JP4778259B2 - 留置針セット - Google Patents

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Description

本発明は、生体への穿刺の後に該生体に留置される留置針を備えた留置針セットに関する。
従来から、留置針セットを用いて、患者の血管に対して、血液透析を行ったり、所定の薬液等を供給したりする処置が行われている。このような場合に用いられる留置針セットは、患者の血管内に針先を留置するための外針と、外針の内部に挿入され、外針を患者の血管に穿刺する処置をスムーズにするための内針とを備えている。そして、使用の際には、内針を外針内に挿入し、内針の先端部を外針の先端部から僅かに突出させた状態で、外針を内針とともに血管に穿刺する。ついで、外針を血管に留置した状態で、内針を外針(血管)から抜き取り、外針の後端部に所定の血液や薬液等を供給するためのチューブ部材等を接続することによって血液透析や薬液等の供給が行われる。
このような留置針セットが備える留置針の中には、外針から内針を抜き取る際に、血液が外針の後端部から吐出することを防止するための弁体を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この留置針では、外針の後端部に弾性を備えた壁部からなる弁体が取り付けられており、この弁体に、内針の外周面に密着した状態で内針を挿通させることができるとともに、内針を抜いたときには閉塞するスリットからなる開閉孔が設けられている。このため、留置針を血管に穿刺した状態で外針から内針を抜くと弁体が閉じて、外針から血液が漏れることが防止される。
特開2004―242763号公報
しかしながら、前述した従来の留置針セットでは、止血のための機構が、弾性を備えた材料からなる壁部にスリットを形成しただけの単純なものであるため確実な止血がしにくいという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的は、外針から内針を抜く際の止血を確実にできる留置針セットを提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係る留置針セットの構成上の特徴は、内腔を備えたカニューレと、カニューレの基端部に連結され内部にカニューレの内腔に連通する空間部が設けられたハウジングとからなる外針と、内腔を備えカニューレの先端開口部から先端部を突出させた状態で外針内に挿入可能な金属針と、金属針の基端部に連結されたハブとからなる内針と、ハウジング内における先端側に設けられ、カニューレの内腔と連通する流路を備えた筒状挿入部と、ハウジングの内周面における後端部の内径が小さくなるようにハウジングの内周面に形成された段部と、筒状挿入部に対して移動可能な状態でハウジング内に配置され、筒状挿入部を液密的に通すことができ、筒状挿入部が抜かれたときには筒状挿入部の流路を閉塞する開閉孔を有する外筒用弁体と、外筒用弁体の開閉孔から筒状挿入部を抜く方向に外筒用弁体を付勢して、開閉孔から筒状挿入部を抜くことができ、開閉孔から筒状挿入部が抜けたときに外筒用弁体の後端部を段部に係合させ、外筒用弁体を付勢する力に抗する所定の力が加わると、付勢を解除して外筒用弁体に筒状挿入部を挿入させる付勢部材とを備え、筒状挿入部を、ハウジングの内周面先端側から、ハウジングの内周面と間隔を保たせた状態でハウジング内の後方に向けて形成してその後端部をハウジングの軸方向の略中央部に位置させ、筒状挿入部の外周面における先端側部分に付勢部材を設置するとともに、筒状挿入部の外周面における付勢部材の後方側部分と段部との間で外筒用弁体を移動可能にしたことにある。
前述したように構成した本発明の留置針セットでは、外針のハウジング内にカニューレの内腔と連通する流路を備えた筒状挿入部を設けるとともに、この筒状挿入部に対して相対的に移動可能な状態で外筒用弁体を設けている。そして、この外筒用弁体は、筒状挿入部を液密的(筒状挿入部の外周面に密着して同外周面側は液体を通さない状態)に通すことができるとともに、筒状挿入部が抜かれたときには筒状挿入部の流路を閉塞する開閉孔を備えている。また、この留置針セットは、外筒用弁体の開閉孔から筒状挿入部を抜く方向に外筒用弁体を付勢する付勢部材も備えている。
したがって、外部から付勢部材の外筒用弁体に対する付勢力に抗する力が加わってないときには、外筒用弁体によって、外針における筒状挿入部の流路は閉塞された状態を維持する。また、付勢部材が外筒用弁体を付勢する付勢力に抗する所定の力が加わることにより、外筒用弁体の開閉孔に筒状挿入部が挿入されて、カニューレの内腔は筒状挿入部の流路を介して外部に連通する。
このため、所定の力が、外針に接続される他の部材をハウジングに取り付ける際に生じる力であれば、その部材を外針のハウジングに取り付けることにより、その部材を筒状挿入部の流路を介してカニューレの内腔に連通させることができる。また、この場合の筒状挿入部は、ハウジングと一体的に形成してもよいし、別部材で構成してもよい。また、本発明では、筒状挿入部を、ハウジングの内周面先端側から、ハウジングの内周面と間隔を保たせた状態でハウジング内の後方に向けて形成してその後端部をハウジングの軸方向の略中央部に位置させ、筒状挿入部の外周面における先端側部分に付勢部材を設置するとともに、筒状挿入部の外周面における付勢部材の後方側部分と段部との間で外筒用弁体を移動可能にしている。これによると、外部から付勢部材の外筒用弁体に対する付勢力に抗する力が加わってないときには、付勢部材によって、外筒用弁体は筒状挿入部の後端側(ハウジング内における後部側部分)に付勢され、筒状挿入部の流路を閉塞する。また、付勢部材が外筒用弁体を付勢する付勢力に抗する所定の力が加わることにより、外筒用弁体は筒状挿入部の先端側(この場合は基端部側になる)に押されて、筒状挿入部の外周面を覆うように移動する。このため、カニューレの内腔は筒状挿入部の流路を介して外部に連通するようになる。
また、本発明に係る留置針セットの他の構成上の特徴は、ハウジングの後部に連結可能な筒状連結部と、筒状連結部がハウジングに連結されるときに、ハウジング内に挿入され、付勢部材の付勢力に抗して外筒用弁体を筒状挿入部側に押して、開閉孔内に筒状挿入部を挿入させた状態で、筒状挿入部を介してカニューレの内腔と連通するとともに、内部に金属針を通すことのできる筒状連通部と、筒状連結部内における筒状連通部の基端側に設けられ、金属針を液密的に通すことができるとともに、金属針が抜かれたときには、筒状連通部を閉塞するコネクター用弁体とを有するコネクターを備えたことにある。
このように構成した留置針セットでは、筒状連結部をハウジングに連結させてコネクターを外針に接続したときには、筒状挿入部が外筒用弁体の開閉孔内に挿入されて、筒状連通部は、筒状挿入部の流路を介してカニューレの内腔と連通した状態になる。この場合、筒状連通部内に内針の金属針が通っていれば、金属針の外周面にコネクター用弁体の開閉孔が密着した状態になり、金属針の外周面におけるコネクター用弁体の前部側部分と後部側部分とは閉塞された状態になる。また、その状態で、外針およびコネクターから内針を抜くと、コネクターの筒状連通部はコネクター用弁体によって閉塞される。さらに、外針からコネクターを取り外すと、外筒用弁体によって、カニューレの内腔は閉塞される。このため、外針に他の部材を接続する等の場合以外は、外針は閉塞状態を確実に維持することができ、より確実な止血が可能になる。
また、本発明に係る留置針セットのさらに他の構成上の特徴は、コネクターにおける筒状連通部とコネクター用弁体との間に、気体逃がし通路を設けるとともに、気体逃がし通路に、気体を通過させ液体は通過させないフィルターを設置したことにある。これによると、筒状連通部内の空気を外部に放出することができる。
また、本発明に係る留置針セットのさらに他の構成上の特徴は、筒状挿入部を、ハウジングの内周面から間隔を保った状態でハウジングの後端部から前方に向けて移動可能に設けるとともに、筒状挿入部の外周面における前方側部分とハウジング内における前部側部分との間で外筒用弁体を収縮可能に設け、筒状挿入部の外周面における後部側部分と外筒用弁体との間に付勢部材を設置して外筒用弁体を前方に付勢したことにある。
これによると、外部から付勢部材の付勢力に抗する力が加わってないときには、付勢部材によって、外筒用弁体は筒状挿入部の先端側(外筒用弁体の開閉孔から筒状挿入部が抜ける方向)に付勢され、カニューレの内腔と筒状挿入部の流路との間を閉塞する。また、付勢部材が外筒用弁体を付勢する付勢力よりもさらに大きな力が筒状挿入部を外筒用弁体側に付勢する方向に加わることにより、筒状挿入部は外筒用弁体の開閉孔内に挿入される。このため、カニューレの内腔は筒状挿入部の流路を介して外部に連通するようになる。
また、本発明に係る留置針セットのさらに他の構成上の特徴は、外筒用弁体の外周面に、外筒用弁体を中心軸に向って締め付ける締付部材を設けたことにある。これによると、外筒用弁体から筒状挿入部が抜かれたときの外筒用弁体の閉塞をより確実に行えるようになる。
また、本発明に係る留置針セットにおいては、コネクター内における内針の挿入口側に針先保護具を設置し、この針先保護具に、金属針に対して挿通可能な金属針挿通孔と、金属針が金属針挿通孔内に位置しているときには、金属針の側部によってコネクターの所定部分側に移動させられて針先保護具をコネクター内に固定した状態に維持し、金属針の先端が金属針挿通孔内の所定の位置まで引き抜かれるとコネクターの所定部分への押圧が解除されて針先保護具を移動可能な状態にする弾性部材とを設け、金属針の先端が金属針挿通孔内の所定の位置まで引きぬかれると、針先保護具が金属針の先端部を被覆した状態で、金属針とともに、コネクターから引き出されるようにすることもできる。
このように構成すると、患者の血管に外針および内針の先端部を穿刺したのちに、外針から内針を抜き取ると、針先保護具が内針の先端部を被覆した状態で内針とともに外針から抜き取られる。このため、操作者が内針の先端部で怪我をすることがなくなり安全性が向上する。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る留置針セットを図面を用いて詳しく説明する。図1は、同実施形態に係る留置針セットAを示しており、この留置針セットAは、患者の血管に留置される留置針(外針)等で構成されている。すなわち、留置針セットAは、患者の血管に留置される外針10と、外針10の内部に挿入可能で、患者の身体に穿刺可能な鋭利な先端部を有する内針20と、外針10の後端部に連結可能なコネクター30とで構成されている。
外針10は、図2に示したように、細管状のカニューレ11と、カニューレ11の基端部(図示の右側に位置する後端部)に連結されたハウジング12とを備えている。カニューレ11は先端部から後端部に貫通する流路を構成する内腔11aを備えており、その先端部11bは、患者の血管内に留置されて、血管から血液b(図6,7参照)を取り出したり、血管に薬液等を供給したりする。また、ハウジング12は、内部に空間部13aが形成された円筒状のハウジング本体13と、カニューレ11とハウジング本体13とを接続する環状の接続部14と、接続部14の内周面前部側から、空間部13a内を後方に向って延びる筒状挿入部15とで構成されている。
また、ハウジング本体13の内周面における後端部には、内径が小さくなった段部13bが形成され、ハウジング本体13の外周面における後端部には、外針10にコネクター30を連結するための連結用ねじ13cが形成されている。筒状挿入部15は、接続部14の内周面およびハウジング本体13の内周面から間隔を保った状態でハウジング本体13内の空間部13aにおける略中央まで延びており、その内部にカニューレ11の内腔11aに連通する流路15aが形成されている。そして、接続部14の内周面と筒状挿入部15の前部側部分(基端部側部分)の外周面との間には、環状の空間部からなる係合用凹部14aが形成されている。
また、筒状挿入部15の外周面には、本発明の付勢部材としてのコイルばね16が筒状挿入部15を覆った状態で取り付けられ、その先端部(図2の左側端部)は係合用凹部14aの奥端部に位置決めされている。そして、ハウジング本体13内における筒状挿入部15の後端部側と段部13bとの間に外筒用弁体17がハウジング本体13の軸方向に沿って移動可能な状態で収容されている。この外筒用弁体17は、弾性を備え収縮可能なイソプレンゴムからなっており、中心軸に沿って開閉孔17a(図1参照)が形成されている。
また、この外筒用弁体17は、コイルばね16によって後方に付勢されているが、コイルばね16の弾性力(付勢力)に抗して外筒用弁体17を前方に移動させる力が加わると、図1のように、開閉孔17aが広がって筒状挿入部15を覆い、筒状挿入部15の外周面に沿って前方に移動する。このとき、コイルばね16は軸方向に収縮する。さらに、外筒用弁体17の軸方向における中央部の外周面には、本発明の締付部材としてのリング状のゼンマイばね18が取り付けられて、外筒用弁体17の外周面における中央部を軸側に締付けている。したがって、図2のように、外筒用弁体17がコイルばね16によって後方に付勢され、筒状挿入部15の後端側に位置したときには、開閉孔17aが閉塞して、筒状挿入部15の流路15aの後端開口を閉塞する。
内針20は、図3に示したように、ステンレス製の金属針21と、金属針21の基端側部分(図示の右側に位置する後端部)に固定されたハブ22とで構成されている。金属針21は細管状の注射針からなっており、先端部21aが軸方向に対して傾斜して形成された先鋭部で構成されている。また、金属針21における先端部21aよりもやや後部側部分に、段部21bが形成されており、この段部21bを挟んで先端側部分の直径が後端側部分の直径よりもやや大きくなるように設定されている。
この金属針21は、カニューレ11の先端部11bを患者の血管に挿入する際に、その挿入がスムーズに行えるようにするためのもので、外針10の後端部から後述するコネクター30を介して外針10内に差し込まれ、カニューレ11の先端部11bの開口から先端部21aを外部に突出させた状態で使用される。この場合、金属針21の先端部21aは、コネクター30の内部、筒状挿入部15の流路15aおよびカニューレ11の内腔11aを通過してカニューレ11の先端部11bから外部に突出する。
ハブ22は、内針20を持つための把持部として機能する部分であり、金属針21の基端部の外周部を被覆するようにして金属針21に固定されている。このハブ22は、中央部に位置して金属針21を固定するハブ本体22aと、金属針21の周面から所定間隔を保った状態でハブ本体22aの前部側に形成された筒状の収容部22bと、ハブ本体22aの後部側に形成され、後方に向って開口した凹部を備えた筒状のキャップ取付部22cとで構成されている。そして、収容部22bの前端周縁部にフランジ状の鍔部22dが形成されている。なお、図示していないが、キャップ取付部22cには、キャップ取付部22cの後端開口を開閉するためのキャップが取り付けられる。
コネクター30は、外針10のハウジング12に対して着脱可能になっており、図4に示したように、筒状連結部31、筒状連通部32、フィルター33およびコネクター用弁体34を備えている。なお、筒状連結部31は、本発明に係る筒状連結部を構成し、筒状連通部32は本発明に係る筒状連通部を構成する。筒状連結部31は、ハウジング12の後端部を内部に収容した状態でハウジング12に連結可能になった連結収容部35と、連結収容部35の後部に組み付けられた後部収容部36とで構成されている。そして、連結収容部35の内周面前部側には、ハウジング12の連結用ねじ13cと係合可能な被連結用ねじ35aが形成されている。また、連結収容部35の内周面における軸方向に沿った略中央には中心に孔が形成された円形の壁部35bが形成され、その壁部35bの孔の周縁部から筒状連通部32が前方に向かって突出している。
この筒状連通部32は、連結収容部35がハウジング12に連結されたときに、コイルばね16の弾性力に抗して外筒用弁体17を前方に押して、筒状挿入部15の外周面に沿った前方側に移動させる。これによって、筒状連通部32は、筒状挿入部15に連通するとともに、筒状挿入部15を介してカニューレ11の内腔11aに連通する。その際、壁部35bは、ハウジング12の後端面に接触する。また、連結収容部35の内周面における壁部35bの後部側には、係合突起35cが形成されている。
後部収容部36は、前部側部分36aが細く、後部側部分36bが太くなった段状の筒体で構成されており、前部側部分36aの外周面には、連結収容部35の係合突起35cに係合可能な係合凹部36cが形成されている。この後部収容部36は、前部側部分36aを連結収容部35の後部側の内部に挿入し、係合凹部36cを係合突起35cに係合させた状態で、連結収容部35に組み付けられている。その際、後部収容部36の前端部は、壁部35bに接触する。
また、後部収容部36の内周面における前部側部分36aと後部側部分36bとの境界部には、中心に孔が形成された円形の壁部36dが形成され、この壁部36dと連結収容部35の壁部35bとで、コネクター用弁体34を設置するための空間部が形成されている。また、壁部35b,36dの孔および筒状連通部32の穴部32aの直径は同じ大きさに設定されている。そして、後部側部分36bの軸方向に沿った略中央の対向する部分にはそれぞれ外周面から内周面に貫通する係合穴36eが形成されている。
コネクター用弁体34は、壁部35b,36d間に設置され、フィルター33は、コネクター用弁体34と、筒状連通部32の基端側開口縁部との間を塞いだ状態で設置されている。フィルター33は、疎水性材料をリング状に形成したものであり、空気等の気体は通過させるが血液等の液体は通過させない性質を有している。このフィルター33によって、筒状連通部32内の空気は、連結収容部35と後部収容部36との連結部から外部に放出できるが、血液は外部に漏れないようになっている。すなわち、連結収容部35と後部収容部36との連結部は、筒状連通部32内の空気を外部に放出するための空気逃がし通路を構成している。
また、コネクター用弁体34は、弾性を備えたイソプレンゴムからなっており、開口面を対向させて組み付けた一対の円形箱状体からなるチャンバータイプの弁で構成されている。そして、コネクター用弁体34の中心軸に沿った部分には、開閉孔34a(図1参照)形成されている。この開閉孔34aは内針20の金属針21が通っていないときには、図4に示したように閉塞状態を維持しているが、図1に示したように、外針10内およびコネクター30内に内針20を挿入したときには、金属針21の外周面に密着して液体を通さない状態で金属針21を通すことができる。このように構成されたコネクター30は、筒状連通部32をハウジング12内に回しながら挿入し、被連結用ねじ35aを連結用ねじ13cに係合させることにより、外針10に組み付けられている。
また、後部収容部36の後部側部分36b内には、図5に示した針先保護具25が設置される。この針先保護具25は、コネクター30の後部側部分36b内に挿入可能な円筒箱状のばね収容部26と、内針20の収容部22b内に挿入可能な筒状の挿入部27とを備えている。そして、ばね収容部26内の上下方向の中央よりもやや下方部分に係止部26aが設けられ、ばね収容部26の上面には突出用孔26bが設けられている。また、ばね収容部26の前面における略中央には、金属針21が挿通できる挿通孔26cが設けられている。
また、ばね収容部26内における係止部26aとばね収容部26の上面部との間に、昇降台28aと、昇降台28aの上面中央から上方に向かって延び突出用孔26bから外部に向って突出できる突出棒28bとからなる昇降部材28が設けられている。そして、突出棒28bの外周に、ステンレス製のコイルばね29が取り付けられている。このコイルばね29の直径は突出用孔26bの直径よりも大きく設定され、突出用孔26bから突出できなくなっている。したがって、昇降台28aを上方に移動させたときには、突出棒28bが突出用孔26bから外部に突出し、コイルばね29は、昇降台28aを上方に移動させる力に抗して収縮する。
また、挿入部27の内部には、内径が金属針21の先端側部分の外径と略等しく設定された挿通孔27aが形成されている。そして、この挿通孔27aの後端部には、内径がやや小さくなった小径部27bが形成されており、この小径部27bの前端に形成される段が、金属針21の段部21bと係合可能になっている。この挿通孔27aは、ばね収容部26内の空間部を介して挿通孔26cに連通している。このように構成された針先保護具25は、ばね収容部26をコネクター30の後部収容部36の後部側部分36b内に挿入し、突出用孔26bを係合穴36eに合わせた状態で、コネクター30に組み付けられている。
また、この針先保護具25は、挿通孔27a,26cに金属針21を挿通させ、挿入部27を収容部22b内に挿入させた状態で内針20に組み付けられる。その際、金属針21によって昇降部材28が上方に押し上げられ、突出棒28bをコネクター30の係合穴36e内に係合させた状態で、針先保護具25は、コネクター30の後部収容部36内に設置される。この突出棒28bと係合穴36eとの係合によって、針先保護具25は、コネクター30内に固定された状態を維持する。このように構成された外針10、内針20、コネクター30および針先保護具25を組み付けることにより、図1に示した留置針セットAが得られる。
この構成において、留置針セットAを使用する場合には、まず、図1に示した状態の留置針セットAにおけるカニューレ11の先端部11bを金属針21の先端部21aとともに患者の例えば腕に穿刺して血管まで到達させる。これによって、血管内の血液bが、金属針21内に浸入して、ハブ22のハブ本体22a側部分に入り込む。この結果、ハブ22の色が赤くなるため、金属針21の先端部21aが血管に到達したことを確認できる。この際、金属針21内の空気は、血液bによって金属針21内の後端側に押し込まれ、ハブ22の後部に取り付けられたキャップが備えるフィルター(図示せず)を通過して外部に放出される。なお、このフィルターは血液bは通さないように構成されている。
ついで、外針10の先端部11bを患者の血管に留置したままの状態で、図6に示したように、内針20を外針10およびコネクター30の後部側に引いていく。これによって、内針20の収容部22b内から針先保護具25の挿入部27が抜け、金属針21がコネクター用弁体34の開閉孔34aの周面や挿入部27の挿通孔27aの周面に摺接しながら外針10およびコネクター30から後退していく。さらに、内針20を外針10の後部側に引いていき、金属針21の先端部21aが、針先保護具25のばね収容部26内を通過すると、コイルばね29の復元力によって、昇降部材28が下降し、突出棒28bと係合穴36eとの係合が解除される。
これによって、針先保護具25は移動可能な状態になり、金属針21の段部21bと挿入部27の挿通孔27aの小径部27bの前端に形成される段との係合によって、針先保護具25は金属針21とともにコネクター30から抜け出て、図6の状態になる。この場合、金属針21は、コネクター用弁体34の開閉孔34a内を通過して出ていくが、金属針21と開閉孔34aの内周面とは液密的に密着しているため、開閉孔34aから血液bが外部に漏れ出ることがない。また、外針10から内針20を抜き取ったのちには、開閉孔34aは閉塞状態になるため、コネクター30の後端部から血液bが吐出することもない。
つぎに、図7に示したように、外針10からコネクター30を取り外す。この場合、コネクター30を外針10に対して軸回り方向に回転させて、連結用ねじ13cと被連結用ねじ35aとの係合を解除させたのちに、コネクター30を外針10の後方に引っ張る。これによって、外針10のハウジング12から筒状連通部32が抜けていく。この際、コイルばね16の復元力によって、外筒用弁体17は後方に付勢され、筒状連通部32に追従して後方に移動する。
そして、ゼンマイばね18の位置が筒状挿入部15の後端部よりも後方になったときに、外筒用弁体17はゼンマイばね18によって圧縮されて筒状挿入部15の流路15aを閉塞する。これによって、筒状挿入部15内の血液bは、外針10の後端部から外部に漏れることを防止される。また、筒状連通部32がハウジング本体13から完全に抜けたのちには、外筒用弁体17の後端部は、ハウジング本体13内の段部13bに係合してその位置に固定される。
つぎに、図8に示したように、外針10のハウジング12にチューブ部材の接続部37を接続する。この接続部37は、基管部37aの先端に基管部37aよりも大径に形成された筒状連結部37bを設けるとともに、筒状連結部37bの内周側に、筒状連通部37cを設けて構成されている。そして、筒状連結部37bの内周面には、ハウジング12の連結用ねじ部13cに係合可能な突条ねじ37dが形成されている。また、筒状連通部37cは、コネクター30の筒状連通部32と同じ形状で同じ大きさに形成されている。この接続部37は、筒状連通部37cをハウジング12内に挿入し、連結用ねじ部13cに突条ねじ37dを係合させることによりハウジング12に取り付けられる。
この接続部37をハウジング12に連結したときには、コネクター30をハウジング12に連結したときと同様、筒状連通部37cが、コイルばね16の弾性力に抗して外筒用弁体17を前方に押して、筒状挿入部15の外周面に沿って前方側に移動させる。これによって、筒状連通部37cは、筒状挿入部15に連通するとともに、筒状挿入部15を介してカニューレ11の内腔11aに連通する。このようにして、接続部37を外針10に接続した状態で、接続部37を備えるチューブ部材に接続された薬液等の供給装置(図示せず)を作動させて、薬液等を血管に供給する。以上のようにして、留置針セットAの使用が行われる。
このように、この留置針セットAでは、外針10のハウジング12内における前端部から中央部にかけて、カニューレ11の内腔11aと連通する流路15aを備えた筒状挿入部15を設けている。そして、この筒状挿入部15の外周面と、筒状挿入部15の先端部よりも後部側部分との間で移動可能な状態で外筒用弁体17を設けて、この外筒用弁体17をコイルばね16で後方に付勢している。したがって、ハウジング12にコネクター30や接続部37が接続されてないときには、外筒用弁体17によって、筒状挿入部15の流路15aは閉塞される。
また、ハウジング12にコネクター30や接続部37を接続することにより、外筒用弁体17の開閉孔17a内に筒状挿入部15が挿入される。これによって、カニューレ11の内腔11aは筒状挿入部15の流路15aを介して、コネクター30や接続部37に連通する。このため、必要に応じてハウジング12にコネクター30や接続部37を接続して連通させることができ、それ以外のときには、外針10やコネクター30を確実に閉塞して止血することができる。さらに、コネクター30にフィルター33を設けたため、コネクター30における止血を行いながら、筒状連通部32内の空気を外部に放出することができる。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態に係る留置針セットBを示しており、この留置針セットBは、外針40、内針20aおよびコネクター30aで構成されている。また、図10は、内針20aおよびコネクター30aが取り外された状態の外針40を示している。外針40のハウジング42は、内部に空間部43aが形成された円筒状のハウジング本体43と、カニューレ41とハウジング本体43とを接続する接続部44とで構成されている。ハウジング本体43は、前部側が後部側よりも大径になった円筒体で構成され、内周面における後端部には、内径が小さくなった段部43bが形成され、外周面における後端部には、外針40にコネクター30aを連結するための連結用ねじ43cが形成されている。
また、接続部44は、後部側部分よりも前部側部分が徐々に細くなった円筒形に形成されている。そして、接続部44の内周面における前端側部分は、カニューレ41の内腔41aと略同径の流路44aに形成され、接続部44の内周面における流路44aよりも後部側部分は、直径が流路44aよりも大きくなった大径流路44bに形成されている。そして、このハウジング本体43と接続部44とで構成されるハウジング42内に、筒状挿入部45、コイルばね46および外筒用弁体47が設置されている。
筒状挿入部45は、軸方向の長さが短く直径が大きく設定された基部45aと、基部45aの前面から前方に向って延びる円筒状の挿入部45bとで構成されている。そして、挿入部45bの前端部から基部45aの後端部にかけて、直径がカニューレ41の内腔41aと略同径に設定された流路45cが形成され、基部45aの後面には流路45cの直径よりも大きな直径の凹部45dが形成されている。この筒状挿入部45は、基部45aを後部側に位置させ、挿入部45bを前部側に位置させた状態で、ハウジング42内に設置されている。
また、基部45aの外径は、ハウジング本体43の後端部の内径よりもやや小さく設定され、筒状挿入部45がハウジング42内で後退したときに、基部45aが段部43bに係止されてハウジング42から抜け止めされる。また、挿入部45bの外径は、接続部44の大径流路44bの直径よりもやや小さく設定され、筒状挿入部45がハウジング42内で前進したときに、挿入部45bは大径流路44b内に入っていく。また、外筒用弁体47は、留置針セットAの外筒用弁体17と同じもので構成され、接続部44の後端面に固定された状態で、ハウジング本体43内に設置されている。
そして、コイルばね46が、両端部を外筒用弁体47の後面と、筒状挿入部45の基部45aの前面とに位置決めした状態で挿入部45bの外周面に沿って取り付けられている。図10の状態では、外筒用弁体47は、コイルばね46によって前方に付勢されて、挿入部45bの前方に位置しているが、筒状挿入部45を前方に移動させる力が加わると、開閉孔47aが広がって挿入部45bが開閉孔47aを貫通する。また、図11に示したように、コネクター30aの筒状連通部49は、コネクター30の筒状連通部32よりも軸方向の長さが短くなるように形成され、その先端部は、筒状挿入部45の凹部45d内に入る大きさに形成されている。
コネクター30aがハウジング42に接続されて、筒状連通部49がハウジング42内に挿入されたときに、筒状連通部49の先端部が筒状挿入部45の凹部45d内に入り、コイルばね46の弾性力に抗して筒状挿入部45を前方に押して、挿入部45bを外筒用弁体47の開閉孔47a内に貫通させる。これによって、筒状連通部49は、筒状挿入部45を介してカニューレ41の内腔41aに連通する。この留置針セットBのそれ以外の部分の構成については、前述した留置針セットAの対応する部分と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
この構成において、留置針セットBを使用する場合には、前述した留置針セットAの場合と同様、まず、図9に示した状態の留置針セットBのカニューレ41の先端部11bを金属針21の先端部21aとともに患者の血管に穿刺する。ついで、外針40の先端部11bを血管に留置したままの状態で、図12に示したように、内針20aを外針40およびコネクター30aの後部側に引いていく。これによって、内針20aは、金属針21の先端部に針先保護具25を係合させた状態で外針40およびコネクター30aから抜け出ていく。この場合、金属針21は、開閉孔34aの内周面に密着して開閉孔34aから血液bを外部に漏らすことなくコネクター30aから抜けていく。また、外針40から内針20aを抜き取ったのちには、開閉孔34aは閉塞状態になるため、コネクター30aの後端部から血液bが漏れることもない。
つぎに、図13に示したように、外針40からコネクター30aを取り外す。この際、コイルばね46の復元力によって、筒状挿入部45は後方に付勢され、筒状連通部49に追従して後方に移動する。そして、筒状挿入部45の先端部がゼンマイばね18の位置よりも後方になったときに、外筒用弁体47はゼンマイばね18によって圧縮されて筒状挿入部45の流路45cを閉塞する。これによって、接続部44の大径流路44b内の血液bは、外針40の後端部から外部に漏れることを防止される。また、筒状連通部49がハウジング本体43から完全に抜けたのちには、筒状挿入部45の後端部は、ハウジング本体43内の段部43bに係合してその位置に固定される。
つぎに、図14に示したように、外針40のハウジング42にチューブ部材の接続部37を接続する。この接続部37をハウジング42に連結したときには、コネクター30aをハウジング42に連結したときと同様、筒状連通部37cが、コイルばね46の弾性力に抗して筒状挿入部45を前方に押して、挿入部45bを外筒用弁体47の開閉孔47aを貫通させる。これによって、筒状連通部37cの内部は、筒状挿入部45の流路45cに連通するとともに、筒状挿入部45および接続部44の流路44a、大径流路44bを介してカニューレ41の内腔41aに連通する。この状態で、接続部37を備えるチューブ部材に接続された薬液等の供給装置を作動させて、薬液等を血管に供給する。
このように、この留置針セットBによれば、外針40にチューブ部材を接続する際に、接続部37が押圧する部分が、硬質材料で構成することができる筒状挿入部45であるため、力を加え易くなる。これによって、外針40へのチューブ部材の接続がし易くなるとともに確実になる。この留置針セットBのそれ以外の作用効果については、前述した留置針セットAと同様である。
また、本発明に係る留置針セットは、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、コネクター用弁体34をチャンバータイプの弁で構成しているが、このコネクター用弁体34としては、金属針21を液密的に挿通させることのできるものであれば他の弁でもよい。また、前述した実施形態では、外筒用弁体17,47をゼンマイばね18で締め付けるようにしているが、このゼンマイばね18に換えて板ばねを用いることもできる。
さらに、前述した実施形態では、コイルばね16,46が伸張することにより、筒状挿入部15,45と外筒用弁体17,47とが離れる方向に移動するように構成しているが、コイルばねが収縮することにより筒状挿入部と外筒用弁体が離れるようにしてもよい。また、本発明に係る留置針セットは、血管に限らず、十二指腸等の腸、腎盂、膀胱などの体内の部位に対しても使用することができる。
さらに、留置針セットA,Bを構成する材料としては種々のものを使用することができる。例えば、外針10,40、内針20,20aの金属針21以外の部分、針先保護具25のコイルばね29以外の部分およびコネクター30,30aは、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリウレタン、ナイロン、シリコーン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ABS樹脂、ポリエチレン等の各材料を用いて形成することができる。また、カニューレ11,41は、フッ素樹脂、ポリウレタン等の材料を用いて形成することができる。さらに、外筒用弁体17,47およびコネクター用弁体34については、シリコーン、ポリ塩化ビニール、軟質ウレタン等の材料を用いて形成することができ、コイルばね16,46,29については、チタン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート等の材料を用いて形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る留置針セットを示した断面図である。 外針を示した断面図である。 内針を示した断面図である。 コネクターを示した断面図である。 針先保護具を示した断面図である。 図1の状態の留置針セットから内針を引き抜いた状態を示した断面図である。 外針からコネクターを引き抜いた状態を示した断面図である。 外針にチューブ部材の接続部を接続させた状態を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る留置針セットを示した断面図である。 図9に示した留置針セットが備える外針を示した断面図である。 図9に示した留置針セットが備えるコネクターを示した断面図である。 図9の状態の留置針セットから内針を引き抜いた状態を示した断面図である。 図12に示した外針からコネクターを引き抜いた状態を示した断面図である。 図13に示した外針にチューブ部材の接続部を接続させた状態を示した断面図である。
符号の説明
10,40…外針、11,41…カニューレ、11a,41a…内腔、11b,21a…先端部、12,42…ハウジング、13a…空間部、15,45…筒状挿入部、15a,44a,45c…流路、17,47…外筒用弁体、17a,34a,47a…開閉孔、18…ゼンマイばね、20,20a…内針、21…金属針、22…ハブ、30,30a…コネクター、31…筒状連結部、32,49…筒状連通部、32a…穴部、33…フィルター、34…コネクター用弁体、44b…大径流路、A,B…留置針セット。

Claims (4)

  1. 内腔を備えたカニューレと、前記カニューレの基端部に連結され内部に前記カニューレの内腔に連通する空間部が設けられたハウジングとからなる外針と、
    内腔を備え前記カニューレの先端開口部から先端部を突出させた状態で前記外針内に挿入可能な金属針と、前記金属針の基端部に連結されたハブとからなる内針と、
    前記ハウジング内における先端側に設けられ、前記カニューレの内腔と連通する流路を備えた筒状挿入部と、
    前記ハウジングの内周面における後端部の内径が小さくなるように前記ハウジングの内周面に形成された段部と、
    前記筒状挿入部に対して移動可能な状態で前記ハウジング内に配置され、前記筒状挿入部を液密的に通すことができ、前記筒状挿入部が抜かれたときには前記筒状挿入部の流路を閉塞する開閉孔を有する外筒用弁体と、
    前記外筒用弁体の開閉孔から前記筒状挿入部を抜く方向に前記外筒用弁体を付勢して、前記開閉孔から前記筒状挿入部を抜くことができ、前記開閉孔から前記筒状挿入部が抜けたときに前記外筒用弁体の後端部を前記段部に係合させ、前記外筒用弁体を付勢する力に抗する所定の力が加わると、前記付勢を解除して前記外筒用弁体に前記筒状挿入部を挿入させる付勢部材とを備え、
    前記筒状挿入部を、前記ハウジングの内周面先端側から、前記ハウジングの内周面と間隔を保たせた状態で前記ハウジング内の後方に向けて形成してその後端部を前記ハウジングの軸方向の略中央部に位置させ、前記筒状挿入部の外周面における先端側部分に前記付勢部材を設置するとともに、前記筒状挿入部の外周面における前記付勢部材の後方側部分と前記段部との間で前記外筒用弁体を移動可能にしたことを特徴とする留置針セット。
  2. 前記ハウジングの後部に連結可能な筒状連結部と、
    前記筒状連結部が前記ハウジングに連結されるときに、前記ハウジング内に挿入され、前記付勢部材の付勢力に抗して前記外筒用弁体を前記筒状挿入部側に押して、前記開閉孔内に前記筒状挿入部を挿入させた状態で、前記筒状挿入部を介して前記カニューレの内腔と連通するとともに、内部に前記金属針を通すことのできる筒状連通部と、
    前記筒状連結部内における前記筒状連通部の基端側に設けられ、前記金属針を液密的に通すことができるとともに、前記金属針が抜かれたときには、前記筒状連通部を閉塞するコネクター用弁体とを有するコネクターを備えた請求項1に記載の留置針セット。
  3. 前記コネクターにおける前記筒状連通部と前記コネクター用弁体との間に、気体逃がし通路を設けるとともに、前記気体逃がし通路に、気体を通過させ液体は通過させないフィルターを設置した請求項2に記載の留置針セット。
  4. 前記外筒用弁体の外周面に、前記外筒用弁体を中心軸に向って締め付ける締付部材を設けた請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の留置針セット。
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