JP4780143B2 - シンク取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、システムキッチン等において、カウンターにシンクを組み込んで固定するためのシンク取付構造に関する。
従来のカウンターとシンクとを接合するシンク取付構造としては、一般的に、カウンターに形成されたシンク取付け用の開口部に、シンクの上端周縁に設けられた外周鍔片(フランジ部)を、カウンターの開口部近傍の裏面に接合固着させる態様が知られている。
下記特許文献1では、シンクの上端周縁に設けられたフランジ部を、ボルト及び固定金具等を用いて、カウンター裏面側に向けて押圧し、保持させる構造としたシンクの取付構造が提案されている。
また、下記特許文献2では、シンクのフランジ部をカウンターの開口部近傍の裏面に、反応硬化型接着剤により接着して形成されたキッチンカウンターが提案されている。
このものでは、前記開口部の近傍の裏面に、該開口部の外周を四角く取り囲むように木質補強材を固着し、該木質補強材によって囲まれた区画内に、反応硬化型接着剤を注入してカウンターとシンクとを接合する構造とされている。
また、下記特許文献3では、シンクの上端周縁に外側方に向けて設けられたフランジ部の上面と、カウンターの上面とが面一となるように取付けるシンクのカウンターへの取付構造が提案されている。
上記フランジ部の外周縁からは、下方に向けて高さ1〜2mmの突起部が形成されている。また、カウンターの開口縁の周囲上面には、上記フランジ部を載置するためのフランジ載置部が、該カウンターの上面の他部位よりも該フランジ部の肉厚分だけ段落させて形成されている。また、上記フランジ載置部の外周縁には、上記フランジ部に形成された突起部を逃がすための逃がし部が形成されている。
この取付構造では、シンクのフランジ部の下面をカウンターのフランジ載置部に当接させ、上記フランジ部の突起部を、逃がし部に配置し、当該逃がし部にコーキング材を充填して、シンクをカウンターの開口に取付ける構造とされている。
特開平10−299057号公報 特開2007−222344号公報 特開2002−348932号公報
上記特許文献2に記載のキッチンカウンターでは、上記木質補強材によって囲まれた区画内に、反応硬化型接着剤を注入してカウンターとシンクとを接合する態様とされている。このように、カウンターの裏面に木質補強材を固着して、該木質補強材によって囲まれた区画内に、接着剤を注入してカウンターとシンクとを接合する態様では、高温多湿で長年使用するなどの使用環境によっては、当該木質補強材が、水分の吸放湿或いは熱の影響等を受けて長手方向に沿って膨張、収縮し、当該木質補強材に反りが生じる場合があった。或いは、カウンター自体に反りが生じて変形することで、当該木質補強材に反りが生じる場合があった。このように接着剤が注入される空間を区画形成する木質補強材に反りが生じると、その変形により、当該木質補強材と、硬化した接着剤層との接着界面において、剥離等が生じたり、その変形に伴い接着剤層に内部応力が生じたりする場合があった。このような剥離や内部応力が生じると、カウンターとシンクとの接合強度が低下する場合があった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、カウンターとシンクとの接合強度を高め得るシンク取付構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係るシンク取付構造は、カウンターに形成された開口部にシンクを配置し、該シンクの上端部に周設されたフランジ部とカウンターとの間の隙間に目地を形成するようにして、前記カウンターと前記シンクとを接合する接合部を備えたシンク取付構造であって、前記接合部は、前記隙間を含み、前記開口部を取り囲むようにカウンターの裏面に、前後方向及び左右方向に沿ってそれぞれ固着された桟材と前記シンクの側壁上端部との間に形成された空間に接着剤を充填して形成されており、前記桟材のうち、少なくとも左右方向に沿って固着された桟材は、木質角材からなり、幅方向の全体に亘って形成された下方に開口するスリットを有しており、該桟材には、該スリットを跨ぐように長手方向に沿って補強金具が固着されていることを特徴とする。
ここに、上記前後方向は、カウンターに対して対面した使用者を基準に手前側を前、奥側を後としている。また、その前後方向に直交する方向を上記左右方向としている。すなわち、上記左右方向は、対面した状態におけるカウンターの横幅方向を指し、通常の一般的なキッチン用のカウンターにおいては、開口部及び該開口部に取付けられるシンクの長手方向と同方向である。
本発明の前記シンク取付構造においては、前記スリットを、前記桟材を厚さ方向の途中まで切込んで形成されたものとしてもよい。或いは、前記スリットを、前記桟材の厚さ方向の全体に亘って形成されたものとしてもよい。
また、本発明の前記シンク取付構造においては、前記補強金具を、断面略L字状とし、前記桟材の下面及び側面に亘って固着するようにしてもよい。
本発明に係る前記シンク取付構造では、上記カウンターの開口部を取り囲むようにカウンターの裏面に固着された桟材のうち、少なくとも左右方向に沿って固着された桟材を、木質角材とし、幅方向の全体に亘って形成された下方に開口するスリットを有したものとしている。従って、接合部を形成するために充填される接着剤の堰として機能する桟材のうち、少なくとも長尺側である、左右方向に沿って固着された桟材の長手方向に沿う上記したような膨張や収縮による変形(反り)を、上記スリットによって吸収でき、その変形量(反り量)を低減できる。よって、上述のような接着界面における剥離や接着剤層で生じる内部応力等を低減できるので、カウンターとシンクとの接合強度を高めることができる。
さらに、該桟材には、該スリットを跨ぐように長手方向に沿って補強金具が固着されているので、該補強金具によって、当該桟材の反りをより効果的に低減できるとともに、当該桟材の長手方向に沿う剛性が高められ、カウンター自体の剛性を高めることができる。
本発明に係る前記シンク取付構造において、前記スリットを、前記桟材を厚さ方向の途中まで切込んで形成されたものとすれば、例えば、分割された複数個の角材片をスリットが形成されるように相互に離間させてカウンターの裏面に固着させるものと比べて、取扱い性が良く、当該桟材のカウンター裏面への固着が容易に行え、製造工程の簡略化が図れる。
或いは、本発明に係る前記シンク取付構造において、前記スリットを、前記桟材の厚さ方向の全体に亘って形成するようにすれば、当該桟材の長手方向に沿う上記したような膨張や収縮による変形を、当該スリットによって、より効果的に吸収できる。
本発明に係る前記シンク取付構造において、前記補強金具を、断面略L字状とし、前記桟材の下面及び側面に亘って固着するようにすれば、当該桟材の長手方向に沿う剛性を、より効果的に高めることができる。また、この構成によれば、当該桟材の下面及び側面に補強金具が長手方向に沿って固着されているので、当該桟材の上下方向(鉛直方向)への反り及び水平方向への反りを、当該補強金具によって押さえ込むようにして低減できる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るシンク取付構造を用いたシンク付カウンターの一例を模式的に示し、図3(a)におけるX−X線矢視概略部分破断拡大縦断面図、図2は、同シンク付カウンターを模式的に示す概略斜視図、図3(a)、(b)は、いずれも同シンク付カウンターを模式的に示し、(a)は、概略平面図、(b)は、概略底面図、図4は、同シンク付カウンターのシンク取付け前のカウンターを示す概略底面図、及び概略拡大図、図5(a)、(b)は、いずれも同シンク取付構造に用いられる桟材及び補強金具を模式的に示す分解概略斜視図である。
尚、各図では、キッチン用のシンク付カウンターに一般的に設けられるコンロ等の加熱調理器や、水栓金具及び配管等の給排水設備等は図示を省略している。
また、図3(b)では、シンク付カウンターの裏面側に露出した接合部を斑点で示している。
本実施形態に係るシンク取付構造は、シンク付カウンター1に適用した例を示しており、該シンク付カウンター1は、キッチンキャビネット等の収納家具の上部に載置されて該キャビネットの天板を構成し、これらシンク付カウンター1と、キャビネットとによりシステムキッチン等のフロアユニットを構成する。
このシンク付カウンター1は、大略的に、図2に示すように、カウンター10と、該カウンター10に接合部30を介して接合固着されたシンク20とを備えている。
上記カウンター10は、図3(a)に示すように、平面視して略矩形状で、平板状に形成されており、図2に示すように、その前端部には、前垂れ部11が左右方向に沿って垂設されている。また、該カウンター10には、図4に示すように、シンク20が嵌め込まれる開口部13が開設されている。
このカウンター10は、人造大理石等の樹脂カウンターとされ、例えば、ビニルエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂を主材とし、これに、充填剤や柄材、離型剤、硬化剤等を添加した樹脂組成物を、注型用金型に注入し、加熱して硬化させることにより形成されており、高い耐衝撃性及び耐熱性を有している。
また、このカウンター10の厚みは、例えば、5.0mm〜20.0mm程度とされており、従来のメラミン化粧板等からなる木質カウンターと比べて、薄板状とされている。
上記開口部13は、図4に示すように、平面視(底面視)して左右方向を長辺とした略長方形状に開設されており、その各入隅部(コーナー部)は、R形状とされている。この開口部13の大きさは、後記するシンク20の外周との間に所定の隙間を空けて、該シンク20を嵌め込み可能な大きさとされている。
また、この開口部13の内周壁14の下端部は、下方かつ外方に向けて傾斜面とされた面取り部14aとされている。このような面取り部14aを形成することで、人造大理石よりなるカウンター10の製造時において型抜きが容易となるとともに、後記するように、裏面側から接着剤を注入する際に、注入を容易にできる。
また、上記開口部13の内周壁14には、後記する接着剤との接着性を高めるために、例えば、比較的、目の粗い番手のサンドペーパー等によりサンディング処理がなされて、粗面化処理が施され、該粗面化処理の後、下塗り剤として、例えば、有機シラン系等のプライマー剤が塗布されて、化学的な表面処理が施されている。
上記カウンター10の裏面10bには、図4に示すように、開口部13を取り囲むように各桟材40,45,50,51が固着されている。
上記桟材のうち、左右方向に沿って固着された桟材40,45(前側木質桟40,後側木質桟45)は、図5に示すように、木質角材からなる。この前後の木質桟40,45は、幅方向の全体に亘って形成され、カウンター10の裏面10bに固着された状態で、下方に開口するスリット42,47を有している。
また、これら前後の木質桟40,45には、上記スリット42,47を跨ぐように、これら前後の木質桟40,45の長手方向に沿って補強金具43,43が固着されている。
上記前後の木質桟40,45を構成する木質角材としては、無垢の木材を角柱状に加工したものや、集成材や合板、LVL(単板積層材)、パーティクルボード、MDF等の木質繊維板を角柱状に加工した木質角材等の木質材からなるものであれば、どのようなものでもよい。
上記前側木質桟40は、図5(a)に示すように、下面(固着された状態における下面)41b側から当該前側木質桟40を、その厚さ方向の途中まで切込んで形成した複数のスリット42を長手方向に沿って、所定の間隔を空けて有している。
上記各スリット42の幅(スリット幅)は、当該前側木質桟40の物性、スリット42を設ける個数等に応じて、当該前側木質桟40の長手方向に沿う膨張や収縮による変形を吸収可能な程度とすればよく、適宜、設計可能であるが、1.0mm程度〜5.0mm程度の比較的、微小幅とされたものとしてもよい。例えば、当該スリット42を形成する切削加工用の刃具の刃物代と略同程度の幅とすれば、切削加工により、容易に当該スリット42を形成することができる。
また、上記スリット42の切込み深さは、当該前側木質桟40の厚さの略1/3程度〜2/3程度の深さとしてもよく、本実施形態では、略1/2程度としている。
上記後側木質桟45は、上記前側木質桟40と同様、図5(b)に示すように、上記同様の複数のスリット47を有している。
また、この後側木質桟45の下面46には、後記する補強金具43の水平片43aの厚さに合わせた段差が形成されている。
尚、本実施形態では、スリット42の形成箇所を、それぞれ3箇所としたものを例示しているが、これに限らず、3箇所未満としてもよく、或いは3箇所より多く設けるようにしてもよい。
上記補強金具43は、本実施形態では、上記前後の木質桟40,45の長手方向に沿う長さと略同長さとされ、水平片43aと立ち上り片43bとからなる断面形状が略L字状とされた金属材で構成されている。
該補強金具43を構成する金属材としては、スチールや炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金等、どのようなものでも良い。
また、上記補強金具43の水平片43aには、図5に示すように、ビスや釘等の固定止具44が挿通される挿通孔43cが適所に厚さ方向に貫通して設けられている。
上記補強金具43の水平片43aの幅は、図1に示すように、前後の木質桟40,45に固着された状態で、前後の木質桟40,45の幅と略同幅或いは、その幅よりも小さく形成されている。また、該補強金具43の立ち上り片43bの幅は、前後の木質桟40,45にそれぞれ設けられた切込み状のスリット42,47の切込み深さに合わせて、該スリット42,47の切込み深さよりも大となるような幅とされている。すなわち、前後の木質桟40,45に固着された状態では、該補強金具43の立ち上り片43bによって、それぞれのスリット42,47が覆い隠される構成とされている。このように、補強金具43の立ち上り片43bの幅を、上記のようにスリット42,47の切込み深さよりも大とすることで、後記するように、接着剤が充填された際にも、当該立ち上り片43bが、堰となり、接着剤が他の部位に漏れ出すようなことを防止できる。
尚、上記補強金具43の各片43a,43bの厚さは、該補強金具43を構成する金属材の物性等に応じて、適宜、設計可能であるが、上記前後の木質桟40,45に剛性を付与可能な厚さとすればよく、例えば、2.0mm程度〜5.0mm程度としてもよい。
また、その断面形状も図例のような水平片43aの幅を、立ち上り片43bの幅よりも大きく形成した不等辺アングル形状とされたものに限られず、立ち上り片43bの幅を、水平片43aの幅よりも大きく形成した不等辺アングル形状としてもよく、或いは、これら各片43a,43bの幅を略同幅とした等辺アングル形状としてもよい。
上記前側木質桟40は、図1に示すように、カウンター10の開口部13の周縁から、僅かに外方に位置するように、その上面41aがカウンター10の裏面10bに接着剤等によって固着され、外方側側面41dがカウンター10の前垂れ部11の背面に当接するようにして固着されている。また、上記補強金具43は、その水平片43aが、該前側木質桟40の下面41bに当接し、その立ち上り片43bが、該前側木質桟40の内方側側面41cに当接して、固定止具44によって前側木質桟40に固着されている。
また、上記後側木質桟45は、図1に示すように、カウンター10の開口部13の周縁から、僅かに外方に位置するように、その上面46aがカウンター10の裏面10bに接着剤等によって固着され、開口部13を挟んで、上記前側木質桟40と対向するように固着されている。また、上記補強金具43は、その水平片43aが、該後側木質桟45の下面46bに当接し、その立ち上り片43bが、該後側木質桟45の外方側側面46dに当接して、固定止具44によって後側木質桟45に固着されている。
上記桟材のうち、前後方向に沿って固着された左右の桟材50,50は、本実施形態では、四角柱形状とされ、上記同様の木質材からなる木質桟とされている。
これら左右の木質桟50,50は、図4に示すように、それぞれカウンター10の開口部13の周縁から、僅かに外方に位置するように接着剤等によって固着されており、上記のように固着された前後の木質桟40,45の内方側側面41c,46cの両端部に、それぞれの端面を当接させて固着されている。
また、これら前後の木質桟40,45と、左右の木質桟50,50とによって、開口部13の四周を取り囲むように、平面視(底面視)して略矩形状の堰を形成している。また、前後の木質桟40,45と、左右の木質桟50,50とにより略矩形状に形成された各入隅部には、コーナー桟材51がそれぞれ固着されている。
これら各桟材40,45,50,51の上下方向の厚さは、後記するように接着剤が充填されて形成された接合部30の上下方向の厚さ及びカウンター10の厚さに合わせて、適宜、設計可能である。例えば、本実施形態のように、カウンター10の厚さよりも大とし、該カウンター10の厚さに各桟材の厚さを加えた全体の厚さが、接合部30の厚さよりも大となるようにしてもよく、10.0mm〜50.0mm程度としてもよい。
上記シンク20は、例えば、ステンレス材等を絞り加工して形成されており、平面視した形状が上記開口部13と略同形状とされ、該開口部13よりもやや小径とされている。また、該シンク20は、底面21及び側壁22で囲まれた空間が上方に開口した水槽を構成し、該底面21の略中央部の後側に寄った位置には、排水口21aが形成されている。
上記側壁22の上端部には、図1に示すように、下方かつ内方に向けて傾斜する傾斜部23が連成されている。
上記傾斜部23の上端部には、外方に向けて略水平に延びるフランジ部24が周設されており、該フランジ部24の外周部には、全周に亘って、床面に向けて略垂直に延びる垂下片25が垂設されている。フランジ部24の形状を、このような垂下片25を有したものとすることで、フランジ部24の強度が向上する。従って、成形後のシンク20を、搬送したり、カウンター10に取付けたり等する際に、フランジ部24に波打ちや変形等が生じることを低減できる。また、この垂下片25により、接合部30が形成された際には、図1に示すように、該垂下片25が接合部30内に埋設され、カウンター10とシンク20との接合強度を高めることができる。
また、上記垂下片25には、周方向に沿って間隔を空けて複数個の貫通孔25aが開設されている。このように貫通孔25aを設けることで、後記するように接着剤が充填された際には、該貫通孔25aにも接着剤が充填される。この貫通孔25aに充填された接着剤によりアンカー効果が奏され、カウンター10とシンク20との接合強度を高めることができる。また、該垂下片25の外周側面には、接着剤のアンカー効果を高めるために、上記同様の粗面化処理が施されている。
上記フランジ部24の幅は、後記する接合部30の表面側に露出した目地33の幅と略同幅或いはやや幅広とされており、例えば、3.0mm〜10.0mm程度の比較的、幅狭とされたものとしてもよい。このように、フランジ部24を幅狭とすることで、ステンレス材等からなるシンクとした場合でも、表面側に露出するフランジ部24が目立ち難く、意匠性に優れたものとなる。
上記接合部30は、シンク20の側壁上端部を構成する傾斜部23と、各桟材40,45,50,51との間に形成された空間に、後記する接着剤が充填されて、図3(b)に示すように、シンク20の傾斜部23を取り囲むように環状に形成されている。
詳しくは、上記接合部30は、図1に示すように、カウンター10の開口部13の内周壁14と、シンク20のフランジ部24の垂下片25とが対向配置されて形成された隙間G(図6参照)、及びシンク20の傾斜部23とフランジ部24と垂下片25とで囲まれた空間を含んで、各桟材40,45,50,51の内方側側面(シンク20側の側面、前側桟材40では、補強金具43の立ち上り片43bも含む)とシンク20の傾斜部23との間に形成された空間Sp(図6参照)に、接着剤を充填して形成されている。
また、上記接合部30は、本実施形態では、二層構造とされており、表面側に位置する第1接合層(第1樹脂層)31と、裏面側に位置する第2接合層(第2樹脂層)32とからなる。
上記第1接合層31は、本実施形態では、後記する接着剤が充填されて、カウンター10の厚さよりも薄く形成されている。また、上記第2接合層32は、該第1接合層31よりも厚く形成されるとともに、各桟材40,45,50,51の内方側側面の途中まで、後記する接着剤が充填されて形成されている。
また、上記第1接合層31は、その一部がカウンター10の開口部13の内周壁14の上端縁と、シンク20のフランジ部24の外周縁との間に露出して目地33を形成している。この目地33の幅は、上記フランジ部24と同様、例えば、3.0mm〜10.0mm程度、好ましくは、3.0mm〜6.0mm程度としてもよい。これにより、カウンター10とシンク20との接合強度を阻害することがなく、また、目地33が目立ち難く、意匠性に優れたものとなる。
また、上記目地33は、カウンター10の表面(上面)10aと、シンク20のフランジ部24の表面(上面)24aとが、当該目地33を含んで連続した略平滑面となるよう、これらの間に形成されている。すなわち、カウンター10の表面10aと目地33、及び目地33とフランジ部の表面24aとは、それぞれ隙間なく形成され、また、大きな段差等が形成されておらず、カウンター10とフランジ部24とは、当該目地33を挟んで略面一とされている。
また、本実施形態では、カウンター10の表面10aと、シンク20のフランジ部24の表面24aとには、僅かな高低差が形成されており、カウンター10の表面10aがシンク20のフランジ部24の表面24aよりも、僅かに高くなるように配置されている。この高低差は、上述のように略面一となるよう、例えば、0.5mm〜2.0mm程度の僅かな高低差とされている。また、該目地33は、カウンター10の開口部13の内周壁14の上端縁から、シンク20のフランジ部24の水平部と垂下片25とのR形状とされた角部の水平部側R基端部に向けて僅かに傾斜して形成されている。
上記のように、本実施形態では、カウンター10の表面10a、目地33及びフランジ部24の表面24aが連続した略平滑面となるように構成するとともに、目地33をシンク20側に向けて僅かに傾斜させている。従って、カウンター10の表面10aに付着した水滴等を、シンク20に向けて容易に誘導でき、清掃性に優れたものとなる。
上記接合部30を形成する接着剤は、例えば、水酸基を持つポリオール類等の主剤と、イソシアネート基を持つイソシアネート類等の硬化剤とを混合して、常温で反応して硬化する二液型ウレタン系接着剤(硬質樹脂接着剤)としてもよい。
本実施形態では、上記第1接合層31を形成する第1接着剤には、カウンター10の色、柄に合わせて、着色剤、柄材等を添加している。このように、カウンター10の色、柄に合わせた着色剤、柄材等を、その一部が表面側に露出して目地33を構成する第1接合層31の第1接着剤に添加することで、当該目地33が目立ち難く、より意匠性に優れたものとなる。
また、該第1接着剤は、上記第2接合層32を形成する第2接着剤に比べて、低粘性のものとしている。これにより、カウンター10の開口部13の内周壁14と、シンク20のフランジ部24の垂下片25との間の隙間等のように比較的狭い隙間にもスムーズに充填することができる。
これら第1接着剤及び第2接着剤は、従来の接合部に用いられていた軟質のシーリング材(コーキング材)等に比べて、硬化反応が進んで完全に硬化した状態では、硬質となる。これにより、表面側に露出する目地33も硬質となり、該目地33に付着した汚れ等を除去し易いものとなる。
尚、上記接着剤としては、硬化した際に硬質となるものであれば、二液型や常温硬化型に限らず、一液型、熱硬化型等の他の硬質樹脂接着剤としてもよく、また、ウレタン系接着剤に限らず、他のエポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、シリコーン系接着剤等としてもよい。
また、図1では、第1接合層31と第2接合層32との境界線を図示しているが、いずれも各接合層を模式的に図示したものであり、実際には、第1接着剤が完全に硬化する前に、第2接着剤を注入し、これらの界面では、これら第1接着剤と第2接着剤とが混和された状態で硬化して接合層が形成される。
次に、本実施形態に係るシンク取付構造を用いたシンク付カウンター1の製造方法の一例を図4及び図6に基づいて説明する。
図6は、本実施形態に係るシンク取付構造を用いたシンク付カウンター1の製造方法の一例を説明するための概略部分破断縦断面図である。
まず、図4に示すように、前後の木質桟40,45及び左右の木質桟50,50を、上記したようにカウンター10の裏面10bの開口部13近傍部位にそれぞれ固着する。次いで、前側木質桟40の下面41b及び内方側側面41cに補強金具43を当接させて、該補強金具43を固定止具44によって、前側木質桟40に固着する。また、同様に、後側木質桟45の下面46b及び外方側側面46dに補強金具43を当接させて、該補強金具43を固定止具44によって、後側木質桟45に固着する。
また、上記のように開口部13の四周を取り囲むように固着された各桟材40,45,50,50の各入隅部に沿わせるようにして、コーナー桟材51をカウンター10の裏面10bに固着する。
次いで、図6に示すように、カウンター10とシンク20とを接合するための接合用台座60の上面61に、カウンター10を、その上下を反転させて載置する。
この接合用台座60には、カウンター10とシンク20との間に環状に形成される上述の目地33に対応する箇所に、凹溝62が環状に凹設されており、該凹溝62には、シリコンゴム冶具65が当該凹溝62に沿って配設されている。
また、接合用台座60の上面61は、凹溝62より内方側は、その外方側よりも僅かに低く形成されている。すなわち、カウンター10が載置される外方側とシンク20が載置される内方側とには、前記したカウンター10とシンク20との高低差に合わせて僅かな高低差が形成されている。
上記シリコンゴム冶具65は、カウンター10及びシンク20が接合用台座60に載置された状態で、フランジ部24の表面24aの外周縁側の部位及びカウンター10の表面10aの開口部13近傍部位に、少なくとも当接或いは弾接するように、その幅が形成されている。
また、該シリコンゴム冶具65は、前記したカウンター10とシンク20との高低差、つまり、目地33の表面形状に合わせて形成されている。詳しくは、カウンター10及びシンク20が接合用台座60に載置された状態で、シンク20のフランジ部24の上記水平部側R基端部まで水平部に当接或いは弾接する形状とされ、その外方側の目地33に対応する部位は、外方かつ下方に向けて僅かに傾斜した形状とされている。また、該目地33に対応する部位のさらに外方側のカウンター10の表面10aの開口部13近傍に対応する部位は、略水平に形成されている。
また、上記接合用台座60には、上方に向けて開口する空気吸引口64aを有した空気吸引路64と、該空気吸引口64aから所定の間隔を隔てて、その空気吸引口64aを囲むように環状に形成された環状溝63とが形成されており、該環状溝63には、カウンター10の表面10aに弾接する環状に形成されたシール部材66が配設されている。これら空気吸引口64a、空気吸引路64及びシール部材66によって、カウンター吸着手段を構成し、これらカウンター吸着手段は、接合用台座60の複数箇所に設けられている。
また、上記空気吸引路64には、吸引ブロアや吸引ポンプ等の空気吸引手段(不図示)が連結されており、該空気吸引手段を駆動することにより、接合用台座60に載置されたカウンター10の表面10aが吸引されて、カウンター10の表面10aが接合用台座60の上面61に密接するよう構成されている。
前記のように接合用台座60にカウンター10を載置した状態で、該カウンター10の開口部13内に、シンク20を、その上下を反転させて接合用台座60の上面61に載置する。
この際、カウンター10の開口部13の内周壁14と、シンク20のフランジ部24の垂下片25とを、目地33用の隙間Gが形成されるよう対向して配置するようにしている。また、この際、上記隙間Gが全周に亘って、略均一の幅となるように、シンク20の位置調整を行い、シンク20を固定冶具等によって固定する。この状態では、図6に示すように、上記目地33の周囲近傍の部位となるカウンター10の表面10a及びシンク20のフランジ部24の表面24aには、シリコンゴム冶具65が弾接あるいは当接している。
上記した状態で、前記隙間G、及びシンク20の傾斜部23とフランジ部24と垂下片25とで囲まれた空間を含み、各桟材40,45,50,51の内方側側面(シンク20側の側面)とシンク20の傾斜部23との間に形成された空間Spに、上記した接着剤を注入する。
まず、前記第1接着剤を注入する。この第1接着剤は、前記したように低粘性のものとしているので、上記隙間G等の細かい空隙にも、その低粘性から隙間無く、かつ気泡等を生じることなく充填される。また、表面側では、フランジ部24の表面24aの外周縁側及びカウンター10の表面10aの開口部13近傍部位には、シリコンゴム冶具65が当接或いは弾接しているので、これら各表面24a,10aとシリコンゴム冶具65との間に隙間が形成され難く、前記第1接着剤がはみ出すようなことを低減できる。よって、略均一の幅とされた目地33が形成され、美観性のある目地33が形成される。
次いで、前記第1接着剤が完全に硬化する前に、該第1接着剤の上から前記第2接着剤を注入する。
これによれば、前記第1接着剤が前記したような隙間や空隙に注入され、また低粘性であることから硬化時間が長くなる場合でも、前記第2接着剤の硬化発熱が該第1接着剤の硬化反応を助け、より早く硬化させることができる。
前記した状態で、各接着剤が完全に硬化すると上記した接合部30を構成する第1接合層31及び第2接合層32が形成される。
次いで、その接合されたカウンター10とシンク20とを接合用台座60の上面61から脱離させることで、シンク付カウンター1が形成される。
尚、上記したシンク付カウンター1の製造方法は、一例であり、他の接合用冶具等を用いて製造するようにしてもよい。
以上のように本実施形態に係るシンク取付構造では、カウンター10とシンク20とを接合する接合部30によってカウンター10に形成された開口部13の内周壁14と、シンク20の上端部に周設されたフランジ部24との間の隙間Gに目地33を形成するようにしている。従って、前記開口部13の内周壁14と前記フランジ部24との間の表面側に上記目地33が形成されるので、例えば、シンクの内側周面に接合部等が形成されるものと比べて、汚れの付着等が視認し易く、また、清掃性が向上される。
また、上記カウンター10の開口部13を取り囲むようにカウンター10の裏面10bに固着された桟材40,45,50,51のうち、左右方向に沿って固着された前後の木質桟40,45に、スリット42,47を形成している。従って、接合部30を形成するために充填される接着剤の堰として機能する桟材40,45,50,51のうち、長尺側である、左右方向に沿って固着された前後の木質桟40,45の長手方向に沿う膨張や収縮による変形を、それぞれに形成されたスリット42,47によって吸収でき、その変形量を低減できる。よって、前後の木質桟40,45と充填されて硬化した接合部30との接着界面における剥離や接合部30で生じる内部応力等を低減できるので、カウンター10とシンク20との接合強度を高めることができる。
特に、本実施形態では、前記スリット42,47を、それぞれ前後の木質桟40,45を厚さ方向の途中まで切込んで形成するようにしているので、例えば、分割された複数個の角材片をスリットが形成されるように相互に離間させてカウンターの裏面に固着させるものと比べて、取扱い性が良く、これら前後の木質桟40,45のカウンター10の裏面10bへの固着が容易に行え、製造工程の簡略化が図れる。
また、これら前後の木質桟40,45のそれぞれスリット42,47を跨ぐように、前後の木質桟40,45の長手方向に沿って、断面略L字状とされた補強金具43を固着するようにしている。従って、前後の木質桟40,45の長手方向に沿う剛性が高められ、シンク付カウンター1自体の剛性を高めることができる。
さらに、上記補強金具43は、前側木質桟40の下面41b及び内方側側面41cに各片43a,43bがそれぞれ当接して固着されており、また、該補強金具43は、後側木質桟45の下面46b及び外方側側面46dに各片43a,43bがそれぞれ当接して固着されている。これにより、これら前後の木質桟40,45の上下方向(鉛直方向)への反り及び水平方向への反りを、当該補強金具43によって押さえ込むようにして低減できる。
尚、本実施形態では、カウンター10の開口部13の四周を取り囲むようにカウンター10の裏面10bに固着された桟材40,45,50のうち、左右方向に沿って固着された前後の木質桟40,45に、下方に開口するスリット42,47を設けるとともに、該スリット42,47を跨ぐように補強金具43をそれぞれ固着した例を示しているが、前後方向に沿って固着された木質桟50にも上記同様のスリットを形成し、上記同様の補強金具を、その長手方向に沿って固着するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、補強金具43を、断面略L字状としたものを例示しているが、長尺平板状とされた補強金具を、前後の木質桟40,45の下面41b,46b又は側面41c,46dにスリット42,47を跨ぐようにして固着するようにしてもよい。或いは、二枚の長尺平板状とされた補強金具を、前後の木質桟40,45の下面41b,46b及び側面41c,46dのそれぞれにスリット42,47を跨ぐようにして固着するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、後側木質桟45に固着された補強金具43は、当該後側木質桟45の外方側側面46dに、その立ち上り片43bを当接させて固着されているが、内方側側面46cに、その立ち上り片43bを当接させて固着するようにしてもよい。これによれば、図1に示す前側木質桟40と同様、立ち上り片43bが堰として機能し、スリット47への接着剤の流入を防止できる。また、このように補強金具43,43のそれぞれを、前後の木質桟40,45に固着することで、当該補強金具43と、各木質桟40,45の内方側側面41c,46cとの間に段差が形成され、該立ち上り片43bによってアンカー効果を奏する。
或いは、図例のように、後側木質桟45の外方側側面46dに、補強金具43の立ち上り片43bを当接させて固着する態様とした場合は、接着剤を注入する際に、スポンジ等の閉塞部材等を詰め込んで、スリット47を閉塞するようにしてもよい。
或いは、接着剤の注入量(充填量)を、スリット47に流入しない程度の量としてもよい。
また、カウンター10の形状は、図例のような平面視して略長方形状とされたものに限られず、例えば、平面視して略L字形状等、他の形状としてもよい。
さらに、カウンター10の開口部13及びシンク20の平面視した形状も図例のような略矩形状とされたものに限られず、楕円形状等としてもよい。
さらにまた、本実施形態では、カウンター10の表面10aとシンク20のフランジ部24の表面24aとの間に僅かな高低差を設け、それに合わせて目地33を僅かに内方側に向けて傾斜させた形状としているが、これに限らず、高低差を設けずに目地33を水平に形成するようにしてもよい。或いは、カウンター10の表面10aと、フランジ部24の垂下片側R基端部とが同高さとなるように、シンク20のフランジ部24側を僅かに高く配置して、目地33を水平となるように形成するようにしてもよい。
次に、本実施形態に係るシンク取付構造に用いられる桟材の他例について、図7に基づいて説明する。
図7(a)、(b)は、いずれも桟材の他例を示し、それぞれ図5に対応させた図である。
尚、上記例との相違点を中心に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略あるいは簡略に説明する。
本例では、前後の木質桟40A,45Aの構成が、上記例において説明した前後の木質桟40,45とは異なる。
本例の前側木質桟40Aは、複数個に分割された短尺の角材片41からなり、これら複数個の角材片41を、上記スリット42と同様のスリット幅を空けて、相互に離間させてカウンター10の裏面10bに固着するようにしている。すなわち、カウンター10の裏面10bに固着された状態では、これら複数個の角材片41は、スリット42Aが形成されるように相互に離間されて固着される。また、この状態では、前側木質桟40Aには、その厚さ方向の全体に亘るスリット42Aが形成されることとなる。
また、後側木質桟45Aも同様、複数個に分割された短尺の角材片46からなり、これら複数個の角材片46を、上記スリット47と同様のスリット幅を空けて、相互に離間させてカウンター10の裏面10bに固着するようにしている。また、後側木質桟45Aには、その厚さ方向の全体に亘るスリット47Aが形成されることとなる。
上記のように、本実施形態では、前後の木質桟40,45には、それぞれスリット42A,47Aが、厚さ方向の全体に亘って形成されているので、これら前後の木質桟40,45の長手方向に沿う膨張や収縮による変形を、当該スリット42A,47Aによって、上記例と比べて、より効果的に吸収できる。
尚、本例においては、補強金具43を上記例と同様のものとしているので、上記前後の木質桟40A,45Aを、カウンター10の裏面10bに固着し、補強金具43を上記同様、前後の木質桟40A,45Aのそれぞれに固着した状態では、図1のように、補強金具43の立ち上り片43bは、前側木質桟40Aの内方側側面41cの途中までしか当接しておらず、また、後側木質桟45Aの外方側側面46dの途中までしか当接していないが、上記各スリット42A,47Aを閉塞可能なように、前後の木質桟40A,45Aの厚さに合わせて、補強金具43の立ち上り片43bを形成するようにしてもよい。
或いは、上記のように充填される接着剤を、後側木質桟45Aのスリット47Aから漏れ出ない程度の高粘度の接着剤としてもよい。或いは、接着剤を注入する際に、スポンジ等の閉塞部材等を詰め込んで、各スリット42A,47Aを閉塞するようにしてもよい。
本発明に係るシンク取付構造の一実施形態を用いたシンク付カウンターの一例を模式的に示し、図3(a)におけるX−X線矢視概略部分破断拡大縦断面図である。 同シンク付カウンターを模式的に示す概略斜視図である。 (a)、(b)は、いずれも同シンク付カウンターを模式的に示し、(a)は、概略平面図、(b)は、概略底面図である。 同シンク付カウンターのシンク取付け前のカウンターを示す概略底面図、及び概略拡大図である。 (a)、(b)は、いずれも同シンク取付構造に用いられる桟材及び補強金具を模式的に示す分解概略斜視図である。 同実施形態に係るシンク取付構造を用いたシンク付カウンターの製造方法の一例を説明するための概略部分破断縦断面図である。 (a)、(b)は、いずれも桟材の他例を示し、それぞれ図5に対応させた図である。
符号の説明
10 カウンター
10b カウンターの裏面
13 開口部
14 開口部の内周壁
20 シンク
22 シンクの側壁
23 傾斜部(側壁上端部)
24 シンクのフランジ部
30 接合部
33 目地
40,40A 前側木質桟(左右方向に沿って固着された桟材)
41b 前側木質桟の下面(桟材の下面)
41c 前側木質桟の内方側側面(桟材の側面)
42,42A 前側木質桟のスリット
43 補強金具
45,45A 後側木質桟(左右方向に沿って固着された桟材)
46b 後側木質桟の下面(桟材の下面)
46d 後側木質桟の外方側側面(桟材の側面)
47,47A 後側木質桟のスリット
50 左右の木質桟(前後方向に沿って固着された桟材)
G フランジ部とカウンターとの間の隙間
Sp 桟材とシンクの側壁上端部との間に形成された空間

Claims (4)

  1. カウンターに形成された開口部にシンクを配置し、該シンクの上端部に周設されたフランジ部とカウンターとの間の隙間に目地を形成するようにして、前記カウンターと前記シンクとを接合する接合部を備えたシンク取付構造であって、
    前記接合部は、前記隙間を含み、前記開口部を取り囲むようにカウンターの裏面に、前後方向及び左右方向に沿ってそれぞれ固着された桟材と前記シンクの側壁上端部との間に形成された空間に接着剤を充填して形成されており、
    前記桟材のうち、少なくとも左右方向に沿って固着された桟材は、木質角材からなり、幅方向の全体に亘って形成された下方に開口するスリットを有しており、該桟材には、該スリットを跨ぐように長手方向に沿って補強金具が固着されていることを特徴とするシンク取付構造。
  2. 請求項1において、
    前記スリットは、前記桟材を厚さ方向の途中まで切込んで形成されていることを特徴とするシンク取付構造。
  3. 請求項1において、
    前記スリットは、前記桟材の厚さ方向の全体に亘って形成されていることを特徴とするシンク取付構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記補強金具は、断面略L字状とされ、前記桟材の下面及び側面に亘って固着されていることを特徴とするシンク取付構造。
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