JP4780786B2 - 記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4780786B2
JP4780786B2 JP2006552954A JP2006552954A JP4780786B2 JP 4780786 B2 JP4780786 B2 JP 4780786B2 JP 2006552954 A JP2006552954 A JP 2006552954A JP 2006552954 A JP2006552954 A JP 2006552954A JP 4780786 B2 JP4780786 B2 JP 4780786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
layer
area
recording layer
peripheral side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006552954A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006075645A1 (ja
Inventor
雅浩 三浦
正浩 加藤
英作 川野
徹 鐘江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Priority to JP2006552954A priority Critical patent/JP4780786B2/ja
Publication of JPWO2006075645A1 publication Critical patent/JPWO2006075645A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4780786B2 publication Critical patent/JP4780786B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2403Layers; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24035Recording layers
    • G11B7/24038Multiple laminated recording layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B2007/0003Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier
    • G11B2007/0009Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier for carriers having data stored in three dimensions, e.g. volume storage
    • G11B2007/0013Recording, reproducing or erasing systems characterised by the structure or type of the carrier for carriers having data stored in three dimensions, e.g. volume storage for carriers having multiple discrete layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/007Arrangement of the information on the record carrier, e.g. form of tracks, actual track shape, e.g. wobbled, or cross-section, e.g. v-shaped; Sequential information structures, e.g. sectoring or header formats within a track
    • G11B7/00736Auxiliary data, e.g. lead-in, lead-out, Power Calibration Area [PCA], Burst Cutting Area [BCA], control information

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

本発明は、例えばDVD等の記録媒体、例えばDVDレコーダ等の記録装置及び方法、並びにコンピュータをこのような記録装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
例えば、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、DVD−ROM等の情報記録媒体では、特許文献1、2等に記載されているように、同一基板上に複数の記録層が積層、または貼り合わされてなる多層型若しくはデュアルレイヤ型の光ディスク等の情報記録媒体も開発されている。そして、このようなデュアルレイヤ型、即ち、2層型の光ディスクに記録を行う、DVDレコーダ等の情報記録装置では、レーザ光の照射側から見て最も手前側(即ち、光ピックアップに近い側)に位置する記録層(本願では適宜「L0層」と称する)に対して記録用のレーザ光を集光することで、L0層に対してデータを加熱などによる熱変化記録方式ないしは相変化記録方式で記録し、L0層等を介して、レーザ光の照射側から見てL0層の奥側(即ち、光ピックアップから遠い側)に位置する記録層(本願では適宜「L1層」と称する)に対して該レーザ光を集光することで、L1層に対して情報を加熱などによる熱変化記録方式ないしは相変化記録方式で記録することになる。
特開2000−311346号公報 特開2001−23237号公報
このような2層型の光ディスクにおいては、L1層にデータを記録する場合には、L0層を介してレーザ光を照射する必要がある。この場合、レーザ光を介するL0層にはデータが記録されていることもあるし、或いはデータが記録されていないことがある。このようにL0層の記録状態は必ずしも統一されておらず、それによってL1層に照射されるレーザ光の状態が変化してしまう。このため、先にL0層を記録済み状態にすることによって、L1層に適切にデータを記録するという方法も本願発明者等により考案されている。
しかしながら、設計上のL0層又はL1層のアドレスが規定される位置と、実際に製造される光ディスクのアドレスが規定されている位置とは、製造工程の品質によっては、必ずしも合致するとは限らない。即ち、設計上あるアドレスが位置するべき半径位置からずれた位置に、実際のアドレスが位置している光ディスクが製造されることがあり得る。このため、設計上意図した位置に所定のエリアが配置されず、その結果、L0層の記録済み状態である記録エリアを介して、レーザ光がL1層に照射されるとは限らないという技術的な問題点を有している。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば夫々の記録層に好適にデータを記録することを可能とならしめる記録媒体、記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(記録媒体)
本発明の記録媒体は上記課題を解決するために、第1エリア(例えば、後述のIDTAやODTA、ないしはその他のエリア)を含む第1記録層と、第2エリア(例えば、後述のIDTAやODTA、ないしはその他のエリア)を含む第2記録層を備えており、前記第1エリアの一方側(例えば、外周側)の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から前記一方側へ、少なくとも、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長シフトした位置に前記第2エリアの前記一方側とは異なる他方側(内周側)の端部が位置する、又は前記第1エリアの一方側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分から前記他方側へ、少なくとも前記トレランス長シフトした位置に前記第2エリアの前記一方側の端部が位置する。
本発明の記録媒体によれば、第1記録層及び第2記録層の夫々に記録情報が記録される。第1記録層には、第1エリアが少なくとも含まれており、第2記録層には、第2エリアが少なくとも含まれている。
本発明では特に、第1エリアの一方側の端部に対応する第2記録層のエリア部分から一方側へ、少なくともトレランス長シフトした位置に第2エリアの他方側の端部が位置する。これは、例えば設計上第1エリアと第2エリアとが、第1記録層(或いは、第2記録層)の記録面の法線方向において重ならない場合、即ち、円盤ディスク状の記録媒体であれば、第1エリアと第2エリアとが、同一半径位置には存在しない場合に考えられる。或いは、第1エリアの一方側の端部に対応する第2記録層のエリア部分から他方側へ、少なくともトレランス長シフトした位置に第2エリアの一方側の端部が位置する。これは、例えば設計上第1エリアと第2エリアとが、第1記録層(或いは、第2記録層)の記録面の法線方向において重なる場合に考えられる。ここに、「対応している」とは、設計上概ね対向する位置(例えば、略同一の半径位置)に存在することを示す趣旨であり、実際の記録媒体においては、製造工程における影響等により必ずしも対向する位置にあるとは限らない。このとき、「対向する」とは、実際に同一半径位置にある関係を示す。また、「トレランス長」とは、第1記録層における設計上所定位置(例えば、所定半径位置)に規定されるべきアドレスと第2記録層における該所定位置に関連するアドレスとの相対的な位置ズレの許容範囲(或いは、位置ズレそのもの)を示す。言い換えれば、「トレランス長」は、第1記録層における設計上所定位置に規定されるアドレスと、第2記録層における設計上所定位置に規定されるアドレスとの相対的な位置ズレの許容範囲となる。更に言い換えれば、「トレランス長」は、第1記録層における、所定のアドレスが設計上規定される位置と、実際に製造された記録媒体における所定のアドレスの位置との位置ズレの許容範囲と、第2記録層における、所定のアドレスが設計上規定される位置と、実際に製造された記録媒体における所定のアドレスの位置との位置ズレの許容範囲との和となる。
このように、第1エリアの一方側の端部に対応する第2記録層のエリア部分から一方側へ、少なくともトレランス長シフトした位置に第2エリアの他方側の端部が位置しているため、アドレス等の位置ズレ等が生じていても、第1エリアと第2エリアとが、第1記録層(或いは、第2記録層)の法線方向において重なることはない。従って、第1エリアの記録状態に影響を受けることなく、第2エリアに記録情報を記録することができる。同様に、第2エリアの記録状態に影響を受けることなく、第1エリアに記録情報を記録することができる。即ち、複数の記録層の夫々に好適に記録情報を記録することができる。
更に、第1エリアの一方側の端部に対応する第2記録層のエリア部分から他方側へ、少なくともトレランス長シフトした位置に第2エリアの一方側の端部が位置しているため、アドレス等の位置ズレ等が生じていても、第1エリアの一方側の端部よりも更に一方側に第2エリアの一方側の端部が位置することはない。即ち、アドレス等の位置ズレ等が生じていても、第2エリアに記録情報を記録する際には、第1エリアを介してレーザ光が照射される。従って、第1エリアに記録情報を記録した後に、第2エリアに記録情報を記録すれば、第2エリアに記録された記録情報の記録条件を統一することができる。
以上説明したように、本発明の記録媒体によれば、夫々の記録層に好適に記録情報を記録することができる。
本発明の記録媒体の一の態様は、前記トレランス長に加えて、前記一方側へ、記録情報を当該記録媒体に記録するためのレーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径の許容最大値及び前記第1記録層と前記第2記録層との夫々の相対的な偏芯ズレの許容最大値の夫々の和を示すクリアランス長シフトした位置に前記第2エリアの前記他方側の端部が位置する、又は前記他方側へ、前記クリアランス長シフトした位置に前記第2エリアの前記一方側の端部が位置する。
この態様によれば、記録媒体の製造工程等において発生するアドレスの位置ズレに加えて、偏芯ズレやレーザ光のスポットの大きさ等を考慮して、第1エリア及び第2エリアの夫々が形成されている。従って、より好適に夫々の記録層に好適に記録情報を記録することができる。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記トレランス長は、当該記録媒体の径方向における概ね40μmである。
この態様によれば、例えば記録媒体の一規格であるDVD−Rにおいては、各記録層における位置ズレの許容範囲が−20μmから+20μmと規定されている。従って、たとえば第1記録層の位置ズレが+20μm、第2記録層の位置ズレが−20μmである場合、第1記録層と第2記録層との間においては、40μmの相対的な位置ズレが発生する。即ち、第1記録層と第2記録層との間においては、最大40μmの相対的な位置ズレが許容されている。従って、この許容範囲を考慮したトレランス長に基づいて第1エリア及び第2エリアが形成されることで、上述した各種利益を好適に享受することができる。もちろん、他の規格において異なる値が位置ズレの許容範囲として定められていれば、40μmに代えてその値を用いることが好ましい。
本発明の記録媒体の他の態様は、前記第1エリア及び前記第2エリアの少なくとも一方は、当該記録媒体に記録情報を記録する記録手段の記録パワーの較正を行なうための較正エリア(例えば、後述のIDTAやODTA)である。
この態様によれば、上述した各種利益により、較正エリアに好適に記録情報を記録することができ、その結果、記録情報を記録する際の記録パワーを好適に較正することができる。
本発明の記録媒体の他の態様は、一の方向に向かって記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録される。言い代えれば、前記第1記録層には、前記一方側又は前記他方側に向かって記録情報が記録され、前記第2記録層には前記第1記録層において前記記録情報が記録される側とは異なる側に向かって前記記録情報が記録される。
この態様によれば、オポジットトラックパス方式の記録媒体において、上述した各種利益を享受することができる。
(記録装置)
本発明の記録装置は上記課題を解決するために、第1記録層及び第2記録層を備える記録媒体に、記録情報を記録する記録手段と、前記記録情報が記録された前記第1記録層のエリア部分の一方側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記記録情報が記録された前記第2記録層のエリア部分の前記一方側とは異なる他方側の端部との間に、又は前記記録情報が記録された前記第1記録層のエリア部分の前記一方側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記記録情報が記録された前記第2記録層のエリア部分の前記一方側の端部との間に、少なくとも、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長の間隔(例えば、記録情報が記録されない空きエリア等)を有して前記記録情報が記録されるように前記記録手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の記録装置によれば、記録手段の動作により、第1記録層及び第2記録層の夫々を備える記録媒体に、映像情報や音声情報等を含む記録情報を好適に記録することができる。例えば、レーザ光が第1記録層に焦点を作るように照射されることで、第1記録層に記録情報が記録され、他方レーザ光が第2記録層に焦点を作るように照射されることで、第2記録層に記録情報が記録される。
本発明では特に、制御手段の動作によって記録手段が制御されることで、記録情報が記録済の第1記録層のエリア部分の一方側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、一方側に位置する記録情報が記録された第2記録層のエリア部分の他方側の端部との間に少なくともトレランス長の間隔(具体的には、空きエリア)を有するように前記記録情報が記録される。或いは、記録情報が記録済の第1記録層のエリア部分の一方側の端部に対応する第2記録層のエリア部分と、他方側に位置する記録情報が記録済の第2記録層のエリア部分の一方側の端部との間に、少なくともトレランス長の間隔を有するように記録情報が記録される。
これにより、本発明に係る記録装置によって記録情報が記録された記録媒体上のエリア構成は、上述した本発明の記録媒体のエリア構成と同様の状態となる。従って、本発明に係る記録装置によれば、夫々の記録層に好適に記録情報を記録することが可能となる。
本発明の記録装置の一の態様は、前記制御手段は、前記トレランス長に、前記記録情報を前記記録媒体に記録するためのレーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径の許容最大値及び前記第1記録層と前記第2記録層との夫々の相対的な偏芯ズレの許容最大値の夫々の和を示すクリアランス長を加えた間隔を有して前記記録情報が記録されるように前記記録手段を制御する。
この態様によれば、記録媒体の製造工程等において発生するアドレスの位置ズレに加えて、偏芯ズレやレーザ光のスポットの大きさ等を考慮して、第1記録層及び第2記録層の夫々に記録情報が記録される。従って、より好適に夫々の記録層に好適にデータを記録することができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記制御手段は、前記記録媒体に記録された前記トレランス長を示すトレランス情報に基づいて、前記トレランス長の間隔を有して前記記録情報が記録されるように前記記録手段を制御する。
この態様によれば、記録媒体に記録されたトレランス情報を参照することで、比較的容易に上述した記録動作を行うことができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記トレランス長を示すトレランス情報を格納する格納手段を更に備える。
この態様によれば、格納手段に格納されたトレランス情報を参照することで、比較的容易に上述した記録動作を行なうことができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記トレランス長は、前記記録媒体の径方向における概ね40μmである。
この態様によれば、許容範囲を考慮したトレランス長に基づいて上述したように記録情報が記録される。このため、上述した各種利益を好適に享受することができる。もちろん、他の規格において異なる値が位置ズレの許容範囲として定められていれば、40μmに代えてその値を用いることが好ましい。
本発明の記録装置の他の態様は、前記制御手段は、前記記録手段の記録パワーの較正を行なうための較正エリア、該較正エリアに近接するエリア部分、及び該近接するエリア部分に対向するエリア部分の少なくとも一つに前記記録情報を記録する際に、前記トレランス長の間隔を有して前記記録情報が記録されるように前記記録手段を制御する。
この態様によれば、上述した各種利益により、較正エリアに好適に記録情報を記録することができ、その結果、記録情報を記録する際の記録パワーを好適に較正することができる。
本発明の記録装置の他の態様は、前記第1記録層には、一の方向に向かって前記記録情報が記録され、前記第2記録層には前記一の方向とは異なる他の方向に向かって前記記録情報が記録される。
この態様によれば、オポジットトラックパス方式の記録媒体において、上述した各種利益を享受することができる。
(記録方法)
本発明の記録方法は上記課題を解決するために、第1記録層及び第2記録層を備える記録媒体に、記録情報を記録する記録手段を備える記録装置における記録方法であって、前記第1記録層及び前記第2記録層の夫々に前記記録情報を記録するように前記記録手段を制御する第1制御工程と、前記記録情報が記録された前記第1記録層のエリア部分の一方側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記記録情報が記録された前記第2記録層のエリア部分の前記一方側とは異なる他方側の端部との間に、又は前記記録情報が記録された前記第1記録層のエリア部分の前記一方側の端部に対応する前記第2記録層のエリア部分と、前記記録情報が記録された前記第2記録層のエリア部分の前記一方側の端部との間に、少なくとも、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長の間隔を有して前記記録情報が記録されるように前記記録手段を制御する第2制御工程とを備える。
本発明の記録方法によれば、上述した本発明の記録装置が有する各種利益と同様の利益を享受することができる。
尚、上述した本発明の記録装置における各種態様に対応して、本発明の記録方法も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム)
本発明のコンピュータプログラムは上記課題を解決するために、上述した本発明の記録装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記記録装置の少なくとも一部(具体的には、例えば前記制御手段)として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の記録装置を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の記録装置における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。
コンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は上記課題を解決するために、上述した本発明の記録装置(但し、その各種形態も含む)に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記記録装置の少なくとも一部(具体的には、例えば前記制御手段)として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の記録装置を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の記録装置として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明の記録媒体は、第1エリアの一方側の端部に対応する第2記録層のエリア部分から、トレランス長だけ一方側へシフトした位置に第2エリアの他方側の端部が位置する。従って、夫々の記録層に好適にデータを記録することができる。また、本発明の記録装置又は方法は、記録手段及び制御手段、又は第1制御工程及び第2制御工程を備える。従って、夫々の記録層に好適にデータを記録することができる。
本実施例に係る光ディスクの基本構造を示した概略平面図である。 本実施例に係る光ディスクの概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。 本実施例に係る光ディスクの具体的なエリア構成を概念的に示すデータ構造図である。 相対トレランスを概念的に示す図式的概念図である。 クリアランスのうちの偏心クリアランスを概念的に示す図式的概念図である。 クリアランスのうちスポットクリアランスを概念的に示す図式的概念図である。 位置トレランスの大きさに応じた光ディスク上の実際の各エリアの特に半径位置関係を示すデータ構造図である。 最内周側に配置される各エリアの具体的なアドレス値及び半径位置を示すデータ構成図である。 最外周側に配置される各エリアの具体的なアドレス値及び半径位置を示すデータ構成図である。 光ディスク上の他の具体的なエリア構成を概念的に示すデータ構成図である。 光ディスク上の他の具体的なエリア構成を概念的に示すデータ構成図である。 本実施例に係る記録再生装置の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る記録再生装置の記録動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 光ディスク上におけるデータの記録の態様を概念的に示すデータ構成図である。 光ディスク上におけるデータの記録の態様を概念的に示すデータ構成図である。
符号の説明
100 光ディスク
102 リードインエリア
103a、113a IDTA
103b、113b ODTA
104、114 RMA
105、115 データエリア
106 NBCA
118 リードアウトエリア
109、119 ミドルエリア
200 記録再生装置
352 光ピックアップ
353 信号記録再生手段
354、359 CPU
355、360 メモリ
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
(記録媒体の実施例)
初めに、図1から図11を参照して、本発明の記録媒体に係る実施例としての光ディスクについて説明を進める。
(1)基本構造
まず、図1及び図2を参照して、本発明の記録媒体に係る実施例としての光ディスクの基本構造について説明を進める。ここに、図1は、本実施例に係る光ディスク100の基本構造を示した概略平面図であり、図2は、該光ディスク100の概略断面図と、これに対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。
図1に示されるように、光ディスク100は、例えば、DVDと同じく直径12cm程度のディスク本体上の記録面に、センターホール101を中心として、リードインエリア102及びリードアウトエリア118、データエリア105及び115、並びにミドルエリア109及び119が設けられている。そして、光ディスク100は、透明基板110上に記録層等が積層されている。そして、この記録層の各記録領域には、例えば、センターホール101を中心にスパイラル状或いは同心円状に、例えば、グルーブトラック及びランドトラック等のトラックが交互に設けられている。また、このトラック上には、データがECCブロックという単位で分割されて記録される。ECCブロックは、記録情報がエラー訂正可能なデータ管理単位である。
尚、本発明は、このような三つのエリアを有する光ディスクには特に限定されない。例えば、リードインエリア102、リードアウトエリア118又はミドルエリア109(119)が存在せずとも、以下に説明するデータ構造等の構築は可能である。また、後述するように、リードインエリア102、リードアウトエリア118又はミドルエリア109(119)は更に細分化された構成であってもよい。
特に、本実施例に係る光ディスク100は、図2に示されるように、例えば、透明基板110に、本発明に係る第1及び第2記録層の一例を構成するL0層及びL1層が積層された構造をしている。このような二層型の光ディスク100の記録再生時には、図2中、下側から上側に向かって照射されるレーザ光LBの集光位置をいずれの記録層に合わせるかに応じて、L0層におけるデータの記録再生が行なわれるか又はL1層におけるデータの記録再生が行われる。特に、L0層においては内周側から外周側に向かってデータが記録され、他方L1層においては外周側から内周側に向かってデータが記録される。即ち、本実施例に係る光ディスク100は、オポジットトラックパス方式の光ディスクに相当する。但し、パラレルトラックパス方式の光ディスクであっても、以下に説明する構成を採用することで、以下に述べる各種利益を享受することができる。
また、本実施例に係る光ディスク100は、リードインエリア102及びリードアウトエリア118の更に内周側に、IDTA(Inner Disc Testing Area)103a(113a)、RMA(Recording Management Area:記録管理エリア)104(114)及びディスクメーカーの必要に応じてNBCA(Narrow Burst Cutting Area)106を備えており、またミドルエリア109(119)の更に外周側に、ODTA(Outer Disc Testing Area)103b(113b)を備えている。
IDTA103a(113a)及びODTA103b(113b)は、光ディスク100へデータを記録する際のレーザ光LBのレーザパワーを調整(較正)するOPC(Optimum Power Control)処理を実行するための記録エリアである。レーザパワーを段階的に変化させながらIDTA103a(113a)ないしはODTA103b(113b)にOPCパターンが記録され、且つ記録されたOPCパターンの再生品質(例えばアシンメトリ等)が測定されることで、データを記録する際の最適なレーザパワーが算出される。特に、光ディスク100の相対的に内周側の記録エリアにデータを記録する際の最適なレーザパワーは、IDTA103a(113a)にOPCパターンを記録することで算出されることが好ましい。また、光ディスク100の相対的に外周側の記録エリアにデータを記録する際の最適なレーザパワーは、ODTA103b(113b)にOPCパターンを記録することで算出されることが好ましい。そして、他の記録層の影響を受けることなく好適にOPC処理を行なうために、L1層のIDTA113aないしはODTA113bを用いてOPC処理を実行する際には、データが未記録のL0層を介してレーザ光LBが照射されることでOPCパターンが記録される。もちろん、L0層のIDTA103aないしはODTA103bにおいても同様である。
但し、光ディスク100の特にデータエリア105(115)等の通常のデータを記録する記録エリアにおいては、原則として、L0層のデータエリア105にデータを記録した後にL1層のデータエリア115にデータが記録される。即ち、データが記録されたL0層のデータエリア105を介してレーザ光LBを照射することで、L1層のデータエリア115にデータが記録される。他の記録エリアに関しても原則同様である。
RMA104(114)は、光ディスク100へのデータの記録を管理するための各種管理情報を記録するための記録エリアである。具体的には、例えば光ディスク100に記録されたデータの配置ないしは記録状態等を示す管理情報等が記録される。
NBCA106は、例えば光ディスク100の製造番号等を含む、光ディスク100を識別するための各種識別データが記録されている。特に、この各種識別データは、レーザ光より光ディスク100の記録面上に形成されたバーコード状のカッティングパターンにより記録されている。
また、本実施例に係る光ディスク100は、2層片面、即ち、デュアルレイヤに限定されるものではなく、2層両面、即ちデュアルレイヤーダブルサイドであってもよい。更に、上述の如く2層の記録層を有する光ディスクに限られることなく、3層以上の多層型の光ディスクであってもよい。
また、上述の説明では、ミドルエリア109(119)は既にその位置が固定されたように説明されているが、実際のファイナライズ処理においては、より内周側に配置されていてもよい。その際も、以下に説明するエリアの配置の態様を満たしていることが好ましい。
(2)具体的エリア構成
続いて、図3から図9を参照して、本実施例に係る光ディスク100の具体的なエリア構成について説明を進める。ここでは、図3を用いて、具体的なエリア構成の概略を説明するとともに、図4から図9を用いて適宜補足的なないしはより詳細な説明を加える。ここに、図3は、光ディスク100の具体的なエリア構成を概念的に示すデータ構造図である。
図3(a)に示すように、L1層のIDTA113aの外周側の端部と、L0層のIDTA103aの内周側の端部とは、本発明の「トレランス長」の一具体例を構成する相対トレランスに相当する長さだけ径方向において離れている。より具体的には、L1層のIDTA113aの外周側の端部に対応するL0層のエリア部分と、L0層のIDTA103aの内周側の端部とは、相対トレランスに相当する長さだけ径方向において離れている。言い換えれば、L1層のIDTA113aの外周側の端部に対応するL0層のエリア部分から、相対トレランスに相当する長さだけ外周側にシフトした位置に、L0層のIDTA103aの内周側の端部が位置している。更には、L1層のRMA114の内周側の端部と、L0層のIDTA103aの外周側の端部とは、相対トレランスに相当する長さだけ径方向において離れている。このように、レーザ光LBを照射する側から見て(即ち、光ディスク100の記録面に垂直な方向において)、互いに重なると不都合を生ずるL0層の記録エリアとL1層の記録エリアは、その間に相対トレランスに相当する径方向の長さを有する空きエリアが配置されるように配置される。特に、その間に相対トレランスに相当する径方向の長さを有する空きエリアが配置されるL0層の記録エリアとL1層の記録エリアとは、半径位置が互いに隣接ないしは近接している。
尚、相対トレランスとは、L0層における、設計上所定のアドレスが本来配置されるべき位置と、実際の光ディスク100上における所定のアドレスが配置されている位置との位置ズレの許容範囲と、L1層における、設計上所定のアドレスが本来配置されるべき位置と、実際の光ディスク100上における所定のアドレスが配置されている位置との位置ズレの許容範囲との総和を示す。つまり、相対トレランスとは、L0層の所定半径位置に規定されるべきアドレスと、L1層の所定半径位置に関連するアドレス(言い換えれば、L1層の所定半径位置に規定されるべきアドレス)との、相対的な位置ズレの許容範囲(或いは、位置ズレそのもの)を示す。
或いは、より好ましくは、図3(b)に示すように、L1層のIDTA113aの外周側の端部と、L0層のIDTA103aの内周側の端部とは、相対トレランス及びクリアランスの和に相当する長さだけ径方向において離れている。より具体的には、L1層のIDTA113aの外周側の端部に対応するL0層のエリア部分と、L0層のIDTA103aの内周側の端部とは、相対トレランス及びクリアランスの和に相当する長さだけ径方向において離れている。言い換えれば、L1層のIDTA113aの外周側の端部に対応するL0層のエリア部分から、相対トレランス及びクリアランスの和に相当する長さだけ外周側にシフトした位置に、L0層のIDTA103aの内周側の端部が位置している。更には、L1層のRMA114の内周側の端部と、L0層のIDTA103aの外周側の端部とは、相対トレランス及びクリアランスの和に相当する長さだけ離れている。このように、より好ましくは、レーザ光LBを照射する側から見て、互いに重なると不都合を生ずるL0層の記録エリアとL1層の記録エリアは、その間に相対トレランス及びクリアランスの和に相当する径方向の長さを有する空きエリアが配置されるように配置される。以下の説明においても、「相対トレランス」について説明を進めている場合であっても、このような「クリアランス」も考慮することが好ましい。
尚、本実施例におけるクリアランスとは、L0層及びL1層の中心位置等のずれに相当する偏芯に係るクリアランス(以下、適宜“偏芯クリアランス”と称する)と、デフォーカスされたレーザ光のビームスポットの大きさに係るクリアランス(以下、適宜“スポットクリアランス”と称する)との和に相当する。
尚、図3(a)及び図3(b)の具体的エリア構成によれば、L0層のIDTA103aが、本発明の「第1エリア」の一具体例を構成しているとすると、L1層のIDTA113aは、本発明の「第2エリア」の一具体例を構成している。更には、L0層のIDTA103aが、本発明の「第1エリア」の一具体例を構成しているとすると、L1層のRMA114は、本発明の「第2エリア」の一具体例を構成している。しかしながら、レーザ光LBを照射する側から見て、互いに重なると不都合を生ずる記録エリアであって、特に半径位置が互いに隣接ないしは近接している記録エリアはいずれも、その関係に応じて、適宜本発明の「第1エリア」及び「第2エリア」の一具体例を構成し得る。
ここで、相対トレランス及びクリアランスについて、図4から図6を参照してより詳細に説明する。ここに、図4は、相対トレランスを概念的に示す図式的概念図であり、ここに、図5は、クリアランスのうちの偏芯クリアランスを概念的に示す図式的概念図であり、図6は、クリアランスのうちスポットクリアランスを概念的に示す図式的概念図である。
図4(a)に示すように、設計上、アドレス“X”が半径位置“r”に規定されるとする。これにより、設計上リードインエリア101やデータエリア105(115)やリードアウトエリア108やミドルエリア109(119)の配置が規定される。このとき、アドレスを規定するランドプリピットないしはウォブルを形成するためのスタンパ等の製造誤差、言い換えればスタンパを製造するためのディスク原盤の製造誤差又は該ディスク原盤を生成するためのカッティングマシンの半径位置誤差やトラックピッチむら等により、アドレス“X”が本来規定されるべき半径位置“r”に的確に規定されない場合があり得る。或いは、光ディスク100を製造する際の熱収縮等における個体差等により、アドレス“X”が本来規定されるべき半径位置“r”に的確に規定されない場合があり得る。
具体的には、図4(b)に示すように、本来アドレス“X”が規定されるべき半径位置“r”に、アドレス“X+ΔX”が規定されることがあり得る。このとき、アドレス“X”は、半径位置“r”よりも“Δr1”だけ内周側にシフトした、半径位置“r−Δr1”に規定されることがあり得る。このΔr1を、記録層毎の位置ズレと称する。この位置ズレは記録層毎に生じ得る。即ち、L0層における位置ズレとL1層における位置ズレとは、互いに別個独立に生じ得る。この場合、好適な記録動作ないしは再生動作を担保するという観点から、位置ズレの許容範囲を定めることができる。例えば、光ディスク100の一具体例であるDVD−Rにおいては、位置ズレの許容範囲は、−20μmから+20μmと定められている。この位置ズレの許容範囲を、適宜“位置トレランス”と称する。この許容範囲に基づいて、L0層及びL1層の夫々の位置ズレの許容範囲の和(即ち、L0層及びL1層の夫々の位置トレランスの和)が相対トレランスとなる。この場合であれば、相対トレランスは、20+20=40μmとなる。
尚、L0層の実際の位置ズレとL1層の実際の位置ズレとの和を相対トレランスとしてもよい。即ち、L0層において実際に生じている位置ズレの最大値と、L1層において実際に生じている位置ズレの最大値との和が、光ディスク100の相対トレランスとしてもよい。
図5(a)に示すように、L0層とL1層の間に相対的な偏芯(以下“相対的な偏芯”と称する)が存在しない光ディスク100であれば、L0層の半径“r”に規定されるトラックと、L1層の半径“r”に規定されるトラックとは、半径位置“r”のトラックの一周にわたって対向する関係にある。尚、偏芯とは、各層の中心位置のズレと、L0層及びL1層を貼り合わせる際の中心位置の位置ズレ等により発生する、L0層及びL1層の相対的なズレを示す。
他方で、図5(b)に示すように、相対的な偏芯が存在している光ディスク100では、L1層の半径“r”に規定されるトラックと、L1層の半径“r”に規定されるトラックとは、半径位置“r”のトラックの一周の間で2点でしか対向しない。即ち、本来対向する位置に規定されるはずのL0層のトラックと、L1層のトラックとがほとんどの場所で対向せず、L0層がL1層より外周側になる部分と、逆にL0層がL1層より内周側になる部分が生じてしまう。ここで“Δr2”は相対的な偏芯である。そこで、図5(c)に示すように、L1層の半径“r”に規定されるトラックに対応したL0層のトラックの半径を“r+Δr2”とする。すると、図5(d)に示すように、相対的な偏芯“Δr2”が生じても、L1層の半径“r”に規定されるトラックは、L0層の半径“r+Δr2”が規定するトラックの外側となることは無くなる。またL1層の半径“r”に規定されるトラックに対応したL0層のトラックの半径を“r−Δr2”とすることで、相対的な偏芯“Δr2”が生じても、L1層の半径“r”に規定されるトラックは、L0層の半径“r−Δr2”が規定するトラックの内側となることは無くなる。図5(c)で導入した“Δr2”が「偏芯クリアランス」である。そして、相対的な偏芯の許容最大値をもって偏芯クリアランスの値とする。
また図6(a)に示すように、レーザ光LBがL1層にフォーカスされている(焦点が合わせられている)場合、L0層上には、所定半径“Δr3”のビームスポットが形成される。このとき、上述したように、データが記録されたL0層を介してレーザ光LBを照射することでL1層にデータを記録する場合を考える。図6(a)に示すように、L0層のアドレス“X”までデータが記録されている場合に、該アドレス“X”に対向するL1層のアドレス“Y”にレーザ光LBのフォーカスを合わせると、レーザ光LBの左側半分は、データが記録されたL0層を介してL1層に照射されるが、一方でレーザ光LBの右側半分は、データが未記録のL0層を介してL1層に照射される。従って、単にデータが記録済みのL0層に対向するL1層にデータを記録するのみでは、データが記録されたL0層を介してレーザ光LBを照射することでL1層に好適にデータを記録することはできない。
このため、図6(b)に示すように、L1層にデータを記録する場合のレーザ光LBのフォーカス位置は、データが記録されたL0層のアドレス“X”に対向するL1層のアドレス“Y”が示す位置から、ビームスポットの半径“Δr3”に相当する距離だけ内周側にシフトさせる必要がある。具体的には、ビームスポットの半径“Δr3”に相当するアドレスの変量“ΔX”だけ内周側にシフトしたアドレス“Y−ΔX”が示す位置にレーザ光LBをフォーカスする必要がある。図6で導入した“Δr3”が「スポットクリアランス」である。このビームスポットの半径の許容最大値をもって、スポットクリアランスの値とする。
図5における“Δr2”を改めてL0層とL1層の間の相対的な偏芯ズレの許容最大値とし、また図6における“Δr3”を改めてレーザ光LBがL1層にフォーカスした際のL0層におけるビームスポットの半径の許容最大値とすれば、図3におけるクリアランスは、図5の偏芯クリアランス“Δr2”と図6のスポットクリアランス“Δr3”の和に相当する。
以上説明したように、半径位置が互いに隣接ないしは近接しており、且つレーザ光LBを照射する側から見て、互いに重なると不都合を生ずるL0層の記録エリアとL1層の記録エリアとの間に、相対トレランス(ないしは、相対トレランスとクリアランスとの和)に相当する径方向の長さを有する空きエリアが配置される。これにより、L0層及びL1層の夫々の位置ズレの大きさに応じて、図7を用いて説明するような状態が実現される。ここに、図7は、位置ズレの大きさに応じた光ディスク100上の実際の各エリアの特に半径位置関係を示すデータ構造図である。
尚、図7の説明においては、L0層の位置ズレの許容範囲の最大値を“a”とし、L1層の位置ズレの許容範囲の最大値を“b”としている。従って、この場合、相対トレランスは“a+b”となる。
初めに、L0層の位置ズレ及びL1層の位置ズレが共に“0”(即ち、相対的な位置の差が“0”)である場合について説明する。このとき、半径位置“r”に規定されているL0層のアドレス“X”と、半径位置“r”に規定されているL1層のアドレス“Y”とは、互いに対応する関係にあるものとする。例えば、“X”と“Y”とは互いに補数の関係にあり、設計上は対向する位置に(同一の半径位置に)規定される関係にあるものとする。そして、L0層の位置ズレ及びL1層の位置ズレが共に“0”であるため、実際の光ディスク100上においても、図7(a)に示すように、アドレス“X”が示すL0層のエリア部分と、アドレス“Y”が示すL1層のエリア部分とは、互いに対向する関係にある。言い換えれば、設計上規定された半径位置に各エリアは配置されている。従って、データが記録されてない(即ち、未記録の)L0層に対向するL1層のIDTA113aにOPCパターンを記録することができる。即ち、データが記録されていないL0層を介してレーザ光LBを照射することで、IDTA113aにOPCパターンを記録することができる。同様に、データが記録されていないL1層に対向するL0層のIDTA103aにOPCパターンを記録することができる。
一方、L0層の位置ズレが、負の最大値“−a”であり、L1層の位置ズレが、正の最大値“+b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、実際にアドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“a”だけずれており、L1層においては、実際にアドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図7(b)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r−a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r+b”の半径位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図7(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL1層のIDTA113aの外周側の端部と、L0層のIDTA103aの内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、データが記録されてないL0層に対向するL1層のIDTA113aにOPCパターンを記録することができる。同様に、データが記録されていないL1層に対向するL0層のIDTA103aにOPCパターンを記録することができる。
他方、L0層の位置ズレが、正の最大値“+a”であり、L1層の位置ズレが、負の最大値“−b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図7(c)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r+a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r−b”の位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図7(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL0層のIDTA103aの外周側の端部と、L1層のRMA114の内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、データが記録されてないL0層に対向するL1層のIDTA113aにOPCパターンを記録することができる。同様に、データが記録されていないL1層に対向するL0層のIDTA103aにOPCパターンを記録することができる。
尚、図7では、クリアランスについて考慮されていないが、クリアランスが考慮されても同様の構成となる。そしてクリアランスが考慮されれば、偏芯が生じていても、或いはレーザ光LBのL0層上におけるスポットの大きさに係わらず、データが記録されてないL0層に対向するL1層のIDTA113aにOPCパターンを記録することができる。同様に、データが記録されていないL1層に対向するL0層のIDTA103aにOPCパターンを記録することができる。
ここで、光ディスク100上における各エリアの具体的なアドレス値及び半径位置を図8及び図9を参照して説明する。ここに、図8は、最内周側に配置される各エリアの具体的なアドレス値及び半径位置を示すデータ構成図であり、図9はφ12cmのディスクにおける、最外周側に配置される各エリアの具体的なアドレス値及び半径位置を示すデータ構成図である。尚、図8及び図9は、光ディスク100の一具体例であるDVD−Rを用いて説明している。従って、相対トレランスの具体値として、“40μm”を用いて説明している。
図8に示すように、L1層のIDTA113aの内周側の端部のアドレスは“0021C6h”であり、その半径位置は、“22mm+40μm=22.04mm”である。この“22mm”は、安定的にデータを記録することができる最小半径位置であり、その位置から“40μm”(即ち、相対トレランスに相当する長さ)外周側にシフトした位置に、L1層のIDTA113aの内周側の端部が配置される。また、L1層のIDTA113aの内周側の端部に対応するL0層のエリア部分のアドレスは、“FFE077h”である。
L1層のIDTA113aの外周側の端部と、L0層のIDTA103aの内周側の端部とは、その間が少なくとも“84+40=124μm”径方向に離れている。即ち、ここでは、クリアランスの具体値として“84μm”が用いられている。
L0層のIDTA103aの外周側の端部のアドレスは、“FFDE33h”であり、それに対応するL1層のエリア部分のアドレスは、“00240Ah”である。また、L0層のIDTA103aの外周側の端部(ないしは、それに対応するL1層のエリア部分)の半径位置は、22.320mmである。
L0層のIDTA103aの外周側の端部と、L1層のRMA114の内周側の端部とは、その間が“65+40=105μm”だけ径方向に離れている。また、L1層のRMA114の外周側の端部と、L0層のRMA104の外周側の端部とは、その間が“65+40=105μm”だけ径方向に離れている。即ち、ここでは、クリアランスの具体値として、“65μm”が用いられている。また、L0層のRMA104の内周側の端部のアドレスは、“FFDE31h”であり、L0層のRMA104の外周側の端部のアドレスは、“FFDBBDh”である。また、L0層のRMA104の外周側の端部に対応するL1層のエリア部分のアドレスは、“002680h”である。また、L1層のRMA114の内周側の端部のアドレスは、“0024E6h”であり、その半径位置は、“22.425mm”である。L1層のRMA114の外周型の端部のアドレスは、“0025A2h”であり、その半径位置は、“22.515mm”である。
NBCA106が設けられた場合、NBCA106の内周側の端部の半径位置は、“22.710mm”であり、NBCA106の外周側の端部の半径位置は、“23.510mm”である。またNBCA106が設けられた場合、L0層のリードインエリア102の内周側の端部およびL1層のリードアウトエリア118の内周側の端部の半径位置は共に、“23.696mm”である。
またNBCA106が設けられていない場合は、L0層のリードインエリア102およびL1層のリードアウトエリア118の内周側の端部の半径位置は、共に“22.620mm”であり、L0層のリードインエリア102の内周側の端部のアドレスは、“FFDBBBh”であり、L1層のリードアウトエリア118の内周側の端部のアドレスは、“002682h”である。
このように、光ディスク100の内周側においては、L1層のIDTA113aとL0層のIDTA103aとが重ならないように、L0層のIDTA103aとL1層のRMA114とが重ならないように相対トレランスに相当する径方向の長さを有する空きエリアが確保されている。また、L0層のRMA104とL1層のRMA114とに、上述した記録の順序を維持してデータを記録することができるように、RMA104の外周側の端部とRMA114の外周側の端部とが、相対トレランスに相当する長さだけ径方向に放れている。
続いて、図9に示すように、L1層のODTA113bの内周側の端部のアドレスは、“023574h”であり、それに対応するL0層のエリア部分のアドレスは、“FDCCC9h”である。また、L1層のODTA113bの内周側の端部(ないしは、それに対応するL0層のエリア部分)の半径位置は、“58.3mm”である。
L1層のODTA113bの外周側の端部と、L0層のODTA103bの内周側の端部とは、その間が少なくとも“84+40=124μm”径方向に離れるように設定される。即ち、ここでは、クリアランスの具体値として、“84μm”が用いられている。L0層のODTA103bの外周側の端部のアドレスは、“FDC887h”であり、それに対応するL1層のエリア部分のアドレスは、“0239B6h”である。また、L0層のODTA103bの外周側の端部(ないしは、それに対応するL1層のエリア部分)の半径位置は、“58.5mm”である。なお、φ8cmディスクの最外周側に配置される各エリアの構成は、図9に示したφ12cmディスクと同様である。φ8cmディスクの場合の最外周側に配置される各エリアの具体的なアドレス値及び半径位置は、L1層のODTA113bの内周側の端部のアドレスが、“00D4D7h”であり、それに対応するL0層のエリア部分のアドレスは、“FF2D66h”である。また、L1層のODTA113bの内周側の端部(ないしは、それに対応するL0層のエリア部分)の半径位置は、“38.3mm”である。
L1層のODTA113bの外周側の端部と、L0層のODTA103bの内周側の端部とは、その間が少なくても“84+40=124μm”径方向に離れるように設定される。即ち、ここでは、クリアランスの具体値として、“84μm”が用いられている。L0層のODTA103bの外周側の端部のアドレスは、“FF2A99h”であり、それに対応するL1層のエリア部分のアドレスは、“00D7A4h”である。また、L0層のODTA103bの外周側の端部(ないしは、それに対応するL1層のエリア部分)の半径位置は、“38.5mm”である。
このように、光ディスク100の外周側においては、L1層のODTA113bとL0層のODTA103bとが重ならないように、相対トレランスに相当する長さの空きエリアが確保されている。
以上説明した具体的なエリア構成が、L0層及びL1層の夫々の位置ズレが“0”であればそのまま実現される。或いは、L0層及びL1層の夫々の位置ズレが“0”でなくとも、結果として相対的な位置の差が“0”であれば、半径位置こそ本来規定される位置から異なれど、L0層とL1層の夫々の各エリアの相対的な位置関係は、図8及び図9に示すままに実現される。或いは、相対的な位置の差が“0”でなければ、図8及び図9に示したL0層及びL1層の夫々の各エリアの相対的な位置関係が変化する。即ち、図8及び図9は、設計上の各エリアの配置を示すものであり、実際の光ディスク100においては、各エリアの半径位置は、位置ズレの大きさに応じて変動する。しかしながら、各エリアの半径位置が位置ズレの大きさに応じて変動したとしても、図7において説明した関係については保たれる。
以上説明したように、本実施例に係る光ディスク100によれば、半径位置が互いに隣接ないしは近接しているL0層の記録エリアとL1層の記録エリアであって、レーザ光LBを照射する側から見て、互いに重なると不都合を生ずるL0層の記録エリアとL1層の記録エリアは、その間に、相対トレランス(或いは、クリアランスとの和)に相当する径方向の長さを有する空きエリアが確保されている。言い換えれば、それらの記録エリアの間は、相対トレランスに相当する長さだけ径方向に離れている。従って、仮にアドレスの位置ズレが生じていたとしても(更には、偏心が生じていたとしても)、データが記録されていないL0層の記録エリアに対向するL1層の記録エリアにデータを記録することができる。即ち、データが未記録のL0層を介してレーザ光LBを照射することで、L1層にデータを記録することができる。同様に、データが記録されていないL1層の記録エリアに対向するL0層の記録エリアにデータを記録することができる。これにより、例えばIDTA103a(113a)やODTA103b(113b)のように、対向する記録層の記録エリアにデータが記録されていない状態でデータを記録する必要がある記録エリアに、好適にデータを記録することができる。
更に、RMA114とRMA104の夫々の外周側の端部の関係のように、対向するL0層にデータが記録されている状態でデータを記録する必要があるL1層の記録エリアにも、仮にアドレスの位置ズレが生じていたとしても(更には、偏心が生じていたとしても)、好適にデータを記録することができる。
尚、上述の実施例では、L0層の各エリアとL1層の各エリアとの関係について、相対トレランスに相当する径方向の長さを有する空きエリアを設ける構成について説明した。しかしながら、例えばL0層の各エリアとL0層のNBCA106との関係についても同様の関係が適用できる。即ちL0層の各エリア(具体的には、NBCA106と隣接するエリア)とNBCA106との間にも相対トレランスに相当する径方向の長さを有する空きエリアを設けてもよい。但し、この場合の相対トレランスは、L0層の位置トレランスと、NBCA106を形成する際のカッティング装置に起因した位置トレランスとの和に相当する。これは、NBCA106は、その他の各エリアとは異なり、独自のカッティング装置によって形成されるため、L0層の位置ズレとは別個に位置ズレが生ずるためである。このように、L0層の各エリアと、NBCA106との間にも相対トレランスに相当する径方向の長さを有する空きエリアを設けることで、L0層の各エリアとNBCA106とが重なってしまう不都合を避けることができる。その結果、L0層の各エリアにデータを好適に記録することができると共に、NBCA106に記録されている各種識別データを好適に読み取ることができる。
(3)他の具体的エリア構成
続いて、図10及び図11を参照して、他の具体的エリア構成について説明する。ここに、図10及び図11は夫々、光ディスク100上の他の具体的なエリア構成を概念的に示すデータ構成図である。
尚、図10及び図11では、説明の簡略化のため、上述した具体的なエリアの名称を用いることに代えて、単にL0層の二つの記録エリアを、エリアL0−A及びエリアL0−Bと称し、L1層の二つの記録エリアを、エリアL1−A及びL1−Bと称している。
図10(a)に示すように、光ディスク100aにおいては、L0層のエリアL0−Aの外周側の端部に対応するL1層のエリア部分と、L1層のエリアL1−Bの内周側の端部とは、相対トレランスに相当する長さだけ径方向において離れている。更に、L0層のエリアL0−Aに隣接するL0層のエリアL0−Bの内周側の端部に対応するL1層のエリア部分と、L1層のエリアL1−Aの外周側の端部とは、相対トレランスに相当する長さだけ径方向において離れている。このとき、L0層のエリアL0−AとエリアL0−Bとの境界部分のアドレスは“X”であり、それは設計上半径位置“r”に規定されるものとする。また、アドレス“X”が示すエリア部分に対応するL1層のエリア部分のアドレスは“Y”であるとする。L0層の位置ズレ及びL1層の位置ズレが共に“0”(即ち、相対的な位置の差が“0”)である場合、実際の光ディスク100aのエリア構成は、図10(a)に示すとおりになる。
他方、このような光ディスク100aにおいて、L0層の位置ズレが負の最大値“−a”であり、L1層の位置ズレが正の最大値“+b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図10(b)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r−a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r+b”の半径位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図10(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL1層のエリアL1−Aの外周側の端部と、L0層のエリアL0−Bの内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、L0層のエリアL0−Bにデータが記録済みであるか又は記録されていないかという状態の変化に影響を受けることなく、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Bにレーザ光LBが照射されることなく、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。同様に、L0層のエリアL0−Aにデータが記録済みであるか又は記録されていないかという状態の変化に影響を受けることなく、L1層のエリアL1−Bにデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Aにレーザ光LBが照射されることなく、L1層のエリアL1−Bにデータを記録することができる。
更には、エリアL1−A及びエリアL1−Bに対して、データが記録されたL0層の記録エリアを介してレーザ光LBを照射することで、データを記録する必要がある場合にも、光ディスク100aによれば好適に満たすことができる。即ち、エリアL1−A及びエリアL1−BがIDTA103a(113a)ないしはODTA103b(113b)でない場合(例えば、データエリア105(115)中の一部の記録エリアである場合)も、エリアL1−A及びエリアL1−Bに好適にデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Aにデータが記録済みでありさえすれば、データが記録されたL0層の記録エリアを介してレーザ光LBを照射することで、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。このように、「相対トレランス」に相当する空きエリアを設ける本実施例における光ディスク100等は、データが記録されたL0層の記録エリアを介してレーザ光LBを照射することで、L1層の記録エリアにデータを記録する場合、並びにデータが記録されていないL0層の記録エリアを介してレーザ光LBを照射することで、L1層の記録エリアにデータを記録する場合のいずれにおいても、アドレスが規定される半径位置のズレの有無ないしはその程度にかかわらず、好適にデータを記録することができるという大きな利点を有している。図3から図9を用いた上述の説明及び図10から図14を用いた以下の説明においても、同様のことが言える。
他方、L0層の位置ズレが正の最大値“+a”であり、L1層の位置ズレが負の最大値“−b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図10(c)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r+a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r−b”の位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図10(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL0層のエリアL0−Aの外周側の端部と、L1層のエリアL1−Bの内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、L0層のエリアL0−Aにデータが記録済みであるか又は記録されていないかという状態の変化に影響を受けることなく、L1層のエリアL1−Bにデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Aにレーザ光LBが照射されることなく、L1層のエリアL1−Bにデータを記録することができる。同様に、L0層のエリアL0−Bにデータが記録済みであるか又は記録されていないかという状態の変化に影響を受けることなく、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Bにレーザ光LBが照射されることなく、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。
図11(a)に示すように、光ディスク100bにおいては、L0層のエリアL0−Aの外周側の端部に対応するL1層のエリア部分と、L1層のエリアL1−Bの内周側の端部とは、相対トレランスに相当する長さだけ径方向において離れている。更に、L0層のエリアL0−Bの内周側の端部に対応するL1層のエリア部分と、L1層のエリアL1−Aの外周側の端部とは、相対トレランスに相当する長さだけ径方向において離れている。更に、L0層のエリアL0−Aの内周側の端部と、L1層のエリアL1−Aの内周側の端部とは、対応している(即ち、設計上同一半径位置に存在する)。同様に、L0層のエリアL0−Bの内周側の端部と、L1層のエリアL1−Bの内周側の端部とは、対応している(即ち、設計上同一半径位置に存在する)。このとき、L0層のエリアL0−Aの外周側の端部のアドレスは“X”であり、それは設計上半径位置“r”に規定されるものとする。また、アドレス“X”が示すエリア部分に対応するL1層のエリア部分(即ち、L1層のエリアL1−Aの外周側の端部)のアドレスは“Y”であるとする。L0層の位置ズレ及びL1層の位置ズレが共に“0”(即ち、相対的な位置の差が“0”)である場合、実際の光ディスク100bのエリア構成は、図11(a)に示すとおりになる。
他方、このような光ディスク100bにおいて、L0層の位置ズレが負の最大値“−a”であり、L1層の位置ズレが正の最大値“+b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図11(b)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r−a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r+b”の半径位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図11(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL1層のエリアL1−Aの外周側の端部と、L0層のエリアL0−Bの内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、L0層のエリアL0−Bにデータが記録済みであるか又は記録されていないかという状態の変化に影響を受けることなく、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Bにレーザ光LBが照射されることなく、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。同様に、L0層のエリアL0−Aにデータが記録済みであるか又は記録されていないかという状態の変化に影響を受けることなく、L1層のエリアL1−Bにデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Aにレーザ光LBが照射されることなく、L1層のエリアL1−Bにデータを記録することができる。
他方、L0層の位置ズレが正の最大値“+a”であり、L1層の位置ズレが負の最大値“−b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図11(c)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r+a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r−b”の位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図11(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL0層のエリアL0−Aの外周側の端部と、L1層のエリアL1−Bの内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、L0層のエリアL0−Aにデータが記録済みであるか又は記録されていないかという状態の変化に影響を受けることなく、L1層のエリアL1−Bにデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Aにレーザ光LBが照射されることなく、L1層のエリアL1−Bにデータを記録することができる。同様に、L0層のエリアL0−Bにデータが記録済みであるか又は記録されていないかという状態の変化に影響を受けることなく、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。即ち、L0層のエリアL0−Bにレーザ光LBが照射されることなく、L1層のエリアL1−Aにデータを記録することができる。
(記録装置の実施例)
次に図12から図15を参照して、本発明の記録装置に係る実施例としての記録再生装置200の構成及び動作について説明する。
(1)基本構成
先ず、図12を参照して、本実施例に係る記録再生装置200の基本的構成について説明する。ここに、図12は、本実施例に係る記録再生装置200の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。尚、記録再生装置200は、光ディスク100にデータを記録する機能と、光ディスク100に記録されたデータを再生する機能とを備える。
図12に示すように、記録再生装置200は、実際に光ディスク100がローディングされ且つデータの記録やデータの再生が行なわれるディスクドライブ300と、該ディスクドライブ300に対するデータの記録及び再生を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ400とを備えている。
ディスクドライブ300は、光ディスク100、スピンドルモータ351、光ピックアップ352、信号記録再生手段353、CPU(ドライブ制御手段)354、メモリ355、データ入出力制御手段306、及びバス357を備えて構成されている。また、ホストコンピュータ400は、CPU359、メモリ360、操作/表示制御手段307、操作ボタン310、表示パネル311、及びデータ入出力制御手段308を備えて構成される。
スピンドルモータ351は光ディスク100を回転及び停止させるもので、光ディスク100へのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ351は、図示しないサーボユニット等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転及び停止させるように構成されている。
光ピックアップ352は、本発明における「記録手段の」一具体例を構成しており、光ディスク100への記録再生を行うために、例えば半導体レーザ装置とレンズ等から構成される。より詳細には、光ピックアップ352は、光ディスク100に対してレーザービーム等の光ビームを、再生時には読み取り光として第1のパワーで照射し、記録時には書き込み光として第2のパワーで且つ変調させながら照射する。
信号記録再生手段353は、スピンドルモータ351と光ピックアップ352を制御することで光ディスク100に対して記録再生を行う。より具体的には、信号記録再生手段353は、例えば、レーザダイオードドライバ(LDドライバ)及びヘッドアンプ等によって構成されている。レーザダイオードドライバは、光ピックアップ352内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。ヘッドアンプは、光ピックアップ352の出力信号、即ち、光ビームの反射光を増幅し、該増幅した信号を出力する。より詳細には、信号記録再生手段353は、OPC処理時には、CPU354の制御下で、図示しないタイミング生成器等と共に、OPCパターンの記録及び再生処理により最適なレーザパワーの決定が行えるように、光ピックアップ352内に設けられた図示しない半導体レーザを駆動する。
メモリ355は、記録再生データのバッファ領域や、信号記録再生手段353で使用出来るデータに変換する時の中間バッファとして使用される領域などディスクドライブ300におけるデータ処理全般及びOPC処理において使用される。また、メモリ355はこれらレコーダ機器としての動作を行うためのプログラム、即ちファームウェアが格納されるROM領域と、記録再生データの一時格納用バッファや、ファームウェアプログラム等の動作に必要な変数が格納されるRAM領域などから構成される。
CPU(ドライブ制御手段)354は、信号記録再生手段353及びメモリ355と、バス357を介して接続され、各種制御手段に指示を行うことで、ディスクドライブ300全体の制御を行う。通常、CPU354が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ355に格納されている。
データ入出力制御手段306は、ディスクドライブ300に対する外部からのデータ入出力を制御し、メモリ355上のデータバッファへの格納及び取り出しを行う。ディスクドライブ300とSCSIや、ATAPIなどのインタフェースを介して接続されている外部のホストコンピュータ400から発行されるドライブ制御命令は、データ入出力制御手段306を介してCPU354に伝達される。また、記録再生データも同様にデータ入出力制御手段306を介して、ホストコンピュータ400とやり取りされる。
操作/表示制御手段307はホストコンピュータ400に対する動作指示受付と表示を行うもので、例えば記録又は再生といった操作ボタン310による指示をCPU359に伝える。CPU359は、操作/表示制御手段307からの指示情報を元に、データ入出力手段308を介して、ディスクドライブ300に対して制御命令(コマンド)を送信し、ディスクドライブ300全体を制御する。同様に、CPU359は、ディスクドライブ300に対して、動作状態をホストに送信するように要求するコマンドを送信することができる。これにより、記録中や再生中といったディスクドライブ300の動作状態が把握できるためCPU359は、操作/表示制御手段307を介して蛍光管やLCDなどの表示パネル311にディスクドライブ300の動作状態を出力することができる。
メモリ360は、ホストコンピュータ400が使用する内部記憶装置であり、例えばBIOS(Basic Input/Output System)等のファームウェアプログラムが格納されるROM領域、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の動作に必要な変数等が格納されるRAM領域などから構成される。また、データ入出力制御手段308を介して、図示しないハードディスク等の外部記憶装置に接続されていてもよい。
以上説明した、ディスクドライブ300とホストコンピュータ400を組み合わせて使用する一具体例は、映像を記録再生するレコーダ機器等の家庭用機器である。このレコーダ機器は放送受信チューナや外部接続端子からの映像信号をディスクに記録し、テレビなど外部表示機器にディスクから再生した映像信号を出力する機器である。メモリ360に格納されたプログラムをCPU359で実行させることでレコーダ機器としての動作を行っている。また、別の具体例では、ディスクドライブ300はディスクドライブ(以下、適宜ドライブと称す)であり、ホストコンピュータ400はパーソナルコンピュータやワークステーションである。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータとドライブはSCSIやATAPIといったデータ入出力制御手段306及び308を介して接続されており、ホストコンピュータ400にインストールされているライティングソフトウェア等のアプリケーションが、ディスクドライブ300を制御する。
(2)動作原理
続いて、図13から図15を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置200の記録動作について説明する。ここに、図13は、本実施例に係る記録再生装置200の記録動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図14及び図15は夫々、光ディスク101上におけるデータの記録の態様を概念的に示すデータ構成図である。
図13に示すように、初めに、本発明の「制御手段」の一具体例を構成するCPU354ないしは359の制御の下に、光ディスク101の相対トレランスが取得される(ステップS101)。この相対トレランスは、光ディスク101上に予め相対トレランスを示すデータとして記録されていてもよい。或いは、記録再生装置200自身の例えばメモリ355ないしは360中に格納されていてもよい。また、相対トレランスに代えて、L0層及びL1層の夫々の位置トレランスが光ディスク101上に記録されていてもよいし、メモリ355ないしは360中に格納されていてもよい。或いは、記録動作の対象となっている光ディスク101の実際の相対的な位置ズレないしは各層の位置ズレの値が記録ないしは格納されており、その実際の位置ズレの値を位置トレランスとみなして扱ってもよい。
続いて、L0層にデータが記録される(ステップS102)。その後、CPU354ないしは359の制御の下に、L0層におけるデータの記録の態様に即して、L1層においてデータが記録されないインターバル(即ち、上述の空きエリア)が設定される(ステップS103)。この設定は、ステップS101において取得された相対トレランスに基づいて行なわれる。その後、インターバルを除くL1層にデータが記録される(ステップS104)。
実際のデータの記録の態様について、以下に説明する。初めに、IDTA103a(113a)にデータが記録される態様について説明する。2層DVD−Rにおいて、IDTAとして割り振られた領域は、前出の図8においてL0層、L1層共に、r=22.04mmからr=22.32mmの領域である。この領域の中で、図14(a)に示すように、L0層のIDTA103aは外周側から内周に向かって、つまりX1、X2、・・・Xmの順番で記録パワー較正が行われ、L1層のIDTA113aは内周側から外周に向かって、つまりY1、Y2、・・・Ynの順番で記録パワー較正が行われる。ここでIDTAとして割り振られた領域の一方の記録層の容量をAとし、X1、X2、・・・Xm、およびY1、Y2、・・・Ynを各記録パワー較正に使用した容量とする。さらにIDTAにおいて、径方向における相対トレランスに相当する長さの領域の容量をΔとすると、
A−(X1+X2+・・・+Xm)−(Y1+Y2+・・・+Yn)≧ Δ ・・・(1)
式(1)を満たすように記録パワー較正を行う。このことによりL1層のIDTA113aの外周端からL0層のIDTA103aの内周端に相当する領域の容量は、少なくとも、径方向における相対トレランスに相当する長さの領域の容量Δが確保される。つまりは、L1層のIDTA113aの外周端とL0層のIDTA103aの内周端の半径差は、相対トレランスに相当する長さが径方向において常に確保されることとなる。
特に式(1)で等号となる場合について説明する。この場合図14(b)に示すように、L0層のIDTA103aの外周端からアドレスが“X”である領域までOPCパターンが記録されているとする。L0層のIDTA103aの内周側の端部に対応するL1層のエリア部分のアドレスが“Y”であるとすると、L1層においては、IDTA113aの内周端から、アドレス“Y”が示すエリア部分よりも内周側に相対トレランスに相当する長さだけシフトした位置(具体的には、容量Δに相当するアドレスの変分をΔYとすると、アドレス“Y−ΔY”が示すエリア部分)までOPCパターンを記録することが可能となる。即ち、アドレス“Y−ΔY”が示すエリア部分が、IDTA113aの外周側の端部に相当する。尚、アドレス“X”及びアドレス“Y”は、本来、即ち設計上半径位置“r”のエリア部分に規定されるアドレスであるとする。
このときL0層及びL1層の夫々の位置ズレが共に“0”であれば、図14(b)の網掛け部分に示すような半径位置の関係を有してOPCパターンが記録される。即ち、データが記録されていないL1層に対向するL0層のエリア部分にOPCパターンを記録でき、且つデータが記録されていないL0層を介してレーザ光LBを照射することで、L1層にOPCパターンが記録される。従って、夫々の記録層において好適にレーザ光LBの記録パワーの較正を行なうことができる。
ここでL0層の位置ズレが、負の最大値“−a”であり、L1層の位置ズレが、正の最大値“+b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“b”だけずれている場合について説明する。言い換えれば、L1層のIDTA113aの外周側の端部とL0層のIDTA103aの内周側の端部とが最も近づく状態について説明する。この場合、図14(c)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r−a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r+b”の半径位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図14(b)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL1層のIDTA113aの外周側の端部と、L0層のIDTA103aの内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、データが記録されていないL1層に対向するL0層のエリア部分にOPCパターンを記録でき、且つデータが記録されていないL0層を介してレーザ光LBを照射することで、L1層にOPCパターンが記録される。従って、夫々の記録層において好適にレーザ光LBの記録パワーの較正を行なうことができる。
この記録の態様はODTA103b(113b)においても同様である。
またIDTA103a(113a)の別の記録の態様について図14(b)を用いて説明する。初めに、内周側の端部のアドレスが“X”であるL0層のIDTA103aにOPCパターンが記録される。L0層のIDTA103aの内周側の端部に対応するL1層のエリア部分のアドレスが“Y”であるとすると、L1層においては、アドレス“Y”が示すエリア部分よりも内周側に相対トレランスに相当する長さだけシフトした位置(具体的には、アドレス“Y−ΔY”が示すエリア部分)からOPCパターンが記録される。即ち、アドレス“Y−ΔY”が示すエリア部分が、IDTA113aの外周側の端部に相当する。尚、アドレス“X”及びアドレス“Y”は、本来、即ち設計上半径位置“r”のエリア部分に規定されるアドレスであるとする。
このときL0層及びL1層の夫々の位置ズレが共に“0”であれば、図14(b)の網掛け部分に示すような半径位置の関係を有してOPCパターンが記録される。即ち、データが記録されていないL1層に対向するL0層のエリア部分にOPCパターンを記録でき、且つデータが記録されていないL0層を介してレーザ光LBを照射することで、L1層にOPCパターンが記録される。従って、夫々の記録層において好適にレーザ光LBの記録パワーの較正を行なうことができる。
ここでL0層の位置ズレが、負の最大値“−a”であり、L1層の位置ズレが、正の最大値“+b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“b”だけずれている場合について説明する。言い換えれば、L1層のIDTA113aの外周側の端部とL0層のIDTA103aの内周側の端部とが最も近づく状態について説明する。この場合、図14(c)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X”は、“r−a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y”は、“r+b”の半径位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図14(b)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL1層のIDTA113aの外周側の端部と、L0層のIDTA103aの内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、データが記録されていないL1層に対向するL0層のエリア部分にOPCパターンを記録でき、且つデータが記録されていないL0層を介してレーザ光LBを照射することで、L1層にOPCパターンが記録される。従って、夫々の記録層において好適にレーザ光LBの記録パワーの較正を行なうことができる。
続いて、データエリア105(115)にデータが記録される場合の記録の態様について説明する。図15(a)に示すように、初めに、内周側の端部のアドレスが“X1”であり且つ外周側の端部のアドレスが“X2”であるL0層のデータエリア105にデータが記録される。ここで、L0層のデータエリア105の内周側の端部に対応するL1層のエリア部分のアドレスが“Y1”であり、且つL0層のデータエリア105の外周側の端部に対応するL1層のエリア部分のアドレスが“Y2”であるとする。この場合、L1層においては、アドレス“Y2”が示すエリア部分よりも内周側に相対トレランスに相当する長さだけシフトした位置(具体的には、アドレス“Y2−ΔY”が示すエリア部分)から、アドレス“Y1”が示すエリア部分よりも外周側に相対トレランスに相当する長さだけシフトした位置(具体的には、アドレス“Y1+ΔY”が示すエリア部分)までのデータエリア115にデータが記録される。尚、アドレス“X1”及びアドレス“Y1”は、本来、即ち設計上半径位置“r”のエリア部分に規定されるアドレスであるとする。
このときL0層及びL1層の夫々の位置ズレが共に“0”であれば、図15(a)の網掛け部分に示すような半径位置の関係を有してデータが記録される。即ち、データが記録されているL0層を介してレーザ光LBを照射することで、L1層にデータが記録される。このため、同一の記録層にデータを記録している際に、記録条件がばらつくことがない。従って、夫々の記録層において好適にデータを記録することができる。
一方、L0層の位置ズレが、負の最大値“−a”であり、L1層の位置ズレが、正の最大値“+b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図15(b)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X1”は、“r−a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y1”は、“r+b”の半径位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図15(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL1層のデータエリア115の外周側の端部と、L0層のデータエリア105の外周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、データが記録されているL0層を介してレーザ光LBを照射することで、L1層にデータが記録される。従って、夫々の記録層において好適にデータを記録することができる。
他方、L0層の位置ズレが、正の最大値“+a”であり、L1層の位置ズレが、負の最大値“−b”である場合について説明する。即ち、L0層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも外周側に“a”だけずれており、L1層においては、アドレスが規定されている半径位置が、本来そのアドレスが規定されるべき半径位置よりも内周側に“b”だけずれている場合について説明する。この場合、図15(c)に示すように、本来半径位置“r”に規定されるべきL0層のアドレス“X1”は、“r+a”の半径位置に規定されている。また、本来半径位置“r”に規定されるべきL1層のアドレス“Y1”は、“r−b”の半径位置に規定されている。それに伴い、L0層及びL1層の夫々の各エリアの半径位置も図15(a)に示す設計上規定された半径位置と異なる。このため、例えばL1層のデータエリア115の内周側の端部と、L0層のデータエリア105の内周側の端部とが互いに対向している。しかしながらこの場合であっても、データが記録されているL0層を介してレーザ光LBを照射することで、L1層にデータが記録される。従って、夫々の記録層において好適にデータを記録することができる。
また、L0層及びL1層の夫々にデータを記録するまでに、予めエリア設定を行なうように構成してもよい。即ち、データを記録する前に、光ディスク101が図1から図11に示すようなエリア構成を有する光ディスク100と同等のエリア構成を有するように、予め各エリア(例えば、IDTA103a(113a)やODTA103b(113b)やRMA104(114)やリードインエリア102やリードアウトエリア118やデータエリア105(115)やミドルエリア109(119)等)の範囲等を設定してもよい。
以上説明したように、本実施例に係る記録再生装置200によれば、上述した本実施例に係る光ディスク100のように、相対トレランスを考慮したエリア構成を有していない光ディスク101であっても、上述した本実施例に係る光ディスク100と同様にデータを記録することができる。従って、本実施例に係る光ディスク100が有する各種利益を享受することができる。
特に、例えば光ディスク101に実際のL0層及びL1層の夫々の位置ズレの値が記録されている場合は、実際のL0層及びL1層の夫々の位置ズレの値に基づいて、記録再生装置200自身がエリア設定を行なうことができるため、必要以上に大きな相対トレランスを用いてエリア設定をする必要はない。即ち、相対トレランスの具体値として、位置ズレの許容範囲を示す位置トレランスではなく、位置トレランスと同等ないしはそれよりも小さい実際の位置ズレの値に基づいて、データ等の記録ないしはエリアの設定を行なうことができる。このため、光ディスク101へ記録することができるデータのサイズを増大させることができる。これは、光ディスクの製造メーカ等が、高品質な光ディスク101を製造できる場合には大きな利点となる。
他方で、例えば光ディスク101に記録されている実際の位置ズレの値に基づいて、記録再生装置200自身がエリア設定を行なうことができるため、光ディスクの製造メーカは、必ずしも位置ズレが位置トレランスに収まっている光ディスク101を製造しなくともよい。従って、光ディスク101の歩留まりを増大させることができるという利点をも併せ持っている。そしてそのような場合であっても、実際の位置ズレの値に基づいてデータの記録ないしはエリア設定を行なうことができるため、光ディスク101に対して好適にデータを記録することができ、好適な記録動作を実現するという点においては特段の問題は生じない。
もちろん、図1から図11において説明したようなエリア構成を予め有している光ディスク100に対してデータを記録しても、同様の利益を享受することができることは言うまでもない。
また、上述の実施例では、記録媒体の一例として光ディスク100及び記録再生装置の一例として光ディスク100に係るレコーダ或いはプレーヤについて説明したが、本発明は、光ディスク及びそのレコーダに限られるものではなく、他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種記録媒体並びにそのレコーダ或いはプレーヤにも適用可能である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なう記録媒体、記録装置及び方法、並びに記録制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラムは、例えば、DVD等の高密度光ディスクに利用可能であり、更にDVDレコーダ等の情報記録装置に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な情報記録装置等にも利用可能である。

Claims (4)

  1. 記録情報が記録されるデータエリア、当該データエリアの内周側に位置し且つ記録パワーの較正を行うための内周側較正エリア及び当該データエリアの外周側に位置し且つ前記記録パワーの較正を行うための外周側較正エリア、並びに前記内周側較正エリアと前記データエリアとの間に位置すると共に前記記録情報の記録を管理するための管理情報が記録される記録管理エリアを夫々含む第1記録層及び第2記録層を備える記録媒体に、前記記録情報を記録する記録装置であって、
    前記記録媒体の内周側から外周側に向かう方向へ、前記第1記録層に前記記録情報を記録する第1記録手段と、
    前記記録媒体の外周側から内周側に向かう方向へ、前記第2記録層に前記記録情報を記録する第2記録手段と、
    前記第1記録層の内周側較正エリア又は外周側較正エリアに対して、所定サイズの領域部分が外周側から内周側に向かって使用されるように前記記録パワーの較正を行なう第1較正手段と、
    前記第2記録層の内周側較正エリア又は外周側較正エリアに対して、所定サイズの領域部分が内周側から外周側に向かって使用されるように前記記録パワーの較正を行なう第2較正手段と、
    前記第1記録層の前記内周側較正エリアのうちの使用済みの領域部分の内周側端部と、前記第2記録層の前記内周側較正エリアのうちの使用済みの領域部分の外周側端部との間に、少なくとも、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長の間隔を前記第1記録層又は前記第2記録層の半径方向において有して前記記録パワーの較正が行われるように前記第1較正手段又は前記第2較正手段を制御する第1制御手段と、
    前記第1記録層の前記外周側較正エリアのうちの使用済みの領域部分の内周側端部と、前記第2記録層の前記外周側較正エリアのうちの使用済みの領域部分の外周側端部との間に、少なくとも前記トレランス長の間隔を前記第1記録層又は前記第2記録層の半径方向において有して前記記録パワーの較正が行われるように前記第1較正手段又は前記第2較正手段を制御する第2制御手段と
    前記第1記録層又は前記第2記録層の前記記録管理エリアに前記管理情報を記録する第3記録手段と、
    (i)前記第2記録層の前記記録管理エリアの内周側端部は、前記第1記録層の前記内周側較正エリアの外周側端部より、少なくとも前記トレランス長だけ半径方向に沿って外周側に位置し、(ii)前記第2記録層の前記記録管理エリアの外周側端部は、前記第1記録層の前記記録管理エリアの外周側端部より、少なくとも前記トレランス長だけ半径方向に沿って内周側に位置した状態を維持したまま前記管理情報を記録するように前記第3記録手段を制御する第3制御手段と、
    (i)前記第2記録層の前記データエリアの内周側端部は、前記第1記録層の前記データエリアの内周側端部より、少なくとも前記トレランス長だけ半径方向に沿って外周側に位置し、(ii)前記第2記録層の前記データエリアの外周側端部は、前記第1記録層の前記データエリアの外周側端部より、少なくとも前記トレランス長だけ半径方向に沿って内周側に位置した状態を維持したまま前記記録情報を記録するように前記第1記録手段及び前記第2記録手段の少なくとも一方を制御する第4制御手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1及び第2制御手段は、前記トレランス長に、前記記録情報を前記記録媒体に記録するためのレーザ光の焦点が前記第2記録層に合わせられている場合の前記第1記録層上における前記レーザ光のスポット半径の許容最大値及び前記第1記録層と前記第2記録層との夫々の相対的な偏芯ズレの許容最大値の夫々の和を示すクリアランス長を加えた間隔を有して前記記録パワーの較正が行われるように前記第1較正手段又は前記第2較正手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記トレランス長は、前記第1記録層における、所定のアドレスが設計上規定される位置と、実際に製造された記録媒体における所定のアドレスの位置との位置ズレの許容範囲と、前記第2記録層における、所定のアドレスが設計上規定される位置と、実際に製造された記録媒体における所定のアドレスの位置との位置ズレの許容範囲との和であることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 記録情報が記録されるデータエリア、当該データエリアの内周側に位置し且つ記録パワーの較正を行うための内周側較正エリア及び当該データエリアの外周側に位置し且つ記録パワーの較正を行うための外周側較正エリア、並びに前記内周側較正エリアと前記データエリアとの間に位置すると共に前記記録情報の記録を管理するための管理情報が記録される記録管理エリアを夫々含む第1記録層及び第2記録層を備える記録媒体に、前記記録情報を記録する記録方法であって、
    前記記録媒体の内周側から外周側に向かう方向へ、前記第1記録層に前記記録情報を記録する第1記録工程と、
    前記記録媒体の外周側から内周側に向かう方向へ、前記第2記録層に前記記録情報を記録する第2記録工程と、
    前記第1記録層の内周側較正エリア又は外周側較正エリアに対して、所定サイズの領域部分が外周側から内周側に向かって使用されるように前記記録パワーの較正を行なう第1較正工程と、
    前記第2記録層の内周側較正エリア又は外周側較正エリアに対して、所定サイズの領域部分が内周側から外周側に向かって使用されるように前記記録パワーの較正を行なう第2較正工程と、
    前記第1記録層の前記内周側較正エリアのうちの使用済みの領域部分の内周側端部と、前記第2記録層の前記内周側較正エリアのうちの使用済みの領域部分の外周側端部との間に、少なくとも、前記第1記録層の所定位置に規定されるべきアドレスと前記第2記録層の前記所定位置に関連するアドレスとの間における相対的な位置ズレの許容範囲を示すトレランス長の間隔を前記第1記録層又は前記第2記録層の半径方向において有して前記記録パワーの較正が行われるように制御する第1制御工程と、
    前記第1記録層の前記外周側較正エリアのうちの使用済みの領域部分の内周側端部と、前記第2記録層の前記外周側較正エリアのうちの使用済みの領域部分の外周側端部との間に、少なくとも前記トレランス長の間隔を前記第1記録層又は前記第2記録層の半径方向において有して前記記録パワーの較正が行われるように制御する第2制御工程と
    前記第1記録層又は前記第2記録層の前記記録管理エリアに前記管理情報を記録する第3記録工程と、
    (i)前記第2記録層の前記記録管理エリアの内周側端部は、前記第1記録層の前記内周側較正エリアの外周側端部より、少なくとも前記トレランス長だけ半径方向に沿って外周側に位置し、(ii)前記第2記録層の前記記録管理エリアの外周側端部は、前記第1記録層の前記記録管理エリアの外周側端部より、少なくとも前記トレランス長だけ半径方向に沿って内周側に位置した状態を維持したまま前記管理情報を記録するように制御する第3制御工程と、
    (i)前記第2記録層の前記データエリアの内周側端部は、前記第1記録層の前記データエリアの内周側端部より、少なくとも前記トレランス長だけ半径方向に沿って外周側に位置し、(ii)前記第2記録層の前記データエリアの外周側端部は、前記第1記録層の前記データエリアの外周側端部より、少なくとも前記トレランス長だけ半径方向に沿って内周側に位置した状態を維持したまま前記記録情報を記録するように制御する第4制御工程と
    を備えることを特徴とする記録方法。
JP2006552954A 2005-01-14 2006-01-12 記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム Expired - Fee Related JP4780786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006552954A JP4780786B2 (ja) 2005-01-14 2006-01-12 記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005008444 2005-01-14
JP2005008444 2005-01-14
JP2006552954A JP4780786B2 (ja) 2005-01-14 2006-01-12 記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム
PCT/JP2006/300261 WO2006075645A1 (ja) 2005-01-14 2006-01-12 記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006075645A1 JPWO2006075645A1 (ja) 2008-08-07
JP4780786B2 true JP4780786B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=36677670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006552954A Expired - Fee Related JP4780786B2 (ja) 2005-01-14 2006-01-12 記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7817523B2 (ja)
JP (1) JP4780786B2 (ja)
TW (1) TWI358063B (ja)
WO (1) WO2006075645A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4042865B2 (ja) * 2005-01-06 2008-02-06 パイオニア株式会社 記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム
CN101506878A (zh) * 2006-08-21 2009-08-12 松下电器产业株式会社 光盘装置及其控制方法
JP5735202B2 (ja) * 2009-07-03 2015-06-17 ソニー株式会社 記録可能型光ディスク、記録装置、記録方法
JP2011014203A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Sony Corp 記録可能型光ディスク、記録装置、記録方法、再生装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002358648A (ja) * 2001-03-28 2002-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置および記録パワー決定方法
JP2004310997A (ja) * 2003-03-24 2004-11-04 Ricoh Co Ltd 光情報記録媒体、光情報記録装置、情報処理装置、プログラム及び情報記録方法
WO2004112007A1 (en) * 2003-06-12 2004-12-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Information storage medium and method and apparatus for recording and/or reproducing data
WO2005001825A1 (en) * 2003-06-28 2005-01-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Information storage medium
JP2006024290A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Toshiba Corp 光ディスク及び情報記録方法
JP2006527457A (ja) * 2003-06-12 2006-11-30 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 情報記録媒体

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1011766A (ja) 1996-06-26 1998-01-16 Nippon Columbia Co Ltd 円盤状光記録媒体記録再生装置および円盤状光記録媒体
JP3720624B2 (ja) 1999-04-26 2005-11-30 株式会社リコー 光ディスク記録再生装置と光ディスクの最適記録パワー値決定方法
JP2001023237A (ja) 1999-07-02 2001-01-26 Pioneer Electronic Corp 情報記録媒体
JP2002092939A (ja) 2000-09-12 2002-03-29 Pioneer Electronic Corp 多層光学式記録媒体及びその製造方法
CN1937041A (zh) * 2000-09-13 2007-03-28 松下电器产业株式会社 光学信息记录方法
JP2004295940A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Ricoh Co Ltd 試し書き処理制御方法、光記録媒体、光情報記録装置、光情報記録用プログラム及び記憶媒体
US7345973B2 (en) * 2003-06-26 2008-03-18 Koninklijke Philips Electronics N.V. Multi-layer writable optical record carrier with an optimum power calibration area, and method and apparatus for forming optimum power calibration areas on such a record carrier
JP4424211B2 (ja) * 2004-04-09 2010-03-03 日本ビクター株式会社 情報記録媒体の記録方法及び記録装置
TWI316706B (en) * 2004-10-07 2009-11-01 Pioneer Corp Information recording apparatus and method, and computer program for recording control
KR20060082513A (ko) * 2005-01-12 2006-07-19 엘지전자 주식회사 기록매체 및 기록매체의 기록방법과 기록장치

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002358648A (ja) * 2001-03-28 2002-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置および記録パワー決定方法
JP2004310997A (ja) * 2003-03-24 2004-11-04 Ricoh Co Ltd 光情報記録媒体、光情報記録装置、情報処理装置、プログラム及び情報記録方法
WO2004112007A1 (en) * 2003-06-12 2004-12-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Information storage medium and method and apparatus for recording and/or reproducing data
JP2006527457A (ja) * 2003-06-12 2006-11-30 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 情報記録媒体
WO2005001825A1 (en) * 2003-06-28 2005-01-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Information storage medium
JP2007521607A (ja) * 2003-06-28 2007-08-02 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 情報記録媒体
JP2006024290A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Toshiba Corp 光ディスク及び情報記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7817523B2 (en) 2010-10-19
TWI358063B (en) 2012-02-11
WO2006075645A1 (ja) 2006-07-20
US20080019239A1 (en) 2008-01-24
JPWO2006075645A1 (ja) 2008-08-07
TW200638371A (en) 2006-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4780786B2 (ja) 記録媒体、記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム
JPWO2005116995A1 (ja) 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びに記録制御用のコンピュータプログラム
KR100918266B1 (ko) 정보 기록 장치 및 정보 기록 방법
US7957245B2 (en) Recording medium, recording method, and computer program
KR100755422B1 (ko) 정보 기록 매체, 정보 기록 장치 및 방법
JP4042865B2 (ja) 記録装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム
KR100852226B1 (ko) 기록 장치, 기록 방법, 및 컴퓨터 프로그램
JP4792502B2 (ja) 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、情報記録再生装置及び記録方法、並びにコンピュータプログラム
US7801007B2 (en) Information recording medium, and information recording apparatus and method
US20090135707A1 (en) Information recording device and method, computer program and information recording medium
JP5727021B2 (ja) 情報記録媒体、情報再生装置及び管理情報再生方法、情報記録再生装置及び識別情報再生記録方法
JPWO2009072179A1 (ja) 記録装置及び方法、コンピュータプログラム、並びに記録媒体
JPWO2006107033A1 (ja) 情報記録装置及び方法、記録制御用のコンピュータプログラム、並びに情報記録媒体
JPWO2007072862A1 (ja) 情報記録装置及び方法、並びにコンピュータプログラム
JPWO2007094452A1 (ja) 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、記録制御用のコンピュータプログラム
WO2006121128A1 (ja) 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、記録制御用のコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees