JP4781091B2 - 火災報知システム - Google Patents
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Description
また、従来の火災感知装置では、受信機内に点検スイッチを設ける必要があり、専用の受信機が必要となって、構成が複雑になり、高価になり、しかも点検スイッチを有する専用の受信機がなければ、熱感知器の作動点検を行うことができないという問題点もあった。
複数の火災感知器は、試験信号線により互いに接続され、末端の火災感知器は、さらに試験信号線を介して火災受信部に接続され、さらに、複数の火災感知器と火災受信部は、故障信号線で接続されており、
火災感知器は、火災を検知する火災検知センサと、試験信号に基づいて火災検知センサに疑似火災信号を出力させる試験手段と、試験信号を自ら生成して周期的に出力するよう設定するか、外部から試験信号を受けるよう設定することができる試験設定切替器と、火災検知センサからの信号を信号の大きさに応じたデジタル信号に変換する変換手段と、該変換手段が変換したデジタル信号に基づいて火災判別して火災信号を出力し、試験手段による疑似火災信号出力に基づいて火災と判別したときには、信号線を介して火災受信部に火災信号を出力させず、一方、試験手段による疑似火災信号出力に基づいて異常と判別したときには、故障信号線を介して火災受信部に故障信号を出力し、試験手段による疑似火災信号出力に基づく試験判定後に試験信号を外部に出力する火災判別・試験判定部と、を備え、
複数の火災感知器のうち、1つの火災感知器について試験設定切替器により試験信号を自ら生成して周期的に出力するよう設定して親火災感知器として機能させ、それ以外の火災感知器について試験設定切替器により外部から試験信号を受けるよう設定して子火災感知器として機能させ、
親火災感知器の試験手段は、自ら生成して周期的に出力する試験信号に基づいて火災検知センサに疑似火災信号を出力させ、火災判別・試験判定部は、該試験手段による疑似火災信号出力に基づく試験判定後に試験信号を試験信号線を介して次段の子火災感知器に出力し、
子火災感知器の試験手段は、外部からの試験信号に基づいて火災検知センサに疑似火災信号を出力させ、火災判別・試験判定部は、該試験手段による疑似火災信号出力に基づく試験判定後に試験信号を前記試験信号線を介して次段の子火災感知器に出力し、該末端の子火災感知器の火災判別・試験判定部は、試験判定後に試験信号を試験信号線を介して火災受信部へ出力し、動作試験の終了を認識させる。
図1に示すように、火災報知システムは、火災を検知する複数の炎感知器1と、これら炎感知器1からの火災信号を受信して火災を監視し、警報を行う火災受信機2とを有して大略構成されている。
火災受信機2から延設している電源線3と信号線4にそれぞれ複数の炎感知器1が並列に接続されている。また、炎感知器1同士は試験信号線5で接続されており、最終段の炎感知器1の試験信号線5は火災受信機2に接続されている。さらに、各炎感知器1と火災受信機2は故障信号線6で接続されている。
MPU13は、図2に示すように、A/D変換器31、CPU32、火災検知プログラムを記憶するROM33、RAM34、タイマ35及びI/O(入出力)回路36を備えており、増幅器12からの出力をA/D変換器31を介して取り込んで、炎であることの火災判別及び試験判定を行う。
その試験入力I/F14は火災受信機2又は前段の炎感知器1からの試験信号が入力され、試験出力I/F15は次段の炎感知器1に試験信号を出力し、火災出力I/F16は火災信号を火災受信機2に出力し、故障出力I/F17は故障信号を火災受信機2に出力する。
21は自動試験の設定と手動試験の設定の切り替えを行う試験設定切替器である。ここで、自動試験の設定とは試験信号の有無に拘わらず、自分、即ち炎感知器1自身で定期的に試験信号を出して試験を行うように設定することをいい、手動試験の設定とは外部から試験信号が入ってきたら試験を行うように設定することをいう。試験の設定切替はディップスイッチ等を用いても自動化してもよい。
22は疑似火災信号を出力させる例えば白熱電球の試験光源で、I/O回路36からの試験用点灯信号に基づいて点灯させられる。
試験設定切替器21を操作して自動試験の設定が行われると、この炎感知器1は親炎感知器1となり、タイマ35が例えば一日一回起動してCPU32からの試験信号に基づいてI/O回路36より試験光源22に試験用点灯信号が出力され、試験光源22が点灯させられる。
まず、赤外線センサ11のセンサ出力は、増幅器12で増幅された後に、MPU13に入力される。MPU13のCPU32では、A/D変換器31によりA/D変換された赤外線センサ11の検出信号から火災における炎の赤外線を検出し、その赤外線量が所定値以上の場合に炎であることの火災判別をする。
こうして火災判別されると、MPU13はI/O回路36を経て火災出力I/F16より信号線4を介して火災受信機2に火災信号を出力する。その火災信号を受けた火災受信機2は火災報知する。
この場合、図1において火災受信機2に一番近い炎感知器1について試験設定切替器21を操作して自動試験の設定を行って親炎感知器1とし、それ以外の炎感知器1については試験設定切替器21を操作して手動試験の設定を行って子炎感知器1としておく。
そうすると、親炎感知器1のタイマ35が例えば一日一回起動してCPU32からの試験信号に基づいてI/O回路36より試験光源22に試験用点灯信号が出力され、試験光源22が点灯させられる。この親炎感知器1が正常であれば、赤外線センサ11は火災における炎と同様のセンサ出力を出力し、そのセンサ出力は、増幅器12で増幅された後に、MPU13に入力され、MPU13のCPU32で火災判別する。このとき、CPU32では試験光源22によるものと認識しているので、MPU13は火災出力I/F16を作動させずに試験出力I/F15より試験信号線5を介して次段の炎感知器1に試験信号を出力する。
次段の子炎感知器1では、その試験信号を試験入力I/F14で受け、その試験信号はI/O回路36を経てCPU32に入力される。試験信号を受けたCPU32はI/O回路36を経て試験光源22に試験用点灯信号を出力し、試験光源22を点灯させ、試験動作に移る。
このようにして、複数の炎感知器1について動作試験が順次行われ、最終段の子炎感知器1が動作試験後に出力する試験信号は火災受信機2に入力され、その試験信号を受け取った火災受信機2は動作試験が終了したことを認識する。また、火災受信機2から一番遠い炎感知器1を親炎感知器1としてもよい。
また、この実施の形態1では炎感知器として説明したが、煙感知器、熱感知器でもよいことは勿論である。
さらに、火災感知器が火災受信機に火災信号や故障信号を出力する火災報知システムだけでなく、火災感知器が火災受信機に火災や故障の情報を伝送する火災報知システムにも利用できる。
Claims (2)
- 火災を監視し、警報を行う火災受信部と、該火災受信部からの信号線に並列に接続された複数の火災感知器とを備えた火災報知システムにおいて、
前記複数の火災感知器は、試験信号線により互いに接続され、末端の火災感知器は、さらに試験信号線を介して前記火災受信部に接続され、
さらに、前記複数の火災感知器と前記火災受信部は、故障信号線で接続されており、
前記火災感知器は、
火災を検知する火災検知センサと、
試験信号に基づいて前記火災検知センサに疑似火災信号を出力させる試験手段と、
前記試験信号を自ら生成して周期的に出力するよう設定するか、外部から試験信号を受けるよう設定することができる試験設定切替器と、
前記火災検知センサからの信号を信号の大きさに応じたデジタル信号に変換する変換手段と、
該変換手段が変換したデジタル信号に基づいて火災判別して火災信号を出力し、前記試験手段による疑似火災信号出力に基づいて火災と判別したときには、前記信号線を介して前記火災受信部に火災信号を出力させず、一方、前記試験手段による疑似火災信号出力に基づいて異常と判別したときには、前記故障信号線を介して前記火災受信部に故障信号を出力し、前記試験手段による疑似火災信号出力に基づく試験判定後に試験信号を外部に出力する火災判別・試験判定部と、
を備え、
前記複数の火災感知器のうち、1つの火災感知器について試験設定切替器により試験信号を自ら生成して周期的に出力するよう設定して親火災感知器として機能させ、それ以外の火災感知器について試験設定切替器により外部から試験信号を受けるよう設定して子火災感知器として機能させ、
前記親火災感知器の試験手段は、自ら生成して周期的に出力する試験信号に基づいて前記火災検知センサに疑似火災信号を出力させ、火災判別・試験判定部は、該試験手段による疑似火災信号出力に基づく試験判定後に試験信号を前記試験信号線を介して次段の子火災感知器に出力し、
前記子火災感知器の試験手段は、外部からの試験信号に基づいて前記火災検知センサに疑似火災信号を出力させ、火災判別・試験判定部は、該試験手段による疑似火災信号出力に基づく試験判定後に試験信号を前記試験信号線を介して次段の子火災感知器に出力し、
該末端の子火災感知器の火災判別・試験判定部は、試験判定後に試験信号を前記試験信号線を介して前記火災受信部へ出力し、動作試験の終了を認識させることを特徴とする火災報知システム。 - 前記複数の火災感知器の火災判別・試験判定部は、火災を検出すると、前記信号線を介して前記火災受信部に火災信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の火災報知システム。
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