JP2003344159A - 熱線検知器 - Google Patents

熱線検知器

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JP2003344159A
JP2003344159A JP2002152708A JP2002152708A JP2003344159A JP 2003344159 A JP2003344159 A JP 2003344159A JP 2002152708 A JP2002152708 A JP 2002152708A JP 2002152708 A JP2002152708 A JP 2002152708A JP 2003344159 A JP2003344159 A JP 2003344159A
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heat ray
ray detector
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JP2002152708A
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Inventor
Shinichi Koshiyama
伸一 越山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検知器内部回路の人体検出動作の自己診断が容
易に行なえる熱線検知器を提供する。 【解決手段】焦電素子の焦電効果により人体から発する
遠赤外線を検出する検出回路と、検出回路1から出力さ
れる電圧信号にもとづいて人体有無を判断する判断回路
2とを備えている熱線検知器10であって、熱線検知器
10内部の回路に対して擬似人体信号を送出し、内部回
路を介して返送されてくる信号を分析して回路診断を行
なう自己診断機能を有した信号処理部6を、判断回路2
に付加接続した構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体から発せられ
る熱(遠赤外線)から人の存在を検出する熱線検知器で
あって、検知器の内部回路の自己診断を行なう熱線検知
器に関する。
【0002】
【従来の技術】人体が発する遠赤外線を熱に変換する焦
電素子の焦電効果を用いて、熱の変化量で人の存在を検
出する熱線検知器が、人体検出装置として一般に使用さ
れている。この焦電効果とは、分極している焦電素子に
遠赤外線が入射すると熱に変換され、その温度変化によ
りイオンの平衡状態が保たれなくなり、電荷を発生する
特性をいう。焦電素子を備えた検出回路では、このとき
に発生する電荷を電圧信号に変換して取り出すようにし
ている。
【0003】図11は、この種の熱線検知器の要部構成
を示したブロック図である。
【0004】熱線検知器100は、焦電素子を有した検
出回路101と、発生した電荷を増幅する増幅回路10
2と、増幅された電圧信号と所定の電圧レベルとを比較
して信号を出力する比較回路103と、人体検知の報知
用の表示灯を含んだ表示回路104と、リレー等で構成
され受信機(不図示)に対して信号を送出する出力回路
105と、電源回路106とを備えており、受信機と接
続されている。
【0005】図12は、この種の熱線検知器の内部回路
の一例を示した図である。
【0006】ここで、増幅回路102は、コンパレータ
IC1、抵抗R4、R5で構成され、図中Aに入力され
た電荷を、この増幅回路102により数千倍に増幅する
ようにしている。
【0007】また、比較回路103は、複数の抵抗R7
〜R10、定常時Low出力しているコンパレータIC
2を含んで構成され、図中B側に入力される増幅された
電圧信号が、抵抗R9、R10で設定されたC側の所定
の電圧レベルを超えると、D側はHiとなるようにして
いる。
【0008】比較回路103からHi出力されると、出
力回路105ではトランジスタTr1がオンしリレーR
yがドライブされる一方、表示回路104ではトランジ
スタTr2がオンし表示灯LED1が点灯する。
【0009】図13には、図2の各ポイントA〜Dと出
力回路105(Ry)、表示回路104(LED1)で
の人体検出のタイミングを表わしたタイムチャートを示
している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の熱
線検知器100は、上述の動作により容易に人体を検知
するものであるが、検知器100の内部回路(検出回路
101、増幅回路102等)の人体検出機能が正常に動
作するかどうかを自己診断する機能は有していない。
【0011】そのため、熱線検知器100の内部回路の
正常動作の確認をするためには、施工後、受信機と接続
した状態で、検知器側と受信機側に点検者を配置して、
実際の人体による試験をしなければならなかった。
【0012】本発明は、このような問題を解決するため
に提案されたもので、その目的は、検知器内部回路の人
体検出動作の自己診断が容易に行なえる熱線検知器を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の熱線検知器は、焦電素子の焦電効
果により人体から発する遠赤外線を検出する検出回路
と、検出回路から出力される電圧信号にもとづいて人体
有無を判断する判断回路とを備えている熱線検知器であ
って、次の特徴を有している。
【0014】すなわち、熱線検知器は、熱線検知器内部
の回路に対して擬似人体信号を送出し、内部回路を介し
て返送されてくる信号を分析して回路診断を行なう自己
診断機能を有した信号処理部を、判断回路に付加接続し
た構成としている。ここで、内部回路には、上記の検出
回路、判断回路が含まれる。
【0015】熱線検知器内部で擬似的な人体信号を出力
して診断を行なうようにしているため、施工前には、熱
線検知器単独で内部回路が正常に動作するかどうかを確
認することができ、施工後であっても、このような擬似
的な試験により自動で自己診断を実施することができ
る。
【0016】請求項2では、判断回路は、検出回路から
出力される信号を増幅する増幅回路と、増幅された電圧
信号と所定の電圧レベルとを比較して人体検出信号を出
力する比較回路とを含んで構成され、信号処理部は、増
幅回路に対して擬似人体信号を送出し、比較回路を介し
て擬似人体信号にもとづいて生成された人体検出信号に
より自己診断を行なうようにしている。
【0017】請求項3では、焦電素子に対して熱線を照
射するヒータ回路をさらに備えており、信号処理部が、
ヒータ回路に対して擬似人体信号を出力することを特徴
とする。
【0018】これにより、ヒータ回路から発する熱線に
より焦電素子を稼働させ、検出回路から擬似的に人体検
出信号を伝達させて、検出回路を含めて点検が行なえる
ようにしている。
【0019】請求項4では、信号処理部は、擬似人体信
号を出力してから人体検出信号を入力するまでの時間を
監視し、所定時間内に信号入力されなかったときに回路
異常と判断することを特徴とする。
【0020】請求項5では、信号処理部は、擬似人体信
号を複数パルス出力し、入力した人体検出信号の回数
と、出力した擬似人体信号のパルス数とを比較して、回
路診断を行なうことを特徴とする。
【0021】請求項6では、焦電素子は、1つのエレメ
ントを備えており、ヒータ回路のヒータを、エレメント
に対してミラーに反射させて熱線を照射するように配置
したことを特徴とする。
【0022】請求項7では、焦電素子は、複数のエレメ
ントを備えており、ヒータ回路は、個々のエレメントに
対して、ミラーに反射させて熱線を照射する、個々のエ
レメントに対応した複数のヒータを有しており、信号処
理部は、複数のヒータの各々に対して、個別の擬似人体
信号を時間差出力することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、添付図面とともに説明する。
【0024】図1は、本発明の熱線検知器の要部構成を
示すブロック図である。
【0025】熱線検知器10は、焦電素子の焦電効果に
より人体から発する遠赤外線を検出する検出回路1と、
検出回路1から出力される電圧信号にもとづいて人体の
有無を判断する判断回路2と、人体検知を報知するため
の表示灯を備えた表示回路3と、リレー等で構成され受
信機に対して信号を送出する出力回路4と、電源回路5
とを備え、さらに、マイコン6等で構成され以下に説明
する自己診断機能を実行する信号処理部を備えている。
【0026】なお、判断回路2は、発生した電荷を増幅
する増幅回路2aと、増幅された電圧信号と所定の電圧
レベルとを比較して信号を出力する比較回路2bとを含
んで構成されている。
【0027】熱線検知器10の電源を投入するとマイコ
ン6より擬似人体信号を判断回路2側に送出すると、判
断回路2は、正常な場合には擬似人体信号にもとづく人
体検出信号をマイコン6側に伝達し、回路が異常な場合
には人体検出信号を伝達しないようにして、マイコン6
側で自己診断ができる構成としている(図中、矢印Aの
流れ)。
【0028】この擬似人体信号は、実際に検出回路1が
人体を検出して判断回路2側に送出する電圧信号と同等
なパルス信号で、電源投入と同時にマイコン6で内部発
生させるようにしたものである。
【0029】また、回路の正常、異常を解析したマイコ
ン6は、表示回路3に信号を送出し、表示灯等で診断結
果を周囲に報知させる(図中、矢印Bの流れ)。
【0030】図2は、本発明の熱線検知器10の内部回
路の一例を示した図である。マイコン6より送出する擬
似人体信号を増幅回路2aの前段へ入力し増幅回路2a
と比較回路2bの動作が正常かどうかを判断する構成に
ついて、図2とともに説明する。
【0031】ここで、増幅回路2aは、コンパレータI
C1、抵抗R4、R5で構成され、検出回路1で出力さ
れた電荷を数千倍に増幅するようにしている。また、比
較回路2bは、複数の抵抗R7〜R10、定常時Low
出力しているコンパレータIC2を含んで構成され、図
中E側に入力される増幅された電圧信号が、抵抗R9、
R10で設定されたF側の所定の電圧レベルを超える
と、Hi出力するように構成されている。なお、電源回
路5は、電源入力を受けて定電圧を発生させる部品IC
3と、安定用のコンデンサC2、C3とを含んで構成さ
れる。
【0032】まず、熱線検知器10の電源を投入する
と、検出回路1、判断回路2等の内部回路が安定した
後、マイコン6は擬似人体信号を送出する。送出された
擬似人体信号は抵抗R3の前段に入力され、増幅回路2
aでコンパレータIC1と抵抗R4、R5の抵抗値から
決まる増幅率により信号増幅され比較回路2bへと伝達
される。
【0033】次に、比較回路2bのコンパレータIC2
は、前段で増幅された信号が点E>点Fになったとき始
めてHi出力し、マイコン6のBポートにもHi信号が
伝達される。
【0034】そして、マイコン6は、Aポートより擬似
人体信号を送出した後に、BポートがLowからHi
(人体検出信号)になったことにより、判断回路2(増
幅回路2aと比較回路2b)が正常動作をしたものと判
断する。
【0035】逆に、擬似人体信号を送出してもBポート
がHiにならなければ、回路異常と判断し、Dポートで
はHiからLowの出力となり、その後LowとHiを
繰り返すことにより表示灯LED1を点滅させ、回路異
常を報知する。
【0036】このように、本発明の熱線検知器10では
内部回路の自己診断が行なえるので、検知器の施工前後
にかかわらず、受信機(不図示)と接続して点検を行な
う必要がなく、検知器単独で自己診断ができ、利便性の
面で優れている。
【0037】また、この擬似人体信号を電源投入時だけ
ではなく定期的に出力することにより、内部回路の故障
によるトラブルの未然防止を可能とした、精度の高い自
己診断機能が実現できる。
【0038】図3は、本発明の熱線検知器の内部回路の
他例を示す図である。
【0039】この例では、熱線検知器11は、焦電素子
S1に対して熱線を照射するヒータ回路7をさらに含ん
で構成される。
【0040】この熱線検知器11では、マイコン6から
送出する擬似人体信号により、ヒータH1、抵抗R1
5、トランジスタTr2で構成されるヒータ回路7を駆
動し、検出回路1も含め動作が正常かどうかを判断でき
る構成となっている。
【0041】まず、熱線検知器11の電源を投入する
と、内部回路が安定した後、マイコン6はAポートより
擬似人体信号を送出し、この信号によりトランジスタT
r2を駆動させ、ヒータH1に電流を流す。ヒータH1
に電流が流れるとコイルが暖められ、熱線を輻射する。
【0042】輻射された熱線が焦電素子1に照射される
と、E点の電位が変動し、電位変動分が増幅回路2a、
比較回路2bを経て、マイコン6のBポートへ、擬似人
体信号にもとづく人体検出信号が伝達される。マイコン
6は、BポートがLowからHiとなったことで、内部
回路が正常に動作したと判断する。
【0043】逆に、擬似人体信号を送出してもBポート
がHiにならなければ、回路異常と判断し、Dポートが
HiからLowの出力となり、その後LowとHiを繰
り返すことにより表示灯LED1を点滅させることで回
路異常を報知する。
【0044】図3の例によれば、ヒータ回路7を設けて
いるため、増幅回路2aと比較回路2bに加えて検出回
路1(焦電素子S1)の動作も診断することができる。
【0045】また、上記のマイコン6は、Aポートから
の擬似人体信号の出力から、Bポートへの人体検出信号
の入力までの時間を監視して、自己診断を行なうことも
できる。ようするに、予め設定した所定時間をオーバー
したときに回路異常と判断するようにすれば、利便性の
高い自己診断機能を持たせることが可能となる。
【0046】すなわち、上記監視のための所定時間を設
定変更できるようにしておけば、自己診断の精度を容易
に調整でき、また、信号出力から入力までの応答時間を
記憶保存するようにすれば、その応答時間の変化により
回路の劣化の程度も判断することができる。
【0047】時間監視するようにした場合の擬似人体信
号のタイムチャートを、図4に示している。図中、aで
示す擬似人体信号の送出の場合には、監視時間T内に人
体検出信号が検出されたことを示しており、bで示す擬
似人体信号の送出では、監視時間T内に人体検出信号が
検出されなかったことを示している。
【0048】なお、図4に示すA〜Gは、図3における
マイコン6の各ポート、内部回路の各ポイントを示して
いる。
【0049】また、図5には、複数パルスの擬似人体信
号を送出した際のタイムチャートを示している。
【0050】マイコン6では、複数(例えば3回)のパ
ルス信号を出力した後、所定時間T内に、Bポートより
人体検出信号が3回入力されたとき正常と判断する。
【0051】図中、aで示す擬似人体信号の送出の場合
には、監視時間T内に人体検出信号が3回検出されたこ
とを示しており、bで示す擬似人体信号の送出では、監
視時間T内に人体検出信号が検出されなかったことを示
している。
【0052】このように、パルス数をカウントして動作
確認しているため、監視時間に左右されない自己診断が
実現できる。
【0053】図6は、検出回路に対するヒータの配置態
様の一例を示した図である。
【0054】この例では、素子のエレメント構成がシン
グルタイプの焦電素子S1を採用しており、1つのヒー
タH1を熱源としてミラーM1、M2の内部反射により
ヒータの熱線を焦電素子S1に照射する構成としてい
る。
【0055】プリント板上に実装されたヒータH1は、
擬似人体信号により駆動され、これにより熱線を輻射
し、輻射された熱線は、ミラーM1の内側にある鏡面を
反射し焦電素子S1へと照射される。
【0056】ここで、エレメントとは熱線を受けると自
発分極するセラミック素子のことをいい、シングルタイ
プの焦電素子とはこのエレメントを1つ有したもののこ
とをいう。
【0057】図7は、検出回路に対するヒータの配置態
様の他例を示した図である。また、図8には、その平面
図を示している。
【0058】この例では、素子のエレメント構成がデュ
アルタイプの焦電素子S2を採用しており、複数のヒー
タH1、H2を熱源としてミラーM4、M5内部反射に
よりヒータH1、H2の熱線を焦電素子S2に照射する
構成としている。
【0059】ここで、デュアルタイプの焦電素子S2と
は、エレメントを2つ有し、それぞれが時間差をもって
自発分極することで人体検出を可能としたものをいう。
時間差を持たずに2つのエレメントが同時に自発分極す
ると、エレメントの接続の構成よりキャンセルされるた
め人体検出はできない。
【0060】このデュアルタイプの焦電素子S2の特性
に合わせて、マイコン6より時間差を設けた擬似人体信
号を連続して出力することで、検出回路を擬似的に駆動
させている。
【0061】図9には、この種のデュアルタイプの焦電
素子S2に対応して複数のヒータH1、H2を設けた熱
線検知器12の回路図を示している。
【0062】図9で示すように、マイコン61のAポー
トからトランジスタTr2に対して、Jポートからトラ
ンジスタTr3に対して、擬似人体信号を時間差出力す
ることによって、ヒータH1、H2から焦電素子S2に
対して時間差をつけて熱線照射させるようにしている。
【0063】また、図10には、複数の擬似人体信号を
時間差出力した際のタイムチャートを示している。
【0064】Aポート、JポートからのHi信号の時間
差出力により、ヒータH1、H2から時間差をつけて熱
線照射しているが、デュアルタイプの特性により、検出
回路の出力側であるE点では1回のみ立ち上がり、人体
検出信号が出力される。
【0065】なお、図10において、aで示す擬似人体
信号の送出の場合には、監視時間T内に人体検出信号が
検出されたことを示しており、bで示す擬似人体信号の
送出では、監視時間T内に人体検出信号が検出されなか
ったことを示している。
【0066】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、請
求項1に記載の熱線検知器では、信号処理部が自ら出力
した擬似人体信号にもとづいて内部回路の自己診断を行
なうようにしているので、検知器の施工前に容易に正常
動作の確認ができ、また施工後であっても、点検者を配
置して実際の人体による試験を実施することなく、単独
で自己診断が行なえる。
【0067】請求項2では、増幅回路の前段に擬似人体
信号を送出しているので、判断回路を構成する増幅回路
と比較回路の診断を自動的に行なうことができる。
【0068】請求項3では、熱線検知器の内部回路にヒ
ータ回路を付加接続し、そのヒータ回路に対して擬似人
体信号を送出しているので、擬似的に焦電素子に熱線を
照射でき、検出回路も含めたかたちで自己診断を行なう
ことができる。
【0069】請求項4では、擬似人体信号を出力してか
ら人体検出信号を入力するまでの時間を監視して回路の
正常動作を判断しているため、監視のための所定時間を
設定変更すれば、自己診断の精度を容易に調整でき、ま
た、信号出力から入力までの応答時間を記憶保存すれ
ば、その変化により回路の劣化の程度も判断することが
できる。
【0070】請求項5では、擬似人体信号を複数パルス
出力し、入力した人体検出信号の回数と、出力した擬似
人体信号のパルス数とを比較して回路異常を判断してい
るため、監視時間に左右されない自己診断が実現でき
る。
【0071】請求項6では、擬似人体信号でヒータ回路
を稼働させたときに、1つのエレメントを有したシング
ルタイプの焦電素子に対して、ミラーの内部反射により
熱線を照射するようにヒータを配置しているので、検出
回路の内部構造を利用した簡易な自己診断が自動的に行
なえる。
【0072】請求項7では、2つのヒータを使用してい
るので、デュアルタイプの焦電素子であっても簡単に自
己診断が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱線検知器の要部構成を示したブロッ
ク図である。
【図2】本発明の熱線検知器の内部回路の一例を示した
図である。
【図3】本発明の熱線検知器の内部回路の他例を示す図
である。
【図4】擬似人体信号を時間監視するようにした場合の
タイムチャートである。
【図5】複数パルスの擬似人体信号を監視するようにし
た場合のタイムチャートである。
【図6】シングルタイプの焦電素子に対するヒータの配
置の態様例を示した図である。
【図7】デュアルタイプの焦電素子に対するヒータの配
置態様の他例を示した図である。
【図8】図7で示す配置態様の平面図である。
【図9】デュアルタイプの焦電素子に対応して複数のヒ
ータを設けた熱線検知器の内部回路例を示す図である。
【図10】複数パルスの擬似人体信号を時間差出力する
ようにした場合のタイムチャートである。
【図11】従来の熱線検知器の要部構成を示したブロッ
ク図である。
【図12】従来の熱線検知器の内部回路の一例を示した
図である。
【図13】従来の熱線検知器の人体検出タイミングを表
わしたタイムチャートである。
【符号の説明】 10、11、12・・・熱線検知器 1・・・検出回路 S1・・・焦電素子 2・・・判断回路 2a・・・増幅回路 2b・・・比較回路 3・・・表示回路 4・・・出力回路 5・・・電源回路 6、61・・・信号処理部 7、71・・・ヒータ回路 H1、H2・・・ヒータ M1〜M5・・・ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01V 8/10 G08B 13/191 G08B 13/191 G01V 9/04 Z Fターム(参考) 2G065 AB02 AB14 BA13 BC07 BC14 CA25 DA03 2G066 AC13 BA01 BA04 BA25 CA08 5C084 AA02 AA07 AA14 BB04 BB31 BB40 CC17 DD43 EE01 JJ05 JJ07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】焦電素子の焦電効果により人体から発する
    遠赤外線を検出する検出回路と、上記検出回路から出力
    される電圧信号にもとづいて人体有無を判断する判断回
    路とを備えている熱線検知器において、 上記熱線検知器内部の回路に対して擬似人体信号を送出
    して、返送されてくる信号を分析して回路診断を行なう
    自己診断機能を有した信号処理部を、上記判断回路に付
    加接続していることを特徴とする熱線検知器。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記判断回路は、上記検出回路から出力される信号を増
    幅する増幅回路と、増幅された電圧信号と所定の電圧レ
    ベルとを比較して人体検出信号を出力する比較回路とを
    含んで構成され、 上記信号処理部は、上記増幅回路に対して擬似人体信号
    を送出し、上記比較回路を介して擬似人体信号にもとづ
    いて生成された人体検出信号により自己診断を行なうよ
    うにしていることを特徴とする熱線検知器。
  3. 【請求項3】請求項1において、 上記焦電素子に対して熱線を照射するヒータ回路をさら
    に備えており、 上記信号処理部は、上記ヒータ回路に対して擬似人体信
    号を出力することを特徴とする熱線検知器。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 上記信号処理部は、擬似人体信号を出力してから人体検
    出信号を入力するまでの時間を監視し、所定時間内に信
    号入力されなかったときに回路異常と判断することを特
    徴とする熱線検知器。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかにおいて、 上記信号処理部は、擬似人体信号を複数パルス出力し、
    入力した人体検出信号の回数と、出力した擬似人体信号
    のパルス数とを比較して、回路診断を行なうことを特徴
    とする熱線検知器。
  6. 【請求項6】請求項3において、 上記焦電素子は、1つのエレメントを備えており、 上記ヒータ回路のヒータを、上記エレメントに対して、
    ミラーに反射させて熱線を照射するように配置したこと
    を特徴とする熱線検知器。
  7. 【請求項7】請求項3において、 上記焦電素子は、複数のエレメントを備えており、 上記ヒータ回路は、上記個々のエレメントに対して、ミ
    ラーに反射させて熱線を照射する、個々のエレメントに
    対応した複数のヒータを有しており、 上記信号処理部は、上記複数のヒータの各々に対して、
    個別の擬似人体信号を時間差出力することを特徴とする
    熱線検知器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005098872A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Nissan Motor Co Ltd 赤外線検出器
KR101146083B1 (ko) 2011-02-01 2012-05-17 한국전력공사 자가진단 기능을 구비한 침입 감지 장치 및 방법
CN104599423A (zh) * 2015-01-16 2015-05-06 信阳师范学院 一种智能热释电报警系统及方法
JP2018136283A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 株式会社ノーリツ 浴室用人検知装置

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