JP4782005B2 - 浮揚型磁気アクチュエータ - Google Patents

浮揚型磁気アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP4782005B2
JP4782005B2 JP2006519975A JP2006519975A JP4782005B2 JP 4782005 B2 JP4782005 B2 JP 4782005B2 JP 2006519975 A JP2006519975 A JP 2006519975A JP 2006519975 A JP2006519975 A JP 2006519975A JP 4782005 B2 JP4782005 B2 JP 4782005B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnetic
magnetic actuator
substrate
magnetic part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006519975A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007516594A (ja
Inventor
ジェローム・ドラマール
オルフェ・クガー
クリステル・ディップデール
ジェローム・ミュニエ−カルス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Universite Joseph Fourier Grenoble 1
Original Assignee
Universite Joseph Fourier Grenoble 1
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Universite Joseph Fourier Grenoble 1 filed Critical Universite Joseph Fourier Grenoble 1
Publication of JP2007516594A publication Critical patent/JP2007516594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4782005B2 publication Critical patent/JP4782005B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F7/00Magnets
    • H01F7/06Electromagnets; Actuators including electromagnets
    • H01F7/08Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Electromagnets (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

本発明の目的は、浮揚型磁気アクチュエータであり、特に、マイクロテクノロジーによって作製し得るようなマイクロアクチュエータである。
このような磁気アクチュエータは、可動磁気部分と固定磁気部分とを備えている。可動磁気部分は、固定磁気部分に対して吸着されていない場合、浮揚状態とされている。そのようなアクチュエータは、非常に有望であり、今後、そのようなアクチュエータは、スイッチングを行うためのトランジスタシステムに対して競合し得るものとなるであろう。
本出願人によって2001年7月27日付けで出願された特許文献1により、磁気アクチュエータが公知であり、この磁気アクチュエータは、図1A〜図1Cに示すように、可動磁気部分1と、可動磁気部分1を引き付けるための少なくとも2つの吸引領域2.1,2.2を有した固定磁気部分2と、可動磁気部分1の変位をトリガーするための手段3と、を備えている。可動磁気部分は、矩形プレートという形状の磁石として形成されている。吸引領域2.1,2.2のいずれに対しても吸着されていない場合、可動磁気部分1は、吸引領域2.1,2.2の双方の間において浮揚状態にある。図においては、吸引領域2.1は、互いに離間した一対をなす2つの磁石2.1a,2.1bに対応している。同様に、吸引領域2.2は、互いに離間した一対をなす2つの磁石2.2a,2.2bに対応している。各磁石2,1a,2.1b,2.2a,2.2bには、それぞれ対応する電気的コンタクトC11,C12,C21,C22が設けられている。可動磁気部分1にも、また、電気的コンタクトC1,C2が設けられている。これら電気的コンタクトC1,C2は、互いに反対側に配置されており、固定磁気部分2に対してコンタクトすることとなる面を形成している。可動磁気部分1が、左側の吸引領域2.1に対して吸着されている場合には、可動磁気部分1のコンタクトC1は、吸引領域2.1のゾーンの双方のコンタクトC11,C12に対して接続されることとなる。可動磁気部分1が、右側の吸引領域2.2に対して吸着されている場合には、可動磁気部分1のコンタクトC2は、吸引領域2.2のゾーンの双方のコンタクトC21,C22に対して接続されることとなる。矢印は、双方の状況において、コンタクトどうしの間にわたって流れる電流を示している。可動磁石の移動のトリガーは、移動をトリガーするための手段3内へと電流パルスを流すことによって引き起こされる。手段3は、この例においては、複数のターンを有したコイルという態様で図示されており、可動磁気部分1および固定磁気部分2からなるアセンブリの下方に配置されている。
トランジスタ式スイッチと比較した場合、このような浮揚型磁気スイッチおよび一般的な機械的遮断器は、スイッチング時間が、少なくとも数μsといったように無視できないものであるという欠点を有している。これらアクチュエータにおける他の欠点は、電気的コンタクトの品質が、多数回のスイッチング動作後には、劣化してしまうことである。
浮揚型磁気スイッチの他の欠点は、スイッチング時にかなり多くの電流を消費することである。
他方、浮揚型磁気スイッチは、可動磁気部分が固定磁気部分に対して吸着された安定位置においては、一切の電力を消費しないという利点を有している。このことは、トランジスタの場合では、あり得ない。トランジスタは、休止中であっても小さな電力を消費し、電力を継続的に供給する必要がある。
仏国特許出願公開第2 828 000号明細書
本発明の目的は、従来技術によるアクチュエータと比較して、スイッチング時間を低減させたような、および/または、駆動電流を低減させたような、浮揚型磁気アクチュエータを提供することである。
本発明の他の目的は、スイッチング時の電流消費を低減させたような、磁気アクチュエータを提供することである。
本発明の他の目的は、コンタクト品質が改良されかつ耐久性を有しているような、磁気アクチュエータを提供することである。
本発明の他の目的は、可動磁気部分の角度安定性を増大させたような、磁気アクチュエータを提供することである。
これらの目的を達成するために、本発明は、磁気アクチュエータであって、可動磁気部分と、この可動磁気部分を吸着するための少なくとも2つの吸引領域を有した固定磁気部分と、可動磁気部分の変位をトリガーするための手段と、を具備し、可動磁気部分が、吸引領域に対して吸着されていないときには、浮揚型とされる。可動磁気部分は、磁石重量を低減させた磁石ベース部分を備え、この部分は、全体的容積を有し、この部分の質量は、全体的容積のすべてが磁石から形成されている場合と比較して、小さなものとされている。
したがって、磁石重量が低減された部分のおかげで、可動磁気部分の質量を低減させることができ、同じ駆動力であっても、可動磁気部分のスイッチングを、より速く行うことができる、あるいは別の言い方をすれば、同じスイッチング時間でもって駆動するに際して、必要な駆動電流を低減することができる。スイッチング時間と、駆動電流と、の双方に関して、効果を有している。
磁石重量を低減させた部分は、少なくとも1つの穴が設けられた1つまたは複数の磁石から形成することができる。
穴は、貫通穴とすることができる。また、穴は、磁石よりも密度が小さなものとされた固体材料によって、充填することができる。
低密度固体材料は、構成に応じて、半導体材料、プラスチック材料、軟磁性材料、および、誘電性材料、の中から選択することができる。
一変形例においては、穴は、固体材料が欠如したものとすることができる。
磁石重量を低減させた部分は、実質的に矩形プレートとすることができる。
磁石重量を低減させた部分は、磁石フレームを備えることができる。
変位のために必要な電流を低減させ得るような代替可能な実施形態においては、磁石重量を低減させた部分は、変位を行う方向において、互いに離間して配置された複数の磁石を備えることができ、これら磁石は、互いに同じ磁化方向を有している。
同じ目的のために、磁石重量を低減させた部分は、変位を行う方向において、互いに交互に配置された複数の磁石と少なくとも1つの低密度部分とを備えることができる。
磁石は、変位を行う方向に対して実質的に直交したバーの形態とすることができる。
コンタクト力を最大化させ得るよう、磁石重量を低減させた部分の端部には、磁石を配置することが有利である。しかしながら、用途によっては、あるいは、磁石の磁気特性によっては、端部に、磁石以外の材料を配置することにも、興味深い。
変位に必要な合計電流量を低減させ得るよう、変位をトリガーするための手段は、一連をなす複数の導電体をなす導電体部分からなる曲折路として構成された少なくとも1つの導電体を備えることができ、これら導電体部分においては、電流が互いに逆向きに流れることができ、可動磁気部分が吸引領域に対して吸着されている場合には、各磁石は、同じ向きに電流が流れている導電体部分の一方と協働するものとされる。
双方向の制御を単純化し得るよう、端部に配置された磁石の変位の方向における寸法は、変位を行う長さと実質的に同じものとされることが好ましい。
格別の安定であるような他の代替可能な実施形態においては、磁石重量を低減させた部分は、少なくとも1つの中央磁石と、この中央磁石を少なくとも部分的に囲む少なくとも1つの低密度部分と、を備え、中央磁石は、実質的に円形のパッドあるいは卵形のパッドという形状とされる。
コンタクト力を増大させ得るよう、可動磁気部分は、吸引領域に対して吸着されることとなる少なくとも1つの面を有し、この面は、湾曲面とすることができる。
湾曲面とすることに代えて、そのような面は、ジグザグ面とすることができる。
このような構成においては、吸引領域は、可動磁気部分のうちの、吸引領域に対して吸着されることとなる面の幾何形状に対して相補的な幾何形状を有している。
特にRFコンタクト素子の場合には、少なくとも一方の吸引領域は、可動磁気部分がこの吸引領域に対して吸着した際に容量性コンタクトを行い得るよう、誘電性部分を有している。
同じ目的のために、磁石重量を低減させた部分は、可動磁気部分が吸引領域の一方に対して吸着した際に容量性コンタクトを行い得るよう、誘電性部分を有することができる。
本発明は、また、上記タイプの磁気アクチュエータを形成するための方法に関するものである。本発明による方法においては、
−第1基板上において、固定磁気部分をなす磁石と、可動磁気部分の、磁石重量を低減させた部分をなす磁石と、を受領し得るケースを形成し、この場合、部分を、全体的容積を有するものとし、この部分の質量を、全体的容積のすべてが磁石から形成されている場合と比較して、小さなものとし、
−ケース内に、磁石を成膜し、
−誘電体層を成膜し、その後、この誘電態層をエッチングし、これにより、可動磁気部分の、磁石重量を低減させた部分と、その周囲部分と、を、固定磁気部分のところまで、露出させ、
−第2基板上において、可動磁気部分の変位をトリガーさせるための導電体を受領し得る少なくともケースを形成し、
−ケース内に導電体を成膜し、
−互いに対向させつつ双方の基板を組み立て、
−第1基板を完全にあるいは部分的に除去し、これにより、固定磁気部分から、磁石重量を低減させた部分を解放する。
本発明による方法においては、さらに、磁石重量を低減させた部分を解放する前に、可動磁気部分の磁石重量を低減させた部分内の磁石を磁化するとともに、可能であれば、固定磁気部分を磁化することができる。
第1基板の誘電体層のエッチングステップを行うことにより、導電体に対して電力を供給するための少なくとも1つの電気コンタクトに対してのアクセスをもたらし得る少なくとも1つの開口を形成することができる。
誘電体層のエッチングステップの後に、磁石重量を低減させた部分の周囲において、および、磁石重量を低減させた部分の一部を構成することとなる少なくとも1つの低密度部分のところにおいて、第1基板のエッチングステップを行うことができる。
代替可能な実施形態においては、誘電体層のエッチングステップの後に、磁石重量を低減させた部分の一部を構成することとなる少なくとも1つの低密度部分をマスキングしつつ、磁石重量を低減させた部分の周囲において、第1基板のエッチングステップを行い、これにより、磁石重量を低減させた部分を、基板材料によって充填された低密度部分とすることができる。
本発明による方法においては、導電体の成膜後にかつ双方の基板の組立前に、第2基板上において、導電体に対する電力供給用の少なくとも1つの電気的コンタクトを形成することができる。
双方の基板の組立前に、第2基板の表面上に、誘電体材料を成膜することができる。この誘電体材料は、導電体を保護するために使用することができる。
基板は、稠密な半導体基板、あるいは、SOIタイプの半導体基板とすることができる。
本発明は、添付図面を参照しつつ、本発明を何ら限定するものではなく単なる例示としての好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を読むことにより、明瞭となるであろう。
複数の図面にわたっては、同様の部材および等価な部材に対しては、同じ参照符号が付されている。
図面中の様々な部分は、図面を見易いものとし得るよう、必ずしも同じスケールで図示されているわけではない。
様々な変形例は、互いに排他的ではないものとして、理解されるべきである。
さて、図2A〜図2Jは、本発明による磁気アクチュエータにおける、可動磁気部分20と、固定磁気部分10と、可動磁気部分20の変位をトリガーするための手段30と、に関しての様々な可能な構成を示している。可動磁気部分20の変位は、xy平面内において、x軸方向に沿って行われる。
可動磁気部分に対して所定の磁力が印加された場合の磁気アクチュエータのスイッチング時間は、可動磁気部分の質量に比例する。横ぶれを起こすことなく、2つの吸引領域の間にわたって可動磁気部分を直線的に移動させ得るよう、移動方向をなす軸方向におけるの可動磁気部分の寸法は、他の2つの軸方向における寸法と比較して、より大きなものであるべきである。このため、可動磁気部分は、一般に、変位方向が長尺であるような矩形の磁石プレートとされる。これらの考察により、可動磁気部分は、比較的大きな容積のものとなり、したがって、比較的大きな質量のものとなる(磁石の密度が、一般に大きいため)。
しかしながら、実際には、アクチュエータの双安定性に関与しているのは、磁石のうちの、固定磁気部分の吸引領域に対向している容量部分だけである。双安定性とは、固定磁気部分の各吸引領域に対しての可動磁気部分の2つの安定位置を意味している。他方、変位のトリガーは、磁石アセンブリに対して、変位トリガー手段を付設することにより(変位トリガー手段については、詳細に後述する)、引き起こされる。可動磁気部分の中央部分は、磁石である必要はない(この中央部分に、変位トリガー手段の導電体が存在していない場合)。したがって、本発明においては、磁石容積を低減させた部材として、可動磁気部分を形成する。これにより、容積の全体を磁石から形成した場合と比較して、可動磁気部分の質量を小さなものとすることができる。したがって、可動磁気部分に対して同じ力および同じ圧力が印加された場合であっても、可動磁気部分の質量が低減されていることのために、スイッチング時間が低減される、および/または、必要な駆動電流の大きさが低減される。
図2Aは、本発明による磁気アクチュエータを示す平面図であり、この場合、固定磁気部分10は 互いに対向した2つの吸引領域11,12を備えている。吸引領域11は、図1A〜図1Cの場合と同様に互いに離間して配置された一対をなす2つの磁気ブロック11.1,11.2から形成されている。吸引領域12は、図1A〜図1Cの場合と同様に互いに離間して配置された一対をなす2つの磁気ブロック12.1,12.2から形成されている。
固定磁気部分は、軟磁性材料と硬磁性材料とヒステリシス材料とからなるグループの中から選択された材料から形成される。これら材料は、単独で、あるいは、互いに組み合わせて、あるいは、超伝導材料や反磁性材料と組み合わせて、使用することができる。軟磁性材料は、例えば、鉄や、ニッケルや、鉄−ニッケルをベースとした合金や、鉄−コバルトをベースとした合金や、鉄−シリコンをベースとした合金、等とすることができる。軟磁性材料は、印加された誘導磁界に応じて、磁化する。硬磁性材料は、例えば、フェライト磁石や、サマリウムコバルトをベースとした磁石や、ネオジウム−鉄−ホウ素をベースとした磁石や、白金−コバルトをベースとした磁石や、鉄−白金をベースとした磁石、に対応する。硬磁性材料の磁化は、外部磁界には、ほとんど依存しない。例えばアルミニウムニッケルコバルト(AlNiCo)タイプのものといったようなヒステリシス材料は、軟磁性材料と硬磁性材料との間の特性を有している。ヒステリシス材料は、それらが位置している磁界に対して敏感である。例えばビスマスやパイロリティックグラファイトといったような反磁性材料に関しては、これらの磁化は、誘導磁界に対して平行ではあるものの、逆向きとなる。超伝導材料は、例えば、ニオブ−チタン(NbTi)やイットリウム−バリウム−銅−酸素(YBaCuO)をベースとした合金とすることができる。
この例において図示された可動磁気部分20は、吸引領域11,12間に位置しており、したがって、浮揚型である。可動磁気部分20は、磁石重量を低減させた部分200を備えている。この部分20は、複数の穴21が設けられた少なくとも1つの磁石22から形成されている。穴21は、貫通穴とすることも、有底の穴とすることも、できる。穴21は、磁石22の厚さ方向を向いている。この例示は、本発明を限定するものではなく、穴21は、他の向きを向きことができる。磁石重量が低減された部分200は、したがって、磁石22は、実質的に平行六面体からなるプレートという形状とされている。
穴21は、好ましくは、磁石22の中央部分に集中しており、固定磁気部分10の各吸引位置11,12に対して対向している両エッジ23には、形成されていない。移動方向におけるこれらエッジ23の寸法は、十分なものとされており、可動磁気領域20が2つの吸引領域の一方から例えば吸引位置11から離間して他方の吸引位置へと例えば吸引位置12へと吸着される際に可動磁気領域20が動く距離に実質的に等しいものとされている。この距離は、以降においては、ギャップと称され、図2Bにおいては、符号eによって示されている。図2Aの例においては、磁石22の穴21は、固体材料が欠損した部分として、形成されている。したがって、磁石重量が低減された部分200の質量は、穴21を形成していない状態での質量と比較して、より軽いものである。
磁石22は、フェライトから形成することができる。フェライトは、例えば、サマリウム−コバルトや、ネオジム−鉄−ホウ素や、白金−コバルトや、鉄−白金、をベースとしたものとされる。
穴21は、限定するものではないけれども、例えば、磁石22内において実質的に規則的に分散して形成される。また、すべての穴は、互いに同じ寸法のものである必要はない。
複数の穴を有していることに代えて、磁石は、ただ1つの穴だけを有することができる。固体材料が欠損した部分として穴を形成することに代えて、穴は、図2Bに示すように、磁石よりも密度が小さい材料によって充填することができる。この材料は、以下においては、低密度材料と称される。低密度材料の密度は、磁石よりも小さなものである。例えば、低密度材料は、プラスチック材料や、誘電性材料や、例えばシリコンといったような半導体材料や、例えば鉄やニッケルといったような軟磁性材料や、例えば鉄−ニッケルをベースとした合金や鉄−コバルトをベースとした合金や鉄−シリコンをベースとした合金等とさえ、することができる。
重要なことは、磁石重量が低減された部分200の質量が、容積全体にわたって中実なものとして形成された場合と比較して、より軽量であることである。容積全体とは、固体材料が欠損したものとして穴が形成されている場合には、それら穴も含めた容積全体を意味している。この原理によれば、可動磁気部分の質量を、最大で約90%も削減することができ、したがって、可動磁気部分が中実材料として形成されているような従来構成と比較して、スイッチング時間を、約10分の1にまで低減することができる。
可動磁気部分20の変位をトリガーするための手段30は、1つまたは複数のターンを有したコイル30として図示されており、このコイル30は、可動磁気部分20と固定磁気部分10とからなるアセンブリの下方に配置されている。
可動磁気部分20と、吸引領域11,12と、の間のコンタクトは、抵抗性のものとして示されている、つまり、オーミックコンタクトもしくはドライコンタクトとして示されている。磁石22は、一対をなす磁気ブロック11.1,11.2と、一対をなす磁気ブロック12.1,12.2と、のいずれか一方に対して、直接的に電気コンタクトする。
図2Bにおいては、固定磁気部分10は、互いに対向した2つの吸引領域11,12を備えている。吸引領域11は、互いに並置された磁石110と誘電性部分111とから形成されている。吸引領域12は、互いに並置された磁石120と誘電性部分121とから形成されている。可動磁気部分20は、誘電体部分111あるいは121のいずれか一方に対して吸着されることとなり、これにより、いわゆる容量性コンタクトを形成することができる。容量性コンタクトの利点の1つは、抵抗性コンタクトと比較して、摩耗を受けにくいことである。
可動磁気部分20をなす重量が低減された部分200は、実質的に矩形のプレートとされ、フレームの形態とされた磁石24を備えている。このフレームは、単一の貫通穴21を規定しており、貫通穴21は、磁石よりも密度の小さな材料25によって充填されている。フレームは、実質的に、複数のバーによって矩形を形成している。それらバーのうちの2つのバー(符号24.1によって示されている)は、吸引領域11,12に対して対向している。当然のことながら、単一の貫通穴21は、図2Aの場合と同様に、固体材料が欠損したものとすることができる。この図2Bにおいては、固定磁気部分10の吸引領域11,12に対して対向しているバー24.1の幅l(変位の方向における寸法)は、実質的にギャップeと等しいものとされている。この貫通穴を使用することによって、光学用レンズやバルブを配置することを、想定することができる。
可動磁気部分20の変位をトリガーするための手段30は、可動磁気部分20の下方に配置されかつ曲折路として構成された導電体として、例示されている。トリガー手段については、図2Bのアクチュエータの長手方向断面図である図2Cを参照して、より詳細に後述する。
図2Dにおいては、固定磁気部分10は、図2Aの場合と同様のものとされ、可動磁気部分の変位をトリガーするための手段は、可動磁気部分20の変位をトリガーするための手段は、図示の明瞭化のために、図示が省略されている。
可動磁気部分20の磁石重量が低減された部分200は、2つの磁石26と、これら2つの磁石26の間に介装された低密度部分27と、を備えている。低密度部分27は、実質的に正方形のプレートとされている。部分200は、実質的に矩形形状をなすプレートとされている。磁石26は、バーの形状とされたものであって、磁気部分位置10の吸引領域11,12に対して対向して配置されている。上記の例と同様に、低密度部分27をなす材料は、例えば、プラスチック材料や、誘電性材料や、シリコンや、あるいは軟磁性材料とさえ、することができる。
図2Eにおいては、磁石重量が低減された部分200は、変位方向において交互配置された一連の磁石26および低密度密度27から構成されており、端部は、磁石26とされている。とりわけ容量性コンタクトを形成することを意図した場合には、端部に磁石を配置しないこともできる。端部の磁石26は、磁気部分位置10の吸引領域11,12に対して対向している。磁石26および低密度部分27は、バーの形状とされている。低密度部分27は、中実材料から形成することができる。しかしながら、低密度材料を穴に対応したものとし得ることを、想定することができる。後者の構成は、図2Fに図示されている。図2Fにおいては、磁石重量が低減された部分200は、グリッド形状の磁石とされ、磁石からなるバー26どうしが、それぞれの両端部のところにおいて、互いに堅固に相互取付されている。
図Eおよび図2Fにおいては、固定磁気部分10は、互いに対向した2つの磁気部分111,121から形成され、磁気部分111が、吸引領域11を形成し、磁気部分121が、吸引領域12を形成している。磁石26は、忠実なものとされている。しかしながら、これは必須ではなく、磁石26は、少なくとも1つの穴を有することができる。同じことは、低密度部分27が中実のものである場合には、低密度部分27に対しても、当てはまる。
端部に位置した磁石26は、変位方向における長さとして定義される幅が、ギャップの幅と実質的に等しいものとされている。
図2Eの例においては、磁石26と低密度部分27とは、実質的に同じ寸法を有している。これは、必須ではない。磁石重量が低減された部分200は、実質的に矩形プレートという形状を有している。
図2Gにおいては、可動磁気部分20は、磁石重量が低減された部分200を備えている。この部分200は、全体的に円形をなすエッジを有した中実中央磁石28と、この中央磁石28を少なくとも部分的に囲んでいる低密度部分29と、から形成されている。低密度部分29は、磁性的なものともまた非磁性的なものともすることができ、また、誘電的なものともまた導電的なものともすることができる。磁石28は、実質的に円形形状のパッドとすることができる、あるいは、わずかに卵形のパッド(幅と長さとが似通っている)とすることができる。このパッドは、また、少なくとも1つの直線部分を有することができる。この場合、磁石をそのようなパッド形状とすることにより、可動磁気部分20を、角度的により安定なものとすることができる。変位時に角度的にずれてしまうというリスクを、低減することができる。実質的に矩形の磁石形状と比較した場合、変位方向における磁石の寸法を低減することによって、質量を低減することができる。固定磁気部分10は、図2Eの場合と同様である。
低密度部分29を使用することによって、磁石重量を低減させた部分200のうちの、吸引領域11,12に対して対向した面を、吸引領域11,12に対して幾何学的に適合し得るようにして補完することを想定することができる。これにより、最適のコンタクトを得ることができる。
図2Gの例においては、吸引領域11,12は、可動磁気部分20に対向した平面を有している。この例においては4つのものとされた低密度部分29は、パッド形状をなす磁石28を囲んでいるコーナー部分として記述することができる。磁石の主要断面は、円形形状に対して交差する2つの側辺によって、規定されている。磁石28に関し、それら主要断面は、吸引領域11,12に対して吸着されることとなる平面を形成することに寄与する。当然のことながら、他の形状とすることもできる。磁石重量が低減された部分200は、コーナー部分29を備えていることにより、実質的に矩形のプレートを形成する。
低密度部分29をなす材料が誘電性である場合には、吸引領域11,12が導電性である限りにおいて、なおかつ、オーミックコンタクトを得ることが要望されている限りにおいて、図2Gに示すように、磁石28(これ自体を導電性のものとすることができる)を、吸引領域11,12に対して直接的にコンタクトさせることができる。容量性コンタクトが要望された場合には、図2Hに示すように、低密度部分29によって、吸引領域11,12に対して対向する磁石部分を完全に覆うことができる。この図においては、磁石28は、実質的に卵形の中央パッドとされている。
可動磁気部分を、実質的に卵形の中実磁石とすることができ、したがって、実質的にエッジを有していないものとすることができる。この場合には、磁石重量を低減させるようなコーナー部分を有することとなる。このようなコーナー部分は、矩形の可動磁気部分とされた従来構成と比較して、空虚なコーナー部分をなす。さて、角度的な安定性を備えたい場合には、可動磁気部分は、実質的に卵形の中実パッドに加えて、これと協働するエッジを備えることができる。エッジは、導電性のものとも、また、誘電性かつ非磁性的なものとも、することができる。
図2Iにおいては、可動磁気部分20は、磁石重量が低減された部分200を備えており、この部分200は、実質的に卵形のプレートという形状とされている。部分200は、磁石フレーム201から構成されており、このフレーム201は、固体材料が欠如した中央開口202を規定している。当然のことながら、開口202は、図2Bに関して上述したように、低密度材料によって充填することができる。
また、可動磁気部分20のうちの、固定磁気部分10の吸引領域11,12に対して吸着されることを意図した面201aは、湾曲している。吸引領域11は、磁石重量が低減された部分200の湾曲形状に対応した湾曲形状を有した面11aを備えている。同様に、吸引領域12は、磁石重量が低減された部分200の湾曲形状に対応した湾曲形状を有した面12aを備えている。可動磁気部分20は、吸引領域11,12に対して吸着するとともに、吸引領域11,12内へと部分的に嵌め込まれることができる。よって、磁石重量が低減された部分200の、移動方向に対する垂直方向から見た断面形状が同じであっても、固定磁気部分と可動磁気部分との間の接触表面積を、図2Bに示すような接触面が平面でありかつ移動方向に対して垂直である場合と比較して、増大させることができる。この場合には、コンタクトの品質を増強することができる。コンタクトの品質は、コンタクトがオーミックであるかあるいは容量性であるかにかかわらず、接触表面積に対して正比例する。当然のことながら、他の湾曲形状を、想定することができる。それは、任意の湾曲表面を、可変角度でもって連接されたの一連の小さな平面へと分割し得るからである。図2Jに示す単純な場合においては、表面積およびコンタクト力F’の双方は、1/sinαという因子に従って増大する。ここで、角度αは、図2Jに示すように、コンタクト力F’と、変位方向に対する直交方向と、の間の角度である。
磁石重量を低減させた部分200に関し、吸引領域11,12に対して吸着されることを意図した面は、湾曲面に代えて、図2Jに示すようなジグザグなものとすることができる。
磁石重量を低減させた部分200は、複数の穴204(非貫通型のものが想定されている)を有した磁石203によって、形成されている。磁石203は、プレート形状のものとされ、穴は、一方または双方の表面に形成することができる。
したがって、磁石重量が低減された部分200は、吸引領域11,12に対して吸着されることとなるジグザグ面205を有したプレートという形状とされている。各吸引領域11,12は、可動磁気部分20を吸着し得るような対向ジグザグ面を有している。形状が、1つまたは複数の歯を備えていることによりあるいは少なくとも実質的にV字形状を備えていることにより、エッジが直線状であって変位方向に対して直交している場合と比較して、コンタクト力および/または接触表面積を増大させることができる。
ここで、可動磁気部分の変位をトリガーするための手段について、再考する。図2Aにおいては、可動磁気部分の変位をトリガーするための手段30は、1つまたは複数のターンを有したループとして構成された導電体として、図示されている。ループは、xy平面(可動磁気部分が移動する平面)に平行に配置されているとともに、可動磁気部分20と固定磁気部分10とからなるアセンブリの下方に配置されている。このループは、各吸引領域11,12に対向した導電体部分30.1を備えている。これら導電体部分30.1に関しては、電流は、互いに逆向きに流れる。矢印(図示の向きは一例であって任意の向きとすることができる)は、導電体内における電流の向きを示している。
この構成においては、ループ状導電体30と、磁石重量を低減させた部分200と、の間に相互関係は、磁界に関しては、最適化されていない。磁石22によって形成された主要な磁界は、変位方向(x方向)を向いている。それは、可動磁気部分20が浮揚型である場合に可動磁気部分20を磁気的に案内し得るためであり、双安定性を得るためである。磁石22からの漏洩磁界が、吸引領域11,12に対向して配置された2つの導電体部分30.1内を流れる電流と結合し、これにより、変位を開始させる。
変位を開始させるために使用される吸引力は、ラプラスの法則に基づき、磁石重量が低減された部分200が吸着することとなる吸引領域11,12に対向して配置された導電体部分30.1の中を流れの電流強度と、可動磁気部分のみによって生成された磁界でありかつ導電体部分30.1のところにおいて支配的であるような磁界と、の間のベクトル積に比例する。この場合、導電体部分30.1のところにおける磁界は、最適ではない。なぜなら、磁石重量が低減された部分200の磁石22によって生成されたすべての磁界を使用しているのではなく、その漏洩部分しか使用していないからである。導電体30のうちの、吸引領域11,12に対向していない部分(符号30.2によって示されている)は、変位のトリガーに寄与していない。磁石重量が低減された部分200の係合を解除するのに必要な力を十分なものとし得るには、導電体30内に、かなりの電流を流さなければならない。
他方、図2Bおよび図2Cにおいては、磁石重量が低減された部分200は、実質的に矩形フレームであって、吸引領域11,12に対向した2本の磁石のバー24.1を備えている。これらの2本の磁石バー24.1は、互いに同じ磁化方向(図2Cにおいて、下向き矢印によって図示されている)を有しており、この磁化方向は、z軸の方向を向いたものとされている。可動磁気部分20の変位をトリガーするための手段30は、バー24.1と同様の向きとされた部分31.1,31.2を有してなる曲折路として構成された導電体とされている。部分31.1,31.2においては、電流は、互いに逆向きに流れる。電流の方向は、図2Cに図示されている。これら方向のうちの一方は、導出経路に対応し、他方は、戻り経路に対応している。各バー24.1は、可動磁気部分が吸引領域11に対して吸着された場合には、導電体部分31.1上に位置し、可動磁気部分が吸引領域12に対して吸着された場合には、導電体部分31.2上に位置することとなる。バー24.1が上方に位置した部分31.1もしくは31.2内においては、互いに同じ向きに電流が流れている。各バー24.1によって形成された磁界と、関連する部分31.1(可動磁気部分20が、吸引領域11に対して吸着される場合)内を流れる電流と、の間には、強い協働作用が存在する。この協働作用は、可動磁気部分20の駆動力とも称されるような、変位力を生成する。曲折路の幾何形状は、図2に示すような単純な(ギリシャ風の)幾何形状に限定されるものではない。より複雑な幾何形状を想定することができる。例えば、互いに重ね合わせ可能な1つまたは複数の平面内にわたって延在する螺旋曲折路といったような、より複雑な幾何形状を想定することができる。
低密度部分25のところにおいては、磁界の方向は、磁石バー24.1によって生成される磁界の方向とは、逆向きとされている。この磁界は、隣接しているバー24.1からの漏洩磁界に由来するものである。低密度部分25は、フレームの中央部分が固体材料の欠損した部分である場合には仮想的なものとして記述し得るものであって、さらに、導電体部分31.2と協働する。これにより、可動磁気部分が吸引領域に対して吸着されている際に変位のトリガーを開始することができる。低密度部分25内の磁界は、導電体部分31.2と協働することとなる磁界を、強化する。図2Aの構成の場合よりも小さな電流でもって、所定の吸引力を得ることができる。図2Eに示すように複数の低密度部分が設けられている場合には、各低密度部分が、すべての部分において、導電体部分と協働することとなり、電流は、磁石バーの場合と同様に、同じ向きに流れることとなる。
可動磁気部分20が吸引領域11に対して吸着されている場合には、端部に位置した導電体部分31.2(右側の導電体部分)は、可動磁気部分20の一部とは協働しない。この導電体部分31.2は、ギャップeのところに位置している。しかしながら、可動磁気部分20がスイッチングされて吸引領域12に対して吸着された場合には、その導電体部分31.2は、電流が内部を逆向きに流れていることにより、逆向きに作用する。そして、他方の端部に位置した導電体部分31.1(吸引領域12の側に位置した導電体部分)は、トリガーには寄与しない。よって、電流パルスが常に同じ向きに流れていることにより、可動磁気部分が休止状態とされていた初期位置に無関係に、いずれかの吸引領域に向けての変位のトリガーを、得ることができる。
したがって、可動磁気部分20がどちらの吸引領域11,12に接触しているかに無関係に、可動磁気部分20の全体と導電体30との間において、強い協働作用が存在する。得られる力は、実質的に曲折の数に比例する。吸引領域11,12から可動磁気部分20を吸引し得るだけの所定力を得るに際して、導電体30内を流れる電流強度を低減することができる。
次に、マイクロテクノロジーを使用して本発明によるアクチュエータを形成するための様々なステップに関して説明する。本発明によるアクチュエータは、以下においては、マイクロアクチュエータと称される。複数のアクチュエータを、同時に形成することができる。しかしながら、図面においては、1つのアクチュエータだけが示されている。これらステップは、上記特許文献1に記載された各ステップを繰り返す。
図7Aおよび図7Bにおいては、マイクロアクチュエータは、組み立てられた2つの部分からなる基板内に、全体的に埋め込まれている。図6Aおよび図6Bにおいては、この場合にも組み立てられた2つの部分からなる基板内に、変位をトリガーするための手段だけが埋め込まれており、可動磁気部分および固定磁気部分は、基板上に配置されている。図6Aおよび図6Bにおいては、双方の部材が、従来的な稠密な半導体基板である。これに対し、図7Aおよび図7Bにおいては、一方は、従来的な稠密な半導体基板であるものの、他方は、SOI(シリコンオンインシュレーター)基板である。そのようなシリコン基板は、シリコン内に埋設された状態で、例えば酸化シリコンからなるような、絶縁材料層93−1を備えている。この基板の利点は、エッチング操作時に、絶縁材料層を、停止層として使用し得ることである。
半導体材料からなる従来的な稠密な基板91またはSOIタイプの基板93といったような第1基板上において、固定磁気部分のために、マイクロ磁石3−1が形成され、また、可動磁気部分のために、マイクロ磁石24が形成される。この操作は、図3A〜図3Iおよび図4A〜図4Iに図示されている。半導体材料からなるようなまたはSOIタイプの基板からなるような第2基板92上において、変位をトリガーするための手段が、形成される。この手段は、コイルとして構成し得る1つまたは複数の導電体として形成される(図5A〜図5G)。図5A〜図5Gにおいては、稠密な基板が、例示されている。
しかしながら、図5Bにおいては、SOI基板の絶縁材料層を配置し得る位置が、破線によって示されている。
第1基板91,93から、操作が開始される。磁石の形状は、フォトリソグラフィーによって、決定される。これら磁石は、固定磁気部分のためのものであり、また、可動磁気部分のうちの、磁石重量を低減させた部分のためのものである。このために、樹脂50−1(図3Aおよび図4A)を使用する。使用されるフォトリソグラフィーマスクは、磁石重量が低減された部分の構造を考慮したものとされる。このマスクは、磁石重量が低減された部分200のうちの、低密度部分に対応するような、少なくとも1つの中実部分あるいはスペア部分500を備えている。この例においては、低密度部分は、磁石の穴21に対応している。この穴は、固体材料の欠損したものとすることも、あるいは、低密度材料によって充填されたものとすることも、できる。磁石重量が低減された部分200は、図3においては、穴付きの磁石フレーム24とされている。図4においては、穴21は、基板材料によって充填されている。
第1基板91,93内において、磁石用のケース51をエッチングする。これらケースは、磁石によって充填されることとなる部分のための型である。第1基板91,93は、マスクの中実部分50−2のところにおいては、エッチングされない。エッチングは、ドライエッチングとすることができる。SOI基板93においては、エッチングは、酸化物層93−1上において停止する。樹脂50−1は、除去される。基板91,93上において、導電性接着サブ層が成膜される。実際、この選択肢は、図4Bにおいてのみ、例示されている。
図3Bにおいては、2つの接着性サブ層52−1,52−2が形成されている。第2の接着性サブ層52−2は、第1の接着性サブ層52−1と、基板91と、の間に挿入されている。第2の接着性サブ層52−2は、基板91に対しての、第1の接着性サブ層52−1の良好な接着をもたらす。第2の接着性サブ層52−2は、また、その後に形成されることとなる磁石フレーム24の腐食に対しての保護をもたらす。第1サブ層は、金から形成することができ、第2サブ層は、チタンから形成することができる。図4Bの例においては、これらの2つのサブ層の双方を使用することができる。
磁石を成膜する領域は、フォトリソグラフィーによって決定される。使用された樹脂は、符号50−2によって示されている。磁石3−1,24は、電解によって成膜される。使用される材料は、コバルト−白金とすることができる(図3Cおよび図4C)。
樹脂50−2を除去するというステップを行った後に、磁石の平面化のステップを行い、その後、表面上のサブ層52を除去するというステップ(図4D)、あるいは、両方のサブ層52−1,52−2を除去するというステップ(図3D)、を行う。
次に、固定磁気部分の磁石3−1上に電気的コンタクトC1,C2を形成し得るよう、また、可動磁気部分のフレーム24上に電気的コンタクトCを形成し得るよう、導電性表面層53を成膜することができる。
コンタクト接触C1,C2,Cの幾何形状は、フォトリソグラフィーによって決定される。樹脂は、符号50−3によって示されている(図3Eおよび図4E)。すべての磁石が同時に形成されることにより、可動磁石24も、また、上面上に導電性層を有している。導電性層は、腐食からの保護を行うという役割を有している。図3Eおよび図4Eにおいては、樹脂50−3が、可動磁気部分200の穴21を占めている。
次なるステップは、コンタクトC1,C2,Cの領域を規定し得るよう、導電性層53をエッチングするというステップである。図3Fにおいては、導電性層53は、磁石重量が低減された部分200の穴21のところにおけるエッチングによって、除去される。穴21のところに位置した基板材料は、図3Iから理解されるように、その後、除去されることとなる。図4Fにおいては、導電性層53は、磁石重量が低減された部分200の穴21のところからは、除去されない。これにより、図4Iにおけるエッチングステップ時に、穴を充填している基板材料がエッチングされてしまうことを防止する。
その後、樹脂50−3を除去する。表面上に、例えばSiO からなるような絶縁層54を成膜する。その後、平坦化ステップを行う(図3Fおよび図4F)。
次に、導電体に対する電力供給を可能とし得るようコンタクトに対してのアクセスをもたらすための少なくとも1つの開口46を、第2基板上において決定し、さらに、可動磁気部分をなす磁石重量を低減させた部分200を囲む前面フリースペース58正面の形状を決定する。このステップは、フォトリソグラフィーステップであり、使用される樹脂は、符号50−4によって示されている(図3Gおよび図4G)。樹脂50−4は、磁石重量を低減させた部分200を占有する。
次に、樹脂50−4を有していないところにおいて、絶縁体層54をエッチングする。樹脂50−4は、除去される(図3Hおよび図4H)。その後、磁石重量が低減された部分200は、その周辺部分58とともに、固定磁石3−1のところまで露出される(図3Hおよび図4H)。
その後、基板93のドライエッチングを、磁石重量が低減された部分200の周囲部分58のところにおいて、および、開口46のところにおいて、行う。このエッチングは、SOI基板93の場合には、絶縁体層上において停止する(図4I)。穴21を被覆している層53は、穴21がエッチングされることを防止する。なぜなら、この構成においては、穴が、基板93の材料によって充填されているからである。
図3Iにおいては、磁石重量が低減された部分200の周囲において、および、開口46のところにおいて、および、フレーム24の内部の穴21のところにおいて、基板91のドライエッチングを行う。したがって、穴21は、基板91の材料が欠損したものとされる。
変位をトリガーするための手段30は、図2Aの場合と同様のものと仮定される。
第2基板92上において、導電体4−1の幾何形状、および、電力供給用コンタクトを付帯している端部45の幾何形状を、フォトリソグラフィーによって決定する。使用される樹脂は、符号50−5によって示されている(図5A)。
導電体4−1を受領すべきケース55のエッチングを実行する。SOI基板においては、ケース55のエッチングは、絶縁層において停止する。ケース55の深さは、導電体4−1の厚さに対応する。樹脂50−5を除去した後に、表面上に、導電性接着サブ層56(図5B)を成膜する。このサブ層56は、例えば、銅から形成することができる。さらに、図3Bに示すような第2サブ層を導入することができる。この第2サブ層は、例えば、チタンから形成することができる。
導電体を成膜するための領域は、フォトリソグラフィーによって決定する。使用される樹脂は、符号50−6によって示されている。導電体4−1は、電解によって成膜される。導電体45の端部45が、図示されている(図5C)。コーティング膜は、銅とすることができる。
樹脂50−6を除去し、導電体コーティング膜を平坦化する。導電性サブ層56は、表面上においてエッチングされ、これにより、除去される(図5D)。
その後、導電体4−1に対する電力供給を行うためのコンタクト47を形成し得るよう、表面上に、導電性層57を成膜する。これらコンタクト47は、導電体4−1の端部45を被覆している。コンタクト47の幾何形状は、フォトリソグラフィーによって決定され、使用される樹脂は、符号50−7によって示されている(図5E)。
次に、導電性層57をエッチングし、これにより、樹脂50−7によって保護されていない場所において、導電性層を除去する。樹脂50−7を除去した後に、絶縁層59を表面上に成膜する。絶縁層59は、酸化シリコンSiO から形成することができる。この絶縁層は、第1基板91,93と第2基板92との組立時に、導電体4−1と磁石3−1,24とを絶縁する(図5F)。
表面の平坦を実行し、コンタクト47を露出させる(図5G)。
その後、図3Iの基板と図5Gの基板とを(図6A)、あるいは、図4Iの基板と図5Gの基板とを(図7A)、接着剤によってあるいは互いに当接させることによって、組み立てる。
この場合、磁石3−1,24は、磁石重量が低減された部分200の解放時には、接着性サブ層によって基板に対して堅固に取り付けられた固定磁石3−1に向けて吸着されることがないよう、上述とは異なる磁化を受けるべきである。
第1基板91,93は、全体的にあるいは部分的に、除去されることとなる。この除去は、機械的な薄肉化によっておよび/または化学的エッチングによって、行うことができる。図6Bにおいては、基板91,93は、完全に除去されており、図7Bにおいては、除去は、酸化物層93−1のところで停止しており、基板93をなすシリコンは、下方に位置したままである。その後、磁石3−1,24は、2つの部分92,93を組み立てることによって形成された基板内へと埋め込まれる。一方、図7Bにおいては、磁石3−1,24は、基板92の表面上にある。
本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明したけれども、本発明の範囲を逸脱することなく様々な変形や修正を行い得ることは、理解されるであろう。
公知の磁気アクチュエータを示す図である。 公知の磁気アクチュエータを示す図である。 公知の磁気アクチュエータを示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 本発明による磁気アクチュエータの様々な実施形態を示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 重厚な半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 SOIタイプの半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 SOIタイプの半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 SOIタイプの半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 SOIタイプの半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 SOIタイプの半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 SOIタイプの半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 SOIタイプの半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 SOIタイプの半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータの固定磁気部分および可動磁気部分を形成するための様々なステップを示す図である。 半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータにおいて可動磁気部分の変位をトリガーするための手段を形成するための様々なステップを示す図である。 半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータにおいて可動磁気部分の変位をトリガーするための手段を形成するための様々なステップを示す図である。 半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータにおいて可動磁気部分の変位をトリガーするための手段を形成するための様々なステップを示す図である。 半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータにおいて可動磁気部分の変位をトリガーするための手段を形成するための様々なステップを示す図である。 半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータにおいて可動磁気部分の変位をトリガーするための手段を形成するための様々なステップを示す図である。 半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータにおいて可動磁気部分の変位をトリガーするための手段を形成するための様々なステップを示す図である。 半導体基板上に、本発明による磁気アクチュエータにおいて可動磁気部分の変位をトリガーするための手段を形成するための様々なステップを示す図である。 図3Iにおいて得られた基板に関しての、組立ステップおよび仕上げステップを示す図である。 図5Gにおいて得られた基板に関しての、組立ステップおよび仕上げステップを示す図である。 図4Iにおいて得られた基板に関しての、組立ステップおよび仕上げステップを示す図である。 図5Gにおいて得られた基板に関しての、組立ステップおよび仕上げステップを示す図である。
符号の説明
10 固定磁気部分
11 吸引領域
12 吸引領域
20 可動磁気部分
21 穴
22 磁石
24 磁石、磁石フレーム
25 低密度固体材料
26 磁石
27 穴、低密度部分
28 中央磁石
29 低密度部分、誘電性部分
30 可動磁気部分の変位をトリガーするための手段、導電体
30.1 導電体部分
30.2 導電体部分
91 第1基板
92 第2基板
93 第1基板
200 磁石重量を低減させた磁石ベース部分
201a 面
205 面、ジグザグ面

Claims (21)

  1. 磁気アクチュエータであって、
    可動磁気部分(20)と、
    この可動磁気部分(20)を吸着するための少なくとも2つの吸引領域(11,12)を有した固定磁気部分(10)と、
    前記可動磁気部分(20)の変位をトリガーするための手段(30)と、
    を具備し、
    前記可動磁気部分(20)が、前記吸引領域(11,12)に対して吸着されていないときには、浮揚型とされ、
    このような磁気アクチュエータにおいて、
    前記可動磁気部分(20)が、磁石重量を低減させた磁石ベース部分(200)を備え、
    この部分(200)が、全体的容積を有し、
    この部分(200)の質量が、前記全体的容積のすべてが磁石から形成されている場合と比較して、小さなものとされ
    前記磁石重量を低減させた前記部分が、前記変位を行う方向において、第1磁石部分と第2磁石部分とを備え、
    前記第1磁石部分と前記第2磁石部分とが、互いに同じ磁化方向を有し、
    前記第1磁石部分と前記第2磁石部分とが、これら第1磁石部分および第2磁石部分の密度よりも小さな密度を有した低密度部分によって離間され、
    前記変位をトリガーするための前記手段が、一連をなす複数の導電体をなす導電体部分からなる少なくとも2つの曲折路として構成された少なくとも1つの導電体を備え、
    前記複数の導電体においては、電流が互いに逆向きに流れ、
    前記可動磁気部分が前記吸引領域に対して吸着されている場合には、前記第1磁石部分と前記第2磁石部分とが、それぞれ、前記導電体(31.1、あるいは、31.2)のうちの同じ向きに電流が流れている導電体と協働するものとされていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  2. 請求項1記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記第1磁石部分と前記第2磁石部分とが、少なくとも1つの穴によって離間されていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  3. 請求項2記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記穴(21)が、貫通穴とされていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  4. 請求項2または3記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記穴(21)が、前記磁石(24)よりも密度が小さなものとされた固体材料(25)によって、充填されていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  5. 請求項4記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記低密度固体材料(25)が、半導体材料、プラスチック材料、軟磁性材料、および、誘電性材料、の中から選択されていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  6. 請求項2または3記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記穴(21)が、固体材料が欠如したものとされていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記磁石重量を低減させた前記部分(200)が、実質的に矩形プレートとされていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記磁石重量を低減させた前記部分(200)が、磁石フレーム(24)を備えていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記第1磁石部分と前記第2磁石部分とが、前記変位を行う方向に対して実質的に直交したバーの形態とされていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記第1磁石部分と前記第2磁石部分とが、前記可動磁気部分の各端部に配置されていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記第1磁石部分と前記第2磁石部分との前記変位の方向における寸法が、前記変位を行う長さと実質的に同じものとされていることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の磁気アクチュエータにおいて、
    前記吸引領域(11,12)が、前記可動磁気部分(20)のうちの、前記吸引領域(11,12)に対して吸着されることとなる前記面(201a,205)の幾何形状に対して相補的な幾何形状を有していることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の磁気アクチュエータにおいて、
    少なくとも一方の前記吸引領域(11)が、前記可動磁気部分(20)がこの吸引領域に対して吸着した際に容量性コンタクトを行い得るよう、誘電性部分(111)を有していることを特徴とする磁気アクチュエータ。
  14. 磁気アクチュエータを形成するための方法であって、
    −第1基板(91,93)上において、固定磁気部分をなす磁石(3−1)と、可動磁気部分の、磁石重量を低減させた部分(200)をなす磁石(24)と、を受領し得るケース(51)を形成し、この場合、前記部分(200)を、全体的容積を有するものとし、この部分(200)の質量を、前記全体的容積のすべてが磁石から形成されている場合と比較して、小さなものとし、さらに、低密度部分によって離間された第1磁石部分と第2磁石部分とを設け、
    前記第1磁石部分と前記第2磁石部分とが互いに同じ磁化方向を有するようにして、前記ケース(51)内に、磁石(3−1,24)を成膜し、
    −誘電体層(54)を成膜し、その後、この誘電態層をエッチングし、これにより、前記可動磁気部分の、前記磁石重量を低減させた前記部分(200)と、その周囲部分と、を、前記固定磁気部分のところまで、露出させ、
    −第2基板(92)上において、前記可動磁気部分の変位をトリガーさせるための導電体を受領し得る少なくともケース(55)を形成し、前記導電体を、一連をなす複数の導電体をなす導電体部分からなる少なくとも2つの曲折路として構成し、さらに、前記複数の導電体においては、電流が互いに逆向きに流れるものとし、
    −前記ケース(55)内に導電体(4−1)を成膜し、
    −互いに対向させつつ双方の基板(91または93,92)を組み立て、
    −前記第1基板(91,93)を完全にあるいは部分的に除去し、これにより、前記固定磁気部分から、前記磁石重量を低減させた前記部分(200)を解放する、
    ことを特徴とする方法。
  15. 請求項14記載の方法において、
    前記磁石重量を低減させた前記部分(200)を解放する前に、前記可動磁気部分の前記磁石重量を低減させた前記部分(200)内の磁石(24)を磁化するとともに、可能であれば、前記固定磁気部分を磁化することを特徴とする方法。
  16. 請求項14または15記載の方法において、
    前記第1基板(91,93)の前記誘電体層(54)の前記エッチングステップを行うことにより、前記導電体(4−1)に対して電力を供給するための少なくとも1つの電気コンタクトに対してのアクセスをもたらし得る少なくとも1つの開口(46)を形成することを特徴とする方法。
  17. 請求項16記載の方法において、
    前記誘電体層(54)の前記エッチングステップの後に、前記磁石重量を低減させた前記部分(200)の周囲において、および、前記磁石重量を低減させた前記部分(200)の一部を構成することとなる少なくとも1つの低密度部分(21)のところにおいて、前記第1基板(91,93)のエッチングステップを行うことを特徴とする方法。
  18. 請求項16記載の方法において、
    前記誘電体層(54)の前記エッチングステップの後に、前記磁石重量を低減させた前記部分(200)の一部を構成することとなる少なくとも1つの低密度部分(21)をマスキングしつつ、前記磁石重量を低減させた前記部分(200)の周囲において、前記第1基板(91,93)のエッチングステップを行い、
    これにより、前記部分(21)を、基板材料によって充填された低密度部分とすることを特徴とする方法。
  19. 請求項14〜18のいずれか1項に記載の方法において、
    前記導電体(4−1)の成膜後にかつ前記双方の基板(91あるいは93,92)の組立前に、前記第2基板(92)上において、前記導電体(4−1)に対する電力供給用の少なくとも1つの電気的コンタクト(47)を形成することを特徴とする方法。
  20. 請求項14〜19のいずれか1項に記載の方法において、
    前記双方の基板(91あるいは93,92)の組立前に、前記第2基板(92)の表面上に、誘電体材料(59)を成膜することを特徴とする方法。
  21. 請求項14〜20のいずれか1項に記載の方法において、
    前記基板を、稠密な半導体基板、あるいは、SOIタイプの基板(93)とすることを特徴とする方法。
JP2006519975A 2003-07-17 2004-07-15 浮揚型磁気アクチュエータ Expired - Fee Related JP4782005B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0350347A FR2857778B1 (fr) 2003-07-17 2003-07-17 Actionneur magnetique a levitation a temps de commutation et/ou courant d'actionnement reduits.
FR0350347 2003-07-17
PCT/FR2004/050331 WO2005010897A1 (fr) 2003-07-17 2004-07-15 Actionneur magnetique a levitation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007516594A JP2007516594A (ja) 2007-06-21
JP4782005B2 true JP4782005B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=33548340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006519975A Expired - Fee Related JP4782005B2 (ja) 2003-07-17 2004-07-15 浮揚型磁気アクチュエータ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7834727B2 (ja)
EP (1) EP1647034B1 (ja)
JP (1) JP4782005B2 (ja)
AT (1) ATE408231T1 (ja)
DE (1) DE602004016517D1 (ja)
FR (1) FR2857778B1 (ja)
WO (1) WO2005010897A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5619830B2 (ja) * 2011-08-24 2014-11-05 パナソニック株式会社 樹脂−反磁性物質複合構造体、その製造方法、およびそれを用いた半導体装置
JP6384849B2 (ja) * 2013-12-03 2018-09-05 オリンパス株式会社 硬度可変アクチュエータ
CN105198817B (zh) * 2015-10-09 2018-01-16 株洲千金药业股份有限公司 一种工业化合成硝酸布康唑中间体的方法
FR3050339B1 (fr) 2016-04-15 2020-08-28 Enerbee Generateur d'electricite comprenant un convertisseur magneto-electrique et son procede de fabrication
US10593456B2 (en) 2017-10-16 2020-03-17 International Business Machines Corporation Levitated motor-actuator with parallel dipole line trap system

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5766507A (en) * 1980-10-14 1982-04-22 Washi Kosan Kk Manufacture of turntable
JPS5933213A (ja) * 1982-07-27 1984-02-23 ミラン・フア−マスウ−テイカルズ・インコ−ポレイテイド 医薬組成物及びその製造方法
JPH09252570A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Toshiba Corp 磁気浮上型リニアアクチュエータ
JP2003031097A (ja) * 2001-07-10 2003-01-31 Mitsubishi Electric Corp 開閉器の操作装置
WO2003012805A2 (fr) * 2001-07-27 2003-02-13 Commissariat A L'energie Atomique Actionneur magnetique a aimant mobile

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2554538A (en) * 1948-01-13 1951-05-29 Thomas J Murphy Electric reciprocating motor
JPS5766507U (ja) * 1980-10-09 1982-04-21
JPS5933213U (ja) * 1982-08-25 1984-03-01 株式会社日立製作所 ソレノイド
DE3309068A1 (de) * 1983-03-14 1984-09-20 MTU Motoren- und Turbinen-Union München GmbH, 8000 München Piezoelektrischer schwingungserreger
US4798488A (en) * 1984-08-27 1989-01-17 Nhk Spring Co., Ltd. Dot matrix print head
US4812884A (en) * 1987-06-26 1989-03-14 Ledex Inc. Three-dimensional double air gap high speed solenoid
US4845451A (en) * 1987-07-23 1989-07-04 Mitsubishi Mining & Cement Co., Ltd. Electromagnet
JP3027434B2 (ja) * 1991-03-18 2000-04-04 センサテック株式会社 打球発射装置
WO2001046968A1 (en) * 1999-12-21 2001-06-28 Bergstrom Gary E Flat lamination solenoid
US6737946B2 (en) * 2000-02-22 2004-05-18 Joseph B. Seale Solenoid for efficient pull-in and quick landing
JP2004183678A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Nippon M K S Kk 電磁バルブ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5766507A (en) * 1980-10-14 1982-04-22 Washi Kosan Kk Manufacture of turntable
JPS5933213A (ja) * 1982-07-27 1984-02-23 ミラン・フア−マスウ−テイカルズ・インコ−ポレイテイド 医薬組成物及びその製造方法
JPH09252570A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Toshiba Corp 磁気浮上型リニアアクチュエータ
JP2003031097A (ja) * 2001-07-10 2003-01-31 Mitsubishi Electric Corp 開閉器の操作装置
WO2003012805A2 (fr) * 2001-07-27 2003-02-13 Commissariat A L'energie Atomique Actionneur magnetique a aimant mobile

Also Published As

Publication number Publication date
EP1647034B1 (fr) 2008-09-10
FR2857778A1 (fr) 2005-01-21
DE602004016517D1 (de) 2008-10-23
ATE408231T1 (de) 2008-09-15
EP1647034A1 (fr) 2006-04-19
US7834727B2 (en) 2010-11-16
FR2857778B1 (fr) 2006-02-03
JP2007516594A (ja) 2007-06-21
WO2005010897A1 (fr) 2005-02-03
US20060145796A1 (en) 2006-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7327211B2 (en) Micro-magnetic latching switches with a three-dimensional solenoid coil
US5398011A (en) Microrelay and a method for producing the same
US7042319B2 (en) Thin film electromagnet and switching device comprising it
US6084281A (en) Planar magnetic motor and magnetic microactuator comprising a motor of this type
US7482899B2 (en) Electromechanical latching relay and method of operating same
US20140152406A1 (en) Integrated Microminiature Relay
JPH09198983A (ja) 小型デバイス
KR20100029782A (ko) 마이크로 릴레이
US7106159B2 (en) Mobile magnet actuator
KR100496860B1 (ko) 자기 저항 기억 소자 및 그 제조 방법
JP4782005B2 (ja) 浮揚型磁気アクチュエータ
JP4519921B2 (ja) 電磁制御マイクロシステム
US8188817B2 (en) Electromechanical relay and method of making same
US7049915B2 (en) Bistable magnetic actuator
JP2002217026A (ja) 電磁石およびそれを用いた開閉装置の操作機構
US7300815B2 (en) Method for fabricating a gold contact on a microswitch
EP3866168A1 (en) Magnetic memory cell writable in a deterministic fashion and method for manufacturing such cell
JPH0225201Y2 (ja)
JP3007809U (ja) 電磁石
JP2009009756A (ja) マイクロリレー
JP2525994Y2 (ja) 電磁スイッチ
JPH08293240A (ja) 電磁リレー
JP2016207262A (ja) 磁気リードスイッチ
JPH10269920A (ja) 電磁石マイクロリレー
JPH04206324A (ja) 電気・温度スイッチング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100803

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110706

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees