JP4780029B2 - 送信機、受信機、送信方法、受信方法、固定長シリアル・バースト・データ転送システム、半導体装置、およびハイブッド半導体装置 - Google Patents

送信機、受信機、送信方法、受信方法、固定長シリアル・バースト・データ転送システム、半導体装置、およびハイブッド半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、非同期データ転送に関する。更に詳しくは、2相乃至4相のハンドシェーキングによる通信において、高速に固定長シリアル・バースト・データ転送を行うシグナリング方式に関する。
非同期システム同士のデータ転送は、2相乃至4相のハンドシェーキングによって行われている。このような技術として、非特許文献1に示されるような技術が知られている。
Design Wave Magazine、2005年7月号、pp.64-91、「「非同期プロセッサの」事例研究 ディジタルLSIが抱えるノイズ&消費電力問題の根治療法、唐木信雄
しかしながら、非特許文献1に示す2相乃至4相のハンドシェーキングにあっては、ある一定長のシリアル・データ・ブロックの転送を行う場合、ビット毎のハンドシェーキングがオーバヘッドとなり、転送時間が長くなってしまうという問題があった。
また、そのために、2相乃至4相のハンドシェーキングを用いた非同期データ転送方式によって、高速シリアル・データ転送が出来ない、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、2相乃至4相のハンドシェーキングを用いた非同期データ転送方式によって、高速シリアル・データ転送が出来る通信システムを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる送信機であって、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する2線式符号器、を有することを特徴とする送信機である。
この発明によれば、送信機からの通信開始の要求に応じて通信が開始される送信機と受信機との間の非同期通信において、非同期通信におけるハンドシェーキングにおけるオーバヘッドを抑えることが可能であり、また、非同期通信であるために、環境変動に対して強靭であり、かつ、低消費電力で高速通信が可能となる効果を奏する。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる送信機であって、バースト送信要求信号を前記受信機から前記要求信号線を介して受信するバースト要求受信手段と、前記バースト要求受信手段が前記バースト送信要求信号を受信したことに応じて、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する2線式符号器と、を有することを特徴とする送信機である。
この発明によれば、受信機からの通信開始の要求に応じて通信が開始される送信機と受信機との間の非同期通信において、非同期通信におけるハンドシェーキングにおけるオーバヘッドを抑えることが可能であり、また、非同期通信であるために、環境変動に対して強靭であり、かつ、低消費電力で高速通信が可能となる効果を奏する。
また、この発明は、前記送信機が、前記符号化して送信した送信データシンボルの数をカウントする送信データ数カウント手段と、前記送信データ数カウント手段がカウントした送信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、ラストデータ信号を出力するラストデータ検出手段と、を有し、前記2線式符号器は、前記ラストデータ信号を前記ラストデータ検出手段から入力されたことに応じて、前記非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する、ことを特徴とする送信機である。
この発明によれば、送信機が、非同期通信におけるハンドシェーキングにおいて、通信終了を検出して、非送信シンボルを出力することが出来るという効果を奏する。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる受信機であって、受信データが記憶される記憶部と、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化され、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルが挿入されて符号化されて前記2本のデータ伝送線を介して送出され、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して送出された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して前記受信データとして前記記憶部に記憶する2線式復号器と、前記2線式復号器が前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントする受信データ数カウント手段と、前記受信データ数カウント手段がカウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力する検知手段と、前記検知信号を前記検知手段から入力されたことに応じて、前記送信機に受信完了信号を送出する受信完了報告手段と、を有することを特徴とする受信機である。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる受信機であって、バースト送信要求信号を前記送信機に前記要求信号線を介して送信するバースト要求送信手段と、受信データが記憶される記憶部と、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化され、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルが挿入されて符号化されて前記2本のデータ伝送線を介して送出され、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して送出された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して前記受信データとして前記記憶部に記憶する2線式復号器と、前記2線式復号器が前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントする受信データ数カウント手段と、前記受信データ数カウント手段がカウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力する検知手段と、前記検知信号を前記検知手段から入力されたことに応じて、受信完了信号を送出する受信完了報告手段と、を有することを特徴とする受信機である。
また、この発明は、前記2線式復号器が、前記受信データを前記記憶部に出力し、前記受信データを前記記憶部に出力中に、書き込み信号を前記記憶部に送出することにより、前記受信データを前記記憶部に記憶させ、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルを復号した場合には、識別シンボル信号を出力し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる非送信シンボルを復号した場合には、非送信シンボル信号を出力し、前記受信機が、前記非送信シンボル信号と識別シンボル信号とを前記2線式復号器から入力され、前記非送信シンボル信号が入力されてから前記識別シンボル信号が入力されるまで、前記受信データを前記記憶部に記憶しないことを示すデータ無効信号を出力するデータ無効信号生成手段と、前記2線式復号器が出力する書き込み信号が入力され、該入力された書き込み信号を前記記憶部に出力するストローブ信号生成部と、を有し、前記ストローブ信号生成部は、前記データ無効信号を前記データ無効信号生成手段から入力されたことに応じて、前記書き込み信号をマスクする、ことを特徴とする受信機である。
この発明によれば、受信機が受信する受信データにハザードが生じた場合においても、受信機が、ハザードに影響されないで受信データを受信することが出来るという効果を奏する。
また、この発明は、前記2線式復号器が、前記受信データを出力し、前記送信機が、前記2線式復号器が出力した受信データを予め定められたビット数でパラレル変換し、前記パラレル変換した受信データを、前記記憶部に記憶させるシリアル−パラレル変換器、を有することを特徴とする受信機である。
この発明によれば、受信機が、受信したシリアルなデータを、パラレルなデータとして記憶することが出来るという効果を奏する。
また、この発明は、前記2線式復号器が前記送信機から受信する固定長シリアル送信データに、一度にバースト送信する送信データの個数の情報であるバースト送信データ長情報が含められており、前記受信機が、前記受信した固定長シリアル送信データから前記バースト送信データ長情報を抽出し、前記抽出したバースト送信データ長情報の送信データの個数を、前記予め定められたデータ数とするデータ長設定手段、を有することを特徴とする受信機である。
この発明によれば、可変長シリアル送信データを送受信することが出来るという効果を奏する。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる送信機の送信方法であって、前記送信機が、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する、ことを特徴とする送信方法である。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも要求信号線と2本のデータ伝送線とで接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる送信機の送信方法であって、前記送信機が、バースト送信要求信号を前記受信機から前記要求信号線を介して受信し、前記バースト送信要求信号を受信したことに応じて、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する、ことを特徴とする送信方法である。
また、この発明は、前記送信機が、前記符号化して送信した送信データシンボルの数をカウントし、前記カウントした送信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、ラストデータ信号を出力し、前記ラストデータ信号を入力されたことに応じて、前記非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する、ことを有することを特徴とする送信方法である。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる受信機の受信方法であって、前記受信機が、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化され、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルが挿入されて符号化されて前記2本のデータ伝送線を介して送出され、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して送出された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して受信データとして記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントし、前記カウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力し、前記検知信号を入力されたことに応じて、前記送信機に受信完了信号を送出する、ことを特徴とする受信方法である。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる受信機の受信方法であって、前記受信機が、バースト送信要求信号を前記送信機に前記要求信号線を介して送信し、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化され、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルが挿入されて符号化されて前記2本のデータ伝送線を介して送出され、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して送出された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して受信データとして記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントし、前記カウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力し、前記検知信号を入力されたことに応じて、受信完了信号を送出する、ことを特徴とする受信方法である。
また、この発明は、前記受信機が、前記受信データを前記記憶部に出力し、前記受信データを前記記憶部に出力中に、書き込み信号を前記記憶部に送出することにより、前記受信データを前記記憶部に記憶させ、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルを復号した場合には、識別シンボル信号を出力し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる非送信シンボルを復号した場合には、非送信シンボル信号を出力し、前記非送信シンボル信号と識別シンボル信号とを前記2線式復号器から入力され、前記非送信シンボル信号が入力されてから前記識別シンボル信号が入力されるまで、前記受信データを前記記憶部に記憶しないことを示すデータ無効信号を出力し、前記データ無効信号を入力されたことに応じて、前記書き込み信号をマスクする、ことを特徴とする受信方法である。
また、この発明は、前記送信機が、前記受信データを予め定められたビット数でパラレル変換し、前記パラレル変換した受信データを、前記記憶部に記憶させる、ことを特徴とする受信方法である。
また、この発明は、前記受信した固定長シリアル送信データに、一度にバースト送信する送信データの個数の情報であるバースト送信データ長情報が含められており、前記受信機が、前記受信した固定長シリアル送信データから前記バースト送信データ長情報を抽出し、前記抽出したバースト送信データ長情報の送信データの個数を、前記予め定められたデータ数とする、ことを特徴とする受信方法である。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムであって、前記送信機が、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する2線式符号器、を有し、前記受信機が、受信データが記憶される記憶部と、前記符号化された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して前記受信データとして前記記憶部に記憶する2線式復号器と、前記2線式復号器が前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントする受信データ数カウント手段と、前記受信データ数カウント手段がカウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力する検知手段と、前記検知信号を前記検知手段から入力されたことに応じて、前記送信機に受信完了信号を送出する受信完了報告手段と、を有することを特徴とする固定長シリアル・バースト・データ転送システムである。
また、この発明は、送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも要求信号線と2本のデータ伝送線とで接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムであって、前記受信機が、バースト送信要求信号を前記送信機に前記要求信号線を介して送信するバースト要求送信手段を有し、前記送信機が、前記バースト送信要求信号を前記受信機から受信するバースト要求受信手段と、前記バースト要求受信手段が前記バースト送信要求信号を受信したことに応じて、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する2線式符号器と、を有し、前記受信機が、受信データが記憶される記憶部と、前記符号化された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して前記受信データとして前記記憶部に記憶する2線式復号器と、前記2線式復号器が前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントする受信データ数カウント手段と、前記受信データ数カウント手段がカウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力する検知手段と、前記検知信号を前記検知手段から入力されたことに応じて、受信完了信号を送出する受信完了報告手段と、を有することを特徴とする固定長シリアル・バースト・データ転送システムである。
また、この発明は、前記データ伝送線が金属線であることを特徴とする固定長シリアル・バースト・データ転送システムである。
また、この発明は、前記データ伝送線が、光ファイバーであり、前記2線式符号器が、前記光ファイバーを介して送信データシンボル、識別シンボル、または、非送信シンボルである送信シンボルを出力する発光器を有し、前記2線式復号器が、前記光ファイバーを介して前記送信シンボルを受信する受光器を有する、ことを特徴とする固定長シリアル・バースト・データ転送システムである。
これにより、高速シリアル・データ転送システムは、外界からの電磁波などの影響を減じて通信をすることが出来るという効果を奏する。
また、この発明は、前記発光器が、前記送信シンボルに応じて光出力を高周波変調し、前記受光器が、前記送信シンボルに応じて変調を受けた高周波光を受光し復号する、ことを特徴とする固定長シリアル・バースト・データ転送システムである。
また、この発明は、前記固定長シリアル・バースト・データ転送システムを、1枚のシリコン基板上に形成した半導体装置である。
これにより、1枚のシリコン基板上に形成された半導体装置内の回路が、高速シリアル・データ転送システムにより、通信することが出来るという効果を奏する。
また、この発明は、前記記載の固定長シリアル・バースト・データ転送システムを、複数の異なるシリコン基板の上に形成したハイブッド半導体装置である。
これにより、異なるシリコン基板から構成された1半導体装置内の回路が、高速シリアル・データ転送システムにより、通信することが出来るという効果を奏する。
<第1の実施形態:アクティブセンド−パッシブレシーブ>
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システム(固定長シリアル・バースト・データ転送システム)の構成を示す概略ブロック図である。この第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムは、アクティブセンド−パッシブレシーブの場合の構成である。
なお、アクティブセンド−パッシブレシーブとは、送信機が、通信開始の要求を受信機に送信し、受信機が、送信機からの通信開始の要求に応じて、受信を開始する通信方式である。
この高速シリアル・データ転送システムは、高速シリアル・データ転送送信機10と、高速シリアル・データ転送受信機20とから、構成されている。この高速シリアル・データ転送送信機10と高速シリアル・データ転送受信機20との間は、2本のデータ伝送線d0とd1とにより接続されている。また、高速シリアル・データ転送送信機10と高速シリアル・データ転送受信機20との間は、確認信号線comp2により接続されている。以下においては、高速シリアル・データ転送送信機10を送信機10と称し、高速シリアル・データ転送受信機20を受信機20と称して説明する。
例えば、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とは、それぞれ、金属線である。また、確認信号線comp2も、金属線である。
また、送信機10は、送信側バス30を介して、送信データdata1と送信制御信号sendと受付可能信号enaとバースト通信開始信号startと確認信号線comp3とを送受信している。
また、受信機20は、受信側バス40を介して、読出信号readとデータdata3と読出要求信号readreqとを送受信している。
次に、送信機10と受信機20との概要について説明する。ここで、送信機10と受信機20との間では、1度のバースト送信で送信および受信するデータ数であるバーストデータ数が、予め定められているものとして説明する。
送信機10は、受付可能信号enaにより送信側バス30に、送信機10が受信機20に送信可能(L)または送信不可能(H)であることを示す信号を送出している。
また、送信機10は、送信側バス30から入力される通信開始信号startにより、バースト送信を開始する。また、送信機10は、バースト送信を開始したことに応じて、受付可能信号enaをHにすることにより送信側バス30に、送信不可能であることを示す信号を送出する。
また、送信機10は、バースト送信を開始した後は、送信制御信号sendと送信データdata1とが送信側バス30から入力され、入力された送信制御信号sendに基づいて、入力された送信データdata1を符号化し、符号化した送信データを2本のデータ伝送線d0とd1とを介して、受信機20へ送信する。この符号化については、後に説明する。
また、送信機10は、送信したデータ数をカウントしており、送信したデータ数が、予め定められたバーストデータ数に達したことを検出した場合には、受付可能信号enaをLにすることにより、送信可能であることを示す信号を送信側バス30に送出する。
また、送信機10は、確認信号線comp2がHである確認信号ackを、確認信号線comp2を介して受信機20から受信することにより、受信機20が送信データを全て受信したことを検出する。また、送信機10は、確認信号線comp2を介して確認信号ackを受信したことに応じて、確認信号線comp3がHである確認信号ackを、確認信号線comp3を介して送信側バス30に送出する。
受信機20は、符号化された送信データを2本のデータ伝送線d0とd1とを介して送信機10から受信し、符号化された送信データを復号し、受信機20内部の記憶部に蓄積する。
また、受信機20は、受信したデータ数をカウントしており、受信したデータ数が予め定められたバーストデータ数に達したことを検出した場合には、確認信号線comp2がHである確認信号ackを、送信機10に確認信号線comp2を介して送信する。
また、受信機20は、読出信号readを受信側バス40から入力されたことに応じて、内部の記憶部に蓄積した送信データをデータdata3として、受信側バス40に出力する。
また、受信機20は、内部の記憶部に蓄積した送信データ量に応じて、受信機20に蓄積されたデータを読み出す要求である読出要求信号readreqを受信側バス40に出力する。
なお、後述するように、送信機10と受信機20との間は、2本のデータ伝送線d0とd1とを要求信号線とし、確認信号線comp2を確認信号線として、4相ハンドシェークにより通信が行われる。
なお、送信側バス30には、送信を実行するCPU(Central Processing Unit)や、送信回路などの、送信バスマスタが接続されており、この送信バスマスタが、送信機10を制御することにより、受信機20へ送信データを送信する。
また、受信側バス40には、受信を実行するCPUや、受信回路などの、受信バスマスタが接続されており、この受信バスマスタが、受信機20を制御することにより、送信機10からの送信データを受信する。
<2線式符号化>
次に、送信機10と受信機20とを接続している2本のデータ伝送線d0とd1とにおける符号化について説明する。
2本のデータ伝送線d0とd1とには、例えば、ハイレベルまたはローレベルの組み合わせにより送信データが符号化され、送信される。以下、ハイレベルをHまたは1とし、ローレベルをLまたは1として説明する。
2本のデータ伝送線d0とd1との上で符号化されるシンボルは、図2に示すように、送信機と受信機との間で予め定められている。ここでは、データ伝送線d0が1であり、データ伝送線d1が1である場合を、シンボル“Invalid”とする。また、データ伝送線d0が0であり、データ伝送線d1が0である場合を、シンボル“Null”とする。また、データ伝送線d0が1であり、データ伝送線d1が0である場合を、シンボル“0”とする。また、データ伝送線d0が0であり、データ伝送線d1が1である場合を、シンボル“1”とする。
このシンボル“0”とシンボル“1”とは2値の送信データを示し、シンボル“0”は送信データ0に対応し、シンボル“1”は送信データ1に対応する。以下においては、
シンボル“0”をシンボル0とし、シンボル“1”をシンボル1とし、また、シンボル0またはシンボル1を、送信データシンボルとして説明する。
また、シンボル“Invalid”をシンボルIとし、シンボル“Null”をシンボルNとして説明する。
また、以下では、上記に説明した符号化を、2線式符号化と称する。
この2線式符号化では、0または1である送信データに対応するシンボル0またはシンボル1に符号化し、更に、符号化したシンボル0またはシンボル1の前に、シンボルNを追加する。
この符号化したシンボル0またはシンボル1の前にシンボルNを追加することにより、シンボル0またはシンボル1の間に、シンボルNが挿入されることになる。また、このシンボルNにより、シンボル0または1同士の、区切を検出することが可能となる。
<送信機10と受信機20との動作概要>
次に、図3を用いて、送信機10と受信機20とが、上記に説明した2線式符号化により、2本のデータ伝送線d0とd1とを介して送受信する動作の概要について説明する。ここでは、送信機10が、データ0とデータ1との、2つの送信データをバースト送信する場合について説明する。つまり、送信機10と受信機20とで、バーストデータ数の値が2である場合について説明する。なお、以下において、時刻において、時刻t(i)<時刻t(i+1)として説明する。このiは、任意の自然数である。
まず、時刻t101の送信前において、送信機10は、シンボルIを送出している。送信機10は、送信側バスマスタがバースト送信をし始めたことに応じて、送信データを送信し始め、まず時刻t103で、シンボルNを送出する。
ここでシンボルIは、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とがHであり、シンボルNは、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とがLである。従って、シンボルIからシンボルNに変化させる場合には、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを、同時にHからLに変化させることになる。しかし、回路間の配線長が異なることや、送信を実行する素子の遅延時間が異なることなどのために、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とがHからLに変化する時間が異なる場合がある。そのため、シンボルIからシンボルNに変化させる場合には、ハザードが生じる場合がある。
ここでは、データ伝送線d1は、時刻t102でHからLに変化し、データ伝送線d0は、時刻t103でHからLに変化したものとし、時刻t102から時刻t103の間はシンボル0となったものとして説明する。この時刻t102から時刻t103の間のシンボル0は、ハザードである。一般には、この時刻t102から時刻t103の間においては、シンボル0またはシンボル1を取る可能性があり、不定である。
次に、送信機10は、時刻t104で、シンボル0を送出する。受信機20は、シンボル0を送信データシンボルとして受信し、受信した送信データシンボルをカウントし、受信データ数を1とする。
次に、送信機10は、時刻t105でシンボルNを送出し、時刻t106でシンボル1を送出する。受信機20は、時刻t106で、シンボル1を送信データシンボルとして受信し、受信した送信データシンボルをカウントし、受信データ数を2とする。
受信機20は、受信データ数が2となったことを検出したことに応じて、時刻t107で、確認信号線comp2がHである確認信号ackを、確認信号線comp2を介して送信機10に送出する。
送信機10は、確認信号線comp2がHである確認信号ackを、受信機20から受信したことに応じて、時刻t108で、シンボルIをデータ伝送線d0とデータ伝送線d1とを介して受信機20に送出する。
受信機20は、送信機10から送出されたシンボルIを受信したことに応じて、時刻t109で、確認信号線comp2をLとして、確認信号線comp2がHである確認信号ackの送出を終了する。
以上のようにして、送信機10と受信機20とは、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを要求信号線とし、確認信号線comp2を確認信号線として、4相ハンドシェークによる通信を行っている。
4相ハンドシェークについて、図3に、要求信号線reqを追加して説明する。この要求信号線reqは、説明のためのみに用いる信号線である。
この要求信号線reqは、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とが搬送しているシンボルが、シンボルIである場合にHであり、シンボルI以外である場合、つまり、シンボル1またはシンボル0またはシンボルNの場合に、Lである信号線である。
この要求信号線reqと確認信号線comp2とだけを見ると、送信機10と受信機20とは、以下のようにして通信している。
通信前において、送信機10は、要求信号線reqをLとし、また、受信機20は、確認信号線comp2をLとしている。
次に、送信機10が、時刻t102で要求信号線reqをHとする。次に、要求信号線reqをHとなったことに応じて、受信機20が、時刻t107で、確認信号線comp2をHとする。
次に、確認信号線comp2をHとなってことに応じて、送信機10が、時刻t108で、要求信号線reqをLとする。次に、要求信号線reqがLになったことに応じて、時刻t109で、確認信号線comp2をLとする。これにより、送信機10は、要求信号線reqをLとし、また、受信機20は、確認信号線comp2をLとし、送信機10と受信機20とは通信前の状態に戻っている。
以上のようにして、要求信号線reqと確認信号線comp2とだけを見ると、送信機10と受信機20とは、4相ハンドシェークにより通信している。
また、送信機10と受信機20とは、要求信号線reqと確認信号線comp2とにより4相ハンドシェークにより通信しつつ、この要求信号線reqがHの期間に、つまり、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とがシンボルIを送出しない期間に、シンボル0とシンボル1とシンボルNとにより、データをバースト送受信している。
また、バースト送受信中は、シンボル0とシンボル1との間には、シンボルNが挿入されていることにより、データ0またはデータ1が連続した場合においても、受信機20は、連続するデータ0またはデータ1を、シンボルNにより、データ0またはデータ1毎に分離して抽出することが可能である。
<送信機10の構成>
次に、図4を用いて、送信機10の構成について説明する。同図において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
送信機10は、符号器100と、初期設定部101と、送信データ数カウント部104と、ラストデータ検出部105と、カウンタ値記憶部110と、データ長記憶部111と、を有する。
データ長記憶部111には、送信機10と受信機20との間において、1度のバースト送信で送信されるデータ数の値が、バーストデータ数として予め記憶されている。このバーストデータ数の値とは、例えば、8、16、32または64などの値である。
また、このデータ長記憶部111に記憶されているバーストデータ数の値は、受信機20が有する後述のデータ長記憶部211に記憶されているバーストデータ数の値と、同じ値である。
カウンタ値記憶部110には、送信機10が送信したデータ数の値が、送信データ数として記憶されている。この送信したデータ数の値は、後述するように、送信データ数カウント部104により記憶される。
符号器100は、送信機10が受信機20に送信可能(H)または送信不可能(L)であることを示す信号である受付可能信号enaを、送信側バス30に送出する。
また、符号器100は、送信側バス30から入力される通信開始信号startのHが入力されたことに応じて、バースト送信を開始する。また、符号器100は、バースト送信を開始したことに応じて、受付可能信号enaをLにすることにより、送信側バス30に、送信不可能であることを示す信号を送出する。
また、符号器100は、バースト送信を開始した後は、送信制御信号sendと送信データdata1とが送信側バス30から入力され、入力された送信制御信号sendに基づいて、入力された送信データdata1を符号化し、符号化した送信データを2本のデータ伝送線d0とd1とを介して、受信機20へ送信する。
この符号器100の符号化は、例えば、通信開始信号startがLで送信制御信号sendがLの場合には、シンボルIとして符号化する。また、符号器100は、通信開始信号startがHで送信制御信号sendがLの場合には、シンボルNとして符号化する。また、符号器100は、通信開始信号startがHで送信制御信号sendがHの場合に、送信データdata1がデータ0である場合には、シンボル0として符号化し、逆に、送信データdata1がデータ1である場合には、シンボル1として符号化する。
つまり、この符号器100は、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボル(シンボル0またはシンボル1)に符号化し、符号化した送信データシンボルの間に、送信データシンボル間を識別する識別シンボル(シンボルN)を挿入して符号化して2本のデータ伝送線を介して受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボル(シンボルI)を2本のデータ伝送線を介して受信機に送出する。
また、符号器100は、後述するラストデータ検出部105からラストデータ信号lastdataのHが入力されることにより、シンボルIを出力する。
また、符号器100は、ラストデータ検出部105からラストデータ信号lastdataのHが入力されることにより、受付可能信号enaをLとして送信側バス30に出力することにより、送信可能であることを示す信号を送出する。
また、符号器100は、送信制御信号sendを、送信信号dsendとして送信データ数カウント部104に出力する。なお、符号器100は、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とに出力するシンボルは、上記に説明した条件によるステートマシンで生成して出力するため、上記の条件以外においては、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とに出力するシンボルは変化しない。
送信データ数カウント部104は、符号器100から入力される送信信号dsendに応じて、送信データ数カウント部104に記憶されている送信データ数をインクリメントする。
例えば、送信データ数カウント部104は、送信信号dsendが入力されたことに応じて、送信データ数カウント部104に記憶されている送信データ数を読み出し、読み出した送信データ数の値を1つインクメントし、インクリメントした送信データ数の値を、送信データ数カウント部104に記憶させる。このようにして、送信データ数カウント部104は、送信データ数カウント部104に記憶されている送信データ数の値を更新することにより、送信データ数カウント部104に記憶されている送信データ数をインクリメントする。
ラストデータ検出部105は、カウンタ値記憶部110から送信データ数を読み出し、データ長記憶部111からバーストデータ数を読み出し、読み出した送信データ数とバーストデータ数とが一致するか否かを検出する。
また、ラストデータ検出部105は、読み出した送信データ数とバーストデータ数とが一致することを検出した場合には、ラストデータ信号lastdataをHとして、符号器100に出力する。
また、ラストデータ検出部105は、受信機20から確認信号線comp2のHである受信完了信号を受信すると、ラストデータ信号lastdataをLとして、符号器100に出力する。
初期設定部101は、受信機20から確認信号線comp2のHである受信完了信号を受信すると、受信した確認信号線comp2のHである受信完了信号を、送信側バス30に確認信号線comp3をHとして受信完了信号を出力する。
<受信機20の構成>
次に、図5を用いて、受信機20の構成について詳細に説明する。同図において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
受信機20は、復号器200と、FIFO(First-in First-out)201と、データ無効信号生成部202と、ストローブ信号生成部203と、受信データ数カウント部204と、受信完了検知部205と、受信完了報告部206と、カウンタ値記憶部210と、データ長記憶部211と、を有する。
データ長記憶部211には、送信機10と受信機20との間において、1度のバースト送信で送信されるデータ数の値が、バーストデータ数として予め記憶されている。
カウンタ値記憶部210には、受信機20が受信したデータ数の値が、受信データ数として記憶されている。この受信したデータ数の値は、後述するように、受信データ数カウント部204により記憶される。
復号器200は、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを介して送信機10から入力される2線符号化された送信データを復号し、復号した送信データのシンボル0またはシンボル1に応じた受信データを、受信データdata2として、FIFO201に出力する。
また、復号器200は、復号したデータのシンボルIまたはシンボルNから、シンボル0またはシンボル1への変化に応じて、データ受信信号receiveをHとして、ストローブ信号生成部203に出力する。
復号器200は、例えば、このデータ受信信号receiveを、一方の入力端子がデータ伝送線d0に接続され、他方の入力端子がデータ伝送線d1に接続される、EXOR回路により生成する。
また、復号器200は、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを介して送信機10から入力される2線符号化された送信データを復号し、復号した送信データがシンボルIである場合には、シンボルI信号invをHとし、逆に、復号した送信データがシンボルIでない場合には、シンボルI信号invをLとして、シンボルI信号線を介して、データ無効信号生成部202、受信完了検知部205、および、受信完了報告部206に出力する。
復号器200は、例えば、このシンボルI信号invを、一方の入力端子がデータ伝送線d0に接続され、他方の入力端子がデータ伝送線d1に接続される、AND回路により生成する。
また、復号器200は、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを介して送信機10から入力される2線符号化された送信データを復号し、復号した送信データがシンボルNである場合には、シンボルN信号nullをHとして、逆に、復号した送信データがシンボルNでない場合には、シンボルN信号nullをLとして、シンボルN信号線を介して、データ無効信号生成部202に出力する。
復号器200は、例えば、このシンボルN信号nullを、一方の入力端子がデータ伝送線d0に接続され、他方の入力端子がデータ伝送線d1に接続される、NOR回路により生成する。
データ無効信号生成部202は、シンボルI信号invとシンボルN信号nullとを復号器200から入力され、入力されたシンボルI信号invがH(真)になってから、シンボルN信号nullがH(真)になるまでの間、データ無効信号datadisをH(真)として生成する。また、データ無効信号生成部202は、生成したデータ無効信号datadisを、ストローブ信号生成部203に出力する。
ストローブ信号生成部203は、データ無効信号datadisをデータ無効信号生成部202から入力され、また、データ受信信号receiveを復号器200から入力され、入力されたデータ無効信号datadisがL(偽)の場合にだけ、入力されたデータ受信信号receiveをストローブ信号strobeとして、FIFO201に出力する。
一例としてのストローブ信号生成部203は、インバータ回路231とAND回路232とから構成されている。このインバータ回路231の入力端子には、データ無効信号datadisがデータ無効信号生成部202から入力される。このインバータ回路231が反転したデータ無効信号datadisは、AND回路232の一方の入力端子に入力される。また、AND回路232の他方の入力端子には、データ受信信号receiveが復号器200から入力される。AND回路232の出力端子から出力されるストローブ信号strobeは、FIFO201に入力される。
FIFO201は、受信データdata2を復号器200から入力され、入力された受信データdata2を、データ無効信号生成部202から入力されるストローブ信号strobeに応じて、内部に記憶する。例えば、FIFO201は、復号器200から入力された受信データdata2を、データ無効信号生成部202から入力されるストローブ信号strobeのLからHへの立ち上がりに応じて、内部に記憶する。
また、FIFO201は、受信側バス40から読出信号readを入力されたことに応じて、内部に記憶しているデータをデータdata3として、データが記憶された順に、受信側バス40に出力する。また、FIFO201は、内部に記憶しているデータ量を監視しており、記憶しているデータ量が、FIFO201が記憶できるデータ量に対して予め定められた一定の割合以上になった場合には、読出要求信号readreqを、受信側バス40に出力する。
受信データ数カウント部204は、ストローブ信号生成部203から入力されるストローブ信号strobeに応じて、カウンタ値記憶部210に記憶されている受信データ数をインクリメントする。
例えば、受信データ数カウント部204は、ストローブ信号strobeが入力されたことに応じて、受信データ数カウント部204に記憶されている受信データ数を読み出し、読み出した受信データ数の値を1つインクメントし、インクリメントした受信データ数の値を、受信データ数カウント部204に記憶させる。このようにして、受信データ数カウント部204は、受信データ数カウント部204に記憶されている受信データ数の値を更新することにより、受信データ数カウント部204に記憶されている受信データ数をインクリメントする。
受信完了検知部205は、カウンタ値記憶部210から受信データ数を読み出し、データ長記憶部211からバーストデータ数を読み出し、読み出した受信データ数とバーストデータ数とが一致するか否かを検出する。また、受信完了検知部205は、読み出した受信データ数とバーストデータ数とが一致することを検出した場合には、確認信号線comp1をHである受信確認信号を、受信完了報告部206に出力する。また、受信完了検知部205は、確認信号線comp1をHとして出力中に、シンボルI信号invのHをデータ無効信号生成部202から入力されたことに応じて、確認信号線comp1の出力をLとする。
受信完了報告部206は、受信完了検知部205から確認信号線comp1のHである受信確認信号を入力されたことに応じて、確認信号線comp2がHである受信完了信号を、確認信号線comp2を介して、送信機10に送信する。また、受信完了報告部206は、確認信号線comp2がHである受信完了信号を送出中に、シンボルI信号invのHがデータ無効信号生成部202から入力されることに応じて、確認信号線comp2をLとする。
<送信機10の動作>
次に、図6を用いて、送信機10の動作について説明する。
まず、バースト送信前の時刻t200では、符号器100は、送信側バス30に受付可能信号enaをLとして出力している。また、符号器100は、送信側バス30から、送信制御信号sendのLと、バースト通信開始信号startのLとが、入力されている。また、符号器100は、送信データdata1には、直前のバースト送信に依存してH(データ1)またはL(データ0)が、送信側バス30から入力されている。また、符号器100は、受信機20にシンボルIを2本のデータ伝送線d0とd1とを介して出力している。
次に、時刻t201で、符号器100は、送信データdata1としてデータ0が送信側バス30から入力される。次に、時刻t202で、符号器100は、バースト通信開始信号startのHが送信側バス30から入力される。この時刻t202で、バースト通信開始信号startのHが入力されたことに応じて、符号器100は、受付可能信号enaをHにし、受信機20にシンボルNを出力する。
次に、時刻t203で、符号器100は、送信制御信号sendのHが送信側バス30から入力される。この時刻t203で、送信制御信号sendのHが入力されたことに応じて、符号器100は、受信機20にシンボル0を出力し、送信信号dsendをHとして送信データ数カウント部104に出力する。
また、この時刻t203で、送信データ数カウント部104は、符号器100から送信信号dsendが入力されたことに応じて、送信データ数カウント部104に記憶されている送信データ数をインクリメントし、その値を1とする。
次に、時刻t204で、符号器100は、送信制御信号sendのLが送信側バス30から入力される。この時刻t205で、送信制御信号sendのLが入力されたことに応じて、符号器100は、受信機20にシンボルNを出力し、送信信号dsendをLとする。
次に、時刻t205で、符号器100は、送信データdata1としてデータ1が送信側バス30から入力される。次に、時刻t206で、符号器100は、送信制御信号sendのHが送信側バス30から入力される。この時刻t206で、送信制御信号sendのHが入力されたことに応じて、符号器100は、受信機20にシンボル1を出力し、送信信号dsendをHとして送信データ数カウント部104に出力する。
また、この時刻t206で、送信データ数カウント部104は、符号器100から送信信号dsendが入力されたことに応じて、送信データ数カウント部104に記憶されている送信データ数をインクリメントし、その値を2とする。
また、この時刻t206で、送信データ数カウント部104に記憶されている送信データ数の値が2となったことに応じて、ラストデータ検出部105が、ラストデータ信号lastdataのHを符号器100に出力する。また、この時刻t206で、ラストデータ信号lastdataのHが入力されたことに応じて、符号器100は、送信側バス30に受付可能信号enaのLを出力する。
次に、時刻t207で、符号器100は、送信制御信号sendのLが送信側バス30から入力される。この時刻t207で、送信制御信号sendのLが入力されたことと、また、ラストデータ信号lastdataのHが入力されていることに応じて、符号器100は、受信機20にシンボルIを出力する。また、この時刻t207で、送信制御信号sendのLが入力されたことに応じて、符号器100は、送信信号dsendをLとする。
次に、時刻t208で、初期設定部101が、受信機20から確認信号線comp2のHを受信する。この時刻t208で、受信機20から確認信号線comp2のHを受信したことに応じて、初期設定部101は、確認信号線comp3のHを、送信側バス30に出力する。また、この時刻t208で、受信機20から確認信号線comp2のHを受信したことに応じて、ラストデータ検出部105が、ラストデータ信号lastdataをLにする。
次に、時刻t208で初期設定部101が確認信号線comp3のHを送信側バス30に出力したことに応じて、時刻t209で、符号器100は、バースト通信開始信号startのLが送信側バス30から入力される。
次に、時刻t210で、初期設定部101が、受信機20から確認信号線comp2のLを受信する。この時刻t208で、受信機20から確認信号線comp2のLを受信したことに応じて、初期設定部101は、確認信号線comp3のLを、送信側バス30に出力する。
<受信機20の動作>
次に、図7を用いて、受信機20の動作について説明する。
まず、通信が開始される前である時刻t300では、受信機20は、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とが、共にHを受信している。つまり、受信機20は、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを介して、送信機10からシンボルIを受信している。
また、この時刻t300では、復号器200が出力するシンボルI信号invはHである。また、復号器200が出力するシンボルN信号nullはLである。また、復号器200が出力するデータ受信信号receiveはLである。また、データ無効信号生成部202が出力するデータ無効信号datadisはHである。また、ストローブ信号生成部203が出力するストローブ信号strobeはLである。また、カウンタ値記憶部210に記憶されている受信データ数は0である。
次に、時刻t301で、復号器200は、シンボル0を受信する。ただし、このシンボル0は、ハザードであり、不定である。この時刻t301で、復号器200は、シンボル0を受信したことに応じて、シンボルI信号invをLにし、データ受信信号receiveをHにし、受信データdata2としてデータ0を出力する。
なお、この時刻t301においては、データ無効信号生成部202が出力するデータ無効信号datadisがHであるため、復号器200がデータ受信信号receiveをHとしているが、ストローブ信号生成部203が出力するストローブ信号strobeはLに維持されている。そのため、FIFO201には、データが書き込まれないし、また、受信データ数カウント部204はカウンタ値記憶部210に記憶されている受信データ数をカウントアップしない。つまり、ストローブ信号生成部203は、データ無効信号生成部202が出力するデータ無効信号datadisにより、ハザードにより生じた不定である受信データに応じて復号器200が出力するデータ受信信号receiveのHの信号を、マスクすることが出来る。
次に、時刻t302で、復号器200は、シンボルNを受信する。この時刻t302で、復号器200は、シンボルNを受信したことに応じて、シンボルN信号nullをHにし、データ受信信号receiveをLにする。また、この時刻t302で、シンボルN信号nullがHになったことに応じて、データ無効信号生成部202が、データ無効信号datadisをLにする。
次に、時刻t303で、復号器200は、シンボル0を受信する。この時刻t303で、復号器200は、シンボル0を受信したことに応じて、シンボルN信号nullをLにし、データ受信信号receiveをHにし、受信データdata2としてデータ0を出力する。
また、この時刻t303では、データ無効信号生成部202が出力するデータ無効信号datadisがLであるため、データ受信信号receiveをHとなったことに応じて、ストローブ信号生成部203がストローブ信号strobeをHにする。
また、この時刻t303では、ストローブ信号strobeをHになったことに応じて、FIFO201は、受信データdata2として入力されているデータ0を記憶し、また、受信データ数カウント部204は、カウンタ値記憶部210に記憶されている受信データ数をインクリメントし、その値を1とする。
次に、時刻t304で、復号器200は、シンボルNを受信する。また、次に、時刻t305で、復号器200は、シンボル1を受信する。この時刻t304と時刻t305とにおける、復号器200、ストローブ信号生成部203、FIFO201、および、受信データ数カウント部204の動作は、時刻t302と時刻t303とにおける動作と同様である。
ただし、時刻t305では、FIFO201が記憶するデータがデータ1であり、カウンタ値記憶部210に記憶される受信データ数の値が2である点が異なる。また、データ無効信号生成部202が、データ無効信号datadisはLに維持されている点が異なる。
次に、時刻t305で、カウンタ値記憶部210に記憶される受信データ数の値が2となったことに応じて、時刻t306で、受信完了検知部205が、確認信号線comp1をHとする。この時刻t305で確認信号線comp1がHとなったことに応じて、受信完了報告部206は、確認信号線comp2をHである確認信号ackを、確認信号線comp2を介して送信機10に送出する。
次に、時刻t307で、復号器200は、シンボルIを受信する。この時刻t307で、復号器200は、シンボルIを受信したことに応じて、シンボルI信号invをHにし、データ受信信号receiveをLにする。また、この時刻t307で、シンボルI信号invがHになったことに応じて、データ無効信号生成部202が、データ無効信号datadisをHにする。また、この時刻t307で、データ受信信号receiveがLになったこと、または、データ無効信号datadisをHになったことに応じて、ストローブ信号生成部203がストローブ信号strobeをLにする。
次に、時刻t307でシンボルI信号invがHになったことに応じて、時刻t308で、受信完了検知部205が確認信号線comp1をLとし、また、受信完了報告部206が確認信号線comp2をLとする。
<第2の実施形態:第1の実施形態にシリアルパラレル変換>
次に、図8を用いて、この発明の第2の実施形態による高速シリアル・データ転送システムの受信機21の構成について説明する。同図において図5の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムは、受信機20が、シリアル・データを記憶し、記憶したシリアル・データをシリアルに受信側バス40に出力していた。この第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムに対して、第2の実施形態による高速シリアル・データ転送システムは、受信機20に相当する受信機21が、パラレル・データを記憶し、記憶したパラレル・データを、受信側バス40にパラレルに出力することが出来るようにしたものである。
図8の第2の実施形態による受信機21では、図5の第1の実施形態による受信機20において、FIFO201がFIFO221に変更されている。
第1の実施形態におけるFIFO201は、1ビットのデータを順次記憶し、1ビットのデータを順次出力していた。これに対して、第2の実施形態におけるFIFO221は、予め定められた所定ビット数で順次記憶し、予め定められた所定ビット数で順次出力する。
つまり、FIFO201は、シリアル・データを記憶し、また、シリアル・データを出力する。また、FIFO221は、パラレル・データを記憶し、また、パラレル・データを出力する。
なお、FIFO201が出力するデータdata3が、FIFO221が出力するデータdata5に変更されている。このデータdata3は、シリアル・データであり、データdata5は、nビットのパラレル・データである。
また、図8の第2の実施形態による受信機21では、図5の第1の実施形態による受信機20において、復号器200とFIFO201との間に、シリアル−パラレル変換器220が追加されている。
このシリアル−パラレル変換器220は、復号器200により復号されたシリアル・データdata2を、予め定められた所定ビット数(nビット数とする)毎にパラレル・データdata4に変換し、パラレル・データに変換したdata4を出力する。
例えば、シリアル−パラレル変換器220は、シリアル・データdata2を復号器200から入力され、また、ストローブ信号strobeをストローブ信号生成部203から入力され、ストローブ信号strobeの入力に応じて、予め定められた所定ビット数毎に入力されたシリアル・データdata2をパラレル・データdata4に変換し、パラレル・データに変換したdata4を、FIFO221に出力する。また、シリアル−パラレル変換器220は、ストローブ信号strobeの入力に応じて、予め定められた所定ビット数毎に、ストローブ信号strobepを、FIFO221に出力する。
FIFO221は、パラレル・データdata4とストローブ信号strobepとをシリアル−パラレル変換器220から入力され、ストローブ信号strobepに応じて、パラレル・データdata4を、内部に記憶する。
また、FIFO201は、受信側バス40から読出信号readを入力されたことに応じて、内部に記憶しているデータを、予め定められた所定ビット数であるパラレル・データdata5として、データが記憶された順に、受信側バス40に出力する。
以上のように、第2の実施形態による高速シリアル・データ転送システムは、第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムに比較して、シリアル−パラレル変換器220とFIFO221とにより、受信したデータを予め定められた所定ビット数でパラレルに記憶することが可能となる。
また、第2の実施形態による高速シリアル・データ転送システムは、パラレルに記憶したデータを、受信側バス40、または、受信側バス40に接続された受信側バスマスタに、予め定められた所定ビット数でパラレルに出力することが可能となる。
<第3の実施形態:第1または第2の実施形態に可変バースト長>
次に、第3の実施形態による高速シリアル・データ転送システムについて説明する。
第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムは、送信機10および受信機20との間で、バーストデータ長が予め定められていた。つまり、固定長のバースト送信を行うものであったが、これに対して、第2の実施形態による高速シリアル・データ転送システムは、可変長のバースト送信およびバースト受信が出来るようにするものである。
第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムに対して、第2の実施形態による高速シリアル・データ転送システムは、まず、バースト通信する送信データの中に、バーストデータ数の情報であるバースト長設定情報を含ませる。
次に、送信機10と受信機20とが、送信データの中に含まれるバースト長設定情報を抽出し、抽出したバースト長設定情報に基づいて、データ長記憶部111とデータ長記憶部211とのバーストデータ数を設定することにより、可変長のバースト送信およびバースト受信が出来るようにする。
まず、バースト通信する送信データの中に、バースト長設定情報を含ませる2つの方法について、図11(a)と図11(b)とを用いて説明する。
図11(a)の送信データの中にバースト長設定情報を含ませる第1の方法では、送信データの先頭に、固定長のヘッダ情報としてバースト長設定情報を含ませる。
図11(a)においては、送信データの先頭のi個の送信データである固定長のヘッダ情報として、バースト長設定情報が含まれている。
図11(b)の送信データの中にバースト長設定情報を含ませる第2の方法では、通信の開始時に、まず、送信データとしてバースト長設定情報を送信する。ここでは、k個の送信データにより、バースト長設定情報を送信している。その後、バースト長設定情報に設定したバーストデータ長で、送信データを送信および受信する。
次に、図9を用いて第3の実施形態による送信機12の構成について説明する。同図において図4の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
この図9の第3の実施形態による送信機12は、図4の第1の実施形態による送信機10において、データ長設定部140が追加されている。
この、データ長設定部140が、送信する送信データからバースト長設定情報を抽出し、抽出したバースト長設定情報をデータ長記憶部111に書き込むことにより、抽出したバースト長設定情報を設定する。
次に、図10を用いて第3の実施形態による受信機22の構成について説明する。同図において図5の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
この図10の第3の実施形態による受信機22は、図5の第1の実施形態による受信機20において、データ長設定部240が追加されている。
この、データ長設定部240が、受信した受信データからバースト長設定情報を抽出し、抽出したバースト長設定情報をデータ長記憶部211に書き込むことにより、抽出したバースト長設定情報を設定する。
ここで、上記においては、送信データの中に、バースト長設定情報としてバーストデータ数の情報を含ませたが、送信データの中にバーストデータ長の値を示す情報ではなく、バーストデータ長を示すインデックスを含めるようにしてもよい。
例えば、図12に示すように、送信機12と受信機22とがそれぞれ、バーストデータ長を示すインデックスであるバーストデータ長インデックスと、バーストデータ長の情報とを関連付けて、バーストデータ長対応テーブルとして、バーストデータ長対応テーブル記憶部に予め記憶しておく。
次に、データ長設定部140とデータ長設定部240とが、それぞれ、上記に説明した送信データの中に含まれるバーストデータ長インデックスを抽出し、抽出したバーストデータ長インデックスに対応するバーストデータ長を、それぞれが有するバーストデータ長対応テーブルから読み出す。
次に、データ長設定部140とデータ長設定部240とが、読み出したバーストデータ長をデータ長記憶部111、データ長記憶部211にそれぞれ書き込む。
これにより、バーストデータ長対応テーブルを用いて、バーストデータ長インデックスのみを送信することにより、バーストデータ長の情報そのものよりも、少ないデータ数で、バーストデータ長の情報を送信することが可能となる。
以上説明したように、第3の実施形態による高速シリアル・データ転送システムにおいては、第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムに比較して、送信機12がデータ長設定部140を有し、受信機22がデータ長設定部240を有するようにし、送信データの中にバースト長設定情報を含めるようにしたことにより、送信機12と受信機22との間で、可変長のバースト送信およびバースト受信が出来るようにすることが出来る。
なお、上記に説明した第3の実施形態は、第1の実施形態のみに適応可能ではなく、第2の実施形態においても、同様に適応可能である。
<第4の実施形態:パッシブセンド−アクティブレシーブ>
図13は、この発明の第4の実施形態による高速シリアル・データ転送システムの構成を示す概略ブロック図である。第1の実施形態が、アクティブセンド−パッシブレシーブの場合の高速シリアル・データ転送システムであるのに対して、この第4の実施形態は、パッシブセンド−アクティブレシーブの場合の高速シリアル・データ転送システムである。同図において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図1の送信機10と受信機20との間は、確認信号線comp2により接続されていたことに替わり、図13の送信機15と受信機25との間は、バースト要求信号線breq2により接続されている。
また、図1の送信機10と送信側バス30との間は、確認信号線comp3により接続されていたことに替わり、図13の送信機15と送信側バス30との間は、バースト要求信号線breq3により接続されている。また、図13の受信機25と受信側バス40とは、更に、バースト要求信号線breq1と確認信号線comp1とにより接続されている。
図1の第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムにおいては、送信機10が受信機20に、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを介して要求信号を送出し、受信機20が要求信号を受信したことに応じて、送信機10に、確認信号線comp2がHである確認信号ackを、確認信号線comp2を介して出力していた。つまり、第1の実施形態においては、送信機10が通信を開始していた。
これに対して、図13の第4の実施形態による高速シリアル・データ転送システムにおいては、受信機25が受信側バス40からバースト要求信号線breq1を介してバースト要求信号を入力されたことに応じて、受信機25は、バースト要求信号線breq2をHとして、バースト要求信号を送信機15に送出する。次に、送信機15が、バースト要求信号線breq2のHであるバースト要求信号を受信したことに応じて、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを介して受信機25に確認信号ackを送出する。
なお、この確認信号ackとは、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とを介して送出するシンボルが、シンボルIでない、つまり、シンボル0またはシンボル1またはシンボルNであることである。従って、この確認信号ackには、バースト送信する送信データが含まれている。
以上のように、第4の実施形態による高速シリアル・データ転送システムにおいては、受信機25が、通信を開始する。
<送信機15と受信機25との動作概要>
次に、図14を用いて、送信機15と受信機25とが、バースト要求信号線breq2と、2本のデータ伝送線d0とd1とを介して、送信データを送受信する動作の概要について説明する。
ここでは、送信機15が、データ0とデータ1との、2つの送信データをバースト送信する場合について説明する。つまり、送信機15と受信機25とで、バーストデータ数の値が2である場合について説明する。
まず、時刻t401の送信前において、送信機15は、シンボルIを送出している。
次に、受信機25が、時刻t402において、受信側バス40から、バースト要求信号線breq1を介してバースト要求信号を受信することに応じて、バースト要求信号線breq2をHとすることによりバースト要求信号を送信機15に送出する。
次に、送信機15は、バースト要求信号線breq2を介してバースト要求信号を受信したことに応じて、バースト要求信号線breq3を介して、バースト要求信号線breq3がHであるバースト要求信号を、送信側バス30に出力する。
次に、送信側バス30に接続された送信側バスマスタが、バースト要求信号を受信したことに応じて、バースト送信をし始める。
送信機15は、送信側バスマスタがバースト送信をし始めたことに応じて、時刻t403から、送信データを送信し始め、時刻t405でシンボルNを送出する。この時刻t403から時刻t405の間において、送信機15が出力する信号は、ハザードである。一般には、この時刻t403から時刻t405の間においては、シンボル0またはシンボル1を取る可能性があり、不定である。ここでは、時刻t403から時刻t405の間は、シンボル0であったものとして説明する。
受信機25は、この時刻t403で、シンボルI以外のシンボルであるシンボル0を受信したことに応じて、時刻t404で、バースト要求信号線breq2をLとする。また、受信機25は、時刻t403で、シンボルI以外のシンボルであるシンボル0を受信したことに応じて、送信機15がバースト要求信号に応じて、バースト送信を開始したことを検出する。
次に、送信機15は、時刻t406で、シンボル0を送出する。受信機25は、シンボル0を送信データシンボルとして受信し、受信した送信データシンボルをカウントし、受信データ数を1とする。次に、送信機15は、時刻t407でシンボルNを送出し、時刻t408でシンボル1を送出する。
受信機25は、時刻t408で、シンボル1を送信データシンボルとして受信し、受信した送信データシンボルをカウントし、受信データ数を2とする。受信機25は、受信データ数が2となったことを検出したことに応じて、バースト送信が終了したことを検出する。
なお、送信機15も送信データをカウントしており、送信機15も、受信データ数が2となったことを検出したことに応じて、時刻t409で、シンボルIを出力する。
次に、図15を用いて、送信機15の構成について説明する。同図において図13または図4の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図15において、図4の初期設定部101が、バースト要求受信部151に替えられている。
このバースト要求受信部151は、受信機25から、バースト要求信号線breq2を介して、バースト要求信号を受信する。
また、バースト要求受信部151は、受信したバースト要求信号を、バースト要求信号線breq2をHとすることにより、バースト要求信号線breq2を介して送信側バス30に出力する。
なお、送信側バス30に接続された受信側バスマスタは、送信側バス30を介してバースト要求信号を受信することにより、バースト送信を開始する。
次に、図15を用いて、受信機25の構成について説明する。同図において図13または図5の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図5の第1の実施形態における受信完了報告部206が、図16の第4の実施形態においては、バースト要求送信部251に替えられている。
また、図4の第1の実施形態においては、受信完了検知部205が確認信号線comp1を介して、確認信号線comp1がHである受信確認信号を受信完了報告部206に出力していたが、これに替わり、図16の第4の実施形態においては、受信完了検知部205が確認信号線comp1を介して、確認信号線comp1がHである受信確認信号を受信側バス40に出力する。
バースト要求送信部251は、バースト要求信号を受信側バス40からバースト要求信号線breq1を介して入力される。
また、バースト要求送信部251は、入力されたバースト要求信号を、バースト要求信号線breq2を介して、送信機15に送出する。
また、バースト要求送信部251は、復号器200からシンボルI信号invのHが入力されたことに応じて、バースト要求信号線breq2を介して送信機15に送出しているバースト要求信号の送出を終了する。
他の構成、および、その動作については、第1の実施形態と第4の実施形態においては、同じであるので、その説明を省略する。
<第5の実施形態:第4の実施形態にシリアルパラレル変換>
次に、図17を用いて、この発明の第5の実施形態による高速シリアル・データ転送システムの受信機26の構成について説明する。同図において図16または図8の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
この第5の実施形態による受信機26においては、図5の第1の実施形態による受信機20に対する図8の第2の実施形態による受信機21と同様に、図16の第4の実施形態による受信機25において、復号器200とFIFO201との間に、シリアル−パラレル変換器220が追加されている。
また、同様に、図17の第5の実施形態による受信機25は、図16の第4の実施形態による受信機25において、FIFO201がFIFO221に変更されている。
従って、第5の実施形態による高速シリアル・データ転送システムにおいては、第1の実施形態に対する第2の実施形態と同様に、第4の実施形態による高速シリアル・データ転送システムに対して、シリアル−パラレル変換器220とFIFO221とにより、受信側バス40、または、受信側バス40に接続された受信側バスマスタに、予め定められた所定ビット数で、パラレルで出力することが可能となる。
<第6の実施形態:第4または第5の実施形態に可変バースト長>
次に、図18と図19とを用いて、この発明の第6の実施形態による高速シリアル・データ転送システムの送信機17と受信機27との構成について説明する。同図において、図15、図16、図9または図10の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
この図18の第6の実施形態による送信機17には、図4の第1の実施形態による受信機20に対する図9の第3の実施形態による送信機12と同様に、図15の第4の実施形態による送信機15に対して、データ長設定部140が追加されている。
また、この図19の第6の実施形態による受信機27には、図5の第1の実施形態による受信機20に対する図10の第3の実施形態による受信機22と同様に、図16の第4の実施形態による受信機25に対して、データ長設定部240が追加されている。
従って、第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムに比較した第3の実施形態による高速シリアル・データ転送システムと同様に、この第6の実施形態による高速シリアル・データ転送システムにおいては、第4の実施形態による高速シリアル・データ転送システムに比較して、送信機17がデータ長設定部140を有し、受信機27がデータ長設定部240を有するようにし、送信データの中にバースト長設定情報を含めるようにしたことにより、送信機17と受信機27との間で、可変長のバースト送信およびバースト受信が出来るようにすることが出来る。
なお、上記に説明した第6の実施形態は、第4の実施形態のみに適応可能ではなく、第5の実施形態においても、同様に適応可能である。
なお、第1から第6の実施形態においては送信機と受信機との間は4相ハンドシェークにより通信する場合について説明したが、2相ハンドシェークによっても通信することは可能である。
また、第1から第6の実施形態においては送信機と受信機との間で、2つの送信データをバースト送信する場合にのみについて説明したが、これに限られるものではなく、任意の数の送信データをバースト送信することが可能である。
なお、第1から第6の実施形態においては、データ伝送線d0とデータ伝送線d1とは、それぞれ、金属線であるものとして説明してきた。このデータ伝送線d0とデータ伝送線d1とを、光ファイバーに替えて通信することも可能である。
この場合、符号器100は、光ファイバーを介して送信データシンボル、識別シンボル、または、非送信シンボルである送信シンボルを出力する発光器を有するようにし、復号器200は、光ファイバーを介して送信シンボルを受信する受光器を有するようにする。
また、この発光器は、送信シンボルに応じて光出力を高周波変調し、この受光器は、送信シンボルに応じて変調を受けた高周波光を受光し復号する。
以上のようにして、第1から第6の実施形態による高速シリアル・データ転送システムが光ファイバーで通信する場合、高速シリアル・データ転送システムは、外界からの電磁波などの影響を減じて通信をすることが出来る。
また、第1から第6の実施形態による高速シリアル・データ転送システムを、1枚のシリコン基板上に形成して半導体装置とすることも可能である。これにより、1枚のシリコン基板上に形成された半導体装置内の回路が、高速シリアル・データ転送システムにより、通信することが可能となる。
また、第1から第6の実施形態による高速シリアル・データ転送システムを、複数の異なるシリコン基板の上に形成してハイブッド半導体装置とすることも可能である。
これにより、異なるシリコン基板から構成された1半導体装置内の回路が、高速シリアル・データ転送システムにより、通信することが可能となる。
なお、カウンタ値記憶部110、データ長記憶部111、カウンタ値記憶部210、
データ長記憶部211は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CR−ROM等の読み出しのみが可能な記憶媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。
なお、送信機10、12、15または17である送信機、および、受信機20、21、22、25、26または27である受信機は、それぞれ、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
なお、この送信機または受信機は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、この送信機または受信機はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、送信機または受信機の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明による高速シリアル・データ転送システムは、各種工場内製造装置を接続する通信装置に好適である。
また、本発明による高速シリアル・データ転送システムは、高速、低消費電力、かつ、フィルムなどで構成されており曲げることが可能な半導体装置内の通信装置に好適である。
この発明の第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムの構成を示す概略ブロック図である。 送信機と受信機との間で送信されるデータの真理値表である。 第1の実施形態による高速シリアル・データ転送システムの動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態による送信機の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態による受信機の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態による送信機の動作を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態による受信機の動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態による受信機の構成を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態による送信機の構成を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態による受信機の構成を示す概略ブロック図である。 バースト通信する送信データの中にバースト長設定情報を含ませる方法を説明する説明図である。 一例としてのバーストデータ長対応テーブルを示すテーブルである。 この発明の第4の実施形態による高速シリアル・データ転送システムの構成を示す概略ブロック図である。 第4の実施形態による高速シリアル・データ転送システムの動作を示すタイミングチャートである。 第4の実施形態による送信機の構成を示す概略ブロック図である。 第4の実施形態による受信機の構成を示す概略ブロック図である。 第5の実施形態による受信機の構成を示す概略ブロック図である。 第6の実施形態による送信機の構成を示す概略ブロック図である。 第6の実施形態による受信機の構成を示す概略ブロック図である。
符号の説明
10、12、15、17 送信機
20、21、22、25、26、27 受信機
30 送信側バス
40 受信側バス
100 符号器
101 初期設定部
104 送信データ数カウント部
105 ラストデータ検出部
110、210 カウンタ値記憶部
111、211 データ長記憶部
140、240 データ長設定部
151 バースト要求受信部
200 復号器
201、221 FIFO
202 データ無効信号生成部
203 ストローブ信号生成部
204 受信データ数カウント部
205 受信完了検知部
206 受信完了報告部
251 バースト要求送信部
ack 確認信号
breq1、breq2、breq3 バースト要求信号線
comp1、comp2、comp3 確認信号線
d0、d1 データ伝送線
datadis データ無効信号
read 読出信号
readreq 読出要求信号
receive データ受信信号
req 要求信号線
strobe、strobep ストローブ信号

Claims (23)

  1. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる送信機であって、
    各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する2線式符号器、を有することを特徴とする送信機。
  2. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる送信機であって、
    バースト送信要求信号を前記受信機から前記要求信号線を介して受信するバースト要求受信手段と、
    前記バースト要求受信手段が前記バースト送信要求信号を受信したことに応じて、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する2線式符号器と、
    を有することを特徴とする送信機。
  3. 前記送信機が、
    前記符号化して送信した送信データシンボルの数をカウントする送信データ数カウント手段と、
    前記送信データ数カウント手段がカウントした送信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、ラストデータ信号を出力するラストデータ検出手段と、
    を有し、
    前記2線式符号器は、
    前記ラストデータ信号を前記ラストデータ検出手段から入力されたことに応じて、前記非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の送信機。
  4. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる受信機であって、
    受信データが記憶される記憶部と、
    各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化され、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルが挿入されて符号化されて前記2本のデータ伝送線を介して送出され、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して送出された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して前記受信データとして前記記憶部に記憶する2線式復号器と、
    前記2線式復号器が前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントする受信データ数カウント手段と、
    前記受信データ数カウント手段がカウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力する検知手段と、
    前記検知信号を前記検知手段から入力されたことに応じて、前記送信機に受信完了信号を送出する受信完了報告手段と、
    を有することを特徴とする受信機。
  5. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる受信機であって、
    バースト送信要求信号を前記送信機に前記要求信号線を介して送信するバースト要求送信手段と、
    受信データが記憶される記憶部と、
    各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化され、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルが挿入されて符号化されて前記2本のデータ伝送線を介して送出され、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して送出された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して前記受信データとして前記記憶部に記憶する2線式復号器と、
    前記2線式復号器が前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントする受信データ数カウント手段と、
    前記受信データ数カウント手段がカウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力する検知手段と、
    前記検知信号を前記検知手段から入力されたことに応じて、受信完了信号を送出する受信完了報告手段と、
    を有することを特徴とする受信機。
  6. 前記2線式復号器が、
    前記受信データを前記記憶部に出力し、前記受信データを前記記憶部に出力中に、書き込み信号を前記記憶部に送出することにより、前記受信データを前記記憶部に記憶させ、
    前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルを復号した場合には、識別シンボル信号を出力し、
    前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる非送信シンボルを復号した場合には、非送信シンボル信号を出力し、
    前記受信機が、
    前記非送信シンボル信号と識別シンボル信号とを前記2線式復号器から入力され、前記非送信シンボル信号が入力されてから前記識別シンボル信号が入力されるまで、前記受信データを前記記憶部に記憶しないことを示すデータ無効信号を出力するデータ無効信号生成手段と、
    前記2線式復号器が出力する書き込み信号が入力され、該入力された書き込み信号を前記記憶部に出力するストローブ信号生成部と、を有し、
    前記ストローブ信号生成部は、
    前記データ無効信号を前記データ無効信号生成手段から入力されたことに応じて、前記書き込み信号をマスクする、ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の受信機。
  7. 前記2線式復号器が、前記受信データを出力し、
    前記送信機が、
    前記2線式復号器が出力した受信データを予め定められたビット数でパラレル変換し、前記パラレル変換した受信データを、前記記憶部に記憶させるシリアル−パラレル変換器、を有することを特徴とする請求項4から請求項6に記載の受信機。
  8. 前記2線式復号器が前記送信機から受信する固定長シリアル送信データに、一度にバースト送信する送信データの個数の情報であるバースト送信データ長情報が含められており、
    前記受信機が、
    前記受信した固定長シリアル送信データから前記バースト送信データ長情報を抽出し、前記抽出したバースト送信データ長情報の送信データの個数を、前記予め定められたデータ数とするデータ長設定手段、を有することを特徴とする請求項4から請求項7に記載の受信機。
  9. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる送信機の送信方法であって、
    前記送信機が、
    各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する、ことを特徴とする送信方法。
  10. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも要求信号線と2本のデータ伝送線とで接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる送信機の送信方法であって、
    前記送信機が、
    バースト送信要求信号を前記受信機から前記要求信号線を介して受信し、
    前記バースト送信要求信号を受信したことに応じて、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する、
    ことを特徴とする送信方法。
  11. 前記送信機が、
    前記符号化して送信した送信データシンボルの数をカウントし、
    前記カウントした送信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、ラストデータ信号を出力し、
    前記ラストデータ信号を入力されたことに応じて、前記非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する、
    ことを有することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の送信方法。
  12. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる受信機の受信方法であって、
    前記受信機が、
    各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化され、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルが挿入されて符号化されて前記2本のデータ伝送線を介して送出され、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して送出された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して受信データとして記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントし、
    前記カウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力し、
    前記検知信号を入力されたことに応じて、前記送信機に受信完了信号を送出する、
    ことを特徴とする受信方法。
  13. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムにおいて用いられる受信機の受信方法であって、
    前記受信機が、
    バースト送信要求信号を前記送信機に前記要求信号線を介して送信し、
    各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化され、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルが挿入されて符号化されて前記2本のデータ伝送線を介して送出され、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して送出された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して受信データとして記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントし、
    前記カウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力し、
    前記検知信号を入力されたことに応じて、受信完了信号を送出する、
    ことを特徴とする受信方法。
  14. 前記受信機が、
    前記受信データを前記記憶部に出力し、前記受信データを前記記憶部に出力中に、書き込み信号を前記記憶部に送出することにより、前記受信データを前記記憶部に記憶させ、
    前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルを復号した場合には、識別シンボル信号を出力し、
    前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる非送信シンボルを復号した場合には、非送信シンボル信号を出力し、
    前記非送信シンボル信号と識別シンボル信号とを前記2線式復号器から入力され、前記非送信シンボル信号が入力されてから前記識別シンボル信号が入力されるまで、前記受信データを前記記憶部に記憶しないことを示すデータ無効信号を出力し、
    前記データ無効信号を入力されたことに応じて、前記書き込み信号をマスクする、
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の受信方法。
  15. 前記送信機が、
    前記受信データを予め定められたビット数でパラレル変換し、前記パラレル変換した受信データを、前記記憶部に記憶させる、ことを特徴とする請求項12から請求項14に記載の受信方法。
  16. 前記受信した固定長シリアル送信データに、一度にバースト送信する送信データの個数の情報であるバースト送信データ長情報が含められており、
    前記受信機が、
    前記受信した固定長シリアル送信データから前記バースト送信データ長情報を抽出し、前記抽出したバースト送信データ長情報の送信データの個数を、前記予め定められたデータ数とする、ことを特徴とする請求項12から請求項15に記載の受信方法。
  17. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも2本のデータ伝送線で接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムであって、
    前記送信機が、
    各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する2線式符号器、を有し、
    前記受信機が、
    受信データが記憶される記憶部と、
    前記符号化された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して前記受信データとして前記記憶部に記憶する2線式復号器と、
    前記2線式復号器が前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントする受信データ数カウント手段と、
    前記受信データ数カウント手段がカウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力する検知手段と、
    前記検知信号を前記検知手段から入力されたことに応じて、前記送信機に受信完了信号を送出する受信完了報告手段と、
    を有することを特徴とする固定長シリアル・バースト・データ転送システム。
  18. 送信機と受信機とを有し、前記送信機と前記受信機とが少なくとも要求信号線と2本のデータ伝送線とで接続される固定長シリアル・バースト・データ転送システムであって、
    前記受信機が、
    バースト送信要求信号を前記送信機に前記要求信号線を介して送信するバースト要求送信手段を有し、
    前記送信機が、
    前記バースト送信要求信号を前記受信機から受信するバースト要求受信手段と、
    前記バースト要求受信手段が前記バースト送信要求信号を受信したことに応じて、各送信データが2値の値をとる固定長シリアル送信データの送信中においては、前記送信データ毎に予め対応付けられた送信データシンボルに符号化し、前記符号化した送信データシンボルの間に、前記送信データシンボル間を識別する識別シンボルを挿入して符号化して前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出し、非送信中においては、非送信状態を示す非送信シンボルを前記2本のデータ伝送線を介して前記受信機に送出する2線式符号器と、を有し、
    前記受信機が、
    受信データが記憶される記憶部と、
    前記符号化された固定長シリアル送信データを前記送信機から受信し、前記受信した固定長シリアル送信データに含まれる識別シンボルに基づいて前記符号化された送信データシンボルを復号して前記受信データとして前記記憶部に記憶する2線式復号器と、
    前記2線式復号器が前記記憶部に記憶した受信データの数をカウントする受信データ数カウント手段と、
    前記受信データ数カウント手段がカウントした受信データの数が、予め定められたデータ数であるか否かを検出し、該検出した結果が予め定められたデータ数である場合には、検知信号を出力する検知手段と、
    前記検知信号を前記検知手段から入力されたことに応じて、受信完了信号を送出する受信完了報告手段と、
    を有することを特徴とする固定長シリアル・バースト・データ転送システム。
  19. 前記データ伝送線が金属線であることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の固定長シリアル・バースト・データ転送システム。
  20. 前記データ伝送線が、光ファイバーであり、
    前記2線式符号器が、
    前記光ファイバーを介して送信データシンボル、識別シンボル、または、非送信シンボルである送信シンボルを出力する発光器を有し、
    前記2線式復号器が、
    前記光ファイバーを介して前記送信シンボルを受信する受光器を有する、
    ことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の固定長シリアル・バースト・データ転送システム。
  21. 前記発光器が、前記送信シンボルに応じて光出力を高周波変調し、
    前記受光器が、前記送信シンボルに応じて変調を受けた高周波光を受光し復号する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の固定長シリアル・バースト・データ転送システム。
  22. 前記請求項17乃至請求項21に記載の固定長シリアル・バースト・データ転送システムを、1枚のシリコン基板上に形成した半導体装置。
  23. 前記請求項17乃至請求項21に記載の固定長シリアル・バースト・データ転送システムを、複数の異なるシリコン基板の上に形成したハイブッド半導体装置。
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