炭素の六員環の結晶格子が構造上乱れたもの
であって、空位や、五員環あるいは七員環等を形成した
り、他の分子種との結合を形成する場合を意味してい
る。また、細孔とは、上記の欠陥が炭素六員環配列構造
中で孔と呼べるほど大きく拡大した状態を意味し、この
孔の直径等は特に制限されない。
【0016】たとえば、カーボンナノ構造体として単層
カーボンナノチューブを用いた場合には、有孔単層カー
ボンナノチューブが得られることになる。この有孔単層
カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブの
管壁にほぼ任意の数の細孔および欠陥の少なくともいず
れかが形成されているため、グラファイト層間に働くフ
ァンデルワールス力を弱めることができ、たとえば液媒
体中で攪拌するだけで簡単に分散させることができる。
なお、必要であれば、細孔あるいは欠陥の数を調整する
ことでバンドルを形成するための凝集力(ファンデルワ
ールス力)をいくらか残すことができ、再び凝集および
沈殿させて凝集体(バルク体)とすること等も可能であ
る。
【0017】また、たとえば、カーボンナノ構造体とし
てカーボンナノホーン集合体を用いた場合に得られる有
孔カーボンナノホーン集合体については、その壁面に細
孔および欠陥の少なくともいずれかが形成されている。
そのため、この有孔カーボンナノホーン集合体を吸着材
等として利用する場合等には、カーボンナノホーン集合
体の内部表面および内部容積までを吸着容量として有効
に利用することができるようになる。
【0018】加えて、たとえば上記の有孔単層カーボン
ナノチューブの場合、出発材料の単層カーボンナノチュ
ーブは様々な長さのものがアーチ状に湾曲してバンドル
を形成しているのに対し、長さが短く湾曲していない状
態の有孔単層カーボンナノチューブを、単独あるいは極
少数からなるバンドルとして得ることができる。また、
後述する製造条件を制御することによって、細孔および
欠陥の少なくともいずれかの数が変化されるなどの多様
性を備えることができる。
【0019】以上のような特長をもつこの出願の発明の
有孔カーボンナノ構造体と類似の炭素物質のナノ構造体
として、開口を有するカーボンナノチューブの存在がこ
の出願の発明者らにより公知とされている。この従来の
開口を有するカーボンナノチューブは、ほとんどの細孔
がチューブの先端部等の六員環配列構造が乱れた部分に
形成されるものであって、管壁に形成される細孔の数は
チューブ1つあたり数個と極めて少ないものであった。
一方のこの出願の発明の有孔カーボンナノ構造体は、グ
ラファイト層の規則正しい六員環配列構造中に所望の数
の細孔が設けられたカーボンナノ構造体を実現すること
ができ、たとえば、この出願の発明の有孔カーボンナノ
チューブの場合では、長さ1nm辺りに1〜3個程度
と、非常に多くの開口を形成することができる。すなわ
ち、この出願の発明により、全く新しい炭素材料として
のカーボンナノ構造体が提供されることになる。
【0020】さらには、たとえば、この出願の発明の有
孔カーボンナノ構造体においては、細孔部および欠陥部
の少なくともいずれかに有機物分子や官能基等が結合し
た有孔カーボンナノ構造体や、内部に各種の物質を取り
込んだ有孔カーボンナノ構造体なども実現され、新規な
炭素材料が提供されるとともに、今後の各種材料の創製
にも有用なものとなる。
【0021】以上のこの有孔カーボンナノ構造体は、た
とえばこの出願の発明の方法により製造することができ
る。すなわち、カーボンナノ構造体を液媒体に分散させ
て超音波を照射することで、カーボンナノ構造体を構成
するグラファイト層に細孔や欠陥を形成することができ
る。
【0022】出発材料であるカーボンナノ構造体として
は、前記のとおり、たとえば単層カーボンナノチュー
ブ、多層カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン集
合体、フラーレン、ナノカプセル等の、炭素の六員環配
列構造を有する炭素物質、さらにはその少なくとも1つ
の寸法がナノメートルの領域にあるいわゆる炭素物質の
ナノ構造体を用いることができる。
【0023】この出願の発明において、カーボンナノ構
造体を分散させる液媒体としては、たとえば、水,二硫
化炭素,酸等の無機溶媒、ベンゼン,トルエン,キシレ
ン等の炭化水素やアルコール、エーテル、およびその誘
導体等の有機溶媒、ポリメタクリル酸メチル(PMM
A)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PV
C)等の高分子およびこれらの混合物等を使用すること
ができる。細孔および欠陥の形成効率を考慮すると、各
種の有機溶媒、光分子およびこれらの混合物を用いるこ
とがより好適な例として示される。
【0024】この液媒体に出発材料であるカーボンナノ
構造体を入れ、分散させて超音波を照射する。ここでい
う分散は、カーボンナノ構造体を液媒体中に均一に分散
させるものでなく、たとえばスターラー等で攪拌するな
どしてカーボンナノ構造体を液媒体中に馴染ませるため
の操作を意味している。
【0025】液媒体に照射する超音波は、比較的エネル
ギーが強いものであることが好ましい。この超音波のエ
ネルギーについては、対象とするカーボンナノ構造体お
よび液媒体の種類やその量、さらには超音波の照射時間
等と関連するため一概には言えないが、グラファイト層
に細孔および欠陥の少なくともいずれかを形成するため
に必要とされるエネルギーを供給することになる。具体
的には、強度250〜350W/cm2程度の超音波を
1時間以上、より好ましくは3〜6時間程度照射するこ
とを目安とすることができる。たとえば単層カーボンナ
ノチューブに強度250〜350W/cm2程度の超音
波を照射する場合、照射時間を1時間未満とすると細孔
および欠陥の少なくともいずれかを形成することが困難
であり、たとえば3時間程度で1nmあたり1〜3個の
細孔あるいは欠陥を形成することができ、さらに6時間
以上では単層カーボンナノチューブの骨格は認められる
もののボロボロとなるほど多数の細孔あるいは欠陥を形
成することができる。より実際的には、300W/cm
2程度の超音波を5時間程度で制御して照射すること等
が例示される。
【0026】このような超音波の照射によって、カーボ
ンナノ構造体のグラファイト層における結合は、切断さ
れ、細孔および欠陥の少なくともいずれかを形成するこ
とになる。
【0027】そしてさらに、この出願の発明の方法にお
いては、照射する超音波のエネルギー、照射時間を調整
することで、カーボンナノ構造体に形成される細孔や欠
陥の数を制御することも可能とされるのである。
【0028】なお、上記のように比較的エネルギーの高
い超音波を照射すると液媒体が昇温すること考えられ
る。したがって、この出願の発明においては、カーボン
ナノ構造体を分散させた液媒体を水冷すること等も考慮
することができる。
【0029】そして、この出願の発明においては、超音
波照射後の液媒体をろ過し、800℃以下の酸素雰囲気
中で加熱処理することも有効である。すなわち、液媒体
をろ過することで、この出願の発明の有孔カーボンナノ
構造体と液媒体を分離するとともに、たとえば出発原料
であるカーボンナノ構造体の製造時に混入したアモルフ
ァスカーボン、フラーレン、金属触媒等のような不純物
を分離することができる。
【0030】次いで、酸素雰囲気中で加熱処理すること
で、残留している液媒体およびアモルファスカーボン、
フラーレン等の炭素質を完全に除去することができる。
これによって、不純物の極少ない炭素質材料が得られる
ことにもなる。ここで、酸素雰囲気は、たとえば酸素ガ
ス圧300Torr,酸素流量100ml/分程度とす
ることができ、加熱温度は、800℃以下とすることが
好ましく、一般的には、400℃程度を目安とすること
で十分である。というのは、この出願の発明の有孔カー
ボンナノ構造体は高温で特異な不安定性を示し、800
℃を超過しての加熱は有孔カーボンナノ構造体そのもの
を消失する可能性があるためである。
【0031】また一方で、この出願の発明の方法におい
ては、必ずしも上記のとおり、超音波照射後の液媒体を
酸素雰囲気中で加熱処理する必要はない。この超音波照
射後の液媒体中では、カーボンナノ構造体に形成された
細孔部および欠陥部の少なくともいずれかのカルボニル
基と、溶媒分子や溶存物およびその分解物等の官能基と
が反応し、結合することになる。したがって、この液媒
体をろ過等して液媒体から分離することで、カーボンナ
ノ構造体を構成するグラファイト層に細孔および欠陥の
少なくともいずれかが形成され、さらにその細孔部ある
いは欠陥部のいずれかが官能基等で修飾された有孔カー
ボンナノ構造体が実現されるのである。これにより、た
とえば様々な用途に応じた新しいカーボンナノ構造体の
実現が期待される。
【0032】たとえば、ポリマー含有の有機溶媒を使用
して得られたこの出願の発明の有孔単層カーボンナノチ
ューブについては、前記のとおり、短く切断されて湾曲
のない状態の有孔単層カーボンナノチューブが、単独あ
るいは極少数からなるバンドルとして得られる。この有
孔単層カーボンナノチューブの細孔は、まるで虫食いや
チーズのように大きなものとなり、形状に多様な変化を
もたらすことができる。
【0033】以下に実施例を示し、この発明の実施の形
態についてさらに詳しく説明する。
【0034】
【実施例】<I>有孔カーボンナノチューブの調整 金属触媒としてCoとNiをそれぞれ0.6原子%添加
した直径10mm×5mmのグラファイトターゲット
に、1200℃、Ar気流下でNd:YAGレーザーの
第2高調波(532nm)を照射するレーザーアブレー
ション法により、a:単層カーボンナノチューブ(SW
NTs)を製造した。
【0035】液媒体として2%のポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)のモノクロロベンゼン(MCB)溶液
を用い、このMCB溶液15mlと、製造したままのS
WNTsおよそ5mgとをマグネッチックスターラーで
2時間攪拌し、超音波洗浄器を利用してさらに3時間の
混合を行なった。
【0036】次いで、このSWNTs/MCB溶液に対
し、直径3mmのソノトロード(振動棒)を備えた超音
波発生装置により超音波処理を施した。超音波処理の条
件は、エネルギー300W/cm2で5時間の連続照射
とした。超音波照射中は、温度上昇を防ぐためにSWN
Ts/MCB溶液を水冷した。超音波処理後のSWNT
s/MCB溶液を、回転のこ刃を備えたホモゲナイザー
により5000rpm,3時間の条件で均質化し、どろ
どろとしたパルプ状のSWNTs/MCB溶液とした。
【0037】このSWNTs/MCB溶液を、細孔径2
0μmのフィルター、さらに細孔径5μmのフィルター
でろ過し、フィルタ上にb:SWNTs(US)を得
た。このろ過物を吸引してさらにMCB溶液を取り除い
たのち、残留しているMCBや、アモルファスカーボ
ン,フラーレン,カーボンナノカプセル等の炭素質の不
純物を除去するために、さらに400℃の酸素雰囲気
(300Torr,100ml/min)中で30分間
焼成して、c:酸化処理SWNTsを得た。 <II>カーボンナノチューブ〜有孔カーボンナノチューブ
のTEM観察 上記<I>で得られたa〜cのSWNTsの構造を、透過
型電子顕微鏡(TEM)で観察し、その結果をそれぞれ
図1a〜cに示した。
【0038】図1aから、a:製造したままのSWNT
sには、Ni,Co金属粒子、炭素質粒子、アモルファ
スカーボン等の不純物が含まれていることが確認され
た。これらの不純物は、SWNTsのバンドルの表面に
付着していた。また殆どのa:製造したままのSWNT
sは、弓状に湾曲したバンドルを形成していた。図1a
に内挿した図に、端部がよく揃ったバンドルの断面を示
した。このように、殆どのバンドルが、直径約1.3n
mのSWNTsがおよそ50本程度集まって形成されて
いることがわかった。
【0039】図1bは、超音波処理およびろ過により得
られたb:SWNTs(US)のTEM像である。この
図からわかるように、b:SWNTs(US)は、TE
Mでははっきりと観察できなかった。これはSWNTs
の表面に付着しているPMMAとMCBの影響によるも
のと思われる。全体的に、b:SWNTs(US)は超
音波処理により切断されて短くなっていることがわかっ
た。
【0040】酸素中で加熱処理されて得られたc:酸化
処理SWNTsについては、図1cに示したとおり、明
瞭な像が観察できた。このc:酸化処理SWNTsは切
断されて短くなっているため、短くまっすぐな(aほど
弓状でない)構造であった。また、c:酸化処理SWN
Tsのバンドルは、a:製造したままのSWNTsバン
ドルよりも細くなっていることがわかった。更に、a:
製造したままのSWNTsにみられたアモルファスカー
ボンや炭素質粒子のほとんどが除去されていた。
【0041】このc:酸化処理SWNTsについての高
倍率TEM像を図2に示した。このSWNTsは短く、
管壁があたかも虫食いや、スイスチーズのような孔が開
いた状態にあり、この出願の発明の有孔カーボンナノチ
ューブが得られていることが観察された。以下、この
c:酸化処理SWNTsを有孔SWNTsと呼ぶ。 <III>有孔カーボンナノチューブの温度特性 この有孔SWNTsは、通常のSWNTsとは違い、一
風代わった熱不安定性を持つ。そこで有孔SWNTsの
温度特性を調べるために、加熱真空チャンバー内で〜1
-7Torrの真空,600〜1200℃の範囲の温度
で1時間の加熱処理を施し、得られた有孔SWNTsを
TEMで観察した。
【0042】図3のa〜cに、それぞれ600℃(HT
600),800℃(HT800),1200℃(HT
1200)で加熱処理した有孔SWNTsのTEM像を
示した。図3a,bからわかるように、800℃以下の
加熱処理では、有孔SWNTsに変化は見られなかっ
た。しかしながら、800℃をわずかに上回る温度で
は、有孔SWNTsは分解されることがわかった。分解
される有孔SWNTsの量は、加熱処理温度と共に増大
することもわかった。図3cに示したように、1200
℃で処理した場合には、有孔SWNTsの痕跡だけがな
んとか残存している状態であり、この残存物は他の有孔
SWNTsの直径〜1.3nmに比べて〜1.5nmと
比較的太いものであることが確認された。
【0043】また、真空中800℃以上で1時間以上の
長時間の加熱処理を行うと、1200℃以下であって
も、有孔SWNTsはいずれ完全に消失することが確認
された。そして真空での熱処理温度が高くなると、細い
有孔SWNTsは観察されず、太い有孔SWNTsのみ
が観察されるようになった。真空中1200℃でも1時
間以上の熱処理を行なうと、図3cで見られるような太
い有孔SWNTsは完全に消失した。このように、この
出願の発明の有孔SWNTsは800℃を超過する温度
で、約1時間を越える加熱処理により分解されてしまう
ことがわかった。 <IV> ラマン分光法による有孔カーボンナノチューブの
構造評価 前記<II>におけるa:製造したままのSWNTs,b:
SWNTs(US),c:有孔SWNTsと、上記<III
>におけるd:有孔SWNTs(HT600),e:有
孔SWNTs(HT800),f:有孔SWNTs(H
T1000)(図3にTEM像なし),g:有孔SWN
Ts(HT1200)について、ラマンスペクトル分光
分析を行ない、その結果をそれぞれ図4中に(a)〜
(g)として示した。
【0044】SWNTsの構造評価にラマン分光法が利
用でき、特にラマンスペクトルの150〜200cm-1
に現れる散乱ピーク位置が、単層カーボンナノチューブ
の直径に一対一で対応することが一般に知られている。
【0045】スペクトルとしては、(b)超音波を照射
したSWNTsも(c)さらに酸化処理をしたSWNT
sも、(a)製造したままのSWNTsとよく似てお
り、175cm-1付近,185cm-1付近,1570c
-1付近,1595cm-1付近に4つのメインピークが
観測された。この1570cm-1付近と1595cm-1
付近の2つのピークはすぺてのスペクトルに現われてい
るが、他の175cm-1付近および185cm-1付近の
ピークについては、前述のとおり、カーボンナノチュー
ブの直径に対応して変化する。図4において(a)の1
65cm-1,180cm-1のピークは、(b)ではそれ
ぞれ170cm-1,185cm-1へわずかにシフトして
いる。これは超音波処理によりSWNTsが短く切断さ
れ、分散されたバンドルとなった影響が現われたものと
考えられる。そして、(b),(c)および(d)のピ
ークは互いにとてもよく似ている。これはPMMAやM
CBといった高分子で処理したSWNTsの直径につい
ては、酸化処理や真空中800℃以下での加熱処理で影
響を受けないことを示している。また、(b)超音波を
照射したSWNTsも(c)や(d)の有孔SWNTs
と同様に管壁に細孔あるいは欠陥が形成された構造であ
ることも示している。
【0046】また、ラマンスペクトルは、有孔SWNT
sが800℃程度で分解し始めるということを裏付けて
もいる。というのは、175cm-1のピーク強度に着目
すると、800℃以上の加熱処理を行なった(e)〜
(g)で驚くほど高くなっているからである。特に
(g)では、175cm-1のピーク強度が185cm-1
のものよりも強くなった。このような強度の変化は、8
00℃を超過する温度において、直径が〜1.5nmの
太い有孔SWNTsが徐々に分解するよりも早く、直径
が〜1.3nmの細い有孔SWNTsが分解していくこ
とを示唆している。そして、温度にかかわらず、1時間
以上の加熱により、有孔SWNTsは最終的にはすべて
消失するのである。
【0047】以上のラマン分析の結果は、TEM観察の
結果と一致するものである。 (V)有孔カーボンナノチューブの生成機構 前記<I>で液媒体として用いた(a)2%PMMAのM
CB溶液と、(b)超音波を照射した2%PMMAのM
CB溶液、および、(c)SWMTsを添加して超音波
を照射した2%PMMAのMCB溶液について、拡散反
射法によるフーリエ変換赤外分光(FT−IR)スペク
トル分析を行ない、その結果をそれぞれ図5(a)〜
(c)に示した。
【0048】(a)の2%PMMAのMCB溶液の拡散
反射FT−IRスペクトルには、1738cm-1にカル
ボニル基に関する反射ピークがみられた。この(a)に
超音波を照射した(b)については、1694cm-1
1747cm-1にそれぞれカルボン酸と無水酸に相当す
る2つのピークが観察された。この(b)におけるIR
スペクトルの大きな変化は、有機溶媒における超音波化
学反応と同じであって、超音波によるキャビテーション
バブルの崩壊や反応性断片の化学的な反応により、有機
溶媒中のPMMA分子が分解したことを示唆している。
【0049】一方で、SWMTsが添加されている
(c)については、(b)のPMMA分子に関する17
47cm-1のピークよりも低い1732cm-1にピーク
が観察された。これは、PMMA分子がカルボニル基に
最も近いC−C結合で切断され、いくつかの小さな断片
になったことを示している。そして、これらのPMMA
小片が、SWNTsの管壁に超音波により形成された反
応性サイトと反応するのである。
【0050】すなわち、この出願の発明の方法におい
て、製造したままのSWNTsはMCB溶液中で超音波
を照射されることにより、切断されたり損傷を受けたり
して細孔および欠陥が形成され、有孔SWNTsとなる
ことがわかった。
【0051】また、この細孔および欠陥には、グラファ
イトシートのダングリングボンドを含み、反応性サイト
となっている。また同時に、溶液中に有機物分子が存在
する場合には、その有機物分子もまた超音波により小片
に分離する。そのため、この有機物分子小片と有孔SW
NTsの反応性サイトが反応して結合することになる。
【0052】有孔SWNTsの分解については、反応性
サイトにおいて分解が始まり、カーボンナノチューブの
管壁で徐々に広がってゆくことがわかった。 <VI> 溶媒体中の高分子の効果 (a)SWNTsとMCB溶液および(b)SWNTs
と2%PMMA−MCB溶液に超音波を照射し、上記<
V>と同様にフーリエ変換赤外分光(FT−IR)スペ
クトル分析を行なった。その結果を図6(a)(b)に
示した。
【0053】(a)に関しては、1729cm-1,28
48cm-1,2920cm-1に3つのピークが観測され
た。1729cm-1のピークは、C=C二重結合、ある
いはカルボニル基中のC=O結合に相当する。このカル
ボニル基中の酸素原子は、溶媒中の溶存酸素に起因する
ものと思われる。残りの2848cm-1,2920cm
-1の2つのピークは、飽和した炭化水素におけるC−H
結合の振動の伸縮モードに相当するものであった。
【0054】ベンゼン環に相当する吸収ピークは観測さ
れず、MCB分子中のベンゼン環は超音波処理により分
解されて反応性断片になったことがわかる。そして、同
時にSWNTsに形成される反応性サイトとMCBの反
応性断片が形成するものと考えられる。
【0055】(b)に関しては、(a)に加えて、29
49cm-1,2989cm-1に2つのピークが観測され
た。すなわち、PMMAとSWNTsによる新規な結合
が形成されていることがわかる。すなわち、極めて簡便
なこの出願の発明の方法により、有機物分子とSWNT
sの合成が実現されることが示された。
【0056】もちろん、この発明は以上の例に限定され
るものではなく、細部については様々な態様が可能であ
ることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、表面に細孔および欠陥を有しているために、液媒
体中への分散が容易で、グラファイト層を効果的に修飾
できる等の特長をもつ有孔カーボンナノ構造体とその製
造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において得た(a)製造したままのSW
NTs、(b)超音波処理したSWNTs、(c)さら
に酸化処理したSWNTsの透過型電子顕微鏡(TE
M)像を例示した図である。
【図2】この出願の発明の有孔SWNTsの高倍率TE
M像を例示した図である。
【図3】(a)600℃(HT600),(b)800
℃(HT600),(c)1200℃(HT600)で
加熱処理した有孔SWNTsのTEM像を例示した図で
ある。
【図4】実施例におけるラマンスペクトル分光分析の結
果を例示した図である。
【図5】実施例におけるフーリエ変換赤外分光(FT−
IR)スペクトル分析の結果を例示した図である。
【図6】実施例におけるフーリエ変換赤外分光(FT−
IR)スペクトル分析の結果を例示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯田坂 雅子 茨城県つくば市東光台2−8−3 (72)発明者 小塩 明 茨城県つくば市二の宮2−15−4−406 Fターム(参考) 4G046 CA00 CB01 CB05 CC10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素の六員環配列構造を有し、少なくと
    も1つの寸法がナノメートルの領域にあるカーボンナノ
    構造体であって、炭素の六員環配列構造に、細孔および
    欠陥の少なくともいずれかが形成されていることを特徴
    とする有孔カーボンナノ構造体。
  2. 【請求項2】 カーボンナノ構造体が、単層カーボンナ
    ノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カーボンナノ
    ホーン集合体、フラーレン、ナノカプセルのいずれか1
    種以上であることを特徴とする請求項1記載のカーボン
    ナノ構造体。
  3. 【請求項3】 有孔カーボンナノ構造体の細孔部および
    欠陥部の少なくともいずれかに、有機物が結合している
    ことを特徴とする請求項1または2記載のカーボンナノ
    構造体。
  4. 【請求項4】 カーボンナノ構造体を液媒体に分散させ
    て超音波を照射することで、カーボンナノ構造体を構成
    するグラファイト層に細孔および欠陥の少なくともいず
    れかを形成することを特徴とする有孔カーボンナノ構造
    体の製造方法。
  5. 【請求項5】 カーボンナノ構造体が、単層カーボンナ
    ノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カーボンナノ
    ホーン集合体、フラーレン、ナノカプセルのいずれか1
    種以上であることを特徴とする請求項4記載の有孔カー
    ボンナノ構造体の製造方法。
  6. 【請求項6】 カーボンナノ構造体を分散させる液媒体
    が有機溶媒であることを特徴とする請求項4または5記
    載の有孔カーボンナノ構造体の製造方法。
  7. 【請求項7】 超音波を照射する際に、カーボンナノ構
    造体を分散させた液媒体を水冷することを特徴とする請
    求項4ないし6いずれかに記載の有孔カーボンナノ構造
    体の製造方法。
  8. 【請求項8】 照射する超音波のエネルギー、照射時間
    を調整することで、細孔および欠陥の少なくともいずれ
    かの数を制御することを特徴とする請求項4ないし7い
    ずれかに記載の有孔カーボンナノ構造体の製造方法。
  9. 【請求項9】 250W/cm2以上の超音波を照射す
    ることを特徴とする請求項4ないし8いずれかに記載の
    有孔カーボンナノ構造体の製造方法。
  10. 【請求項10】 300W/cm2の超音波を5時間照
    射することを特徴とする請求項4ないし9いずれかに記
    載の有孔カーボンナノ構造体の製造方法。
  11. 【請求項11】 超音波照射後の液媒体をろ過し、80
    0℃以下の酸素雰囲気中で加熱処理することを特徴とす
    る請求項4ないし10いずれかに記載の有孔カーボンナ
    ノ構造体の製造方法。
JP2002001806A 2002-01-08 2002-01-08 有孔カーボンナノ構造体とその製造方法 Pending JP2003205499A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001806A JP2003205499A (ja) 2002-01-08 2002-01-08 有孔カーボンナノ構造体とその製造方法
PCT/JP2002/006596 WO2003057622A1 (fr) 2002-01-08 2002-06-28 Nanostructure de carbone poreuse et son procede de production

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002001806A JP2003205499A (ja) 2002-01-08 2002-01-08 有孔カーボンナノ構造体とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003205499A true JP2003205499A (ja) 2003-07-22

Family

ID=19190660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002001806A Pending JP2003205499A (ja) 2002-01-08 2002-01-08 有孔カーボンナノ構造体とその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2003205499A (ja)
WO (1) WO2003057622A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006341322A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Toshiba Plant Systems & Services Corp 無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置
JP2010509165A (ja) * 2006-11-14 2010-03-25 ビック−ケミー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 分散方法
US9181091B2 (en) 2009-12-08 2015-11-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Porous nanostructure and method of manufacturing the same
US9466436B2 (en) 2011-06-17 2016-10-11 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Aligned carbon nanotube assembly, carbon-based electrode, power storage device, and method of manufacturing aligned carbon nanotube assembly

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2066743B1 (en) 2006-09-04 2021-12-15 Oy Morphona Ltd. Functionalized cellulose - carbon nanotube nanocomposites
CN102491309B (zh) * 2011-12-07 2013-04-03 北京化工大学 一种碳纳米环及其制备方法
CN111470498A (zh) * 2019-10-15 2020-07-31 中山大学 一种水相石墨烯的制备方法及其应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006341322A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Toshiba Plant Systems & Services Corp 無機材料ナノ構造体の加工方法および同加工装置
JP2010509165A (ja) * 2006-11-14 2010-03-25 ビック−ケミー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 分散方法
US9181091B2 (en) 2009-12-08 2015-11-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Porous nanostructure and method of manufacturing the same
US9466436B2 (en) 2011-06-17 2016-10-11 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Aligned carbon nanotube assembly, carbon-based electrode, power storage device, and method of manufacturing aligned carbon nanotube assembly

Also Published As

Publication number Publication date
WO2003057622A1 (fr) 2003-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4182215B2 (ja) カーボンナノチューブ分散極性有機溶媒及びその製造方法
Georgakilas et al. Broad family of carbon nanoallotropes: classification, chemistry, and applications of fullerenes, carbon dots, nanotubes, graphene, nanodiamonds, and combined superstructures
JP3453377B2 (ja) カーボンナノチューブ・カーボンナノホーン複合体とその製造方法
Keller et al. Synthesis and characterisation of medium surface area silicon carbide nanotubes
Rao et al. Nanotubes and nanowires
JP4900376B2 (ja) カーボンナノチューブを処理する方法
JP3837557B2 (ja) カーボンナノチューブ分散溶液およびその製造方法
JP2005263607A (ja) Cnt表面改質方法およびcnt
Elyassi et al. Hydrogen storage behaviors by adsorption on multi-walled carbon nanotubes
AU2022203592A1 (en) Processes for controlling structure and/or properties of carbon and boron nanomaterials
Hamid et al. Challenges on synthesis of carbon nanotubes from environmentally friendly green oil using pyrolysis technique
Shao et al. The synthesis of carbon nanotubes at low temperature via carbon suboxide disproportionation
Stancu et al. Purification of multiwall carbon nanotubes obtained by AC arc discharge method
JP4182214B2 (ja) カーボンナノチューブ分散極性有機溶媒
Liu et al. Synthesis of carbon nanotubes on graphene quantum dot surface by catalyst free chemical vapor deposition
JP2003205499A (ja) 有孔カーボンナノ構造体とその製造方法
EP4107122A1 (en) Generation of high yields of carbon nanotubes (cnts) using recycled metal catalysts
Shojaei et al. Fabrication, functionalization, and dispersion of carbon nanotubes
Govindaraj et al. Synthesis, growth mechanism and processing of carbon nanotubes
Zhao et al. Water-assisted fabrication of aligned microsized carbon tubes made of self-assembled multi-wall carbon nanotubes
JP2005171443A (ja) 炭素繊維の化学気相成長装置及び炭素繊維の製造方法
Raja et al. Synthesis of carbon nanotube through sonochemical process under ambient conditions
Dichiara In situ diagnostics for the study of carbon nanotube growth mechanism by oating catalyst chemical vapor deposition for advanced composite applications
Maruyama Nanoscale Carbon Materials: CarbonNanotubes
Dasgupta Synthesis, Characterization and Adsorption Applications of 1-, 2-, and 3-Dimensional sp 2-Hybridized Nanocarbons

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050628