JP4779080B2 - 排水トラップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室や洗濯機等の床パンに取着される排水トラップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来浴槽や洗濯機等、あるいはこれらを載置する床パン等の、使用によって排水を生じる様々な機器(以後、このような機器を「排水機器」と呼ぶ)には、該排水機器に生じた排水を下水等に排出すると共に、下水側から臭気や害虫類等の逆流を防止するために、図7、図8に示したような排水トラップと呼ばれる排水装置が備えられている。以下に、従来の排水トラップについて説明する。
【0003】
図7に示した排水トラップは、以下に記載したトラップ本体と、フランジ部材と、防臭筒等の、各部材から構成されている。トラップ本体は、排水の流路を形成する外壁部、該排水流路中に設けられた排水を溜める封水部、該封水部からのオーバーフロー水を下水側に排出する、該外壁部に設けた排出口、外壁部上方に設けられた、雌螺子部を備えた開口部、から成る。フランジ部材は、トラップ本体の開口部に設けられた雌螺子部と螺合する雄螺子部を設けた筒状部と、該筒状部内部に設けた排水口と、該筒状部の上端側に外側方向に向けて突出させたフランジ部、及び排水口の略中間となる高さ位置に円周に沿って設けた複数の突起部、該突起部の更に下方の筒状部下端から円周側に向けて突出させて備えた環状の当接面部、より構成される接続部と、から成り、フランジ部材の筒状部が開口部に接続された際に、該フランジ部とトラップ本体の開口部周縁における外壁部とで、防水パン等の排水機器に設けられた取着孔を挟持して排水トラップを取着固定する。防臭筒は、上下に開口した筒状体であって、上端側は、上端側面から外周方向に突出した環状部、該環状部の周縁に設けた、接続部の突起部が挿通可能な切欠部、環状部の上面側に、該切欠部を起点として環状部の外周に沿って傾斜を設けて成る傾斜部、及び、環状部の下面側であって、切欠部よりも内周方向に備えた環状の軟質材より成る水密部材、から構成し、フランジ部材の排水口に水密的に取り付けられる取付部を備え、また下端側は、トラップ本体の封水部に配置される。
【0004】
上記のように構成した排水トラップは、以下のように施工される。まず、パッキング等の水密部材を介して排水機器の取着孔にトラップ本体の開口部周縁を当接させ、更にフランジ部材の雄螺子をトラップ本体の開口部の雌螺子に螺合させてトラップ本体を排水機器に取付固定する。更に、図9に示したように、防臭筒の切欠部に、フランジ部材の突起部の位置を合わせ、次に図10のように排水口の突起部を挿通させる。更に、図11に示したように防臭筒を回転させると、突起部の直下の傾斜部は縦幅を増し、傾斜部の縦幅が増すことに比例して水密部材の当接面への押圧も強固なものとなり、最終的には防臭筒がフランジ部材を介し、トラップ本体に水密的に取り付け固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
排水トラップは、段落0003や段落0004に記載したように、排水流路の一部に排水を常時溜めておく封水部を設けている。この封水部に排水が溜まることで(以後この封水部に溜まる排水を「封水」という)下水側から臭気や害虫類が屋内に逆流してくることを防止している。この封水部の防臭・防虫性能は、封水部の上端の開口から、下端の開口までの幅(図7のHで示した部分の幅であり、以後この幅を「封水深」という)が長いほど高く、短くなるほど悪化する。例えば、日本工業規格(JIS規格)では、排水トラップの基本的な性能を確保するために、封水深を50ミリ以上と定めており、この封水深の高さを基準に排水トラップの寸法を設計する場合が多い。
【0006】
また、図7のh’で示した部分も排水の流路の一部を形成している。排水トラップの場合、排水性能の確保や、排水の中に混入している比較的大きなゴミを排出するために、やはり排水流路にも一定の幅が必要とされる。先に記載した日本工業規格の場合では、排水トラップの基本的な性能を確保するために、排水トラップの排水流路には直径10ミリ以上の球体が通過できる幅が必要とされている。
【0007】
近年、高層建築物の増加に伴い、マンション等の集合住宅においては、各階の高さ幅をできるだけ狭くし、その分階数を増やすことで所有戸数を多く確保しようとする傾向にある。しかし、居住空間の高さ幅を狭くしてしまうのは、居住者の生活を不快なものにしてしまうので、床下の排水配管のスペースを狭くして各階の高さ幅を狭くする、低床配管と呼ばれる構造が多く用いられるようになっている。この低床配管のために、排水トラップにおいても高さ幅を狭くしていく必要に迫られているが、以下に述べるような問題が生じている。
【0008】
低床配管を達成するためには、排水トラップの高さ幅をできるだけ狭くしなければならないが、段落0005または段落0006に記載した理由から、図7のHで示した封水部の高さ幅や、h’で示した排水流路の高さ幅は、ある程度以上狭くすることができない。このため、排水トラップの高さ幅を狭くすると、図12等に示したように、雄螺子部や雌螺子部の下端が封水の水面以下の高さとなってしまい、従来雄螺子部や雌螺子部の下端とほぼ同じ高さに配置されていた水密部材が常時封水に浸るようになってしまう。封水は排水であり、排水には多くの場合、洗剤等の薬品成分や界面活性剤、あるいは汚濁物質など、ゴム等の軟質な素材から成る水密部材を劣化させる成分が含まれているため、封水に水密部材が常時浸る構造を採用していると、水密部材の性能が悪化し水密性能が失われ、また排水トラップの機能が損なわれることとなる。
【0009】
また、図7に示した排水トラップの場合、排水機器の取着孔周縁の厚みが、取着する排水機器の違いによって変化すると、図7のh’で示した排水流路の高さ幅が変化してしまう。例えば取着孔周縁の厚みが3ミリ程度異なる2種類の防水パンに、同一寸法の排水トラップを、日本工業規格に準拠させつつ取着させようとする場合、・薄い防水パンに取り付けた排水トラップの、h’部分の間隔が10ミリであれば、厚い防水パンに取り付けた排水トラップの、h’部分の間隔は13ミリとなり、低床配管の見地からは3ミリ程度高さが無駄になる。・厚い防水パンに取り付けた排水トラップの、h’部分の間隔が10ミリであれば、薄い防水パンに取り付けた排水トラップの、h’部分の間隔は7ミリとなり、規格不適合品となる。
【0010】
上記h’部分の高さ幅の問題を回避するため、図12及び図13に示したような、トラップ本体の開口部に防臭筒を取り付ける排水トラップが考案されている。このような構造の排水トラップであれば、排水機器の取着孔周縁の厚みに関係なく、h’部分の高さ幅は一定の高さ幅とすることができ、低床配管に好適な排水トラップとすることができる。
【0011】
しかし上記構造の排水トラップにおいては、排水トラップの開口部に備えられた接続部の突起部は、図面からも明らかなように、フランジ部材の下端よりも更に下方に配置されることになる。低床配管用に排水トラップの全高を幅狭としたこともあって、突起部よりも下方に配置される水密部材は、ほとんどの場合において、封水部の上端よりも下方に配置されてしまい、段落0008に記載したような、封水に水密部材が浸ってしまうという問題が生じる。
本発明は、上記問題点を解決するために発明されたものであって、封水深や排水流路の高さ幅を必要とされるだけ確保しつつ、且つ封水内に水密部材が浸って劣化することを防止できる排水トラップを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の排水トラップは、排水の流路を形成する外壁部(1)、該排水流路中に設けられた排水を溜める封水部(2)、該封水部(2)からのオーバーフロー水を下水側に排出する、外壁部(1)に設けた排出口(3)、外壁部(1)上方に設けた開口部(4)、から成るトラップ本体(5)と、内部に排水口(6)を設け、トラップ本体(5)の開口部(4)に接続される筒状部(7)、及び該筒状部(7)の上端側に外側方向に向けて突出させたフランジ部(8)から成り、筒状部(7)が開口部(4)に接続された際に該フランジ部(8)とトラップ本体(5)の開口部(4)周縁における外壁部(1)上面とで、排水機器に設けられた取着孔を挟持して排水トラップを排水機器に取着固定するフランジ部材(9)と、上下に開口した筒状体であって、上端側に取付部(10)を備え、また下端側が封水部(2)内に配置されて封水を形成する防臭筒(11)と、から構成されて成る排水トラップにおいて、防臭筒(11)の取付部(10)を、防臭筒(11)の上端部から外周側に突出させた環状部(12)と、該環状部(12)の下方となる位置であって、筒状部(7)の側面に複数箇所設けた突起部(13)と、から成し、トラップ本体(5)の開口部(4)の排水口(6)に、突起部(13)が通過するための切欠部(14)と、防臭筒(11)の環状部(12)及び突起部(13)に嵌合する傾斜部(15)と、から成る接続部(16)を設けると共に、防臭筒(11)と、トラップ本体(5)の開口部(4)との間に、水密性を確保するための軟質材から成る水密部材(17)を配置したことを特徴とする排水トラップである。
【0013】
請求項2に記載の排水トラップは、段落0007に記載の排水トラップにおいて、水密部材(17)を、防臭筒(11)の環状部(12)下面と、接続部(16)上面の間に配置したことを特徴とする排水トラップである。
【0014】
請求項3に記載の排水トラップは、段落0007に記載の排水トラップにおいて、水密部材(17)を、防臭筒(11)の環状部(12)から側面方向に向かって突出するように配置すると共に、その外縁がフランジ部材(9)の排水口(6)内周面に当接するように構成したことを特徴とする排水トラップである。
【0015】
請求項4に記載の排水トラップは、段落0007乃至段落0009のいずれか一つに記載の排水トラップにおいて、防臭筒(11)の接続部(16)、またはトラップ本体(5)の開口部(4)、またはフランジ部材(9)の排水口(6)のいずれか一つに、水密部材(17)を、インサート成形にて一体的に備えたことを特徴とする排水トラップである。
【0019】
次に、本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
本発明の実施例は、図1及び図2に示したように、トラップ本体(5)、フランジ部材(9)、及び防臭筒(11)の各部材から成る。
トラップ本体(5)は、排水の流路を形成する外壁部(1)、該排水流路中に設けられた排水を溜める封水部(2)、該封水部(2)からのオーバーフロー水を下水側に排出する、外壁部(1)に設けた排出口(3)、外壁部(1)上方に設けた開口部(4)、から成り、更に該開口部(4)の内周面には雌螺子部(18)を備えると共に、該開口部(4)に雌螺子部(18)の下端から内周方向に向かって突出させた環状の当接面部(20)、該当接面部(20)の内周縁に複数設けた切欠部(14)、当接面部(20)の下端側に、該切欠部(14)を起点として外周に沿って傾斜を設けた傾斜部(15)、から構成される接続部(16)を備えて成る。
フランジ部材(9)は、内部に排水口(6)を設けると共に、外周面にトラップ本体(5)の開口部(4)の雌螺子部(18)と螺合する雄螺子部(19)を設けた筒状部(7)、該筒状部(7)の上端側に外側方向に向けて突出させたフランジ部(8)から成る。
防臭筒(11)は、上下に開口した筒状体で、施工時に下端が封水部(2)内に配置されると共に、上端側に筒状体の上端部から外周側に突出させた環状部(12)、該環状部(12)の下方となる位置であって、筒状部(7)の側面に複数箇所設けた突起部(13)、環状部(12)の下面に下記インサート成形にて備えた環状の水密部材(17)、から成る取付部(10)、より構成される。尚、インサート成形とは、金型内にあらかじめ金属や布地等を装填した後、樹脂を注入して部材を溶融樹脂で包んで固化させ、一体化した複合部品を作る成形方法であり、本実施例の場合、金型内にあらかじめ水密部材(17)を装填した後、樹脂を注入して成形することで、防臭筒(11)に水密部材(17)を一体的に成形する方法である。
【0020】
上記の各部材は、以下のように施工される。
まず、トラップ本体(5)を、排水機器の取着孔周縁に、パッキング等を介して当接させ、次にフランジ部材(9)の筒状部(7)に設けられた雄螺子部(19)をトラップ本体(5)の開口部(4)の雌螺子部(18)に螺合させ、トラップ本体(5)を取着孔に取り付け固定する。
そして防臭筒(11)を、下端が封水部(2)内に配置されるように排水口(6)に挿通する。この際に、防臭筒(11)の突起部(13)を、トラップ本体(5)の当接面部(20)の切欠部(14)から通過させ、突起部(13)が当接面部(20)の下面、傾斜部(15)の下方となる位置まで降下させる。更に、防臭筒(11)を回転させると、突起部(13)の直上の傾斜部(15)は幅を増し、傾斜部(15)の幅が増すことに比例して水密部材(17)と当接面部(20)上面の押圧も強固なものとなって嵌合し、最終的には防臭筒(11)がフランジ部材(9)を介し、トラップ本体(5)に水密的に取付固定される。
【0021】
この実施例の排水トラップは、図12、図13の従来例と同様に、トラップ本体(5)と防臭筒(11)とを接続する構造となっているが、図1等に示したように、開口部(4)の雌螺子部(18)下端の位置に当接面部(20)を配置できるので、図12また図13の排水トラップに比べて、開口部(4)から突起部(13)及び取付部(10)の高さ幅分だけ当接面部(20)を高くでき、結果、図1のように水密部材(17)が封水部(2)内に水没しない排水トラップとすることができる。
【0022】
また、この他の実施例として、図3及び図4に示すように、防臭筒(11)の構成を、上下に開口した筒状体で、施工時に下端が封水部(2)内に配置されると共に、上端側に筒状体の上端部から外周側に突出させた環状部(12)、該環状部(12)の下方となる位置であって、筒状部(7)の側面に複数箇所設けた突起部(13)、また環状部(12)の側面から外周側上方に向かって傾斜したひれ部(21)を有する、インサート成形にて備えた環状の水密部材(17)、から成る取付部(10)、より構成したものがある。
この実施例の排水トラップでは、図3及び図4で示したように、防臭筒(11)の環状部(12)側面に設けられている水密部材(17)が、フランジ部材(9)の筒状部(7)の内周面に当接している。フランジ部材(9)の筒状部(7)の内周面は、従来例では、筒状部の内周面に突起部が不可欠だったため、この突起部の為に筒状部内周面と水密部材とを水密に当接させて止水させることは不可能であったが、本実施例においては、筒状部(7)内周面に突起部(13)を設ける必要がないため、図3からもわかるように、筒状部(7)内周面と水密部材(17)とを当接させて止水することが可能である。水密部材(17)と筒状部(7)内周面の当接位置は、筒状部(7)の上端まで自在に設定できるので、水密部材(17)が封水部(2)内に水没することのない排水トラップとすることができる。
【0025】
また、上記の他の実施例として、図5及び図6に示すように、トラップ本体(5)の構成を、トラップ本体(5)の当接面部(20)の上面にインサート成形によって備えた環状の水密部材(17)を備えて構成したものがある。
この実施例での排水トラップは、図5及び図6で示したように、水密部材を、トラップ本体(5)の上面側にインサート成形にて設けている。このように構成することで、水密部材(17)の、当接面部(20)との接触面が水密部材(17)の最も上方とすることができる。その分水密部材(17)の接触面が排水に浸りにくくなり、また当接面上に付着した排水の水滴も、落下して付着しにくくなるので、水密部材(17)の劣化を防止することができ、良好な止水性能を保つことができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されたため、以下のような優れた効果を奏する。
1)請求項1に記載の本発明においては、トラップ本体(5)の開口部(4)の排水口(6)に、突起部(13)が通過するための切欠部(14)と、防臭筒(11)の環状部(12)及び突起部(13)に嵌合する傾斜部(15)と、から成る接続部(16)を設けると共に、防臭筒(11)とトラップ本体(5)の開口部(4)との間に、水密性を確保するための軟質材から成る水密部材(17)を配置したため、従来の排水トラップよりも高い位置に水密部材を配置することができる。これによって、排水トラップの全高を低床配管用に狭めた場合に、従来の排水トラップであれば封水部内に水密部材が水没する場合でも、本発明の排水トラップでは水密部材が水没しないため、水密部材が封水部中の水によって劣化することの無い、良質な排水トラップを提供することができる。
2)請求項2に記載の排水トラップにおいては、水密部材を、防臭筒の環状部下面と、接続部上面との間に配置して構成している。このため、従来例であれば排水口の上端から当接面部までの間に、取付部の高さ幅に加えて突起部の高さ幅が必要なところ、請求項2に記載の本発明においては、排水口の上端から当接面部までの間に、取付部の高さ幅のみ確保すれば良く、その分従来例に比べて水密部材が封水部内に水没しにくい排水トラップを提供することができる。
3)請求項3に記載の排水トラップにおいては、水密部材を、防臭筒の環状部側面と排水口内周面との間に配置して構成している。このため、従来例であれば排水口の上端から当接面部までの間に、取付部の高さ幅に加えて突起部の高さ幅が必要なところ、請求項3に記載の本発明においては、排水口のどの高さ位置に水密部材を配置しても良いため、封水部内に水密部材が水没しない排水トラップを提供することができる。
4)請求項4に記載の排水トラップにおいては、水密部材をトラップ本体、フランジ部材、防臭筒のいずれかにインサート成形にて一体的に構成したことで、水密部材を単独で設けた場合に比較して、取付時に水密部材の位置がずれたりする事が無くなり、取付時の安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第二実施例を施工した状態の断面図である。
【図2】 本発明の第二実施例を示す、一部を切り欠きした斜視図である。
【図3】 本発明の第三実施例を施工した状態の断面図である。
【図4】 第三実施例を示す、一部を切り欠きした斜視図である。
【図5】 本発明の第四実施例を施工した状態の断面図である。
【図6】 本発明の第四実施例を示す、一部を切り欠きした斜視図である。
【図7】 従来の排水トラップを示す、断面図である。
【図8】 従来の排水トラップを示す、一部を切り欠きした斜視図である。
【図9】 従来の排水トラップの施工順序を示す、一部を切り欠きした斜視図である。
【図10】 従来の排水トラップの施工順序を示す、一部を切り欠きした斜視図である。
【図11】 従来の排水トラップの施工順序を示す、一部を切り欠きした斜視図である。
【図12】 従来の排水トラップを施工した状態の断面図である。
【図13】 従来の排水トラップの示す、一部を切り欠きした斜視図である。
【符号の説明】
1 外壁部
2 封水部
3 排出口
4 開口部
5 トラップ本体
6 排水口
7 筒状部
8 フランジ部
9 フランジ部材
10 取付部
11 防臭筒
12 環状部
13 突起部
14 切欠部
15 傾斜部
16 接続部
17 水密部材
18 雌螺子部
19 雄螺子部
20 当接面部
21 ひれ部
Claims (4)
- 排水の流路を形成する外壁部(1)、該排水流路中に設けられた排水を溜める封水部(2)、該封水部(2)からのオーバーフロー水を下水側に排出する、外壁部(1)に設けた排出口(3)、外壁部(1)上方に設けた開口部(4)、
から成るトラップ本体(5)と、
内部に排水口(6)を設け、トラップ本体(5)の開口部(4)に接続される筒状部(7)、及び該筒状部(7)の上端側に外側方向に向けて突出させたフランジ部(8)から成り、
筒状部(7)が開口部(4)に接続された際に該フランジ部(8)とトラップ本体(5)の開口部(4)周縁における外壁部(1)上面とで、排水機器に設けられた取着孔を挟持して排水トラップを排水機器に取着固定するフランジ部材(9)と、
上下に開口した筒状体であって、上端側に取付部(10)を備え、また下端側が封水部(2)内に配置されて封水を形成する防臭筒(11)と、
から構成されて成る排水トラップにおいて、
防臭筒(11)の取付部(10)を、防臭筒(11)の上端部から外周側に突出させた環状部(12)と、該環状部(12)の下方となる位置であって、筒状部(7)の側面に複数箇所設けた突起部(13)と、
から成し、
トラップ本体(5)の開口部(4)の排水口(6)に、突起部(13)が通過するための切欠部(14)と、防臭筒(11)の環状部(12)及び突起部(13)に嵌合する傾斜部(15)と、から成る接続部(16)を設けると共に、防臭筒(11)と、トラップ本体(5)の開口部(4)との間に、水密性を確保するための軟質材から成る水密部材(17)を配置したことを特徴とする排水トラップ。 - 請求項1に記載の排水トラップにおいて、水密部材(17)を、防臭筒(11)の環状部(12)下面と、接続部(16)上面の間に配置したことを特徴とする排水トラップ。
- 請求項1に記載の排水トラップにおいて、水密部材(17)を、防臭筒(11)の環状部(12)から側面方向に向かって突出するように配置すると共に、その外縁がフランジ部材(9)の排水口(6)内周面に当接するように構成したことを特徴とする排水トラップ。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の排水トラップにおいて、防臭筒(11)の接続部(16)、またはトラップ本体(5)の開口部(4)、またはフランジ部材(9)の排水口(6)のいずれか一つに、水密部材(17)を、インサート成形にて一体的に備えたことを特徴とする排水トラップ。
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