JP5194026B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5194026B2
JP5194026B2 JP2009542451A JP2009542451A JP5194026B2 JP 5194026 B2 JP5194026 B2 JP 5194026B2 JP 2009542451 A JP2009542451 A JP 2009542451A JP 2009542451 A JP2009542451 A JP 2009542451A JP 5194026 B2 JP5194026 B2 JP 5194026B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction pipe
pipe
reaction
housing
end opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009542451A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009066395A1 (ja
Inventor
良平 板谷
Original Assignee
株式会社アドテック プラズマ テクノロジー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アドテック プラズマ テクノロジー filed Critical 株式会社アドテック プラズマ テクノロジー
Publication of JPWO2009066395A1 publication Critical patent/JPWO2009066395A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5194026B2 publication Critical patent/JP5194026B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/32Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by electrical effects other than those provided for in group B01D61/00
    • B01D53/326Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by electrical effects other than those provided for in group B01D61/00 in electrochemical cells
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/48Generating plasma using an arc

Description

本発明は、放電電極間に発生させた放電によるプラズマを用いて被処理ガスを分解処理するプラズマ処理装置に関するものである。
従来技術において、放電電極間に直流放電プラズマを発生させ、それを用いて被処理ガス(処理すべきガス、または処理すべき固体または液体成分を含んだガスをいう。以下同様)を分解し、無害化する等の処理を行うように構成されたプラズマ処理装置が知られている。
この種の装置として、例えば、本願発明者が提案したものがある(特許文献1参照)。この装置は、下方向にのびる反応管路と、反応管路の軸方向に、反応管路の内部空間が介在するように間隔をあけて配置された一対の放電電極と、一対の放電電極に電圧を印加する電源と、反応管路の上部から水を供給し、反応管路の内壁面に沿って流した後、反応管路の下端開口から排出させる給水手段と、被処理ガスを反応管路内に流入させ、反応管路内を通過させる被処理ガス供給手段と、反応管路の上部から反応管路内に電解液を供給する電解液供給手段と、電源および電解液供給手段を制御し、電解液供給手段から電解液を供給して放電電極間に電流路を形成した後、電解液供給手段からの電解液の供給を停止して電流路を遮断することによって放電を誘発させる制御手段を備えている。
このプラズマ処理装置によれば、容易に放電を誘発することができ、それによって、反応管路の軸方向にのびるプラズマを生成し、反応管路中の長い距離にわたって管路の断面全体をプラズマ化することにより、被処理ガスを効率良く分解処理することができるという効果が得られる。
この場合、被処理ガスの分解効率をより高めるためには、被処理ガスをプラズマによって高温にして分解を促進すると同時に、分解によって生じた水溶性の成分を、反応管路の内壁面に形成された流水層中に素早く溶解させることが必要である。
しかし、上記の構成によれば、放電によって形成されるプラズマは、ガス流中に位置するので、その太さが軸方向に変化し、その結果、プラズマが流水層から遠く離れる領域が生じてしまうことがあった。これを考慮して、反応管路の直径を小さくすると、プラズマおよび流水層間の距離は縮まるが、その一方で、被処理ガスを流すための管路抵抗が増大してしまうという問題を生じていた。
また、分解処理時の消費電力を低減する必要もあった。
特開2004−209373号公報
したがって、本発明の課題は、プラズマ処理装置の被処理ガスの分解処理効率を高めるとともに、分解処理時の消費電力を低減することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、上端開口が閉じられた円筒状のハウジングと、前記ハウジングの下端開口にOリングを介してシールされた状態で嵌め込み固定された円柱状のブロックとからなる本体を備え、前記ブロックには中心軸に沿って貫通孔が形成されており、さらに、前記貫通孔に嵌め込み固定され、前記ブロックから上方に向かって前記ハウジングの内部空間にのび、内部に反応管路が形成されたパイプを備え、前記反応管路の上端開口から下方に前記反応管路の全長の1/4〜1/3の長さ離れた位置に隘路部およびその下側に続く拡張部が設けられており、さらに、前記ハウジングの上壁の中央に取り付けられて、前記上壁から下向きに前記反応管路の中心軸に沿ってのび、尖った先端が前記反応管路の上端開口に対向する棒状の高圧電極と、前記高圧電極から前記反応管路の軸方向に間隔をあけて、かつ前記反応管路の内部空間が介在するように配置された接地電極と、前記高圧電極および前記接地電極間に電圧を印加する電源と、前記ハウジングの周壁における前記パイプの上端よりも低い位置にシールされた状態で接合された給水管と、を備え、前記給水管からの給水により、前記パイプおよび前記ハウジング間に水溜が形成されるとともに、前記反応管路の上端開口をオーバーフローした水が前記反応管路の内壁面に沿って流れるようになっており、さらに、前記ハウジングの周壁における前記パイプの上端よりも高い位置にシールされた状態で接合された被処理ガス供給管と、前記ハウジングの上壁にシールされた状態で取り付けられた電解液を供給するノズルと、を備え、前記ノズルは、前記ハウジングの上壁から前記ハウジング内にのび、先端が上側の前記放電電極の先端、並びに前記反応管路の上端開口に向けられていることにより、前記ノズルによる電解液の供給および停止によって前記反応管路内にプラズマが発生せしめられ、前記反応管路内を流れる被処理ガスが前記プラズマによって分解され、流水中に溶解されるものであることを特徴とするプラズマ処理装置を構成したものである。
上記構成において、好ましくは、前記反応管路における前記隘路部および前記拡張部が、前記反応管路の壁と一体に形成されており、あるいは、前記隘路部および前記拡張部が、前記反応管路の壁とは別個の部材として形成され、前記反応管路に取り付けられている。
また好ましくは、前記接地電極は、前記反応管路の内壁面における前記拡張部の下方に取り付けられ、湾曲した板状に形成されて、前記反応管路の内壁面に沿って配置されており、あるいは、前記接地電極は、前記反応管路の下方に配置され、平板状に形成されて、その一方の面が前記反応管路の下端開口に近接しかつ対向するように配置されている。
本発明によれば、反応管路の隘路部において、放電電流の密度が上昇すると同時に、プラズマの高温部分と流水層が近接する。その結果、プラズマと水との接触によって発生する水蒸気が、プラズマ中に効率よく取り込まれ、それによって、被処理ガスの分解反応が促進され、分解反応によって生じた水溶性の反応生成物が効率的に流水層中に溶解される。さらに、隘路部の下側に続く拡張部を設けたことにより、管路抵抗の上昇が防止され、圧力損失が低減される。こうして、本発明によれば、反応管路に隘路部およびその下側に続く拡張部を設けたことにより、被処理ガスの分解処理効率が高められ、処理時の消費電力が低減される。
本発明の1実施例によるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。 本発明の別の実施例によるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。 本発明のさらに別の実施例によるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。 本発明のさらに別の実施例によるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。 本発明のさらに別の実施例によるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。
符号の説明
1a ハウジング
1b ブロック
2 貫通孔
3 パイプ
4 反応管路
5、6 放電電極
7 被処理ガス供給口
8 被処理ガス供給管
9 給水管
10 冷却水通路
11 電解液供給部
11a ノズル
12 マッチング回路
13 電源
14 制御部
15 隘路部
16 拡張部
17 流水層
18 水溜
19 Oリング
20 水槽
G 被処理ガス
W 水
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例について説明する。図1は、本発明の1実施例によるプラズマ処理装置の主要部の構成を示す縦断面図である。図1を参照して、本発明によるプラズマ処理装置は、上端開口が閉じられた円筒状のハウジング1aと、ハウジング1aの下端開口にOリング19を介してシールされた状態で嵌め込み固定された円柱状のブロック1bとからなる本体を有している。
ブロック1bには、その中心軸に沿って、ハウジング1aの内部空間と本体外部とを連通する貫通孔2が形成される。そして、この貫通孔2には、パイプ3が嵌め込み固定され、ブロック1bから上方に向かってハウジング1aの内部空間にのびている。そして、パイプ3によって反応管路4が構成される。また、ブロック1bの下端部には、貫通孔12から半径方向にブロック1b内部にのび外部に開口する冷却水通路10が設けられる。
反応管路4には、上端開口から一定の長さにわたって隘路部15とその下側に続く拡張部16が設けられる。隘路部15は全長にわたって内径が一定となるように形成され、拡張部16は、隘路部15との接続位置から下方に向かって一定の割合で内径が大きくなるように形成される。
また、隘路部15および拡張部16は、反応管路4の壁と一体に形成される。
本発明によるプラズマ処理装置は、また、一対の放電電極5、6を備えている。一対の放電電極5、6は、反応管路4の上方に配置された高圧電極6と、反応管路4の内壁面における拡張部16の下方に取り付けられた接地電極5とからなる。
高圧電極6は、尖った先端をもつ棒状に形成され、この場合、先端部が耐アーク性の材料から形成される。耐アーク性の材料としては、例えば白金が挙げられる。また、高圧電極6の先端部を除く残りの棒状部分は、金属パイプや金属棒、またカーボン棒、Ti−Pd合金棒等の、放電電極としての機能を発揮しうる任意の材料から形成される。
高圧電極6は、ハウジング1aの上壁の中央に取り付けられ、該上壁から下向きに反応管路4の中心軸に沿ってハウジング1aの内部空間にのび、先端が反応管路4の上端開口に対向するように配置される。この場合、高圧電極6の配置はこれに限定されず、高圧電極6の先端が反応管路4の上端開口の近傍において反応管路4内に向けられるような任意の配置をとることができ、例えば、高圧電極6の先端が反応管路4内に挿入されるような配置でもよい。
接地電極5は、湾曲した板状に形成されるとともに、反応管路4の内壁面に沿って配置され、接地される。接地電極5は、例えば、真鍮や銅等の導電性の高い金属から形成されるのが好ましいが、プラズマを発生させるという機能を発揮し得る限り、これらの材料に限定されるものではない。
高圧電極6には、電源13がマッチング回路12を介して接続されている。電源13は交流高周波電源からなっている。なお、電源13が直流高圧電源からなっている場合には、マッチング回路12は不要である。
ハウジング1aの下部周壁には、給水口が設けられ、この給水口には給水管9がシールされた状態で接合される。そして、給水管9からハウジング1aの内側空間内に水Wが供給される。ハウジング1a内に供給された水Wは、ハウジング1aの内壁面と、反応管路4の外壁面との間の空間内に貯えられ、反応管路4の外側を取り囲む水溜18を形成する。そして、この水溜18の容量を超えて供給された水は、反応管路4(この実施例では隘路部15)の上端開口の縁からオーバーフローし、反応管路4の内壁面に沿って流れ、ブロック1bの下端開口から外部に排出される。
ハウジング1aの上部周壁には開口が形成されるとともに、この開口に短管がシールされた状態で接合され、被処理ガス供給口7が設けられる。被処理ガス供給口7には、被処理ガスGをハウジング1a内に供給する被処理ガス供給管8が接続される。被処理ガス供給管8から供給された被処理ガスGは、ハウジング1a内の水溜18の上方の空間に充満した後、反応管路4(この実施例では隘路部15)の上端開口から反応管路4内に流入し、反応管路4を通過する。
ハウジング1aの上壁には、電解液を供給するノズル11aがシールされた状態で取り付けられる。ノズル11aは、ハウジング1aの上壁からハウジング1a内にのび、先端が、放電電極の高圧電極6の先端、並びに反応管路4(隘路部15)の上端開口に向けられるように配置される。ノズル11aのハウジング1aから外部に突出する後端には、電解液供給部11が接続される。そして、電解液供給部11からノズル11aを介して、電解液が反応管路4内に供給される。電解液としては、例えば、NaCl、NaOH、HSOまたはHNOが使用され得る。
また、電源13および電解液供給部22を制御する制御部14が備えられる。
次に、本発明によるプラズマ処理装置の動作について説明する。
制御部14からの制御信号により、電解液が電解液供給部11からノズル11aに供給され、ノズル11aから電解液が吐出される。ノズル21から吐出された電解液は、反応管路4内に直接に、または高圧電極6をつたって反応管路4内に供給され、反応管路4の内壁面に沿って流れて接地電極5を通過する。
電解液の反応管路4内への供給開始後、所定時間が経過したとき、制御部14からの制御信号により、高圧電極6に対し電源13から高圧電圧が印加される。このとき、反応管路4の内壁面を流れる電解液によって、高圧電極6と接地電極5との間に電流を流す経路(電流路)が形成されているので、高圧電極6と接地電極5の間に電流が流れ始める。その後、制御部14からの制御信号によって電解液供給部11からの電解液の供給が停止され、よって、反応管路4内への電解液の供給が停止される。その結果、反応管路4内に形成されていた電流路が遮断され、反応管路4内に放電が誘発され、それによって反応管路4内にプラズマが形成される。この場合、反応管路4の隘路部15において、放電電流の密度が上昇する。
給水管9から水溜18に供給される水Wは、反応管路4(隘路部15)の上端開口の縁からオーバーフローして、反応管路4内に流入し、反応管路4の内壁面に沿って、隘路部15および拡張部16を通過した後、反応管路4の下端開口から外部に排出される。こうして、隘路部15および拡張部16を含む反応管路4の内壁面の全体にわたって、切れ目のない流水層17が形成される。
被処理ガスGは、被処理ガス供給管8から被処理ガス供給口7を経て、ハウジング1a内に供給される。ハウジング1a内に供給された被処理ガスGは、反応管路4内に流入し、反応管路4内を通過するときにプラズマと接触して高温に加熱され、各ガス構成成分に分解される。
この場合、反応管路4の隘路部15において、プラズマの高温部分と流水層17とが近接する。その結果、プラズマと水Wの接触によって発生する水蒸気が、プラズマ中に効率よく取り込まれ、被処理ガスGの分解反応が促進され、分解反応によって生じた水溶性の反応生成物が効率的に流水中に溶解される。さらに、隘路部15の下側に拡張部16が設けられているので、管路抵抗の上昇することが防止され、圧力損失が低減される。また、反応管路4の内壁面は常に流水層17によって覆われているので、反応管路4の内壁面の侵食が防止される。
こうして、本発明によれば、隘路部15およびその下側に続く拡張部16を設けたことによって、被処理ガスG中の有害物質の分解処理効率が高められ、さらには、処理時の消費電力が低減される。そして、化学的に安定なCFを含むPFCなどのフッ素化合物であっても、効果的に分解することができる。また、処理対象が固体や液体であっても、それらを媒体となる適当なガス中に混合し、被処理ガス供給口7からハウジング1a内に供給して反応管路4内に流入させることによって、分解処理することができる。
分解によって生じた水溶性の反応生成物は、反応管路4内に形成された流水層17中に溶け、流水とともに反応管路4から外部に排出される。この場合、冷却水通路10からブロック1bの貫通孔2内に水Wを供給することにより、反応管路4から排出される水溶性の反応生成物をさらに効率的に水Wに溶かして除去することができ、しかも、装置の排気側が熱によって損傷することを防止できる。
上述の実施例では、隘路部15および拡張部16を反応管路4の壁と一体に形成したが、図2に示すように、隘路部15’および拡張部16’を、反応管路4の壁とは別個の部材として形成し、反応管路4に取り付けるようにしてもよい。この場合、隘路部15’および拡張部16’は、必ずしも反応管路4の壁と同じ材質であることは必要なく、流水に曝されることを考慮して、適当な耐熱性、耐久性を有してさえいれば良い。
図3は、本発明の別の実施例によるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。図3の実施例は、図1の実施例と、反応管路内の隘路部および拡張部の構成が異なるだけである。したがって、図3において、図1に示されたものと同じ構成要素については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図3を参照して、この実施例では、隘路部15”および拡張部16”が、反応管路4における処理ガスGの流入部(反応管路4の上端開口)から下方に、反応管路4の全長の1/4〜1/3の長さ離れた位置に設けられる。この実施例では、隘路部15”は、反応管路4との接続位置から下側に向かって一定の割合で内径が小さくなる第1の部分と、第1の部分の下側に接続する内径が一定の第2の部分とから形成され、拡張部16”は、隘路部15”との接続位置から下方に向かって一定の割合で内径が大きくなるように形成される。この構成によれば、生成されるプラズマの温度が最も高温になる位置において、プラズマと流水層17とが近接するので、被処理ガスの分解がより促進されると同時に、流水層17からの蒸発もより促進され、それによって、被処理ガスの分解処理がより効率的になされ、処理時の消費電力もより低減される。
図4は、本発明のさらに別の実施例によるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。図4の実施例は、実質上、図1の実施例と、放電電極の接地電極の構成が異なるだけである。したがって、図4において、図1に示されたものと同じ構成要素については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図4を参照して、この実施例では、反応管路4が、ブロック1bの貫通孔2を通ってブロック1bからさらに下方にのび、反応管路4の下端部が、水槽20内に貯えられた水の中に導入される。そして、放電電極の接地電極5’が水槽20の水中であって、反応管路4の下端開口の近傍に配置される。接地電極5’は、平板状に形成され、一方の面が反応管路4の下端開口に対向している。
この構成によれば、被処理ガスGは、反応管路4の下端開口から水中に排出されるので、水中を気泡となって放出される。この場合、プラズマを形成する放電電流は水槽20の水中の接地電極5’まで流れる。このような電極の配置においても、反応管路4に隘路部15および拡張部16を設けたことによって、被処理ガスの分解処理の効率を上げ、処理時の消費電力を低減させることができることは上記実施例の場合と同様である。
図5は、本発明のさらに別の実施例によるプラズマ処理装置の概略構成を示す縦断面図である。図5の実施例は、図1の実施例と、放電電極の接地電極の構成が異なるだけである。したがって、図5において、図1に示されたものと同じ構成要素については同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図5を参照して、この実施例では、放電電極の接地電極5”が細長い棒状に形成され、反応管路4の下端開口側から反応管路4の中心軸に沿って挿入され、適当な支持手段を用いて、所定位置に固定されている。このような放電電極の配置においても、反応管路4に隘路部15および拡張部16を設けたことによって、上記実施例の場合と同様に、被処理ガスの分解処理の効率を上げ、処理時の消費電力の低減を図ることができる。
具体例として、被処理ガスとしてCFを分解するプラズマ処理装置を構成した。この装置の各部の寸法は次のとおりである。反応管路4の内径を12mm〜30mm、長さを150mm〜400mmとした。隘路部15の内径を8mm〜16mmとした。また、放電電極5、6間の距離を、200mm以上、好ましくは250mm以上とした。
このプラズマ処理装置を作動させることにより、CFの分解を効率的に行うことができた。

Claims (5)

  1. 上端開口が閉じられた円筒状のハウジングと、前記ハウジングの下端開口にOリングを介してシールされた状態で嵌め込み固定された円柱状のブロックとからなる本体を備え、前記ブロックには中心軸に沿って貫通孔が形成されており、さらに、
    前記貫通孔に嵌め込み固定され、前記ブロックから上方に向かって前記ハウジングの内部空間にのび、内部に反応管路が形成されたパイプを備え、前記反応管路の上端開口から下方に前記反応管路の全長の1/4〜1/3の長さ離れた位置に隘路部およびその下側に続く拡張部が設けられており、さらに、
    前記ハウジングの上壁の中央に取り付けられて、前記上壁から下向きに前記反応管路の中心軸に沿ってのび、尖った先端が前記反応管路の上端開口に対向する棒状の高圧電極と、
    前記高圧電極から前記反応管路の軸方向に間隔をあけて、かつ前記反応管路の内部空間が介在するように配置された接地電極と、
    前記高圧電極および前記接地電極間に電圧を印加する電源と、
    前記ハウジングの周壁における前記パイプの上端よりも低い位置にシールされた状態で接合された給水管と、を備え、前記給水管からの給水により、前記パイプおよび前記ハウジング間に水溜が形成されるとともに、前記反応管路の上端開口をオーバーフローした水が前記反応管路の内壁面に沿って流れるようになっており、さらに、
    前記ハウジングの周壁における前記パイプの上端よりも高い位置にシールされた状態で接合された被処理ガス供給管と、
    前記ハウジングの上壁にシールされた状態で取り付けられた電解液を供給するノズルと、を備え、前記ノズルは、前記ハウジングの上壁から前記ハウジング内にのび、先端が上側の前記放電電極の先端、並びに前記反応管路の上端開口に向けられていることにより、前記ノズルによる電解液の供給および停止によって前記反応管路内にプラズマが発生せしめられ、前記反応管路内を流れる被処理ガスが前記プラズマによって分解され、流水中に溶解されるものであることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記反応管路における前記隘路部および前記拡張部が、前記反応管路の壁と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記反応管路における前記隘路部および前記拡張部が、前記反応管路の壁とは別個の部材として形成され、前記反応管路に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記接地電極は、前記反応管路の内壁面における前記拡張部の下方に取り付けられ、湾曲した板状に形成されて、前記反応管路の内壁面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記接地電極は、前記反応管路の下方に配置され、平板状に形成されて、その一方の面が前記反応管路の下端開口に近接しかつ対向するように配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
JP2009542451A 2007-11-22 2007-11-22 プラズマ処理装置 Expired - Fee Related JP5194026B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2007/072664 WO2009066395A1 (ja) 2007-11-22 2007-11-22 プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009066395A1 JPWO2009066395A1 (ja) 2011-03-31
JP5194026B2 true JP5194026B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=40667232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009542451A Expired - Fee Related JP5194026B2 (ja) 2007-11-22 2007-11-22 プラズマ処理装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5194026B2 (ja)
WO (1) WO2009066395A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5701525B2 (ja) * 2010-07-09 2015-04-15 エドワーズ株式会社 除害装置及び除害システム
GB2493750A (en) * 2011-08-17 2013-02-20 Edwards Ltd Apparatus for treating a gas stream
JP5844124B2 (ja) * 2011-11-22 2016-01-13 クリーン・テクノロジー株式会社 排ガス処理装置の起動方法
KR102362761B1 (ko) * 2017-11-22 2022-02-15 씨에스케이(주) 가스 처리 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3069700B1 (ja) * 1999-07-22 2000-07-24 静岡大学長 放電容器及びその放電容器を備えたプラズマラジカル生成装置
WO2001091896A1 (fr) * 2000-05-29 2001-12-06 Three Tec Co., Ltd. Appareil de traitement d'objets et dispositif a plasma dote de cet appareil
JP2004209373A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Youth Engineering Co Ltd 放電の始動方法、この始動方法を利用した被処理物の処理方法、及びこの始動方法を利用した被処理物の処理装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000346565A (ja) * 1999-06-10 2000-12-15 Yoshikazu Kumihigashi 急速冷却塔

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3069700B1 (ja) * 1999-07-22 2000-07-24 静岡大学長 放電容器及びその放電容器を備えたプラズマラジカル生成装置
WO2001091896A1 (fr) * 2000-05-29 2001-12-06 Three Tec Co., Ltd. Appareil de traitement d'objets et dispositif a plasma dote de cet appareil
JP2004209373A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Youth Engineering Co Ltd 放電の始動方法、この始動方法を利用した被処理物の処理方法、及びこの始動方法を利用した被処理物の処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009066395A1 (ja) 2011-03-31
WO2009066395A1 (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4796733B2 (ja) ガス分解装置およびそれを用いたプラズマ設備
JP5884074B2 (ja) 液体処理装置及び液体処理方法
JP6861378B2 (ja) 改質液生成装置
JP6097942B2 (ja) 液体処理装置及び液体処理方法
JP5819031B1 (ja) 水処理装置及び水処理方法
JP5194026B2 (ja) プラズマ処理装置
EP1887282A1 (en) Burner
JP6562205B2 (ja) 亜硝酸生成装置
KR101984437B1 (ko) 플라즈마 수처리장치
US10343132B2 (en) Plasma emitting method and plasma emitting device
JP2008194551A (ja) 排ガス処理装置
CN109429494B (zh) 液体处理装置
JP2005103366A (ja) 二流体ノズル
JP2013049015A (ja) 水処理装置
JP4107959B2 (ja) 放電の始動方法、この始動方法を利用した被処理物の処理方法、及びこの始動方法を利用した被処理物の処理装置
JP2010251162A (ja) プラズマ処理装置
JP2013081916A (ja) 水処理装置
JP2009158491A (ja) プラズマ発生装置
JP2013031802A (ja) 水処理装置
KR102522689B1 (ko) 수중 플라즈마 발생 장치
US9708201B2 (en) Liquid treatment apparatus
JP7113349B2 (ja) 液体処理装置
US10654730B2 (en) Liquid processing apparatus
RU2241868C1 (ru) Устройство для уменьшения гидравлических потерь в трубопроводе
JP5844124B2 (ja) 排ガス処理装置の起動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5194026

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees