JP4783640B2 - 薬液含有薄葉紙 - Google Patents

薬液含有薄葉紙 Download PDF

Info

Publication number
JP4783640B2
JP4783640B2 JP2006023929A JP2006023929A JP4783640B2 JP 4783640 B2 JP4783640 B2 JP 4783640B2 JP 2006023929 A JP2006023929 A JP 2006023929A JP 2006023929 A JP2006023929 A JP 2006023929A JP 4783640 B2 JP4783640 B2 JP 4783640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
microcapsule
weight
paper
microcapsules
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006023929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007204869A5 (ja
JP2007204869A (ja
Inventor
敦嗣 小沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2006023929A priority Critical patent/JP4783640B2/ja
Publication of JP2007204869A publication Critical patent/JP2007204869A/ja
Publication of JP2007204869A5 publication Critical patent/JP2007204869A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4783640B2 publication Critical patent/JP4783640B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

本発明は、保湿剤等を含む薬液を含有する薄葉紙に関するものである。
風邪や花粉症などが原因で鼻水が出たり、鼻炎や鼻づまりとなった場合には、鼻をかむためにティッシュペーパーが頻繁に使用されるが、この際に鼻の粘膜が炎症を起こして痛み等の不快感が生じるので、これを和らげるために従来より、爽快な香りを有するメントールおよびユーカリ油を原紙に対して含浸させた香料成分入りティッシュが知られている(例えば特許文献1参照)。
しかし、これら香料成分入りティッシュは、開封後長期間使用しているうちに香料が揮発してしまい爽快感を得ることができなくなってしまう問題があった。また、香料だけでは鼻の炎症を十分に和らげることができない問題があった。
これらの問題点を踏まえて、メントール等の香料成分をマイクロカプセル内に封入するとともに、マイクロカプセルをローション中に分散させ、原紙に塗布したローションティッシュペーパーが開示されている(例えば特許文献2参照)。この場合、香料成分はマイクロカプセルにより揮発が抑えられ維持されるので、長期の使用によっても爽快感を得ることができる。また、ローションが含有されているため、ティッシュペーパーの紙質がしなやかになり、肌触りが良くなるので、香料の作用と相まって鼻の痛みをより和らげることができる。
しかしながら、マイクロカプセルを用いたとしても、後の製造工程や製品搬送段階等においてロール等により加圧や摩擦等の外力を受け、使用に先立って一部のマイクロカプセルが破壊されてしまうという問題点があった。
また、マイクロカプセル以外に香りをつける方法として、ティシューの外箱等に直接香りを塗布する方法があるが、成分が揮発し易いためマイクロカプセルが破壊する前に香りの効果を安定して与えることはできなかった。
実公平4−50861号公報 特表平10−510839号公報
そこで、本発明の主たる課題は、マイクロカプセルの破壊を抑制することにある。また他の課題は、カプセルが破損する前に安定した芳香効果を発揮させることにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
原紙に対して薬液5〜40重量%を含有してなり、
前記薬液は、所定成分をカプセル化してなり、平均粒径が8〜100μmであるマイクロカプセルと、平均粒径が前記マイクロカプセル以上であるパウダーとを薬液に対して0.1〜30重量%含有し、
かつ、前記パウダーに香料成分を含浸させてなる、
ことを特徴とする薬液含有薄葉紙。
(作用効果)
このようにマイクロカプセルとともに、平均粒径がマイクロカプセル以上であるパウダーを含有させると、主にパウダーが外力を支え、パウダー間のマイクロカプセルに外力が加わらない、あるいは加わるとしても弱くなるため、マイクロカプセルの破壊を抑制することができる。よって、マイクロカプセルに封入した成分の効果を適切かつ効率良く発現させることができる。なお、本発明の平均粒径は個数平均粒径を意味する。
また、パウダーに香料成分を含浸させることにより、マイクロカプセル内に香料成分を含有させる場合と比べて、カプセルが破壊する以前に芳香効果を発揮させることができる。
<請求項2記載の発明>
前記原紙に対する前記マイクロカプセルの含有量が0.001〜5重量%であり、
前記マイクロカプセルと前記パウダーとの重量比が、マイクロカプセル:パウダー=0.01:1.99〜1.2:0.8である、請求項1記載の薬液含有薄葉紙。
(作用効果)
マイクロカプセルによる所期の効果を得るためには、マイクロカプセルの含有量を本項記載の範囲内とするのが好ましく、その場合に本発明のマイクロカプセル破壊保護作用を発揮させるためには保護パウダーの含有量は本項記載の範囲内とするのが好ましい。
<請求項3記載の発明>
前記パウダーの圧縮強度が前記マイクロカプセルよりも高い、請求項1または2記載の薬液含有薄様紙。
(作用効果)
本項記載のようにパウダーの圧縮強度がマイクロカプセルよりも高いと、本発明のマイクロカプセルの破壊保護作用が確実かつ十分に発揮されるため好ましい。
<請求項4記載の発明>
前記マイクロカプセル内に含まれる前記所定成分が、香料、抗ウィルス剤、および皮膚軟化成分の少なくとも1種を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬液含有薄葉紙。
(作用効果)
マイクロカプセル内に含有させる所定成分が香料や抗ウィルス剤、皮膚軟化成分(エモリエント成分)の場合、使用時まで効果の発現を抑制できる方が好ましい。よって、本発明は、本項記載のような場合に特に好適であり、使用時に十分な芳香効果や抗ウィルス効果、皮膚の保護や保湿効果を得ることができるようになる。
以上のとおり本発明によれば、マイクロカプセルの破壊を効果的に防止できる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の実施形態について詳説する。
本発明の薄葉紙の原紙としては、公知のものを限定無く用いることができるが、特にパルプ原料におけるNBKP配合率(JIS P 8120)が30.0〜80.0%、特に40.0〜70.0%であるものが好適である。米坪(JIS P 8124)は、1プライ当たり10.0〜35.0g/m2が望ましい。紙厚(尾崎製作所製ピーコックにより測定)は2プライ(2枚重ね)で100〜300μm、1プライの場合はその半分であるのが望ましい。クレープ率(((製紙時のドライヤーの周速)−(リール周速))/(製紙時のドライヤーの周速)×100)は15.0〜26.0が望ましい。
本発明の原紙としては、JIS P 8113に規定される乾燥引張強度(以下、乾燥紙力ともいう)が、2プライで縦方向130cN/25mm以上、特に280〜310cN/25mm、横方向40cN/25mm以上、特に60〜100cN/25mmのものを用いるのが好ましく、1プライの場合はその半分であるのが望ましい。原紙の乾燥紙力が低過ぎると、製造時に破れや伸び等のトラブルが発生し易くなり、高過ぎると使用時にごわごわした肌触りとなる。
これらの紙力は公知の方法により調整でき、例えば、紙力剤を内添(ドライヤーパートよりも前の段階、例えばパルプスラリーに添加)する、パルプのフリーネスを低下(例えば30〜40ml程度低下)させる、NBKP配合率を増加(例えば50%以上に)する等の手法を適宜数組み合わせることができる。
乾燥紙力剤としては、CMC(カルボキシメチルセルロース)若しくはその塩であるカルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロース亜鉛等を用いることができる。湿潤紙力剤としては、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、尿素樹脂、酸コロイド・メラミン樹脂、熱架橋性付与PAM等を用いることができる。湿潤紙力剤を内添する場合、その添加量はパルプスラリーに対する重量比で5〜20kg/t程度とすることができる。また、CMCを内添する場合、その添加量はパルプスラリーに対する重量比で0.5〜1.0kg/t程度とすることができる。
本発明では、原紙中に薬液が含有される。薄葉紙における薬液含有量は、好ましくは原紙に対して5〜40重量%、特に好ましい範囲は20〜30重量%である。薬液含有量が少な過ぎると効果が乏しくなるだけでなく、原紙に対する塗布量が安定しなくなり、多過ぎるとべとつくようになり、さらさら感や滑らか感が阻害される。薬液を含有させるための方法としては、スプレー塗布、ロール塗布、浸漬等、公知の付与方法を用いることができる。
本発明の薬液は、60〜100重量%程度、特にパウダーを除いた80〜95重量%程度の有効成分と、0〜40重量%程度、特に5〜20重量%程度の水分等の非有効成分とで構成することができる。
特徴的には、本発明では、薬液中に有効成分として所定成分をカプセル化してなるマイクロカプセルを含有する。マイクロカプセルの含有量は適宜定めることができるが、原紙に対する割合で0.001〜5重量%とするのが好ましい。マイクロカプセルの含有量が少なすぎると、マイクロカプセルによる所期の効果を得るのが困難となり、多すぎると効果が強くなりすぎたり、費用対効果が悪化したりするため好ましくない。特に好ましいマイクロカプセルの含有量は、原紙に対して0.1〜1重量%である。
本発明では、マイクロカプセルの平均粒径は8〜100μmであることが必要とされる。マイクロカプセルの膜厚はカプセル化する際に芯物質(香料)と壁材の仕込量、比重、密度、皮膜硬化時間を一定にすれば、粒径の大小に関わらずほぼ同程度のものとなる。したがって、粒径を小さくするほど封入された物質に対するカプセル重量比は大きくなり、封入された物質が放出しにくくなる。反対にマイクロカプセルの粒径が大きくなるほど膜が破壊され易くなり、100μmを超えると原紙への定着も困難となってくる。マイクロカプセルの平均粒径は、特に、10〜20μmの範囲内が好適である。
マイクロカプセル化の方法は特に限定されるものではなく、例えば、コアセルベーション、小球化、マイクロスポンジ化、噴霧乾燥などの方法を用いることができる。マイクロカプセルの膜剤としては、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂、ゼラチン、寒天、各種天然ゲル化剤、グリセリン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース等とし、その膜厚は0.1〜0.5μmとするのが望ましい。
カプセル化される所定成分としては、香料や抗ウィルス剤、皮膚軟化成分(エモリエント成分)を例示することができるが、特に限定されるものではない。香料成分としては、例えばユーカリプトール、メントン、リモネン、プレゴンなどを用いることができる。
抗ウィルス剤としては、天然(生体(動植物)内の成分中に含まれている)の抗ウィルス剤、非天然の抗ウィルス剤のいずれをも使用することができる。具体的には、例えば、オシメン、カンフェン、リモネン、サビネン、ミルセン、テルピネン、ピネン、シメン等の植物抽出成分中に含まれるモノテルペン炭化水素類や、シトロネロール、ゲラニオール、イソプレゴール、リナロール、テルピネロール等のモノテルペンアルコール類、アネトール、カルバクロール、オイゲノール、チモール、パラクレゾール、カビコール等のフェノール類、t−アネトール、チャビコールメチルエーテル、サフロール等のフェノールエーテル類、アセトアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ゲラニアール、ペリルアルデヒド、バレラナール等のアルデヒド類、アセトフェノン、カンファー、ジャスモン、ノートカトン、メントン、フェンコン、カルボン、プレゴン等のケトン類、カリオレフィンオキサイド、シネオール、ビサボロールオキサイド等の酸化物類、カテキン、プロアントシアニディン、フラボン、フラバノン、アントシアニン、フェノール類、フラボノール等のフラボノイド類、などの薬効成分の中から、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。また、以上のほかにも、例えば、アスコルビン酸、カルボン酸、クエン酸等の有機酸や、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤などを使用することもできる。
また、皮膚軟化成分(エモリエント成分)としては柔軟剤、ビタミンC、ビタミンE等の各種ビタミン、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、アラニン、シスチン、システィンなどのアミノ酸、アロエエキス、アマチャエキス、アシタバエキス、カリンエキス、キュウリエキス、スギナエキス、トマトエキス、ノバラエキス、ヘチマエキス、ユリエキス、レンゲソウエキスなどの植物抽出エキス、キトサン、尿素、ハチミツ、ローヤルゼリー、リピジュア等を用いることができる。
一方、本発明では、上記マイクロカプセルとともに平均粒径がマイクロカプセル以上であるパウダーを薬液中に有効成分として含有させる。パウダーの平均粒径はマイクロカプセル以上であれば特に限定されないが、20μm以上であるのが好ましく、特に20〜40μmであるのが好ましい。また、パウダーは101μm以下であることが好ましい。パウダーの粒径が8μm以下であってもパウダーの効果には問題ないが、マイクロカプセルが十分に効果を発揮できない。またパウダーが大きくなるほど手触りがざらざらするようになるため好ましくない。そして粒径が101μmを超えると加工時に紙への定着が困難になる。
パウダーの含有量は適宜定めることができるが、前記マイクロカプセルと前記パウダーとの重量比が、マイクロカプセル:パウダー=0.01:1.99〜1.2:0.8であるのが好ましい。パウダーの量が少なすぎるとマイクロカプセルが直に外力を支え易くなるため、マイクロカプセルの破壊保護作用が不十分になるおそれがあり、過度に多くしても効果が飽和し、費用対効果の低下や手触りの悪化がもたらされるおそれがあるため好ましくない。特に好ましいパウダーの含有量は、マイクロカプセル:パウダー=0.1:1.9〜1.1:0.9である。なお、薬液中のマイクロカプセル及びパウダーの総量が多過ぎると、薬液の流動性が低下し、原紙への浸透性・定着性が悪くなるため注意が必要である。マイクロカプセル及びパウダーの総量は薬液に対して0.1〜30重量%とすることができる。
本発明のパウダーとしては、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン等の無機物粉体や、金属石鹸(ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム等)、コーンスターチ、小麦粉、米デンプン、馬鈴薯澱粉、小麦粉タンパク質等の有機物粉体を単独または複数種組み合わせて用いることができる。
特に本発明のパウダーとして好適なものは、圧縮強度が前記マイクロカプセルよりも高いものである。パウダーが柔らか過ぎると、外力を支え難くなり、マイクロカプセルの破壊保護作用が不十分となる。具体的なパウダーの圧縮強度としては、1N以上であるのが好ましく、3N以上であると特に好ましい。圧縮強度は、市販の圧縮試験機(例えば島津微小圧縮試験機MCT−W501)を用いて測定することができる。
パウダーを原紙に定着させるために、薬液中に、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、澱粉糊、ウレタン樹脂、ラテックス等の接着成分を用いることができる。しかし、接着成分はパウダーの移動を阻害するため、使用量がある程度を超えると、滑らか感が損なわれる。よって、接着成分を用いるとしてもその含有量を5重量%以下に抑えるのが好ましく、特に0重量%(つまり使用しない)とするのが好ましい。
本発明ではパウダーに香料成分を含浸させることができる。ティシューの外箱やローション剤に混ぜることで香りを塗布することはできるが、香料成分が揮発し易いため安定して香りをつけることができない。このため、パウダーに香料成分を含浸させパウダーの細孔に香料成分を充填させることで香料成分の揮発を抑え、香料をより安定にティシューに与えることができる。
他の有効成分としては、例えば保湿剤を含有させることができる。保湿剤としては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、ソルビトール、グルコース、キシリトール、マルトース、マルチトール、マンニトール、トレハロース等の糖類、グルコール系薬剤およびその誘導体、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の高級アルコール、流動パラフィン、コラーゲン、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、加水分解シルク、ヒアルロン酸若しくはその塩、セラミド等の1種以上を任意の組合せで用いることができる。保湿剤は、パウダーを除いた有効成分中80〜90重量%、特に80〜85重量%含有するのが好ましい。
また、他の有効成分として、薬液中に油性成分と乳化成分とを含有させることができる。油性成分は、パウダーを除いた有効成分中10〜15重量%、特に10〜12重量%含有されているのが好ましい。また、乳化成分は、有効成分中0.5〜2重量%、特に0.7〜1.2重量%含有されているのが好ましい。油性成分が多過ぎるとべたつき感が増し、乳化成分が多過ぎると泡立ち易くなるため、風合いの悪化や操業性の悪化という問題がある。これに対して、油性成分、乳化成分が少な過ぎると水分率の維持効果が乏しくなる。
油性成分としては、ワセリン等の石油若しくは鉱物油由来成分、ミンク油やラノリン油、スクワラン等の動物油由来成分、オリーブ油、ホホバ油、ローズヒップ油、アーモンド油、ユーカリ油、アボカド油、ツバキ油、大豆油、サフラワー油、ゴマ油、月見草油、ひまわり油等の植物由来成分、アルキルメチルシリコーン等のシリコーン油を用いることができる。
また、乳化成分としては、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤および両性イオン界面活性剤のなかから適宜選択して用いることができるが、消泡性能及びエマルジョン安定性の点で非イオン系界面活性剤が好適である。
アニオン系界面活性剤としては、カルボン酸塩系、スルホン酸塩系、硫酸エステル塩系、燐酸エステル塩系などを用いることができる。特にアルキル燐酸エステル塩が好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノステアレート、ジエチレングリコールモノオレエート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレート、プロピレングリコールモノステアレートなどの多価アルコールモノ脂肪酸エステル、N−(3−オレイロシキ−2−ヒドロキシプロピル)ジエタノールアミン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビット密ロウ、ポリオキシエチレンソルビタンセスキステアレート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンモノラウレート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどを用いることができる。
カチオン界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩、アミン塩、またはアミンなどをもちいることができる。
また、両性イオン界面活性剤としては、カルボキシ、スルホネート、サルフェートを含有する第2級または第3級アミンの脂肪族誘導体、または複素環式第2級または第3級アミンの脂肪族誘導体などを用いることができる。
さらに別の有効成分としては、柔軟剤、ビタミンC、ビタミンE等の各種ビタミン、グリシン、アスパラギン酸、アルギニン、アラニン、シスチン、システィンなどのアミノ酸、アロエエキス、アマチャエキス、アシタバエキス、カリンエキス、キュウリエキス、スギナエキス、トマトエキス、ノバラエキス、ヘチマエキス、ユリエキス、レンゲソウエキスなどの植物抽出エキス、キトサン、尿素、ハチミツ、ローヤルゼリー等を用いることができる。
柔軟剤としては、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤および両性イオン界面活性剤のなかから適宜選択して用いることができ、特にアニオン系界面活性剤が好適である。各界面活性剤の具体例は乳化成分と同様である。柔軟剤は、パウダーを除いた有効成分中5〜10重量%、特に5〜8重量%含有されているのが好ましい。
また、各種ビタミンや植物抽出エキス等の成分は、パウダーを除いた有効成分中0.000001〜0.001重量%含有されているのが好ましい。
他方、本発明の薄葉紙は製造方法によって限定されるものではないが、折り畳んで積層する製品形態、例えば箱詰め型のティシューペーパーの場合、例えば次のようにして製造することができる。
すなわち、先ず、抄紙装置においてパルプ繊維(望ましくは古紙パルプを含まないバージンパルプ100%のパルプ繊維)から薄葉紙を抄造し、必要によりクレープを施し、カレンダー処理を施した上で、これを巻き取り、一次原反ロール(一般にジャンボロールともいわれている)を製造し、次いで図示しないが、この一次原反ロールを公知のプライマシンにセットし、複数の一次原反ロールから繰り出した一次連続シートを重ね合わせて巻き取るとともに輪切り(幅方向に複数に分割)にし、複数枚のプライからなる二次原反ロールを製造する。
プライマシンで製造した二次原反ロールは、プライマシンから取り出されその後図1に示すインターフォルダにセットされる。インターフォルダにおいては、二次原反ロールから繰り出した二次連続シートをインターフォルダで折り畳みながら積み重ねる。インターフォルダで製造した折り畳み積層物は、後段設備において長手方向に製品ティシューペーパー幅と同幅の間隔をおいて裁断され、箱詰め、包装等の処理を経て製品となる。
図1は、インターフォルダでの工程を示している。符号1、2は巻取ロールを示しており、パルプ繊維を抄造した原紙を、製品ティシューペーパー幅の自然数倍、特に複数倍の幅で巻き取った二次原反ロールに相当するものである。巻取ロール1、2からは連続シート10、20がそれぞれ巻き出され、これらが折り畳み積み重ね手段50により折り畳み積み重ねられる。
図示のインターフォルダの組は、図面を貫く方向に多数並設され、最終的な折り畳み積層物は、後段設備において長手方向に製品ティシューペーパー幅と同幅の間隔をおいて裁断され、箱詰め、包装等の処理を経て製品となる。
巻取ロール1、2から巻き出されたそれぞれ2プライの連続シート10、20は、テンションコントローラ31、41にて張力制御がなされた後、細幅のエンボスロールを有しこれと弾性ロールとの間でシートを押圧状態でニップするプライ接合手段32、42にてプライ接合される。その後、薬液パン中の薬液をグラビアロールにピックアップして、対象のシートに転写するロール転写装置33,34及び43、44により、薬液をロール転写で連続的に塗布する。ここで、2プライの連続シート10及び20に対し、2つのロール転写装置33,34及びロール転写装置43,44を備えているのは、連続シート10及び20がそれぞれ2プライであり、各外面に薬液を塗布するためである。なお、図1に示すように、プライ接合手段32、42をロール転写装置33,34及び43、44より前段に配設することが望ましい。逆であると、薬液塗布がシートの全面であり、そのシート幅の両側にプライボンディングを行うときに、その接合強度が低下するからである。
薬液を塗布した連続シート10及び20は、その後、プレス装置35,45により押圧される。このプレス装置35,45は、図2に示すように、例えばスチールロールから形成される第1ロール35A,45Aと、スチールロールの外周表面にシリコン系ゴムを被覆した第2ロール35B,45Bと、を備えたプレスロールから構成され、これら第1ロール35A,45Aと第2ロール35B,45Bとで連続シート10及び20を挟み込んで押圧するように構成されている。
このように、薬液を塗布した後、プレス装置35、45により連続シート10及び20を押圧することで、薬液をシート内部に均一に拡散・浸透させることができる(例えば、シートの幅方向の含浸量を均一化)とともに、シートを伸張させてシートのシワの発生を防止することができる。このシワの発生の防止により、その後の工程である折り加工や巻取り加工のときに、シートにシワが入ることを防止することができ、さらに、折り畳みの場合にはシート寸法のバラツキの防止をすることができる。
しかも、本発明では、マイクロカプセルを含む薬液を塗布した後、このようなプレス装置35、45による押圧を施しても、薬液中のパウダーにより押圧力が支えられ、パウダー間のマイクロカプセルに外力が加わらない、あるいは加わるとしても弱くなるため、マイクロカプセルの破壊が抑制される。
プレス装置35、45のプレスロールによる押圧力(線圧)としては、3.0〜9.0kg/cmの範囲とするのが好ましく、特に4.0〜8.0kg/cmの範囲が好ましい。押圧力が弱すぎると、連続シートを十分伸張させることができず、「ヒジワ」の発生を抑止し難くなるとともに、薬液をシート内部に均一に拡散・浸透させることができなくなる。押圧力が強すぎると、「ヒジワ」の発生の抑止及び薬液のシート内部への拡散・浸透はできるものの、パウダーの破壊・変形等によりマイクロカプセルが破壊したり、いわゆる断紙が発生したりし易くなる。
また、連続シートの伸張度合いとしては、シートのクレープ率によって適宜決めれば良いが、薄葉紙の場合3〜20%伸張させれば十分である。伸張が少な過ぎると、「ヒジワ」の発生を抑止し難くなり、伸張しすぎると、「ヒジワ」の発生は抑止できるものの、連続シートが切れる、いわゆる断紙の原因となる。
その後は、必要に応じて、エンボス付与装置36,46により連続シート10及び20にエンボスが付与され、さらに、前述のように、折り畳み積み重ね手段(インターフォルダ本体)50により折り畳み積み重ねられる。
なお、上記の製造方法では、巻取ロール1,2から繰り出されたシートに薬液を塗布し、押圧等した後、オンラインで折り畳み積み重ね手段50により折り畳み積み重ねられるものであるが、これに限らず、シートに薬液を塗布し押圧等した後、再度巻き取って、別工程で折り畳み積み重ね手段により折り畳み積み重ねてもよい(オフライン工程)。
また、上記例では、第1ロール35A,45Aをスチールロール、第2ロール35B,45Bをスチールロールの外周表面にシリコン系ゴムを被覆することとしたが、第1ロール35A,45A及び第2ロール35B,45Bの外周表面の材質により限定されるものではなく、両者は同じ材質とすることもでき、また異なる材質とすることもできる。例えばいずれか一方の外周面を弾性材料により構成し、他方の外周面を非弾性の硬質材料により構成する他、両方の外周面を弾性材料もしくは非弾性材料により構成することもできる。
プレスロール外周表面の材質としては、例えば、スチール、シリコン、ネオプレーン、ウレタン、NBR(ニトリルブタジエンゴム)等を挙げることができ、特に薬液が塗布された連続シートがロール外周表面から剥離し易いものが好適である。
プレスロール外周表面は、各ロールそのものの材質により形成されていても、また別の材料により、コーティングまたは被覆(ある素材に別の素材を覆い被せたり、巻き付けたりする他、ある素材の表面に別の素材の皮膜を形成することも含む)されていても良い。コーティング等の材料としては、シリコン、ネオプレーン、ウレタン、NBR、テフロン(イー アイ デュポン ドゥ ヌムール アンド カンパニー登録商標)等を挙げることができる。このようなコーティング等を施すことにより、薬液が塗布された連続シートが、プレスロール外周表面から剥離し易くなり、各ロールへの薬液の転移の防止及び紙粉の付着防止が図られる。
第1ロール35A,45Aおよび第2ロール35B,45Bの組み合わせとしては、両ロールともに外周面を弾性材料で形成する形態、あるいはいずれか一方の外周面を非弾性の硬質材料で形成し、他方の外周面を弾性材料で形成する形態が好ましい。
表1に示す各種の2プライティシューペーパー(本発明に係る実施例1〜3および比較例1〜7)を製造し、加工後の残香性について官能評価を行った。なお、評価は、水分率を除いてJIS P 8111に規定される条件下で行った。
使用した薬液原液は、パウダーを除いた有効成分92重量%及び水分8%からなり、有効成分中に、保湿剤83重量%、柔軟剤5重量%、抗酸化剤1重量%、油性成分10重量%、および乳化成分1.0重量%を含むものであった。
また、使用したパウダーは、コーンスターチ(平均粒径:8,12,38、87、121μm、粒子形状:球状)の五種類であった。また、使用したマイクロカプセルはメラミン膜のカプセル(平均粒径:6,10,36、96、108μm、粒子形状:球状)を用い、カプセル内には香料を内包させた。
さらに、使用した原紙は、米坪(1プライ)が19g/m2、NBKP配合率が50%、パルプフリーネスが650ml、内添紙力剤の使用量(対パルプスラリー)が15kg/t、縦方向乾燥紙力が298cN/25mm、横方向乾燥紙力が70cN/25mm、縦方向湿潤紙力が169cN/25mm、横方向湿潤紙力が50cN/25mmであった。
Figure 0004783640
表1からも判るように、本発明に係る実施例1〜3は、比較例1〜7と異なり、マイクロカプセルの効果が発揮されるという結果が得られた。
本発明は、ティシューペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパー、クレープ紙等の薄葉紙に適用可能なものである。
製造設備の概要図である。 プレスロールの拡大正面図である。
1、2…巻取ロール、10、20…連続シート、50…折り畳み積み重ね手段、32、42…プライ接合手段、33,34、43、44…ロール転写装置、35、45…プレス装置35A,45A…第1ロール、35B,45B…第2ロール、36,46…エンボス付与装置。

Claims (4)

  1. 原紙に対して薬液5〜40重量%を含有してなり、
    前記薬液は、所定成分をカプセル化してなり、平均粒径が8〜100μmであるマイクロカプセルと、平均粒径が前記マイクロカプセル以上であるパウダーとを薬液に対して0.1〜30重量%含有し、
    かつ、前記パウダーに香料成分を含浸させてなる、
    ことを特徴とする薬液含有薄葉紙。
  2. 前記原紙に対する前記マイクロカプセルの含有量が0.001〜5重量%であり、
    前記マイクロカプセルと前記パウダーとの重量比が、マイクロカプセル:パウダー=0.01:1.99〜1.2:0.8である、請求項1記載の薬液含有薄葉紙。
  3. 前記パウダーの圧縮強度が前記マイクロカプセルよりも高い、請求項1または2記載の薬液含有薄様紙。
  4. 前記マイクロカプセル内に含まれる前記所定成分が、香料、抗ウィルス剤、および皮膚軟化成分の少なくとも1種を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬液含有薄葉紙。
JP2006023929A 2006-01-31 2006-01-31 薬液含有薄葉紙 Expired - Fee Related JP4783640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006023929A JP4783640B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 薬液含有薄葉紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006023929A JP4783640B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 薬液含有薄葉紙

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007204869A JP2007204869A (ja) 2007-08-16
JP2007204869A5 JP2007204869A5 (ja) 2009-03-05
JP4783640B2 true JP4783640B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=38484575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006023929A Expired - Fee Related JP4783640B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 薬液含有薄葉紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4783640B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4981180B1 (ja) * 2011-02-22 2012-07-18 大王製紙株式会社 ティシュペーパー製品の製造方法及びティシュペーパー製品
JP6068787B2 (ja) * 2011-09-30 2017-01-25 大王製紙株式会社 ティシュペーパーの製造方法
JP6075867B2 (ja) * 2013-03-28 2017-02-08 日本製紙クレシア株式会社 衛生薄葉紙の製造方法及び製造装置
JP6825955B2 (ja) * 2017-03-24 2021-02-03 大王製紙株式会社 衛生薄葉紙
JP6843401B1 (ja) * 2019-11-27 2021-03-17 エレテン株式会社 ブドウ状微粒集合体及びその製造方法並びに衛生用紙
JP6868916B1 (ja) * 2020-04-28 2021-05-12 エレテン株式会社 殺菌性ナノカプセル、ブドウ状微粒集合体、消毒殺菌フィルター及びこれらの製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02283489A (ja) * 1989-04-25 1990-11-20 Oji Paper Co Ltd 感圧記録用マイクロカプセルシート
JPH03102807A (ja) * 1989-09-18 1991-04-30 Hitachi Ltd フライバックトランス
ES2132767T3 (es) * 1994-12-19 1999-08-16 Procter & Gamble Producto de papel tisu con medicamento.
JP2003325372A (ja) * 2002-05-14 2003-11-18 Crecia Corp 衛生用紙

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007204869A (ja) 2007-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5073957B2 (ja) 家庭用衛生薄葉紙の製造方法及びその製造設備
JP4236660B2 (ja) 衛生薄葉紙及びその製造方法
JP4783640B2 (ja) 薬液含有薄葉紙
JP4928943B2 (ja) 家庭用衛生薄葉紙
JP5731528B2 (ja) 冷却感を与える温度変化組成物及びティッシュ製品
JP4934474B2 (ja) ローションペーパーの製造方法及び製造装置
JP2005289997A (ja) 肌の手入れ用製品
JP2009183411A (ja) 衛生用紙の製造方法
IL219228A (en) Refrigerated substrates with hydrophilic containment layer and method of preparation
JP4287438B2 (ja) 薬液含有薄葉紙
EP2826917B1 (en) Method for producing a tissue paper sheet material containing an adjuvant substance for the treatment of allergic rhinitis, and the product obtained
JP2007204868A5 (ja)
JP4171483B2 (ja) 家庭用衛生薄葉紙の製造方法及びその製造設備
JP4762842B2 (ja) 衛生薄葉紙
JP6684135B2 (ja) 衛生薄葉紙の製造装置及び衛生薄葉紙の製造方法
JP2008080027A (ja) 薬液含有薄葉紙
JP6075867B2 (ja) 衛生薄葉紙の製造方法及び製造装置
JP2006122672A5 (ja)
JP2006122672A (ja) 衛生薄葉紙
JP2016084309A (ja) 皮膚貼付剤
JP4827409B2 (ja) エンボスシートの製造方法及び製造設備
JP6068787B2 (ja) ティシュペーパーの製造方法
JP2006342446A (ja) 衛生薄葉紙
MX2008010587A (en) Fibrous structures comprising volatile agents

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4783640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees