JP4779802B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents
情報処理装置、情報処理装置の制御方法および制御プログラム Download PDFInfo
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このような情報処理装置においては、電源立ち上げ時に機構部等の初期化処理が必要であり、モータを含む機構部の位置確認や、各種センサの状態確認並びに初期化を行う。このため、輸送用に固定したテープ、金具などを取り外したり、ロック機構を解除するなどを全て行ってから使用するようになっている。
このような構成の情報処理装置において、工場出荷のために梱包された後に、客先毎に設定を変更したり、在庫品のバージョンアップをするなどファームウェアの書き換えを行うことがある。この場合には電源投入が必要であるが、梱包状態で電源を投入すると、梱包のため固定された機構部等が強制的に動作を開始するため、機構部等に損傷を与えることになってしまう。このため、完全に開梱してから電源を投入する必要があり、特にカバーを開けて、機構部の固定部材を全て外し、ファーム書き換え後、再び機構部に固定部材を全て取り付け、カバーを閉めるという、非常に手間がかかる上、作業を誤り易いという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、工場出荷のために梱包されたものであっても、最小限の開梱処理を行うことにより、ファームウェアの書き換えやファームウェアのバージョン確認を行うことが可能な情報処理装置を提供することにある。
上記構成によれば、動作制御部は、電源の投入時に、操作部の操作状態が所定の状態にある場合に、機構駆動部による駆動対象である前記機構部の駆動を禁止した状態で当該情報処理装置を起動させる。
さらに、前記情報処理装置は、前記機構部として用紙を搬送する用紙搬送機構を有する印字装置として構成され、前記完全開梱状態でない状態は、前記用紙搬送機構において紙なし状態であるようにしてもよい。
さらにまた、前記情報処理装置は、前記機構部を非駆動状態で保持するためのロック機構を備え、前記完全開梱状態でない状態は、前記ロック機構がロック状態であるようにしてもよい。
さらに前記操作部の所定の操作状態は、所定の複数のスイッチが同時に操作された状態であるようにしてもよい。
さらにまた、前記機構部は、モータを備え、前記機構駆動部は、前記モータに駆動信号を供給するモータドライブ回路を備えているようにしてもよい。
図1は、実施形態の情報処理装置の例としての印字ピンを駆動して印字するドットインパクト方式のプリンタの概要構成を示すブロック図である。
プリンタ10は、プリンタ全体を制御するためのCPU11と、各種制御制御プログラムおよび制御データを予め記憶するROM12と、各種データを一時的に格納し、ワーキングエリアとして機能するRAM13と、ファームウェアなどの更新が必要なデータを不揮発的に記憶する書き換え可能なフラッシュROM14と、CPU11の制御下で実際の印字の制御を行うゲートアレイ15と、印字リボンを格納した印字リボンユニットが装着されているか否かを判別するリボン有無センサ16と、ゲートアレイ15の制御下で印字ピンを駆動する記録ヘッド17と、記録ヘッド17を搭載して移動するキャリッジ(CR)モータ、紙搬送(PF)モータなど、機構部として機能するモータ群18と、機構駆動部として機能し、CPU11の制御下でモータ群18を駆動するモータドライバ部19と、各種インタフェース動作を行うインタフェース部20と、電源スイッチ21と、複数のスイッチを備え、ユーザが各種操作を行う操作部22と、を備えている。
以下の説明においては、電源投入時の起動動作モードとして以下の3つの起動動作モードがあるものとして説明する。
(1)機構部動作禁止モード
この機構部動作禁止モードは、機構駆動部であるモータドライバ部19の動作を禁止し、ひいては、機構部であるキャリッジモータ、紙搬送モータなどのモータ群18の動作を禁止して起動する起動動作モードである。
機構部動作禁止モードにおいては、機構的な動作要求に対しては、すべて要求が完了し、動作が正常に行われたものとして応答する。
また、電気的にモータの励磁も行わないようにされている。
実際には機構部の動作が禁止されているため、機械的に動作する部分は全く動くことがないが、ソフトウェア的な処理や通信などについては通常動作時と同様に行うことが可能となっている。
このファームウェアダウンロードモードは、フラッシュROMにファームウェアをダウンロードした後に、機構部の初期化を行って動作を開始するための起動動作モードである。
通常モードは、機構部の初期化を行って通常動作に移行するための起動動作モードである。
図2は、実施形態のプリンタの処理フローチャート(その1)である。図3は、実施形態のプリンタの処理フローチャート(その2)である。
電源スイッチ21が投入されると、CPU11は、システムの初期化を行う(ステップS1)。
ここで、システムの初期化とは、操作部22を構成するパネルスイッチ23〜26、リボン有無センサ16を含むセンサの初期化や、各種データの初期化を含む。
次にCPU11は、読み取ったパネルスイッチ23〜26の操作パターンがティアオフスイッチ23、LF/FFスイッチ24およびポーズスイッチ25の3つのスイッチの同時押しであったか否かを判別する(ステップS3)。
ステップS3の判別において、読み取ったパネルスイッチ23〜26の操作パターンがティアオフスイッチ23、LF/FFスイッチ24およびポーズスイッチ25の3つのスイッチの同時押しではないと判別した場合には(ステップS3;No)、起動動作モードを通常モードに設定し(ステップS16)、処理をステップS12(図2参照)に移行する。
この場合には、起動モードが通常モードであるので(ステップS12;Yes)、機構部の初期化を行い(ステップS13)、起動処理を終了して、待機状態に移行することとなる。
ステップS3の判別において、読み取ったパネルスイッチ23〜26の操作パターンがティアオフスイッチ23、LF/FFスイッチ24およびポーズスイッチ25の3つのスイッチの同時押しであった場合には(ステップS3;Yes)、CPU11は、再びパネルスイッチ23〜26の操作パターンを読み取る(ステップS4)。
ステップS5の判別において、読み取ったパネルスイッチ23〜26の操作パターンがティアオフスイッチ23、LF/FFスイッチ24およびポーズスイッチ25の3つのスイッチの同時押しがされていない状態である場合には(ステップS5;No)、処理を再びステップS4に移行する。
次にCPU11は、再びパネルスイッチ23〜26の操作パターンを読み取る(ステップS7)。
ステップS8の判別において、操作パターンがLF/FFスイッチ24およびロード/イジェクトスイッチ26の同時押しであると判別した場合には(ステップS8;Yes)、CPU11はゲートアレイ15を介して、リボン有無センサ16の出力状態を監視し、印字リボンが未装着状態(情報処理装置状態)であるか否かを判別する(ステップS10)。
ステップS8の判別において、操作パターンがLF/FFスイッチ24およびロード/イジェクトスイッチ26の同時押しではないと判別した場合には(ステップS8;No)、CPU11は、LF/FFスイッチ24、ロード/イジェクトスイッチ26およびティアオフスイッチ23の3つのスイッチが同時押しされているか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS14の判別において、LF/FFスイッチ24、ロード/イジェクトスイッチ26およびティアオフスイッチ23の3つのスイッチが同時押しされていないと判別した場合には(ステップS14;No)、CPU11は、処理を再びステップS7に移行する。
ステップS12の判別において、起動モードが通常モードに設定されている場合には(ステップS12;Yes)、CPU11は、ゲートアレイ15を介してモータドライバ19の初期化、ひいては、モータ群18の初期化を行って駆動を開始し、印字ヘッド17の初期化を行うとともに(ステップS13)、ソフトウェア的にも初期化を行って起動処理を終了する。
ステップS17の判別において、起動モードがファームウェアダウンロードモードに設定されている場合には(ステップS17;Yes)、CPU11は、インタフェース部20を介して図示しない通信ネットワークあるいはコネクタ(シリアルコネクタなど)を介して図示しない端末装置からファームウェアのダウンロードを実行して、フラッシュROM14の書き換え等を行い(ステップS18)、起動部初期化(ステップS13)を行わずに処理を終了し、起動する。この場合、すべてのLEDの点滅を開始しフラッシュROM14の書き換えが終了したことをユーザに通知してもよい。
この機構部動作禁止モードにおいては、機械的な動作を行う機構部の動作は禁止されているが、ステータスデータの送受信は行えるようになっており、ファームウェアの書き換え成功などのステータスデータを出力することができるようになっている。
この場合において、機構的な動作要求に対しては、すべて要求が完了し、動作が正常に行われたものとして応答するものとして説明したが、すべて破棄するように構成することも可能である。
また、機構部動作禁止モードに設定されている状態において(S11)、ファームウェアダウンロードを実行(S18)し、機構部初期化(S13)を実行しないようにして終了してもよい。また、ファームウェアダウンロード実行後、S11から処理が実施されてもよい。
Claims (9)
- 機構部を駆動する機構駆動部と、
各種操作を行う操作部と、を有した情報処理装置を梱包状態とすると共に、完全開梱状態であるか否かの判別に用いるセンサを備え、
電源の投入時に、操作部の操作状態が所定の状態で、かつ前記センサを用いた判別が完全開梱状態でない状態の場合に、電源投入時の起動動作モードを機構部動作禁止モードとし、前記機構駆動部による前記機構部の駆動を禁止した状態で当該情報処理装置をソフトウェア的に起動させる動作制御部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
前記情報処理装置は、前記機構部として印字リボンが装着される印字機構を有する印字装置として構成され、
前記完全開梱状態でない状態は、印字リボンが未装着の状態であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
前記情報処理装置は、前記機構部として用紙を搬送する用紙搬送機構を有する印字装置として構成され、
前記完全開梱状態でない状態は、前記用紙搬送機構において紙なし状態であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
前記情報処理装置は、前記機構部を非駆動状態で保持するためのロック機構を備え、
前記完全開梱状態でない状態は、前記ロック機構がロック状態であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置において、
前記情報処理装置は、筐体を構成するカバーを備え、
前記完全開梱状態でない状態は、前記カバーがオープン状態であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記操作部の所定の操作状態は、所定の複数のスイッチが同時に操作された状態であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記機構部は、モータを備え、前記機構駆動部は、前記モータに駆動信号を供給するモータドライブ回路を備えていることを特徴とする情報処理装置。 - 機構部を駆動する機構駆動部と、各種操作を行う操作部と、を有した情報処理装置を梱包状態とすると共に、完全開梱状態であるか否かの判別に用いるセンサを備えた情報処理装置の制御方法であって、
電源の投入時に、操作部の操作状態が所定の状態で、かつ前記センサを用いた判別が完全開梱状態でない状態にあるか否かを判別する状態判別過程と、
前記電源の投入時に、前記操作部の操作状態が所定の状態で、かつ前記センサを用いた判別が完全開梱状態でない状態にある場合に、電源投入時の起動動作モードを機構部動作禁止モードとし、前記機構駆動部による前記機構部の駆動を禁止した状態で当該情報処理装置をソフトウェア的に起動させる動作制御過程と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 機構部を駆動する機構駆動部と、各種操作を行う操作部と、を有した情報処理装置を梱包状態とすると共に、完全開梱状態であるか否かの判別に用いるセンサを備えた情報処理装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムであって、
電源の投入時に、操作部の操作状態が所定の状態で、かつ前記センサを用いた判別が完全開梱状態でない状態にあるか否かを判別させ、
前記電源の投入時に、前記操作部の操作状態が所定の状態で、かつ前記センサを用いた判別が完全開梱状態でない状態にある場合に、電源投入時の起動動作モードを機構部動作禁止モードとし、前記機構駆動部による前記機構部の駆動を禁止した状態で当該情報処理装置をソフトウェア的に起動させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
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